JPH1017291A - 搬送車両の荷役補助装置及びこの装置を備えた搬送車両及びその制御方法 - Google Patents

搬送車両の荷役補助装置及びこの装置を備えた搬送車両及びその制御方法

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JPH1017291A
JPH1017291A JP19285696A JP19285696A JPH1017291A JP H1017291 A JPH1017291 A JP H1017291A JP 19285696 A JP19285696 A JP 19285696A JP 19285696 A JP19285696 A JP 19285696A JP H1017291 A JPH1017291 A JP H1017291A
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transport vehicle
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Application number
JP19285696A
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English (en)
Inventor
Yoshio Asayama
芳夫 浅山
Hiroshi Kadota
浩 門田
Hideji Arakawa
秀治 荒川
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷役作業時に車体を支持する支持手段を確実
に外部部材に接触させて荷役作業を安全に行なうことが
可能な搬送車両の荷役補助装置及びこの装置を備えた搬
送車両及びその制御方法を提供する。 【解決手段】 荷役用作業機を備えた搬送車両に装着さ
れ、かつ、外部部材に接触しながら搬送車両を支持する
支持手段を備え、この支持手段によって荷役作業を補助
する搬送車両の荷役補助装置において、外部部材とこの
支持手段との相対位置を検出する位置検出手段と、前記
支持手段を外部部材上に接触させ、かつ、搬送車両を支
持可能な位置まで支持手段を移動させる移動手段とを備
えている。前記位置検出手段のセンサは、音波発生素子
と、この音波発生素子の音波による外部部材からの反射
音を受信する音波受信素子とのセットや、発光素子と、
この発光素子の光による外部部材からの反射光を受光す
る受光素子とのセットや、磁気的に外部部材の接近を検
知する近接センサや、又は、外部部材との接触を検出す
るタッチ式センサ等で構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷役用作業機を備
えた搬送車両の荷役補助作業を行なう荷役補助装置、こ
の荷役補助装置を備えた搬送車両、及びその制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図16に示すような倉庫や工場内
に配設されたラック15に収納された荷の入出庫及び運
搬を行なうために、例えばフォークリフトや搬送台車な
どのような搬送車両が一般的に使用されている。この搬
送車両は、移動を行なうための走行系と、荷役を行なう
ための作業機とを有している。そして、この作業機は、
通常、荷を保持するフォークと、フォークを鉛直方向に
駆動するリフト装置と、フォークを水平方向に駆動する
リーチ装置とを備えている。図17は、このような荷役
用作業機を有する搬送搬送車両の一つである一般的なリ
ーチタイプのフォークリフトの側面図を表している。こ
のフォークリフト10の車体前方の中央には作業機用マ
スト11が前後方向に移動(リーチ)可能に設けられて
おり、作業機用マスト11にフォーク12が上下移動可
能に取着されている。そして、車体後部にはカウンタウ
エイト19が配設されている。
【0003】上記のようなフォークリフト10によるラ
ック15に収納された荷の搬出は、図16〜図18に示
す手順で行われる。図16で、まず、ラック15の前面
に搬送車両10を停止させ、フォーク12をリフト装置
で上昇させてフォーク高さを荷16の下部、すなわち、
パレット17の高さに合わせる。次に、図17で、フォ
ーク12をリーチ装置で前方に動作(以後、リーチアウ
トと呼ぶ)させてパレット17の孔に挿入し、この後リ
フト装置でフォーク12を上昇させる。そして、図18
で、フォーク12をリーチ装置で後方に戻して(以後、
リーチインと呼ぶ)荷を車体中心位置に引き寄せ、ラッ
クからの荷取動作を終了する。
【0004】また、荷取動作において、搬送車両10が
ラック15から荷16をフォーク12でリフトするとき
は、リーチアウトの状態で行わなければならず、荷16
の重量のために搬送車両10の前方に前輪18を中心と
