JPH10167779A - セメント原料の粉砕・分級装置の鉄分除去装置 - Google Patents

セメント原料の粉砕・分級装置の鉄分除去装置

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JPH10167779A
JPH10167779A JP8325375A JP32537596A JPH10167779A JP H10167779 A JPH10167779 A JP H10167779A JP 8325375 A JP8325375 A JP 8325375A JP 32537596 A JP32537596 A JP 32537596A JP H10167779 A JPH10167779 A JP H10167779A
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JP8325375A
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Hisashi Kubo
久 久保
Koichi Takahashi
孝一 高橋
Tomio Yamanaka
富美夫 山中
Kazuhiko Asami
和彦 浅見
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セメント原料中の鉄分を効率良く除去でき、戻
粉シュータ内の圧力を負圧に保つことにより戻粉シュー
タ内のセメント原料の漏れを防止できる。 【解決手段】セパレータにて分級された鉄分11aを含
む粗粉11bが戻粉シュータ16を介して原料粉砕機に
フィードバックされる。戻粉シュータのアッパシュータ
17の下端に除鉄機24を収容する除鉄用チャンバ18
が接続され、除鉄用チャンバの下端と原料供給路がロア
シュータ19により接続され、更に除鉄用チャンバの下
端に除鉄用シュータ23が接続される。戻粉シュータ内
に設けられた除鉄機のドラム24aが除鉄用チャンバに
回転可能に設けられ、ドラム内に回転不能の磁石24が
ロアシュータの上方側に遍倚して設けられる。ドラム外
周面に落下した鉄分を含む粗粉のうち、鉄分がドラムに
吸着されて除鉄用シュータに導かれ、鉄分が除去された
粗粉がロアシュータに導かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント原料を粉
砕・分級装置により粉砕・分級して得られたセメント原
料の鉄分を含む粗粉から鉄分を除去する装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、原料供給路
を介して原料粉砕機に供給されたセメント原料がこの原
料粉砕機により粉砕され、原料粉砕機より上方に設置さ
れたセパレータにより上記原料粉砕機から排出されたセ
メント原料を微粉と鉄分を含む粗粉とに分級され、更に
セパレータにより分級された鉄分を含む粗粉が戻粉フィ
ーダを通って落下し上記原料供給路にフィードバックす
るように構成されたセメント原料の粉砕・分級装置が知
られている。この装置では、原料粉砕機の回転可能な円
筒状のチューブミル本体にクロム鋼等により形成された
多数のミルボールが収容され、これらのミルボールによ
りセメント原料が粉砕される。またセパレータにより分
級された鉄分を含む粗粉は原料供給路を介して原料粉砕
機にフィードバックされるので、再び原料粉砕機に供給
されて更に細かく粉砕される。更に戻粉シュータ内はこ
のシュータの接続部からセメント原料が漏れるの防止す
るために負圧にされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のセ
メント原料の粉砕・分級装置では、長時間運転すると、
原料粉砕機内のミルボールが疲労等により変形又は破損
してミルボールの破片が発生したり、原料粉砕機の内面
が剥離して鉄の磨滅粉が発生したりするが、これらのミ
ルボールの破片や鉄の摩耗粉等の鉄分がセメント原料と
ともにセパレータに供給される不具合があった。また、
