JPH10166377A - 加熱処理装置 - Google Patents

加熱処理装置

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JPH10166377A
JPH10166377A JP33339796A JP33339796A JPH10166377A JP H10166377 A JPH10166377 A JP H10166377A JP 33339796 A JP33339796 A JP 33339796A JP 33339796 A JP33339796 A JP 33339796A JP H10166377 A JPH10166377 A JP H10166377A
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JP
Japan
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heating furnace
heating
heat treatment
mold
mounting table
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JP33339796A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Taki
弘昭 滝
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SAKURA PLANT KK
Original Assignee
SAKURA PLANT KK
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Publication date
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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】例えばウレタン原料液等の熱硬化性樹脂の注が
れた金型を加熱する従来の加熱処理装置では,上記金型
を載置する載置台と加熱炉とが別の場所に設けられてお
り,上記金型を運搬したり脱型作業を行っている間に,
一度加熱炉1により加熱した上記金型及び脱型物の温度
が低下してしまい,作業の能率が悪かった。 【解決手段】本発明は,加熱炉1内部の例えば上記金型
等の被処理物が置かれる面と略同じ高さにその上面が設
けられ,該上面に上記被処理物を載置する載置台2を加
熱炉1と一体に設けると共に,載置台2の金属板2aを
加熱する加熱手段3を具備することにより,上記被処理
物の運搬作業中や脱型作業中に上記金型の温度が必要以
上に低下しないようにして作業効率の向上を図ったもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,加熱処理装置に係
り,詳しくは,注型した樹脂の硬化等に必要な加熱処理
を効率よく行うための加熱処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えばポリウレタン等の樹脂を型に注ぎ
硬化させて成形品を得る工程においては,上記樹脂の加
熱・硬化を迅速に行う必要がある。上記のような工程に
ついて,ポリウレタン製のエラストマーを製造する場合
を例に挙げると,まず,成形品と同型の空洞部を有する
金型に,予め脱泡済のポリウレタン原料液が注型され
る。尚,このポリウレタン原液は,ウレタンポリマーと
硬化剤との混合液である。次に,上記原料液が注型され
た金型は別の場所にある加熱炉に運搬され,該加熱炉内
で加熱される。この加熱処理により上記原料液の反応が
促進され,ポリウレタン原液の硬化が迅速に進行する。
ところで,一般に上記金型は高価なものであるから,多
数の製品を短時間で得たい場合には,比較的少数の金型
を効率よく使用すること必要である。このため,実際に
は上記加熱処理を1次硬化及び2次硬化という2つの工
程に分けて行う場合が多い。ここで,上記1次硬化の工
程は,加熱条件が100〜120℃×0.5〜1時間程
度で,上記原料液が脱型レベルまで硬化するまでの比較
的短時間の工程である。また,上記1次硬化の工程が終
了すると,すぐさま上記金型から樹脂が取り出される。
金型はその後樹脂を注ぐ注型機まで運搬されて新しい原
料液の注入が行われる。また,脱型された樹脂は,加熱
条件が100〜120℃×3〜10時間程度の2次硬化
の工程において再び加熱される。このように,加熱処理
