JPH1152666A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1152666A
JPH1152666A JP9209495A JP20949597A JPH1152666A JP H1152666 A JPH1152666 A JP H1152666A JP 9209495 A JP9209495 A JP 9209495A JP 20949597 A JP20949597 A JP 20949597A JP H1152666 A JPH1152666 A JP H1152666A
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JP
Japan
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image
intermediate transfer
toner
forming apparatus
image forming
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JP9209495A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Kobayashi
達也 小林
Akihiko Takeuchi
竹内  昭彦
Kazuhiro Funatani
和弘 船谷
Takaaki Tsuruya
鶴谷  貴明
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写ベルトのTOP信号検出用の検知孔
を覆う絶縁シートに飛散トナーが付着することによって
TOPセンサの光路が遮られることを防止する。 【解決手段】 感光ドラム1上に順次にイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックのトナー像を形成し、順次に中
間転写ベルト61上に一次転写して、中間転写ベルト6
1上で4色のトナー像を重ね合わせる。中間転写ベルト
61の端部に検知孔100を開け、この検知孔100を
挟んで支持した発光素子と受光素子からなるTOPセン
サ101により検知孔100の通過タイミングを取り、
露光装置3の画像書出し信号を発生する。転写バイアス
による電流が検知孔100から感光ドラム1にリークす
るのを防ぐため、検知孔100に透明な絶縁シート10
4を設け、さらに、その体積抵抗率を108 〜1014Ω
・cmとすることで、飛散トナーが付着するのを防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中間転写体を使用
した複写機、レーザービームプリンタ等の画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に、中間転写ベルトを使用した画像
形成装置を示す。
【0003】この画像形成装置においては、感光ドラム
1表面をローラ帯電器2で均一に帯電し、露光装置3の
露光によって感光ドラム1上に静電潜像を形成する。こ
の静電潜像を回転自在な支持体5に搭載されたイエロー
の現像器4aによって現像し、感光ドラム1上にイエロ
ーのトナー像を形成する。イエローのトナー像は、中間
転写装置6によって一次転写される。中間転写装置6
は、ローラ62、ローラ63、ばね64に付勢されたロ
ーラ65に掛け渡された中間転写ベルト(中間転写体)
61を有し、一次転写ローラ66により、感光ドラム1
上のトナー像を中間転写ベルト61上に一次転写する。
なお、一次転写後に、感光ドラム1上に残ったトナー
は、クリーニング装置7によって除去する。
【0004】上述の、帯電からクリーニングまでの各工
程を、マゼンタ、シアン、ブラックについても繰り返し
て、中間転写ベルト61上で4色のトナー像を重ねる。
【0005】その後、中間転写ベルト61上の4色のト
ナー像は、感光ドラム搬送装置(不図示)によって搬送
されてきた転写材Pに、矢印K67方向に接離可能な二
次転写ローラ67により、一括して二次転写される。
【0006】二次転写後の転写材Pは、定着装置8によ
って表面にトナー像が定着される。なお、二次転写後
