JPH10166815A - 乗用車用空気入りタイヤ - Google Patents

乗用車用空気入りタイヤ

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JPH10166815A
JPH10166815A JP8342603A JP34260396A JPH10166815A JP H10166815 A JPH10166815 A JP H10166815A JP 8342603 A JP8342603 A JP 8342603A JP 34260396 A JP34260396 A JP 34260396A JP H10166815 A JPH10166815 A JP H10166815A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性およびコーナリングパワーの低下
を招くことなくタイヤ11の軽量化および耐ハイドロプレ
ーニング性の向上を図る。 【解決手段】 トレッド側端部15bのネガティブ比Nb
をトレッド中央部15aのネガティブ比Naより大としたの
で、トレッド部15におけるゴム重量が低減され、タイヤ
11を軽量化することができる。ここで、前記トレッド側
端部15bはコーナリング走行時に発生する横力の値が小
さいため、コーナリングパワーにあまり寄与しておら
ず、この結果、ネガティブ比Nbを大としても、コーナリ
ングパワーの低減を招くことは殆どない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トレッド部近傍
に設けられたパターンのネガティブ比を場所により異な
らせた乗用車用空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、乗用車の燃費向上等のために、該
乗用車に装着される空気入りタイヤの軽量化が注目され
るようになってきた。ここで、このような空気入りタイ
ヤの軽量化の手法としては種々のものが提案されてお
り、例えば、トレッド部における軽量化の手法として
は、トレッド部のゴムゲージを全体的に低減させるも
の、あるいはトレッド部に形成された主溝、横溝のトレ
ッド部における占有面積割合を増大、即ちネガティブ比
を全域に亘って増大させるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ようにトレッド部のゴムゲージを全体的に低減させる
と、耐摩耗性および耐ハイドロプレーニング性が大幅に
低下してしまい、一方、ネガティブ比を全域に亘って増
大、特に40%以上に増大させると、コーナリングパワー
が低下して操縦安定性が悪化するという問題点があり、
トレッド部の軽量化についての有効な手段は殆どないと
いうのが実状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者はコー
ナリングパワーを低下させることなくトレッド部の軽量
化を図ることはできないかと鋭意研究を行い、その結
果、コーナリングパワーは、コーナリング走行時のトレ
ッド部の各部位における横力の積分として求められる
が、このような横力の値は、図3に示すようにトレッド
部の各部位において異なっており、特に、トレッドセン
ターSからトレッド幅Wの 0.4倍だけ両外側に離れた点
Mの内側では大きいが、点Mより外側となると、急激に
小さくなってしまうことを知見した。このようなことか
ら本発明者は前記点Mより外側の領域は、コーナリング
パワーの低下を考慮することなく軽量化のために使用で
きる領域と考えたのである。
【0005】本願発明は前述のような知見に基づきなさ
れたもので、請求項1に記載の発明は、一対のビード部
と、これらビード部から略半径方向外側に向かって延び
るサイドウォール部と、これらサイドウォール部の半径
方向外端同士を連ねる略円筒状のトレッド部とを備え、
トレッド部の外表面およびサイドウォール部の半径方向
外端領域の外表面に幅広の主溝、横溝が形成されている
乗用車用空気入りタイヤにおいて、トレッドセンターS
からトレッド幅Wの 0.4倍だけ両外側に離れた点Mとト
レッド端Tとの間に位置するトレッド側端部のネガティ
ブ比を、前記点M間に位置するトレッド中央部のネガテ
ィブ比より大としたものであり、請求項2に記載の発明
は、一対のビード部と、これらビード部から略半径方向
外側に向かって延びるサイドウォール部と、これらサイ
ドウォール部の半径方向外端同士を連ねる略円筒状のト
レッド部とを備え、トレッド部の外表面およびサイドウ
ォール部の半径方向外端領域の外表面に幅広の主溝、横