した回転トルクが作用する。この回転トルクは図17の
矢印A方向に作用するので、搬送車両10が不安定にな
る。したがって、上記のようなリーチタイプのフォーク
リフトでは、一般的に車体後端部にカウンタウエイト1
9を配設して上記回転トルクを相殺しており、荷を保持
した上記状態での重心位置が車体中心付近に来るように
している。また、カウンタウエイト19の代わりに、重
量のある車載バッテリーをなるべく車体後部に配設する
ようにしているものもある。ここで、図19は搬送車両
10の平面図を示しているが、同図において、左右の前
輪18、18と、この前輪18の対角位置にある車体の
角との距離が旋回半径Rとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記カ
ウンタウエイト19を車体後端部に装着したことにより
搬送車両10の車長が長くなり、よって車両の旋回半径
が大きくなっている。あるいは、カウンタウエイト19
の代わりに車載用バッテリーを車体後部に配設した場合
でも、これによって搬送車両10の車長が長くなってい
る。したがって、図16に示しようなラック15、15
間やラック15と倉庫等の壁との間の距離H(通路幅)
を大きくする必要があり、このことが倉庫内の限られた
スペースを有効に使用する際のネックとなっている。
【0006】同様の問題は、上述のリーチタイプのフォ
ークリフトだけでなく、例えば図20及び図21で示さ
れるサイドフォークリフトでも発生している。図20及
び図21は、それぞれサイドフォークリフトの側面図及
び平面図を示している。サイドフォークリフトでは、進
行方向Bに対して左右方向(直交する方向)に、かつ、
水平にフォーク12がリーチイン又はリーチアウトする
ので、カウンタウエイト19はフォーク12と反対側の
車体側端部に配設されている。したがって、車体の左右
方向の幅が大きくなり、よって、前述と同様に、ラック
15、15間などの距離H(通路幅)を大きくしなけれ
ばならないという問題がある。
【0007】また、図22及び図23にはスライドフォ
ーク型の搬送車両の側面図及び平面図をそれぞれ示して
いるが、同図において、車体の中央部には進行方向Cに
対して左右方向に伸縮自在なスライドフォーク14を設
けており、このスライドフォーク14は車体の両側方に
伸縮するようになっている。このために、カウンタウエ
イト19は車体の前部及び後部に設けられている。これ
によって、前述と同様に車体全長が長くなるので旋回半
径が大きくなるという問題が生じている。また、上述し
た各搬送車両において、カウンタウエイト19により車
体重量が重くなるので、走行に要する消費電力や車輪磨
耗量が増加するという問題も生じている。
【0008】このような問題点を解決する手段として、
車体あるいは作業機用マスト部に水平方向に伸縮可能な
支持アームを有する支持装置を固定し、その支持アーム
を伸長させてラック15の棚などの外部部材に接触させ
ることにより、この外部部材から反力を得て荷16によ
り車体にかかる回転モーメントを相殺する方法が、特公
昭50−4948号、実公昭51−40630号、実公
昭53−31571号又は特開平1−275400号な
どの公報に記載されている。しかしながら、これらの方
法では、支持アームと支持アームを接触させるべき棚と
の鉛直方向の相対位置を変化させるための駆動機関、並
びにその位置を計測するためのセンサを備えていない。
さらに、支持アームと棚との接触状態や水平距離を検出
するセンサもまた備えていない。したがって、荷役作業
を開始する時点で、棚に対する車体の停止位置が予め設
定した位置と厳密に一致していることが求められる。し
かしながら、もし、例えば棚に重量物が収納されること
により棚にたわみが生じ、棚と支持アームとの鉛直方向
の相対位置が変化すれば、支持アームは十分な反力を棚
から受けることができず、荷16による回転モーメント
を相殺することができなくなる。また、車体の停止位置
が予め設定した位置と異なっている場合には、棚と支持
アームの水平方向の距離が適正でなく、この距離が遠過
ぎるときは前記同様に棚からの反力が得られなくなり、
転倒の危険性が生じて来る。また、距離が近過ぎるとき
は、支持アームが伸長し切ることによって、棚に無理な
外力が加わることになって棚が変形したり、あるいはこ
の反力で車体が傾く恐れがある。
【0009】本発明は、上記の問題点に着目してなさ
れ、荷役作業時に車体を支持する支持手段を確実に外部
部材に接触させて荷役作業を安全に行なうことが可能な
搬送車両の荷役補助装置及びこの装置を備えた搬送車両
及びその制御方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、荷役用
作業機を備えた搬送車両に装着され、かつ、外部部材に
接触しながら搬送車両を支持する支持手段を備え、この
