JPH10170247A - 非接触表面粗さ測定方法およびその測定装置 - Google Patents

非接触表面粗さ測定方法およびその測定装置

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JPH10170247A
JPH10170247A JP8359429A JP35942996A JPH10170247A JP H10170247 A JPH10170247 A JP H10170247A JP 8359429 A JP8359429 A JP 8359429A JP 35942996 A JP35942996 A JP 35942996A JP H10170247 A JPH10170247 A JP H10170247A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次元光電変換素子列を用いた簡易な装置
で、散乱光分布解析法による非接触の状態で、被検査物
の微少な変位に影響されず、自由曲面でも短時間で信頼
性の高い2次元平均粗さを測定することができる。 【解決手段】 被検査面5に対して法線方向から平行光
束2を照射し、被検査面5からの散乱光分布を2次元光
電変換素子列7で受光して、この素子列7の検知出力か
ら画像データを構成し、散乱光分布の広がり具合パラメ
ータとしてディスプレイ11の画面に表示した画像上で
散乱光6の強度分布を3次元的な立体として考えたとき
の立体の重心を、強度分布の重心とし、この重心の平面
的な位置を中心とする異なる面積の2つの領域内部にお
ける散乱光6の総合強度の比を計算し、この計算された
比と、予め測定した総合強度の比と平均粗さを関連づけ
た評価データ16とを対比して被検査面5の粗さを評価
する非接触表面粗さ測定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型表面などの被
検査面に平行光束を投射して得られる散乱光の強度分布
から被検査面の粗さを評価する非接触表面粗さ測定方法
およびその測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、表面粗さを検査する方法として
は、触針を用いる機械的接触方法と、光を用いる光学的
非接触方法がある。前者の機械的接触方法は、触針を非
検査面に接触させて表面を直線状に走査しなければなら
ず、測定時間が長いので、オンライン検査として使用で
きない。また被検査面の材質によっては触針によって表
面を損傷するので、検査工程において非破壊検査として
使用ができない等の問題がある。
【0003】これに対して後者の光学的方法は非破壊検
査であるので被検査面を損傷することがない利点があ
る。この光学的方法としては例えば光切断法や光干渉
法、被検査面からのレーザ散乱光をスクリーン上に投影
させたスペックルパターンを解析する方法などがある
が、これらの手法は被検査物の微少な変位(光波長のオ
ーダ)にも敏感であるため、工場などの製作現場での使
用には適さない。
【0004】またこの他の光学的方法として耐震性に優
れた光散乱法がある。この光散乱法は、被検査面に光を
照射し被検査面からの散乱光のピーク強度や、散乱光強
度分布の広がりをフォトトランジスタやCdS受光素子
等の単一の光電変換素子を移動または1次元的に配列さ
せたラインセンサによって求め、これをもとに表面粗さ
を評価するものである。
【0005】上記光散乱法の場合、散乱光を瞬間的に受
光するため、原理的にも被検査体の微少な変位に影響さ
れない利点を有する。しかしながら被検査面が異方性の
表面性状(粗さ)を有する場合、例えば、一方向研削面
や圧延材料の表面等においては、表面散乱の方向性があ
るので、装置の被検査物表面に対する位置関係により測
定された粗さが異なって評価されてしまう問題がある。
【0006】このような非検査面の表面性状の方向性が
ある場合には、特公平1−53401のように、センサ
を回転させて測定するが、センサの移動機構が必要とな
り、装置が複雑化すると共に、測定時間が長くなる問題
がある。
【0007】また特公平6−60813には、散乱光分
布曲線のピーク付近をガウス関数で近似し、このガウス
関数の標準偏差によって表面粗さを評価する方法があ
る。しかしこの方法は、実際の散乱光分布が平らな場合
や、複数のピークを持つ場合などにおいて、標準偏差が
明確に求められない可能性があり、結果として信頼性が
低く、特に自由曲面をもった被検査物の粗さ測定には適
用が困難である。
