JPH10169564A - 電磁ポンプ - Google Patents

電磁ポンプ

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JPH10169564A
JPH10169564A JP8325500A JP32550096A JPH10169564A JP H10169564 A JPH10169564 A JP H10169564A JP 8325500 A JP8325500 A JP 8325500A JP 32550096 A JP32550096 A JP 32550096A JP H10169564 A JPH10169564 A JP H10169564A
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JP
Japan
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chamber
case
wall
intake
diaphragm
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Application number
JP8325500A
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English (en)
Inventor
Eiji Kaneko
栄次 金子
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消音を図るホースを不要とする電磁ポンプを
提供することにある。 【解決手段】 本体ケース内にダイヤフラムで仕切った
電動室と吸排気室とを区画形成し、前記ダイヤフラムを
駆動させる電磁駆動手段を前記電動室に設け、この電磁
駆動手段によりダイヤフラムを駆動することにより、分
割ケース42に設けた吸気口54から外気を吸気してこ
の外気を電動室を介して吸排気室に導入させるととも
に、この導入した外気を本体ケースに設けた吐出口33
から吐出させる電磁ポンプにおいて、吸気口54と電動
室との間に消音室55を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、吸気口から外気
を吸気してこの外気を吐出口から吐出する電磁ポンプに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図13に示す電磁ポンプが知
られている。図13において、1は本体ケースであり、
この本体ケース1内には、電動室2と吸気室3A,3B
と排気室4A,4Bとが区画形成され、電動室2と排気
室4A,4Bとがダイヤフラム5A,5Bで仕切られてい
る。電動室2と吸気室3A,3Bは連通孔6により連通
され、吸気室3A,3Bと排気室4A,4Bとは弁7A,
7Bを介して連通されている。また、排気室4A,4B
は弁8A,8Bを介して吐出口9A,9Bと連通し、吐出
口9A,9Bはパイプ10,10を介してタンク11に連
通している。12はタンク11に設けられた吐出口であ
る。
【0003】また、本体ケース1には電動室2に外気を
取り入れるための吸気口13が設けられており、この吸
気口13にはホース14が取り付けられている。
【0004】電動室2には、積層鉄心15とコイル16
と磁石Jを設けた振動子17とからなる電磁駆動手段1
8が設けられおり、振動子17の両端部がダイヤフラム
5A,5Bに接続されている。
【0005】振動子17は、コイル16に交流電流を流
すことにより左右に振動するものであり、この振動によ
ってダイヤフラム5A,5Bを駆動(振動)させる。
【0006】いま、例えば、ダイヤフラム5Aが右側に
変位すると弁7Aが開き弁8Aが閉じるので、ホース1
4から外気が吸気されて電動室2および吸気室3Aを介
して排気室4Aへ導入される。次に、ダイヤフラム5A
が左側へ変位すると弁7Aが閉じ弁8Aが開くので、排
気室4Aに導入された外気が吐出口9Aおよびホース1
0を介してタンク11に導入される。
【0007】同様に、ダイヤフラム5Bの駆動によりホ
ース14から外気が吸気されて、電動室2,吸気室3B,
排気室4B,吐出口9Aおよびホース10を介してタン
ク11に外気が導入される。そして、タンク11内に導
入された外気は吐出口12から吐出されることとなる。
【0008】ところで、このような電磁ポンプにあって
は、ダイヤフラム5A,5Bの振動により空気をたたく
たたき音が発生する。このため、本体ケース1の吸気口
13にホース14を取り付け、たたき音が吸気口13か
ら直接外部へもれるのを防止して消音を図っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の電
磁ポンプにあっては、たたき音の消音を図るために、本
