JPH1016666A - 建設機械の騒音防止用吸音材及びその吸音方法 - Google Patents
建設機械の騒音防止用吸音材及びその吸音方法Info
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- JPH1016666A JPH1016666A JP8186858A JP18685896A JPH1016666A JP H1016666 A JPH1016666 A JP H1016666A JP 8186858 A JP8186858 A JP 8186858A JP 18685896 A JP18685896 A JP 18685896A JP H1016666 A JPH1016666 A JP H1016666A
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- sound absorbing
- sound
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エンジン、油圧機器等の騒音がマシンキャブ
からオペレータキャブに伝播してくるのを遮音すると共
に、車外への騒音を低周波から高周波の全域にわたって
抑える。 【解決手段】 車体3の各部材と接着する吸音材5の面
にアクリル系粘着剤の塗布、あるいは粘着テープを貼着
させて吸音率を可変としたものである。
からオペレータキャブに伝播してくるのを遮音すると共
に、車外への騒音を低周波から高周波の全域にわたって
抑える。 【解決手段】 車体3の各部材と接着する吸音材5の面
にアクリル系粘着剤の塗布、あるいは粘着テープを貼着
させて吸音率を可変としたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベル等の建
設機械のエンジン、油圧機器等の騒音がマシンキャブか
らオペレータキャブに伝播してくるのを遮ると共に、車
外への騒音を低周波から高周波の全域にわたって抑える
ための吸音材に関する。
設機械のエンジン、油圧機器等の騒音がマシンキャブか
らオペレータキャブに伝播してくるのを遮ると共に、車
外への騒音を低周波から高周波の全域にわたって抑える
ための吸音材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧ショベル等の建設機械におい
ては、エンジン、油圧機器を収納するマシンキャブやオ
ペレータキャブには騒音を遮るために多孔質材料、合成
樹脂発砲材料等の吸音材が用いられている。この吸音材
のみをドア、側壁等の剛体(以下、車体と言う。)に直
接配設していた。最近は吸音材のみでは遮音効果が少な
いとの問題があり、車体と接着する吸音材の面に粘着剤
を塗布させることが行われている。従来より実施されて
いる、A.粘着剤無(吸音材のみ)と、B.粘着剤面積
100%(吸音材の面積100%に粘着剤を塗布させ
る)の場合の吸音率と周波数の測定結果を図7により説
明する。この吸音率は残響室法(JIS A 1409) により測
定されたものである、図に示すように吸音材のみで粘着
剤無の場合はAの線図となり500Hzの低周波域では吸
音率が高いが、中〜高周波域では吸音率が低い。また、
吸音材の面積に粘着剤を100%塗布させた場合は、B
の線図となりA線図とは逆に500Hzの低周波域では吸
音率が低いが、中〜高周波域では吸音率が高い。このよ
うに、従来から用いられている吸音材のみで粘着剤無
と、吸音材の面積に粘着剤を100%塗布させた場合の
いずれも低〜高周波の全域にわたって吸音率を高くする
ことはできない。
ては、エンジン、油圧機器を収納するマシンキャブやオ
ペレータキャブには騒音を遮るために多孔質材料、合成
樹脂発砲材料等の吸音材が用いられている。この吸音材
のみをドア、側壁等の剛体(以下、車体と言う。)に直
接配設していた。最近は吸音材のみでは遮音効果が少な
いとの問題があり、車体と接着する吸音材の面に粘着剤
を塗布させることが行われている。従来より実施されて
いる、A.粘着剤無(吸音材のみ)と、B.粘着剤面積
100%(吸音材の面積100%に粘着剤を塗布させ
る)の場合の吸音率と周波数の測定結果を図7により説
