JPH1017348A - セメント系押出成形助剤及びセメント系押出成形用材料 - Google Patents

セメント系押出成形助剤及びセメント系押出成形用材料

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JPH1017348A
JPH1017348A JP18671196A JP18671196A JPH1017348A JP H1017348 A JPH1017348 A JP H1017348A JP 18671196 A JP18671196 A JP 18671196A JP 18671196 A JP18671196 A JP 18671196A JP H1017348 A JPH1017348 A JP H1017348A
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JP
Japan
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water
extrusion molding
cement
soluble
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP18671196A
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English (en)
Inventor
Kazuhisa Hayakawa
和久 早川
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セメント系押出成形用材料にアスベスト以外
の補強繊維を利用しても表面が平滑な押出成形品を提供
すること。 【解決手段】 2%水溶液20℃での粘度が30000
mpa・s以上の水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセ
ルロース50〜80重量%と水溶性ヒドロキシプロピル
澱粉50〜20重量%とを含むセメント系押出成形助剤
であって、水以外のセメント系押出成形用材料100重
量部に対して該水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセル
ロースと水溶性ヒドロキシプロピル澱粉との合計量が1
〜5重量部になるように添加して使用することを特徴と
するセメント系押出成形助剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント系押出成
形助剤及びこれを含有したセメント系押出成形用材料に
関する。本発明のセメント系押出成形用材料は、例え
ば、ビルや家屋の壁材や間仕切り、床材、道路の遮音壁
などに利用される。
【0002】
【従来の技術】セメント系材料の押出成形は、近年、環
境上問題とされているアスベストを補強繊維として使用
しないゼロアスベスト、又はノンアスベスト押出成形と
呼ばれる配合での押出成形が実施されて来ている。
【0003】アスベストは、繊維の太さが極めて細くま
た太さに対する繊維長さが長いため補強効果が高い上に
セメント等との密着性がよく配合材料中で充分分散し、
かつ押出成形する時に、適当な保水力を有する水溶性の
ヒドロキシアルキルアルキルセルロース類を適量添加す
ることで、成形時にかかる圧力により適度に水を離水し
て成形体表面を平滑にする作用を促す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、ゼロアスベスト
系の押出成形で一般に利用されているパルプ繊維やポリ
プロピレン繊維等の有機繊維ないしワラステナイト、セ
ビオライト等の無機繊維においては、水溶性のヒドロキ
シアルキルアルキルセルロース類を添加しても適度な水
の離水を押出成形時に実現することができず、成形体の
表面をアスベストを利用する押出成形のように満足に平
滑にすることが出来ないと言った問題点があった。
【0005】本発明者は、上記問題点に鑑み鋭意研究し
た結果、自ら保水力を持つが押出成形のような加圧状態
で水を離水する水溶液となるヒドロキシプロピル澱粉を
水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロースに添加し
て助剤として使用すると、押出成形時にアスベスト以外
の補強繊維を利用しても表面が平滑な押出成形品が得ら
れるという新たな知見を見出し、本発明を完成するに至
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、2
%水溶液20℃での粘度が30000mpa・s以上の
水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロース50〜8
0重量%と水溶性ヒドロキシプロピル澱粉50〜20重
量%とを含むセメント系押出成形助剤であって、水以外
のセメント系押出成形用材料100重量部に対して該水
溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロースと水溶性ヒ
ドロキシプロピル澱粉との合計量が1〜5重量部になる
ように添加して使用することを特徴とするセメント系押
出成形助剤を提供するものである。
【0007】また、本発明は、2%水溶液20℃での粘
度が30000mpa・s以上の水溶性ヒドロキシアル
キルアルキルセルロース及び水溶性ヒドロキシプロピル
澱粉を押出成形助剤として水以外のセメント系押出成形
用材料100重量部に対して1〜5重量部含有し、水溶
性ヒドロキシアルキルアルキルセルロースと水溶性ヒド
ロキシプロピル澱粉との重量組成比が50〜80:50
〜20であることを特徴とするセメント系押出成形用材
料を提供するものである。
【0008】以下、本発明を詳述する。本発明のセメン
ト系押出成形助剤は、セメント、骨剤、補強繊維、成形
助剤、水等を混練して得られるセメント系押出成形用材
料に添加して使用するものであり、2%水溶液20℃で
の粘度が30000mpa・s以上の水溶性ヒドロキシ
アルキルアルキルセルロース50〜80重量%と水溶性
ヒドロキシプロピル澱粉50〜20重量%とを含むもの
である。
【0009】セメント系押出成形用材料のセメントとし
ては、普通ポルトランドセメント以外に、早強セメン
ト、フライアッシュセメント、アルミナセメント等の水
硬性セメントが利用できる。骨剤としては、川砂、山
砂、珪砂、寒水砂、軽量骨剤等が利用できる。補強繊維
としては、パルプ繊維やポリプロピレン繊維等の有機繊
維及びワラステナイト、セビオライト等の無機繊維が利
用できる。
【0010】本発明に使用する水溶性ヒドロキシアルキ
ルアルキルセルロースとしては、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、
ヒドロキシエチルエチルセルロース等およそすべての水
溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロースの内、2%
水溶液の粘度が30000mpa・s以上のものが使用
できる。粘度が30000mpa・s以下であると配合
組成物の保水力が不足し、満足のいく押出成形ができな