を1次硬化及び2次硬化の工程に分けて行うことにより
1つの成形品に対する金型の使用時間が短縮される。ま
た,上記1次硬化及び2次硬化の工程それぞれに別の加
熱炉を割り当てれば,上記1次硬化及び2次硬化の工程
を平行して行うことができるので,より生産性が向上す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが,上記注型機
と加熱炉とは別体で設置されるから,注型の終了した金
型を加熱するには,上記注型機と加熱炉との間で該金型
を運搬する必要があり,注型時に温められた金型の温度
が運搬途中に低下してしまう。また,複数の金型を加熱
炉にて一度に加熱しようとする場合には,先に運搬した
金型がどうしても冷却されてしまう。また,上記1次硬
化の工程と2次硬化の工程の間には,脱型作業のための
時間が必要であり,さらに,加熱炉を2基用いる場合に
も,上記注型機と加熱炉との関係と同様に,加熱炉間で
脱型物を運搬する時間が必要となり,運搬・脱型作業の
間に,金型・脱型物の温度が共に低下してしまう。さら
に,上述したように1次硬化の工程と2次硬化の工程と
では,加熱時間が異なるために,自ずと1次硬化の工程
から2次硬化の工程に移る時に,脱型物が待たされる場
合が多くなる。このため,従来の硬化工程は,注型の工
程も含めてかなり錯綜したものとなり,且つ,各工程を
行うタイミング面での条件も厳しいものとなり,生産計
画が正しく履行されない場合には,却って生産性を損ね
る恐れがあった。本発明は,このような従来の技術にお
ける課題を解決するために,加熱処理装置を改良し,脱
型物及び金型の温度を低下させることなく,さらに上記
運搬作業を必要としない加熱処理装置を提供することを
目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記目的を達
成するために,その内部に挿入された被処理物を加熱す
る加熱炉を具備してなる加熱処理装置において,上記加
熱炉内部の上記被処理物が置かれる面と略同じ高さにそ
の上面が設けられ,該上面に上記被処理物を載置する上
記加熱炉と一体の載置台と,上記載置台の上面の所定領
域を加熱する加熱手段とを具備してなることを特徴とす
る加熱処理装置として構成されている。上記加熱処理装
置は,まず,上記加熱手段によりその上面の所定領域が
加熱される載置台を有するから,上記加熱炉から出し入
れされた上記被処理物を長時間放置した場合にも,上記
被処理物の温度が必要以上に低下することがない。ま
た,上記載置台は,上記加熱炉と一体に設けられるか
ら,上記被処理物を,例えば別の加熱炉との間で運搬す
る必要がなくなり,運搬の間の上記被処理物の温度低下
を考える必要がなくなる。さらに,上記載置台の上面
が,上記加熱炉内部の上記被処理物が置かれる面と略同
じ高さに設けられるから,上記載置台と上記加熱炉との
間での上記被処理物の移動を円滑に行うことが可能であ
る。
【0005】例えば,その内部に上記被熱処理物を挿入
するため上記加熱炉に設けられた上下方向に開閉自在の
扉の直前部に上記載置台を設ければ,上記扉を開いて上
記被処理物を上記加熱炉内部から取り出すだけで上記載
置台への上記被処理物の移動が完了するので,さらに作
業効率が向上する。また,上記扉に,上記加熱炉裏部に
昇降自在に設けられたバランスウェイトを連結すれば,
例えば鉄等の材質の重い扉を開く場合にも,作業者は比
較的軽い力で上記扉の開閉を行うことができるため,作
業環境が向上する。また,移動のための車輪を上記加熱
処理装置に設ければ,作業スペースを有効に活用するこ
とができると共に,上記加熱処理装置を2基以上組み合
わせて用いる場合にも,位置関係を調整することが可能
となるので,その場の状況に応じた作業環境を確保する
ことができる。また,上記加熱手段にオイルヒーターを
用いれば,上記載置台上面の所定領域を均一に加熱する
ことができるから,熱分布の不均衡による被熱処理物の
品質低下を防止することができる。さらに,上記オイル
ヒーターが温度管理用センサーと加熱防止用センサーと
を含んでいれば,作業途中で載置台上面の温度が不安定
となったり,ヒーター線が過熱されて断線したために加
熱が中断されるようなことが防止される。また,上記加
熱炉が該加熱炉内の雰囲気を排気する排気手段を含んで
いれば,上記加熱炉内で加熱された被熱処理物から発生
する雰囲気を強制排除することができるから,作業者の
安全性を確保することができる。また,上記被処理物が
熱硬化性樹脂の注入された型である場合,上記熱硬化性