明する。この吸音率は残響室法(JIS A 1409) により測
定されたものである、図に示すように吸音材のみで粘着
剤無の場合はAの線図となり500Hzの低周波域では吸
音率が高いが、中〜高周波域では吸音率が低い。また、
吸音材の面積に粘着剤を100%塗布させた場合は、B
の線図となりA線図とは逆に500Hzの低周波域では吸
音率が低いが、中〜高周波域では吸音率が高い。このよ
うに、従来から用いられている吸音材のみで粘着剤無
と、吸音材の面積に粘着剤を100%塗布させた場合の
いずれも低〜高周波の全域にわたって吸音率を高くする
ことはできない。
【0003】建設機械等の車両に吸音材を用いた先行技
術として例えば、実開昭64−52842号において
は、運転室内の側壁プレート部材に内装材を貼設した建
設機械用運転室において、運転室内の側壁プレート部材
に凹状の背後空気室を形成し、一方、基板に窓穴部を有
する内装材(吸音材を取付けてある)を設定し、その内
装材の基板側が背後空気室に相対接するように、内装材
を側壁プレート部材に固定して取付けた技術が記載され
ている。
術として例えば、実開昭64−52842号において
は、運転室内の側壁プレート部材に内装材を貼設した建
設機械用運転室において、運転室内の側壁プレート部材
に凹状の背後空気室を形成し、一方、基板に窓穴部を有
する内装材(吸音材を取付けてある)を設定し、その内
装材の基板側が背後空気室に相対接するように、内装材
を側壁プレート部材に固定して取付けた技術が記載され
ている。
【0004】また、先行技術として特開平7−2617
68号においては、通気性を有する合成樹脂発砲体に空
気封入プラスチックフィルムを積層する技術が記載され
ている。
68号においては、通気性を有する合成樹脂発砲体に空
気封入プラスチックフィルムを積層する技術が記載され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図15に示
すように吸音率は下記式で求められる。入射音の強さl
i,吸収音の強さla,透過音の強さltとしたとき
は、 吸音率=(la+lt)/li……(1) この吸音率は吸音材の吸収音の強さlaと透過音の強さ
ltによって変化する。前述の如く、吸音材のみで粘着
剤無の場合は中〜高周波域では吸音率が低いとの問題が
ある。したがって、上記(1)式の透過音の強さltを
変更して、低〜高周波域の全域にわたって吸音率が高く
するためには吸音材を厚くすることが考えられる。しか
しながら、建設機械のマシンキャブ等はスペース上の制
約があり、吸音材を厚くすることができないとの問題が
ある。
すように吸音率は下記式で求められる。入射音の強さl
i,吸収音の強さla,透過音の強さltとしたとき
は、 吸音率=(la+lt)/li……(1) この吸音率は吸音材の吸収音の強さlaと透過音の強さ
ltによって変化する。前述の如く、吸音材のみで粘着
剤無の場合は中〜高周波域では吸音率が低いとの問題が
ある。したがって、上記(1)式の透過音の強さltを
変更して、低〜高周波域の全域にわたって吸音率が高く
するためには吸音材を厚くすることが考えられる。しか
しながら、建設機械のマシンキャブ等はスペース上の制
約があり、吸音材を厚くすることができないとの問題が
ある。
【0006】前記実開昭64−52842号の場合は、
内装材(吸音材を取付けたもの)の背後に空気層室を設
けるものでは、スペース上の制約がある場所では用いる
ことができない。また、構造が複雑となり製作コスト大
である。また、前記特開平7−261768号の場合
は、通気性を有する合成樹脂発砲体に空気封入プラスチ
ックフィルムを積層するための製作コスト大である。
内装材(吸音材を取付けたもの)の背後に空気層室を設
けるものでは、スペース上の制約がある場所では用いる
ことができない。また、構造が複雑となり製作コスト大
である。また、前記特開平7−261768号の場合
は、通気性を有する合成樹脂発砲体に空気封入プラスチ
ックフィルムを積層するための製作コスト大である。
【0007】本発明は上記従来の問題点に着目し、エン
ジン、油圧機器等の騒音を低周波から高周波の全域にわ
