JPH10170315A - 並列型フルイディック流量計 - Google Patents

並列型フルイディック流量計

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JPH10170315A
JPH10170315A JP33240296A JP33240296A JPH10170315A JP H10170315 A JPH10170315 A JP H10170315A JP 33240296 A JP33240296 A JP 33240296A JP 33240296 A JP33240296 A JP 33240296A JP H10170315 A JPH10170315 A JP H10170315A
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JP
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flow rate
measuring means
fluidic
rate measuring
flow
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JP33240296A
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Minoru Kumagai
稔 熊谷
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大流量の流量計の開発にあたって、その開発
に要する多くの費用、時間等を削減することのできる並
列型フルイディック流量計を提供することにある。 【解決手段】 上流側合流流路41から分岐して各フル
イディック流量測定手段Fに接続される上流側分岐流路
42を、それぞれ等しい寸法及び形状に構成するととも
に、各フルイディック流量測定手段Fから下流側合流流
路44に接続される下流側分岐流路43を、それぞれ等
しい形状に構成してなり、前記上流側分岐流路42のそ
れぞれには、各上流側分岐流路42をそれぞれ開閉する
開閉弁(ソレノイドバルブ)5が設けられていることを
特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ノズル流路から
噴出する噴出流体の流れに周期的な流体振動が生じ、こ
の周期的な流体振動の周波数と噴出流体の流量あるいは
流速との間に比例関係が存在することに基づいて、流体
の流量を検出するフルイディック流量計に関するもので
あり、特に小流量から大流量までの広範囲の流量の測定
が可能な並列型フルイディック流量計に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】通常のフルイディック流量計としては、
例えば図4に示すようなフルイディック流量計Fが知ら
れている。このフルイディック流量計Fは、ハウジング
1と、このハウジング1内に設けられた一対のノズル部
材2、ターゲット3及び圧力取出し口4とを備えてい
る。
【0003】ハウジング1は、直方体状の空間を形成す
べく凹状に形成された溝1aを有しており、この溝1a
が流入口1b及び流出口1cを介して他の流路に接続さ
れる構造である。ノズル部材2は、左右対称の一対のも
ので構成されており、溝1aの下流側の部分を占めるよ
うに設けられている。このため、ハウジング1内には、
ノズル部材2の上流側に流入空間1dが構成された状態
になっている。また、各ノズル部材2は、上部が平行に
近接してノズル流路21を構成するとともに、このノズ
ル流路21の下流側に流量を検出するための測定空間2
2を構成する。この測定空間22は、ノズル流路21か
ら左右対称に円弧状に広がる壁面22a、22bを有し
ている。
【0004】ターゲット3は、測定空間22内にあっ
て、ノズル流路21の延長線上に設けられている。ま
た、圧力取出し口4は、測定空間22内におけるノズル
流路21の近傍にあって、同ノズル流路21の延長線に
対して左右対称の位置にあり、ノズル流路21からの噴
出流体の流れの流体振動を圧力によって検出する方式で
ある。
【0005】なお、ハウジング1は、溝1aの上面側が
図示しないカバーによって、密閉されるようになってい
る。したがって、流入口1bに流入した流体は、流入空
間1d、ノズル流路21及び測定空間22を通って流出
口1cから流出する。
【0006】上記のように構成されたフルイディック流
