JPH10166813A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH10166813A
JPH10166813A JP8324388A JP32438896A JPH10166813A JP H10166813 A JPH10166813 A JP H10166813A JP 8324388 A JP8324388 A JP 8324388A JP 32438896 A JP32438896 A JP 32438896A JP H10166813 A JPH10166813 A JP H10166813A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コーナリング性能を損なうことなくロードノイ
ズを低減しうる空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】トレッド部2が、タイヤ赤道Cからの長さ
が小さい小巾接地領域9と、タイヤ赤道Cからの長さが
大きい広巾接地領域10とを周方向に繰り返す接地領域
11から形成されるとともに、前記小巾接地領域9は、
接地端部9Eが、タイヤ赤道Cからベルトプライが半径
方向に重なる最外端Pまでの軸方向距離であるベルト半
巾BWの0.70〜0.85倍の距離TW1をタイヤ赤
道から隔てて位置し、かつ前記広巾接地領域10は、接
地端部10Eが、前記ベルト半巾BWの0.95〜1.
10倍の距離TW2をタイヤ赤道から隔てて位置し、し
かも前記広巾接地領域10のタイヤ周方向の長さの総和
がタイヤ全周長さの35〜65%であることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コーナリング性能
を損なうことなくロードノイズを低減しうる空気入りタ
イヤに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】タイヤ
が関係する騒音の一つにロードノイズがある。このロー
ドノイズは、比較的荒れた路面を車両が走行するとき
に、車室内で発生する「ゴー」という不快な音である。
このロードノイズは、路面の凹凸がタイヤを振動させ、
さらにこの振動がリム、車軸、サスペンション、車体な
どに順次伝播し、車室内で聴取される。
【0003】このロードノイズを低減するためには、タ
イヤに伝達された振動を減衰させる必要がある。従来、
トレッド部で振動を減衰させる方法としては、例えば、
トレッドゴムに振動吸収性の優れた柔らかいゴムを用い
ることや、トレッドゴムゲージを厚くすることなどが提
案されているが、前者では耐摩耗性が悪化し、また後者
ではタイヤ重量の増加並びに転がり抵抗の悪化等の不具
合が強く現れ、未だ実用的な効果を発揮するには至って
いない。
【0004】また、ベルト層の面外曲げ剛性を増加する
ことによってもトレッド部の振動を低減しうる。このた
めに、ベルト層のタイヤ半径方向外側に繊維コードで補
強されたプライ等からなる補強層を設けることが提案さ
れてはいるが、この方法ではタイヤの製造コストと重量
が増すわりにはロードノイズ低減効果が小さいという問
題がある。
【0005】さらに、振動がタイヤを伝達する過程にお
いて減衰させるべく、カーカスに剛性を低い構造を採用
する方法も提案されてはいる。しかしながら、この方法
ではロードノイズの低減には効果があるが、タイヤの横
剛性が低下してしまう結果、コーナリング性能が大幅に
悪化するという問題が顕著に現れる。
【0006】本発明者は、以上のような問題に鑑み種々
研究を重ねたところ、タイヤ走行中のベルト層の変形、
特に中央部に比べて剛性が低いベルト層のタイヤ軸方向
端部の変形量が大きいことに着目し、この変形が、結果
的に振動となってロードノイズを悪化させている一因で
あることを突き止めた。
【0007】そして、本発明者は、従来提案されている
方法、すなわちベルト層の端部を補強層で補強して変形
を抑制するという観点とは異なり、剛性の低いベルト層
の端部への振動入力自体を極力低減するという観点か
ら、トレッド部を、タイヤ赤道からの長さが小さい小巾
接地領域と、タイヤ赤道からの長さが大きい広巾接地領
域とを周方向に繰り返す接地領域から形成し、かつこれ
らの各接地領域の接地端部をベルト層の巾との関係にお
いて特定することにより、コーナリング性能を損なうこ
となくベルト層の端部の変形を減じうることを見出した
のである。
【0008】以上のように、本発明は、タイヤの諸性能
を損なうことなくロードノイズを低減しうる空気入りタ
イヤを提供することを目的としており、とりわけコーナ
リング性能を損なうことなくロードノイズを低減しうる
空気入りタイヤの提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビ
ード部のビードコアの周りで折り返されて係止されるカ
ーカスと、トレッド部内方かつ前記カーカスのタイヤ半
径方向外側に配され、しかもコードをタイヤ赤道に対し
て小角度で傾けて配列したベルトプライをタイヤ半径方
向に重ね合わせたベルト層とを具えた空気入りタイヤで
あって、前記トレッド部は、タイヤ赤道からの長さが小
さい小巾接地領域と、タイヤ赤道からの長さが大きい広
巾接地領域とを周方向に繰り返す接地領域から形成され
るとともに、前記小巾接地領域は、接地端部が、タイヤ
赤道から前記ベルトプライが半径方向に重なる最外端ま
での軸方向距離であるベルト半巾BWの0.70〜0.