【0008】このように単一の光電変換素子を移動また
は1次元的に配列させたラインセンサによる表面粗さの
測定方法は、散乱光のピーク位置や、強度、散乱光分布
の広がりなどを正確に測定するために受光素子の移動機
構が不可欠である。この点を改善するため、受光素子と
して2次元エリアセンサを用いることが考えられる。一
般的に使われている2次元エリアセンサとしてはCCD
エリアセンサがあるが、これを用いて平面的に測定する
ことは、測定範囲が広くなるため、散乱光のピークや、
強度、分布などを正確に評価することが難しく、特に非
検査面が平面や曲面が組み合わされた自由曲面の場合に
は信頼性のある測定をすることが難しい問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑み研究を行なった結果、受光素子に2次元光電変換素
子列を用いた簡易な装置で、散乱光分布解析法による非
接触の状態で、被検査物の微少な変位に影響されず、自
由曲面でも短時間で信頼性の高い粗さを評価できる非接
触表面粗さ測定方法およびその測定装置を提供するもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
非接触表面粗さ測定方法は、被検査面に対してほぼ法線
方向から平行光束を照射し、被検査面からの散乱光分布
を2次元光電変換素子列で受光して、この素子列の検知
出力から画像データを構成し、散乱光分布の広がり具合
パラメータとしてディスプレイ画面に表示した画像上、
またはメモリに記憶された画像上で散乱光の強度分布を
3次元的な立体として考えたときの立体の重心を、強度
分布の重心とし、この重心の平面的な位置を中心とする
異なる面積の2つの領域内部における散乱光の総合強度
の比を計算し、この計算された比と、予め測定した総合
強度の比と平均粗さを関連づけたデータとを対比して被
検査面の2次元的平均粗さを評価する非接触表面粗さ測
定方法。
【0011】また請求項2記載の非接触表面粗さ測定方
法は、異なる面積の2つの領域の面積比を1.4〜50
にしたことを特徴とするものである。また請求項3記載
の非接触表面粗さ測定方法は、異なる面積の2つの領域
の形状を、領域中心から放射状の半径が、非検査面の曲
率半径にほぼ逆比例して設定することを特徴とするもの
である。更に請求項4記載の非接触表面粗さ測定方法
は、非検査面が平面または球面などの等方性形状をなす
場合、2つ領域の形状が円形であることを特徴とするも
のである。
【0012】また本発明の請求項5記載の非接触表面粗
さ測定装置は、被検査面に対してほぼ法線方向から平行
光束を照射する平行光束発生部と、被検査面に対向して
この法線と垂直に配置された2次元光電変換素子列と、
この2次元光電変換素子列で検出した散乱光分布の検出
出力を画像データに変換する演算手段と、画像データを
表示するディスプレイまたは記憶するメモリと、ディス
プレイまたはメモリに記憶された画像上で、散乱光の強
度分布を3次元的な立体として考えたときの立体の重心
を求める演算手段と、強度分布の重心の平面的な位置を
中心とする異なる面積の2つの領域を設定する演算手段
と、2つの領域内部における散乱光の総合強度の比を計
算する演算手段と、この計算された比と、予め測定した
総合強度の比と平均粗さを関連づけたデータとを対比し
て被検査面の粗さを評価する演算手段とからなることを
特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図1
ないし図7を参照して詳細に説明する。図1において、
1は、例えばヘリウムネオンレーザよりなる平行光束発
生部で、この平行光束発生部1から平行光束2が出力さ
れるようになっている。平行光束発生部1の前方には、
平行光束2を被検査面5の材質、曲率に応じた光量に調
整する調光部3が設けられ、更にこの前方にハーフミラ
ー4が設けられ、ここで反射された平行光束2が被検査
面5に対しほぼ法線方向から照射されるようになってい
る。また被検査面5の上方にこれと対向して、ハーフミ
ラー4までの距離より長い距離の位置に、被検査面5の
法線と垂直に散乱光6の強度分布を観察する2次元的に
素子が配列された2次元光電変換素子列7が設けられて
いる。
【0014】この2次元光電変換素子列7は、ここで検
出した散乱光分布の検出出力を画像データに変換するア
ナログ/デジタル変換器8に接続され、更に変換された
デジタル信号を記憶するメモリ9が接続されている。こ
のメモリ9は、散乱光分布の検出出力を画像データに変
換する画像変換演算手段10に接続され、更にこれに散