に、中間転写ベルト61上に残ったトナーは、矢印K6
8方向に接離可能なクリーナ68によって除去される。
【0007】上述の画像形成装置においては、4色のト
ナー像を中間転写ベルト61上で精度良く重ねるため
に、露光装置3により感光ドラム1上に画像を形成し始
める信号(以下「画像書出し信号」という)を転写ベル
ト61から取ることが必要となる。このため、中間転写
ベルト61の端部(中間転写ベルト61の移動方向に向
かっての左右方向の両端部のうちの一方の端部をいう)
の一部に検知孔100を開け、この検知孔100を挟ん
で支持した発光素子と受光素子からなるTOPセンサ1
01により、検知孔100の通過タイミングを取り、画
像書出し信号を発生するようにしている。
【0008】また、上述の中間転写ベルト61は、厚さ
50〜200μm、体積抵抗率108 〜1014Ω・cmに
調整されたPVdF、PET、ポリカーボネイト、ポリ
エチレン、シリコーン等の樹脂によって無端状ベルト状
に構成されている。中間転写ベルト61は、その外に、
厚さ0.3〜2mm、体積抵抗率106 〜1010Ω・cmに
調整されたウレタンゴム、ヒドリンゴム、NBR、EP
DM等のゴム基層上に、厚さ2〜100μm、体積抵抗
率108 〜1014Ω・cmに調整されたPVdF、PE
T、ポリカーボネイト、ポリエチレン、シリコーン等の
樹脂を表層として設けて構成することもできる。特に、
後者のゴム基層上に表層を設けた中間転写ベルト61
は、耐久性について、特に、ベルト端部が波状に変形す
るという点について、前者の樹脂のみのベルトよりも優
れているため、好ましい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、後者のゴム
基層上に表層を設けた中間転写ベルト61は、ゴム基層
の抵抗が低いために、転写バイアスを印加したときの電
流が検知孔100から感光ドラム1にリークしやすい。
【0010】これを防ぐために、絶縁部材として、検知
孔100を塞ぐ(覆う)ように、透明な絶縁シート(絶
縁部材)104を設け、転写バイアスによる電流のリー
クを防止している。
【0011】しかしながら、印字枚数(画像形成枚数)
が増加するに伴って、飛散したトナーが絶縁シート10
4に付着してしまい、TOPセンサ101の光路を遮る
ために、画像書出し信号を検出することができなくなっ
てしまうという問題があった。
【0012】そこで、本発明は、検出穴を覆う絶縁部材
に飛散トナーが付着するのを防止して、画像書出し信号
を良好に発生することができるようにした画像形成装置
を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの、請求項1に係る本発明は、像担持体上にトナー像
を形成し該トナー像を中間転写体上に一次転写する工程
を複数色のトナーについて繰り返して前記中間転写体上
で複数色のトナー像を重ね、これら複数色のトナー像を
転写材上に一括して転写する画像形成において、前記中
間転写体は、前記像担持体に対する画像書出し信号を得
るための光が透過する検知孔を有し、該検知孔は、体積
抵抗率が108 〜1014Ω・cmの透明な絶縁部材によっ
て覆われている、ことを特徴とする。
【0014】請求項2に係る本発明は、像担持体上にト
ナー像を形成し該トナー像を中間転写体上に一次転写す
る工程を複数色のトナーについて繰り返して前記中間転
写体上で複数色のトナー像を重ね、これら複数色のトナ
ー像を転写材上に一括して転写する画像形成において、
前記中間転写体は、前記像担持体に対する画像書出し信
号を得るための検知孔を有し、該検知孔は、帯電極性が
トナーの帯電極性と同一の絶縁部材によって覆われてい
る、ことを特徴とする。
【0015】請求項3に係る本発明は、上記絶縁部材と
摺擦する摺擦部材を、前記像担持体周辺に設けた、こと
を特徴とする。
【0016】請求項4に係る本発明は、前記摺擦部材が
ブラシ状である、ことを特徴とする。
【0017】請求項5に係る本発明は、前記摺擦部材が
シート状である、ことを特徴とする。
【0018】請求項6に係る本発明は、前記摺擦部材が
織布である、ことを特徴とする。
【0019】請求項7に係る本発明は、像担持体上にト
