JPH10170864A - 照明装置およびそれを用いた投写型表示装置 - Google Patents

照明装置およびそれを用いた投写型表示装置

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JPH10170864A
JPH10170864A JP8329281A JP32928196A JPH10170864A JP H10170864 A JPH10170864 A JP H10170864A JP 8329281 A JP8329281 A JP 8329281A JP 32928196 A JP32928196 A JP 32928196A JP H10170864 A JPH10170864 A JP H10170864A
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JP
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polarization
lens
light
lens array
lenses
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JP8329281A
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English (en)
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Mitsuhiro Wada
充弘 和田
Shinya Mito
真也 三戸
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空間光変調素子を用いた投写型表示装置は、従
来、光源から放射される光の利用効率が低いという課題
があった。また、照明光の明るさむら、色むらが大き
く、投写画像の品位が低下するという課題があった。 【解決手段】照明装置は、光源11と、偏光変換光学系
12と、1/2波長板13と、第1レンズアレイ15
と、第2レンズアレイ16と、ビーム合成レンズ19
と、フィールドレンズ20とを備える。偏光変換光学系
12と1/2波長板13は、光源11の放射する偏光方
向がランダムな光束を偏光面の揃った直線偏光の光束に
変換する。第1レンズアレイ15と、第2レンズアレイ
16と、ビーム合成レンズ19と、フィールドレンズ2
0は、上記偏光面の揃った直線偏光の光束を、効率よく
被照明領域に導く。投写型表示装置は、照明装置と、液
晶パネル17と、投写レンズ18とを備えて、表示画像
を拡大投影する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空間光変調
素子を照明する為に用いる事が出来る照明装置と、例え
ば空間光変調素子上に形成される光学像を投写レンズに
よりスクリーン上に投影する事が出来る投写型表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大画面映像を表示する方法の1つ
として、空間光変調素子を用いた投写型表示装置が知ら
れ、近年では、液晶パネルを用いた投写型表示装置が実
用化されている。
【0003】このような投写型表示装置の基本的な構成
の一例を、図25に示す。投写型表示装置は、主とし
て、光源1、液晶パネル2、投写レンズ3、から構成さ
れる。フィールドレンズ4は、液晶パネル2を通過した
光を投写レンズ3に有効に導くために用いる。
【0004】光源1は、例えばランプ5と凹面鏡6とU
V−IRカットフィルタ7から構成され、液晶パネル2
を照明する光を出力する。ランプ5には発光効率と色再
現性に優れたメタルハライドランプが主として用いられ
る。他に、ハロゲンランプ、キセノンランプ、等を用い
ることができる。UV−IRカットフィルタ7は、照明
光から赤外線と紫外線を取り除くために用いる。
【0005】液晶パネルは、入射側偏光板9と、液晶素
子8と、出射側偏光板10とで構成される。入射側偏光
板9の偏光軸は、例えば紙面と平行な方向に、また、出
射側偏光板10の偏光軸は、例えば、入射側偏光板9の
偏光軸と直交する方向に設定される。
【0006】液晶素子8には、入射側偏光板9を透過し
た直線偏光のみが入射する。液晶素子8は、この直線偏
光を映像信号に応じて変調する。液晶素子8からの出射
光は、出射側偏光板10でその偏光軸方向の成分のみ透
過される。
【0007】このように、映像信号に応じて空間的に透
過率を変化させることにより光学像を形成し、投写レン
ズ3により光学像をスクリーン上(図示せず)に拡大投
影して大画面映像を表示する。
【0008】液晶素子8には、主として、アクティブマ
トリクス駆動されるツイストネマチック(以下、TN)
液晶が用いられる。これは、白黒表示のコントラストが
比較的高く、画質の良好な映像を表示できる利点があ
る。
【0009】しかしながら、図25に示した構成の投写
型表示装置では、光源1から放射される光束のうち、入
射側偏光板9を透過した直線偏光のみが液晶素子8の照
明光として利用され、それ以外の成分の光は損失となる
ため、光利用効率が悪く、投写画像が暗いという問題が
あった。また、投写画像を明るくするために、電力の大
きな光源を用いると、入射側偏光板9において吸収され
る光量が増加し、このことが入射側偏光板9の温度上昇
による変質を招き、投写画像の画質を劣化してしまうと
いう問題があった。
【0010】これに対し、照明光学系に種々の偏光変換
光学系を用いて、上記問題の解決を試みた投写型表示装
置が提案されている。
【0011】実公平1−88902は、偏光ビームスプ
リッタを用いてランダム光を空間的に2つの直線偏光に
分離させ、分離した互いに直交する偏光軸を、直角プリ
ズムを用いて偏光方向を捻る事により、各々の偏光方向
を一致させている。一致させた後の光の偏光方向を、液
晶パネルの入射側偏光板の偏光軸方向と同一にすれば、
光源から放射された偏光方向がランダムな光を効率よく
液晶パネルに導くことができる。
【0012】また、特開平2−189504では、偏光
ビームスプリッタにより分離した2つの直線偏光のう
ち、いずれか一方の光路中に1/2波長板を配置し、2
つの直線偏光の偏光方向を一致させて、光利用効率の向
上を図っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の偏光変換光学系
を投写型表示装置に用いた場合、偏光ビームスプリッタ
で空間的に偏光分離された光を一軸上で合成するために
は、別の光合成手段が必要となり、結果として、光源か
ら照射面までの距離が長くなるため光損失が発生する、
と言った問題がある。
【0014】また、光の出射軸を2軸として照射面の半
分ずつを照明する場合、光合成手段は必要としないが、
照明する2軸の光路長が異なるため、照明むらを生じ
る、といった問題がある。
【0015】一般に、投写型表示装置では、比較的均一
な照明方法としてケーラー照明が用いられている。この
場合、光源から出射した光は、投写レンズの瞳上に集光
され、投写レンズの瞳上には、光源の実像が形成され
る。照明光学系に上述した偏光変換光学系を用いて、例
えば、光の出射軸を2軸で照明した場合、投写レンズの
瞳上には、図26に示すような、各光軸に対応した2つ
の光源の実像が形成される。この場合、投写レンズの瞳
面積に対して、光源の実像が形成された部分の面積が小
さく、投写レンズの瞳利用率が非常に悪い、という問題
があった。