量計Fにおいては、ノズル流路21から流出する噴出流
体の流れが周期的に流体振動する。すなわち、ある時点
では噴出流体がターゲット3の一方の壁面3aに沿って
流れ、一部は測定空間22の一方の壁面22aに沿って
上昇しノズル流路21の出口部へ戻り、他は流出口1c
を通って流出する。また、ある時点では、同噴出流体が
ターゲット3の他方の壁面3bに沿ってあたかも吸寄せ
られるように流れる。このような噴出流体の流体振動が
測定空間22内において周期的に発生する。
【0007】そして、噴出流体が振動する周波数と、同
噴出流体の流量あるいは流速との間には比例関係が成立
することから、噴出流体の静圧を圧力取出し口4を通
し、圧力センサ(図示せず)で検出することにより、流
体振動周波数を求め、流体の流量を測定することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記フルイ
ディック流量計Fにおいては、ノズル流路21の断面積
によって、検出すべき流体の最大流量が自ずから決まっ
てくる。このため、より大流量の流量計を開発するに
は、まず検出すべき最大流量に対応する測定空間22の
深さ及びノズル流路21の断面積を設定し、これに伴い
ノズル流路21の長さや、ターゲット3の位置及び形
状、あるいは圧力取出し口4の位置及び形状等を新たに
設計し直すとともに、種々の実験を繰り返し行なう必要
がある。したがって、例えばより大流量の流量計を開発
するにあたっては、多くの費用、時間等を要するという
問題があった。
【0009】この発明は上述した問題を解消するために
なされたもので、その目的は、大流量の流量計の開発に
あたって、その開発に要する多くの費用、時間等を削減
することのできる並列型フルイディック流量計を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、ノズル流路の出口部におい
て生じる流体振動に基づいて流量を検出するフルイディ
ック流量測定手段を複数並列に接続した並列型フルイデ
ィック流量計であって、上流側合流流路から分岐して各
フルイディック流量測定手段に接続される上流側分岐流
路を、それぞれ等しい形状に構成するとともに、各フル
イディック流量測定手段から下流側合流流路に接続され
る下流側分岐流路を、それぞれ等しい形状に構成してな
り、前記上流側分岐流路のそれぞれには、各上流側分岐
流路をそれぞれ開閉する開閉弁が設けられていることを
特徴としている。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明において、各上流側分岐流路には、開閉弁とフルイデ
ィック流量測定手段との間に、流体の流れを整流する整
流手段が設けられていることを特徴としている。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1又は請求
項2に係る発明において、各下流側分岐流路には、流体
の流れを整流する整流手段が設けられていることを特徴
としている。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項1、請求項
2又は請求項3に係る発明において、上流側合流流路に
は流入する流体の流れを整流する整流手段が設けられて
いることを特徴とする。
【0014】請求項5に係る発明は、請求項1、請求項
2、請求項3又は請求項4に係る発明において、複数の
フルイディック流量測定手段のうち少なくとも1つを本
物のフルイディック流量測定手段で構成し、他を偽物の
ダミーフルイディック流量測定手段で構成してなり、こ
のダミーフルイディック流量測定手段は、本物のフルイ
ディック流量測定手段の圧力損失と同一の圧力損失が生
じるように構成されていることを特徴としている。
【0015】請求項6に係る発明は、請求項1、請求項
2、請求項3、請求項4又は請求項5に係る発明におい
て、フルイディック流量測定手段は2つであり、上流側
分岐流路及び下流側分岐流路は前記2つのフルイディッ
ク流量測定手段にそれぞれ接続されてなり、開閉弁のう
ち一方は、開状態に固定された偽物のダミー開閉弁であ
り、このダミー開閉弁は、他の本物の開閉弁が開状態の
ときの圧力損失と同一の圧力損失が生じるように構成さ
れていることを特徴としている。
【0016】そして、請求項1に係る発明においては、
上流側分岐流路をそれぞれ等しい形状のもので構成する
とともに、下流側分岐流路もそれぞれ等しい形状のもの
で構成しているから、各上流側分岐流路からフルイディ