ナー像を形成し該トナー像を中間転写体上に一次転写す
る工程を複数色のトナーについて繰り返して前記中間転
写体上で複数色のトナー像を重ね、これら複数色のトナ
ー像を転写材上に一括して転写する画像形成において、
前記中間転写体は、前記像担持体に対する画像書出し信
号を得るための検知孔を有し、該検知孔は、体積抵抗率
が108 Ω・cm以上の絶縁体上に導電層を設けた絶縁部
材を有する、ことを特徴とする。
【0020】請求項8に係る本発明は、前記導電層が金
属酸化物皮膜である、ことを特徴とする。
【0021】請求項9に係る本発明は、前記導電層が金
属皮膜である、ことを特徴とする。
【0022】〔作用〕以上構成に基づき、中間転写体の
検知孔を覆う絶縁部材の電気抵抗率を108〜1014Ω
・cmとすることで、絶縁部材の帯電を防ぎ、飛散トナー
で汚れることを防止できる。
【0023】また、絶縁部材の帯電極性を、使用するト
ナーの帯電極性と同極性とし、絶縁部材を所定の極性に
帯電させることにより、飛散トナーでの汚れことを防止
できる。
【0024】さらに、絶縁部材として、電気抵抗108
Ω・cm以上の絶縁体表面に導電層を設けることにより、
絶縁部材の帯電を防ぎ、飛散トナーで汚れることを防止
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0026】〈実施の形態1〉図1に、本発明に係る画
像形成装置の一例を示す。なお、同図は、4色フルカラ
ーのレーザービームプリンタの概略構成を示す縦断面図
である。
【0027】同図に示すレーザービームプリンタ(以下
「画像形成装置」という)は、像担持体としてドラム型
の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)1を備
えている。感光ドラム1は、アルミシリンダの外周面に
OPC(有機光半導体)等の光導電体を塗布して構成し
たものである。なお、導電体としては、上述のOPCの
外に、A−Si(アモルファスシリコン)、Cds(硫
化カドミウム)、Se(セレン)等を使用することがで
きる。
【0028】感光ドラム1は、駆動手段(不図示)によ
って矢印R1方向に駆動され、ローラ帯電器2により所
定の極性、所定の電位に均一に帯電される。次いで、露
光装置3によりイエローの画像情報に基づいた信号によ
るレーザー光が感光ドラム1表面に走査され、感光ドラ
ム1上に潜像が形成される。さらに感光ドラム1が矢印
R1方向に進むと回転可能な支持体5に支持された4個
の現像器、すなわちイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックの各色のトナーをそれぞれ収納した現像器4a、4
b、4c、4dのうちの、イエローの現像器4aが、支
持体の回転により感光ドラム1に対向する現像位置に配
置され、感光ドラム1上の静電潜像にイエローのトナー
を付着させてトナー像として現像する。
【0029】現像されたイエローのトナー像は中間転写
装置6の中間転写ベルト(中間転写体)61上に転写さ
れる。中間転写体6は、中間転写ベルト61が、駆動ロ
ーラ62、従動ローラ63、ばね64により加圧された
テンションローラ65の3本のローラ上に張架され、駆
動ローラ62がモータ(不図示)により矢印R62方向
に回転することにより、中間転写ベルト61は矢印R6
方向に移動(回転)する。中間転写ベルト61の内側に
は、感光ドラム1に対応する位置に、一次転写ローラ6
6が配設されている。一次転写ローラ66は、軸上に導
電性スポンジ層を設けて構成されており、中間転写ベル
ト61を所定の押圧力で感光ドラム1に押し付けてい
る。一次転写ローラ66には高圧電源(不図示)から一
次転写バイアスが印加され、これにより、感光ドラム1
上のトナー像が中間転写ベルト61上に一次転写され
る。
【0030】一次転写時に、中間転写ベルト61に転写
されないで感光ドラム1表面に残ったトナー(一次転写
残トナー)は、クリーニング装置7によって除去され
る。
【0031】以上の、帯電、露光、現像、一次転写、ク
リーニングの一連の工程を、イエロー以外の残りの3
色、すなわちマゼンタ、シアン、ブラックについても順
次に行い、これにより、中間転写ベルト61上で4色の