【0016】実公平1−88902のように、直角プリ
ズムにより偏光方向を揃える場合、光学系の構成が複雑
になる、高価になる、といった問題がある。また、偏光
方向を揃えるために必要な光路長が長くなり、光損失が
大きくなる、照明光学系が大きくなる、といった問題が
ある。
【0017】一般に、偏光変換光学系に用いる偏光ビー
ムスプリッタは、2つのガラスプリズムを接合して立方
体形状または直方体形状をなし、接合面にはブリュース
タ角および光の干渉効果により自然光を互いに偏光面が
直交する2つの偏光成分に分離する作用を有する光学多
層膜が形成されたものが多く用いられる(米国特許明細
書第3,346,319号)。多層膜は、屈折率の異な
る2種類の薄膜を交互に積層して構成され、特定の波長
でP偏光成分の透過率が100%となるブリュースタ角
条件を満たすように選択される。このブリュースタ角条
件は、多層膜面への入射角をθG、ガラスプリズムの屈
折率をnG、低屈折率薄膜の屈折率をnL、光屈折率薄
膜の屈折率をnHとすると、次式で表される。
【0018】
【数1】
【0019】(数1)の条件を満足していれば、P偏光
の透過率を100%に保ちながら、S偏光の透過率は多
層膜の層数を増やすことで小さくすることができる。
【0020】しかし、このPBSは、2つの偏光成分を
分離する波長帯域幅が狭く、白色光を利用するような投
写型表示装置の場合は、S偏光成分の透過率を可視光全
波長帯域に渡って小さくすることは困難である。また、
光の入射角が完全な平行光で無い場合、光の入射角依存
性により波長シフトが生じ、実用上、S偏光成分の透過
率の小さい波長帯域は更に狭くなる、といった問題があ
る。
【0021】本発明は、上記課題を鑑みてなされたもの
であり、偏光変換手段を伴った照明光学系において、偏
光変換後の光の利用効率を高め、かつ照明むら、色むら
の従来に比べてより一層小さい照明光学系を提供するこ
とを目的とする。また、この照明光学系を用いて、明る
く、高画質の投写画像を表示できるコンパクトな投写型
表示装置を、比較的安価に提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
本発明の照明装置は、例えば、光発生手段と、前記光発
生手段からのランダム光をP偏光光とS偏光光の2つの
直線偏光に分離する偏光分離手段と、前記2つの偏光光
の偏光面を一致させる偏光面回転手段と、前記偏光分離
手段の出射側近傍に配置され複数の第1レンズを2次元
状に配列してなる第1レンズアレイと、前記第1レンズ
アレイと被照明領域との間に配置され前記第1レンズと
対応する第2レンズを2次元状に配列してなる第2レン
ズアレイとを備え、前記第1レンズの各々はこれに入射
する光束を収斂して対応する第2レンズの開口に導き、
前記第2レンズの各々は対応する前記第1レンズの主平
面近傍の物体の実像を前記被照明領域近傍に重畳形式で
形成することを特徴とするものである。
【0023】例えば、偏光面回転手段は偏光分離手段と
第1レンズアレイとの間に配置し、前記偏光分離手段と
前記偏光面回転手段との間および前記偏光面回転手段と
前記第1レンズアレイとの間は透明体により光学的に結
合されていれば好ましい。
【0024】又、例えば、複数の第1レンズの各々は適
当に偏心し当該レンズに入射した光束を対応する第2レ
ンズの開口中心近傍に配置すればなお好ましい。
【0025】又、例えば、複数の第2レンズの各々は適
当に偏心し対応する第1レンズの開口中心を通過した光
線を被照明領域の中心近傍に到達させればなお好まし
い。
【0026】又、例えば、偏光分離手段は少なくとも3
つの透明板と、枠体と、少なくとも組み立て時に液体で
ある透明充填材料と、少なくとも1つの透明平行平面基
板と、少なくとも2つの多層膜とを備え、前記多層膜は
屈折率の異なる2種類の光学薄膜を交互に積層して構成
され、前記透明板と前記枠体は前記透明充填材料を保持
する容器を構成し、前記容器に前記透明充填材料が充填
され、かつ前記少なくとも2つの多層膜は所定の入射角
におけるS偏光成分の分光透過率特性を互いに異ならせ
ばなお好ましい。
【0027】又、例えば、多層膜は透明平行平面基板の
両面に形成すればなお好ましい。
【0028】又、例えば、透明充填材料は透明シリコー
ン樹脂であればなお好ましい。
【0029】又、例えば、透明充填材料は組立完了後に
固体またはゲル状に変化するものであればなお好まし
い。
【0030】さらに上記問題を解決するため本発明の他
の照明装置は、例えば、光発生手段と、前記光発生手段
からの出力光を受け複数の第1レンズを2次元状に配列
してなる第1レンズアレイと、前記第1レンズアレイの
出射側近傍に配置されランダム光をP偏光光とS偏光光
の2つの直線偏光に分離する偏光分離手段と、前記2つ
の偏光光の偏光面を一致させる偏光面回転手段と、前記
偏光分離手段と被照明領域との間に配置され前記第1レ
ンズと対応する第2レンズを2次元状に配列してなる第
2レンズアレイとを備え、前記第1レンズの各々はこれ
に入射する光束を収斂して対応する第2レンズの開口に
導き、前記第2レンズの各々は対応する前記第1レンズ
の主平面近傍の物体の実像を前記被照明領域近傍に重畳
形式で形成することを特徴とするものである。
【0031】例えば、偏光面回転手段は偏光分離手段と
第2レンズアレイとの間に配置され、前記偏光分離手段
と前記偏光面回転手段との間および前記偏光面回転手段
と前記第2レンズアレイとの間を透明体により光学的に
結合すれば好ましい。
【0032】又、例えば、第1レンズアレイと偏光分離
手段との間は透明体により光学的に結合すればなお好ま
しい。
【0033】又、例えば、複数の第1レンズの各々は適
当に偏心し当該レンズに入射した光束を対応する第2レ
ンズの開口中心近傍に配置すればなお好ましい。
【0034】又、例えば、複数の第2レンズの各々は適
当に偏心し対応する第1レンズの開口中心を通過した光
線を被照明領域の中心近傍に到達させればなお好まし
い。
【0035】又、例えば、第2レンズアレイは少なくと
も2つの互いに異なる曲率を有する第2レンズにより構
成すればなお好ましい。
【0036】又、例えば、偏光分離手段は少なくとも3
つの透明板と、枠体と、少なくとも組み立て時に液体で
ある透明充填材料と、少なくとも1つの透明平行平面基
板と、少なくとも2つの多層膜とを備え、前記多層膜は
屈折率の異なる2種類の光学薄膜を交互に積層して構成
され、前記透明板と前記枠体は前記透明充填材料を保持
する容器を構成し、前記容器に前記透明充填材料が充填
され、かつ前記少なくとも2つの多層膜は所定の入射角
におけるS偏光成分の分光透過率特性が互いに異なれば
なお好ましい。
【0037】又、例えば、多層膜は透明平行平面基板の
両面に形成すればなお好ましい。
【0038】又、例えば、透明充填材料は透明シリコー
ン樹脂であればなお好ましい。
【0039】又、例えば、透明充填材料は組立完了後に
固体またはゲル状に変化するものであればなお好まし
い。
【0040】また、上記課題を解決するために本発明の
投写型表示装置は、例えば、空間的に光を変調して光学
像を形成する空間光変調素子と、前記空間光変調素子を
照明する照明手段と、前記空間光変調素子の前記照明手
段側に配置され前記空間光変調素子に一偏光成分のみを
選択入射させる偏光子としての第1の偏光板と、前記空
間光変調素子に対して前記第1の偏光板とは逆側に配置
され前記空間光変調素子を透過した光のうち一偏光成分
のみを選択出射させる検光子としての第2の偏光板と、
