JPH10171267A - 転写ベルト及びその製造方法並びにその転写ベルトを備えた画像形成装置 - Google Patents
転写ベルト及びその製造方法並びにその転写ベルトを備えた画像形成装置Info
- Publication number
- JPH10171267A JPH10171267A JP8331284A JP33128496A JPH10171267A JP H10171267 A JPH10171267 A JP H10171267A JP 8331284 A JP8331284 A JP 8331284A JP 33128496 A JP33128496 A JP 33128496A JP H10171267 A JPH10171267 A JP H10171267A
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- belt
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Abstract
(57)【要約】
【課題】転写ベルトの耐久性を向上させ、また、長期に
わたって良好なTOP信号を得る。 【解決手段】転写ベルト61のベルト本体61aの内周
面に、周方向に沿って連続的にリブ68を形成し、リブ
68の一部に切欠部68aを設ける。この切欠部68a
を、発光部と受光部とを有するTOP検知センサ91に
よって検知することで、転写ベルト61の外周面に複数
色のトナー像を一次転写して重ねる際の基準となるTO
P信号を発するようにする。ベルト本体61aに直接的
に検知孔を穿設し、この検知孔に転写バイアスのリーク
防止用の透明な絶縁シートをはる場合に比して、耐久性
を向上させ、また、絶縁シートにトナーが付着する等に
よる検知不良を長期にわたって防止することができる。
わたって良好なTOP信号を得る。 【解決手段】転写ベルト61のベルト本体61aの内周
面に、周方向に沿って連続的にリブ68を形成し、リブ
68の一部に切欠部68aを設ける。この切欠部68a
を、発光部と受光部とを有するTOP検知センサ91に
よって検知することで、転写ベルト61の外周面に複数
色のトナー像を一次転写して重ねる際の基準となるTO
P信号を発するようにする。ベルト本体61aに直接的
に検知孔を穿設し、この検知孔に転写バイアスのリーク
防止用の透明な絶縁シートをはる場合に比して、耐久性
を向上させ、また、絶縁シートにトナーが付着する等に
よる検知不良を長期にわたって防止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト状画像担持
体及びその製造方法並びに画像形成装置に関する。
体及びその製造方法並びに画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12に、従来の4色フルカラーの画像
形成装置の概略構成を示す。
形成装置の概略構成を示す。
【0003】感光ドラム1表面に、帯電ローラ2、露光
装置3、現像装置4等によって形成されたトナー像は、
一次転写ローラ65に一次転写バイアスを印加すること
より、一次転写ニップ部N1 を介して無端状の矢印R6
方向に回転する転写ベルト61の外周面に一次転写され
る。この一次転写を、イエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックの4色について順次に行うことにより、転写ベル
ト61外周面に4色のトナー像が重ねられる。この4色
のトナー像は、二次転写ローラ66に二次転写バイアス
を印加することにより、紙等の転写材Pに一括して二次
転写され、その後、定着装置8によって転写材P上に定
着される。
装置3、現像装置4等によって形成されたトナー像は、
一次転写ローラ65に一次転写バイアスを印加すること
より、一次転写ニップ部N1 を介して無端状の矢印R6
方向に回転する転写ベルト61の外周面に一次転写され
る。この一次転写を、イエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックの4色について順次に行うことにより、転写ベル
ト61外周面に4色のトナー像が重ねられる。この4色
のトナー像は、二次転写ローラ66に二次転写バイアス
を印加することにより、紙等の転写材Pに一括して二次
転写され、その後、定着装置8によって転写材P上に定
着される。
【0004】このような画像形成装置においては、転写
ベルト61の外周面で4色のトナー像を精度よく重ねる
ために、感光ドラム1上に静電潜像を形成し始める信号
(以下「画像TOP信号」という)を転写ベルト61か
ら取る必要がある。このため、図11に示すように、転
写ベルト61の一部に検知孔61aを穿設し、この検知
孔61aを、転写ベルト61を表裏から挟むようにして
配置された発光部91a、受光部91bを有するフォト
センサ(TOP検知センサ)91によって検知すること
で、検知孔61aの通過タイミングを取り、これを画像
TOP信号を発するための基準としていた。
ベルト61の外周面で4色のトナー像を精度よく重ねる
ために、感光ドラム1上に静電潜像を形成し始める信号
(以下「画像TOP信号」という)を転写ベルト61か
ら取る必要がある。このため、図11に示すように、転
写ベルト61の一部に検知孔61aを穿設し、この検知
孔61aを、転写ベルト61を表裏から挟むようにして
配置された発光部91a、受光部91bを有するフォト
センサ(TOP検知センサ)91によって検知すること
で、検知孔61aの通過タイミングを取り、これを画像
TOP信号を発するための基準としていた。
【0005】上述の転写ベルト61は、全体が樹脂性の
もの(以下単に「樹脂性のもの」という)や、ゴム基層
上に樹脂性の表層を設けたもの(以下単に「ゴム性のも
の」という)等が一般に使用されている。
もの(以下単に「樹脂性のもの」という)や、ゴム基層
上に樹脂性の表層を設けたもの(以下単に「ゴム性のも
の」という)等が一般に使用されている。
【0006】なお、図12において、4a、4b、4
c、4dはそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックの現像器、5はこれらの現像器を搭載して矢印R5
方向の回転する回転体、62、63、64は転写ベルト
61が掛け渡されるローラである。