トナー像が重ねられる。
【0032】ここで、4色のトナー像を中間転写ベルト
61上で精度良く重ねるために、露光装置3により感光
ドラム1上に画像を形成し始める信号(以下「画像書出
し信号」という)を転写ベルト61から取ることが必要
となる。このため、中間転写ベルト61の端部(中間転
写ベルト61の移動方向に向かっての左右方向の両端部
のうちの一方の端部をいう)の一部に検知孔100を開
け、この検知孔100を挟んで支持した発光素子と受光
素子からなるTOPセンサ101により、検知孔100
の通過タイミングを取り、画像書出し信号を発するよう
にしている。
【0033】4色のトナー像が中間転写ベルト61上に
一次転写されると、中間転写ベルト61の移動と同期を
取って転写材Pが搬送され、一次転写ローラ66と同様
な構成からなる二次転写ローラ67が転写材Pを介して
中間転写ベルト61に当接し、高圧電源(不図示)から
二次転写バイアスが印加され、中間転写ベルト61上の
4色のトナー像は、転写材P上に一括して二次転写され
る。4色トナー像が転写された転写材Pは、定着装置8
によって加熱、加圧され、表面のトナーが溶融固着され
てカラー画像が得られる。
【0034】なお、二次転写時に、転写材Pに転写され
ないで中間転写ベルト61上に残ったトナー(二次転写
残トナー)は、矢印K68方向に接離可能なファーブラ
シ、ウエブ等のクリーニング装置68によって除去、清
掃される。
【0035】次に、上述の中間転写ベルト61について
詳述する。中間転写ベルト61は、厚さ50〜200μ
m、体積抵抗率108 〜1014Ω・cmに調整されたPV
dF、PET、ポリカーボネイト、ポリエチレン、シリ
コーン等の樹脂によって無端状ベルト状に構成されてい
る。中間転写ベルト61は、その外に、厚さ0.3〜2
mm、体積抵抗率106 〜1010Ω・cmに調整されたウレ
タンゴム、ヒドリンゴム、NBR、EPDM等のゴム基
層上に、厚さ2〜100μm、体積抵抗率108 〜10
14Ω・cmに調整されたPVdF、PET、ポリカーボネ
イト、ポリエチレン、シリコーン等の樹脂を表層として
設けて構成することもできる。特に、後者のゴム基層上
に表層を設けた中間転写ベルト61は、耐久性につい
て、特に、ベルト端部が波状に変形するという点につい
て、前者の樹脂のみのベルトよりも優れているため、好
ましい。
【0036】ところが、後者のゴム基層上に表層を設け
た中間転写ベルト61は、ゴム基層の抵抗が低いため
に、転写バイアスを印加したときの電流が検知孔100
から感光ドラム1にリークしやすい。これを防ぐため
に、絶縁部材として、検知孔100を塞ぐ(覆う)よう
に、透明な絶縁シート(絶縁部材)104を設け、転写
バイアスのリークを防止している。
【0037】以下、本発明の特徴部分である中間転写ベ
ルト61の検知孔100、絶縁シート104等について
説明する。
【0038】図1中の101は、上述のTOPセンサで
あり、中間転写ベルト61上のYMCK4色のトナー像
のレジストレーションを確保するための画像書出しの信
号を発生する。図2は、TOPセンサ101を通る中間
転写ベルト61の拡大断面図であり、中間転写ベルト6
1の検知孔100がTOPセンサ101に対向している
状態を示している。TOPセンサ101において、10
2はLED等の発光素子であり、103はフォトダイオ
ードやフォトトランジスタ等の受光素子である。この発
光素子102と受光素子103は光路としての間隙を隔
てて対向して配置され、この間隙内に中間転写ベルト6
1が入る。
【0039】検知孔100の大きさは、小さすぎると発
光素子102から照射される光のうちの検知孔100を
透過する光の光量が減り、信号のS/Nが悪くなる。一
方、大きすぎると中間転写ベルト61の強度が低下し、
耐久を重ねると、検知孔100で中間転写ベルト61が
破断してしまうため、中間転写ベルト61の移動方向に
おいて、2〜8mm程度が好ましい。検知孔100は、図
3における上辺と下辺とが平行になっているので、中間
転写ベルト61が移動方向に対して直交方向に揺れて
も、光の検知時間はほぼ一定である。図3中の104
は、中間転写ベルト61の検知孔100表面に、検知孔
