JPH1017267A - 天井クレーン吊り荷振れ止め装置 - Google Patents
天井クレーン吊り荷振れ止め装置Info
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- JPH1017267A JPH1017267A JP18876496A JP18876496A JPH1017267A JP H1017267 A JPH1017267 A JP H1017267A JP 18876496 A JP18876496 A JP 18876496A JP 18876496 A JP18876496 A JP 18876496A JP H1017267 A JPH1017267 A JP H1017267A
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- Japan
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- hoist
- steady rest
- suspended load
- ceiling crane
- traveling
- Prior art date
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- Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 天井クレーン吊り荷装置において、厳しい海
象条件下にあっても、吊り荷の振れを十分に抑制し、吊
り荷の昇降および移送作業を、安全、円滑かつ確実に行
なうことができるようにする。 【構成】 天井クレーン吊り荷振れ止め装置は、天井ク
レーンのホイスト4の本体部に上端部が固定され、下端
部側がホイスト4の本体部に対して上下方向にのみ移動
可能に方向規制されて自在に伸縮する伸縮ロッド(9
a,10a;9b,10b;9c,10c;9d,10
d)と、同伸縮ロッドの下端部に連結された状態で、ホ
イスト4の吊り荷用フック3に係止されてホイスト4に
より昇降する振れ止め吊り具1とを備えている。
象条件下にあっても、吊り荷の振れを十分に抑制し、吊
り荷の昇降および移送作業を、安全、円滑かつ確実に行
なうことができるようにする。 【構成】 天井クレーン吊り荷振れ止め装置は、天井ク
レーンのホイスト4の本体部に上端部が固定され、下端
部側がホイスト4の本体部に対して上下方向にのみ移動
可能に方向規制されて自在に伸縮する伸縮ロッド(9
a,10a;9b,10b;9c,10c;9d,10
d)と、同伸縮ロッドの下端部に連結された状態で、ホ
イスト4の吊り荷用フック3に係止されてホイスト4に
より昇降する振れ止め吊り具1とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば倉庫内に格
納されている係留ブイ等の荷物を安全かつ効率的に運搬
できるようにした、天井クレーン吊り荷振れ止め装置に
関する。
納されている係留ブイ等の荷物を安全かつ効率的に運搬
できるようにした、天井クレーン吊り荷振れ止め装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば倉庫内に並べられたブイは、その
配置上、ブイとブイとの間隙が約350mm〜600m
mと狭く、また、ブイ浮体も面圧力に対して弱いため、
吊り上げの際の他ブイや船体との接触は絶対に避けなけ
ればならない。図4には、従来の天井クレーンの1例が
示されている。図4において、例えば船殼の天井部13
における走行用レール固定部14に沿って配設された走
行用レール15の下縁フランジ部には、前後方向すなわ
ち図面に垂直な方向に間隔をおいて相互に平行に配設さ
れた複数本例えば2本の天井クレーンの主桁2を相互に
前後方向に連結する互いに平行な1対の主桁連結桁16
a、16bの相互対向面側に軸支された走行用ローラ1
7a、17bが、前後方向に走行自在に係合している。
主桁2にはホイスト4が、主桁2の長手方向、すなわち
図面の左右方向に走行自在に搭載されている。ホイスト
4の吊り荷用フック3には、デッキ18上の例えばブイ
等の吊り荷5がチェーン、ワイヤ等の索条体31を介し