前記空間光変調素子上に形成された光学像をスクリーン
上に投影する投写レンズとを備え、前記照明手段として
上記記載の照明装置を用いると共に前記照明手段から出
射する光線の偏光面を前記第1の偏光板の偏光軸方向と
一致させることを特徴とするものである。
【0041】さらに上記課題を解決するため本発明の他
の投写型表示装置は、例えば、空間的に光を変調して光
学像を形成する空間光変調素子と、前記空間光変調素子
を照明する照明手段と、前記空間光変調素子の前記照明
手段側に配置され前記空間光変調素子に一偏光成分のみ
を選択入射させる偏光子としての第1の偏光板と、前記
空間光変調素子に対して前記第1の偏光板とは逆側に配
置され前記空間光変調素子を透過した光のうち一偏光成
分のみを選択出射させる検光子としての第2の偏光板
と、前記空間光変調素子上に形成された光学像をスクリ
ーン上に投影する投写レンズとを備え、前記照明手段は
少なくとも2つの光発生手段と、前記光発生手段からの
ランダム光をP偏光光とS偏光光の2つの直線偏光に分
離する偏光分離手段と、前記2つの偏光光の偏光面を一
致させる偏光面回転手段と、前記偏光分離手段の出射側
近傍に配置され複数の第1レンズを2次元状に配列して
なる第1レンズアレイと、前記第1レンズアレイと被照
明領域との間に配置され前記第1レンズと対応する第2
レンズを2次元状に配列してなる第2レンズアレイとを
備え、前記第1レンズの各々はこれに入射する光束を収
斂して対応する第2レンズの開口に導き、前記第2レン
ズの各々は対応する前記第1レンズの主平面近傍の物体
の実像を前記空間光変調素子上に重畳形式で形成し、前
記照明手段から出射する光線の偏光面を前記第1の偏光
板の偏光軸方向と一致させることを特徴とするものであ
る。
【0042】例えば、偏光面回転手段は偏光分離手段と
第1レンズアレイとの間に配置され、前記偏光分離手段
と前記偏光面回転手段との間および前記偏光面回転手段
と前記第1レンズアレイとの間は透明体により光学的に
結合すれば好ましい。
【0043】又、例えば、複数の第1レンズの各々は適
当に偏心し当該レンズに入射した光束を対応する第2レ
ンズの開口中心近傍に配置すればなお好ましい。
【0044】又、例えば、複数の第2レンズの各々は適
当に偏心し対応する第1レンズの開口中心を通過した光
線を被表示領域の中心近傍に到達させればなお好まし
い。
【0045】又、例えば、偏光分離手段は少なくとも3
つの透明板と、枠体と、少なくとも組み立て時に液体で
ある透明充填材料と、少なくとも1つの透明平行平面基
板と、少なくとも2つの多層膜とを備え、前記多層膜は
屈折率の異なる2種類の光学薄膜を交互に積層して構成
され、前記透明板と前記枠体は前記透明充填材料を保持
する容器を構成し、前記容器に前記透明充填材料が充填
され、かつ前記少なくとも2つの多層膜は所定の入射角
におけるS偏光成分の分光透過率特性が互いに異なれば
なお好ましい。
【0046】又、例えば、多層膜は透明平行平面基板の
両面に形成すればなお好ましい。
【0047】又、例えば、透明充填材料は透明シリコー
ン樹脂であればなお好ましい。
【0048】又、例えば、透明充填材料は組立完了後に
固体またはゲル状に変化するものであればなお好まし
い。
【0049】さらに上記課題を解決するため本発明の他
の投写型表示装置は、例えば、空間的に光を変調して光
学像を形成する空間光変調素子と、前記空間光変調素子
を照明する照明手段と、前記空間光変調素子の前記照明
手段側に配置され前記空間光変調素子に一偏光成分のみ
を選択入射させる偏光子としての第1の偏光板と、前記
空間光変調素子に対して前記第1の偏光板とは逆側に配
置され前記空間光変調素子を透過した光のうち一偏光成
分のみを選択出射させる検光子としての第2の偏光板
と、前記空間光変調素子上に形成された光学像をスクリ
ーン上に投影する投写レンズとを備え、前記照明手段は
少なくとも2つの光発生手段と、前記光発生手段からの
ランダム光をP偏光光とS偏光光の2つの直線偏光に分
離する偏光分離手段と、前記2つの偏光光の偏光面を一
致させる偏光面回転手段と、前記偏光分離手段の出射側
近傍に配置され複数の第1レンズを2次元状に配列して
なる第1レンズアレイと、前記第1レンズアレイと被照
明領域との間に配置され前記第1レンズと対応する第2
レンズを2次元状に配列してなる第2レンズアレイとを
備え、前記第1レンズの各々はこれに入射する光束を収
斂して対応する第2レンズの開口に導き、前記第2レン
ズの各々は対応する前記第1レンズの主平面近傍の物体
の実像を前記空間光変調素子上に重畳形式で形成し、前
記照明手段から出射する光線の偏光面を前記第1の偏光
板の偏光軸方向と一致させることを特徴とするものであ
る。
【0050】例えば、偏光面回転手段は偏光分離手段と
第2レンズアレイとの間に配置され、前記偏光分離手段
と前記偏光面回転手段との間および前記偏光面回転手段
と前記第2レンズアレイとの間は透明体により光学的に
結合すればなお好ましい。
【0051】又、例えば、第1レンズアレイと偏光分離
手段との間は透明体により光学的に結合すればなお好ま
しい。
【0052】又、例えば、複数の第1レンズの各々は適
当に偏心し当該レンズに入射した光束を対応する第2レ
ンズの開口中心近傍に配置すればなお好ましい。
【0053】又、例えば、複数の第2レンズの各々は適
当に偏心し対応する第1レンズの開口中心を通過した光
線を被表示領域の中心近傍に到達させればなお好まし
い。
【0054】又、例えば、第2レンズアレイは少なくと
も2つの互いに異なる曲率を有する第2レンズにより構
成すればなお好ましい。
【0055】又、例えば、偏光分離手段は少なくとも3
つの透明板と、枠体と、少なくとも組み立て時に液体で
ある透明充填材料と、少なくとも1つの透明平行平面基
板と、少なくとも2つの多層膜とを備え、前記多層膜は
屈折率の異なる2種類の光学薄膜を交互に積層して構成
され、前記透明板と前記枠体は前記透明充填材料を保持
する容器を構成し、前記容器に前記透明充填材料が充填
され、かつ前記少なくとも2つの多層膜は所定の入射角
におけるS偏光成分の分光透過率特性が互いに異なれば
なお好ましい。
【0056】又、例えば、多層膜は透明平行平面基板の
両面に形成すればなお好ましい。
【0057】又、例えば、透明充填材料は透明シリコー
ン樹脂であればなお好ましい。
【0058】又、例えば、透明充填材料は組立完了後に
固体またはゲル状に変化するものであればなお好まし
い。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図を用いて説明する。
【0060】(実施の形態1)図1は、本発明にかかる
照明装置を用いた投写型表示装置の第1の実施の形態を
示す構成図である。本発明の照明装置は、例えば、画素
構造を備えた液晶パネルを照明するための光を形成する
ものとする。11は光源、12は偏光分離光学系、1
3、14は1/2波長板、15は第1レンズアレイ、1
6は第2レンズアレイ、17は液晶パネル、18は投写
レンズである。
【0061】光源11から出射する偏光方向のランダム
な光を、偏光分離光学系12によりP偏光とS偏光の2
つの直線偏光成分に分離する。ただし、P偏光とは、そ
の偏光方向が紙面に平行な光として、またS偏光とは、
その偏光方向が紙面に垂直な光として定義する。偏光分
離光学系からは、P偏光とS偏光とが分離された状態で
出射する。S偏光の光路中には1/2波長板13、14
を配置し、その偏光方向を90°回転させて、2つの直
線偏光の偏光軸方向を液晶パネル17の入射側偏光板の