溝が形成されている乗用車用空気入りタイヤにおいて、
前記サイドウォール部の半径方向外端領域におけるネガ
ティブ比を、トレッドセンターSからトレッド幅Wの
0.4倍だけ両外側に離れた点M間に位置するトレッド中
央部のネガティブ比より大としたものであり、請求項3
に記載の発明は、一対のビード部と、これらビード部か
ら略半径方向外側に向かって延びるサイドウォール部
と、これらサイドウォール部の半径方向外端同士を連ね
る略円筒状のトレッド部とを備え、トレッド部の外表面
およびサイドウォール部の半径方向外端領域の外表面に
幅広の主溝、横溝が形成されている乗用車用空気入りタ
イヤにおいて、トレッドセンターSからトレッド幅Wの
0.4倍だけ両外側に離れた点Mとトレッド端Tとの間に
位置するトレッド側端部のネガティブ比、および前記サ
イドウォール部の半径方向外端領域におけるネガティブ
比の双方を、前記点M間に位置するトレッド中央部のネ
ガティブ比より大としたものである。
【0006】請求項1に記載の発明においては、トレッ
ドセンターSからトレッド幅Wの 0.4倍だけ両外側に離
れた点Mとトレッド端Tとの間に位置するトレッド側端
部のネガティブ比を、前記点M間に位置するトレッド中
央部のネガティブ比より大とすることにより、トレッド
部におけるゴム重量を大幅に低減させ、これにより、乗
用車用空気入りタイヤの軽量化を図っている。ここで、
前述のトレッド側端部は、コーナリング走行時に発生す
る横力の値が小さいため、コーナリングパワーにあまり
寄与しておらず、この結果、前述のようにトレッド側端
部のネガティブ比を大きくしてもコーナリングパワーの
低減を招くことは殆どないのである。しかも、このよう
にトレッド側端部におけるネガティブ比を大きくする
と、該部位における耐ハイドロプレーニング性が向上
し、これにより、トレッド部全体の耐ハイドロプレーニ
ング性が向上する。また、この発明においては、ネガテ
ィブ比を変化させているだけで、トレッド部のゴムゲー
ジは低下させていないため、タイヤの耐摩耗性が低下す
ることはない。また、請求項2に記載の発明において
は、サイドウォール部の半径方向外端領域におけるネガ
ティブ比を、前記トレッド中央部のネガティブ比より大
とすることにより、サイドウォール部におけるゴム重量
を低減させ、これにより、乗用車用空気入りタイヤの軽
量化を図っている。ここで、前述の半径方向外端領域
は、コーナリング走行時に接地することは殆どないた
め、前述のようにネガティブ比を大きくしても、コーナ
リングパワーの低減を招いたり、耐偏摩耗性等のタイヤ
性能を低減させることはないのである。また、タイヤの
耐摩耗性については、前記請求項1に記載の発明と同様
である。さらに、請求項3に記載の発明においては、前
記請求項1および2に記載の発明の作用・効果の双方を
得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1、2において、11は乗用車
用の空気入りラジアルタイヤであり、このタイヤ11は一
対のビード部13と、これらビード部13から略半径方向外
側に向かってそれぞれ延びるサイドウォール部14と、こ
れらサイドウォール部14の半径方向外端同士を連ねる略
円筒状のトレッド部15とを備えている。そして、この空
気入りタイヤ11はビードコア17間をトロイダル状に延び
てサイドウォール部14、トレッド部15を補強するカーカ
ス層18を有し、このカーカス層18の内側にはインナーラ
イナー16が配置されている。また、前記カーカス層18は
両端部がビードコア17の回りに軸方向内側から軸方向外
側に向かって巻き上げられるとともに、その内部にラジ
アル方向(子午線方向)に延びるコードが多数本埋設さ
れている。19、20は前記トレッド部15に設けられたベル
ト層およびトレッドゴムであり、これらのベルト層19、
トレッドゴム20は前記カーカス層18の半径方向外側に配
置されている。そして、前記ベルト層19の内部には周方
向に対して傾斜したコードが埋設されている。
【0008】トレッド端T間に位置する前記トレッド部
15の外表面には周方向に連続して延びる複数本の主溝25
が形成され、これら主溝25は軸方向に離れて配置されて
いる。また、前記トレッド部15の外表面には前記主溝25
に交差する複数本の横溝26が形成され、これらの横溝26
は周方向に互いに等距離離れて配置されている。そし
て、これら横溝26は周方向に対して傾斜しているが、そ
の傾斜方向はトレッドセンターSの一側と他側とでは逆
となっている。また、トレッド端Tに接する両サイドウ
ォール部14の半径方向外端領域14aの外表面には、前記