て吊り下げられ、ホイスト4の前後方向および左右方向
への移動に伴ってホイスト4に追従して移送されるよう
に構成されている。この場合、吊り荷5は、索条体31
を介してホイスト4の吊り荷用フック3により吊り下げ
られるため、吊り荷5が横風を受けたり、船殼13が波
浪により揺れたりすると、吊り荷5は、例えば吊り荷5
a、5bとして示されたように、大きく振れることとな
る。
配置上、ブイとブイとの間隙が約350mm〜600m
mと狭く、また、ブイ浮体も面圧力に対して弱いため、
吊り上げの際の他ブイや船体との接触は絶対に避けなけ
ればならない。図4には、従来の天井クレーンの1例が
示されている。図4において、例えば船殼の天井部13
における走行用レール固定部14に沿って配設された走
行用レール15の下縁フランジ部には、前後方向すなわ
ち図面に垂直な方向に間隔をおいて相互に平行に配設さ
れた複数本例えば2本の天井クレーンの主桁2を相互に
前後方向に連結する互いに平行な1対の主桁連結桁16
a、16bの相互対向面側に軸支された走行用ローラ1
7a、17bが、前後方向に走行自在に係合している。
主桁2にはホイスト4が、主桁2の長手方向、すなわち
図面の左右方向に走行自在に搭載されている。ホイスト
4の吊り荷用フック3には、デッキ18上の例えばブイ
等の吊り荷5がチェーン、ワイヤ等の索条体31を介し
て吊り下げられ、ホイスト4の前後方向および左右方向
への移動に伴ってホイスト4に追従して移送されるよう
に構成されている。この場合、吊り荷5は、索条体31
を介してホイスト4の吊り荷用フック3により吊り下げ
られるため、吊り荷5が横風を受けたり、船殼13が波
浪により揺れたりすると、吊り荷5は、例えば吊り荷5
a、5bとして示されたように、大きく振れることとな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
天井クレーンにおいては、風浪により吊り荷5が振れ易
いため、クレーンの使用条件が例えば波浪階級4〜5と
厳しく設定されている観測船等の船舶においては、風浪
のある環境下での天井クレーンの使用は難しく、ハンド
リングを行なったとしても、安全性を確保し、しかも確
実で能率的な作業性を維持する、という点からは十分に
対応することが難しい、という問題がある。
天井クレーンにおいては、風浪により吊り荷5が振れ易
いため、クレーンの使用条件が例えば波浪階級4〜5と
厳しく設定されている観測船等の船舶においては、風浪
のある環境下での天井クレーンの使用は難しく、ハンド
リングを行なったとしても、安全性を確保し、しかも確
実で能率的な作業性を維持する、という点からは十分に
対応することが難しい、という問題がある。
【0004】そこで、本発明は、厳しい海象条件下にあ
っても、吊り荷の振れを十分に抑制し、荒天下でハンド
リング作業を行なう場合であっても、吊り荷の昇降およ
び移送作業を、安全に、円滑かつ確実に行なうことがで
きるようにすることを課題としている。
っても、吊り荷の振れを十分に抑制し、荒天下でハンド
リング作業を行なう場合であっても、吊り荷の昇降およ
び移送作業を、安全に、円滑かつ確実に行なうことがで
きるようにすることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の天井クレーン吊り荷振れ止め装置は、天井
クレーンのホイストの本体部に上端部が固定され、下端
部側が上記ホイストの本体部に対して上下方向にのみ移
動可能に方向規制されて自在に伸縮する伸縮ロッドと、
同伸縮ロッドの下端部に連結された状態で、上記ホイス
トの吊り荷用フックに係止されて上記ホイストにより昇
降する振れ止め吊り具とを備えている。また、本発明の
天井クレーン吊り荷振れ止め装置において、上記伸縮ロ
ッドが複数本設けられ、上記振れ止め吊り具が、上記複
数本の伸縮ロッドの各下端部に連結され、上記振れ止め
吊り具の複数箇所において吊り荷を吊り上げることがで
きるように構成されている。さらに、本発明の天井クレ
ーン吊り荷振れ止め装置において、上記ホイストの本体
部と上記振れ止め吊り具との間には、上記振れ止め吊り
具の上昇の際の上限位置を規制する例えばリミットスイ
ッチ等の上限規制手段が配設されている。
