JPH1017298A - 高所作業車の作動制御装置 - Google Patents

高所作業車の作動制御装置

Info

Publication number
JPH1017298A
JPH1017298A JP19548896A JP19548896A JPH1017298A JP H1017298 A JPH1017298 A JP H1017298A JP 19548896 A JP19548896 A JP 19548896A JP 19548896 A JP19548896 A JP 19548896A JP H1017298 A JPH1017298 A JP H1017298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving speed
operating
telescopic boom
swing
straight line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19548896A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Kyohara
鏡原  和明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Priority to JP19548896A priority Critical patent/JPH1017298A/ja
Publication of JPH1017298A publication Critical patent/JPH1017298A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高所作業車の作業台4を三次元空間内で任意
の方向に任意の速度で直線的に移動させることができる
作動制御装置を提供しようとするものである。 【構成】 作業台4上に、特定の第1水平直線xに沿う
移動速度成分値Sxを出力する第1操作手段9a、上記
第1水平直線xに直交する第2水平直線yに沿う移動速
度成分値Syを出力する第2操作手段9b、および、垂
直方向zへの移動速度成分値Szを出力する第3操作手
段9cを備えた操作装置9を取り付け、この操作装置9
からの移動速度成分Sx,Sy,Szを演算装置13に入
力し、演算装置13において、これら移動速度成分Sx,
Sy,Szのベクトル合成としての移動方向と移動速度
を算出すると共に、この算出結果、現在の首振り角度と
現在の旋回角度の少なくともいずれか一つ、起伏角度、
および、ブーム長に基づき、作業台4が対車体首振り角
度を維持しつつ伸縮ブーム先端部が前記算出結果に係る
移動方向と移動速度で三次元空間内を移動するに必要な
前記各駆動手段の各制御信号C5〜C8を算出出力する
よう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高所作業車の作
業台を三次元空間内で任意の方向に任意の速度で直線的
に移動させることができる作動制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に高所作業車は、図5に示す如く車
体1上に水平旋回動自在に搭載した旋回台2に、起伏動
自在に伸縮ブーム3を取り付け、この伸縮ブーム3の先
端部に水平面内で首振り動自在に作業台4を取り付け、
且つ、前記旋回台2を水平旋回駆動する旋回駆動手段
5、前記伸縮ブーム3を起伏および伸縮駆動する起伏駆
動手段6および伸縮駆動手段7、並びに前記作業台4を
首振り駆動する首振り駆動手段8を備えて構成してい
る。
【0003】この種の高所作業車に用いられる作動制御
装置として、特開昭64−87500号に示された作動
制御装置が知られている。この公知の作動制御装置は、
図6に示す如く、作業台4に設けられた操作装置9、作
業台4の首振り角度Θ1を検出する首振り角センサー1
0、伸縮ブーム3の長さLを検出するブーム長センサー1
1、伸縮ブーム3の起伏角度Θ2を検出するブーム起伏
角センサー12、および、前記操作装置9からの信号並び
に前記各センサー10〜12からの信号を受け取って演算処
理し前記各駆動手段5〜8へ制御信号を出力する演算装
置13とを備えている。ところで、この公知の作動制御
装置においては、操作装置9が、特定の第1水平直線に