ック流量測定手段を通って下流側分岐流路を流れる流体
の圧力損失が、それぞれの流路間においてばらつきの少
ない状態になる。したがって、各フルイディック流量測
定手段を流れる流量の差が小さくなるので、各フルイデ
ィック流量測定手段間の測定のばらつきが小さくなる。
【0017】そして、開閉弁によって流体を通すフルイ
ディック流量測定手段を選択することができるから、小
流量から大流量までを正確に測定することができる。す
なわち、例えば2つのフルイディック流量測定手段を並
列に設けたものであれば、通常の2倍の流量測定が可能
になるとともに、小流量時の計測精度も高度に保持する
ことができる。しかも、大流量のフルイディック流量測
定手段を新たに開発する必要がないため、その開発に要
する多くの費用、時間等を削減することができる。
【0018】請求項2に係る発明においては、各上流側
分岐流路における開閉弁とフルイディック流量測定手段
との間に整流手段を設けているから、各フルイディック
流量測定手段における流体振動を安定させることができ
るとともに、均等に流量を各フルイディック流量測定手
段に分配することができる。したがって、それぞれのフ
ルイディック流量測定手段において正確に流量を測定す
ることができるとともに、各フルイディック流量測定手
段間の測定のばらつきを極めて小さくすることができ
る。
【0019】特に、開閉弁において流体の流れが乱れや
すいので、この乱れを整流手段で除去することができる
点で意義がある。また、各整流手段によって、各フルイ
ディック流量測定手段に入る直前の流体の圧力が一定化
されるので、各フルイディック流量測定手段を流れる流
体の流量の差が極めて少なくなる。したがって、各フル
イディック流量測定手段間の測定のばらつきが極めて小
さくなる。
【0020】請求項3に係る発明においては、各下流側
分岐流路に整流手段を設けているから、各フルイディッ
ク流量測定手段より下流側の流動状態の乱れがフルイデ
ィック流量測定手段の流体振動に悪影響を与えるのを防
止することができる。したがって、それぞれのフルイデ
ィック流量測定手段において正確に流量を測定すること
ができるとともに、各フルイディック流量測定手段間の
測定のばらつきを極めて小さくすることができる。
【0021】また、各整流手段によって、各フルイディ
ック流量測定手段の出口側の流体の圧力が一定化される
ので、各フルイディック流量測定手段を流れる流体の流
量がより一定化された状態になる。したがって、各フル
イディック流量測定手段間の測定のばらつきが極めて少
なくなる。
【0022】請求項4に係る発明においては、上流側合
流流路に整流手段が設けられているため、流入する流体
の流れを整流することができ、特に圧力変動や渦の発生
時に有効となる。したがって、各フルイディック流量測
定手段における計測精度を向上させることができる。
【0023】請求項5に係る発明においては、本物のフ
ルイディック流量測定手段を少なくとも1つにして、他
をダミーフルイディック流量測定手段で構成しているか
ら、コストの低減を図ることができる。そして、ダミー
フルイディック流量測定手段の圧力損失が本物のフルイ
ディック流量測定手段の圧力損失と等しいため、ダミー
フルイディック流量測定手段を流れる流量と、本物のフ
ルイディック流量測定手段を流れる流量との差が極めて
小さい。
【0024】したがって、本物のフルイディック流量測
定手段で流量を測定すれば、開閉弁が開状態にあるダミ
ーフルイディック流量測定手段の個数から、全流量を計
算によって正確に求めることができる。
【0025】請求項6に係る発明においては、フルイデ
ィック流量測定手段を2つに限定した場合であるが、一
方の開閉弁を本物で構成し、他方の開閉弁をダミー開閉
弁で構成しているから、コストの低減を図ることができ
る。そして、ダミー開閉弁の圧力損失が本物の開閉弁の
圧力損失と等しくなっているから、本物の開閉弁を開状
態にした場合には、本物の開閉弁からフルイディック流
量測定手段を流れる流量と、ダミー開閉弁からフルイデ
ィック流量測定手段を流れる流量との差が極めて小さく
なる。
【0026】また、本物の開閉弁を閉状態にした場合に
は、ダミー開閉弁を通して一方のフルイディック流量測
定手段のみに流体を供給することができる。なお、本物
の開閉弁側には、ダミーフルイディック流量測定手段を
接続することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づいて図面を参照して説明する。なお、図1は