い。
【0011】また、本発明に使用する水溶性ヒドロキシ
プロピル澱粉としては、ヒドロキシプロピル基が0.1
%〜10%程度置換した澱粉エーテルが使用できる。
【0012】水溶性ヒドロキシプロピル澱粉を前記の水
溶性のヒドロキシアルキルアルキルセルロースに添加し
て押出成形助剤とする割合としては、水溶性ヒドロキシ
プロピル澱粉/水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセル
ロース=20〜50重量%/50〜80重量%であるこ
とが必要となる。水溶性ヒドロキシプロピル澱粉の組成
割合がこの重量%未満であると目的とする表面平滑な押
出成形が出来ず、また、水溶性ヒドロキシプロピル澱粉
の組成割合がこの重量%より大きいと満足のいく押出成
形が出来なかったり成形体の養成強度が低下してしま
う。
【0013】また、この水溶性ヒドロキシアルキルアル
キルセルロースと水溶性ヒドロキシプロピル澱粉とを混
合した押出成形助剤の、セメント系押出成形用材料への
添加量としては、水及び本発明の押出成形助剤を除いた
セメント系押出成形用材料100重量部に対して、押出
成形助剤に含まれる水溶性ヒドロキシアルキルアルキル
セルロースと水溶性ヒドロキシプロピル澱粉との合計量
が1〜5重量部になるように添加することが必要であ
る。合計量が1重量部未満では満足いく押出成形ができ
ず、5重量部より多いと成形体の養生強度が低下してし
まう。
【0014】尚、本発明の押出成形助剤を添加したセメ
ント系押出成形用材料において、その他のバインダーと
して、ポリビニルアルコールやポリエチレンオキサイド
及びその誘導体、ポリアクリルアミド、アルファー化澱
粉等をさらに添加して押出成形しても本発明の効果は維
持される。最終的なセメント系押出成形用材料に、結果
として、水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロース
及び水溶性ヒドロキシプロピル澱粉とが、前記した条件
及び配合量で含まれていればよい。
【0015】
【実施例】以下本発明を実施例及び比較例を用いてさら
に具体的に説明する。「表1」及び「表2」に示す配合
組成のセメント系押出成形用材料をセメント5kgに対
して秤量し20リッターの川田製作所製のヘンシェルミ
キサーに入れ羽の回転数1000r.p.mにて3分間
混合した後、「表1」及び「表2」に示す組成の水量を
注水して1分混合してのち、10リッターの三上工業
(株)製のニーダールーダーへ入れ、65r.p.mに
て5分間、品温度が25℃以下となるようにジャケット
を冷却しながら混練した。混練物を、石川時(株)鉄工
所製のY−22型真空押出成形装置に入れ、成形温度が
25℃以下になるように水冷ジャケットを冷却して、幅
40mm、高さ20mmの断面形状の押出成形を行い、
長さ20cmに切断して35℃及び15℃で100%相
対湿度下の恒温恒湿室にて養生した後、170℃にて8
時間の加圧水蒸気養生を行った後、JISR−5201
に準じて曲げ強度を測定した。曲げ強度が180kg/
cm2 を越える強度となったものを表中強度欄に○印で
示し、180kg/cm2 以下のものを×印で記述し
た。養生が終了した成形体の表面状態を観察し、パルプ
繊維をアスベストに変えて押出成形した成形体の表面平
滑性を10点満点として相対評価を行い表面平滑性の欄
に記載した。また、成形性を評価するため、同様状態で
幅75mm厚み6mmの押出成形を実施して、成形体に
亀裂なく蛇行なく押出成形された場合を成形性○で評価
し、亀裂や蛇行が起きる場合を×として評価した。使用
した水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロース、水
溶性ヒドロキシプロピル澱粉及びセメントは以下の通り
である。 水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセルロース HPMC:信越化学工業製90SHタイプ HEMC:信越化学製SNBタイプ 水溶性ヒドロキシプロピル澱粉 HP澱粉A:松谷化学社製 HP澱粉B:日澱化学社製 セメント:普通ポルトランドセメント
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、セメント系押出成形用
材料にアスベスト以外の補強繊維を利用しても表面が平
滑な押出成形品を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 111:12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2%水溶液20℃での粘度が30000
    mpa・s以上の水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセ
    ルロース50〜80重量%と水溶性ヒドロキシプロピル
    澱粉50〜20重量%とを含むセメント系押出成形助剤
    であって、水以外のセメント系押出成形用材料100重
    量部に対して該水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセル
    ロースと水溶性ヒドロキシプロピル澱粉との合計量が1
    〜5重量部になるように添加して使用することを特徴と
    するセメント系押出成形助剤。
  2. 【請求項2】 2%水溶液20℃での粘度が30000
    mpa・s以上の水溶性ヒドロキシアルキルアルキルセ
    ルロース及び水溶性ヒドロキシプロピル澱粉を押出成形
    助剤として水以外のセメント系押出成形用材料100重
    量部に対して1〜5重量部含有し、水溶性ヒドロキシア
    ルキルアルキルセルロースと水溶性ヒドロキシプロピル
    澱粉との重量組成比が50〜80:50〜20であるこ
    とを特徴とするセメント系押出成形用材料。
JP18671196A 1996-06-27 1996-06-27 セメント系押出成形助剤及びセメント系押出成形用材料 Pending JPH1017348A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7151173B2 (en) * 2002-03-19 2006-12-19 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Admixture, extrudable hydraulic composition and method for the selection of admixture
JP2009008075A (ja) * 2008-06-13 2009-01-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 小型発電装置および防音パネル
JP2014133663A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd セメント押出成形用混和剤および用途

Cited By (4)

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