c、4dはそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックの現像器、5はこれらの現像器を搭載して矢印R5
方向の回転する回転体、62、63、64は転写ベルト
61が掛け渡されるローラである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
転写ベルト61は、これに直接的に検知孔61aを穿設
しているので、検知孔61がないものに比べて、樹脂性
のものもゴム性のものもいずれも耐久性に欠けるといっ
た問題があった。
転写ベルト61は、これに直接的に検知孔61aを穿設
しているので、検知孔61がないものに比べて、樹脂性
のものもゴム性のものもいずれも耐久性に欠けるといっ
た問題があった。
【0008】また、ゴム性のものは樹脂性のものに比し
て耐久性に優れてはいるが、ゴム基層の抵抗が低いため
に、一次転写バイアスが検知孔61aから感光ドラム1
にリークしやすい。これを防ぐために、検知孔61aを
塞ぐように透明な絶縁シートをはる必要があり、これに
より、画像形成を重ねるとトナー飛散に起因して透明な
絶縁シートが汚れ、正常にTOP信号をとれなくなると
いう問題があった。さらに、透明な絶縁シートを張る作
業が余分なものとなり、コストアップを招くといった問
題もあった。
て耐久性に優れてはいるが、ゴム基層の抵抗が低いため
に、一次転写バイアスが検知孔61aから感光ドラム1
にリークしやすい。これを防ぐために、検知孔61aを
塞ぐように透明な絶縁シートをはる必要があり、これに
より、画像形成を重ねるとトナー飛散に起因して透明な
絶縁シートが汚れ、正常にTOP信号をとれなくなると
いう問題があった。さらに、透明な絶縁シートを張る作
業が余分なものとなり、コストアップを招くといった問
題もあった。
【0009】そこで、本発明は、耐久性に優れ、長期に
わたって正常にTOP信号がとれ、しかもコストの低
い、転写ベルト及びその製造方法並びにその転写ベルト
を備えた画像形成装置を提供することを目的とするもの
である。
わたって正常にTOP信号がとれ、しかもコストの低
い、転写ベルト及びその製造方法並びにその転写ベルト
を備えた画像形成装置を提供することを目的とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、無端状に形成されたベルト本体を有し、該ベルト本
体の外周面にトナー像が順次に転写されて重ねられる転
写ベルトにおいて、前記ベルト本体の内周面に周方向に
沿って連続的に形成された帯状突起部を形成し、該帯状
突起部の一部に位置検知用の検知部を設ける、ことを特
徴とする。
は、無端状に形成されたベルト本体を有し、該ベルト本
体の外周面にトナー像が順次に転写されて重ねられる転
写ベルトにおいて、前記ベルト本体の内周面に周方向に
沿って連続的に形成された帯状突起部を形成し、該帯状
突起部の一部に位置検知用の検知部を設ける、ことを特
徴とする。
【0011】請求項2に係る本発明は、前記ベルト本体
が、内周面側の基層と外周面側の表層とを有し、前記基
層の体積抵抗率を104 〜108 Ω・cmに設定するとと
もに、前記表層の体積抵抗率を108 〜1014Ω・cmに
設定する、ことを特徴とする。
が、内周面側の基層と外周面側の表層とを有し、前記基
層の体積抵抗率を104 〜108 Ω・cmに設定するとと
もに、前記表層の体積抵抗率を108 〜1014Ω・cmに
設定する、ことを特徴とする。
【0012】請求項3に係る本発明は、前記検知部が、
切欠部である、ことを特徴とする。
切欠部である、ことを特徴とする。
【0013】請求項4に係る本発明は、前記検知部が、
前記帯状突起部の他の部分と反射率が異なる反射部であ
る、ことを特徴とする。
前記帯状突起部の他の部分と反射率が異なる反射部であ
る、ことを特徴とする。
【0014】請求項5に係る本発明は、請求項2記載の
転写ベルトの製造方法において、前記ベルト本体の内周
面の帯状突起部に対応する凹部と前記切欠部に対応する
凸部とを有する内型と、前記ベルト本体の外周面に対応
する外型とによって、前前記ベルト本体、帯状突起部、
切欠部を一体的に型成形する、ことを特徴とする。
転写ベルトの製造方法において、前記ベルト本体の内周
面の帯状突起部に対応する凹部と前記切欠部に対応する
凸部とを有する内型と、前記ベルト本体の外周面に対応
する外型とによって、前前記ベルト本体、帯状突起部、
切欠部を一体的に型成形する、ことを特徴とする。
【0015】請求項6に係る本発明は、像担持体表面に
静電潜像を形成し該静電潜像を現像してトナー像を形成
し該トナー像を転写ベルトに一次転写する工程を複数色
のトナー像について行って前記転写ベルトの外周面に複
数色のトナー像を重ね、これら複数色のトナー像を転写
材に一括して二次転写する画像形成装置において、前記
転写ベルトが、請求項3記載の転写ベルトであり、該転
写ベルトの前記切欠部を検知して前記像担持体表面の静
電潜像の書出し信号を得る検知手段を備える、ことを特
徴とする。
静電潜像を形成し該静電潜像を現像してトナー像を形成
し該トナー像を転写ベルトに一次転写する工程を複数色
のトナー像について行って前記転写ベルトの外周面に複
数色のトナー像を重ね、これら複数色のトナー像を転写
材に一括して二次転写する画像形成装置において、前記
転写ベルトが、請求項3記載の転写ベルトであり、該転
写ベルトの前記切欠部を検知して前記像担持体表面の静
電潜像の書出し信号を得る検知手段を備える、ことを特
徴とする。
【0016】請求項7に係る本発明は、像担持体表面に
静電潜像を形成し該静電潜像を現像してトナー像を形成
し該トナー像を転写ベルトに一次転写する工程を複数色
のトナー像について行って前記転写ベルトの外周面に複
数色のトナー像を重ね、これら複数色のトナー像を転写
材に一括して二次転写する画像形成装置において、前記
転写ベルトが、請求項4記載の転写ベルトであり、該転
写ベルトの前記反射部を検知して前記像担持体表面の静
電潜像の書出し信号を得る検知手段を備える、ことを特
徴とする。
静電潜像を形成し該静電潜像を現像してトナー像を形成
し該トナー像を転写ベルトに一次転写する工程を複数色
のトナー像について行って前記転写ベルトの外周面に複
数色のトナー像を重ね、これら複数色のトナー像を転写
材に一括して二次転写する画像形成装置において、前記