支持手段によって荷役作業を補助する搬送車両の荷役補
助装置において、前記外部部材と前記支持手段との相対
位置を検出する、荷役補助装置用の位置検出手段を設け
た構成としている。
【0011】請求項1に記載の発明によると、荷役作業
の補助のために、例えばラックの棚等の外部部材上に支
持手段を接触させるとき、位置検出手段によって、上記
棚と支持手段先端部との距離等の、外部部材と支持手段
との相対位置を検出するので、支持手段を外部部材に確
実に、かつ、容易に接触させることができる。これによ
り、荷をリフトした際に発生する車体前方への回転トル
クに対する反力が支持手段及び外部部材を介して確実に
得られるので、車体の転倒や棚などの変形を防止するこ
とができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の搬送車両の荷役補助装置において、前記位置検出手段
は、前記外部部材に向かって音波を発信する音波発生素
子と、この音波発生素子の音波による上記外部部材から
の反射音を受信する音波受信素子と、この音波受信素子
からの受信情報に基づいて外部部材と支持手段との相対
位置を検出する位置検出部とを備えていてもよい。
【0013】請求項2に記載の発明によると、音波発生
素子の音波による外部部材からの反射音を音波受信素子
によって受信し、この受信情報に基づいて、例えばラッ
クの棚と支持手段との距離やラックの棚の高さ等、外部
部材と支持手段との相対位置が検出される。これによっ
て、支持手段を外部部材に確実に、かつ、容易に接触さ
せることができる。したがって、荷役作業時の安全性及
び作業性を向上させることができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の搬送車両の荷役補助装置において、前記位置検出手段
は、前記外部部材に向かって発光する発光素子と、この
発光素子の光による上記外部部材からの反射光を受光す
る受光素子と、この受光素子からの受光情報に基づいて
外部部材と支持手段との相対位置を検出する位置検出部
とを備えていてもよい。
【0015】請求項3に記載の発明によると、発光素子
の光による外部部材からの反射光を受光素子によって受
光し、この受光情報に基づいて、例えばラックの棚と支
持手段との距離やラックの棚の高さ等、外部部材と支持
手段との相対位置が検出される。これによって、支持手
段を外部部材に確実に、かつ、容易に接触させることが
できる。したがって、荷役作業時の安全性及び作業性を
向上させることができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の搬送車両の荷役補助装置において、前記位置検出手段
は、前記支持手段の先端部に配設され、磁気的に外部部
材の接近を検知する近接センサと、この近接センサの検
出信号に基づいて外部部材の高さを検出する位置検出部
とを備えていてもよい。
【0017】請求項4に記載の発明によると、近接セン
サによって支持手段と外部部材との接近を検知すること
により、外部部材と支持手段との相対位置(ここでは、
外部部材の高さ)を検出できる。これによって、支持手
段を外部部材に確実に、かつ、容易に接触させることが
できる。したがって、荷役作業時の安全性及び作業性を
向上させることができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の搬送車両の荷役補助装置において、前記位置検出手段
は、前記支持手段の先端部に配設され、外部部材との接
触により外部部材の位置を検出するタッチ式センサと、
このタッチ式センサの検出信号に基づいて外部部材と支
持手段との相対位置を検出する位置検出部とを備えてい
てもよい。
【0019】請求項5に記載の発明によると、支持手段
の先端部に配設されたタッチ式センサと外部部材との接
触によって外部部材の位置が検出される。これによっ
て、支持手段を外部部材に確実に、かつ、容易に接触さ
せることができる。したがって、荷役作業時の安全性及
び作業性を向上させることができる。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5に
記載の搬送車両の荷役補助装置を搭載した搬送車両であ
る。
【0021】請求項6に記載の発明によると、上述のよ
うな荷役補助装置を搭載した搬送車両としたので、支持
手段を外部部材に確実に、かつ、容易に接触させること
ができる。これにより、荷をリフトした際に発生する車
体前方への回転トルクに対する反力が支持手段及び外部
部材を介して確実に得られるので、車体の転倒や棚など
の変形を防止することができる。
【0022】請求項7に記載の発明は、荷役用作業機を
備えた搬送車両が荷役作業をする際に、荷役補助装置を
外部部材に接触させることにより外部部材から反力を得