偏光軸方向と一致させる。液晶パネル17は、図25に
示したものと同一のものであり、その入射側偏光板はP
偏光のみを通過させるものとする。偏光軸方向を揃えた
光を、第1レンズ15Aを2次元状に配列した第1レン
ズアレイ15と、第2レンズ16Aを2次元状に配列し
た第2レンズアレイ16と、ビーム合成レンズ19と、
フィールドレンズ20で液晶パネル17に導き、液晶パ
ネル17上の光学像を集光レンズ18Aと主レンズ18
Bとで構成される投写レンズ18がスクリーン上(図示
せず)に拡大投影する。これにより、大画面映像を表示
できる。
【0062】光源11は、メタルハライドランプ11
A、放物面鏡11B、UV−IRカットフィルタ11
C、から構成される。メタルハライドランプ11Aから
放射される光は、放物面鏡11Bにより集光され、光軸
21におよそ平行に進行する光束を形成する。ここで光
軸21とは、照明される液晶パネル17の有効表示領域
17Aの重心17Bに対する法線方向である。UV−I
Rカットフィルタ11Cは、照明光から赤外線と紫外線
を取り除くために用いる。
【0063】図2は、偏光分離光学系12の構成を示
す。偏光分離光学系12は、ガラス製の透明板22、2
3、偏光分離ミラー24、25、平面ミラー26、2
7、透明体28、枠体29、から構成される。枠体29
に透明板22、23が装着され、液体を保持できる容器
が構成されている。2枚の透明板22、23は、入射
窓、または出射窓となる。枠体29の内側には、偏光分
離ミラー24、25と平面ミラー26、27を挿入し、
光軸21とそれぞれ60°の角度をなすように配置され
ている。
【0064】透明板22から入射する偏光方向がランダ
ムな光30は偏光分離ミラー24へ60゜の角度で入射
した後、偏光分離ミラー24によってP偏光31とS偏
光32に分離される。S偏光32は偏光分離ミラー24
で反射され、その進行方向が光軸21と平行な方向にな
るように再び平面ミラー26で反射された後、透明板3
2より出射する。P偏光31はその進行方向を変えるこ
となく偏光分離ミラー24を透過し、透明板31より出
射する。偏光分離ミラー25、平面ミラー27の作用に
ついても同様である。
【0065】図3は偏光分離光学系の立体図を示す。容
器の上面に注入口33を設け、ここから少なくとも組み
立て時には液体である透明体を充填する。
【0066】透明体28は、少なくとも組立て時に液体
であるのが都合がよい。組立て時に液体であれば、透明
体28が透明板22、23、偏光分離ミラー24、2
5、平面ミラー26、27に空気を含むことなく密着さ
せることが容易である。透明板22、23として用いる
ガラス基板はガラスプリズムに比べて圧倒的に安価であ
り、透明体28は体積が小さいので材料コストは安価と
なり、液体の充填作業は容易であるので、ガラス製プリ
ズムを用いた偏光ビームスプリッタに比べて圧倒的に安
価に製造できる。
【0067】透明体28として透明シリコーン樹脂を用
いるとよい。シリコーン樹脂は一般に耐熱性が良好であ
り、またガラス基板、多層膜も耐熱性が良好であるの
で、偏光装置を高温の光源に近接して配置することがで
きる。液体の場合にはシリコーンオイルを用いるとよ
い。透明体28としてさらに望ましい材料は、組立て時
に液体、組立て完了後は固体またはゲル状の材料であ
り、使用時に液体漏洩の心配が回避される。このような
材料として、信越化学工業(株)製の透明シリコーン樹
脂KE1051を用いることができる。これは、2種類
の液体で供給されており、A液とB液を混合し、室温放
置または加熱すると、本体物質のビニル基と架橋物質の
水素が結合し、シリコーンゴムの巨大分子を形成する。
シリコーンオイルは架橋反応の前後で変化せず、シリコ
ーンゴムの間にシリコーンオイルがはいり込んだ構造と
なる。この反応は付加反応であるので、原理的には副生
成物を生じず、架橋反応が表面、内部とも均一に進行す
る。また、ゲル状で変形しやすいため、周囲温度により
熱膨脹しても全体が均一に体積変化し、応力歪みをほと
んど発生しない。そのため、偏光ビームスプリッタで排
除しなければならない複屈折が非常に少ないという特徴
がある。
【0068】図4は、偏光分離ミラー24の構成を示
す。暑さ1mmのガラス基板の両面に、第1の多層膜4
2と第2の多層膜43をそれぞれ蒸着している。多層膜
42、43は、それぞれ低屈折率膜と高屈折率膜とを所
定の厚さで交互に積層したものであり、周囲の液体と密
着することにより、偏光ビームスプリッタとして機能す
る。第1の多層膜42と第2の多層膜43の薄膜構成、
層数は互いに等しく、相対的な膜厚をずらすことでS偏
光成分を反射する波長帯域を変化させている。これによ
り、S偏光成分の総合的な分光透過率特性は非常に広帯
域に渡って極めて小さく、しかも使用波長帯域における
入射角依存性を少なくすることができる。偏光分離ミラ
ー25の構成も同様である。
【0069】(数1)の条件式に基づいた組み合わせに
よる、本実施の形態の多層膜の構成を(表1)に示す。
偏光分離ミラー24、25への入射角を60°とし、透
明体28は屈折率が1.40の透明シリコーン樹脂(信
越化学工業(株)製、KE1051)、偏光分離ミラー
24、25のガラス基板は屈折率が1.52の白板ガラ
ス、低屈折率膜は二酸化シリコン、高屈折率膜は二酸化
チタンを用いている。
【0070】
【表1】
【0071】(表1)に示す構成の偏光分離ミラーにつ
いて、波長帯域400nm以上700nm以下における
分光透過率特性を図5、図6に示す。図5は、実線が偏
光分離ミラーの総合したP偏光成分の透過率、破線が第
1の多層膜および第2の多層膜のS偏光透過率を示し、
図6は偏光分離ミラーの総合したS偏光成分の透過率に
ついて、光の入射角依存性を示したものある。図5、図
6から、P偏光成分の透過率は90%以上と高く、ま
た、S偏光成分の透過率は光の入射角が±5°傾いた場
合でも400nm〜700nmに渡って0.1%以下と
非常に小さく、入射角依存性も極めて少ないことが分か
る。
【0072】図7は、第1レンズアレイ15の構成の一
例を示す。矩形の開口を有する第1レンズ15Aを2次
元状に配列して構成する。第1レンズ15Aは平凸レン
ズであり、全ての凸面を同一の面上に形成している。第
1レンズ15Aの開口の中心に相当する点15B上を光
軸21が通過する。破線は仮想線であり、これらの線で
分割された複数のレンズアレイを合成して、第1レンズ
アレイ15を構成しても良い。
【0073】図8は、第2レンズアレイ16の構成の一
例を示す。第1レンズ15Aと同数で対をなす第2レン
ズ16Aを、同様に配列して構成する。第2レンズアレ
イ16の開口全体の重心に相当する点16B上を光軸2
1が通過する。破線は仮想線であり、これらの線で分割
された複数のレンズアレイを合成して、第2レンズアレ
イ16を構成しても良い。
【0074】図9を用いて、第1レンズアレイ15、第
2レンズアレ16、ビーム合成レンズ19の作用を述べ
る。一対の第1レンズ15Bと第2レンズ16Bに着目
し、これに関係する要素のみを記載する。例えば、偏光
分離手段12のように、本作用の説明に必要のない要素
は省略している。11Bは放物面鏡の一部、21は光
軸、51はメタルハライドランプ11Aの形成する発光
体を示す。15Bは第1レンズアレイ15上の着目する
レンズ、16Bは第2レンズアレイ16上の着目するレ
ンズ、19Aはビーム合成レンズ19の一部を示す。第
1レンズ15Bと第2レンズ16Bは、同一の光軸52
上にあり、光軸52は光軸21と平行である。