転写ベルトが、請求項4記載の転写ベルトであり、該転
写ベルトの前記反射部を検知して前記像担持体表面の静
電潜像の書出し信号を得る検知手段を備える、ことを特
徴とする。
【0017】〔作用〕以上構成に基づき、転写ベルトに
おいて、検知部が帯状突起部に形成されているので、検
知部によってベルト本体の強度が低下するおそれはな
い。
おいて、検知部が帯状突起部に形成されているので、検
知部によってベルト本体の強度が低下するおそれはな
い。
【0018】また、転写ベルトの製造方法において、ベ
ルト本体と、帯状突起部と、切欠部とを一体的に型成形
するので、帯状突起部や切欠部を設けるための特別な加
工が不要となり、その製造が容易である。
ルト本体と、帯状突起部と、切欠部とを一体的に型成形
するので、帯状突起部や切欠部を設けるための特別な加
工が不要となり、その製造が容易である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
施の形態について説明する。
【0020】〈実施の形態1〉図1は、本発明に係る転
写ベルト、及びこれを備えた画像形成装置の概略構成を
示す縦断面図である。なお、同図に示す画像形成装置
は、4色フルカラーの中間転写方式の画像形成装置であ
る。
写ベルト、及びこれを備えた画像形成装置の概略構成を
示す縦断面図である。なお、同図に示す画像形成装置
は、4色フルカラーの中間転写方式の画像形成装置であ
る。
【0021】まず、同図を参照して、画像形成装置全体
の構成及び動作についての概略を説明する。
の構成及び動作についての概略を説明する。
【0022】同図に示す画像形成装置は、像担持体とし
てドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」とい
う)1を備えている。感光ドラム1は、円筒状のアルミ
ニウムシリンダによって形成されたドラム基体の外周面
に、感光層として有機光半導体(OPC)を設けたもの
である。なお、感光層としては、上述のOPCの他に、
アモルファスシリコン(A−Si)、硫化カドミウム
(CdS)、セレン(Se)等を使用することができ
る。感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によって矢印
R1方向に回転駆動され、その表面が帯電ローラ2によ
って所定の電位に均一に帯電される。帯電後の感光ドラ
ム1表面は、露光装置3によってイエローの画像情報に
基づいた露光がなされ、静電潜像が形成される。
てドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」とい
う)1を備えている。感光ドラム1は、円筒状のアルミ
ニウムシリンダによって形成されたドラム基体の外周面
に、感光層として有機光半導体(OPC)を設けたもの
である。なお、感光層としては、上述のOPCの他に、
アモルファスシリコン(A−Si)、硫化カドミウム
(CdS)、セレン(Se)等を使用することができ
る。感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によって矢印
R1方向に回転駆動され、その表面が帯電ローラ2によ
って所定の電位に均一に帯電される。帯電後の感光ドラ
ム1表面は、露光装置3によってイエローの画像情報に
基づいた露光がなされ、静電潜像が形成される。
【0023】この静電潜像は、現像装置4によって現像
される。現像装置4は、矢印R5方向に回転する回転体
5に搭載された4個の現像器、すなわちイエロー現像器
4a、マゼンタ現像器4b、シアン現像器4c、ブラッ
ク現像器4dを有する。これら現像器のうち感光ドラム
1上のトナー像の現像に供される現像器が感光ドラム1
表面に対向する現像位置(図1のイエロー現像器4aの
位置)に配置される。感光ドラム1上のイエローの静電
潜像は、イエローの現像器4aによってイエローのトナ
ーが付着され、トナー像として現像される。
される。現像装置4は、矢印R5方向に回転する回転体
5に搭載された4個の現像器、すなわちイエロー現像器
4a、マゼンタ現像器4b、シアン現像器4c、ブラッ
ク現像器4dを有する。これら現像器のうち感光ドラム
1上のトナー像の現像に供される現像器が感光ドラム1
表面に対向する現像位置(図1のイエロー現像器4aの
位置)に配置される。感光ドラム1上のイエローの静電
潜像は、イエローの現像器4aによってイエローのトナ
ーが付着され、トナー像として現像される。
【0024】現像されたトナー像は、転写装置6の主要
構成部材である中間転写体としての転写ベルト61に一
次転写される。転写ベルト61は、駆動ローラ62、従
動ローラ63、テンションローラ64の3本のローラ上
に張架されており、モータ(不図示)によって駆動ロー
ラ62が矢印R62方向に回転するのに伴って、矢印R
6方向に回転(走行)する。
構成部材である中間転写体としての転写ベルト61に一
次転写される。転写ベルト61は、駆動ローラ62、従
動ローラ63、テンションローラ64の3本のローラ上
に張架されており、モータ(不図示)によって駆動ロー
ラ62が矢印R62方向に回転するのに伴って、矢印R
6方向に回転(走行)する。
【0025】転写ベルト61を挟んで感光ドラム1に対
向する位置には、一次転写ローラ65が配置されてい
る。一次転写ローラ65は、軸芯上に導電性スポンジ層
を設けて構成したものであり、転写ベルト61を内周面
側から感光ドラム1に向けて押圧することで、感光ドラ
ム1の表面と転写ベルト61の外周面との間に一次転写
ニップ部N1 を構成している。一次転写ローラ65に
は、高圧電源(不図示)から一次転写バイアスが印加さ
れ、これにより感光ドラム1上のトナー像は、一次転写
ニップ部N1 を介して転写ベルト61の外周面に一次転
写される。トナー像の一次転写が終了した感光ドラム1
は、表面に残った一次転写残トナーがクリーニング装置
7によって除去され、次のマゼンタの画像形成に供され
る。
向する位置には、一次転写ローラ65が配置されてい
る。一次転写ローラ65は、軸芯上に導電性スポンジ層
を設けて構成したものであり、転写ベルト61を内周面
側から感光ドラム1に向けて押圧することで、感光ドラ
ム1の表面と転写ベルト61の外周面との間に一次転写
ニップ部N1 を構成している。一次転写ローラ65に
は、高圧電源(不図示)から一次転写バイアスが印加さ