横溝26の延長線に沿って延びる複数本の横溝29が形成さ
れており、これらの横溝29は対応する横溝26に連通する
とともに、トレッド端Tから離隔するに従い深さが徐々
に浅くなっている。ここで、これら横溝29は、一般に、
トレッド端Tからタイヤ高さHの0.25倍だけ半径方向内
側に離れた点Kと前記トレッド端Tとの間に配置されて
おり、前記点Kを超えて半径方向内側まで延びることは
ない。なお、この実施形態においては、前記半径方向外
端領域14aに横溝29の他に主溝を形成するようにしても
よい。
【0009】ここで、タイヤ11のコーナリングパワーCp
は、コーナリング走行時のトレッド部15の各部位におけ
る横力の積分として求められるため、該タイヤ11をコー
ナリング走行させてトレッド部15の各部位に発生する横
力の値を求めたところ、図3に示すように、トレッドセ
ンターSからトレッド幅Wの 0.4倍だけ両外側に離れた
点Mの内側、即ちトレッド中央部15aでは横力の値は大
きいが、点Mより外側、即ち点Mとトレッド端Tとの間
のトレッド側端部15bとなると、急激に小さくなってし
まうことを知見した。このことから前記点Mより外側の
領域は、タイヤ11の軽量化のために横力の低下を招くよ
うな工夫をしても、タイヤ11のコーナリングパワーCpを
低下させることは殆どないと考えられ、このようなこと
からネガティブ比がトレッド中央部15aのネガティブ比
未満であるトレッド側端部15bおよび前記半径方向外端
領域14aに、横溝26、29に沿って延びるとともに互いに
連通する軽量化用の横溝32、33を複数本形成し、これに
より、前記トレッド側端部15bおよび半径方向外端領域
14aのネガティブ比Nb、Ncの双方を、前記トレッド中央
部15aのネガティブ比Naより大としたのである。ここ
で、トレッド中央部15aは、コーナリングパワーCpの殆
どをこの領域から発生させる必要から、ネガティブ比Na
を40%未満としなければならない。そして、前述のよう
なことからトレッド部15、サイドウォール部14における
ゴム重量が低減され、タイヤ11の軽量化を図ることがで
きるのである。このとき、前述のトレッド側端部15b
は、コーナリング走行時に発生する横力の値が小さいた
め、コーナリングパワーCpにあまり寄与しておらず、一
方、前述の半径方向外端領域14aは、コーナリング走行
時にも接地することは殆どないため、前述のようにトレ
ッド側端部15bのネガティブ比Nb、半径方向外端領域14
aのネガティブ比Ncを大きくしても、コーナリングパワ
ーCpの低減を招くことは殆どないのである。また、この
とき、前記トレッド部15に形成されている横溝32の深さ
はサイドウォール部14に形成されている横溝33の深さよ
り深いため、トレッド側端部15bのネガティブ比Nbを大
とすることで大幅な軽量化を図ることができる。しか
も、前述のようにトレッド側端部15bにおけるネガティ
ブ比Nbを大きくすると、該部位における耐ハイドロプレ
ーニング性が向上し、これにより、トレッド部15全体の
耐ハイドロプレーニング性を向上させることができる。
一方、前述の半径方向外端領域14aは接地することが殆
どないため、ネガティブ比Ncを大きくしても、耐偏摩耗
性等のタイヤ性能を低減させることはないのである。そ
して、このタイヤ11においては、ネガティブ比を変化さ
せているだけで、トレッド部15のゴムゲージ(トレッド
ゴム20の肉厚)は低下させていないため、タイヤ11の耐
摩耗性が低下することはない。なお、前述したトレッド
中央部15a、トレッド側端部15b、半径方向外端領域14
aにおけるネガティブ比とは、これらの領域にそれぞれ
形成された主溝、横溝25、26、29、32、33の各領域にお
ける占有面積割合を%で表した値をいう。
【0010】また、前述のトレッド中央部15aにおける
ネガティブ比Naを一定とした状態でトレッド側端部15b
におけるネガティブ比Nbを変化させたとき、コーナリン
グパワーCpがどのように変化するかを求めたところ、図
4に示すように、前記ネガティブ比Nbが50%以下である
場合にはコーナリングパワーCpは殆ど変化しないが、50
%を超えると、急激に低下した。その理由は以下の通り
である。即ち、コーナリング走行時のタイヤ11の接地形
状は、通常、図5に実線で示すようにコーナリング力F
の入り側で接地長が長く、出側で接地長が短い略台形状
を呈しているが、前述のようにネガティブ比Nbが50%を
超えると、トレッド部15全体の曲げ剛性が大きく低下し
て接地形状が図5に仮想線で示すように略三角形状に変
化、即ちコーナリング力Fの入り側で接地面積が増大