第1実施例、図2は第2実施例、図3は第3実施例を示
している。
【0028】まず、図1を参照してこの発明の第1実施
例を説明する。ただし、図4に示す従来例の構成要素と
共通する要素には同一の符号を付しその説明を簡略化す
る。図1には、フルイディック流量測定手段Fを2つ用
いた並列型フルイディック流量計を示している。各フル
イディック流量測定手段Fは、図4に示すフルイディッ
ク流量計Fと同一のもので構成されている。
【0029】図1において、符号41は上流側合流流路
であり、この上流側合流流路41から2つの上流側分岐
流路42が分岐されており、各上流側分岐流路42の下
流側の端部がフルイディック流量測定手段Fの流入口1
bに接続されている。各上流側分岐流路42は、それぞ
れ寸法及び形状の等しいもので構成されるため、流路の
内径、流路の曲り角度、流路の長さ、上流側合流流路4
1との接続形状等がすべて等しい。これらの各上流側分
岐流路42には、上流側合流流路41から等しい位置に
ソレノイドバルブ(開閉弁)5が設けられている。これ
らの各ソレノイドバルブ5は、それぞれ形状が等しく、
かつ圧力損失が等しいもので構成されている。
【0030】一方、各フルイディック流量測定手段Fの
流出口1cには下流側分岐流路43が接続され、これら
の各下流側分岐流路43は下流側合流流路44に接続さ
れている。各下流側分岐流路43も、それぞれ形状の等
しいもので構成されており、流路の内径、流路の曲り角
度、流路の長さ、下流側合流流路44との接続形状等が
すべて等しく形成されている。
【0031】そして、各上流側分岐流路42、フルイデ
ィック流量測定手段F及び下流側分岐流路43によっ
て、第1の流路4A及び第2の流路4Bが構成されてお
り、これらの第1の流路4A及び第2の流路4Bは、上
流側合流流路41及び下流側合流流路44の中心線に対
して左右対称に形成されている。
【0032】上記のように構成された並列型フルイディ
ック流量計においては、2つの上流側分岐流路42及び
2つの下流側分岐流路43をそれぞれ等しい形状のもの
で構成しているから、第1の流路4Aを通る流体の圧力
損失と、第2の流路4Bを通る流体の圧力損失との差が
極めて少ないものとなる。したがって、各フルイディッ
ク流量測定手段Fを流れる流量の差が極めて少なくなる
ので、各フルイディック流量測定手段F間の測定のばら
つきが極めて小さくなる。
【0033】また、ソレノイドバルブ5によって流体を
通すフルイディック流量測定手段Fを選択することがで
きるから、小流量から大流量までの流量を正確に測定す
ることができる。すなわち、1つのフルイディック流量
測定手段Fを用いて小流量を正確に測定することができ
るとともに、2つのフルイディック流量測定手段Fを用
いて、2倍の流量、すなわち大流量を正確に測定するこ
とができる。しかも、フルイディック流量測定手段Fを
新たに開発する必要がないから、その開発に要する多く
の費用、時間等を削減することができる。
【0034】なお、流量の積算、瞬時流量、表示の変換
及びコントローラの制御等の切換えは、ディップスイッ
チ等によって必要時に行う。
【0035】次に、この発明の第2実施例を図2を参照
して説明する。ただし、図1に示す第1実施例の構成要
素と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略
する。この第2実施例が第1実施例と異なる点は、第1
の整流手段6を設けている点である。
【0036】すなわち、第1の整流手段6は、各上流側
分岐流路42におけるソレノイドバルブ5とフルイディ
ック流量測定手段Fとの間に設けられている。各第1の
整流手段6は、ハニカムによって構成されたものであ
り、各フルイディック流量測定手段Fの流入口1bから
それぞれ等しい位置に設置されている。
【0037】上記のように構成された並列型フルイディ
ック流量計においては、各上流側分岐流路42の同一位
置に第1の整流手段6を設けているから、各フルイディ
ック流量測定手段Fにおける流体振動を安定させること
ができる。したがって、それぞれのフルイディック流量
測定手段Fにおいて正確に流量を測定することができる
とともに、各フルイディック流量測定手段F間の測定の
ばらつきを極めて小さくすることができる。特に、上流
側に発生する圧力変動や渦及びソレノイドバルブ5によ
って流体の流れが乱れるので、圧力変動、渦を防止した
り流れの乱れを第1の整流手段6でとることができる点