上記従来のセメント原料の粉砕・分級装置では、戻粉シ
ュータ内を落下するセメント原料の粗粉の量が多くなる
と、このシュータ内の圧力が高くなって一時的に正圧な
る場合があった。このとき、戻粉シュータの接続部等か
らセメント原料が漏れる問題点があった。
【0004】本発明の目的は、セメント原料中の鉄分を
効率良く除去でき、戻粉シュータ内の圧力を負圧に保つ
ことにより戻粉シュータ内のセメント原料の漏れを防止
することができる、セメント原料の粉砕・分級装置の鉄
分除去装置を提供することにある。本発明の別の目的
は、セメント原料から除去された鉄分を利用価値のある
ものとないものとに極めて容易に分離できる、セメント
原料の粉砕・分級装置の鉄分除去装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図2に示すように、セメント原料11を粉砕す
る原料粉砕機12と、原料粉砕機12より上方に設置さ
れ原料粉砕機12から排出されたセメント原料11を微
粉と鉄分11aを含む粗粉11bとに分級するセパレー
タ13と、セパレータ13により分級された鉄分11a
を含む粗粉11bを落下させて原料粉砕機12にフィー
ドバックする戻粉シュータ16とを備えたセメント原料
の粉砕・分級装置の改良である。その特徴ある構成は、
戻粉シュータ16の内部に除鉄機24が設けられたとこ
ろにある。
【0006】この請求項1に係るセメント原料の粉砕・
分級装置の鉄分除去装置では、原料粉砕機12内のミル
ボールの変形又は破損、或いは原料粉砕機12の内面の
剥離等により、ミルボールの破片や鉄の摩耗粉等の鉄分
がセメント原料11とともにセパレータ13に供給さ
れ、この鉄分11aを含むセメント原料11はセパレー
タ13により微粉と鉄分11aを含む粗粉11bとに分
級される。鉄分11aを含む粗粉11bは戻粉シュータ
16の内部の除鉄機24により吸着されるので、鉄分1
1aが除去されたセメント原料11の粗粉11bが原料
粉砕機12にフィードバックされて再び粉砕される。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1に示すように、戻粉シュータ16
がセパレータ13に上端が接続されたアッパシュータ1
7と、アッパシュータ17の下端に接続され除鉄機24
を収容する除鉄用チャンバ18と、上端が除鉄用チャン
バ18の下端に接続され下端が原料粉砕機12の原料供
給路21に接続されたロアシュータ19と、上端が除鉄
用チャンバ18の下端に接続された除鉄用シュータ23
とを備え、除鉄機24が除鉄用チャンバ18に設けられ
水平軸を中心に回転可能なドラム24aと、ドラム24
a内部にロアシュータ23の上方側に遍倚してドラム2
4aと非接触に固定された磁石24bとを備え、アッパ
シュータ17に導入されてドラム24a外周面に落下し
た鉄分11aを含む粗粉11bのうち、鉄分11aがド
ラム24a外周面に吸着されて除鉄用シュータ23に導
かれ、鉄分11aが除去された粗粉11bがロアシュー
タ19に導かれるように構成されたことを特徴とする。
【0008】この請求項2に係るセメント原料の粉砕・
分級装置の鉄分除去装置では、セパレータ13により分
級された鉄分11aを含む粗粉11bはアッパシュータ
17に導入され、アッパシュータ17内を通ってドラム
24aの外周上面に落下する。ドラム24aの外周上面
に落下した鉄分11aを含む粗粉11bのうち磁性体で
ある鉄分11aはドラム24a内の磁石24bの磁力に
よりドラム24a外周面に吸着し、非磁性体であるセメ
ント原料11の粗粉11bはロアシュータ19内に落下
する。ドラム24aが回転してドラム24a外周面に吸
着した鉄分11aが除鉄用シュータ23の上方に至る
と、この鉄分11aと磁石24bとの距離が大きくなっ
て鉄分11aを吸着する磁石24bの磁力が弱くなるの
で、上記鉄分11aはドラム24a外周面から離脱して
除鉄用シュータ23内に落下する。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項2に係る発