【0075】発光体51から放射された光の一部は、放
物面鏡11Bにより反射されて光軸21とおよそ平行に
進行する光束となり、第1レンズ15Bに入射する。第
1レンズ15Bの出射側焦点は、対応する第2レンズ1
6Bの中心近傍に配置する。これにより、第1レンズ1
5Bはこれに入射する光束を対応する第2レンズ16B
の中心近傍に収斂し、主平面16C上に発光体51の実
像を形成する。
【0076】第2レンズ16Bとビーム合成レンズ19
Aは、対応する第1レンズ15Bの主平面15C上の物
体の実像を、液晶パネル17の有効表示領域17A上に
形成する。この場合、フィールドレンズ20は形成され
る像面の近傍に位置するので、便宜上無視できる。倍率
は、第1レンズ15Bに入射する光束の断面が、拡大さ
れて有効表示領域17Aの全域に到達するように定め
る。ビーム合成レンズ19Aは、光軸52上を進行する
光線を適切に屈折させて有効表示領域17Aの中心17
Bに到達させる。
【0077】ビーム合成レンズ19Aの主平面19Bか
ら投写レンズ18の入射瞳53に至る光学系は、主平面
19Bと入射瞳53をおよそ共役の関係とする。これに
より、有効表示領域17Aを照明する光の大部分を入射
瞳53に収斂し、光利用効率の高い投写型表示装置を実
現できる。
【0078】投写レンズ18は、主レンズ群18Bと、
液晶パネル17の出射側近傍に位置する補助レンズ18
Aから構成される。補助レンズ18Aを備えることで、
主平面19Bと入射瞳53を共役の関係とすることが容
易になる利点がある。
【0079】また、例えば、補助レンズ18Aの出射側
焦点は、入射瞳53の近傍に配置する。また、フィール
ドレンズ20は、その入射側焦点をビーム合成レンズ1
9Aの主平面19B近傍に配置する。これにより、主平
面19Bの中心から出射した光は、フィールドレンズ2
0を通過後、光軸21とおよそ平行に進行する光とな
り、液晶パネル17に入射する。液晶パネル17から出
射した光は、光軸21とおよそ平行に進行し、補助レン
ズ18Aに入射し、入射瞳53の中心近傍に収斂され
る。
【0080】一般に、液晶パネル17には、入射角に依
存して表示品位が変化するという特性がある。これに対
し、上記構成は、有効表示領域17Aを照明する光の入
射角が、その入射位置によらずほぼ一定となるので都合
が良い。
【0081】また、上記構成によれば、放物面鏡11B
で反射され、偏光分離光学系12から出射する光束は、
第1レンズアレイ15により分割され、第2レンズアレ
イ16の主平面16C上に分割数に等しい複数の発光体
51の実像が形成される。各々の発光体51の実像は、
等価的にビーム合成レンズ19Aの主平面19B上に形
成されると見なせる。これらの発光体51の実像は、そ
の各々が有効表示領域17Aの全域を重畳形態で照明す
るように作用する。主としてフィールドレンズ20と補
助レンズ18Aの作用により、これらの発光体51の実
像から放射される光の大部分は、投写レンズ18の入射
瞳53に到達する。図10は、ビーム合成レンズ19A
の主平面19B上に形成された複数の発光体51の像の
実像54が入射瞳53上に形成された様子を示したもの
である。入射瞳53は、これら発光体の像の実像54を
形成するのに必要十分な大きさを提供している。
【0082】更に、上記構成によれば、放物面11Bか
ら出射した比較的明るさむらの大きな光束を、第1レン
ズアレイ15により複数の部分光束に分割するので、分
割後の各部分光束の断面は、分割前の光束断面に比較し
て明るさむらが著しく小さくなる。第2レンズアレイ1
6は、これに入射する部分光束の各々を適当に拡大し
て、有効表示領域17Aに導く。ビーム合成レンズ19
の作用により、各部分光束は有効表示領域17A上で重
畳形態となる。
【0083】明るさむらの比較的大きい光束を明るさむ
らの小さい部分光束に分割し、各部分光束を液晶パネル
17上で重ね合わすので、明るさの均一性の極めて高い
照明を実現できるので、投写画像の表示均一性が大幅に
向上する。
【0084】ビーム合成レンズ19の代わりに、複数の
第2レンズ16Aの各々を適当に偏心して、対応する第
1レンズ15Aの開口中心を通過した光線を液晶パネル
17の有効表示領域17Aの中心17B近傍に到達させ
てもよい。この様にすれば、ビーム合成レンズ19が不
要となり、光学系の構成が簡単になる。
【0085】尚、以上は、第2レンズ偏心の目的とその
効果について述べたが、次に、第1レンズ偏心の目的及
びその効果について、図11、図12を用いて説明す
る。
【0086】ここで、図11は、第2レンズアレイ16
上の発光体の実像の一例を示す説明図であり、図12
は、別の例として、第1レンズを偏心させた場合の第2
レンズアレイ57上の発光体の実像の一例を示す説明図
である。
【0087】即ち、図11に示すように、第2レンズア
レイ16上には分割数に等しい複数の発光体の実像56
が形成されているが、この実像56の大きさは第2レン
ズ16Aの位置によってそれぞれ異なる。この場合、実
像56が第2レンズ16Aの開口より大きくなる部分で
は光損失を生じる。又、第2レンズ16Aに無駄な部分
が多くなり、第2レンズアレイ16の外形が大きくなる
という問題がある。この問題を改善するための、別の構
成について図12を参照しながら次に述べる。
【0088】即ち、図12に示すように、第1レンズを
適切に偏心させて第2レンズアレイ57上に実像58を
適切に配置させると共に、実像58の大きさに合わせて
第2レンズ57Aの開口形状を異ならせる構成にすると
良い。この様な構成にすれば、光損失を生じることなく
第2レンズアレイの外形を小さくすることが出来る。第
2レンズアレイの外形が小さいほど、投写レンズに必要
な有効Fナンバを大きくできるので、投写レンズのコン
パクト化、低コスト化に有利である。
【0089】本実施の形態によれば、偏光分離光学系1
2から出射する2つの直線偏光の偏光方向を、1/2波
長板13、14により一致させ、かつ、一致後の直線偏
光の偏光方向を液晶パネル17の入射側偏光板の偏光軸
方向と一致させるので、光の利用効率が大幅に向上す
る。また、上記光学系の作用により、効率が高く、明る
さの均一な照明を実現できるので、結果として、明る
く、高品位な投写画像を得ることができる。偏光分離光
学系として、図13に示す構成のものを用いても良い。
これは、枠体61に透明板62、63を保持して容器を
形成し、その中に偏光分離ミラー64と平面ミラー65
を配置して、透明体66を充填したものである。この場
合、偏光分離ミラー64と平面ミラー65は、それぞれ
1つずつでよく、S偏光の光路も1つとなるので、構成
が簡単になる。
【0090】1/2波長板13、14を偏光分離光学系
12と第1レンズアレイ15との間に配置し、偏光分離
光学系12と1/2波長板13、14との間、および1
/2波長板13、14と第1レンズアレイ15との間を
透明体で光学的に接合すれば、界面反射による光損失を
低減ができる利点がある。
【0091】偏光分離光学系として、図14に示す構成
のものを用いても良い。これは、出射窓の透明板の代わ
りに、第1レンズアレイ71を用いたものである。その
他の構成は図2に示すものと同一である。光学系の界面
が少なくなり、光損失を低減ができる。また、照明光学
系の構成が簡単になる利点がある。
【0092】本実施の形態では、偏光分離光学系とし
て、透明体が充填された枠体の中に偏光分離ミラーと平
面ミラーを用いたものを説明したが、偏光ビームスプリ
ッタとして作用するものであれば良く、例えば、図15