し、出側で減少するのである。ここで、前記入り側にお
いて増加した分は、コーナリングパワーCpにあまり寄与
していない点Mより外側の領域のものであり、一方、出
側において減少した分はコーナリングパワ−Cpの発生に
寄与しているトレッド中央部15aの一部であるため、全
体的なコーナリングパワーCpが急激に減少してしまうの
である。さらに、前述のトレッド中央部15aにおけるネ
ガティブ比Naを一定とした状態で半径方向外端領域14a
におけるネガティブ比Ncを変化させたとき、コーナリン
グパワーCpがどのように変化するかを求めたところ、図
6に示すように、前記ネガティブ比Ncが50%以下である
場合にはコーナリングパワーCpは殆ど変化しないが、50
%を超えると、急激に低下した。その理由は前述と同様
である。なお、図4、6において、黒丸はトレッド中央
部15aにおけるネガティブ比Naが20%のとき、白丸は40
%のときの値であり、また、トレッド中央部15aにおけ
るネガティブ比Naとトレッド側端部15bにおけるネガテ
ィブ比Nbおよび半径方向外端領域14aにおけるネガティ
ブ比Ncとが同一値であるときのコーナリングパワーCpを
コーナリングパワー指数 100としている。前述のような
ことからトレッド側端部15bにおけるネガティブ比Nbお
よび半径方向外端領域14aにおけるネガティブ比Ncは共
に50%以下であることが好ましい。
【0011】なお、前述の実施形態においては、トレッ
ド側端部15bにおけるネガティブ比Nbおよび半径方向外
端領域14aにおけるネガティブ比Ncの双方をトレッド中
央部15aにおけるネガティブ比Naより大としたが、この
発明においては、図7に示すように、トレッド側端部15
bにおけるネガティブ比Nbのみをトレッド中央部15aに
おけるネガティブ比Naより大とし、あるいは、図8に示
すように、半径方向外端領域14aにおけるネガティブ比
Ncのみをトレッド中央部15aにおけるネガティブ比Naよ
り大としてもよい。また、前述の実施形態においては、
ネガティブ比Nb、Ncをネガティブ比Naより大とするた
め、トレッド側端部15b、半径方向外端領域14aに軽量
化用の横溝32、33を新たに形成したが、この発明におい
ては、トレッド側端部15b、半径方向外端領域14aに軽
量化用の主溝を新たに形成したり、あるいは既に形成さ
れている横溝、主溝の溝幅を広くすることでネガティブ
比Nb、Ncをネガティブ比Naより大としてもよい。
【0012】次に、試験例を説明する。この試験に当た
っては、トレッド部近傍のパターンが図9に示すような
形状で、トレッド中央部15aのネガティブ比Naが38%、
トレッド側端部15b、半径方向外端領域14aのネガティ
ブ比Nb、Ncが共に20%である従来タイヤと、パターンが
図2に示すような形状で、トレッド中央部15aのネガテ
ィブ比Naが38%、トレッド側端部15b、半径方向外端領
域14aのネガティブ比Nb、Ncが共に50%である供試タイ
ヤ1と、パターンが図7に示すような形状で、トレッド
中央部15aのネガティブ比Naが38%、トレッド側端部15
bのネガティブ比Nbが50%、半径方向外端領域14aのネ
ガティブ比Ncが38%である供試タイヤ2と、パターンが
図8に示すような形状で、トレッド中央部15a、トレッ
ド側端部15bのネガティブ比Na、Nbが共に38%、半径方
向外端領域14aのネガティブ比Ncが50%である供試タイ
ヤ3と、パターンが図10に示すような形状で、トレッ
ド中央部15aのネガティブ比Naが38%、トレッド側端部
15b、半径方向外端領域14aのネガティブ比Nb、Ncが共
に75%である比較タイヤとを準備した。ここで、各タイ
ヤのサイズは175/70 R13であった。
【0013】次に、2.0kgf/cm2の内圧が充填されている
各タイヤをMTS社製のフラットベルト試験機に装着し
た後、スリップアングル1、2、3度の各度においてコ
ーナリングパワーをそれぞれ測定するとともにそれらの
平均値を求め、その結果を従来タイヤをコーナリングパ
ワー指数 100として以下の表1に示した。
【表1】 ここで、各タイヤの負荷荷重は 350kg、走行速度は50km
/hであった。また、これら各タイヤの重量を測定し、従
来タイヤに比較してどの程度(%)軽量化したかを前記
表1に示した。この表1から明らかなように、各供試タ
イヤにおいては、コーナリングパワーCpを低下させるこ
となく軽量化を達成しているが、比較タイヤにおいては
軽量化は達成できているもののコーナリングパワーCpが
低下している。次に、2.0kgf/cm2の内圧が充填されてい