樹脂の脱型作業を上記載置台で行うことができるから,
脱型作業中に金型と脱型物ともに冷却されてしまうよう
なことがなく,従って加熱作業を円滑に行うことができ
るから,製品の品質を安定させることができると共に,
生産効率を向上させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して,本発明
の実施の形態につき説明し,本発明の理解に供する。
尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化したものであ
って,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではな
い。ここに,図1は本発明の一実施の形態に係る加熱処
理装置の概略構成を示す図である。図1に示すように,
本発明の一実施の形態に係る加熱処理装置は,主な構成
として,例えば熱硬化性樹脂の注入された型等の被処理
物を加熱する加熱炉1と,加熱炉1に設けられた上下方
向に開閉自在の扉1aの直前部に設けられ,その上面に
被処理物を載置する該加熱炉1と一体の載置台2と,載
置台2の上面に設けられた金属板2aを加熱する加熱手
段3とを具備する。また,加熱炉1の炉床板1bと上記
載置台2の金属板2aとは一体の板材により構成され,
上記載置台2の上方には,例えばポリウレタン原料液等
の熱硬化性樹脂を注ぐ注型機の注入口4aが設けられ,
加熱炉1内部には,該加熱炉2内のガスを強制排気する
排気ファン5(排気手段に相当)が,また,加熱炉1の
裏部には,上記扉1aの開閉を容易にするために昇降自
在のバランスウェイト6が設けられている。また,上記
加熱処理装置における加熱手段3は,例えば電熱ヒータ
ー31等の熱源と,電熱ヒーター31によって加温され
るオイルが還流するオイル循環路32と,該オイルを加
圧流動させるポンプ33と,油を排出補充するためのバ
ルブ34及び予備タンク35と,該オイルの油質及び油
量を確認するための透明の油路36とを有する。さら
に,上記電熱ヒーター31の近傍には,温度管理用セン
サー31a及び加熱防止用センサー32aが設置されて
いる。
【0007】以下,上記加熱処理装置を用いて,ポリウ
レタン製のエラストマーを製造する場合の作業工程を説
明する。先ず,成形品と同型の空洞部を有する金型が載
置台2に載置される。この時,載置台2の金属板2aは
加熱手段3により加熱されている。ここで,加熱手段3
の電熱ヒーター31には,5kW程度の電熱量のものが
3本用いられている。この電熱ヒーター31によりオイ
ル循環路32内のオイルが加熱される。加熱されたオイ
ルはポンプ33により加圧流動されてオイル循環路32
内を循環する。また,万一,オイルが枯渇して,オイル
が循環されないようになった場合でも,上記電熱ヒータ
ー31には過熱防止センサー32aが設けられているた
め,自動的に電熱ヒーター31への送電が停止される。
さらに,ポンプ33が駆動しなければ,電熱ヒーター3
1には給電されないフェイルセーフ設計となっている。
また,上記電熱ヒーター31の温度制御は例えば熱電対
等が用いられた温度管理用センサー31aにより行われ
る。もちろん電熱ヒーター31のヒーター線が寿命等の
理由で断線した場合にも,上記温度管理用センサー31
aにより電熱ヒーター31の温度を管理しているので,
検出が可能である。
【0008】上記金属板2a上の熱勾配は,上記のよう
な,加熱したオイルを循環させるオイルヒーターを用い
ることにより最大10℃程度の範囲に抑えられている。
このため,載置台2上に載置された被処理物を均一に加
熱することができるから,熱分布の不均衡による被処理
物の品質低下を防止することができる。そして上記金型
が所定時間載置台2に載置されて上記金型の温度が安定
した時に,上記注型機の注入口4aからウレタン原料液
が注入される。ここで,複数の金型に対して注型を行う
場合には,注型が完了した金型はそのまま金属板2aに
載置しておいてもよい。本実施の形態に係る加熱処理装
置では,載置台2は加熱手段3により加熱されるため,
他の金型の注型作業中に既に注型作業の完了した金型の
温度が必要以上に低下しない。所望数の金型の注型作業
が完了すると,作業者は上記加熱炉1の扉1aを上方へ
開ける。この時,加熱炉1の裏部にバランスウェイト6
が設けられているから,作業者は扉1aを簡単に開くこ
とができる。扉1aを開いた後,金属板2aに載置され
た金型をスライドさせて加熱炉1内に挿入する。ここ
で,加熱炉1と載置台2とが一体で,且つ金属板2aと