沿う移動速度成分値Sxを出力する第1操作手段9a
と、第1水平直線に直交する第2水平直線に沿う移動速
度成分値Syを出力する第2操作手段9bのみを備えて
おり、演算装置13が、操作装置9の前記第1および第
2操作手段9a,9bからの各移動速度成分値Sx,S
yのベクトル合成としての作業台4の水平直線移動の方
向と速度を算出すると共に、この算出結果と各センサー
10〜12からの信号Θ1,L,Θ2に基づき、作業台4が
対車体首振り角度を維持しつつ伸縮ブーム先端部が前記
算出結果に係る方向と速度で水平直線移動するに必要な
前記各駆動手段の各制御信号を算出出力するようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この様な公知の作動制
御装置においては、操作装置9を操作することで、前記
各駆動手段5〜8を協調駆動して作業台4を水平面内で
任意の方向へ直線的に移動させることができるというメ
リットがある。しかしながら、この作動制御装置による
作業台4の直線移動方向は、水平面内に限定されるので
作業性が悪いという問題があった。
【0005】この発明は、上記従来の作動制御装置の問
題点を解消し、高所作業車の作業台4を三次元空間内で
任意の方向に任意の速度で直線的に移動させることがで
きる作動制御装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
高所作業車の作動制御装置は、次のように構成してい
る。車体1上に水平旋回動自在に搭載した旋回台2に、
起伏動自在に伸縮ブーム3を取り付け、この伸縮ブーム
3の先端部に水平面内で首振り動自在に作業台4を取り
付け、且つ、前記旋回台2を水平旋回駆動する旋回駆動
手段5、前記伸縮ブーム3を起伏および伸縮駆動する起
伏駆動手段6および伸縮駆動手段7、並びに前記作業台
4を首振り駆動する首振り駆動手段8を備えてなる高所
作業車の作動制御装置であって、前記作業台に設けられ
た操作装置9、前記作業台の首振り角度を検出する首振
り角センサー10、前記伸縮ブームの長さを検出するブ
ーム長センサー11、前記伸縮ブームの起伏角度を検出
するブーム起伏角センサー12、および、前記操作装置
からの信号並びに前記各センサーからの信号を受け取っ
て演算処理し前記各駆動手段へ制御信号を出力する演算
装置とを備え、前記操作装置を操作することで、前記各
駆動手段5〜8を協調駆動して作業台を直線的に移動さ
せるようにしたものにおいて、前記操作装置9は、特定
の第1水平直線に沿う移動速度成分値を出力する第1操
作手段9a、上記第1水平直線に直交する第2水平直線
に沿う移動速度成分値を出力する第2操作手段9b、お
よび、垂直方向への移動速度成分値を出力する第3操作
手段9cを備えており、前記演算装置は、操作装置の第
1乃至第3操作手段からの各移動速度成分値のベクトル
合成としての伸縮ブーム先端部の三次元空間内での移動
方向と移動速度を算出すると共に、この算出結果と前記
各センサーからの信号に基づき、作業台が対車体首振り
角度を維持しつつ伸縮ブーム先端部が前記算出結果に係
る移動方向と移動速度で三次元空間内を移動するに必要
な前記各駆動手段の各制御信号を算出出力するよう構成
してあることを特徴とする高所作業車の作動制御装置。
【0007】また、請求項2に係る高所作業車の作動制
御装置は、上記請求項1に係る高所作業車の作動制御装
置において、作業台の首振り角度を検出する首振り角セ
ンサー10に代えて、旋回台の旋回角度を検出する旋回
角センサー17を用いたものである。
【0008】更に請求項3に係る高所作業車の作動制御
装置は、次のように構成している。車体1上に水平旋回
動自在に搭載した旋回台2に、起伏動自在に伸縮ブーム
3を取り付け、この伸縮ブーム3の先端部に水平面内で
首振り動自在に作業台4を取り付け、且つ、前記旋回台
2を水平旋回駆動する旋回駆動手段5、前記伸縮ブーム
3を起伏および伸縮駆動する起伏駆動手段6および伸縮
駆動手段7、並びに前記作業台4を首振り駆動する首振
り駆動手段8を備えてなる高所作業車の作動制御装置で
あって、前記作業台に設けられた操作装置9、前記作業
台の首振り角度を検出する首振り角センサー10、旋回
台の旋回角度を検出する旋回角センサー17、前記伸縮
ブームの長さを検出するブーム長センサー11、前記伸