明であって、更に図1に示すように、アッパシュータ1
7に設けられアッパシュータ17を開閉するダンパ27
と、ダンパ27より下方のアッパシュータ17又は除鉄
用チャンバ18に設けられアッパシュータ17又は除鉄
用チャンバ18内の圧力を検出する圧力センサ33と、
圧力センサ33の検出出力に基づいてダンパ27を制御
するコントローラ34とを備えたことを特徴とする。こ
の請求項3に係るセメント原料の粉砕・分級装置の鉄分
除去装置では、アッパシュータ17又は除鉄用チャンバ
18内を落下する鉄分11aを含む粗粉11bの量が多
くなると、アッパシュータ17又は除鉄用チャンバ18
内の圧力が高くなったことを圧力センサ33が検出す
る。コントローラ34はこの圧力センサ33の検出出力
に基づいてダンパ27を制御し、このダンパ27により
アッパシュータ17が閉じられるので、戻粉シュータ1
6内の圧力は負圧に保たれる。
【0010】請求項4に係る発明は、請求項2又は3に
係る発明であって、更に図1に示すように、除鉄用シュ
ータ23の出口端に除鉄用シュータ23に導入された鉄
分11aを鉄屑を含む粗い鉄11dと細かい鉄11cと
に分離する分離器37が設けられたことを特徴とする。
この請求項4に係るセメント原料の粉砕・分級装置の鉄
分除去装置では、除鉄用シュータ23に導入された鉄分
11aを、利用価値のある鉄屑を含む粗い鉄11dと利
用価値のない細かい鉄11cとに極めて容易に分離でき
る。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図1及び図2に示すように、
セメント原料11の粉砕・分級装置10はセメント原料
11を粉砕する原料粉砕機12と、この原料粉砕機12
より上方に設置されたセパレータ13とを備える。原料
粉砕機12はこの実施の形態では水平軸(図示せず)を
中心に回転可能な円筒状のチューブミル本体12aと、
このチューブミル本体12aに収容された粉砕媒体であ
る多数のミルボール(図示せず)とを有するチューブミ
ルである(図2)。チューブミル本体12aの両端には
それぞれ原料入口12b及び原料出口12cが形成さ
れ、ミルボールは靱性の高いクロム鋼等により形成され
る。
【0012】セパレータ13はこの実施の形態では漏斗
状のアウタケース13aと、このアウタケース13aに
収容されアウタケースと相似形に形成されかつ外周面に
羽根(図示せず)を有する高速回転可能な回転壁(図示
せず)とを有し、アウタケース13aに空気を吹込んで
内向空気流を発生させ、セメント原料11に作用する流
体抵抗と遠心力によりセメント原料11(図1)を微粉
(図示せず)と鉄分11a(図1)を含む粗粉11b
(図1)とに分級するサイクロンエアセパレータである
(図2)。アウタケース13aの上端には原料粉砕機1
2により粉砕されたセメント原料11をセパレータ13
に供給する原料入口13bが形成され、アウタケース1
3aの下端にはセパレータ13により分級された鉄分1
1aを含む粗粉11bを排出する粗粉出口13cが形成
され、更にアウタケース13aの下部外周面にはセパレ
ータ13により分級された微粉を排出する微粉出口13
dが形成される(図2)。
【0013】原料粉砕機12の原料入口12bには本発
明の原料供給路である第1コンベヤ21が接続され、原
料粉砕機12の原料出口12c近傍にはバケットコンベ
ヤ14が立設される(図2)。バケットコンベヤ14は
下端に形成された原料入口14aと、上端に形成された
原料出口14bと、原料入口14aからこのコンベヤ1
4に供給されたセメント原料11を原料出口14bまで
搬送する多数のバケット(図示せず)とを有する。原料
粉砕機12の原料出口12cはバケットコンベヤ14の
原料入口14aに臨み、バケットコンベヤ14の原料出
口14bとセパレータ13の原料入口13bは第2コン
ベヤ22により接続される。またセパレータ13の粗粉
出口13cは戻粉シュータ16(図1及び図2)を介し
て第1コンベヤ21に接続され、この戻粉シュータ16
により鉄分11aを含む粗粉11bを原料粉砕機12に