め、本発明の天井クレーン吊り荷振れ止め装置は、天井
クレーンのホイストの本体部に上端部が固定され、下端
部側が上記ホイストの本体部に対して上下方向にのみ移
動可能に方向規制されて自在に伸縮する伸縮ロッドと、
同伸縮ロッドの下端部に連結された状態で、上記ホイス
トの吊り荷用フックに係止されて上記ホイストにより昇
降する振れ止め吊り具とを備えている。また、本発明の
天井クレーン吊り荷振れ止め装置において、上記伸縮ロ
ッドが複数本設けられ、上記振れ止め吊り具が、上記複
数本の伸縮ロッドの各下端部に連結され、上記振れ止め
吊り具の複数箇所において吊り荷を吊り上げることがで
きるように構成されている。さらに、本発明の天井クレ
ーン吊り荷振れ止め装置において、上記ホイストの本体
部と上記振れ止め吊り具との間には、上記振れ止め吊り
具の上昇の際の上限位置を規制する例えばリミットスイ
ッチ等の上限規制手段が配設されている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。図1、図2および図3におい
て、例えば船殼の天井部13における走行用レール固定
部14に沿って配設された走行用レール15の下縁フラ
ンジ部には、前後方向すなわち図1の図面に垂直な方向
または図2の図面に沿った方向で左右方向に垂直な方向
に間隔をおいて相互に平行に配設された複数本例えば1
対の天井クレーンの主桁2a,2bを相互に前後方向に
連結する互いに平行な1対の主桁連結桁16a、16b
の相互対向面側に軸支された走行用ローラ17a、17
bが、前後方向に走行自在に係合している。走行用レー
ル15は互いに平行に複数本、例えば左右に1対配設さ
れ、主桁2a、2bは左右両端の走行用レール15によ
り前後方向に走行可能に支持されているが、図1ないし
図3にはそのうちの1端側の走行用レール15のみが示
されている。
形態について説明する。図1、図2および図3におい
て、例えば船殼の天井部13における走行用レール固定
部14に沿って配設された走行用レール15の下縁フラ
ンジ部には、前後方向すなわち図1の図面に垂直な方向
または図2の図面に沿った方向で左右方向に垂直な方向
に間隔をおいて相互に平行に配設された複数本例えば1
対の天井クレーンの主桁2a,2bを相互に前後方向に
連結する互いに平行な1対の主桁連結桁16a、16b
の相互対向面側に軸支された走行用ローラ17a、17
bが、前後方向に走行自在に係合している。走行用レー
ル15は互いに平行に複数本、例えば左右に1対配設さ
れ、主桁2a、2bは左右両端の走行用レール15によ
り前後方向に走行可能に支持されているが、図1ないし
図3にはそのうちの1端側の走行用レール15のみが示
されている。
【0007】前後1対の主桁2a、2bのうち、主桁2
a上には、ホイスト4の横行用ローラ20cおよび20
dを案内する走行用レール19aが、主桁2aの長手方
向に配設されており、他方、主桁2b上には、ホイスト
4の横行用ローラ20aおよび20bを案内する走行用
レール19bが、主桁2bの長手方向に配設されてい
る。そして、例えばコード21、22を通して電力の供
給を受けるホイスト4は、前後1対の主桁2a、2bに
跨がった状態で、横行用ローラ20a、20b、20
c、20dにより、横行用レール19a、19b上を、
左右方向すなわち主桁2a、2bの長手方向に横行する
ことができる。
a上には、ホイスト4の横行用ローラ20cおよび20
dを案内する走行用レール19aが、主桁2aの長手方
向に配設されており、他方、主桁2b上には、ホイスト
4の横行用ローラ20aおよび20bを案内する走行用
レール19bが、主桁2bの長手方向に配設されてい
る。そして、例えばコード21、22を通して電力の供
給を受けるホイスト4は、前後1対の主桁2a、2bに
跨がった状態で、横行用ローラ20a、20b、20
c、20dにより、横行用レール19a、19b上を、
左右方向すなわち主桁2a、2bの長手方向に横行する
ことができる。
【0008】走行用レール15の下縁フランジ部の下面
側には、前後方向すなわち走行用レール15の長手方向
に走行用ラックが配設されており、この走行用ラックに
は、図3に示されたように、主桁2aにより軸支された