縮ブームの起伏角度を検出するブーム起伏角センサー1
2、および、前記操作装置からの信号並びに前記各セン
サーからの信号を受け取って演算処理し前記各駆動手段
へ制御信号を出力する演算装置とを備え、前記操作装置
を操作することで、前記各駆動手段5〜8を協調駆動し
て作業台を直線的に移動させるようにしたものにおい
て、前記操作装置9は、特定の第1水平直線に沿う移動
速度成分値を出力する第1操作手段9a、上記第1水平
直線に直交する第2水平直線に沿う移動速度成分値を出
力する第2操作手段9b、および、垂直方向への移動速
度成分値を出力する第3操作手段9cを備えており、前
記演算装置は、操作装置の第1乃至第3操作手段からの
各移動速度成分値のベクトル合成としての伸縮ブーム先
端部の三次元空間内での移動方向と移動速度を算出する
と共に、この算出結果と前記各センサーからの信号に基
づき、作業台が対車体首振り角度を維持しつつ伸縮ブー
ム先端部が前記算出結果に係る移動方向と移動速度で三
次元空間内を移動するに必要な前記各駆動手段の各制御
信号を算出出力するよう構成してあることを特徴とする
高所作業車の作動制御装置。
【0009】請求項1に係る高所作業車の作動制御装置
は、前記した従来の作動制御装置に比較し、 従来の作動制御装置においては、その操作装置が、特
定の第1水平直線に沿う移動速度成分値Sxを出力する
第1操作手段9aと、第1水平直線に直交する第2水平
直線に沿う移動速度成分値Syを出力する第2操作手段
9bのみで構成していたのに対し、本発明の作動制御装
置における操作装置は、上記第1および第2操作手段9
a,9bに加えて垂直方向への移動速度成分値を出力す
る第3操作手段を付加して構成したこと。 そして、演算装置は、操作装置の第1乃至第3操作手
段からの各移動速度成分値のベクトル合成としての作業
台の三次元空間内での移動方向と移動速度を算出すると
共に、この算出結果と前記各センサーからの信号に基づ
き、作業台が、対車体首振り角度を維持しつつ前記算出
結果に係る移動方向と移動速度で三次元空間内で移動す
るに必要な前記各駆動手段の各駆動速度を算出し、この
算出した各駆動速度で対応する各駆動手段を駆動するに
必要な制御信号を算出出力するよう構成したこと。 に構成上の特徴をもっている。
【0010】かかる構成によれば、操作装置9の第1〜
第3操作手段を操作して、第1水平直線に沿う移動速度
成分値Sx、第2水平直線(第1水平直線に直交)に沿
う移動速度成分値Sy、垂直方向への移動速度成分値S
zを任意に設定する。すると、演算装置13は、これら
互いに直交する移動速度成分値Sx,Sy,Szを、ベ
クトル合成して、伸縮ブーム先端部の三次元空間内での
移動方向と移動速度を算出する。更に演算装置13は、
この算出結果と前記各センサー10〜12に基づき、作業台
が対車体首振り角度を維持しつつ伸縮ブーム先端部が算
出に係る移動方向へ算出に係る移動速度で移動するに必
要な各駆動手段(旋回駆動手段5、起伏駆動手段6、伸
縮駆動手段7、および首振り駆動手段8)の各駆動速度
をそれぞれ算出し、この算出した各駆動速度で対応する
各駆動手段を駆動するに必要な制御信号を算出出力す
る。演算装置13が算出出力する各制御信号は、それぞ
れ対応する各駆動手段に制御信号として入力される。そ
の結果、作業台4は、対車体首振り角度を維持しなが
ら、第1〜第3操作手段により設定される互いに直交す
る移動速度成分値Sx,Sy,Szのベクトル合成によ
り求められる方向へ求められる速度で移動するのであ
る。
【0011】従って、第1〜第3操作手段を適宜操作す
ることにより、作業台4を三次元空間内の任意の直線に
沿って移動させることができるのである。
【0012】なお、この請求項1の作動制御装置におい
ては、旋回台2の旋回角度を演算装置における上記演算
に用いていないが、これは、高所作業車の作動中に、作
業台の対車体首振り角度を維持するという条件、即ち、
旋回台2の旋回速度と作業台4の首振り速度とは符号を
異にした同じ値に維持するという条件を付けることによ
って支障なく所期の作動制御ができるのである。請求項
2に係る高所作業車の作動制御装置は、請求項1の作動
制御装置において、作業台4の首振り角度を検出する首
振り角センサー10に代えて、旋回台2の旋回角度を検出
する旋回角センサーを用いたものであるが、このように