フィードバックするように構成される。セパレータ13
の微粉出口13dは図示しないがサイロ及プレヒータ等
を介してキルンに接続される。
【0014】戻粉シュータ16はセパレータ13の粗粉
出口13cに上端が接続されたアッパシュータ17と、
アッパシュータ17の下端に接続された除鉄用チャンバ
18と、上端が除鉄用チャンバ18の下端に接続され下
端が第1コンベヤ21に接続されたロアシュータ19
と、上端が除鉄用チャンバ18の下端に接続された除鉄
用シュータ23とを備える(図1及び図2)。除鉄用チ
ャンバ18はアッパシュータ17より大径に形成され、
アッパシュータ17の下端は除鉄用チャンバ18の上端
のうちこのチャンバ18の鉛直方向に延びる孔中心より
左側に遍倚して接続される(図1)。ロアシュータ19
の上端は除鉄用チャンバ18の下端のうちこのチャンバ
18の孔中心より左側に遍倚して上記アッパシュータ1
7の下端にほぼ対向するように接続され、除鉄用シュー
タ23の上端は除鉄用チャンバ18の下端のうちこのチ
ャンバ18の孔中心より右側に遍倚して接続される。
【0015】除鉄用チャンバ18には除鉄機24が収容
される(図1)。除鉄機24は除鉄用チャンバ18に水
平方向に回転可能に挿入されたドラム24aと、ドラム
24a内部にこのドラム24aと非接触に固定された磁
石24bとを備える。ドラム24aはこの実施の形態で
は非磁性体であるオーステナイト系ステンレス鋼により
円筒状に形成され、このドラム24aの回転中心が除鉄
用チャンバ18の孔中心と直交して除鉄用チャンバ18
に回転可能に取付けられる。磁石24bは永久磁石又は
電磁石であって、その横断面は半月状に形成される。磁
石24bはドラム24aの回転中心に対して左側下方、
即ちロアシュータ19上方側に遍倚した状態で除鉄用チ
ャンバ18に回転しないように固定される。またアッパ
シュータ17に導入された鉄分11aを含む粗粉11b
はドラム24aの外周上面のうち左側上面に落下するよ
うに構成される。
【0016】アッパシュータ17の下部にはこのアッパ
シュータ17から分岐するバイパスシュータ26の上端
が接続され、バイパスシュータ26の下端はロアシュー
タ19に接続される(図1及び図2)。またアッパシュ
ータ17の下部のうち上記バイパスシュータ26の分岐
部にはアッパシュータ17及びバイパスシュータ26を
開閉するダンパ27が設けられ(図1及び図2)、この
ダンパ27はシャフト28を介してダンパ用アクチュエ
ータ29により駆動される(図1)。このアクチュエー
タ29は電動モータ、ロータリソレノイド、ロータリア
クチュエータ等により構成される。このダンパ27によ
りアッパシュータ17を閉じかつバイパスシュータ26
を開くと鉄分11aを含む粗粉11bはバイパスシュー
タ26に導入され、ダンパ27によりアッパシュータ1
7を開きかつバイパスシュータ26を閉じると鉄分11
aを含む粗粉11bは除鉄用チャンバ18に導入される
ようになっている。また除鉄用チャンバ18にはこのチ
ャンバ18内の圧力のうち静圧を検出する圧力センサ3
3が設けられる。この圧力センサ33の検出出力はコン
トローラ34の制御入力に接続され、コントローラ34
の制御出力は図示しない駆動回路を介してダンパ用アク
チュエータ29に接続される。
【0017】また除鉄用シュータ23の出口端、即ちこ
のシュータ23下端の下方には傾斜板36が設けられ
(図1及び図2)、この傾斜板36のうち除鉄用シュー
タ23の下端に対向する位置には分離器37(図1)が
設けられる。傾斜板36には除鉄用シュータ23の下端
に対向して開口部36aが形成され、分離器37はこの
開口部36aを覆うように傾斜板36に取付けられた所
定のメッシュの網である。この分離器37の下方には第
1容器31が配置され、傾斜板36の下端の下方には第
2容器32が配置される(図1及び図2)。第1容器3
1は分離器37の網目を通って落下した細かい鉄11c
を収容し、第2容器32は分離器37の網目を通らずに
傾斜板36に沿って転がり傾斜板36の下端から落下し