れ、これにより感光ドラム1上のトナー像は、一次転写
ニップ部N1 を介して転写ベルト61の外周面に一次転
写される。トナー像の一次転写が終了した感光ドラム1
は、表面に残った一次転写残トナーがクリーニング装置
7によって除去され、次のマゼンタの画像形成に供され
る。
【0026】上述の一連の画像形成プロセス、すなわち
帯電、露光、現像、一次転写、クリーニングの一連の工
程が、上述のイエロー以外の他の3色(マゼンタ、シア
ン、ブラック)についても繰り返し行われ、これによ
り、転写ベルト61上には、4色のトナー像が重なった
状態で一次転写される。
帯電、露光、現像、一次転写、クリーニングの一連の工
程が、上述のイエロー以外の他の3色(マゼンタ、シア
ン、ブラック)についても繰り返し行われ、これによ
り、転写ベルト61上には、4色のトナー像が重なった
状態で一次転写される。
【0027】転写ベルト61上の4色のトナー像は、二
次転写ローラ66によって転写材P上に二次転写され
る。転写ベルト61を挟んで従動ローラ63に対向する
位置には、二次転写ローラ66が転写ベルト61外周面
に対して接離可能に配設されている。この二次転写ロー
ラ66は、上述の一次転写ローラ65と同様に構成され
ており、転写ベルト61に接触された場合には、従動ロ
ーラ63との間に転写ベルト61を挟持して、転写ベル
ト61の外周面との間に二次転写ニップ部N2 を構成す
る。駆動ローラ62の矢印R62方向の回転により、転
写ベルト61は、矢印R6方向に回転され、これに同期
するようにして転写材Pが供給される。この転写材P
は、給紙部(不図示)に収納されていたものが転写材給
搬送装置(不図示)によって搬送されてきたものであ
る。
次転写ローラ66によって転写材P上に二次転写され
る。転写ベルト61を挟んで従動ローラ63に対向する
位置には、二次転写ローラ66が転写ベルト61外周面
に対して接離可能に配設されている。この二次転写ロー
ラ66は、上述の一次転写ローラ65と同様に構成され
ており、転写ベルト61に接触された場合には、従動ロ
ーラ63との間に転写ベルト61を挟持して、転写ベル
ト61の外周面との間に二次転写ニップ部N2 を構成す
る。駆動ローラ62の矢印R62方向の回転により、転
写ベルト61は、矢印R6方向に回転され、これに同期
するようにして転写材Pが供給される。この転写材P
は、給紙部(不図示)に収納されていたものが転写材給
搬送装置(不図示)によって搬送されてきたものであ
る。
【0028】二次転写ニップ部N2 に供給された転写材
Pは、二次転写ローラ66に高圧電源(不図示)によっ
て二次転写バイアスを印加することにより、転写ベルト
61外周面の4色のトナー像が一括して二次転写され
る。トナー像の二次転写後に転写ベルト61の外周面に
残った二次転写残トナーは、転写ベルト61に対して接
離可能なファーブラシ、ウェブ等のクリーニング装置6
7を接触させることにより払拭される。
Pは、二次転写ローラ66に高圧電源(不図示)によっ
て二次転写バイアスを印加することにより、転写ベルト
61外周面の4色のトナー像が一括して二次転写され
る。トナー像の二次転写後に転写ベルト61の外周面に
残った二次転写残トナーは、転写ベルト61に対して接
離可能なファーブラシ、ウェブ等のクリーニング装置6
7を接触させることにより払拭される。
【0029】4色のトナー像が転写された転写材Pは、
定着装置8に搬送され、ここでカール加熱されて表面に
トナー像が定着され、画像形成が完了する。
定着装置8に搬送され、ここでカール加熱されて表面に
トナー像が定着され、画像形成が完了する。
【0030】以上で、画像形成装置についての概略の説
明を終え、次に、転写ベルト61について詳述する。
明を終え、次に、転写ベルト61について詳述する。
【0031】転写ベルト61としては、全体が樹脂性の
もの(以下単に「樹脂性」という)と、ゴム基層上にゴ
ム性又は樹脂性の表層を設けたもの(以下単に「ゴム
性」という)とがある。前者の樹脂性のものは、厚さ5
0〜200μm、体積抵抗率104 〜108 Ω・cmに調
節されたPdVF、PET、ポリカーボネイト、ポリエ
チレン、シリコン等の樹脂によって全体が構成されてい
る。これに対し後者のゴム性のものは、厚さ0.3〜
2.0mm、体積抵抗率104 〜108 Ω・cmに調整さ
れウレタンゴム、ヒドリンゴム、NBR、EPDM等の
ゴム基層上に、厚さ2〜100μm、体積抵抗率108
〜1014Ω・cmに調整されたゴム又はPdVF、PE
T、ポリカーボネイト、ポリエチレン、シリコン等の樹
脂を表層として設けて構成されている。なお、本実施の
形態においては、後者のゴム性のものを使用している。
もの(以下単に「樹脂性」という)と、ゴム基層上にゴ
ム性又は樹脂性の表層を設けたもの(以下単に「ゴム
性」という)とがある。前者の樹脂性のものは、厚さ5
0〜200μm、体積抵抗率104 〜108 Ω・cmに調
節されたPdVF、PET、ポリカーボネイト、ポリエ
チレン、シリコン等の樹脂によって全体が構成されてい
る。これに対し後者のゴム性のものは、厚さ0.3〜
2.0mm、体積抵抗率104 〜108 Ω・cmに調整さ
れウレタンゴム、ヒドリンゴム、NBR、EPDM等の
ゴム基層上に、厚さ2〜100μm、体積抵抗率108
〜1014Ω・cmに調整されたゴム又はPdVF、PE
T、ポリカーボネイト、ポリエチレン、シリコン等の樹
脂を表層として設けて構成されている。なお、本実施の
形態においては、後者のゴム性のものを使用している。
【0032】また、転写ベルト61は、無端状のベルト
本体61Aの内周面に周方向に沿って連続的に帯状突起
部としてのリブ68が形成されている。そして、リブ6
8の一部には、位置検知用の切欠部(検知部)68aが
形成されている。リブ68の高さ及び幅は使用する転写
ベルトの幅、張力にもよるが、それぞれ2〜5mm、3
〜8mm程度が好ましい。
本体61Aの内周面に周方向に沿って連続的に帯状突起
部としてのリブ68が形成されている。そして、リブ6
8の一部には、位置検知用の切欠部(検知部)68aが
形成されている。リブ68の高さ及び幅は使用する転写
ベルトの幅、張力にもよるが、それぞれ2〜5mm、3
〜8mm程度が好ましい。
【0033】転写ベルト61には、上述の切欠部68a
を検知するTOP検知センサ(検知手段)91が設けて
ある。このTOP検知センサ91は、転写ベルト61上