トルク伝達軸26を介して回転駆動される走行用ピニオ
ン27が噛み合っている。図2に示されたように、トル
ク伝達軸26は、主桁2aにより支持された軸受により
回転自在に軸支され、同じく主桁2aにより支持された
走行用モータ28により回転駆動される。したがって、
走行用モータ28が遠隔的に制御されて回転すると、そ
の出力トルクは、トルク伝達軸26を介して走行用ピニ
オン27に伝えられる。走行用ピニオン27が、走行用
モータ28の回転制御を通して、正回転あるいは逆回転
をすることにより、主桁2a、2b、主桁連結桁16
a、16bおよびホイスト4等により構成される走行ク
レーンが、走行用レール15に沿って前後方向に走行す
る。
側には、前後方向すなわち走行用レール15の長手方向
に走行用ラックが配設されており、この走行用ラックに
は、図3に示されたように、主桁2aにより軸支された
トルク伝達軸26を介して回転駆動される走行用ピニオ
ン27が噛み合っている。図2に示されたように、トル
ク伝達軸26は、主桁2aにより支持された軸受により
回転自在に軸支され、同じく主桁2aにより支持された
走行用モータ28により回転駆動される。したがって、
走行用モータ28が遠隔的に制御されて回転すると、そ
の出力トルクは、トルク伝達軸26を介して走行用ピニ
オン27に伝えられる。走行用ピニオン27が、走行用
モータ28の回転制御を通して、正回転あるいは逆回転
をすることにより、主桁2a、2b、主桁連結桁16
a、16bおよびホイスト4等により構成される走行ク
レーンが、走行用レール15に沿って前後方向に走行す
る。
【0009】 図2に示されたように、主桁2a上に
おいて、走行用レール19aに沿って走行用レール19
aと平行に横行用ラック23aが主桁2aの長手方向に
配設されており、他方、主桁2b上において、走行用レ
ール19bに沿って走行用レール19bと平行に横行用
ラック23bが主桁2bの長手方向に配設されている。
そして、ホイスト4により支持された横行用モータ25
により回転駆動される横行用ピニオン24aが、主桁2
a上の横行用ラック23aと噛み合っているとともに、
同じくホイスト4により支持された横行用モータ25に
より回転駆動される横行用ピニオン24bが主桁2b上
の横行用ラック23bと噛み合っている。したがって、
横行用モータ25が遠隔的に制御されて回転すると、そ
の出力トルクは、横行用ピニオン24a、24bに伝え
られる。横行用ピニオン24a、24bが、横行用モー
タ25の回転制御を通して、正回転あるいは逆回転をす
ることにより、ホイスト4が、横行用レール19aおよ
び19bに沿って左右方向すなわち主桁2a、2bの長
手方向に走行する。
おいて、走行用レール19aに沿って走行用レール19
aと平行に横行用ラック23aが主桁2aの長手方向に
配設されており、他方、主桁2b上において、走行用レ
ール19bに沿って走行用レール19bと平行に横行用
ラック23bが主桁2bの長手方向に配設されている。
そして、ホイスト4により支持された横行用モータ25
により回転駆動される横行用ピニオン24aが、主桁2
a上の横行用ラック23aと噛み合っているとともに、
同じくホイスト4により支持された横行用モータ25に
より回転駆動される横行用ピニオン24bが主桁2b上
の横行用ラック23bと噛み合っている。したがって、
横行用モータ25が遠隔的に制御されて回転すると、そ
の出力トルクは、横行用ピニオン24a、24bに伝え
られる。横行用ピニオン24a、24bが、横行用モー
タ25の回転制御を通して、正回転あるいは逆回転をす
ることにより、ホイスト4が、横行用レール19aおよ
び19bに沿って左右方向すなわち主桁2a、2bの長
手方向に走行する。
【0010】上述の走行用ピニオン27の回転の向きお
よび回転数、横行用ピニオン24a、24bの回転の向
きおよび回転数は、それぞれ例えばロータリエンコーダ
29等の回転検出手段により検出される。そして、走行
用ピニオン27の回転の向きおよび回転数、横行用ピニ
オン24a、24bの回転の向きおよび回転数に基づい
て、ホイスト4の前後方向の位置および左右方向の位置
が算出され、XY座標上の位置として、例えば主桁2a