た鉄屑を含む粗い鉄11dを収容するように構成される
(図1)。
【0018】なお、この実施の形態では原料粉砕機とし
てチューブミルを用いたが、攪拌ミル、振動ミル、遊星
ミル、ロッドミル又はその他の原料粉砕機を用いてもよ
い。また、この実施の形態ではセパレータとしてサイク
ロンエアセパレータを用いたが、ゲーコ型エアセパレー
タ、スターテバンド型エアセパレータ又はその他のエア
セパレータを用いてもよい。また、この実施の形態では
圧力センサをダンパより下方の除鉄用チャンバに設けた
が、ダンパより下方のアッパシュータに設けてもよい。
更に、この実施の形態ではドラムを非磁性体であるオー
ステナイト系のステンレス鋼により形成したが、ドラム
をSS鋼により形成してもよい。この場合、ドラム外周
面に吸着された鉄分がドラム外周面から離れ難いときに
はブラシやスクレーパ等により掻き落とすように構成し
てもよい。
【0019】このように構成されたセメント原料の粉砕
・分級装置の鉄分除去装置の動作を説明する。セメント
原料11を第1コンベヤ21を介して原料粉砕機12に
供給すると、この粉砕機12内の多数のミルボール(図
示せず)によりセメント原料11が粉砕される。このと
きミルボールが変形又は破損したり、或いは原料粉砕機
12の内面が剥離したりして、ミルボールの破片や鉄の
摩耗粉等の鉄分11aが粉砕されたセメント原料11と
ともにバケットコンベヤ14を介してセパレータ13に
供給される。上記鉄分11aを含むセメント原料11は
セパレータ13により微粉(図示せず)と鉄分11aを
含む粗粉11bとに分級され、微粉はセパレータ13の
微粉出口13dから排出され、更に図示しないサイロ及
プレヒータ等を介してキルンにて焼成される。
【0020】一方、鉄分11aを含む粗粉11bはセパ
レータ13の粗粉出口13cから戻粉シュータ16のア
ッパシュータ17に導入される。このときアッパシュー
タ17及び除鉄用チャンバ18内を落下する鉄分11a
を含む粗粉11bの量は多くなく、圧力センサ33が除
鉄用チャンバ18内の静圧が低く負圧であることを検出
しているので、コントローラ34はこのセンサ33の検
出出力に基づいてダンパ用アクチュエータ29を制御
し、図1の実線で示すようにダンパ27によりアッパシ
ュータ17を開きかつバイパスシュータ26を閉じた状
態を保つ。アッパシュータ17に導入された鉄分11a
を含む粗粉11bは図1に示すように、除鉄用チャンバ
18内のドラム24aの外周上面のうち左側上面に落下
し、この鉄分11aを含む粗粉11bのうち磁性体であ
る鉄分11aはドラム24a内部の磁石24bの磁力に
よりドラム24a外周面に吸着し、非磁性体であるセメ
ント原料11の粗粉11bはドラム24a外周面に吸着
せずにロアシュータ19内に落下する。ロアシュータ1
9内に落下した鉄分11aが除去されたセメント原料1
1の粗粉11bは第1コンベヤ21を介して原料粉砕機
12にフィードバックされ、この粉砕機12により再び
粉砕される。
【0021】ドラム24aの外周面に吸着された鉄分1
1aは、ドラム24aが図1の実線矢印の方向に回転
し、上記鉄分11aが除鉄用シュータ18の上方に達す
ると、磁石24bとの距離が大きくなって鉄分11aを
吸着する磁石24bの磁力が弱くなるので、ドラム24
a外周面から離脱して除鉄用シュータ23内に落下す
る。この鉄分11aは除鉄用フィーダ23を通って傾斜
板36上に落下し、分離器37の所定のメッシュより小
さい鉄分、即ち細かい鉄11cは分離器37の網目を通
過して第1容器31に収容される。また分離器37の所
定のメッシュより大きな鉄分、即ち鉄屑を含む粗い鉄1
1dは傾斜板36に沿って転がり、第2容器32に収容
される。第2容器32に収容された鉄屑を含む粗い鉄1
1dは殆どが再利用可能なミルボールの破片であり、こ
れらの破片は再びミルボールを製造するための原料とな
る。
【0022】またセパレータ13からアッパシュータ1
7を介して除鉄用チャンバ18内に導入される鉄分11
aを含む粗粉11bの量が多くなると、アッパシュータ