を覆うようにして設けた絶縁シートであり、検知孔10
0から感光ドラム1への転写バイアスによる電流のリー
クを防止する。絶縁シート104は、検知孔100を覆
うように設けるが、検知孔100のエッジ部と絶縁シー
ト104のエッジ部までの距離Lは1mm、好ましくは2
mm以上とすることで、絶縁性を確保できる。使用する絶
縁シート104は、シートの厚みが薄すぎると強度が不
足し、反対に厚すぎると光透過性が低下してしまうの
で、50〜300μmの範囲が好ましい。
【0040】本実施の形態1では、絶縁シート104の
抵抗を108 〜1014Ω・cmとすることで、絶縁シート
104の絶縁性を確保しつつ、絶縁シート104が帯電
してしまうことを防ぎ、飛散したトナーで絶縁シート1
04が汚れることに金するTOP検知エラーを防止する
ことができた。
【0041】図4は、抵抗値の異なる2種の絶縁シート
104を用い、印字枚数(画像形成枚数)を重ねたとき
の、絶縁シート104の飛散トナーによる汚れ具合を比
較する図である。汚れの程度は、TOPセンサ101の
出力を、初期出力値を100%としたときの相対値で示
してある。なお、絶縁シート104の抵抗値は、アドバ
ンテスト社製絶縁抵抗計8340Aを用い、測定電圧5
00Vで測定した。図4から明らかなように、で示
す、体積抵抗値1016Ω・cmであるポリエチレンテレフ
タレート及び1015Ω・cmであるポリカーボネイトは、
印字枚数5000枚時点で70%に、10000枚時点
で50%に、20000枚時点で30%になり、受光素
子103に入射する光量が少なすぎるとことによる検知
エラーが発生した。それぞれの枚数時に、絶縁シート1
04を確認したところいずれも印字枚数を重ねるにつれ
て飛散したトナーによる汚れがひどくなっていった。こ
れに対し、図4中ので示す、体積抵抗率108 Ω・c
m、1010Ω・cm、1012Ω・cm、抵抗値1014Ω・cm
であるポリウレタン、及び1014Ω・cmのポリカーボネ
イトにおいては、5000枚時において95%、100
00枚時においては90%、20000枚時においても
85%であり、検知エラーは発生しなかった。
【0042】また、体積抵抗率が106 Ω・cmのポリウ
レタンは、転写バイアスによる電流が感光ドラム1にリ
ークしてしまい、絶縁性が不十分であった。一方、絶縁
シート104の体積抵抗率が1014Ω・cmを超えると、
絶縁シート104が飛散トナーで汚れてしまうのは、中
間転写ベルト61の回転により、絶縁シート104と感
光ドラム1とが摺擦し、絶縁シート104が帯電してし
まうためである。これに対し、絶縁シート104の体積
抵抗率を108 〜1014Ω・cmとすることで、絶縁性を
確保した上で、帯電を防止でき、飛散トナーによる汚れ
を回避することができる。
【0043】〈実施の形態2〉図5に、本発明の実施の
形態2を示す。本実施の形態2の特徴は、中間転写ベル
ト61の検知孔100に設ける絶縁シート104とし
て、その帯電極性をトナーと同極性に帯電するものを用
いることにある。さらに、摺擦部材105を設けてい
る。摺擦部材105としては、絶縁シート104と反対
の帯電極性を有する材料で構成された同図に示したよう
にブラシや、弾性加圧されたシート、織布等を使用する
とよい。絶縁シート104は、中間転写ベルト61が回
転することにより、摺擦部材105と摺擦し、所定の極
性に帯電する。この絶縁シート104の帯電極性とトナ
ーの帯電極性とを同一にすることで、飛散したトナーは
絶縁シート104に対して反発する静電気力を受け、絶
縁シート104に付着しない。
【0044】絶縁シート104として種々帯電系列の異
なるものを用い、使用するトナーとして負極性のものと
正極性のものを用い、それぞれ20000枚印字時のT
OPセンサ出力を観察した。
【0045】使用した絶縁シート104としては、実施
の形態1の効果との差違を明らかにするため、体積例効
率が1014Ω・cm以上であり、材質として負極性に帯電
するものとして、PTFE、PFA、PVdF、FEP
等のフッ素樹脂、正極性に帯電するものとしてPMM
A、ポリアミド樹脂を用いた。
【0046】正極性に帯電するトナーを用いた場合、絶
縁シート104として負極性に帯電するPTFE、PF