により支持されたXY座標表示器30の表示画面上に表
示される。
よび回転数、横行用ピニオン24a、24bの回転の向
きおよび回転数は、それぞれ例えばロータリエンコーダ
29等の回転検出手段により検出される。そして、走行
用ピニオン27の回転の向きおよび回転数、横行用ピニ
オン24a、24bの回転の向きおよび回転数に基づい
て、ホイスト4の前後方向の位置および左右方向の位置
が算出され、XY座標上の位置として、例えば主桁2a
により支持されたXY座標表示器30の表示画面上に表
示される。
【0011】図1および図2において、ホイスト4の本
体部の前後左右の4カ所には、それぞれロッド9a、9
b、9cおよび9dを上下方向にのみ移動可能に方向規
制して伸縮自在に抜け止め機能を有して支持するガイド
パイプ10a、10b、10cおよび10dの上端部が
固定されている。各ガイドパイプ10a、10b、10
cおよび10dと、これら各ガイドパイプ10a、10
b、10cおよび10dに対応するロッド9a、9b、
9cおよび9dとの組合わせ体は、それぞれ本発明の伸
縮ロッドを構成しており、各伸縮ロッドの構造は基本的
に互いに同一である。各ロッド9a、9b、9cおよび
9dの下端部には、ホイスト4の吊り荷用フック3に係
止されてホイスト4により昇降する振れ止め吊り具1が
連結されている。振れ止め吊り具1は通常平面的な広が
りを持ち、ホイスト4の吊り荷用フック3が、平面的な
広がりを持つ振れ止め吊り具1の面心部において同振れ
止め吊り具1と係合している。各ロッド9a、9b、9
cおよび9dの下端部は、吊り荷用フック3と振れ止め
吊り具1との係合部から距離を置いて、吊り荷用フック
3と振れ止め吊り具1との係合部を取り囲むような位置
で振れ止め吊り具1と連結されることが望ましい。
体部の前後左右の4カ所には、それぞれロッド9a、9
b、9cおよび9dを上下方向にのみ移動可能に方向規
制して伸縮自在に抜け止め機能を有して支持するガイド
パイプ10a、10b、10cおよび10dの上端部が
固定されている。各ガイドパイプ10a、10b、10
cおよび10dと、これら各ガイドパイプ10a、10
b、10cおよび10dに対応するロッド9a、9b、
9cおよび9dとの組合わせ体は、それぞれ本発明の伸
縮ロッドを構成しており、各伸縮ロッドの構造は基本的
に互いに同一である。各ロッド9a、9b、9cおよび
9dの下端部には、ホイスト4の吊り荷用フック3に係
止されてホイスト4により昇降する振れ止め吊り具1が
連結されている。振れ止め吊り具1は通常平面的な広が
りを持ち、ホイスト4の吊り荷用フック3が、平面的な
広がりを持つ振れ止め吊り具1の面心部において同振れ
止め吊り具1と係合している。各ロッド9a、9b、9
cおよび9dの下端部は、吊り荷用フック3と振れ止め
吊り具1との係合部から距離を置いて、吊り荷用フック
3と振れ止め吊り具1との係合部を取り囲むような位置
で振れ止め吊り具1と連結されることが望ましい。
【0012】振れ止め吊り具1により、例えばデッキ1
8上のブイ等の吊り荷5を同吊り荷5の吊り上げ用アイ
6a、6bを利用して吊り上げる際には、振れ止め吊り
具1の互いに距離を置いた複数箇所の吊り上げ用アイ6
a、6bの位置において、例えばチェーンあるいはワイ
ヤ等の索条体7a、7bを介して吊り荷5を吊り上げる
ことができる。この際の索条体7a、7bの長さはでき
る限り短いことが望ましい。また、索条体7a、7bに
代えて、他の適当な着脱連結具を介して振れ止め吊り具
1と吊り荷5とを着脱可能に連結しても良い。図1ない
し図3に図示された実施の形態においては、ガイドパイ
プ10a、10b、10cおよび10dと、ロッド9
a、9b、9cおよび9dとにより構成された伸縮ロッ
ドの本数が4本であるが、取り扱う吊り荷5の種類によ
っては、必ずしも4本に限る必要がない。
8上のブイ等の吊り荷5を同吊り荷5の吊り上げ用アイ
6a、6bを利用して吊り上げる際には、振れ止め吊り
具1の互いに距離を置いた複数箇所の吊り上げ用アイ6
a、6bの位置において、例えばチェーンあるいはワイ
ヤ等の索条体7a、7bを介して吊り荷5を吊り上げる
ことができる。この際の索条体7a、7bの長さはでき