加熱炉1の炉床板1bとは一体の板材で構成されている
ため,途中で引っかかることなく上記金型の移動を迅
速,且つ円滑に行うことができる。次に,扉1aを閉じ
て,注型の完了した上記金型を加熱炉1により加熱す
る。上記加熱炉1内には例えば4.5kW×2程度の出
力の赤外線ヒーター1cが設けられており,1次硬化の
工程において,上記金型は100〜110℃程度の温度
で30分から1時間程度加熱される。ここで,上記金型
に注入された樹脂の種類によっては,上記樹脂の加熱に
より加熱炉1内の雰囲気が有害な物質により生成される
場合もあるので,加熱炉1には排気ファン5が設けられ
ており,作業者の安全性が確保されている。
【0009】1次硬化の工程が完了した金型は,加熱炉
1から出されて,再び載置台2の金属板2a上に載置さ
れる。作業者はこの載置台2上で上記金型の脱型作業を
行う。このため,脱型作業中に金型若しくは脱型物の温
度が必要以上に低下してしまうことがない。そして,脱
型作業が完了すると,脱型物は再び加熱炉1内に挿入さ
れ,2次硬化の工程が行われる。この時,加熱条件は1
00〜120℃の加熱温度で3〜10時間程度の加熱時
間である。脱型物が加熱炉1内で2次硬化の工程が行わ
れる一方,脱型作業の完了した金型には,上記注型機の
注型口4aから新たな原料液が注入される。原料液の注
入が完了した金型は金属板2により常に均一に加熱され
ており,加熱炉1が空くまで放置しておいても支障はな
い。このように,本実施の形態に係る加熱処理装置で
は,加熱炉1と一体の載置台2の金属板2aが加熱され
ているので,作業途中に注型の済んだ金型若しくは脱型
物の温度が低下してしまうようなことがなく,また,加
熱炉1と載置台2及び注型機が近接して設けられている
ため,金型及び脱型物の運搬に要する時間が短縮され
る。
【0010】
【実施例】上記実施の形態では,載置台2の上面の金属
板2aを加熱するのに,オイルヒーターを用いたが,他
の加熱手段,例えば上記金属板2aの下部に抵抗発熱
体,放熱管,赤外線放射パネル,赤外線ランプ,ガスバ
ーナー等の熱源を設けて,金属板2aを加熱してもよ
い。また,放射管等によって均一な緩熱を行うようにす
れば,作業者の火傷等の恐れも回避することができる。
このような加熱処理装置も本発明における加熱処理装置
の一例である。また,上記実施の形態では,1体の板材
にて金属板2aが構成されていたが,金属板2aの周辺
部に折り畳み部分を設けて,載置台2に載置された金型
を側方から加熱するようにしてもよい。また,該金属板
2aを載置台2と加熱炉1の炉床板1bとの間でスライ
ド可能に設ければ,載置台2と加熱炉1との間での金型
の挿入・搬出作業がさらに簡略化される。このような加
熱処理装置も本発明における加熱処理装置の一例であ
る。
【0011】また,図1に示すように,上記加熱処理装
置の下部に車輪(キャスター)7を設けて移動可能にし
てもよい。この場合,作業場での上記加熱処理装置のレ
イアウトが容易となり,作業環境を整え易くなる。この
ような加熱処理装置も本発明における加熱処理装置の一
例である。また,上記実施の形態では,上記載置台2と
上記加熱炉1とを一体不可分に設けたが,もちろん載置
台2を加熱処理装置から分離可能に設けてもよい。さら
に,上記加熱処理装置から分離可能に設けた載置台2の
下部に車輪を設ければ,複数の加熱機間での運搬作業中
に金型等の温度が必要以上に低下してしまうようなこと
がなくなる。このような加熱処理装置も本発明における
加熱処理装置の一例である。
【0012】
【発明の効果】本発明は,上記のように,その内部に挿
入された被処理物を加熱する加熱炉を具備してなる加熱
処理装置において,上記加熱炉内部の上記被処理物が置
かれる面と略同じ高さにその上面が設けられ,該上面に
上記被処理物を載置する上記加熱炉と一体の載置台と,
上記載置台の上面の所定領域を加熱する加熱手段とを具
備してなることを特徴とする加熱処理装置として構成さ
れている。上記加熱処理装置は,まず,上記加熱手段に
よりその上面の所定領域が加熱される載置台を有するか
ら,上記加熱炉から出し入れされた上記被処理物を長時
間放置した場合にも,上記被処理物の温度が必要以上に
低下することがない。また,上記載置台は,上記加熱炉
と一体に設けられるから,上記被処理物を,例えば別の
加熱炉との間で運搬する必要がなくなり,運搬の間の上
記被処理物の温度低下を考える必要がなくなる。さら
に,上記載置台の上面が,上記加熱炉内部の上記被処理
物が置かれる面と略同じ高さに設けられるから,上記載