構成しても支障なく所期の作動制御ができるのである。
【0013】また、請求項3に係る作動制御装置は、請
求項1の作動制御装置に、旋回台2旋回角度を検出する
旋回角センサーを加味したものであるが、このようにし
ても所期の作動制御ができるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の高所作業車の作動制
御装置の実施例を、図1〜図4に基づいて説明する。
【0015】(請求項1に係る作動制御装置の実施例)
請求項1の作動制御装置は、図5に示す上記した従来の
作動制御装置に比べ、操作装置9および演算装置13の
構成を異にしているのみであるので、その他について
は、上述した従来の作動制御装置の説明を援用する。
【0016】図1および図2に基づいて本発明の請求項
1に係る高所作業車の作動制御装置の実施例を説明す
る。図1は作動制御装置を示し、図2は作動制御装置の
操作装置の一例を示している。図1および図2におい
て、操作装置9は、特定の第1水平直線xに沿う移動速
度成分値Sxを出力する第1操作手段9a、上記第1水
平直線xに直交する第2水平直線Syに沿う移動速度成
分値Syを出力する第2操作手段9b、および、垂直方
向zへの移動速度成分値Szを出力する第3操作手段9
cを備えて構成している。
【0017】図2の例では、第1操作手段9aは、作業
台4に取り付けられた操作ボックス14上に全方位に傾動
可能に立設された操作レバー15の第1水平直線xに沿う
方向への傾動により操作されるポテンショメータで構成
されており、操作レバー15の第1水平直線xに沿う中立
位置からの傾動量に対応して第1水平直線xに沿う移動
速度成分Sxを出力するようになっている。また、第2
操作手段9bは、上記操作レバー15の第2水平直線yに
沿う方向への傾動により操作されるポテンショメータで
構成されており、操作レバー15の第2水平直線yに沿う
中立位置からの傾動量に対応して第2水平直線yに沿う
移動速度成分Syを出力するようになっている。更に、
第3操作手段9cは、作業台4に取り付けられた操作ボ
ックス14上に傾動可能に立設された操作レバー16の傾動
により操作されるポテンショメータで構成されており、
操作レバー16の中立位置からの傾動量に対応して垂直方
向への移動速度成分Szを出力するようになっている。
この図2の例では、第1および第2操作手段9a,9b
を共通の操作レバー15で操作するようにしているが、こ
れら第1および第2操作手段9a,9bをそれぞれ別の
操作レバーで操作するようにしても良いこと勿論であ
る。
【0018】次に演算装置13について説明する。演算装
置13は、作業台の首振り角度Θ1を検出する首振り角セ
ンサー10、伸縮ブーム3の長さLを検出するブーム長セ
ンサー11、伸縮ブーム3の起伏角度Θ2を検出するブー
ム起伏角センサー12、および、操作装置9からの信号
(第1操作手段9aが出力する第1水平直線xに沿う移
動速度成分値Sx、第2操作手段9bが出力する第2水
平直線yに沿う移動速度成分Sy、および、第3操作手
段9cが出力する垂直方向zへの移動速度成分Sz)を
受け取って演算処理し、各駆動手段(旋回駆動手段5、
起伏駆動手段6、伸縮駆動手段7、および首振り駆動手
段8)の駆動を制御する制御信号を出力するのである
が、その制御信号の演算算出は次のように行われる。
【0019】 演算装置13は、操作装置9からの信号
(第1操作手段9aが出力する第1水平直線xに沿う移
動速度成分値Sx、第2操作手段9bが出力する第2水
平直線yに沿う移動速度成分Sy、および、第3操作手
段9cが出力する垂直方向zへの移動速度成分Sz)に
用いて伸縮ブーム先端部の三次元空間内での移動方向と
移動速度を算出する。この移動方向および移動速度は、
Sx,Sy,Szをベクトル合成して得ることができ
る。具体的にはこれら移動方向および移動速度は、下記
のようにして求める。
【0020】(移動方向)三次元空間内の任意の1点
(x0,y0,z0,)を通って方向比(方向余弦)がu,
v,wの直線の方程式は一般に、 (x−x0 )/u=(y−y0 )/v=(z−z0 )/w……(1) で表されることが知られている。ここにおいて、方向比
(方向余弦)u,v,wは、第1水平直線xに沿う移動
速度成分Sx、第1水平直線xに直交する第2水平直線