る限り短いことが望ましい。また、索条体7a、7bに
代えて、他の適当な着脱連結具を介して振れ止め吊り具
1と吊り荷5とを着脱可能に連結しても良い。図1ない
し図3に図示された実施の形態においては、ガイドパイ
プ10a、10b、10cおよび10dと、ロッド9
a、9b、9cおよび9dとにより構成された伸縮ロッ
ドの本数が4本であるが、取り扱う吊り荷5の種類によ
っては、必ずしも4本に限る必要がない。
【0013】図1に示されたように、ホイスト4の本体
部側には、振れ止め吊り具1の上昇の際の上限位置を規
制するリミットスイッチ12が配設されている。このリ
ミットスイチ12は、振れ止め吊り具1が設定された上
限位置まで上昇したときに、振れ止め吊り具1上に配設
されたリミットストライカ11に当接して作動し、振れ
止め吊り具1のそれ以上の上昇運動を停止させ、ホイス
ト4の過巻き込みによる電動機の焼き付きを防止すると
ともに、振れ止め吊り具1の破損を防止する。リミット
スイッチ12とリミットストライカ11とは、互いに協
働して本発明の上限規制手段を構成している。
部側には、振れ止め吊り具1の上昇の際の上限位置を規
制するリミットスイッチ12が配設されている。このリ
ミットスイチ12は、振れ止め吊り具1が設定された上
限位置まで上昇したときに、振れ止め吊り具1上に配設
されたリミットストライカ11に当接して作動し、振れ
止め吊り具1のそれ以上の上昇運動を停止させ、ホイス
ト4の過巻き込みによる電動機の焼き付きを防止すると
ともに、振れ止め吊り具1の破損を防止する。リミット
スイッチ12とリミットストライカ11とは、互いに協
働して本発明の上限規制手段を構成している。
【0014】ホイスト4の前後方向すなわち走行用レー
ル15の長手方向の位置の制御、左右方向すなわち主桁
2a、2bの長手方向の位置の制御およびホイスト4の
吊り荷用フック3の上下方向の位置の制御は、操作ボタ
ン8により、コード8aを介して、あるいは無線により
遠隔的に行なうことができる。吊り荷5の昇降および移
送に際しては、各ガイドパイプ10a、10b、10c
および10dが、ホイスト4の本体部に固定されている
ので、ホイスト4に対して常に一定の姿勢を保持して安
定しており、各ロッド9a、9b、9cおよび9dが、
それぞれ対応するガイドパイプ10a、10b、10c
および10dにより案内されることにより、常にホイス
ト4の本体部に対して一定の方向すなわちホイスト4の
本体部に対して上下方向に規制されて伸縮する。その
際、各ロッド9a、9b、9cおよび9dの下端部が振
れ止め吊り具1に連結されているので、振れ止め吊り具
1により持ち上げられた吊り荷5の振れ運動が、振れ止
め吊り具1により十分に抑制される。
ル15の長手方向の位置の制御、左右方向すなわち主桁
2a、2bの長手方向の位置の制御およびホイスト4の
吊り荷用フック3の上下方向の位置の制御は、操作ボタ
ン8により、コード8aを介して、あるいは無線により
遠隔的に行なうことができる。吊り荷5の昇降および移
送に際しては、各ガイドパイプ10a、10b、10c
および10dが、ホイスト4の本体部に固定されている
ので、ホイスト4に対して常に一定の姿勢を保持して安
定しており、各ロッド9a、9b、9cおよび9dが、
それぞれ対応するガイドパイプ10a、10b、10c
および10dにより案内されることにより、常にホイス
ト4の本体部に対して一定の方向すなわちホイスト4の
本体部に対して上下方向に規制されて伸縮する。その
際、各ロッド9a、9b、9cおよび9dの下端部が振
れ止め吊り具1に連結されているので、振れ止め吊り具
1により持ち上げられた吊り荷5の振れ運動が、振れ止
め吊り具1により十分に抑制される。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明の天井クレーン吊
り荷振れ止め装置によれば、以下のような効果が得られ
る。 (1)天井クレーンのホイストの本体部に上端部が固定
され、下端部側が上記ホイストの本体部に対して上下方
向にのみ移動可能に方向規制されて自在に伸縮する伸縮
ロッドと、同伸縮ロッドの下端部に連結された状態で、
上記ホイストの吊り荷用フックに係止されて上記ホイス