体ケース1の吸気口13にホース14を取り付けている
ので、部品点数が増加するとともに、その取り付け作業
が面倒であるという問題があった。
【0010】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、消音を図るホースを不要とする電
磁ポンプを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、本体ケース内にダイヤフラムで
仕切った電動室と吸排気室とを区画形成し、前記ダイヤ
フラムを駆動させる電磁駆動手段を前記電動室に設け、
この電磁駆動手段によりダイヤフラムを駆動することに
より、本体ケースに設けた吸気口から外気を吸気してこ
の外気を電動室を介して吸排気室に導入させるととも
に、この導入した外気を本体ケースに設けた吐出口から
吐出させる電磁ポンプにおいて、前記吸気口と電動室と
の間に消音室を設けたことを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、前記本体ケースを、複
数の分割ケースで構成し、これら割ケースを合わせるこ
とにより前記消音室が形成されることを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、前記分割ケースを互い
に接合するためのネジボスを分割ケースの周壁に設け、
前記消音室をネジボスの幅内に収まるように設けたこと
を特徴とする。
【0014】請求項4の発明は、本体ケースの周壁を内
壁と外壁とで構成し、この内壁と外壁との間に前記消音
室を形成し、外壁に前記吸気口を設け、消音室と電動室
とを連通する連通孔を前記内壁に設け、前記吸気口と連
通孔とを結ぶ迂回した風路を消音室内に形成したことを
特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる電磁ポン
プの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】図1および図2において、20は本体ケー
スであり、この本体ケース20内には、電動室21と吸
気室23,23と吸排気室24,24と排気室22とタン
ク32とが区画形成され、電動室21と吸排気室24,
24とがダイヤフラム25A,25Bによって仕切られ
ている。電動室21と吸気室23,23は連通孔26,2
6により連通され、吸気室23,23と吸排気室24,2
4とは弁27,27を設けた連通孔28,28により連通
されている。
【0017】また、吸排気室24,24は弁29,29を
設けた連通孔30を介して排気室22に連通し、排気室
22に設けた吐出口31,31はタンク32の導入口3
2a,32aに直接連通している。33はタンク32に設
けられた吐出口である。
【0018】また、図1および図2において、34は電
動室21に設けられた電磁駆動手段であり、この電磁駆
動手段34は、一対の積層鉄心35,35とコイル36,
36と磁石37を設けた振動子38とから構成され、振
動子38の両端部はダイヤフラム25A,25Bに接続
されている。
【0019】振動子38は、コイル36に交流電流を流
すことにより左右に振動するものであり、この振動によ
ってダイヤフラム25A,25Bを駆動(振動)させ
る。
【0020】本体ケース20は、2分割された分割ケー
ス体40,70から構成されている。分割ケース体40,
70は、分割ケース41,71と、この分割ケース41,
71に取り付けたポンプケース100,100と、この
ポンプケース100,100に取り付けた風路ケース1
20,120とから構成されている。
【0021】[分割ケース41]分割ケース41は、図
3〜図5に示すように、四角形状に囲んだ外周壁42〜
45内に隔壁46を連続形成したものであり、外周壁4
2,43の内側には、積層鉄心35を挟持した挟持台4
7,48が連続形成されている。また、外周壁42,43
の外面には突起T,Tが形成されている。
【0022】挟持台47,48には、積層鉄心35の突
条部35A(図2参照)が挿入された溝47A,48A
と、積層鉄心35,35の側面35B,35Bに当接する
平面状の当接面47B,48Bとが形成されている。
【0023】隔壁46には、ダイヤフラム25Aを取り
付けるための円形状の穴46Aと、電動室21と吸気室
23Aとを連通した連通孔46Bとが形成されている。
また、隔壁46には、上述した導入口32aが形成され
ている。この導入口32aと穴46Aとの間には、電動
室21とタンク32とを区画する区画壁49が形成さ
れ、さらにタンク32を第1,第2,第3タンク32A〜
32Cの3つに分割する分割壁50A,50Bと、第2
タンク32Bと第3タンク32Cとを連通した風路51
を形成する風路壁52とが形成されている。風路壁52