て搬送車両を支持する搬送車両の荷役補助制御方法にお
いて、前記荷役補助装置と前記外部部材との相対位置を
計測し、この計測した相対位置に基づいて前記荷役補助
装置を前記外部部材に接触させる方法としている。
【0023】請求項7に記載の発明によると、例えばラ
ックの棚と支持手段との距離やラックの棚の高さ等、外
部部材と支持手段との相対位置を計測し、この位置情報
に基づいて支持手段を外部部材に接触させているので、
確実に、かつ、容易に接触させることができる。したが
って、荷をリフトした際に発生する車体前方への回転ト
ルクに対する反力が荷役補助装置及び外部部材を介して
確実に得られるので、車体の転倒や棚などの変形を防止
することができる。
【0024】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の搬送車両の荷役補助制御方法において、前記荷役補助
装置と前記外部部材との相対位置に基づいてこの荷役補
助装置をこの外部部材に接触させる際に、この荷役補助
装置をこの外部部材の位置まで移動して接触させる方法
としている。
【0025】請求項8に記載の発明によると、荷役補助
装置と外部部材との相対位置に基づいて搬送車両を支持
可能な位置まで正確に支持手段を移動させ、支持手段を
外部部材に接触させている。よって、確実に、かつ、容
易に接触させることができるので、車体の転倒や棚など
の変形を防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
わる搬送車両の荷役補助装置及びこの装置を備えた搬送
車両及びその制御方法を詳述する。図1〜図7に基づい
て、第1実施形態を説明する。図1及び図2は、それぞ
れ本実施形態に係わる搬送車両の側面図及び平面図を表
している。同図において、搬送車両20の中央前部には
フォーク用マスト11が前後方向に移動自在に配設さ
れ、このフォーク用マスト11の前部にフォーク12が
上下方向に移動自在に取着されている。このフォーク用
マスト11の左右外側で、かつ、車体側面部の所定高さ
位置に荷役補助装置22、22が配設されている。荷役
補助装置22は支持手段30と、位置検出手段40と、
移動手段50とを備えている。本実施形態では、支持手
段30は支持ロッド31と、この支持ロッド31の先端
部に設けられている支持板32とを備えている。支持ロ
ッド31は移動手段50に取着されており、この移動手
段50によって前後方向に移動自在となっている。この
移動手段50は、例えば伸縮自在なシリンダや、前後方
向に直線移動可能に構成されたモータ及び直動機構等で
あってもよい。
【0027】支持板32は、同図では平板33の上部に
前方に突出した突出部34を有する鍵状形状をしている
が、これに限定されずに、例えば平板33の上部及び下
部に前方に突出した突出部34、34を有するようなコ
の字形状をしていてもよい。また、位置検出手段40は
支持手段30と外部部材との相対位置を検出するもので
あり、センサと位置検出部45とからなっている。ここ
では、位置検出手段40のセンサ例として、平板33の
前面部と外部部材と接触状態を検出するタッチ式センサ
41を有し、このタッチ式センサ41は平板33に取着
されている。そして、タッチ式センサ41の検出信号は
位置検出部45に入力され、この位置検出部45は上記
検出信号に基づいて平板33と外部部材との接触状態、
すなわち、支持板32の位置を検出している。
【0028】なお、本実施形態では、支持手段30の支
持板32の突出部34の高さはラックの棚等の高さと等
しくなっており、移動手段50により支持手段30が前
方に移動したとき、突出部34が棚の上面に、そして平
板33が棚の前面に接触するようになっている。また、
ここでは、搬送車両としてリーチタイプのフォークリフ
トで表しているが、これに限定するものではなく、例え
ばサイドフォークリフト、又はスライドフォークを有す
る搬送台車等であってもよい。
【0029】上記構成による作用を、図3〜図6に基づ
いて説明する。ここでも、ラック15に収納された荷の
搬出時について説明するが、ラック15は床面にボルト
等で固定されているものとし、ラック15が移動ラック
の場合は荷役作業時にブレーキがかけられているものと
する。図3において、搬送車両20はラック15の前面
に停止し、フォーク12をリフト装置で上昇させてフォ
ーク高さを荷16の下部、すなわち、パレット17の高
さに合わせる。次に、図4で、(荷役補助装置22の)
移動手段50により支持手段30を前方に移動させ、支
持板32がラック15の棚板13に接触してタッチ式セ
ンサ41が棚板13を検知したら、移動手段50の伸長
長さを固定する。すなわち、移動手段50に加えられる
外力によって、この伸長長さが変わらないように、移動
手段50に伸長力を発生させる。このとき、支持板32