yに沿う移動速度成分Sy、垂直方向zに沿う移動速度
成分Szの比と等しいから、三次元空間内の任意の1点
(x0,y0,z0,)を通って速度比がSx、Sy、Szで
移動する伸縮ブーム先端部の移動方向は、 (x−x0 )/Sx=(y−y0 )/Sy=(z−z0 )/Sz…(2) で表される。
【0021】(移動速度)また、三次元空間内の任意の
1点(x0,y0,z0,)を通って速度比 がSx、Sy、
Szで移動する伸縮ブーム先端部の移動速度は、 Sx、Sy、Szを各二乗して合計した値の平方根………(3) で表される。
【0022】 次いで演算装置13は上記で算出した
移動方向(上記(2) に係る移動方向)と、移動速度(上
記(3) に係る移動速度)と各センサーからの信号(首振
り角センサー10からの首振り角度Θ1、ブーム長センサ
ー11からのブーム長L、ブーム起伏角センサー12からの
ブーム起伏角Θ2)に基づき、作業台4が対車体首振り
角度を維持しつつ、伸縮ブーム3先端部が上記で算出
した移動方向と移動速度で三次元空間内で移動するに必
要な前記各駆動手段の駆動速度、即ち旋回駆動手段5の
駆動速度v5、起伏駆動手段6の駆動速度v6、伸縮駆
動手段7の駆動速度v7、首振り駆動手段8の駆動速度
v8をを算出する。そして、この算出した各駆動速度で
対応する駆動手段5〜8を駆動するための制御信号c5
〜c8を算出して出力するのである。
【0023】以上の如く構成した本発明の作動制御装置
によれば、操作装置9の第1〜第3操作手段を操作し
て、第1水平直線に沿う移動速度成分値Sx、第2水平
直線(第1水平直線に直交)に沿う移動速度成分値S
y、垂直方向への移動速度成分値Szを任意に設定す
る。すると、演算装置13は、これら互いに直交する移
動速度成分値Sx,Sy,Szを、ベクトル合成して、
伸縮ブーム先端部の三次元空間内での移動方向と移動速
度を算出する。更に演算装置13は、この算出結果と移
動速度前記各センサー10〜12に基づき、作業台が対車体
首振り角度を維持しつつ伸縮ブーム先端部が算出に係る
移動方向へ算出に係る移動速度で移動するに必要な各駆
動手段(旋回駆動手段5、起伏駆動手段6、伸縮駆動手
段7、および首振り駆動手段8)の各駆動速度をそれぞ
れ算出し、この算出した各駆動速度で対応する各駆動手
段を駆動するに必要な制御信号を算出出力する。演算装
置13が算出出力する各制御信号は、それぞれ対応する
各駆動手段に制御信号として入力される。その結果、作
業台4は、対車体首振り角度を維持しながら、第1〜第
3操作手段により設定される互いに直交する移動速度成
分値Sx,Sy,Szのベクトル合成により求められる
方向へ求められる速度で移動するのである。
【0024】(請求項2の作動制御装置の実施例)上記
した請求項1の作動制御装置は、操作装置9、首振り角
センサー10、ブーム長センサー11、ブーム角度センサー
12からの信号を制御装置13に入力するようにしている
が、この請求項2の作動制御装置では、図3に示す如
く、首振り角センサー10に代えて、旋回台2の旋回角度
Θ3を検出する旋回角センサー17を設け、この旋回角セ
ンサー17からの旋回角度Θ3を演算装置に取り込むよう
にしても良い。このように構成しても、作業台の対車体
首振り角度を維持するという条件、即ち、旋回台2の旋
回速度と作業台4の首振り速度とは符号を異にした同じ
値に維持するという条件付けのもとで、支障なく所期の
作動制御ができるのである。
【0025】(請求項3の作動制御装置の実施例)上記
した請求項1または2の作動制御装置は、制御装置13に
首振り角センサー10からの首振り角度Θ1または旋回角
センサー17からの旋回角度Θ3のいずれか一つを演算装
置へ入力するようにしているが、図4に示す如く、演算
装置13に、首振り角センサー10からの首振り角度Θ1と
旋回角センサー17からの旋回角度Θ3の双方を入力する
ようにしても良いこと勿論である。
【0026】なお、本発明に係る高所作業車の駆動制御
装置は、上述した如く操作装置9の第1〜第3操作手段
9a〜9cからの移動速度成分Sx、Sy、Szに基づ
き、作業台4が対車体首振り角度を維持しつつ伸縮ブー
ム先端部が前記算出結果に係る移動方向と移動速度で三
次元空間内を移動するに必要な前記各駆動手段の各制御
信号C5〜C8を算出出力するよう構成したものであ