乱光の分布を画像表示するディスプレイ11が接続され
ている。
【0015】またこのディスプレイ11には、ディスプ
レイ11またはメモリ9に記憶された画像上で、散乱光
の強度分布を3次元的な立体として考えたときの立体の
重心を求める重心演算手段12が接続され、更にここに
領域設定演算手段13が接続されている。またこの領域
設定演算手段13はCADデータ14に接続され、前記
重心演算手段12で計算された散乱光強度分布の重心の
平面的な位置を中心として、CADデータ14からの被
検査面5の表面形状データから、異なる面積の2つの領
域を設定するようになっている。またCADデータ14
は前記調光部3にも出力され、被検査面5の曲率に応じ
た光量に調整するようになっている。
【0016】また領域設定演算手段13は、設定された
2つの領域内部における散乱光の総合強度の比を計算す
る総合強度比演算手段15に接続されている。また16
は予め測定した総合強度の比と平均粗さを関連づけた評
価データで、この評価データ16と前記総合強度比演算
手段15は、求められた総合強度比と評価データ16と
を対比して被検査面5の粗さを測定する粗さ測定演算手
段17に接続され、ここで測定された表面粗さをプリン
タ18に出力するようになっている。
【0017】次に上記構成の測定装置により被検査面5
の表面粗さを測定する方法について説明する。非接触表
面粗さ測定装置をマシニングセンタのツールシャンクな
ど工作機械に取付ける。この状態で平行光束発生部1か
ら平行光束2を発生させる。この平行光束2のビーム幅
は、被検査面5の表面形状における最小曲率半径より十
分小さければよい。次にこの平行光束2を調光部3に通
して被検査面5の材質、曲率に応じた光量に調整する。
この調光部3はCADデータ14からの曲率データを入
力して光量を調整するようになっている。調光部3を通
過した平行光束2は、この前方に設けたハーフミラー4
で反射して被検査面5に対しほぼ法線方向から照射され
る。被検査面5で反射した散乱光6は上方に配置したハ
ーフミラー4を通過して2次元光電変換素子列7に受光
される。
【0018】この散乱光6は、被検査面5が平面の鏡面
の場合には、入射角と反射角が等しいが、表面が粗い場
合には反射光が拡散して散乱光6となり、粗さが大きい
ほどこの散乱光6が広がることになる。この散乱光6を
2次元光電変換素子列7で受光した後、ここで検出した
散乱光分布の検出出力をアナログ/デジタル変換器8に
出力する。更に変換されたデジタル信号はメモリ9で記
憶された後、画像変換演算手段10で、散乱光6の分布
を画像データに変換する。変換された画像データはディ
スプレイ11に表示される。
【0019】またこのディスプレィ11に表示されは画
像データは、重心演算手段12に出力され、画像上で散
乱光6の強度分布を3次元的な立体として考えたときの
立体の重心が求められる。この3次元的な強度分布は図
2に示すように2次元光電変換素子列7で受光された散
乱光6の分布に、その強度を高さ方向にとって立体を形
成した時の重心Gを計算で求め、この重心Gの平面的な
位置を中心Cとして求めるものである。
【0020】すなわちx方向、y方向を夫々2次元光電
変換素子列7の配列の行方向、列方向に、z方向を強度
にとり、散乱光6の強度分布を立体として考えたとき
の、立体の重心Gをx−y平面に投影した行、列番号を
画像データから得られた散乱光の強度分布の中心Cとし
て計算する。
【0021】具体的にはmxn画素の2次元光電変換素
子列7で受光した画像データについて行番号k,列番号
hにおける強度をIk,hとしたときの、式(1)の
i,式(2)のjをそれぞれ散乱光の強度分布の中心位
置Cの行番号i、列番号jとするものである。
【0022】
【数1】
【0023】
【数2】
【0024】次に重心Gの平面的な位置を中心Cとし
て、領域設定演算手段13で異なる面積の2つの領域を
設定する。この領域設定はCADデータ14からの被検
査面5の表面形状データから2つの領域形状を設定す
る。この場合、異なる面積の2つの領域N、Nの面
積比S:Sを1.4〜50にすると良い。これを図
で説明すると図4(A)のようにディスプレイ11に画
像表示された散乱光6の重心Gの平面的な位置を中心C
とし、この中心Cから半径の異なる2つの領域N、N
を設定する。この2つの領域の形状は、CADデータ
14からの被検査面5の表面形状データから設定する。
【0025】この設定方法としては、被検査面5の曲率
半径rと散乱光6の広がり距離との関係が例えば図3に