17内及び除鉄用チャンバ18内の静圧が高くなって正
圧になるが、このときコントローラ34は圧力センサ3
3の検出出力に基づいて速やかにダンパ用アクチュエー
タ29を制御し、図1の二点鎖線で示すようにダンパ2
7によりアッパシュータ17を閉じかつバイパスシュー
タ26を開くので、アッパシュータ17に導入された鉄
分11aを含む粗粉11bはバイパスシュータ26、ロ
アシュータ19及び第1コンベヤ21を介して原料粉砕
機12にフィードバックされる。この結果、戻粉シュー
タ16内の圧力が負圧に保たれるので、このシュータ1
6の接続部等からセメント原料11が漏れるのを防止で
きる。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、原
料粉砕機がセメント原料を粉砕し、この原料粉砕機より
上方に設置されたセパレータが原料粉砕機から排出され
たセメント原料を微粉と鉄分を含む粗粉とに分級し、セ
パレータにより分級された鉄分を含む粗粉を落下させて
原料粉砕機にフィードバックする戻粉シュータの内部に
除鉄機を設けたので、ミルボールの破片や鉄の摩耗粉等
の鉄分がセメント原料とともにセパレータに供給されて
も、鉄分を含む粗粉中の鉄分は戻粉シュータの内部の除
鉄機により吸着され、鉄分が除去されたセメント原料の
粗粉が原料粉砕機にフィードバックされて再び粉砕され
る。この結果、不純物である磁性を有する鉄分を殆ど含
まないセメント製品を得ることができる。
【0024】また戻粉シュータがアッパシュータと、ア
ッパシュータの下端に接続され除鉄機を収容する除鉄用
チャンバと、除鉄用チャンバ下端と原料供給路を接続す
るロアシュータと、除鉄用チャンバ下端に接続された除
鉄用シュータとを備え、除鉄機が除鉄用チャンバに水平
軸を中心に回転可能に設けられたドラムと、ドラム内に
ロアシュータの上方側に遍倚してこのドラムと非接触に
固定された磁石とを備え、ドラム外周面に落下した鉄分
を含む粗粉のうち、鉄分をドラムに吸着して除鉄用シュ
ータに導き、鉄分が除去された粗粉をロアシュータに導
くように構成すれば、アッパシュータに導入されドラム
の外周上面に落下した鉄分を含む粗粉のうち磁性体であ
る鉄分は、ドラム内の磁石の磁力によりドラム外周面に
吸着し、非磁性体であるセメント原料の粗粉はロアシュ
ータ内に落下する。ドラム外周面に吸着した鉄分はドラ
ムの回転により除鉄用シュータの上方に至り磁石からの
距離が大きくなるので、鉄分を吸着する磁石の磁力が弱
くなり、ドラム外周面から離脱して除鉄用シュータ内に
落下する。この結果、セメント原料中の鉄分を効率良く
除去できる。
【0025】またアッパシュータを開閉するダンパをア
ッパシュータに設け、アッパシュータ又は除鉄用チャン
バ内の圧力を検出する圧力センサをダンパより下方のア
ッパシュータ又は除鉄用チャンバに設け、更に圧力セン
サの検出出力に基づいてコントローラがダンパを制御す
るように構成すれば、アッパシュータ又は除鉄用チャン
バ内を落下する鉄分を含む粗粉の量が多くなって、アッ
パシュータ又は除鉄用チャンバ内の圧力が高くなったこ
とを圧力センサが検出すると、コントローラがこの圧力
センサの検出出力に基づいてダンパを制御し、このダン
パによりアッパシュータが閉じられる。この結果、戻粉
シュータ内の圧力が負圧に保たれるので、戻粉シュータ
内のセメント原料が戻粉シュータの接続部等から漏れる
のを防止できる。更に除鉄用シュータの出口端に分離器
を設け、この分離器が除鉄用シュータに導入された鉄分
を鉄屑を含む粗い鉄と細かい鉄とに分離するように構成
すれば、鉄分を利用価値のあるものとないものに極めて
容易に分離できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施形態のセメント原料の粉砕・分級
装置の鉄分除去装置を示す図2のA部拡大断面図。
【図2】そのセメント原料の粉砕・分級装置の構成図。
【符号の説明】