A、PVdF、FEPは、20000枚印字時でTOP
センサ101の出力値が25〜30%になり検知エラー
が発生した。この時点で、絶縁シート104を観察した
ところ、いずれも飛散トナーで汚れており、また表面電
位を観測したところ、−300V〜−500Vの電位が
観察された。
【0047】これに対し、PMMA、ポリアミド樹脂と
いった正極性に帯電する絶縁シート104を用いた場
合、20000枚印字時でのTOPセンサ101の出力
値は80〜90%であり、正常にTOP検知が行えた。
この時点で、絶縁シート104を観察したところ、いず
れも飛散トナーで汚れておらず、また表面電位を観察し
たところ、+300V〜+500Vの電位が観測され
た。
【0048】一方、負極性に帯電するトナーを用いた場
合、上記正極性に帯電するトナーを用いた場合とは逆
に、PMMA、ポリアミド樹脂等の正極性に帯電する絶
縁シート104を用いた場合は、20000枚印字時で
TOPセンサ101の出力値が25〜30%になり検知
エラーが発生した。
【0049】これに対し、PTFE、PFA、PVd
F、FEP等の、負極性に帯電する絶縁シート104を
用いた場合は、20000枚印字時でのTOPセンサ1
01の出力値は80〜90%であり、正常にTOP検知
が行えた。
【0050】以上の説明において、絶縁シート104
は、実施の形態1との効果の差異を明らかにするために
体積抵抗値が1014Ω・cm以上のものを用いたが、絶縁
性を確保できる108 Ω・cm以上あればよい。また、絶
縁シート104は摺擦部材105と摺擦することによ
り、所定の帯電極性に帯電するが、感光ドラム1との摺
擦により所定の極性に帯電する場合は、この摺擦部材1
05は必ずしも必要ではない。
【0051】〈実施の形態3〉図6に、本発明の実施の
形態3の絶縁シート104の拡大縦断面を示す。本実施
の形態のおける画像形成装置としては、絶縁シート10
4を除いて、図1に示す実施の形態1と同様であるた
め、重複説明は省略する。
【0052】本実施の形態3の特徴は、中間転写ベルト
6の検知孔100の絶縁シート104として、絶縁層
(絶縁体)の表面に透明な導電層を設けたことにある。
すなわち、絶縁層104Aにより、検知孔100からの
バイアスリークを防ぎ、表層の導電層104Bにより絶
縁シート104が帯電することを防止でき、飛散トナー
により絶縁シート104が汚れてTOP検知エラーが発
生することを防止できる。
【0053】ここで、絶縁層104Aに用いるシート
は、TOPセンサ101の検知光が透過するものであ
り、かつ、絶縁性を確保するため電気抵抗が、108 Ω
・cm以上であればよく、1014Ω・cm以上の高抵抗のも
のであっても、表層の導電層104Bが帯電を防止する
ため、使用することができる。
【0054】また、帯電極性も同様な理由により正負の
いずれのものも使用可能である。したがって、より広範
な材料を使用できるため、コストの低い材料の選択がで
きる。
【0055】表層の導電層104Bは、光透過性の点か
らITO(Indium Titanium Oxid
e)等の、低抵抗、透明な金属酸化物被膜、又は金属被
膜を、公知の蒸着法等によって形成すればよい。
【0056】本発明においても、20000枚印字時で
のTOPセンサ101の出力値は80〜90%であり、
飛散したトナーで汚れることなく、正常にTOP検知が
行えた。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
中間転写体の検知孔を覆う絶縁部材をの体積抵抗値を1
8 〜1014Ω・cmとすることで、絶縁部材の帯電を防
ぎ、絶縁部材が飛散トナーで汚染されることを防止する
ことができる。
【0058】また、絶縁部材の帯電極性を、使用するト
ナーの帯電極性と同極性とし、絶縁シートを所定の極性
に帯電させることにより、絶縁部材が飛散トナーによっ
て汚されることを有効に防止することができる。
【0059】さらに、絶縁部材として、体積抵抗率が1
8 Ω・cm以上の絶縁体表面に、導電層を設けることに
より、絶縁部材の帯電を防ぎ、飛散トナーによる絶縁部
材の汚染を防止することができる。
【0060】そして、いずれの場合も、例えばTOPセ