たって抑えるための騒音防止用吸音材及びその吸音方法
を提供することを目的とする。
ジン、油圧機器等の騒音を低周波から高周波の全域にわ
たって抑えるための騒音防止用吸音材及びその吸音方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するために、本発明の建設機械の騒音防止用吸音材
の第1発明は、エンジン及び/あるいはエンジンを冷却
するフアンを収納するマシンキャブ、及びエンジンフー
ド等が配設された車体と、この車体の各部材に接着する
通気性を有する合成樹脂発砲体からなる吸音材とを備え
た建設機械の騒音防止用吸音材において、一定の面積を
有する吸音材5と、吸音材5に接着し、かつ、低周波域
のフアン音、中〜高周波域のエンジン音の吸音率に合わ
せた接着面積を有するアクリル系粘着剤あるいは粘着テ
ープからなる構成としたものである。上記構成によれ
ば、吸音材の面にアクリル系粘着剤の塗布、あるいは粘
着テープを33%と39%貼着した場合は、250Hz〜
315Hzの低周波域で吸音率が高い。また、吸音材の面
にアクリル系粘着剤の塗布、あるいは粘着テープを65
%貼着した場合は、500Hz〜1250Hz,2000Hz
〜3150Hzの中〜高周波域での吸音率が高い。これに
より、マシンキャブ内のフアン音は低周波域が高いの
で、吸音材の面にアクリル系粘着剤の塗布、あるいは粘
着テープを33%または39%貼着したものが有用であ
る。また、マシンキャブ内のエンジン音は中〜高周波域
が高いので、吸音材の面にアクリル系粘着剤の塗布、あ
るいは粘着テープを65%貼着したものが有用である。
したがって、車外へでる騒音も低減できるので作業現場
における周囲の環境が向上する。また、吸音材にアクリ
ル系粘着剤の塗布、あるいは粘着テープを貼着させるだ
けで良いので製作が容易である。
達成するために、本発明の建設機械の騒音防止用吸音材
の第1発明は、エンジン及び/あるいはエンジンを冷却
するフアンを収納するマシンキャブ、及びエンジンフー
ド等が配設された車体と、この車体の各部材に接着する
通気性を有する合成樹脂発砲体からなる吸音材とを備え
た建設機械の騒音防止用吸音材において、一定の面積を
有する吸音材5と、吸音材5に接着し、かつ、低周波域
のフアン音、中〜高周波域のエンジン音の吸音率に合わ
せた接着面積を有するアクリル系粘着剤あるいは粘着テ
ープからなる構成としたものである。上記構成によれ
ば、吸音材の面にアクリル系粘着剤の塗布、あるいは粘
着テープを33%と39%貼着した場合は、250Hz〜
315Hzの低周波域で吸音率が高い。また、吸音材の面
にアクリル系粘着剤の塗布、あるいは粘着テープを65
%貼着した場合は、500Hz〜1250Hz,2000Hz
〜3150Hzの中〜高周波域での吸音率が高い。これに
より、マシンキャブ内のフアン音は低周波域が高いの
で、吸音材の面にアクリル系粘着剤の塗布、あるいは粘
着テープを33%または39%貼着したものが有用であ
る。また、マシンキャブ内のエンジン音は中〜高周波域
が高いので、吸音材の面にアクリル系粘着剤の塗布、あ
るいは粘着テープを65%貼着したものが有用である。
したがって、車外へでる騒音も低減できるので作業現場
における周囲の環境が向上する。また、吸音材にアクリ
ル系粘着剤の塗布、あるいは粘着テープを貼着させるだ
けで良いので製作が容易である。
【0009】第2発明は、第1発明の構成において、前
記アクリル系粘着剤あるいは粘着テープは格子状、縦
縞、横縞あるいは多角形の縁に配設される構成としたも
のである。上記構成によれば、吸音材5にアクリル系粘
着剤の塗布、あるいは粘着テープを貼着させる形態を変
えたものを各種類準備して、車体の各部材の騒音防止に
適した場所に配設すれば、上記の第1発明と同様の作用
効果が得られる。
記アクリル系粘着剤あるいは粘着テープは格子状、縦
縞、横縞あるいは多角形の縁に配設される構成としたも
のである。上記構成によれば、吸音材5にアクリル系粘
着剤の塗布、あるいは粘着テープを貼着させる形態を変
えたものを各種類準備して、車体の各部材の騒音防止に
適した場所に配設すれば、上記の第1発明と同様の作用
効果が得られる。
【0010】第3発明は、エンジン及び/あるいはエン