85倍の距離TW1をタイヤ赤道から隔てて位置し、か
つ前記広巾接地領域は、接地端部が、前記ベルト半巾B
Wの0.95〜1.10倍の距離TW2をタイヤ赤道か
ら隔てて位置し、しかも前記広巾接地領域のタイヤ周方
向の長さがタイヤ全周長さの35〜65%であることを
特徴とする。
【0010】また、請求項2記載の発明は、前記ベルト
半巾BWが、タイヤ赤道からタイヤ総巾位置までの軸方
向距離であるタイヤ半巾SWの0.75倍以上であるこ
とを特徴とする。
【0011】また、請求項3記載の発明は、前記小巾接
地領域と広巾接地領域とは、タイヤ赤道を挟んで両側に
設けられることを特徴とする。
【0012】ここで、前記「接地端部」とは、タイヤを
規格(JATMA)の寸法測定リムにリム組みし、かつ
規格内圧と規格最大負荷能力の88%荷重を作用させた
状態の接地端部をいう。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1、2において、本実施形態の空
気入りタイヤは、トレッド部2からサイドウォール部3
を経てビード部4のビードコア5の周りで折り返されて
係止されるカーカス6と、トレッド部2の内方かつ前記
カーカス6のタイヤ半径方向外側に配されたベルト層7
とを具えた乗用車用ラジアルタイヤを例示している。な
お図1において、タイヤ赤道より左断面は、図2のX視
を、同右断面は、Y視を示している。
【0014】前記カーカス6は、カーカスコードをタイ
ヤ赤道Cに対して75゜〜90゜の角度で配列したラジ
アル構造の1枚以上、本例では1枚のプライからなる。
前記カーカスコードは、本例ではナイロン、レーヨン若
しくはポリエステル等の有機繊維コードが採用される
が、必要に応じてスチールコードをも採用しうる。
【0015】また、前記カーカス6は、トレッド部2か
らサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5
に至る本体部6aと、この本体部6aからのびて前記ビ
ードコア5の廻りで折り返される折返し部6bとを有す
る。該折返し部6bは、その端部をタイヤ軸方向最外側
の総巾位置Mよりもタイヤ半径方向外側に位置させてい
る。これにより、カーカス6は、いわゆるハイターンア
ップ構造となり、タイヤの横剛性を高めうる点で好まし
い。
【0016】なおカーカス6の本体部6aと折返し部6
bとの間には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外
側にのびかつ硬質ゴムからなるビードエーペックス8が
配され、ビード部を補強している。
【0017】次に、前記ベルト層7は、コードをタイヤ
赤道に対して10〜35°の小角度で傾けて配列した少
なくとも2枚、本例では内、外2枚のベルトプライ7
A、7Bを前記コードが互いに交差する向きに重ね合わ
せて構成している。前記ベルトコードは、本例ではスチ
ールコードを採用しているが、アラミド、レーヨン等の
高弾性の有機繊維コードも必要に応じて用いうる。
【0018】なお、半径方向内側のベルトプライ7A
は、外側のベルトプライ7Bに比べ巾広に形成される。
また前記ベルト層7は、タイヤ赤道Cからベルトプライ
7A、7Bが半径方向に重なる最外端Pまでの軸方向距
離であるベルト半巾BWが、タイヤ赤道Cから前記タイ
ヤ総巾位置Mまでの軸方向距離であるタイヤ半巾SWの
0.70倍以上、好ましくは0.75倍以上であること
が望ましい。
【0019】次に、前記トレッド部2のトレッド面に
は、本例では、タイヤ赤道上を連続してのびる中央主溝
G1と、この主溝G1の両側に配されてタイヤ周方向に
連続してのびる外側主溝G2、G2とが形成されるとと
もに、タイヤ周方向に交わる向きにのびる左右の副溝G
L、GRが形成される。
【0020】前記各主溝G1、G2は、本実施形態では
直線溝からなり、例えば、排水性を高めるべく溝巾が4
〜20mm、溝深さが5〜15mm程度のものを好ましく採