の突出部34はラック15の棚13の上面に接触してい
る。そして、図5で、フォーク12をリーチ装置でリー
チアウトさせてパレット17の孔に挿入し、リフト装置
でフォーク12を上昇させて荷16を持ち上げる。この
とき、車体は持ち上げた荷16の荷重によりラック15
の方(搬送車両20の前方)に転倒しようとするが、ラ
ック15から荷役補助装置22に対して反力が加えられ
るので、車体は荷役補助装置22を介して支持され、転
倒が防止される。次に、図6で、フォーク12をリーチ
装置でリーチインさせて荷16を車体中心位置に引き寄
せた後、荷役補助装置22の移動手段50により支持手
段30を後方に移動させる。これで、ラックからの荷取
動作を終了する。
【0030】また、荷置作業の場合でも、上記と同様
に、荷16を持ち上げたフォーク12をリーチアウトさ
せる以前に支持手段30を伸長してラック15に接触さ
せることにより、ラック15から反力が得られるので、
上記と同様の手順に従って作業が可能となる。なお、ラ
ック15を使用していない現場では、図7に示すよう
に、荷取作業や荷置作業を行なう台9の上方又は側方に
ラック15の棚板に相当するような梁15aを設け、こ
の梁15aをラック15の代わりの外部部材として使用
することができる。また、支持手段30の先端部をラッ
ク15の棚13などのような外部部材の上に移動させる
方法としては、上記のような移動手段50に限定されず
に、例えば搬送車両を所定距離だけ前進させるようにし
てもよい。
【0031】以上のような構成にしたので、搬送車両2
0の停止位置がラック15に対してばらつくような場合
でも、ラック15と支持手段30間の相対位置を計測
し、この計測した相対位置に基づいて支持手段30を外
部部材上へ移動させたり、または搬送車両20を前進さ
せて、支持手段30を確実に外部部材上に接触させるこ
とができる。したがって、外部部材からの反力が確実に
得られるので、搬送車両20の転倒を防止でき、また、
支持手段30と外部部材との干渉が無くなるので、棚等
の外部部材の変形や車体の傾きを防止することができ
る。
【0032】次に、図8及び図9に基づいて、第2実施
形態を説明する。本実施形態は、荷役補助装置の他の例
を示しており、図8はこの荷役補助装置を搭載したサイ
ドフォークリフトの側面図、図9はその平面図である。
ここでは、搬送車両としてサイドフォークリフトで表し
ているが、これに限定するものではなく、例えばリーチ
タイプのフォークリフト、又はスライドフォークを有す
る搬送台車等であってもよい。搬送車両20のフォーク
12を上下自在に支持するフォーク用マスト11の左右
外側に、荷役補助装置22、22が配設されている。前
実施形態同様に、荷役補助装置22は支持手段30と、
位置検出手段40と、移動手段50とを備えている。本
実施形態では、支持手段30は支持ロッド31と回動部
材35を備えており、回動部材35は支持ロッド31の
先端部に回動自在に設けられている。この回動部材35
は例えばローラや車輪等で構成することができ、また、
この回動部材35の外周面は支持ロッド31の下部面よ
り下方に位置するようになっており、回動部材35の回
動軸は水平で、かつ、搬送車両20の前後方向を向いて
いる。そして、支持ロッド31は移動手段50に取着さ
れており、移動手段50によって前後方向及び上下方向
に移動自在となっている。この移動手段50の各移動軸
は、例えば伸縮自在なシリンダや、直線移動可能に構成
されたモータ及び直動機構を組み合わせたアクチュエー
タ等であってもよい。移動手段50は、荷役補助装置用
マスト52に、上記アクチュエータによって上下移動自
在に取着されている。
【0033】また、位置検出手段40は支持手段30と
外部部材(例えば、ラック15の棚板等)との相対位置
を検出するものであり、センサと位置検出部45とから
なっている。ここでは、位置検出手段40のセンサ例と
して、ラック15の棚板と支持手段30との水平距離及
びこの棚板の高さを例えば超音波等により検出するため
の音波センサ42を有している。この音波センサ42
は、音波を発信する音波発生素子と、この音波による外
部部材からの反射音を受信する音波受信素子とを備えて
いる。また、音波センサ42は、支持ロッド31の先端
部に、かつ、回動部材35の外周面の下端位置と略同じ
高さに位置するように取着されている。そして、音波セ
ンサ42の検出信号は位置検出部45に入力され、この
位置検出部45は上記検出信号に基づいてラック15の
棚板までの水平距離及び棚板の高さを検出している。な
お、音波センサ42の検知可能距離範囲は、搬送車両2
0の停止位置のばらつきと、標準的な停止位置でのラッ
ク15の棚板と支持手段30との水平距離とを考慮して
所定範囲に設定されているものとする。
【0034】上記構成による作用を、図10〜図13に