り、第1〜第3操作手段9a〜9cを適宜操作すること
で、作業台4を任意の方向と任意の速度で三次元空間内
を直線移動させ、作業台4を三次元空間内の任意の位置
に位置させることができるのであるが、作業台4の移動
中、この作業台4の対車体首振り角度が維持されている
ので、作業台4の首振り角度Θ1を任意に変更できな
い。従って、作業台4の首振り角度を個別に変更する必
要がある場合には、本発明の高所作業車の駆動制御装置
に加えて、首振り駆動手段8の駆動を個別に制御する首
振り個別操作手段(図示せず)を作業台4に併設すれば
良い。そして、この首振り個別操作手段から首振り駆動
手段8の駆動方向と駆動速度に関する操作信号を出力
し、この操作信号を受け取った演算装置13において、当
該操作信号に対応して首振り駆動手段8を駆動するに必
要な制御信号を生成し、これを首振り駆動手段8に出力
するようにするのである。
【0027】なお、この場合、本発明の駆動制御装置に
おける第1〜第3操作手段9a〜9cを、図2に示す如
く構成すると共に、首振り個別操作手段を、操作レバー
とこの操作レバーの中立位置からの傾動により操作され
るポテンショメータで構成し、且つ、この操作レバーを
前記第3操作手段9cの操作レバー16と共用するように
すれば、操作部の構成を簡略化できる。この場合、第3
操作手段9cの操作レバーの傾動方向と直交する方向へ
の傾動により首振り駆動手段8の単独駆動を指示する操
作信号を出力するようにすれば良いのである。
【0028】
【発明の効果】以上の如く構成し作用する本発明の高所
作業車の作動制御装置は、作業台4に搭乗した作業員
が、第1〜第3操作手段を適宜操作することにより、作
業台4を三次元空間内の任意の直線に沿って移動させる
ことができるのであるから、高所作業の能率を大幅に向
上することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高所作業車の作動制御装置の説明
図。
【図2】本発明に係る高所作業車の作動制御装置の操作
装置の説明図。
【図3】本発明に係る高所作業車の作動制御装置の他の
実施例の説明図。
【図4】本発明に係る高所作業車の作動制御装置の更に
他の実施例の説明図。
【図5】高所作業車の説明図。
【図6】従来の高所作業車の作動制御装置の説明図。
【符号の説明】
1;車体、2;旋回台、3;伸縮ブーム、4;作業台、
5;旋回駆動手段、6;起伏角駆動手段、7;伸縮駆動
手段、8;首振り駆動手段、9;操作装置、9a;第1
操作手段、9b;第2操作手段、9c;第3操作手段、
10;首振り角センサー、11;ブーム長センサー、12;ブ
ーム起伏角センサー、13;演算装置、14;操作ボック
ス、15;操作レバー、16;操作レバー、17;旋回角セン
サー、x;第1水平直線、y;第2水平直線、z;垂直
方向、Θ1;首振り角度、Θ2;ブーム起伏角、Θ3;
旋回角度、L;ブーム長、Sx;第1水平直線xに沿う
移動速度成分、Sy;第2水平直線yに沿う移動速度成
分、Sz;垂直方向zに沿う移動速度成分、C5〜C
8;制御信号、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体1上に水平旋回動自在に搭載した旋回
    台2に、起伏動自在に伸縮ブーム3を取り付け、この伸
    縮ブーム3の先端部に水平面内で首振り動自在に作業台
    4を取り付け、且つ、前記旋回台2を水平旋回駆動する
    旋回駆動手段5、前記伸縮ブーム3を起伏および伸縮駆
    動する起伏駆動手段6および伸縮駆動手段7、並びに前
    記作業台4を首振り駆動する首振り駆動手段8を備えて
    なる高所作業車の作動制御装置であって、 前記作業台4に設けられた操作装置9、前記作業台4の
    首振り角度Θ1を検出する首振り角センサー10、前記伸
    縮ブーム3の長さLを検出するブーム長センサー11、前
    記伸縮ブーム3の起伏角度Θ2を検出するブーム起伏角
    センサー12、および、前記操作装置9からの信号並びに
    前記各センサーからの信号を受け取って演算処理し前記
    各駆動手段へ制御信号を出力する演算装置13とを備え、
    前記操作装置9を操作することで、前記各駆動手段5〜
    8を協調駆動して作業台を直線的に移動させるようにし