に一次転写されるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの4色のトナー像のレジストレーションを確保するた
めの画像書き出し信号を発生するためのものである。図
2(a)、(b)に、図1におけるA断面の拡大図を示
す。図2(a)は、リブ68の切欠部68aがTOP検
知センサ91を横切っている状態、また図2(b)は、
リブ68の、切欠部68a以外の部分がTOP検知セン
サ91を横切っている状態を示す。TOP検知センサ9
1において、92はLED等の発光素子を示し、93は
フォトダイオードやフォトトランジスタ等の受光素子を
示す。この発光素子92と受光素子93とは、リブ68
を挟むようにしてリブ68の幅よりも少し広い間隔で対
向配置されており、両者の間に光路Lを形成している。
図2(a)の状態では、発光素子92と受光素子93と
の間にリブ68の切欠部68aがあるため、光路Lが形
成されて発光素子92からの光は受光素子93に到達す
る。これに反し、図2(b)の状態では、発光素子92
と受光素子93との間にはリブ68があるため、光路L
が遮断され、発光素子92からの光は受光素子93に到
達しない。したがって、実際の画像形成シーケンスにお
いて転写ベルト61が回転(移動)している場合、受光
素子93が光を受けていない状態から、光を受ける状態
に変化したときTOP信号を生じさせればよい。なお、
このリブ68は、図3に示すように、駆動ローラ62、
従動ローラ63、テンションローラ64の3本のローラ
に設けた溝62a、63a、64aにはまり、転写ベル
ト61の幅方向の偏りや蛇行を防止するようにしてい
る。したがって、リブ68の切欠部68の周方向の長さ
が長過ぎると、切欠部68aがローラの溝62a、63
a、64aを通過する際、転写ベルト61が蛇行し、リ
ブ68が溝62等から外れやすくなり、一方、短過ぎる
と切欠部68aを通過する光量が少なくなり、受光素子
93のS/Nが悪くなる。これらを考慮して、切欠部6
8aの周方向の長さは1〜5mmに設定するのが好まし
い。なお、上述の溝62a、63a、64aは、必ずし
もすべてのローラ62、63、64に設ける必要がな
く、少なくとも1本に設ければ足る。
を検知するTOP検知センサ(検知手段)91が設けて
ある。このTOP検知センサ91は、転写ベルト61上
に一次転写されるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの4色のトナー像のレジストレーションを確保するた
めの画像書き出し信号を発生するためのものである。図
2(a)、(b)に、図1におけるA断面の拡大図を示
す。図2(a)は、リブ68の切欠部68aがTOP検
知センサ91を横切っている状態、また図2(b)は、
リブ68の、切欠部68a以外の部分がTOP検知セン
サ91を横切っている状態を示す。TOP検知センサ9
1において、92はLED等の発光素子を示し、93は
フォトダイオードやフォトトランジスタ等の受光素子を
示す。この発光素子92と受光素子93とは、リブ68
を挟むようにしてリブ68の幅よりも少し広い間隔で対
向配置されており、両者の間に光路Lを形成している。
図2(a)の状態では、発光素子92と受光素子93と
の間にリブ68の切欠部68aがあるため、光路Lが形
成されて発光素子92からの光は受光素子93に到達す
る。これに反し、図2(b)の状態では、発光素子92
と受光素子93との間にはリブ68があるため、光路L
が遮断され、発光素子92からの光は受光素子93に到
達しない。したがって、実際の画像形成シーケンスにお
いて転写ベルト61が回転(移動)している場合、受光
素子93が光を受けていない状態から、光を受ける状態
に変化したときTOP信号を生じさせればよい。なお、
このリブ68は、図3に示すように、駆動ローラ62、
従動ローラ63、テンションローラ64の3本のローラ
に設けた溝62a、63a、64aにはまり、転写ベル
ト61の幅方向の偏りや蛇行を防止するようにしてい
る。したがって、リブ68の切欠部68の周方向の長さ
が長過ぎると、切欠部68aがローラの溝62a、63
a、64aを通過する際、転写ベルト61が蛇行し、リ
ブ68が溝62等から外れやすくなり、一方、短過ぎる
と切欠部68aを通過する光量が少なくなり、受光素子
93のS/Nが悪くなる。これらを考慮して、切欠部6
8aの周方向の長さは1〜5mmに設定するのが好まし
い。なお、上述の溝62a、63a、64aは、必ずし
もすべてのローラ62、63、64に設ける必要がな
く、少なくとも1本に設ければ足る。
【0034】次ぎに、トナー飛散による汚れについて述
べる。図4は、印字枚数(画像形成枚数)を重ねたとき
の、TOP検知センサ91の出力を、初期出力値を10
0%としたときの相対値で示したものである。比較例と
して従来技術で説明したような、転写ベルトに検知孔を
穿設し、これに透明な絶縁シートを設けたものを用い、
本実施の形態1と比較した。図4から明らかなように、
比較例においては、5000枚時点で65%に、また1
0000枚時点で45%に、さらに20000枚時点で
25%になり、ここで検知エラーが発生した。それぞれ
の枚数時に、検知孔及びTOP検知センサ91の汚れを
確認したところ、何れも枚数を重ねるにつれて飛散した
トナーによる汚れがひどくなっていた。これに対し、本
実施の形態1においては、10000枚時においても8
3%、20000枚時においても80%であり、検知エ
ラーは発生しなかった。
べる。図4は、印字枚数(画像形成枚数)を重ねたとき
の、TOP検知センサ91の出力を、初期出力値を10
0%としたときの相対値で示したものである。比較例と
して従来技術で説明したような、転写ベルトに検知孔を
穿設し、これに透明な絶縁シートを設けたものを用い、
本実施の形態1と比較した。図4から明らかなように、
比較例においては、5000枚時点で65%に、また1
0000枚時点で45%に、さらに20000枚時点で
25%になり、ここで検知エラーが発生した。それぞれ
の枚数時に、検知孔及びTOP検知センサ91の汚れを
確認したところ、何れも枚数を重ねるにつれて飛散した
トナーによる汚れがひどくなっていた。これに対し、本
実施の形態1においては、10000枚時においても8
3%、20000枚時においても80%であり、検知エ