と外周壁45との間には風路51を狭めるためのリブR
が形成されている。
【0024】外周壁42,43にはネジボスB1〜B6が
連続形成されており、ネジボスB1,B2,B4,B5の端部
(図4および図6において上端部)には円筒状のボス突
起Ba〜Bdが連続形成されている。また、隔壁46の接
合面46Eには、ネジボスB2,B4のネジ孔に連続した
ボス凹部46a,46bが形成されている。また、導入口
32aに連続して円形状の係合凹部32Eが形成されて
いる。
【0025】ネジボスB1とネジボスB2との間には、外
周壁42と対向するとともに、ネジボスB1,B2の内面
Bnとほぼ面一となっている内壁53が形成されてい
る。すなわち、外周壁42の外面から内壁53の内面ま
での距離とネジボスB1,B2の幅とがほぼ同一に設定さ
れている。
【0026】そして、図6に示すように、内壁53の上
部(図6において)の一端側には連通孔53aが形成さ
れ、外周壁42の一端側の下部には吸気口54が形成さ
れている。外周壁42と内壁53との間には消音室55
が形成されている。この消音室55はネジボスB1,B2
の幅の範囲内で形成したものである。そして、外周壁
(外壁)42と内壁53とで周壁を構成する。
【0027】消音室55内には、連通孔53aと吸気口
54との間に左右方向に延びた仕切リブ56がネジボス
B2から連続形成されている。この仕切リブ56によっ
て、消音室55内に矢印に示すように迂回した風路55
A,55Bが形成され、風路55Bの断面積が小さく、
風路55Aの断面積が大きく設定されている。そして、
電動室32と外気とが連通孔53a,風路54B,54A,
吸気口54を介して連通している。
【0028】また、ネジボスB4とネジボスB5との間に
は外周壁43と対向するとともに、ネジボスB4,B5の
内面Bnとほぼ面一となっているリブV1,V2が形成され
ている。このリブV1,V2と外周壁43との間には、図
7に示すように、間隙57が形成され、外周壁43の上
部の一端側には吸気口58が形成されている。また、リ
ブV1には連通孔Vaが形成され、リブV1とリブV2との
間には所定の間隙Kが形成されている。そして、間隙5
7には消音用のウレタンフィルタFが配設され、電動室
32と外気とが連通孔Vaおよび間隙K,ウレタンフィル
タF57,吸気口58を介して連通している。
【0029】[分割ケース71]分割ケース71は、図
8〜図10に示すように、四角形状に囲んだ外周壁72
〜75内に隔壁76を連続形成したものであり、外周壁
72,73には、分割ケース41のネジボスB1〜B6と
対向した位置にネジボスP1〜P6が連続形成されてい
る。ネジボスP1,P2,P4,P5の端部には、分割ケース
41のボス突起Ba〜Bdが挿入されるボス凹部Pa〜Pd
が形成されている。また、隔壁76の接合面76Eに
は、ネジボスPb,Pcのネジ孔に連続したボス凹部76
a,76bが形成され、導通口32aに連続して円形状の係
合凹部32Gが形成されている。
【0030】外周壁72,73の内側には、積層鉄心3
5を挟持するための挟持台77,78が分割ケース41
の挟持台47,48に対向して連続形成されている。
【0031】挟持台77,78には、積層鉄心35の突
条部35Aが挿入される溝77A,78Aと、積層鉄心
35,35の側面35C,35Cに対向する平面状の板面
77B,78Bが形成され、板面77B,78Bには積層
鉄心35の側面35Cに当接する小径の突起79が複数
形成されている。この突起79は積層鉄心35の側面3
5Cに圧接させることによりつぶれるようになってい
る。
【0032】隔壁76には、ダイヤフラム25Bを取り
付けるための円形状の穴76Aと、電動室21と吸気室
23Aとを連通する連通孔76Bとが形成されている。
また、隔壁76には、上述の導入口32aが形成されて
いる。この導入口32aと穴76Aとの間には、分割ケ
ース41の区画壁49の端面に接合して電動室21とタ
ンク32とを区画する区画壁80が形成されている。ま
た、分割ケース41の分割壁50A,50Bと風路壁5
2との端面に接合して第1〜第3タンク室32A〜32
Cを形成する分割壁81A,81Bと風路壁82とが形
成されている。
【0033】分割壁81Aには、第1タンク室32Aと
第2タンク室32Bとを連通する風路Qを形成する風路
壁81bが形成されている。また、風路壁82と外周壁
75との間には、分割ケース41のリブRとで風路51
を狭めるリブ86が形成されている。
【0034】また、分割ケース71の外周壁73のネジ
ボスP4とネジボスP5との間には、分割ケース41の外
周壁42および内壁53の端面に接合される接合壁84
が形成されている。この接合壁84により分割ケース4
1の風路55Bの上部開口(図6参照)を閉塞するもの
である。