基づいて説明する。前述同様、ラックに収納された荷の
搬出時について説明すると、図10において、搬送車両
20をラック15の前面に停止させた後、荷役補助装置
22の支持手段30を移動手段50によって所定速度で
上下方向に移動させながら、音波センサ42によりラッ
ク15の棚板13の位置を検出する。このとき、支持手
段30が上昇時には、音波センサ42での棚板13から
の反射音の検知信号により棚板13までの水平距離が検
出され、さらに、この検知後に検知オフ(反射音が無
い)となった位置が棚板13の上面の高さとなるので、
この高さが回動部材35の外周面の下端位置になるよう
にしている。次に、図11で、移動手段50によって支
持手段30を前方に移動させて回動部材35をラック1
5の棚板13上に接触、回動させながら支持手段30を
ラック15内に挿入する。ここで、支持手段30を前方
に移動させる距離は、上記で検出された棚板13までの
水平距離に基づいて、支持手段30が確実に棚板13に
接触するような所定距離に設定される。この後、フォー
ク12をリフト装置で上昇させてフォーク高さを荷16
の下部、すなわち、パレット17の高さに合わせる。そ
して、図12で、フォーク12をリーチ装置でリーチア
ウトさせてパレット17の孔に挿入し、リフト装置でフ
ォーク12を上昇させて荷16を持ち上げる。このと
き、車体は持ち上げた荷16の荷重によりラック15の
方に転倒しようとするが、ラック15から回動部材35
及び支持ロッド31を介して荷役補助装置22に対して
反力が加えられるので、車体は荷役補助装置22を介し
て支持され、転倒が防止される。次に、図13で、フォ
ーク12をリーチ装置でリーチインさせて荷を車体中心
位置に引き寄せた後、移動手段50により支持手段30
を後方に移動させて回動部材35をラック15から離
す。これで、ラックからの荷取動作を終了する。
【0035】以上のような構成にしたので、前実施形態
と同様に、搬送車両20の停止位置がラック15等の外
部部材に対してばらつくような場合でも、支持手段30
を確実に外部部材上に接触させることができる。したが
って、外部部材からの反力が確実に得られるので、搬送
車両20の転倒を防止でき、また、支持手段30と外部
部材との干渉が無くなるので、棚等の外部部材の変形や
車体の傾きを防止することができる。
【0036】位置検出手段40のセンサとして、本実施
形態では音波センサ42を使用しているが、これに限定
されずに、他の非接触式センサを採用してもよい。すな
わち、例えば発光素子とこの発光素子の光の反射光を受
光する受光素子とのセットなどを支持手段30に取着
し、そしてラック15の棚板13からの反射光を受光
し、この受光信号に基づいて棚板13と支持手段30と
の水平距離や棚板13の高さなどの相対位置を検出可能
となる。また、近接センサを採用して磁気的に棚板13
の近接を検知することによって、棚板13の高さを検出
することもできる。ここで、支持手段30の先端部を近
接センサの検知可能な距離範囲以内にラック15に接近
させる必要があり、この接近動作は他のセンサ(例え
ば、タッチセンサや音波センサ等)との組み合わせによ
り可能である。そして、上記で検出した棚板13の位置
に基づいて、移動手段50の移動距離や搬送車両20の
前進距離を制御することにより、支持手段30を確実
に、かつ、容易に外部部材上に接触させることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1実施形態の搬送車両の側面
図を示す。
【図2】本発明に係わる第1実施形態の搬送車両の平面
図を示す。
【図3】本発明に係わる第1実施形態の作用説明図であ
る。
【図4】本発明に係わる第1実施形態の作用説明図であ
る。
【図5】本発明に係わる第1実施形態の作用説明図であ
る。
【図6】本発明に係わる第1実施形態の作用説明図であ
る。
【図7】本発明に係わる第1実施形態の外部部材の他の
実施例である。
【図8】本発明に係わる第2実施形態の搬送車両の側面
図を示す。
【図9】本発明に係わる第2実施形態の搬送車両の平面
図を示す。
【図10】本発明に係わる第2実施形態の作用説明図で
ある。
【図11】本発明に係わる第2実施形態の作用説明図で
ある。
【図12】本発明に係わる第2実施形態の作用説明図で
ある。
【図13】本発明に係わる第2実施形態の作用説明図で
ある。
【図14】従来技術に係わる搬送車両による作業を説明
する倉庫等の斜視図である。
【図15】従来技術に係わるリーチタイプのフォークリ
フトの側面図を示す。
【図16】従来技術に係わる搬送車両による荷搬出作業
の手順説明図である。
【図17】従来技術に係わる搬送車両による荷搬出作業
の手順説明図である。
【図18】従来技術に係わる搬送車両による荷搬出作業
の手順説明図である。