ジンを冷却するフアンを収納するマシンキャブ、及びエ
ンジンフード等が配設された車体と、この車体の各部材
に接着する通気性を有する合成樹脂発砲体からなる吸音
材とを備えた建設機械の騒音防止用吸音方法において、
吸音材の面積に対し、吸音材を接着するアクリル系粘着
剤の塗布、あるいは、粘着テープの貼着する接着面積の
割合を可変とし、低周波域のフアン音、中〜高周波域の
エンジン音の周波数に合わせて接着面積の割合を選択し
適応周波数域の騒音を吸音することを特徴とする。上記
吸音方法によれば、吸音材の面にアクリル系粘着剤の塗
布、あるいは粘着テープを貼着する割合は、小型から大
型の機種やエンジン、油圧機器等の仕様によって、騒音
の周波数分析を行って適宜選択することができる。した
がって、車両の各部の騒音に応じて最も吸音効果のある
場所にアクリル系粘着剤の塗布、あるいは粘着テープを
貼着する割合を決めることにより有効的に吸音効果をあ
げることができる。
ジンを冷却するフアンを収納するマシンキャブ、及びエ
ンジンフード等が配設された車体と、この車体の各部材
に接着する通気性を有する合成樹脂発砲体からなる吸音
材とを備えた建設機械の騒音防止用吸音方法において、
吸音材の面積に対し、吸音材を接着するアクリル系粘着
剤の塗布、あるいは、粘着テープの貼着する接着面積の
割合を可変とし、低周波域のフアン音、中〜高周波域の
エンジン音の周波数に合わせて接着面積の割合を選択し
適応周波数域の騒音を吸音することを特徴とする。上記
吸音方法によれば、吸音材の面にアクリル系粘着剤の塗
布、あるいは粘着テープを貼着する割合は、小型から大
型の機種やエンジン、油圧機器等の仕様によって、騒音
の周波数分析を行って適宜選択することができる。した
がって、車両の各部の騒音に応じて最も吸音効果のある
場所にアクリル系粘着剤の塗布、あるいは粘着テープを
貼着する割合を決めることにより有効的に吸音効果をあ
げることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る建設機械の
騒音防止用吸音材の一実施例について、図1乃至図6,
図8乃至図14により説明する。先ず、図1の油圧ショ
ベル10について説明する。下部走行体1の上部にはス
イングサークル2を介して、図示しない旋回モータによ
り旋回可能な上部旋回体3を装着している。この上部旋
回体3(車体3と言う。)には作業機20、オペレータ
キャブ4、図示しないエンジンや油圧機器等を収納する
マシンキャブ3a及びカウンタウエイト3cを配設して
いる。マシンキャブ3aの上部にはエンジンフード3b
が開閉自在に配設している。図1のZ視図である図2に
示すように、マシンキャブ3aとオペレータキャブ4は
隣接して配設されている。また、マシンキャブ3aの後
面を塞ぐようにしてカウンタウエイト3cが配設されて
いる。図2のX視図を図3により説明する。本願発明の
粘着剤を塗布あるいは粘着テープを貼着した吸音材5を
マシンキャブ3aのドア3d,3e,エンジンフード3
b及びカウンタウエイト3cの内側に内装材と共に取着
されている。
騒音防止用吸音材の一実施例について、図1乃至図6,
図8乃至図14により説明する。先ず、図1の油圧ショ
ベル10について説明する。下部走行体1の上部にはス
イングサークル2を介して、図示しない旋回モータによ
り旋回可能な上部旋回体3を装着している。この上部旋
回体3(車体3と言う。)には作業機20、オペレータ
キャブ4、図示しないエンジンや油圧機器等を収納する
マシンキャブ3a及びカウンタウエイト3cを配設して
いる。マシンキャブ3aの上部にはエンジンフード3b
が開閉自在に配設している。図1のZ視図である図2に
示すように、マシンキャブ3aとオペレータキャブ4は
隣接して配設されている。また、マシンキャブ3aの後
面を塞ぐようにしてカウンタウエイト3cが配設されて
いる。図2のX視図を図3により説明する。本願発明の
粘着剤を塗布あるいは粘着テープを貼着した吸音材5を
マシンキャブ3aのドア3d,3e,エンジンフード3
b及びカウンタウエイト3cの内側に内装材と共に取着
されている。
【0012】図4は図2のY視図であり、マシンキャブ