トにより昇降する振れ止め吊り具とを備えているので、
厳しい海象条件下にあっても、吊り荷の振れを十分に抑
制し、荒天下でハンドリング作業を行なう場合であって
も、吊り荷の昇降および移送作業を、安全に、円滑かつ
確実に行なうことができる(請求項1)。 (2)上記伸縮ロッドが複数本設けられ、上記振れ止め
吊り具が、上記複数本の伸縮ロッドの各下端部に連結さ
れ、上記振れ止め吊り具の複数箇所において吊り荷を吊
り上げることができるように構成されているので、振れ
止め吊り具が複数本の伸縮ロッドにより安定して保持さ
れることとなり、厳しい海象条件下にあっても、吊り荷
の振れを一層十分に抑制し、荒天下でハンドリング作業
を行なう場合であっても、吊り荷の昇降および移送作業
を、安全に、円滑かつ確実に行なうことができる(請求
項2)。 (3)上記ホイストの本体部と上記振れ止め吊り具との
間には、上記振れ止め吊り具の上昇の際の上限位置を規
制する上限規制手段が配設されているので、振れ止め吊
り具が設定された上限位置まで上昇したときに、振れ止
め吊り具のそれ以上の上昇運動を停止させ、ホイストの
過巻き込みによる電動機の焼き付きを防止するととも
に、振れ止め吊り具の破損を未然に防止し、荒天下でハ
ンドリング作業を行なう場合であっても、吊り荷の昇降
および移送作業を、安全に、円滑かつ確実に行なうこと
ができる(請求項3)。
り荷振れ止め装置によれば、以下のような効果が得られ
る。 (1)天井クレーンのホイストの本体部に上端部が固定
され、下端部側が上記ホイストの本体部に対して上下方
向にのみ移動可能に方向規制されて自在に伸縮する伸縮
ロッドと、同伸縮ロッドの下端部に連結された状態で、
上記ホイストの吊り荷用フックに係止されて上記ホイス
トにより昇降する振れ止め吊り具とを備えているので、
厳しい海象条件下にあっても、吊り荷の振れを十分に抑
制し、荒天下でハンドリング作業を行なう場合であって
も、吊り荷の昇降および移送作業を、安全に、円滑かつ
確実に行なうことができる(請求項1)。 (2)上記伸縮ロッドが複数本設けられ、上記振れ止め
吊り具が、上記複数本の伸縮ロッドの各下端部に連結さ
れ、上記振れ止め吊り具の複数箇所において吊り荷を吊
り上げることができるように構成されているので、振れ
止め吊り具が複数本の伸縮ロッドにより安定して保持さ
れることとなり、厳しい海象条件下にあっても、吊り荷
の振れを一層十分に抑制し、荒天下でハンドリング作業
を行なう場合であっても、吊り荷の昇降および移送作業
を、安全に、円滑かつ確実に行なうことができる(請求
項2)。 (3)上記ホイストの本体部と上記振れ止め吊り具との
間には、上記振れ止め吊り具の上昇の際の上限位置を規
制する上限規制手段が配設されているので、振れ止め吊
り具が設定された上限位置まで上昇したときに、振れ止
め吊り具のそれ以上の上昇運動を停止させ、ホイストの
過巻き込みによる電動機の焼き付きを防止するととも
に、振れ止め吊り具の破損を未然に防止し、荒天下でハ
ンドリング作業を行なう場合であっても、吊り荷の昇降
および移送作業を、安全に、円滑かつ確実に行なうこと
ができる(請求項3)。
【図1】本発明の1実施の形態に係る天井クレーン吊り
荷振れ止め装置の、図2のC−C線に沿って見た1部断
面側面図である。
荷振れ止め装置の、図2のC−C線に沿って見た1部断
面側面図である。
【図2】図1の実施の形態に係る天井クレーン吊り荷振
れ止め装置の、図1のA−A線に沿って見た水平断面図
である。
れ止め装置の、図1のA−A線に沿って見た水平断面図
である。
【図3】図2のB−B線に沿って見た要部鉛直断面図で
ある。
ある。
【図4】従来の天井クレーンの吊り具の1例を示す要部
側面図である。
側面図である。
1 振れ止め吊り具 2a,2b 主桁 3 吊り荷用フック 4 走行用レール固定部 5,5a,5b 吊り荷(ブイ) 6a,6b 吊り上げ用アイ 7a,7b 索条体(チェーンまたはワイヤ) 8 操作ボタン 8a コード 9a,9b,9c,9d ロッド 10a,10b,10c,10d ガイドパイプ 11 上限規制手段を構成するリミットストライカ 12 上限規制手段を構成するリミットスイッチ 13 天井部 14 走行用レール固定部 15 走行用レール 16a,16b 主桁連結桁 17a,17b 走行用ローラ 18 デッキ 19a,19b 横行用レール 20a,20b,20c,20d 横行用ローラ 21,22 コード 23a,23b 横行用ラック 24a,24b 横行用ピニオン 25 横行用モータ 26 トルク伝達軸 27 走行用ピニオン 28 走行用モータ 29 ロータリエンコーダ 30 XY座標表示器 31 索条体(チェーンまたはワイヤ)