で意義がある。また、各第1の整流手段6によって、各
フルイディック流量測定手段Fへ入る直前の流体の圧力
が一定化されるので、各フルイディック流量測定手段F
を通る流量の差がより少なくなる。したがって、各フル
イディック流量測定手段F間の測定のばらつきをさらに
低減することができる。
【0038】次に、この発明の第3実施例を図3を参照
して説明する。ただし、図2に示す第2実施例の構成要
素と同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略
する。この第3実施例が第2実施例と異なる点は、第2
の整流手段7を設けている点である。
【0039】すなわち、第2の整流手段7は、各下流側
分岐流路43内で各フルイディック流量測定手段Fの流
出口1cから等しい位置に設けられている。各第2の整
流手段7は、第1の整流手段6と同様にハニカムによっ
て構成されている。
【0040】上記のように構成された並列型フルイディ
ック流量計においては、各下流側分岐流路43に第2の
整流手段7を設けているため、各フルイディック流量測
定手段Fの下流側の流れの乱れが、同フルイディック流
量測定手段Fにおける流体振動に悪影響を及ぼすのを防
止することができる。したがって、それぞれのフルイデ
ィック流量測定手段Fにおいて正確に流量を測定するこ
とができるとともに、各フルイディック流量測定手段F
間の測定のばらつきを極めて小さくすることができる。
また、各第2の整流手段7によって、各フルイディック
流量測定手段Fの出口側の流体の圧力が一定化されるの
で、各フルイディック流量測定手段Fを通る流量の差が
より少なくなる。したがって、各フルイディック流量測
定手段F間の測定のばらつきをさらに低減することがで
きる。
【0041】また、この実施例においては、上流側合流
流路41及び下流側合流流路44にも、それぞれ整流手
段8、9が設けられているため、フルイディック流量測
定手段Fの上流側及び下流側の流れをさらに整流して、
測定精度の向上を図る構成となっている。これらの整流
手段8、9もハニカムによって形成されている。
【0042】なお、上記各実施例においては、2つのフ
ルイディック流量測定手段Fを本物のもので構成した
が、一方のフルイディック流量測定手段Fについては、
測定能力のない偽物、すなわちダミーフルイディック流
量測定手段で構成してもよい。ただし、ダミーフルイデ
ィック流量測定手段は、本物のフルイディック流量測定
手段Fと圧力損失及び流路の形状が同一となるように構
成する必要がある。
【0043】そして、このように構成した場合において
は、一方をダミーフルイディック流量測定手段で構成し
ているから、コストの低減を図ることができる。しか
も、ダミーフルイディック流量測定手段の圧力損失が本
物のフルイディック流量測定手段Fの圧力損失と等しく
なっているから、ダミーフルイディック流量測定手段を
流れる流量と、本物のフルイディック流量測定手段Fを
流れる流量との差が極めて小さくなる。したがって、本
物のフルイディック流量測定手段Fで流量を測定すれ
ば、ダミーフルイディック流量測定手段を通る流量を推
定することができ、よって全流量を簡単かつ正確に求め
ることができる。
【0044】また、上記各実施例においては、フルイデ
ィック流量測定手段Fを2つ設けた例を示したが、さら
に多くのフルイディック流量測定手段Fを設け、これら
のフルイディック流量測定手段Fを形状の等しい上流側
分岐流路42及び下流側分岐流路43で接続するように
構成してもよい。そして、この場合には、複数のフルイ
ディック流量測定手段(F)のうち少なくとも1つを本
物のフルイディック流量測定手段(F)で構成し、他を
ダミーフルイディック流量測定手段で構成してもよい。
【0045】さらに、上記各実施例においては、2つの
ソレノイドバルブ5を共に本物のもので構成したが、ソ
レノイドバルブ5のうち一方は、開状態に固定されたダ
ミーバルブで構成してもよい。ただし、このダミーバル
ブは、本物のソレノイドバルブ5が開状態のときの圧力
損失と同一の圧力損失が生じるように構成する必要があ
る。
【0046】このように構成した場合には、一方を偽物
のダミーバルブで構成しているから、コストの低減を図
ることができる。そして、ダミーバルブは本物のソレノ
イドバルブ5の圧力損失と等しく構成されているから、
本物のソレノイドバルブ5からフルイディック流量測定
手段Fを流れる流量と、ダミーソレノイドバルブからフ
ルイディック流量測定手段Fを流れる流量との差が上記