    たものにおいて、 前記操作装置9は、特定の第1水平直線xに沿う移動速
    度成分値Sxを出力する第1操作手段9a、上記第1水
    平直線xに直交する第2水平直線yに沿う移動速度成分
    値Syを出力する第2操作手段9b、および、垂直方向
    zへの移動速度成分値Szを出力する第3操作手段9c
    を備えており、 前記演算装置13は、操作装置9の第1乃至第3操作手段
    9a〜9cからの各移動速度成分値Sx〜Szのベクト
    ル合成としての伸縮ブーム先端部の三次元空間内での移
    動方向と移動速度を算出すると共に、この算出結果と前
    記各センサーからの信号に基づき、作業台4が対車体首
    振り角度を維持しつつ伸縮ブーム先端部が前記算出結果
    に係る移動方向と移動速度で三次元空間内を移動するに
    必要な前記各駆動手段の各制御信号C5〜C8を算出出
    力するよう構成してあることを特徴とする高所作業車の
    作動制御装置。
  2. 【請求項2】作業台4の首振り角度Θ1を検出する首振
    り角センサー10に代えて、旋回台2の旋回角度Θ3を検
    出する旋回角センサー17を用いてなる請求項1の高所作
    業車の作動制御装置。
  3. 【請求項3】車体1上に水平旋回動自在に搭載した旋回
    台2に、起伏動自在に伸縮ブーム3を取り付け、この伸
    縮ブーム3の先端部に水平面内で首振り動自在に作業台
    4を取り付け、且つ、前記旋回台2を水平旋回駆動する
    旋回駆動手段5、前記伸縮ブーム3を起伏および伸縮駆
    動する起伏駆動手段6および伸縮駆動手段7、並びに前
    記作業台4を首振り駆動する首振り駆動手段8を備えて
    なる高所作業車の作動制御装置であって、 前記作業台4に設けられた操作装置9、前記作業台4の
    首振り角度Θ1を検出する首振り角センサー10、旋回台
    2の旋回角度Θ3を検出する旋回角センサー17、前記伸
    縮ブーム3の長さLを検出するブーム長センサー11、前
    記伸縮ブーム3の起伏角度Θ2を検出するブーム起伏角
    センサー12、および、前記操作装置9からの信号並びに
    前記各センサーからの信号を受け取って演算処理し前記
    各駆動手段へ制御信号を出力する演算装置13とを備え、
    前記操作装置9を操作することで、前記各駆動手段5〜
    8を協調駆動して作業台を直線的に移動させるようにし
    たものにおいて、 前記操作装置9は、特定の第1水平直線xに沿う移動速
    度成分値Sxを出力する第1操作手段9a、上記第1水
    平直線xに直交する第2水平直線yに沿う移動速度成分
    値Syを出力する第2操作手段9b、および、垂直方向
    zへの移動速度成分値Szを出力する第3操作手段9c
    を備えており、 前記演算装置13は、操作装置9の第1乃至第3操作手段
    9a〜9cからの各移動速度成分値Sx〜Szのベクト
    ル合成としての伸縮ブーム先端部の三次元空間内での移
    動方向と移動速度を算出すると共に、この算出結果と前
    記各センサーからの信号に基づき、作業台4が対車体首
    振り角度を維持しつつ伸縮ブーム先端部が前記算出結果
    に係る移動方向と移動速度で三次元空間内を移動するに
    必要な前記各駆動手段の各制御信号C5〜C8を算出出
    力するよう構成してあることを特徴とする高所作業車の
    作動制御装置。
JP19548896A 1996-07-04 1996-07-04 高所作業車の作動制御装置 Pending JPH1017298A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19548896A JPH1017298A (ja) 1996-07-04 1996-07-04 高所作業車の作動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19548896A JPH1017298A (ja) 1996-07-04 1996-07-04 高所作業車の作動制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1017298A true JPH1017298A (ja) 1998-01-20