に示すようなガラス製プリズム81、82の接合面に多
層膜83を設け、これに平面ミラー84を組み合わせて
偏光分離を実現するものであってもよい。
【0093】(実施の形態2)図16は、本発明にかか
る照明装置を用いた投写型表示装置の第2の実施の形態
を示す構成図である。本発明の照明装置は、上記実施の
形態1と同様に、例えば、画素構造を備えた液晶パネル
を照明するための光を形成するものとする。
【0094】光源91は、実施の形態1と同様のメタル
ハライドランプ91Aと、凹面鏡91Bと、UV−IR
カットフィルタ91Cで構成する。光源91から放射さ
れる光軸101とおよそ平行な光束は、複数の第1レン
ズ92Aを2次元状に配列した第1レンズアレイ92に
より複数の部分光束に分割する。第1レンズ92Aの開
口の大きさは、その焦点距離に比べて十分小さいものと
する。複数の部分光束は、偏光分離光学系93に入射
し、P偏光とS偏光とに分離されて出射する。偏光分離
光学系93の出射側近傍には、S偏光の光路中に1/2
波長板94、95を配置し、その偏光方向を90°回転
して、偏光方向の揃った直線偏光を第2レンズアレイ9
6に入射させる。
【0095】第2レンズアレイ96は、第1レンズ92
Aと同数で対をなす第2レンズ96Aと、第1レンズ9
2Aと同数で対をなす第3レンズ96Bとを2次元状に
配列して構成する。ただし、第2レンズ96AはP偏光
光の光路中に配置され、第3レンズ96BはS偏光光の
光路中に配置される。本実施の形態では、S偏光光の光
路は、光軸101に対象に2つ存在するので、第3レン
ズ96Bは、第3レンズ群96C、96Dに分けて配置
される。
【0096】第1レンズアレイ92、第2レンズアレイ
96、ビーム合成レンズ97、フィールドレンズ98
は、いずれも実施の形態1で示したものと同様の作用を
果たし、液晶パネル99の有効表示領域96A上を効率
良く照明する。液晶パネル99で形成された光学像は、
補助レンズ100Aと主レンズ100Bで構成する投写
レンズ100で、スクリーン(図示せず)上に拡大投影
される。
【0097】第1レンズ92Aから第2レンズ96Aに
至る光路長と、第1レンズ92Aから第3レンズ96B
に至る光路長は、P偏光とS偏光で異なるため、第2レ
ンズ96Aと第3レンズ96Bの焦点距離を適切に異な
らせている。
【0098】図17は、第1レンズアレイ92の構成の
一例を示す。矩形の開口を有する第1レンズ92Aを2
次元状に配列して構成する。第1レンズ92Aは平凸レ
ンズであり、全ての凸面を同一の面上に形成している。
第1レンズ92Aの開口の中心に相当する点92B上を
光軸101が通過する。
【0099】図18は、第2レンズアレイ96の構成の
一例を示す。第1レンズ92Aと同数で対をなす第2レ
ンズ96Aと、第1レンズ92Aと同数で対をなす第3
レンズ96Bとを2次元状にに配列して構成する。第2
レンズアレイ96の開口全体の重心に相当する点96E
上を光軸101が通過する。上述のように、S偏光の光
路は、光軸101に対して対象な位置に2つ存在するの
で、第3レンズ96Bは、第3レンズ群96C、96D
に分けて配置している。
【0100】P偏光とS偏光との光路長が異なれば、そ
れぞれの偏光成分に対する倍率に差異を生じる。この場
合、第1レンズアレイ92から第2レンズアレイ96に
至る光路において、S偏光の光路の方がP偏光の光路よ
りも長くなるので、S偏光に対する倍率の方が小さくな
る。それ故、倍率は、第1レンズ92に入射する光束の
断面が、第3レンズ96Bにより拡大されて液晶パネル
99の有効表示領域99Aの全域に到達するように定め
る。
【0101】本実施の形態の構成によれば、色分離光学
系93を第1レンズアレイ92と第2レンズアレイ96
との間に配置するので、照明光学系をコンパクトに構成
できる。
【0102】1/2波長板94、95を偏光分離光学系
93と第2レンズアレイ96との間に配置し、偏光分離
光学系93と1/2波長板94、95との間、および1
/2波長板94、95と第2レンズアレイ96との間を
透明体で光学的に接合すれば、界面反射による光損失を
低減できる利点がある。また、第1レンズアレイ92と
偏光分離光学系93との間を透明体で光学的に接合して
も同様での効果がある。
【0103】図19は偏光分離光学系の出射窓の透明板
の代わりに、第2レンズアレイ111を用いたものであ
る。1/2波長板112、113は、第2レンズアレイ
111の平面側に配置される。その他の構成は図2に示
すものと同一である。光学系の界面が少なくなり、光損
失を低減できる。また、照明光学系の構成が簡単になる
利点がある。
【0104】図20は偏光分離光学系の入射窓と出射窓
の透明板の代わりに、それぞれ第1レンズアレイ114
と第2レンズアレイ115を用いたものである。1/2
波長板116、117は、第2レンズアレイ115の平
面側に配置される。その他の構成は、図2に示すものと
同一である。このように構成すれば、光学系の界面がよ
り少なくなり、光損失をより低減できる。また、照明光
学系の構成がより簡単になる利点がある。
【0105】本実施の形態において、上述の偏光分離光
学系では、P偏光とS偏光とで光路長が異なるため、各
々の偏光成分に対する倍率が異なっている。そのため、
液晶パネル99の有効表示領域99A上で、いずれかの
偏光成分による照明範囲が有効表示領域99Aより大き
くなりすぎてしまい、光損失を発生する。
【0106】偏光分離光学系を図21に示す構成とすれ
ば、光損失を発生せず、光利用効率がさらに向上する。
図21は、その一例であり、枠体121に透明板12
2、123、124、125を保持して容器を形成し、
その中に偏光分離ミラー126、127と、平面ミラー
128、129を配置して透明体130を充填する。透
明板122からは偏光方向がランダムな光131が入射
し、偏光分離ミラー126はP偏光132とS偏光13
3に分離する。透明板123と透明板124の面間距離
LPを適切に設定し、第1レンズアレイ92から第2レ
ンズアレイ96に至るまでの各々の偏光成分の光学光路
長をおよそ等しくすれば、P偏光132とS偏光133
に対する倍率を等しくできる。それ故、いずれの偏光成
分においても、液晶パネル99の有効表示領域99A上
を効率良く照明することができる利点がある。
【0107】実施の形態1と同様に、偏光分離光学系9
3は、偏光ビームスプリッタとしての作用をゆするもの
であればよく、図13から図15に示したものを用いて
構成することもできる。
【0108】(実施の形態3)図22は、本発明の投写
型表示装置の第1の実施の形態を示す構成図である。
【0109】光源141、142は、それぞれ実施の形
態1で用いたものと同一である。光源141、142か
らそれぞれ放射される光軸153に平行な光は、偏光分
離光学系143と1/2波長板144、145により、
偏光方向の揃った直線偏光に変換される。そして、実施
の形態1と同様に、複数の第1レンズ146Aを2次元
状に配列した第1レンズアレイ146と、第1レンズ1
46Aと同数で対をなし複数の第2レンズ147Aを2
次元状に配列した第2レンズアレイ147と、ビーム合
成レンズ148とフィールドレンズ149により、液晶
パネル150の有効表示領域を照明する。液晶パネル1
50上に形成された光学像は、補助レンズ151Aと主
レンズ151Bからなる投写レンズ151により、スク
リーン(図示せず)上に拡大投影される。
【0110】実施の形態1と同様に、投写レンズ151