各実施例と比べても大きくなることがない。また、本物
のソレノイドバルブ5を閉状態にした場合には、ダミー
ソレノイドバルブを通して一方のフルイディック流量測
定手段Fのみに流体を供給することができる。なお、本
物のソレノイドバルブ5には、ダミーフルイディック流
量測定手段を接続するように構成することもできる。
【0047】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、上流側
分岐流路をそれぞれ等しい形状及び寸法で構成するとと
もに、下流側分岐流路もそれぞれ等しい形状及び寸法で
構成しているから、各上流側分岐流路からフルイディッ
ク流量測定手段を通って下流側分岐流路を流れる流体の
圧力損失が、それぞれの流路においてばらつきの少ない
状態になる。したがって、各フルイディック流量測定手
段を流れる流量の差が小さくなるので、各フルイディッ
ク流量測定手段間の測定のばらつきが小さくなる。
【0048】そして、開閉弁によって流体を通すフルイ
ディック流量測定手段を選択することができるから、小
流量から大流量までを正確に測定することができる。す
なわち、例えば2つのフルイディック流量測定手段を並
列に設けたものであれば、通常の2倍の流量測定が可能
になるとともに、小流量時の計測精度も高度に保持する
ことができる。しかも、大流量のフルイディック流量測
定手段を新たに開発するわけではないから、その開発に
要する多くの費用、時間等を削減することができる。
【0049】請求項2に係る発明においては、各上流側
分岐流路における開閉弁とフルイディック流量測定手段
との間に整流手段を設置してあるため、各フルイディッ
ク流量測定手段における流体振動を安定させることがで
きる。したがって、それぞれのフルイディック流量測定
手段において正確に流量を測定することができるととも
に、各フルイディック流量測定手段間の測定のばらつき
を極めて小さくすることができる。
【0050】特に、圧力変動や開閉弁において流体の流
れが乱れやすいので、圧力変動を吸収したり、流れの乱
れを整流手段でとることができる点で意義がある。ま
た、各整流手段によって、各フルイディック流量測定手
段の入る直前の流体の圧力が一定化されるので、各フル
イディック流量測定手段を流れる流体の流量の差が極め
て少なくなる。したがって、各フルイディック流量測定
手段間の測定のばらつきが極めて小さくなる。
【0051】請求項3に係る発明においては、各下流側
分岐流路に整流手段を設けているから、各フルイディッ
ク流量測定手段の下流側の流動状態の乱れがフルイディ
ック流量測定手段の流体振動に悪影響を与えるのを防止
することができる。したがって、それぞれのフルイディ
ック流量測定手段において正確に流量を測定することが
できるとともに、各フルイディック流量測定手段間の測
定のばらつきを極めて小さくすることができる。
【0052】また、各整流手段によって、各フルイディ
ック流量測定手段の出口側の流体の圧力が一定化される
ので、各フルイディック流量測定手段を流れる流体の流
量がより一定化された状態になる。したがって、各フル
イディック流量測定手段間の測定のばらつきが極めて少
なくなる。
【0053】請求項4に係る発明においては、上流側合
流流路に整流手段が設けられているため、流入するガス
の流れを整流することができ、圧力変動や渦の発生時に
有効となる。よって、フルイディック流量測定手段にお
いて正確に流量を測定することができる。
【0054】請求項5に係る発明においては、本物のフ
ルイディック流量測定手段を少なくとも1つにして、他
をダミーフルイディック流量測定手段で構成しているた
め、コストの低減を図ることができる。そして、ダミー
フルイディック流量測定手段の圧力損失が本物のフルイ
ディック流量測定手段の圧力損失と等しくなっているか
ら、ダミーフルイディック流量測定手段を流れる流量
と、本物のフルイディック流量測定手段を流れる流量と
の差が極めて小さくなる。
【0055】したがって、本物のフルイディック流量測
定手段で流量を測定すれば、開閉弁が開状態にあるダミ
ーフルイディック流量測定手段の個数から、全流量を計
算によって正確に求めることができる。
【0056】請求項6に係る発明においては、フルイデ
ィック流量測定手段を2つに限定した場合であるが、一
方の開閉弁を本物で構成し、他方の開閉弁をダミー開閉
弁で構成しているから、コストの低減を図ることができ
る。そして、ダミー開閉弁の圧力損失が本物の開閉弁の