3a内にエンジン20が配設されている。21はフアン
であり、22は油圧機器である。このマシンキャブ3a
内のエンジン音(油圧機器の音も含まれる。)の測定を
矢印Bの範囲で行い。フアン音の測定を矢印Aの範囲で
行った結果を図5,図6により説明する。図5に示す、
フアン音の周波数分析結果によると200Hz付近で騒音
が70dB(A)となっている。図6に示す、エンジン
音の周波数分析結果によると1000Hz付近で騒音が6
0dB(A)強となっている。このように、フアン音は
低周波域で高く、エンジン音は中〜高周波域で高い。
3a内にエンジン20が配設されている。21はフアン
であり、22は油圧機器である。このマシンキャブ3a
内のエンジン音(油圧機器の音も含まれる。)の測定を
矢印Bの範囲で行い。フアン音の測定を矢印Aの範囲で
行った結果を図5,図6により説明する。図5に示す、
フアン音の周波数分析結果によると200Hz付近で騒音
が70dB(A)となっている。図6に示す、エンジン
音の周波数分析結果によると1000Hz付近で騒音が6
0dB(A)強となっている。このように、フアン音は
低周波域で高く、エンジン音は中〜高周波域で高い。
【0013】次に、本発明の粘着剤を塗布あるいは粘着
テープを貼着した吸音材5について図9乃至図14によ
り説明する。先ず、本願発明に用いる吸音材5は通気性
を有する合成樹脂発砲体からなっており、吸音材の連続
気泡を有する多孔質材料として、例えばグラスウール、
ロックウール、スラッグウール及びフエルト等のものが
適用できる。また、マシンキャブ3aの各部材と接着す
る吸音材5の面にアクリル系粘着剤の塗布、あるいは粘
着テープを貼着させるようにしている。図9は、第1実
施例の吸音材5を示しており、吸音材5の面積の33%
にアクリル系粘着剤の塗布、あるいは粘着テープを斜線
部のように貼着させている。図10は、第2実施例の吸
音材5を示しており、吸音材5の面積の39%にアクリ
ル系粘着剤の塗布、あるいは粘着テープを斜線部のよう
に貼着させている。図11は、第3実施例の吸音材5を
示しており、吸音材5の面積の65%にアクリル系粘着
剤の塗布、あるいは粘着テープを斜線部のように貼着さ
せている。
テープを貼着した吸音材5について図9乃至図14によ
り説明する。先ず、本願発明に用いる吸音材5は通気性
を有する合成樹脂発砲体からなっており、吸音材の連続
気泡を有する多孔質材料として、例えばグラスウール、
ロックウール、スラッグウール及びフエルト等のものが
適用できる。また、マシンキャブ3aの各部材と接着す
る吸音材5の面にアクリル系粘着剤の塗布、あるいは粘
着テープを貼着させるようにしている。図9は、第1実
施例の吸音材5を示しており、吸音材5の面積の33%
にアクリル系粘着剤の塗布、あるいは粘着テープを斜線
部のように貼着させている。図10は、第2実施例の吸
音材5を示しており、吸音材5の面積の39%にアクリ
ル系粘着剤の塗布、あるいは粘着テープを斜線部のよう
に貼着させている。図11は、第3実施例の吸音材5を
示しており、吸音材5の面積の65%にアクリル系粘着
剤の塗布、あるいは粘着テープを斜線部のように貼着さ
せている。
【0014】上記の第1〜第3実施例のアクリル系粘着
剤の塗布、あるいは粘着テープを貼着した吸音材につい
て、残響室法による吸音率の測定結果を図8により説明
する。吸音材5の面積に粘着テープを33%,と39%
貼着した場合は、CとDの線図となり250Hz〜315
Hzの低周波域で吸音率が高い。吸音材5の面積に粘着テ
ープを65%貼着した場合は、Eの線図となり500Hz
〜1250Hz,2000Hz〜3150Hzの中〜高周波域
での吸音率が高い。このように、図9,図10に示す、
第1,第2実施例のものは低周波域での吸音率が高いの
で、前述の如くマシンキャブ3a内のフアン音を低減す
るために有用である。また、図11に示す、第3実施例
のものは中〜高周波域での吸音率が高いので。前述の如
くマシンキャブ3a内のエンジン音を低減するために有
用である。
剤の塗布、あるいは粘着テープを貼着した吸音材につい
て、残響室法による吸音率の測定結果を図8により説明
する。吸音材5の面積に粘着テープを33%,と39%