【0035】分割ケース71のネジボスP1とネジボス
P2との間には、外周壁72と対向するとともに、ネジ
ボスP1,P2の内面Pnと面一となっているリブ90,9
1が形成されている。このリブ90,91と外周壁72
との間には間隙92が形成され、この間隙92には上述
したフィルタFが挟み込まれるようになっている。ま
た、リブ90とリブ91との間には所定の間隙95が形
成されている。この間隙95と分割ケース41の間隙5
7とで消音室が形成され、この消音室にフィルタFが配
置される。
【0036】また、外周壁72,73の外側には、分割
ケース41の外周壁42,43の突起Tに係合するコ字
状のフックが93が形成されている。
【0037】[ポンプケース]ポンプケース100は、
図11および図12に示すように、上述した吸排気室2
4を区画形成する筒体101の一端の外周囲に平板状の
接合板部102を連続形成し、筒体101の他端を閉塞
板103で閉塞したものである。そして、接合板部10
2と分割ケース41,71とでダイヤフラム25A,25
Bを挟み込んで保持するものである。
【0038】接合板部102には、分割ケース41,7
1の連通孔26に接続される連通孔115と、上述した
吐出口31と、ネジ孔N1〜N4とが形成されている。ま
た、接合板部102の接合面(内側面)102Aには、
ネジ孔N1,N4に連続した円筒状のネジ突起104と、
突出口31Aに連続した円筒状の突起105とが形成さ
れている。この突起105は分割ケース41,71の係
合凹部32E,32Gに嵌入される。
【0039】閉塞板103には、多数の小孔106から
なる連通孔28(図1参照)と、多数の小孔107から
なる連通孔30とが形成されている。接合板部102お
よび閉塞板103の外側面には、連通孔115および連
通孔28を囲んだ周壁110が形成され、この周壁11
0に風路ケース120(図1参照)が取り付けられてい
る。そして、周壁110と風路ケース120とによって
ポンプケース100の外側に吸気室23(図1参照)を
形成している。また、連通孔30および吐出口31Aを
囲んだ周壁111が形成され、この周壁111に風路ケ
ース121が取り付けられている。そして、周壁111
と風路ケース121(図1参照)とによってポンプケー
ス100の外側に排気室22を形成している。
【0040】[組み付け]先ず、図1に示すように、風
路ケース120,121を取り付けたポンプケース10
0を分割ケース41に接合させて分割ケース体40を組
み付けておく。この組み付けは、ポンプケース100の
ネジ突起104,104を分割ケース41のボス凹部4
6a,46bに嵌入させてポンプケース100を分割ケー
ス41に対して位置決めしておくとともに仮止めをして
おくものである。また、この組み付けによりポンプケー
ス100と分割ケース41とでダイヤフラム25Aを挟
持させる。これにより、吸排気室24が形成される。
【0041】次に、分割ケース41の挟持台47,48
の当接面47B,48Bと、分割ケース71の挟持台7
7,78の板面77B,78Bとで電磁駆動手段34の積
層鉄心35,35の側面35B,35B,35C,35Cを
挟み込みながら分割ケース体40に分割ケース71を合
わせて組み付ける。この組み付も、分割ケース41のボ
ス突起Ba〜Bdを分割ケース71のボス凹部Pa〜Pdに
嵌入させることにより位置決めされ、そして分割ケース
71のフック93を分割ケース41の突起Tに係合させ
ることにより分割ケース71を分割ケース41に仮止め
しておくものである。この組み付けの前に、振動子38
の一端をダイヤフラム25Aに固定しておく。
【0042】分割ケース体40に分割ケース71を合わ
せることにより消音室55が形成される。
【0043】そして、振動子38の他端にダイヤフラム
25Bを取り付け、このダイヤフラム25Bを分割ケー
ス71とポンプケース100とで挟持させるとともに、
このポンプケース100を分割ケース71に組み付けて
分割ケース体70を組み付ける。この組み付けも、ポン
プケース100のネジ突起104,104を分割ケース
71のボス凹部76a,76bに嵌入させて、風路ケース
120,121を取り付けたポンプケース100を分割
ケース71に位置決めしながら仮止めしておくものであ
る。
【0044】この組み付けにより、電動室21と吸排気
室24と吸気室23と排気室22とタンク32とが形成
される。また、第1〜第3タンク室32A〜32Cが形
成され、さらに、第1タンク室32Aと第2タンク室3
2Bとを連通する風路Qが形成され、第2タンク室32
Bと第3タンク室32Cとを連通する風路51が形成さ
れる。
【0045】次に、分割ケース41,71の各ネジボス
B1〜B6,P1〜P6のネジ孔およびポンプケース100,
100の各ネジ孔N1〜N4にネジ(図示せず)を挿入し