圧力損失と等しくなっているから、本物の開閉弁を開状
態にした場合には、本物の開閉弁からフルイディック流
量測定手段を流れる流量と、ダミー開閉弁からフルイデ
ィック流量測定手段を流れる流量との差が極めて小さく
なる。
【0057】また、本物の開閉弁を閉状態にした場合に
は、ダミー開閉弁を通して一方のフルイディック流量測
定手段のみに流体を供給することができる。なお、本物
の開閉弁側には、ダミーフルイディック流量測定手段を
接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例として示した並列型フル
イディック流量計の説明図。
【図2】この発明の第2実施例として示した並列型フル
イディック流量計の説明図。
【図3】この発明の第3実施例として示した並列型フル
イディック流量計の説明図。
【図4】従来例として示したフルイディック流量計の平
面図。
【符号の説明】
5 開閉弁(ソレノイドバルブ) 6 整流手段(第1の整流手段) 7 整流手段(第2の整流手段) 21 ノズル流路 41 上流側合流流路 42 上流側分岐流路 43 下流側分岐流路 44 下流側合流流路 F フルイディック流量測定手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル流路の出口部において生じる流体
    振動に基づいて流量を検出するフルイディック流量測定
    手段を複数並列に接続した並列型フルイディック流量計
    であって、 上流側合流流路から分岐して各フルイディック流量測定
    手段に接続される上流側分岐流路を、それぞれ等しい形
    状に構成するとともに、各フルイディック流量測定手段
    から下流側合流流路に接続される下流側分岐流路を、そ
    れぞれ等しい形状に構成してなり、 前記上流側分岐流路のそれぞれには、各上流側分岐流路
    をそれぞれ開閉する開閉弁が設けられていることを特徴
    とする並列型フルイディック流量計。
  2. 【請求項2】 各上流側分岐流路には、開閉弁とフルイ
    ディック流量測定手段との間に、流体の流れを整流する
    整流手段が設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の並列型フルイディック流量計。
  3. 【請求項3】 各下流側分岐流路には、流体の流れを整
    流する整流手段が設けられていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の並列型フルイディック流量計。
  4. 【請求項4】 上流側合流流路には、流入する流体の流
    れを整流する整流手段が設けられていることを特徴とす
    る請求項1、請求項2又は請求項3記載の並列型フルイ
    ディック流量計。
  5. 【請求項5】 複数のフルイディック流量測定手段のう
    ち少なくとも1つを本物のフルイディック流量測定手段
    で構成し、他を偽物のダミーフルイディック流量測定手
    段で構成してなり、このダミーフルイディック流量測定
    手段は、本物のフルイディック流量測定手段の圧力損失
    と同一の圧力損失が生じるように構成されていることを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4
    記載の並列型フルイディック流量計。
  6. 【請求項6】 フルイディック流量測定手段は2つであ
    り、上流側分岐流路及び下流側分岐流路は前記2つのフ
    ルイディック流量測定手段にそれぞれ接続されてなり、
    開閉弁のうち一方は、開状態に固定された偽物のダミー
    開閉弁であり、このダミー開閉弁は、他の本物の開閉弁
    が開状態のときの圧力損失と同一の圧力損失が生じるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4又は請求項5記載の並列型フル
    イディック流量計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009149210A1 (en) * 2008-06-03 2009-12-10 Gilbarco, Inc. Dispensing equipment utilizing coriolis flow meters

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