Claims (3)
- 【請求項1】 天井クレーンのホイストの本体部に上端
部が固定され、下端部側が上記ホイストの本体部に対し
て上下方向にのみ移動可能に方向規制されて自在に伸縮
する伸縮ロッドと、同伸縮ロッドの下端部に連結された
状態で、上記ホイストの吊り荷用フックに係止されて上
記ホイストにより昇降する振れ止め吊り具とを備えたこ
とを特徴とする、天井クレーン吊り荷振れ止め装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の天井クレーン吊り荷振
れ止め装置において、上記伸縮ロッドが複数本設けら
れ、上記振れ止め吊り具が、上記複数本の伸縮ロッドの
各下端部に連結され、上記振れ止め吊り具の複数箇所に
おいて吊り荷を吊り上げることができるように構成され
ていることを特徴とする、天井クレーン吊り荷振れ止め
装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の天井クレーン
吊り荷振れ止め装置において、上記ホイストの本体部と
上記振れ止め吊り具との間には、上記振れ止め吊り具の
上昇の際の上限位置を規制する上限規制手段が配設され
ていることを特徴とする、天井クレーン吊り荷振れ止め
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18876496A JPH1017267A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 天井クレーン吊り荷振れ止め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18876496A JPH1017267A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 天井クレーン吊り荷振れ止め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1017267A true JPH1017267A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16229374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18876496A Pending JPH1017267A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 天井クレーン吊り荷振れ止め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1017267A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112758253A (zh) * | 2021-01-20 | 2021-05-07 | 自然资源部第二海洋研究所 | 自动化浮标回收布放装置 |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP18876496A patent/JPH1017267A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112758253A (zh) * | 2021-01-20 | 2021-05-07 | 自然资源部第二海洋研究所 | 自动化浮标回收布放装置 |
CN112758253B (zh) * | 2021-01-20 | 2021-09-17 | 自然资源部第二海洋研究所 | 自动化浮标回收布放装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030716 |