て、分割ケース41,71およびポンプケース100,1
00を締め付けて固定する。この締め付けにより、電磁
駆動手段34の積層鉄心35,35の側面35C,35C
が分割ケース71の挟持台77,78の板面77B,78
Bへ圧接されるので、この板面77B,78Bに設けた
突起79がつぶれていく。このため、電磁駆動手段34
の積層鉄心35,35をガタつくことなく分割ケース4
1,71で挟持することができる。
【0046】「動作」次に、上記実施形態の電磁ポンプ
の動作について説明する。
【0047】電磁駆動手段34のコイル36に交流電流
を流すと、振動子38が左右に振動していく。この振動
によってダイヤフラム25A,25Bが駆動(振動)さ
れる。
【0048】いま、例えば、ダイヤフラム25Aが左側
(図1および図2において)に変位すると、分割ケース
体40の弁27が開き弁29が閉じるので、分割ケース
41の吸気口54から外気が吸気されて消音室55の風
路55A,55Bおよび連通孔53aを介して電動室21
に導入される。同様に、分割ケース41の吸気口58か
ら外気が吸気されて、ウレタンフィルタF57,連通孔
VaおよびリブV1とリブV2との間の間隙Kを介して電
動室21に導入される。
【0049】そして、電動室21に導入された外気は分
割ケース体40の連通孔26,115および吸気室23
を介して吸排気室24に導入される。
【0050】次に、ダイヤフラム25Aが右側へ変位す
ると、分割ケース体40の弁27が閉じ弁29が開くの
で、吸排気室24に導入された外気は排出室22および
吐出口31を介してタンク32の第1タンク室32Aへ
吐出される。
【0051】同様に、ダイヤフラム25Bの駆動により
吸気口54,58から外気が吸気されて電動室21に導
入され、この電動室21に導入された外気は分割ケース
体70の吸気室23を介して吸排気室24に導入され、
さらに、吸排気室24に導入された外気は排気室22を
介してタンク32の第1タンク室32Aへ吐出されるこ
ととなる。
【0052】そして、タンク32の第1タンク室32A
へ吐出された外気は、第2,第3タンク室32B,32C
へと流れていき、第3タンク室32Cの吐出口33から
吐出される。
【0053】吐出口33から吐出される外気は脈動して
いるとともに、ダイヤフラム25A,25Bによるたた
き音を含んでいるが、タンク32が3つの第1,第2,第
3タンク室32A〜32Cに分割されているので、その
脈動が平滑されて第3タンク室32Cからはほぼ一定の
圧力の外気が吐出される。また、たたき音も第1,第2,
第3タンク室32A〜32Cで吸収されて突出口33か
らもれるたたき音は大変小さなものとなる。
【0054】ところで、ダイヤフラム25A,25Bの
振動によるたたき音は、分割ケース41の連通孔53a
から消音室55の風路55B,55Aを介して吸気口5
4から外部へもれていくが、風路55Bの断面積が小さ
く且つ左右方向(図6において)に延びた状態となって
いるので、この風路55Bでたたき音は減衰される。そ
して、風路55Bから風路55Aへ伝わる際に、風路5
5Bの断面積よりも風路55Aの断面積の方が大きいの
で、風路55Bを伝わってきたたたき音は風路55Aに
入る際にさらに減衰される。
【0055】そして、風路55Aに入ったたたき音は、
風路55Aで大きく迂回される状態となって吸気口54
から外部へもれていくので、消音効果はさらに高まり、
風路55Aに入ったたたき音はさらに減衰されて吸気口
54からもれていくこととなる。このため、吸気口54
からもれるたたき音は大変小さなものとなる。
【0056】したがって、たたき音を小さくするために
吸気口54にホースを接続する必要がない。また。消音
室55をネジボスB1,B2の幅の範囲内で形成したの
で、電動室21内に消音室用のスペースを確保する必要
がなく、このため、電磁ポンプの小型化を図ることがで
きる。
【0057】さらに、分割ケース体40に分割ケース体
70を合わせるだけで、消音室55が形成されることに
なるので、消音室55を形成するために組立工数が増加
してしまうことを防止することができる。
【0058】また、電動室21内のたたき音は、分割ケ
ース41の連通孔Vaと、リブV1,V2間の間隙Kおよび
分割ケース71の間隙95で形成される開口とから、分
割ケース41,71の間隙57,92で形成される消音室
へ入り、さらにこの消音室から吸気口58を介して外部
へもれていくが、連通孔Vaおよび前記開口からたたき
音が前記消音室に入る際に、前記消音室が広がった状態
となっていることにより減衰される。また、前記消音室
にはウレタンフィルタFが配置されているので、消音室
に入ったたたき音はウレタンフィルタFでさらに減衰さ
れて、吸気口58から外部へもれていくことになる。こ
のため、吸気口58からもれるたたき音は大変小さなも