示すような関係になり、この関係から求める。つまり曲
率半径rが小さいほど散乱光6の広がり距離が大きくな
り、曲率半径rが大きくなって平面に近くなるほど散乱
光6の広がり距離が小さくなる。従って、被検査面5が
平面の場合には、図4(A)に示すように2つの領域N
、Nは円形となる。なお図では散乱光6を受光した
明るい部分を便宜上、黒色で示す。また球状凸曲面の場
合には、図5に示すように領域N、Nは半径が大き
い円形となる。また円筒表面のように軸方向には平面で
周方向に湾曲している場合には、図6に示すように、散
乱が少ない中心側では半径が小さく、散乱が広がる両側
では半径が大きくなり全体として領域N、Nは楕円
形になる。
【0026】また図7に示すように被検査面5が球面か
ら平面に連続的に変化する部分では、球面部分からの散
乱領域では半径が大きく、平面部分からの散乱領域では
半径が小さくなり、全体として卵状となる。これらをま
とめると、領域形状は領域中心Cから放射状の半径が、
被検査面5の曲率半径rにほぼ逆比例して設定され、非
検査面5が平面または球面などの等方性形状をなす場
合、領域形状は円形となる。
【0027】このように異なる面積の2つの領域N
の面積比S:Sを1.4〜50に設定してか
ら、総合強度比演算手段15で各領域N、Nの内部
における散乱光6の総合強度を求めて、その比を計算す
る。この計算された総合強度の比と、予め測定した総合
強度の比と平均粗さを関連づけた評価データ16とを粗
さ測定演算手段17で対比して被検査面5の粗さを測定
し、その結果をプリンタ18でプリントアウトする。
【0028】このように被検査面5の表面形状から設定
した異なる面積の2つの領域N、Nの総合強度の比
を測定すれば、散乱光6の強度分布の広がり状態が見ら
れ、これが被検査面5の粗さと対応していることから、
測定が可能となる。例えば被検査面5が平面で散乱光6
の分布範囲が狭い場合には、図4に示すように、2つの
領域N、Nの外側の領域Nの総合強度を分母と
し、内側の領域Nの総合強度を分子として総合強度比
を求める。
【0029】例えば図4(A)は平均粗さが0.01μ
mで、同図(B)は平均粗さが0.02μmで、同図
(C)は平均粗さが0.03μmの場合の画像であると
すると、2つの領域N、Nの面積S、Sが各図
において同じで、この総合強度比を求めると、被検査面
5の粗さが大きい程、散乱光6が広がり、領域N、N
内の総合強度比が小さくなることが分かる。また球状
凸曲面の場合には、図5に示すように散乱光6が大きく
広がるので領域N、Nの半径は大きくなる。この場
合、異なる面積の2つの領域N、Nの面積比S
を1.4〜50に設定したのは、1.4未満では、
対比する領域の面積比が少なく散乱光6の分布状態を正
確に反映できず、また50を超えると散乱光6の範囲が
広い場合に、散乱光6の分布状態を正確に反映できなく
なるからである。
【0030】
【実施例】平行光束発生部1としては半導体レーザ(波
長λ=635nm)と半導体レーザの楕円形の発振光を
円形に修正するアナモルフィックプリズム等の光学素子
を配置したものとした。なおビーム径は0.4mmに調
整した。また調光部3上には透過率可変の減光フィルタ
を用いた。2次元光電変換素子列7としては768
(H)×493(V)画素、イメージサイズ8.8
(H)×6.6(V)mmのCCDエリアセンサを用い
た。また被検査面5からレンズ19までの距離は、レン
ズ19の焦点距離の80mm、レンズ19から2次元光
電変換素子列7までの距離は80mmとした。
【0031】また被検査面5が平面の場合には円形領域
の直径を40画素、外側の円形領域Nの直径を2
80画素(面積比49)とした。また被検査面5が球面
(曲率半径60mmの凸曲面)の場合には、円形領域N
の直径を80画素、外側の円形領域Nの直径を30
0画素(面積比14)とした。また試料としてはS55
Cのシート研磨およびバフ研磨した試料を用いた。
【0032】上記条件で7種類の平面試料と3種類の球
面試料について、本発明方法により表面粗さを測定し
た。また同一の試料について、従来の機械的触針装置を
用い、触針を複数回、直交方向に走査して得られた中心
線平均粗さを測定した。このように本発明方法により測
定した粗さと、触針により測定した粗さを図8のグラフ
に示した。この結果から、本発明方法による測定結果と
触針による測定結果はほぼ同じ結果が得られ、また球面
の場合にも同様であった。
【0033】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る非接触表