用しうるが、ジグザグ溝に形成することもできる。ま
た、前記左右の副溝GL、GRは、本例では図2におい
て、左上から右下にかけて傾斜してのびるとともに、タ
イヤ赤道C上に中心を有する略点対称位置に配された回
転方向が特定されない非方向性パターンを例示してい
る。なお、トレッド面には、タイヤ軸方向最外側の主
溝、即ち外主溝G2の軸方向外側に、前記左右の副溝G
L、GRによって区分されるブロックBがタイヤ周方向
に並ぶブロック列を形成している。
【0021】そして、本発明では、前記トレッド部2
は、タイヤ赤道Cからの長さが小さい小巾接地領域9
と、タイヤ赤道Cからの長さが大きい広巾接地領域10
とを周方向に繰り返す接地領域11から形成されること
を特徴の一つとしている。
【0022】前記小巾接地領域9は、接地端部9Eが、
タイヤ赤道Cから前記ベルト半巾BWの0.70〜0.
85倍の距離TW1を隔てて位置する。本例では、トレ
ッド面を凹ませた凹部13を形成することによりこの接
地端部9Eを形成している。このような、小巾接地領域
9の接地端部9Eは、前記ベルトプライ7A、7Bが半
径方向に重なる最外端Pよりもタイヤ軸方向内側に位置
する。
【0023】したがって、前記小巾接地領域9が路面に
接地すると、そのときの衝撃は、主としてベルト層7の
うち2枚のプライが重なり合った比較的剛性が高い部分
に入力される。ベルト層7は、このような衝撃に対して
は変形が小さく、タイヤの振動を抑えることができるか
ら、車両へ伝わる振動も小さくなりロードノイズが低減
する。
【0024】本発明者らは、前記ベルト半巾BWに対し
てタイヤ赤道Cから接地端部までの距離TW1(ただ
し、タイヤ全周で均一)を変化させた複数のタイヤを試
作して以下の条件でロードノイズの測定を行った。 ・ロードノイズ(O.A.)測定試験 テスト車両:国産2000ccクラスの乗用車(1名乗
車) タイヤ:195/65R15(リム6JJ、内圧2.0
kgf/cm2 ) 走行路:テストコース(ホットロール路) 速度:60km/H マイク位置:前席中央
【0025】図3に示すテスト結果から明らかなよう
に、(TW1/BW)が0.85以下になると、ロード
ノイズの臨界的な低減効果が得られる。ただし、(TW
1/BW)が0.7をさらに下回ると、トレッド部の接
地圧が高まり偏摩耗の観点から好ましいとは言えない。
【0026】このように、タイヤに要求される各種性能
の低下がなくロードノイズを臨界的に低減しうるために
は、タイヤ赤道Cからの長さが小さい小巾接地領域9の
接地端部9Eは、タイヤ赤道Cから前記ベルト半巾BW
の0.70〜0.85倍の距離TW1を隔てて位置させ
る必要がある。より好ましくは、前記距離TW1はベル
ト半巾BWの0.70〜0.80とする。
【0027】しかしながら、トレッド全周をこのような
小巾接地領域9で構成すると、接地巾が減少する結果、
タイヤの横剛性、とくにタイヤの横バネ定数が低下する
ためコーナリング性能が低下してしまう。そこで、前記
広巾接地領域10は、接地端部10Eが、タイヤ赤道C
から前記ベルト半巾BWの0.95〜1.10倍の距離
TW2を隔てて位置させることが必要になる。
【0028】本発明者らは、前記ベルト半巾BWに対し
てタイヤ赤道から接地端部までの距離TW2(ただし、
タイヤ全周で均一)を変化させた複数のタイヤを試作し
て以下の条件でタイヤの横バネ定数を測定した。 ・横バネ定数(横力をかけたときの該横力と横変位から
算出) タイヤ:195/65R15(リム6JJ、内圧2.0
kgf/cm2 ) 縦荷重:350kgf 横力:0〜50kgf
【0029】図4に示すテスト結果から明らかなよう
に、(TW2/BW)が0.95以上になると、横バネ
定数が高い水準で安定するため優れたコーナリング性能
が得られる。なお(TW2/BW)が1.10倍をさら
に越えても、ベルト層による補強が得られない接地領域
が増えるため、逆にトレッド部2の変形を大とし、ロー
ドノイズ、耐摩耗性能(ショルダ摩耗、ヒール&トウ摩