のとなる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、吸気口側には消音用のホースが不要となり、部
品点数や組立工数を減らすことができる。
【0060】請求項2の発明によれば、2つの分割ケー
ス体を組み合わせるだけで、消音室が形成されるので、
消音室を形成するために組立工数が増加してしまうこと
を防止することができる。
【0061】請求項3の発明によれば、消音室を設けて
も小型化を図ることができる。
【0062】請求項4の発明によれば、消音室の消音効
果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電磁ポンプの構成を示した断面
図である。
【図2】図1に示す電磁ポンプの横断面図である。
【図3】(A)図1に示す電磁ポンプの分割ケースを示
した平面図である。 (B)分割ケースの正面図である。
【図4】(A)図3に示す分割ケースの横断面図であ
る。 (B)図3に示す分割ケースの横断面図である。 (C)図3に示す分割ケースの縦断面図である。
【図5】(A)図3に示す分割ケースの底面図である。 (B)図3に示す分割ケースの左側面図である。
【図6】(A)消音室の構成を示した説明図である。 (B)消音室の構成を示した断面図である。
【図7】(A)図3に示す分割ケースのリブと外周壁と
の位置関係を示した説明図である。 (B)上記リブと外周壁との間に形成される間隙を示し
た断面図である。
【図8】(A)図1の電磁ポンプの他の分割ケースを示
した平面図である。 (B)上記分割ケースの正面図である。
【図9】(A)図8の分割ケースの底面図である。 (B)図8の分割ケースの左側面図である。
【図10】(A)図8の分割ケースの横断面図である。 (B)図8の分割ケースの横断面図である。 (C)図8の分割ケースの縦断面図である。
【図11】(A)ポンプケースを示した正面図である。 (B)ポンプケースを示した底面図である。
【図12】(A)図11のポンプケースを示した背面図
である。 (B)上記ポンプケースの断面図である。
【図13】従来の電磁ポンプの構成を示した断面図であ
る。
【符号の説明】
20 本体ケース 21 電動室 24 吸排気室 25A ダイヤフラム 25B ダイヤフラム 33 吐出口 34 電磁駆動手段 54 吸気口 55 消音室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ケース内にダイヤフラムで仕切った電
    動室と吸排気室とを区画形成し、前記ダイヤフラムを駆
    動させる電磁駆動手段を前記電動室に設け、この電磁駆
    動手段によりダイヤフラムを駆動することにより、本体
    ケースに設けた吸気口から外気を吸気してこの外気を電
    動室を介して吸排気室に導入させるとともに、この導入
    した外気を本体ケースに設けた吐出口から吐出させる電
    磁ポンプにおいて、 前記吸気口と電動室との間に消音室を設けたことを特徴
    とする電磁ポンプ。
  2. 【請求項2】前記本体ケースを、複数の分割ケースで構
    成し、これら分割ケースを合わせることにより前記消音
    室が形成されることを特徴とする請求項1の電磁ポン
    プ。
  3. 【請求項3】前記分割ケースを互いに接合するためのネ
    ジボスを分割ケースの周壁に設け、前記消音室をネジボ
    スの幅内に収まるように設けたことを特徴とする請求項
    2の電磁ポンプ。
  4. 【請求項4】本体ケースの周壁を内壁と外壁とで構成
    し、この内壁と外壁との間に前記消音室を形成し、外壁
    に前記吸気口を設け、消音室と電動室とを連通する連通
    孔を前記内壁に設け、前記吸気口と連通孔とを結ぶ迂回
    した風路を消音室内に形成したことを特徴とする請求項
    1の電磁ポンプ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001053700A1 (en) * 2000-01-24 2001-07-26 Joong Ho Chon Air pump for aquarium
JP2006204764A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Matsushita Electric Works Ltd エアーマッサージ機

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JP4661243B2 (ja) * 2005-01-31 2011-03-30 パナソニック電工株式会社 エアーマッサージ機

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