面粗さ測定方法およびその測定装置によれば、被検査面
で散乱した散乱光を2次元光電変換素子列で受光して、
この強度分布を、設定した異なる面積の2つの領域内部
における散乱光の総合強度の比を計算して解析すること
により、非接触の状態で、被検査物の微少な変位に影響
されず、自由曲面でも短時間で信頼性の高い2次元的平
均粗さの測定を行なえ、オンラインでの測定も可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による非接触表面粗さ測
定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】ディスプレイの画像から強度分布を3次元的に
表した状態を示す説明図である。
【図3】被検査面の曲率半径rと散乱光の広がり距離と
の関係を示すグラフである。
【図4】被検査面が平面の場合の、ディスプレイ上に表
した散乱光の強度分布と領域を示す説明図である。
【図5】被検査面が球面の場合の、ディスプレイ上に表
した散乱光の強度分布と領域を示す説明図である。
【図6】被検査面が円筒体表面の場合の、表面形状およ
び、ディスプレイ上に表した散乱光の強度分布と領域を
示す説明図である。
【図7】被検査面が自由曲面の場合の、表面形状およ
び、ディスプレイ上に表した散乱光の強度分布と領域を
示す説明図である。
【図8】本発明方法により測定した粗さと、触針により
測定した粗さとの関係を示すグラフである。
【符合の説明】
1 平行光束発生部 2 平行光束 3 調光部 4 ハーフミラー 5 被検査面 6 散乱光 7 2次元光電変換素子列 8 アナログ/デジタル変換器 9 メモリ 10 画像変換演算手段 11 ディスプレイ 12 重心演算手段 13 領域設定演算手段 14 CADデータ 15 総合強度比演算手段 16 評価データ 17 粗さ測定演算手段 18 プリンタ 19 レンズ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査面に対してほぼ法線方向から平行
    光束を照射し、被検査面からの散乱光分布を2次元光電
    変換素子列で受光して、この素子列の検知出力から画像
    データを構成し、散乱光分布の広がり具合パラメータと
    してディスプレイ画面に表示した画像上、またはメモリ
    に記憶された画像上で散乱光の強度分布を3次元的な立
    体として考えたときの立体の重心を、強度分布の重心と
    し、この重心の平面的な位置を中心とする異なる面積の
    2つの領域内部における散乱光の総合強度の比を計算
    し、この計算された比と、予め測定した総合強度の比と
    総合粗さを関連づけたデータとを対比して被検査面の2
    次元的平均粗さを評価する非接触表面粗さ測定方法。
  2. 【請求項2】 異なる面積の2つの領域の面積比を
    1.4〜50にしたことを特徴とする請求項1記載の非
    接触表面粗さ測定方法。
  3. 【請求項3】 異なる面積の2つの領域の形状を、領域
    中心から放射状の半径が、非検査面の曲率半径にほぼ逆
    比例して設定することを特徴とする請求項1または2記
    載の非接触表面粗さ測定方法。
  4. 【請求項4】 非検査面が平面または球面などの等方性
    形状をなす場合、2つ領域の形状が円形であることを特
    徴とする請求項1記載の非接触表面粗さ測定方法。
  5. 【請求項5】 被検査面に対してほぼ法線方向から平行
    光束を照射する平行光束発生部と、被検査面に対向して
    この法線と垂直に配置された2次元光電変換素子列と、
    この2次元光電変換素子列で検出した散乱光分布の検出
    出力を画像データに変換する演算手段と、画像データを
    表示するディスプレイまたは記憶するメモリと、ディス
    プレイまたはメモリに記憶された画像上で、散乱光の強
    度分布を3次元的な立体として考えたときの立体の重心
    を求める演算手段と、強度分布の重心の平面的な位置を
    中心とする異なる面積の2つの領域を設定する演算手段
    と、2つの領域内部における散乱光の総合強度の比を計
    算する演算手段と、この計算された比と、予め測定した
    総合強度の比と平均粗さを関連づけたデータとを対比し
    て被検査面の粗さを評価する演算手段とからなることを
    特徴とする非接触表面粗さ測定装置。
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