【図19】従来技術に係わるリーチタイプのフォークリ
フトの平面図を示す。
【図20】従来技術に係わるサイドフォークリフトの側
面図を示す。
【図21】従来技術に係わるサイドフォークリフトの平
面図を示す。
【図22】従来技術に係わるスライドフォーク型の搬送
車両の側面図を示す。
【図23】従来技術に係わるスライドフォーク型の搬送
車両の平面図を示す。
【符号の説明】
9…台、10…搬送車両、11…作業機用マスト、12
…フォーク、13…棚板、14…スライドフォーク、1
5…ラック、15a…梁、16…荷、17…パレット、
18…前輪、19…カウンタウエイト、20…搬送車
両、22…荷役補助装置、30…支持手段、31…支持
ロッド、32…支持板、33…平板、34…突出部、3
5…回動部材、40…位置検出手段、41…タッチ式セ
ンサ、42…音波センサ、45…位置検出部、50…移
動手段、52…荷役補助装置用マスト。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷役用作業機を備えた搬送車両に装着さ
    れ、かつ、外部部材に接触しながら搬送車両を支持する
    支持手段を備え、この支持手段によって荷役作業を補助
    する搬送車両の荷役補助装置において、 前記外部部材と前記支持手段との相対位置を検出する、
    荷役補助装置用の位置検出手段を設けたことを特徴とす
    る搬送車両の荷役補助装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の搬送車両の荷役補助装
    置において、前記位置検出手段は、 前記外部部材に向かって音波を発信する音波発生素子
    と、 この音波発生素子の音波による上記外部部材からの反射
    音を受信する音波受信素子と、 この音波受信素子からの受信情報に基づいて外部部材と
    支持手段との相対位置を検出する位置検出部とを備えた
    ことを特徴とする搬送車両の荷役補助装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の搬送車両の荷役補助装
    置において、前記位置検出手段は、 前記外部部材に向かって発光する発光素子と、 この発光素子の光による上記外部部材からの反射光を受
    光する受光素子と、 この受光素子からの受光情報に基づいて外部部材と支持
    手段との相対位置を検出する位置検出部とを備えたこと
    を特徴とする搬送車両の荷役補助装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の搬送車両の荷役補助装
    置において、前記位置検出手段は、 前記支持手段の先端部に配設され、磁気的に外部部材の
    接近を検知する近接センサと、 この近接センサの検出信号に基づいて外部部材の高さを
    検出する位置検出部とを備えたことを特徴とする搬送車
    両の荷役補助装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の搬送車両の荷役補助装
    置において、前記位置検出手段は、 前記支持手段の先端部に配設され、外部部材との接触に
    より外部部材の位置を検出するタッチ式センサと、 このタッチ式センサの検出信号に基づいて外部部材と支
    持手段との相対位置を検出する位置検出部とを備えたこ
    とを特徴とする搬送車両の荷役補助装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5に記載の搬送車両の荷役補
    助装置を搭載したことを特徴とする搬送車両。
  7. 【請求項7】 荷役用作業機を備えた搬送車両が荷役作
    業をする際に、荷役補助装置を外部部材に接触させるこ
    とにより外部部材から反力を得て搬送車両を支持する搬
    送車両の荷役補助制御方法において、 前記荷役補助装置と前記外部部材との相対位置を計測
    し、この計測した相対位置に基づいて前記荷役補助装置
    を前記外部部材に接触させることを特徴とする搬送車両
    の荷役補助制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の搬送車両の荷役補助制
    御方法において、 前記荷役補助装置と前記外部部材との相対位置に基づい
    てこの荷役補助装置をこの外部部材に接触させる際に、
    この荷役補助装置をこの外部部材の位置まで移動して接
    触させることを特徴とする搬送車両の荷役補助制御方
    法。
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Cited By (3)

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