る各タイヤを乗用車に装着した後、テストコースに設け
られた水深10mmのプールにおいて加速しながら直進走行
させるとともに、回転計が振り上がる速度を求め、その
ときの速度を耐ハイドロプレーニング指数として従来タ
イヤを指数 100として前記表1に示した。この表1から
明らかなようにネガティブ比Nbを大きくした供試タイヤ
1、2において耐ハイドロプレーニング指数が大きく向
上している。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、耐摩耗性およびコーナリングパワーの低下を招くこ
となく、効果的にタイヤの軽量化および耐ハイドロプレ
ーニング性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示すタイヤの子午線断
面図である。
【図2】トレッド部近傍の外表面形状(パターン)を示
す展開図である。
【図3】トレッド部の各位置に発生する横力を示すグラ
フである。
【図4】コーナリングパワーとネガティブ比Nbとの関係
を示すグラフである。
【図5】コーナリング走行時のタイヤの接地形状を示す
説明図である。
【図6】コーナリングパワーとネガティブ比Ncとの関係
を示すグラフである。
【図7】この発明の他の実施形態を示すトレッド部近傍
における外表面形状の展開図である。
【図8】この発明のさらに他の実施形態を示すトレッド
部近傍における外表面形状の展開図である。
【図9】試験に用いた従来タイヤを示すトレッド部近傍
における外表面形状の展開図である。
【図10】試験に用いた比較タイヤを示すトレッド部近
傍における外表面形状の展開図である。
【符号の説明】
11…空気入りタイヤ 13…ビード部 14…サイドウォール部 14a…半径方向外端領域 15…トレッド部 15a…トレッド中央部 15b…トレッド側端部 25…主溝 26、29…横溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のビード部と、これらビード部から略
    半径方向外側に向かって延びるサイドウォール部と、こ
    れらサイドウォール部の半径方向外端同士を連ねる略円
    筒状のトレッド部とを備え、トレッド部の外表面および
    サイドウォール部の半径方向外端領域の外表面に、周方
    向に延びる主溝および該主溝に交差する横溝が形成され
    ている乗用車用空気入りタイヤにおいて、トレッドセン
    ターSからトレッド幅Wの 0.4倍だけ両外側に離れた点
    Mとトレッド端Tとの間に位置するトレッド側端部のネ
    ガティブ比を、前記点M間に位置するトレッド中央部の
    ネガティブ比より大としたことを特徴とする乗用車用空
    気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】一対のビード部と、これらビード部から略
    半径方向外側に向かって延びるサイドウォール部と、こ
    れらサイドウォール部の半径方向外端同士を連ねる略円
    筒状のトレッド部とを備え、トレッド部の外表面および
    サイドウォール部の半径方向外端領域の外表面に、周方
    向に延びる主溝および該主溝に交差する横溝が形成され
    ている乗用車用空気入りタイヤにおいて、前記サイドウ
    ォール部の半径方向外端領域におけるネガティブ比を、
    トレッドセンターSからトレッド幅Wの 0.4倍だけ両外
    側に離れた点M間に位置するトレッド中央部のネガティ
    ブ比より大としたことを特徴とする乗用車用空気入りタ
    イヤ。
  3. 【請求項3】一対のビード部と、これらビード部から略
    半径方向外側に向かって延びるサイドウォール部と、こ
    れらサイドウォール部の半径方向外端同士を連ねる略円
    筒状のトレッド部とを備え、トレッド部の外表面および
    サイドウォール部の半径方向外端領域の外表面に、周方
    向に延びる主溝および該主溝に交差する横溝が形成され
    ている乗用車用空気入りタイヤにおいて、トレッドセン
    ターSからトレッド幅Wの 0.4倍だけ両外側に離れた点
    Mとトレッド端Tとの間に位置するトレッド側端部のネ
    ガティブ比、および前記サイドウォール部の半径方向外
    端領域におけるネガティブ比の双方を、前記点M間に位
    置するトレッド中央部のネガティブ比より大としたこと
    を特徴とする乗用車用空気入りタイヤ。
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