ラーは発生しなかった。
【0035】20000枚時点で観察したところ、転写
ベルト61の内周面及びTOP検知センサ91にも、わ
ずかな飛散トナーが回り込み、汚れていた。比較例に比
べ、このようにトナーによる汚れが少なく、センサ出力
の低下も少ない理由は、一つは、センサ68が転写ベル
ト61の内周面側にあるため飛散したトナーが付着しに
くいことと、一つは検知部が切欠部68aであるため、
トナーで汚れることがないことにある。
ベルト61の内周面及びTOP検知センサ91にも、わ
ずかな飛散トナーが回り込み、汚れていた。比較例に比
べ、このようにトナーによる汚れが少なく、センサ出力
の低下も少ない理由は、一つは、センサ68が転写ベル
ト61の内周面側にあるため飛散したトナーが付着しに
くいことと、一つは検知部が切欠部68aであるため、
トナーで汚れることがないことにある。
【0036】以上説明したように、本発明によれば、転
写ベルト68の内周面に設けたリブ68の一部に切欠部
68aを設け、これをTOP検知センサ91で検知する
ため、転写バイアスのリークの恐れがなく、トナー飛散
による切欠部68a及びTOP検知センサ91のトナー
汚れも軽減させることができた。
写ベルト68の内周面に設けたリブ68の一部に切欠部
68aを設け、これをTOP検知センサ91で検知する
ため、転写バイアスのリークの恐れがなく、トナー飛散
による切欠部68a及びTOP検知センサ91のトナー
汚れも軽減させることができた。
【0037】さらに、従来技術とは異なり、検知部とし
ての切欠部68aをベルト本体(本実施の形態1におけ
るベルト本体は、転写ベルト61からリブ68を除いた
部分である)に直接的に穿設していないので、転写ベル
ト61の耐久性を向上させることもできる。
ての切欠部68aをベルト本体(本実施の形態1におけ
るベルト本体は、転写ベルト61からリブ68を除いた
部分である)に直接的に穿設していないので、転写ベル
ト61の耐久性を向上させることもできる。
【0038】〈実施の形態2〉次に、上述の実施の形態
1の転写ベルト61の製造方法について説明する。
1の転写ベルト61の製造方法について説明する。
【0039】本実施の形態2は、ベルト本体61A、リ
ブ68、検知部としての切欠部68aを一体的に成形す
るものである。図5は、円筒状の型の断面図を示し、転
写ベルト61をインクジェックション成形するための型
である。100は内型、110は外型であり、その間
に、未加硫のゴムが注入され、加熱加硫された後、転写
ベルト61のゴム基層ができる。ゴム基層形成後、表層
をスプレー塗布やディピング等で設け最終的に所望の転
写ベルト61が作製される。内型100には、リブ68
に対応した溝101が設けてあり、さらにこの溝101
の一部は、図6の斜視図に示すように、リブ68の切欠
部68aに応じて埋めてある(図中、Bで示す)。した
がって、内型100と外型110との間にゴムが注入さ
れると、リブ68及び切欠部68aがベルト本体61A
と一体に形成され、ベルト本体61Aを形成した後、リ
ブ68を貼り付けたり、切欠部68aを設けたりする必
要がなくなり、転写ベルト61のコストを下げることが
できる。また内型100及び外型110を使用して形成
するため、リブ68、切欠部68aの寸法精度も良好な
ものとなる。
ブ68、検知部としての切欠部68aを一体的に成形す
るものである。図5は、円筒状の型の断面図を示し、転
写ベルト61をインクジェックション成形するための型
である。100は内型、110は外型であり、その間
に、未加硫のゴムが注入され、加熱加硫された後、転写
ベルト61のゴム基層ができる。ゴム基層形成後、表層
をスプレー塗布やディピング等で設け最終的に所望の転
写ベルト61が作製される。内型100には、リブ68
に対応した溝101が設けてあり、さらにこの溝101
の一部は、図6の斜視図に示すように、リブ68の切欠
部68aに応じて埋めてある(図中、Bで示す)。した
がって、内型100と外型110との間にゴムが注入さ
れると、リブ68及び切欠部68aがベルト本体61A
と一体に形成され、ベルト本体61Aを形成した後、リ
ブ68を貼り付けたり、切欠部68aを設けたりする必
要がなくなり、転写ベルト61のコストを下げることが
できる。また内型100及び外型110を使用して形成
するため、リブ68、切欠部68aの寸法精度も良好な
ものとなる。
【0040】また本発明においては、転写ベルト61を
インクジェクション成形する場合について述べたが、型
100の溝101に未加硫のゴムを詰め、その上からシ
ート状の未加硫ゴムシートを巻き付け、さらに固定用の
帆布(織布)を巻き加熱加硫した後、表面研磨を行い基
層を形成してもよい。この場合、ベルトとしての強度を
向上させるために、シート状のゴムシート上にナイロ
ン、綿、ポリエステル等の糸を巻き付け、さらに糸の上
からシート状のゴムシートをもう一層設け、帆布を巻き
付け、加熱加硫してもよい。
インクジェクション成形する場合について述べたが、型
100の溝101に未加硫のゴムを詰め、その上からシ
ート状の未加硫ゴムシートを巻き付け、さらに固定用の
帆布(織布)を巻き加熱加硫した後、表面研磨を行い基
層を形成してもよい。この場合、ベルトとしての強度を
向上させるために、シート状のゴムシート上にナイロ
ン、綿、ポリエステル等の糸を巻き付け、さらに糸の上
からシート状のゴムシートをもう一層設け、帆布を巻き
付け、加熱加硫してもよい。
【0041】〈実施の形態3〉図7は、実施の形態3の
画像形成装置の概略口説明を示す縦断面図である。な
お、同図において、図1に示す実施の形態1と同様な構
成、作用のものは同一の番号を付し、その重複説明は省
略するものとする。
画像形成装置の概略口説明を示す縦断面図である。な
お、同図において、図1に示す実施の形態1と同様な構
成、作用のものは同一の番号を付し、その重複説明は省
略するものとする。
【0042】本実施の形態3の特徴は、転写ベルト69
の内周面で、かつローラ62、63、64に非接触な部
分として、リブ70の底面の一部に他の部分と反射率の
異なる部分(以下「反射部」という)71を設けること
にある。
の内周面で、かつローラ62、63、64に非接触な部
分として、リブ70の底面の一部に他の部分と反射率の
異なる部分(以下「反射部」という)71を設けること
にある。
【0043】図8(a)、(b)に、図7における断面