置台と上記加熱炉との間での上記被処理物の移動を円滑
に行うことが可能である。
【0013】例えば,その内部に上記被熱処理物を挿入
するため上記加熱炉に設けられた上下方向に開閉自在の
扉の直前部に上記載置台を設ければ,上記扉を開いて上
記被処理物を上記加熱炉内部から取り出すだけで上記載
置台への上記被処理物の移動が完了するので,さらに作
業効率が向上する。また,上記扉に,上記加熱炉裏部に
昇降自在に設けられたバランスウェイトを連結すれば,
例えば鉄等の材質の重い扉を開く場合にも,作業者は比
較的軽い力で上記扉の開閉を行うことができるため,作
業環境が向上する。また,移動のための車輪を上記加熱
処理装置に設ければ,作業スペースを有効に活用するこ
とができると共に,上記加熱処理装置を2基以上組み合
わせて用いる場合にも,位置関係を調整することが可能
となるので,その場の状況に応じた作業環境を確保する
ことができる。また,上記加熱手段にオイルヒーターを
用いれば,上記載置台上面の所定領域を均一に加熱する
ことができるから,熱分布の不均衡による被熱処理物の
品質低下を防止することができる。さらに,上記オイル
ヒーターが温度管理用センサーと加熱防止用センサーと
を含んでいれば,作業途中で載置台上面の温度が不安定
となったり,ヒーター線が過熱されて断線したために加
熱が中断されるようなことが防止される。また,上記加
熱炉が該加熱炉内の雰囲気を排気する排気手段を含んで
いれば,上記加熱炉内で加熱された被熱処理物から発生
する雰囲気を強制排除することができるから,作業者の
安全性を確保することができる。また,上記被処理物が
熱硬化性樹脂の注入された型である場合,上記熱硬化性
樹脂の脱型作業を上記載置台で行うことができるから,
脱型作業中に金型と脱型物ともに冷却されてしまうよう
なことがなく,従って加熱作業を円滑に行うことができ
るから,製品の品質を安定させることができると共に,
生産効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る加熱処理装置の
概略構成を示す図。
【符号の説明】
1…加熱炉 2…載置台 3…加熱手段 4a…注型機の注入口 5…排気ファン 6…バランスウェイト 7…車輪 31a…温度管理用センサー 32a…過熱防止用センサー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その内部に挿入された被処理物を加熱する
    加熱炉を具備してなる加熱処理装置において,上記加熱
    炉内部の上記被処理物が置かれる面と略同じ高さにその
    上面が設けられ,該上面に上記被処理物を載置する上記
    加熱炉と一体の載置台と,上記載置台の上面の所定領域
    を加熱する加熱手段とを具備してなることを特徴とする
    加熱処理装置。
  2. 【請求項2】その内部に上記被熱処理物を挿入するため
    上記加熱炉に設けられた上下方向に開閉自在の扉の直前
    部に上記載置台が設けられてなる請求項1記載の加熱処
    理装置。
  3. 【請求項3】上記扉に,上記加熱炉裏部に昇降自在に設
    けられたバランスウェイトが連結されてなる請求項2記
    載の加熱処理装置。
  4. 【請求項4】移動のための車輪が設けられてなる請求項
    1〜3のいずれかに記載の加熱処理装置。
  5. 【請求項5】上記加熱手段がオイルヒーターである請求
    項1〜4のいずれかに記載の加熱処理装置。
  6. 【請求項6】上記オイルヒーターが温度管理用センサー
    と過熱防止用センサーとを含んでなる請求項1〜5のい
    ずれかに記載の加熱処理装置。
  7. 【請求項7】上記加熱炉が該加熱炉内の雰囲気を排気す
    る排気手段を含んでなる請求項1〜6のいずれかに記載
    の加熱処理装置。
  8. 【請求項8】上記被処理物が熱硬化性樹脂の注入された
    型である請求項1〜7のいずれかに記載の加熱処理装
    置。
JP33339796A 1996-12-13 1996-12-13 加熱処理装置 Pending JPH10166377A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109752313A (zh) * 2019-03-06 2019-05-14 湖北硕星油墨科技有限公司 一种油墨高低温试验箱

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