耗)のいずれの面からも好ましくない。
【0030】したがって、タイヤ赤道Cからの長さが大
きい広巾接地領域10の接地端部10Eは、タイヤ赤道
Cから前記ベルト半巾BWの0.95〜1.10倍の距
離TW2を隔てて位置させることが必要である。
【0031】前記トレッド部2は、小巾接地領域9と広
巾接地領域10とがタイヤ周方向に繰り返す接地領域1
1を有する。これによって、タイヤ全周上に前記小巾接
地領域9と広巾接地領域10とを分散して配置できるか
ら、コーナリング性能を損なうことなくロードノイズの
低減を確実とする。なお本実施形態では、タイヤ赤道C
で区分される左右のトレッド面2L、2Rには、各小巾
接地領域9同士、広巾接地領域10同士が、タイヤ赤道
Cを挟んで両側に、しかも、タイヤ軸方向にほぼ整一し
て配列されたものを例示している。
【0032】また、タイヤ赤道Cにより区分される左又
は右のトレッド面のいずれかにおいて、タイヤ周上の接
地領域11の繰り返し数は適宜定めうるが、少なくとも
2以上、タイヤユニフォミティなどの観点から好ましく
は6以上、より好ましくは10以上とするのが望まし
い。
【0033】さらに、前記広巾接地領域10のタイヤ周
方向の長さの総和LHは、タイヤ全周長さLの35〜6
5%であることが必要である。前記広巾接地領域10の
タイヤ周方向長さLHと、タイヤ全周長さLとの比(L
H/L)が35%を下回ると、タイヤの横バネ定数の低
下が著しくなり、コーナリング性能を損なうとともに、
(LH/L)が65%を上回ると、小巾接地領域9が少
なくなるため、ロードノイズの低下を期待できなくな
る。なお、ここでタイヤ全周長さは、前記広巾接地領域
10の接地端部10Eの位置で測定する。
【0034】図5〜8は、本発明の他の実施形態を示し
ている。図5に示す態様は、前記小巾接地領域9が、副
溝で区分されたブロックB、B間に跨って形成されたも
のを示している。また、左右のトレッド面2L、2Rに
おいて、タイヤ周方向に並ぶ接地領域11が、約半ピッ
チの位相差を有して配列されたものを例示している。
【0035】また、図6に示す態様は、副溝GL、GR
で区分された各ブロックB、Bのタイヤ軸方向外端縁を
タイヤ周方向に対して傾けて切り欠くことにより、前記
小巾接地領域9と広巾接地領域10とからなる接地領域
11を形成したものを示している。そして、前記小巾接
地領域9と広巾接地領域10とは、タイヤ赤道Cを挟ん
で両側に設けられる。この例では、トレッド部の接地巾
寸法がタイヤ回転中に実質的に変化しない点で好まし
い。
【0036】図7に示す態様は、副溝GL、GRで区分
された各ブロックB、Bのタイヤ軸方向外端縁を正弦波
状に連続して切り欠くことにより、前記小巾接地領域9
と広巾接地領域10とからなる接地領域11を形成した
ものを示している。この例では、小巾接地領域9同士、
広巾接地領域10同士が夫々タイヤ赤道を挟む両側に設
けられている。
【0037】図8に示す態様は、前記中央主溝G1と外
主溝G2との間もブロックBがタイヤ周方向に並ぶブロ
ック列で形成されたものを例示しており、その他の点は
図2の態様と同じである。
【0038】以上説明したが、本発明の空気入りタイヤ
は、各主溝、副溝などの形状、位置、パターンなどは図
示した実施形態以外にも適宜変形しうる。
【0039】
【実施例】タイヤサイズが、195/65R15であ
り、図1の構造、図2に示すようなトレッドパターンを
有するラジアルタイヤ(実施例1〜8)を試作するとと
もに、本発明外のラジアルタイヤ(比較例1〜5)につ
いても併せて試作し、ロードノイズと、横バネ定数とを
前記条件で測定し、性能を比較した。テストの結果を表
1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】テストの結果、実施例のタイヤは、いずれ
も横バネ定数を高い次元に保ちつつロードノイズを低減
していることが確認できる。なお、比較例2はロードノ