ンサによって検知孔を確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の画像形成装置の概略構成を示す
縦断面図。
【図2】中間転写ベルトとTOPセンサとの位置関係を
示す拡大縦断面図。
【図3】中間転写ベルトの検知孔と絶縁シートとを示す
上面図。
【図4】印字枚数とTOPセンサ出力値との関係を示す
図。
【図5】実施の形態2の画像形成装置の概略構成を示す
縦断面図。
【図6】実施の形態3における絶縁部材の構成を示す縦
断面図。
【図7】従来の画像形成装置の概略構成を示す縦断面
図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 2 ローラ帯電器 3 露光装置 4a、4b、4c、4d 現像器 6 中間転写体(中間転写ベルト) 100 検知孔 101 TOPセンサ 104 絶縁部材(絶縁シート) 104A 絶縁体(絶縁層) 104B 導電層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴谷 貴明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上にトナー像を形成し該トナー
    像を中間転写体上に一次転写する工程を複数色のトナー
    について繰り返して前記中間転写体上で複数色のトナー
    像を重ね、これら複数色のトナー像を転写材上に一括し
    て転写する画像形成において、 前記中間転写体は、前記像担持体に対する画像書出し信
    号を得るために光が透過する検知孔を有し、 該検知孔は、体積抵抗率が108 〜1014Ω・cmの透明
    な絶縁部材によって覆われている、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体上にトナー像を形成し該トナー
    像を中間転写体上に一次転写する工程を複数色のトナー
    について繰り返して前記中間転写体上で複数色のトナー
    像を重ね、これら複数色のトナー像を転写材上に一括し
    て転写する画像形成において、 前記中間転写体は、前記像担持体に対する画像書出し信
    号を得るための検知孔を有し、 該検知孔は、帯電極性がトナーの帯電極性と同一の絶縁
    部材によって覆われている、 ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記絶縁部材と摺擦する摺擦部材を、前
    記像担持体周辺に設けた、 ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記摺擦部材がブラシ状である、 ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記摺擦部材がシート状である、 ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記摺擦部材が織布である、 ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 像担持体上にトナー像を形成し該トナー
    像を中間転写体上に一次転写する工程を複数色のトナー
    について繰り返して前記中間転写体上で複数色のトナー
    像を重ね、これら複数色のトナー像を転写材上に一括し
    て転写する画像形成において、 前記中間転写体は、前記像担持体に対する画像書出し信
    号を得るための検知孔を有し、 該検知孔は、体積抵抗率が108 Ω・cm以上の絶縁体上
    に導電層を設けた絶縁部材を有する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記導電層が金属酸化物皮膜である、 ことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記導電層が金属皮膜である、 ことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
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