Family

ID=16341928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19548896A Pending JPH1017298A (ja) 1996-07-04 1996-07-04 高所作業車の作動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1017298A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2684836A1 (en) 2012-07-12 2014-01-15 Miguel Leon Gonzalez Direction and speed control device for telescopic and articulated hydraulic lifting equipments.
CN110562084A (zh) * 2019-09-10 2019-12-13 国创新能源汽车能源与信息创新中心(江苏)有限公司 一种伸缩摆臂式充电机构运动控制系统及方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2684836A1 (en) 2012-07-12 2014-01-15 Miguel Leon Gonzalez Direction and speed control device for telescopic and articulated hydraulic lifting equipments.
CN110562084A (zh) * 2019-09-10 2019-12-13 国创新能源汽车能源与信息创新中心(江苏)有限公司 一种伸缩摆臂式充电机构运动控制系统及方法
CN110562084B (zh) * 2019-09-10 2023-09-12 国创移动能源创新中心(江苏)有限公司 一种伸缩摆臂式充电机构运动控制系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0794735B2 (ja) 掘削作業機の作業領域制御装置
JP4716765B2 (ja) 遠隔操作装置
JPH1017298A (ja) 高所作業車の作動制御装置
JP2001316098A (ja) 屈伸式ブーム装置
JPH0527435Y2 (ja)
JP4021529B2 (ja) 作業機の制御装置
KR101384512B1 (ko) 고소작업대의 선속도제어 방법 및 장치
JP2901060B1 (ja) 建材取付けハンドリング機械
JP3919130B2 (ja) 高所作業車の作動制御装置
JP2588906B2 (ja) 高所作業車の作動制御装置
JP2001206694A (ja) 高所作業車の制御装置
JP4829592B2 (ja) 作業車の遠隔操作装置
JPH0336200A (ja) ゴンドラの位置制御装置
JP2001341991A (ja) 高所作業車の作動制御装置
JPH11228099A (ja) 高所作業車の駆動制御装置
JP6185355B2 (ja) 作業用移動体の照明装置
JPH024194A (ja) アーク炉用除滓装置の制御方法
JP2628276B2 (ja) 高所作業車乗用バケットの移動制御方法および装置
JPS6136426A (ja) 腕式作業機の作業具軌跡制御装置
JPH07104153B2 (ja) 駆動装置
JPH10324499A (ja) 高所作業車の作動制御装置
JP2001002396A (ja) 高所作業車の操作制御装置
JP3461299B2 (ja) 高所作業車のブーム作動制御装置
JPH03162399A (ja) 高所作業車
JPH06247699A (ja) 高所作業車の前進・後進制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050627

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20051206

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060509

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070116