イズを低減しているものの、接地巾が狭く(TW1、T
W2がいずれもBWの0.65倍)、横バネ定数の低下
が著しい。同様に比較例4もロードノイズの低減してい
るものの、広巾接地領域の占める割合が35%未満であ
るため横バネ定数が低下している。
【0042】
【発明の効果】叙上の如く、本発明は、接地端部がベル
トプライが半径方向に重なる最外端よりも内側に位置す
る小巾接地領域と、この小巾接地領域よりも軸方向外側
に接地端部を有する広巾接地領域とをタイヤ周方向に繰
り返して設けることを基本として、路面からの衝撃がベ
ルト層の剛性の低い部分に入力されるのを防ぎつつタイ
ヤの横バネを維持しうる結果、コーナリング性能を損な
うことなくロードノイズを低減しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す空気入りタイヤの断
面図である。
【図2】図1の空気入りタイヤのトレッドパターンを展
開して示す平面図である。
【図3】ロードノイズと、TW1/BWの関係を表すグ
ラフである。
【図4】横バネ定数と、TW2/BWの関係を表すグラ
フである。
【図5】他の実施形態のトレッドパターンを展開して示
す平面図である。
【図6】他の実施形態のトレッドパターンを展開して示
す平面図である。
【図7】他の実施形態のトレッドパターンを展開して示
す平面図である。
【図8】他の実施形態のトレッドパターンを展開して示
す平面図である。
【符号の説明】
2 トレッド部 3 サイドウォール部 4 ビード部 5 ビードコア 6 カーカス 7 ベルト層 7A、7B ベルトプライ 9 小巾接地領域 9E 小巾接地領域の接地端部 10 広巾接地領域 10E 広巾接地領域の接地端部 11 接地領域 P ベルトプライが半径方向に重なる最外端 TW1 タイヤ赤道から小巾接地領域の接地端部までの
距離 TW2 タイヤ赤道から広巾接地領域の接地端部までの
距離 BW ベルト半巾 SW タイヤ半巾 C タイヤ赤道

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を経てビ
    ード部のビードコアの周りで折り返されて係止されるカ
    ーカスと、 トレッド部内方かつ前記カーカスのタイヤ半径方向外側
    に配され、しかもコードをタイヤ赤道に対して小角度で
    傾けて配列したベルトプライをタイヤ半径方向に重ね合
    わせたベルト層とを具えた空気入りタイヤであって、 前記トレッド部は、タイヤ赤道からの長さが小さい小巾
    接地領域と、タイヤ赤道からの長さが大きい広巾接地領
    域とを周方向に繰り返す接地領域から形成されるととも
    に、 前記小巾接地領域は、接地端部が、タイヤ赤道から前記
    ベルトプライが半径方向に重なる最外端までの軸方向距
    離であるベルト半巾BWの0.70〜0.85倍の距離
    TW1をタイヤ赤道から隔てて位置し、 かつ前記広巾接地領域は、接地端部が、前記ベルト半巾
    BWの0.95〜1.10倍の距離TW2をタイヤ赤道
    から隔てて位置し、 しかも前記広巾接地領域のタイヤ周方向の長さがタイヤ
    全周長さの35〜65%であることを特徴とする空気入
    りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記ベルト半巾BWが、タイヤ赤道からタ
    イヤ総巾位置までの軸方向距離であるタイヤ半巾SWの
    0.75倍以上である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記小巾接地領域と広巾接地領域とは、タ
    イヤ赤道を挟んで両側に設けられることを特徴とする請
    求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
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