の入射瞳152上には、図23に示すような複数の発光
体の像の実像が形成される。入射瞳152は、これら発
光体の像の実像を形成するのに必要十分な大きさであ
る。光源を1つだけ用いた場合と比較して、光源を2つ
並べることにより、入射瞳152の瞳利用率を向上でき
る利点がある。
【0111】本実施の形態では、複数のランプから放射
される光を偏光面の揃った直線偏光光に変換して効率よ
く重畳形態で液晶パネルに導き、かつ、液晶パネルを通
過した光を効率よく投写レンズに導くので、極めて明る
い画像を投影できる。
【0112】2つの光源141、142の代わりに、消
費電力が2倍の光源を1つ用いて構成すると、一般に、
光源に使用するメタルハライドランプの全長が約2倍程
度となる。ランプの発光管径も大きくなるので、コンパ
クトな光源を構成することが困難となる。また、発光体
の長さも2倍となり、放射される光を効率よく利用する
ことが困難となる。本実施の形態では、相対的にコンパ
クトな光源を2個並べ、また、相対的に小さい発光体か
ら放射される光を個々に集光するので、光利用効率を高
くできる。従って、コンパクトで明るい投写型表示装置
を構成できる利点がある。
【0113】実施の形態1と同様に、偏光分離光学系1
43は、偏光ビームスプリッタとしての作用をゆするも
のであればよく、図13から図15に示したものを用い
て構成することもできる。
【0114】(実施の形態4)図24は、本発明の投写
型表示装置の第2の実施の形態を示す構成図である。
【0115】光源161、162は、それぞれ実施の形
態1で用いたものと同一である。光源161、162か
らそれぞれ放射される光軸に平行な光は、複数の第1レ
ンズ163Aを2次元状に配列した第1レンズアレイ1
63に入射した後、偏光分離光学系164と1/2波長
板165、166により偏光面の揃った直線偏光に変換
される。
【0116】第2レンズアレイ167は、第1レンズ1
63Aと同数で対をなす第2レンズ167Aと、第1レ
ンズ163Aと同数で対をなす第3レンズ167Bとを
2次元状に配列して構成する。ただし、第2レンズ16
7AはP偏光の光路中に配置され、第3レンズ167B
はS偏光の光路中に配置される。本実施の形態では、S
偏光の光路は、光軸に対象に2つ存在するので、第3レ
ンズ167Bは、第3レンズ群167C、167Dに分
けて配置される。
【0117】本実施の形態では、第3の実施の形態と同
様に、投写レンズの入射瞳の瞳利用率が向上する。ま
た、コンパクトで明るい投写型表示装置を構成できる利
点がある。
【0118】実施の形態2と同様に、偏光分離光学系1
64は、偏光ビームスプリッタとしての作用を有するも
のであればよく、図13から図15に示したものを用い
て構成することもできる。また、図21に示したもので
あれば、P偏光とS偏光の倍率を等しくできるので、よ
り効率よく照明することができる。
【0119】上記本発明の実施の形態1から実施の形態
4において、ビーム合成レンズの代わりに、複数の第2
レンズの各々を適当に偏心して、対応する第1レンズの
開口中心を通過した光線を液晶パネルの有効表示領域の
中心近傍に到達させてもよい。
【0120】上記本発明の実施の形態1から実施の形態
4では、S偏光の光路中に1/2波長板を配置したもの
を説明したが、これに限定するものではない。1/2波
長板はP偏光の光路中に配置してもよいし、また、P偏
光とS偏光の各々の光路中に配置してもよい。特に、本
発明の照明装置を投写型表示装置に用いる場合は、例え
ば、液晶パネルの入射側偏光板の偏光軸方向と一致する
ように、各々の直線偏光の光路中に1/2波長板を配置
すればよい。
【0121】以上のように本実施の形態によれば、光源
から出射する偏光方向がランダムな光を偏光面が揃った
直線偏光に変換し、かつ、被照明領域を重畳形態で照明
できる。従って、極めて均一性が良く、効率の高い照明
装置を提供できる。
【0122】さらに、この照明装置を用いて投写型表示
装置を構成すれば、光損失を大幅に改善して、極めて明
るく品位の高い投写画像を提供することができ、非常に
大きな効果がある。
【0123】尚、上記実施の形態では、液晶パネルとし
て透過型のものを用いた投写型表示装置について説明し
たが、これに限らず例えば、反射型の液晶パネルを用い
た投写型表示装置であっても勿論良い。その場合例え
ば、上記実施の形態で述べた照明装置と、前記照明装置
から放射される光を利用して、光学像を形成する画像形
成手段と、前記形成された光学像をスクリーン上に投影
する投写手段とを備えた投写型表示装置においても上記
の場合とほぼ同様の効果を発揮する。
【0124】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、照明むらが従来に比べてより一層少なく、光の
利用効率がより一層高く出来ると言う長所を有する。
【0125】又、本発明は、光損失を改善し、明るく品
位の高い投写画像を提供することが出来ると言う長所を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の投写型表示装置の構成
【図2】本発明の偏光分離光学系の一例を示す概略構成
【図3】本発明の偏光分離光学系の一例を示す斜視図
【図4】本発明の偏光分離ミラーの概略構成図
【図5】本発明の偏光分離光学系の分光透過率特性を説
明する特性図
【図6】本発明の偏光分離光学系の分光透過率特性を説
明する特性図
【図7】本発明の第1レンズアレイの一例を示す構成図
であり、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は側
面図
【図8】本発明の第2レンズアレイの一例を示す構成図
であり、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は側
面図
【図9】本発明の光学系の作用を説明する概略構成図
【図10】投写レンズの入射瞳と発光体像の関係を示す
説明図
【図11】本発明の第2レンズアレイ上の発光体の実像
の一例を示す説明図
【図12】本発明の別の例として、第1レンズを偏心さ
せた場合の第2レンズアレイ上の発光体の実像の一例を
示す説明図
【図13】本発明の他の偏光分離光学系の一例を示す概
略構成図
【図14】本発明の他の偏光分離光学系の一例を示す概
略構成図
【図15】本発明の他の偏光分離光学系の一例を示す概
略構成図
【図16】本発明の実施の形態2の投写型表示装置の構
成図
【図17】本発明の他の第1レンズアレイの一例を示す
構成図であり、(a)は正面図、(b)は上面図、
(c)は側面図
【図18】本発明の他の第2レンズアレイの一例を示す
構成図であり、(a)は正面図、(b)は上面図、
(c)は側面図
【図19】本発明の他の偏光分離光学系の一例を示す概
略構成図
【図20】本発明の他の偏光分離光学系の一例を示す概
略構成図
【図21】本発明の他の偏光分離光学系の一例を示す概
略構成図
【図22】本発明の実施の形態3の投写型表示装置の構
成図
【図23】投写レンズの入射瞳と発光体像の関係を示す
説明図
【図24】本発明の実施の形態4の投写型表示装置の構
成図
【図25】従来の投写型表示装置の概略構成図
【図26】投写レンズの入射瞳と発光体像の関係を示す
説明図
【符号の説明】
11 光源 12 偏光分離光学系 13、14 1/2波長板 15 第1レンズアレイ 15A 第1レンズ 16 第2レンズアレイ 16A 第2レンズ 17 液晶パネル 18 投写レンズ 19 ビーム合成レンズ 20 フィールドレンズ 22、23 透明板 24、25 偏光分離ミラー 26、27 平面ミラー 28 透明体 29 枠体 33 注入口 53 入射瞳