貼着した場合は、CとDの線図となり250Hz〜315
Hzの低周波域で吸音率が高い。吸音材5の面積に粘着テ
ープを65%貼着した場合は、Eの線図となり500Hz
〜1250Hz,2000Hz〜3150Hzの中〜高周波域
での吸音率が高い。このように、図9,図10に示す、
第1,第2実施例のものは低周波域での吸音率が高いの
で、前述の如くマシンキャブ3a内のフアン音を低減す
るために有用である。また、図11に示す、第3実施例
のものは中〜高周波域での吸音率が高いので。前述の如
くマシンキャブ3a内のエンジン音を低減するために有
用である。
【0015】図12乃至図14は、吸音材5にアクリル
系粘着剤の塗布、あるいは粘着テープを斜線部のように
貼着させる第4〜第6実施例を示すものである。図12
は、第4実施例を示し、多角形の縁にアクリル系粘着剤
の塗布、あるいは粘着テープを斜線部のように貼着させ
る例を示すものである。図13は、第5実施例を示し、
多角形の縁、及び中央部にアクリル系粘着剤の塗布、あ
るいは粘着テープを貼着させる例を示すものである。図
14は、第6実施例を示し、横縞状に、アクリル系粘着
剤の塗布、あるいは粘着テープを貼着させる例を示すも
のである。
系粘着剤の塗布、あるいは粘着テープを斜線部のように
貼着させる第4〜第6実施例を示すものである。図12
は、第4実施例を示し、多角形の縁にアクリル系粘着剤
の塗布、あるいは粘着テープを斜線部のように貼着させ
る例を示すものである。図13は、第5実施例を示し、
多角形の縁、及び中央部にアクリル系粘着剤の塗布、あ
るいは粘着テープを貼着させる例を示すものである。図
14は、第6実施例を示し、横縞状に、アクリル系粘着
剤の塗布、あるいは粘着テープを貼着させる例を示すも
のである。
【0016】本発明は、アクリル系粘着剤の塗布、ある
いは粘着テープを貼着させた吸音材5をマシンキャブに
用いる例で説明したが、これ以外にオペレータキャブや
車体の各部の騒音を防止されるために適用できることは
言うまでもない。
いは粘着テープを貼着させた吸音材5をマシンキャブに
用いる例で説明したが、これ以外にオペレータキャブや
車体の各部の騒音を防止されるために適用できることは
言うまでもない。
【図1】油圧ショベルの側面図である。
【図2】図1のZ視図である。
【図3】図2のX視図であり、本発明に係る吸音材をマ
シンキャブの内側に接着した状態を説明する図である。
シンキャブの内側に接着した状態を説明する図である。
【図4】図2のY視図である。
【図5】フアン音の周波数分析結果の説明図である。
【図6】エンジン音の周波数分析結果の説明図である。
【図7】粘着剤無と粘着テープ100%貼着したときの
残響室法による吸音率と周波数との測定結果を示すグラ
フである。
残響室法による吸音率と周波数との測定結果を示すグラ
フである。
【図8】本発明に係る粘着テープを33%,39%,6
5%貼着したときの残響室法による吸音率と周波数との
測定結果を示すグラフである。
5%貼着したときの残響室法による吸音率と周波数との
測定結果を示すグラフである。
【図9】本発明に係る吸音材の第1実施例を示す図であ
る。
る。
【図10】本発明に係る吸音材の第2実施例を示す図で
ある。
ある。
【図11】本発明に係る吸音材の第3実施例を示す図で
ある。
ある。
【図12】本発明に係る吸音材の第4実施例を示す図で
ある。
ある。
【図13】本発明に係る吸音材の第5実施例を示す図で
ある。
ある。
【図14】本発明に係る吸音材の第6実施例を示す図で
ある。
ある。
【図15】吸音材の吸音率の説明図である。
3 上部旋回体(車体) 3a マシンキャブ 3b エンジンフード 3c カウンタウエイト 3d,3e ドア 4 オペレータキャブ 5 吸音材
Claims (3)
- 【請求項1】 エンジン及び/あるいはエンジンを冷却
するフアンを収納するマシンキャブ、及びエンジンフー
ド等が配設された車体と、この車体の各部材に接着する
通気性を有する合成樹脂発砲体からなる吸音材とを備え
た建設機械の騒音防止用吸音材において、一定の面積を
有する吸音材(5) と、吸音材(5) に接着し、かつ、低周
波域のフアン音、中〜高周波域のエンジン音の吸音率に