10 セメント原料の粉砕・分級装置 11 セメント原料 11a 鉄分 11b 粗粉 11c 細かい鉄 11d 鉄屑を含む粗い鉄 12 原料粉砕機 13 セパレータ 16 戻粉シュータ 17 アッパシュータ 18 除鉄用チャンバ 19 ロアシュータ 21 第1コンベヤ(原料供給路) 23 除鉄用シュータ 24 除鉄機 24a ドラム 24b 磁石 27 ダンパ 33 圧力センサ 34 コントローラ 37 分離器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅見 和彦 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三 菱マテリアル株式会社横瀬工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント原料(11)を粉砕する原料粉砕機
    (12)と、前記原料粉砕機(12)より上方に設置され前記原
    料粉砕機(12)から排出された前記セメント原料(11)を微
    粉と鉄分(11a)を含む粗粉(11b)とに分級するセパレータ
    (13)と、前記セパレータ(13)により分級された前記鉄分
    (11a)を含む粗粉(11b)を落下させて前記原料粉砕機(12)
    にフィードバックする戻粉シュータ(16)とを備えたセメ
    ント原料の粉砕・分級装置において、 前記戻粉シュータ(16)の内部に除鉄機(24)が設けられた
    ことを特徴とするセメント原料の粉砕・分級装置の鉄分
    除去装置。
  2. 【請求項2】 戻粉シュータ(16)がセパレータ(13)に上
    端が接続されたアッパシュータ(17)と、前記アッパシュ
    ータ(17)の下端に接続され除鉄機(24)を収容する除鉄用
    チャンバ(18)と、上端が前記除鉄用チャンバ(18)の下端
    に接続され下端が前記原料粉砕機(12)の原料供給路(21)
    に接続されたロアシュータ(19)と、上端が前記除鉄用チ
    ャンバ(18)の下端に接続された除鉄用シュータ(23)とを
    備え、前記除鉄機(24)が前記除鉄用チャンバ(18)に設け
    られ水平軸を中心に回転可能なドラム(24a)と、前記ド
    ラム(24a)内部に前記ロアシュータ(19)の上方側に遍倚
    して前記ドラム(24a)と非接触に固定された磁石(24b)と
    を備え、 前記アッパシュータ(17)に導入されて前記ドラム(24a)
    外周面に落下した前記鉄分(11a)を含む粗粉(11b)のう
    ち、前記鉄分(11a)が前記ドラム(24a)に吸着されて前記
    除鉄用シュータ(23)に導かれ、前記鉄分(11a)が除去さ
    れた前記粗粉(11b)が前記ロアシュータ(19)に導かれる
    ように構成された請求項1記載のセメント原料の粉砕・
    分級装置の鉄分除去装置。
  3. 【請求項3】 アッパシュータ(17)に設けられ前記アッ
    パシュータ(17)を開閉するダンパ(27)と、 前記ダンパ(27)より下方のアッパシュータ(17)又は除鉄
    用チャンバ(18)に設けられ前記アッパシュータ(17)又は
    前記除鉄用チャンバ(18)内の圧力を検出する圧力センサ
    (33)と、 前記圧力センサ(33)の検出出力に基づいて前記ダンパ(2
    7)を制御するコントローラ(34)とを備えた請求項2記載
    のセメント原料の粉砕・分級装置の鉄分除去装置。
  4. 【請求項4】 除鉄用シュータ(23)の出口端に前記除鉄
    用シュータ(23)に導入された鉄分(11a)を鉄屑を含む粗
    い鉄(11d)と細かい鉄(11c)とに分離する分離器(37)が設
    けられた請求項2又は3記載のセメント原料の粉砕・分
    級装置の鉄分除去装置。
JP8325375A 1996-12-05 1996-12-05 セメント原料の粉砕・分級装置の鉄分除去装置 Withdrawn JPH10167779A (ja)

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