Aを示す。同図(a)は、リブ70の反射部71がTO
P検知センサ94を横切っている状態、また、図8
(b)は、リブ70の反射部71以外の部分がTOP検
知センサ94を横切っている状態を示す。本実施の形態
3では、リブ70は黒色に形成し、反射部71として、
周方向に長さ3mmの白色塗料を塗布した部分を設け
た。図9に示すように、ローラ62、63、64の溝6
2a、63a、64aの底部とリブ70の反射部71と
の間に0.1〜1.0mmの間隙を確保し、反射部71
が底部に接触しないようにする。
Aを示す。同図(a)は、リブ70の反射部71がTO
P検知センサ94を横切っている状態、また、図8
(b)は、リブ70の反射部71以外の部分がTOP検
知センサ94を横切っている状態を示す。本実施の形態
3では、リブ70は黒色に形成し、反射部71として、
周方向に長さ3mmの白色塗料を塗布した部分を設け
た。図9に示すように、ローラ62、63、64の溝6
2a、63a、64aの底部とリブ70の反射部71と
の間に0.1〜1.0mmの間隙を確保し、反射部71
が底部に接触しないようにする。
【0044】図8(a)、(b)に示すTOP検知セン
サ94は、LED等の発光素子95及びフォトダイオー
ドやフォトトランジスタ等の受光素子96を有する。発
光素子95から発光された光は、リブ70の底面に照射
され、ここで、反射された光が受光素子96に入射す
る。図8(a)に示すように、TOP検知センサ94に
対向する位置に反射部71がきた場合は、発光素子95
から照射された光は、反射部71の白色塗料に反射さ
れ、受光素子96に入射される。一方、図8(b)に示
すように、TOP検知センサ94に対向する位置に反射
部71以外の部分がきた場合は、発光素子95から照射
された光は、リブ70に吸収され、受光素子96に入射
しない。
サ94は、LED等の発光素子95及びフォトダイオー
ドやフォトトランジスタ等の受光素子96を有する。発
光素子95から発光された光は、リブ70の底面に照射
され、ここで、反射された光が受光素子96に入射す
る。図8(a)に示すように、TOP検知センサ94に
対向する位置に反射部71がきた場合は、発光素子95
から照射された光は、反射部71の白色塗料に反射さ
れ、受光素子96に入射される。一方、図8(b)に示
すように、TOP検知センサ94に対向する位置に反射
部71以外の部分がきた場合は、発光素子95から照射
された光は、リブ70に吸収され、受光素子96に入射
しない。
【0045】以上説明した構成を実施の形態3として用
い、比較例1として転写ベルト69の外周面に直接に白
色塗装した検知部を設けた場合と、比較例2として転写
ベルト61の内周面のリブ70以外の部分に白色塗装し
た検知部を設けた場合とについて、印字枚数とセンサ出
力の状態を観察した。その結果を図10に示す。横軸は
印字枚数であり、縦軸は印字開始時のセンサ出力を10
0%とした場合の相対値で示す。
い、比較例1として転写ベルト69の外周面に直接に白
色塗装した検知部を設けた場合と、比較例2として転写
ベルト61の内周面のリブ70以外の部分に白色塗装し
た検知部を設けた場合とについて、印字枚数とセンサ出
力の状態を観察した。その結果を図10に示す。横軸は
印字枚数であり、縦軸は印字開始時のセンサ出力を10
0%とした場合の相対値で示す。
【0046】図10から明らかなように、比較例1にお
いては、5000枚において出力は50%になり、10
000枚において25%になり、ここで検知エラーが発
生した。比較例2においては、5000枚においては出
力65%、10000枚においては出力45%になり、
さらに20000枚においては、出力は25%になり、
ここで検知エラーが発生した。これらエラーが発生した
時点では、いずれもTOP検知センサ94がトナーで汚
れている上、反射部71の白色塗装が一部摩耗してい
た。
いては、5000枚において出力は50%になり、10
000枚において25%になり、ここで検知エラーが発
生した。比較例2においては、5000枚においては出
力65%、10000枚においては出力45%になり、
さらに20000枚においては、出力は25%になり、
ここで検知エラーが発生した。これらエラーが発生した
時点では、いずれもTOP検知センサ94がトナーで汚
れている上、反射部71の白色塗装が一部摩耗してい
た。
【0047】これらに比較例1、2に対し、本実施の形
態3においては、出力は20000枚でも80%であ
り、検知エラーは発生しなかった。
態3においては、出力は20000枚でも80%であ
り、検知エラーは発生しなかった。
【0048】以上説明したように、TOP検知センサ9
4が検知する反射部71を、転写ベルト69の内周面で
かつローラ62、63、64と非接触な部分として、リ
ブ70の底面の一部に反射率の異なる反射部71を設け
ることにより、反射部71のトナー飛散による汚れ、ロ
ーラ62等との摺擦による摩耗を防止することができ
た。
4が検知する反射部71を、転写ベルト69の内周面で
かつローラ62、63、64と非接触な部分として、リ
ブ70の底面の一部に反射率の異なる反射部71を設け
ることにより、反射部71のトナー飛散による汚れ、ロ
ーラ62等との摺擦による摩耗を防止することができ
た。
【0049】なお、本実施の形態3では、リブ70の底
面に反射部71を設けたが、これに限らず、反射部71
を転写ベルト69の内周面に直接設け、ローラ62、6
3、64におけるこの反射部71に対応する部分に溝を
設け、反射部71とローラ62等が非接触となるように
してもよいのはもちろんである。
面に反射部71を設けたが、これに限らず、反射部71
を転写ベルト69の内周面に直接設け、ローラ62、6
3、64におけるこの反射部71に対応する部分に溝を
設け、反射部71とローラ62等が非接触となるように
してもよいのはもちろんである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
転写ベルトにおいて、検知部が帯状突起部に形成されて
いるので、検知部を設けることにより転写ベルトの強度
が低下するようなことはなく、十分な耐久性を確保する
ことができる。
転写ベルトにおいて、検知部が帯状突起部に形成されて
いるので、検知部を設けることにより転写ベルトの強度
が低下するようなことはなく、十分な耐久性を確保する