合わせた接着面積を有するアクリル系粘着剤あるいは粘
着テープからなることを特徴とする建設機械の騒音防止
用吸音材。 - 【請求項2】 請求項1記載の建設機械の騒音防止用吸
音材において、前記アクリル系粘着剤あるいは粘着テー
プは格子状、縦縞、横縞あるいは多角形の縁に配設され
ることを特徴とする建設機械の騒音防止用吸音材。 - 【請求項3】 エンジン及び/あるいはエンジンを冷却
するフアンを収納するマシンキャブ、及びエンジンフー
ド等が配設された車体と、この車体の各部材に接着する
通気性を有する合成樹脂発砲体からなる吸音材とを備え
た建設機械の騒音防止用吸音方法において、吸音材の面
積に対し、吸音材を接着するアクリル系粘着剤の塗布、
あるいは、粘着テープの貼着する接着面積の割合を可変
とし、低周波域のフアン音、中〜高周波域のエンジン音
の周波数に合わせて接着面積の割合を選択し適応周波数
域の騒音を吸音することを特徴とする建設機械の騒音防
止用吸音方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8186858A JPH1016666A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 建設機械の騒音防止用吸音材及びその吸音方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8186858A JPH1016666A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 建設機械の騒音防止用吸音材及びその吸音方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1016666A true JPH1016666A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16195894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8186858A Pending JPH1016666A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 建設機械の騒音防止用吸音材及びその吸音方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1016666A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020052378A (ko) * | 2000-12-26 | 2002-07-04 | 이계안 | 접착부재 |
JP2020168956A (ja) * | 2019-04-04 | 2020-10-15 | 大倉工業株式会社 | 車両用多層構造防音材の製造方法及び車両用多層構造防音材に用いられる熱可塑性樹脂フィルム |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP8186858A patent/JPH1016666A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020052378A (ko) * | 2000-12-26 | 2002-07-04 | 이계안 | 접착부재 |
JP2020168956A (ja) * | 2019-04-04 | 2020-10-15 | 大倉工業株式会社 | 車両用多層構造防音材の製造方法及び車両用多層構造防音材に用いられる熱可塑性樹脂フィルム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050805 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050810 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051006 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051101 |