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単数又は複数の光源を有する光発生手段
    と、 前記光発生手段から放射される偏光方向のランダムな光
    をP偏光とS偏光の2つの直線偏光に分離する偏光分離
    手段と、 前記2つの直線偏光の偏光方向を一致させる偏光面回転
    手段と、 前記偏光分離手段の出射側近傍に配置された、複数の第
    1レンズを2次元状に配列してなる第1レンズアレイ
    と、 前記第1レンズアレイと被照明領域との間に配置され
    た、前記第1レンズと対応する第2レンズを2次元状に
    配列してなる第2レンズアレイとを備え、 前記第1レンズの各々はこれに入射する光束を収斂して
    対応する第2レンズの開口に導き、前記第2レンズの各
    々は対応する前記第1レンズの主平面近傍の物体の実像
    を前記被照明領域近傍に重畳形式で形成することを特徴
    とする照明装置。
  2. 【請求項2】 前記第1レンズと前記第2レンズとは一
    対一対応であることを特徴とする請求項1記載の照明装
    置。
  3. 【請求項3】 前記偏光面回転手段は、前記偏光分離手
    段と前記第1レンズアレイとの間に配置され、前記偏光
    分離手段と前記偏光面回転手段との間および前記偏光面
    回転手段と前記第1レンズアレイとの間は透明体により
    光学的に結合されていることを特徴とする請求項1記載
    の照明装置。
  4. 【請求項4】 単数又は複数の光源を有する光発生手段
    と、 前記光発生手段から放射される光が入射する、複数の第
    1レンズを2次元状に配列してなる第1レンズアレイ
    と、 前記第1レンズアレイの出射側近傍に配置された、偏光
    方向がランダムな光をP偏光とS偏光の2つの直線偏光
    に分離する偏光分離手段と、 前記2つの直線偏光の偏光方向を一致させる偏光面回転
    手段と、 前記偏光分離手段と被照明領域との間に配置された、前
    記第1レンズと対応する第2レンズを2次元状に配列し
    てなる第2レンズアレイとを備え、 前記第1レンズの各々はこれに入射する光束を収斂して
    対応する第2レンズの開口に導き、前記第2レンズの各
    々は対応する前記第1レンズの主平面近傍の物体の実像
    を前記被照明領域近傍に重畳形式で形成することを特徴
    とする照明装置。
  5. 【請求項5】 前記第1レンズと前記第2レンズとは一
    対多対応であることを特徴とする請求項4記載の照明装
    置。
  6. 【請求項6】 前記偏光面回転手段は、前記偏光分離手
    段と前記第2レンズアレイとの間に配置され、前記偏光
    分離手段と前記偏光面回転手段との間および前記偏光面
    回転手段と前記第2レンズアレイとの間は透明体により
    光学的に結合されていることを特徴とする請求項4記載
    の照明装置。
  7. 【請求項7】 前記第1レンズアレイと前記偏光分離手
    段との間は透明体により光学的に結合されていることを
    特徴とする請求項4記載の照明装置。
  8. 【請求項8】 前記第2レンズアレイは少なくとも2つ
    の互いに異なる曲率を有する第2レンズにより構成され
    ることを特徴とする請求項4記載の照明装置。
  9. 【請求項9】 前記第1レンズアレイから前記第2レン
    ズアレイに至る光路において、S偏光光とP偏光光の光
    学光路長が実質上等しいことを特徴とする請求項4記載
    の照明装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の第1レンズの各々は偏心し
    ており、それら第1レンズに入射した光束を対応する第
    2レンズの開口中心近傍に配置することを特徴とする請
    求項1又は4記載の照明装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の第2レンズの各々は偏心し
    ており、対応する第1レンズの開口中心を通過した光線
    を被照明領域の中心近傍に到達させることを特徴とする
    請求項1又は4記載の照明装置。
  12. 【請求項12】 前記偏光分離手段は少なくとも2つの
    透明板と、枠体と、少なくとも組み立て時に液体である
    透明充填材料と、少なくとも1つの透明平行平面基板
    と、少なくとも2つの多層膜とを備え、前記多層膜は屈
    折率の異なる2種類の光学薄膜を交互に積層して構成さ
    れ、前記透明板と前記枠体は前記透明充填材料を保持す
    る容器を構成し、前記容器に前記透明充填材料が充填さ
    れ、かつ前記少なくとも2つの多層膜は所定の入射角に
    おけるS偏光成分の分光透過率特性が互いに異なること
    を特徴とする請求項1又は4記載の照明装置。
  13. 【請求項13】 前記多層膜は前記透明平行平面基板の
    両面に形成されていることを特徴とする請求項12記載
    の照明装置。
  14. 【請求項14】 前記透明充填材料は透明シリコーン樹
    脂であることを特徴とする請求項12記載の照明装置。
  15. 【請求項15】 前記透明充填材料は組立完了後に固体
    またはゲル状に変化することを特徴とする請求項12記
    載の照明装置。
  16. 【請求項16】 空間的に光を変調して光学像を形成す
    る空間光変調素子と、 前記空間光変調素子を照明するための、請求項1〜15
    の何れか一つに記載の照明装置と、 前記空間光変調素子の前記照明装置側に配置され前記空
    間光変調素子に一偏光成分のみを選択入射させる偏光子
    としての第1の偏光板と、 前記空間光変調素子に対して前記第1の偏光板とは逆側
    に配置され前記空間光変調素子を透過した光のうち一偏
    光成分のみを選択出射させる検光子としての第2の偏光
    板と、 前記空間光変調素子上に形成された光学像をスクリーン
    上に投影する投写レンズとを備え、 前記照明装置から出射する光線の偏光方向を前記第1の
    偏光板の偏光軸方向と一致させることを特徴とする投写
    型表示装置。
  17. 【請求項17】 請求項1〜15の何れか一つに記載の
    照明装置と、 前記照明装置から放射される光を利用して、光学像を形
    成する画像形成手段と、 前記形成された光学像をスクリーン上に投影する投写手
    段と、を備えたことを特徴とする投写型表示装置。
JP8329281A 1996-12-10 1996-12-10 照明装置およびそれを用いた投写型表示装置 Pending JPH10170864A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1300625C (zh) * 2003-03-11 2007-02-14 精工爱普生株式会社 投影机
US9223140B2 (en) 2008-12-17 2015-12-29 Ricoh Company, Ltd. Coupling lens, illuminating device, and electronic device

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