ことができる。
【0051】また、検知部等がトナーによって汚染され
にくいので、長期にわたって良好なTOP信号を得るこ
とができる。
にくいので、長期にわたって良好なTOP信号を得るこ
とができる。
【0052】さらに、転写ベルトの製造方法において、
ベルト本体と、帯状突起部と、切欠部とを一体的に型成
形するので、帯状突起部や切欠部を設けるための特別な
加工が不要となり、その製造が容易で製造コストを低減
させることができる。
ベルト本体と、帯状突起部と、切欠部とを一体的に型成
形するので、帯状突起部や切欠部を設けるための特別な
加工が不要となり、その製造が容易で製造コストを低減
させることができる。
【図1】実施の形態1の画像形成装置の構成を示す縦断
面図。
面図。
【図2】(a)、(b)は実施の形態1におけるTOP
検知センサの動作を示す拡大図。
検知センサの動作を示す拡大図。
【図3】実施の形態1における転写ベルトとローラの拡
大図。
大図。
【図4】実施の形態1における印字枚数とセンサ出力と
の関係を示す図。
の関係を示す図。
【図5】実施の形態2における内型及び外型の縦断面
図。
図。
【図6】実施の形態2における内型及び外型の斜視図。
【図7】実施の形態3の画像形成装置の構成を示す縦断
面図。
面図。
【図8】(a)、(b)は実施の形態3におけるTOP
検知センサの動作を示す拡大図。
検知センサの動作を示す拡大図。
【図9】実施の形態3における転写ベルトとローラの拡
大図。
大図。
【図10】実施の形態3における印字枚数とセンサ出力
との関係を示す図。
との関係を示す図。
【図11】従来の転写ベルト及びTOP検知センサを示
す斜視図。
す斜視図。
【図12】従来の画像形成装置の構成を示す縦断面図。
1 像担持体(感光ドラム) 2 帯電ローラ 3 露光装置 4 現像装置 5 回転体 6 転写装置 7 クリーニング装置 8 定着装置 61、69 転写ベルト 61a、69aベルト本体 62 駆動ローラ 63 従動ローラ 64 テンションローラ 68、70 帯状突起部(リブ) 68a 検知部(切欠部) 71 検知部(反射部) 91、94 検知手段(TOP検知センサ) 100 内型 110 外型
フロントページの続き (72)発明者 鶴谷 貴明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 伊藤 亮 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 無端状に形成されたベルト本体を有し、
該ベルト本体の外周面にトナー像が順次に転写されて重
ねられる転写ベルトにおいて、 前記ベルト本体の内周面に周方向に沿って連続的に形成
された帯状突起部を形成し、 該帯状突起部の一部に位置検知用の検知部を設ける、 ことを特徴とする転写ベルト。 - 【請求項2】 前記ベルト本体が、内周面側の基層と外
周面側の表層とを有し、前記基層の体積抵抗率を104
〜108 Ω・cmに設定するとともに、前記表層の体積抵
抗率を108 〜1014Ω・cmに設定する、 ことを特徴とする請求項1記載の転写ベルト。 - 【請求項3】 前記検知部が、切欠部である、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の転写ベル
ト。 - 【請求項4】 前記検知部が、前記帯状突起部の他の部
分と反射率が異なる反射部である、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の転写ベル
ト。 - 【請求項5】 請求項2記載の転写ベルトの製造方法に
おいて、 前記ベルト本体の内周面の帯状突起部に対応する凹部と
前記切欠部に対応する凸部とを有する内型と、前記ベル
ト本体の外周面に対応する外型とによって、前前記ベル
ト本体、帯状突起部、切欠部を一体的に型成形する、 ことを特徴とする転写ベルトの製造方法。 - 【請求項6】 像担持体表面に静電潜像を形成し該静電
潜像を現像してトナー像を形成し該トナー像を転写ベル
トに一次転写する工程を複数色のトナー像について行っ
て前記転写ベルトの外周面に複数色のトナー像を重ね、
これら複数色のトナー像を転写材に一括して二次転写す
る画像形成装置において、 前記転写ベルトが、請求項3記載の転写ベルトであり、 該転写ベルトの前記切欠部を検知して前記像担持体表面
の静電潜像の書出し信号を得る検知手段を備える、 ことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項7】 像担持体表面に静電潜像を形成し該静電
潜像を現像してトナー像を形成し該トナー像を転写ベル
トに一次転写する工程を複数色のトナー像について行っ
て前記転写ベルトの外周面に複数色のトナー像を重ね、
これら複数色のトナー像を転写材に一括して二次転写す
る画像形成装置において、 前記転写ベルトが、請求項4記載の転写ベルトであり、 該転写ベルトの前記反射部を検知して前記像担持体表面
の静電潜像の書出し信号を得る検知手段を備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33128496A JP3413035B2 (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 転写ベルト及びその製造方法並びにその転写ベルトを備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33128496A JP3413035B2 (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 転写ベルト及びその製造方法並びにその転写ベルトを備えた画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1996
- 1996-12-11 JP JP33128496A patent/JP3413035B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2013082540A (ja) * | 2011-10-11 | 2013-05-09 | Ricoh Co Ltd | シート給送装置及び画像形成装置 |
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