JPH10164512A - データ処理同期装置 - Google Patents

データ処理同期装置

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JPH10164512A
JPH10164512A JP9273015A JP27301597A JPH10164512A JP H10164512 A JPH10164512 A JP H10164512A JP 9273015 A JP9273015 A JP 9273015A JP 27301597 A JP27301597 A JP 27301597A JP H10164512 A JPH10164512 A JP H10164512A
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弘樹 ▲たか▼森
Hiroki Takamori
Takayuki Morishige
孝行 森重
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類のデータ列に含まれるデータを、時
間順に従い処理をとばしたり滞らせずに連続的に、また
はデータに付加された処理出力時刻に従い処理出力時刻
を付加されたデータ単位で正しい時刻に処理することを
目的とする。 【解決手段】 入力データのデータ群の繋ぎ目を検出し
データ群接続点指示信号を出力するデータ群接続点検出
手段101と、基準時刻情報を入力データより検出する
基準時刻検出手段102と、入力データをN本のデータ
列に選択するデータ列分離手段103と、同期信号に従
い、データ列に含まれるデータを処理して出力するN個
のデータ処理出力手段1051 、…、105N と、デー
タを処理出力する時刻を示したデータ処理出力時刻情報
をデータ列から検出するN個のデータ処理出力時刻検出
手段1041 、…、104N と、データ処理出力手段に
同期信号を出力するデータ処理出力同期手段110で構
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期をとって複数
のデータ処理を行うデータ処理同期装置に属するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、情報処理の分野において、映像や
音声等の各種のメディアを利用目的に合わせて最適な形
で組み合わせて利用する、いわゆるマルチメディアの分
野が急速に発展している。このマルチメディアにおいて
は通信系、放送系、パッケージ系等の種々の形態が存在
するが、パッケージ系の一例として、従来、ゲーム機や
パソコン等をも利用して映像、音声を再生できる、ビデ
オCDやCD−ROM等があった。
【0003】図11はこのようなビデオCDやCD−R
OMを再生できるCD動画プレーヤの一例を示し、図に
おいて、901は通常の音楽用のCDを再生するのと同
様のCDドライブ、902は入力ストリームをデコード
するMPEGシステム・デコーダ、903はMPEGシ
ステム・デコーダ902の出力をデコードするMPEG
ビデオ・デコーダ、904はMPEGシステム・デコー
ダ902の出力をデコードするMPEGオーディオ・デ
コーダ、900は以上のMPEGシステム・デコーダ9
02、MPEGビデオ・デコーダ903、およびMPE
Gオーディオ・デコーダ904を搭載したMPEGデコ
ード用LSI、905はMPEGビデオ・デコーダ90
3がデコードを行う際に使用するRAM、906はMP
EGオーディオ・デコーダ904がデコードを行う際に
使用するRAM、907はMPEGビデオ・デコーダ9
03の出力を処理するビデオ出力処理回路、908はM
PEGオーディオ・デコーダ904の出力を処理するオ
ーディオ出力処理回路、909はビデオ出力処理回路9
07の出力を外部に出力するビデオ出力端子、910は
オーディオ出力処理回路908の出力を外部に出力する
オーディオ出力端子である。
【0004】図12はこのようなビデオCDやCD−R
OM等の映像CDの物理的なフォーマットを示す。図に
おいて、TはディスクDの片面にスパイラル状に形成さ
れた信号トラックで、トラックナンバーT1ないしTn
を付された複数のトラックから形成されている。これら
トラックナンバーT1ないしTnを付されたトラックに
は一般にそれぞれ内容が相異なる番組プログラムが記録
されている。
【0005】図13は図12のCDのトラック上に記録
されるデータのフォーマットであり、ここでは本出願に
関係するものだけを示している。図において、HDはヘ
ッダ、SはSCR(System Clock Reference)、PはP
TS(Presentation Time Stamp )、PDは1フレーム
分のパケットデータである。
【0006】次に動作について説明する。図12に示す
ディスクD上に図13に示すようなフォーマットで記録
されたデータは、図11に示すCDドライブ901によ
って、予め記録されている映像,音声データがデジタル
データとして再生される。MPEGシステム・デコーダ
902はディスクへの記録時にMPEG1符号化アルゴ
リズムに基いてエンコードされている映像、音声情報を
MPEG1復号化アルゴリズムによってデコードすべ
く、再生されたデジタルデータをMPEG1ビデオ情報
とMPEG1オーディオ情報に分離する処理を行う。
【0007】MPEGビデオ・デコーダ903はMPE
Gシステム・デコーダ902により得られたMPEG1
ビデオ情報をMPEG1復号化アルゴリズムに基づき復
号化する。ビデオ出力処理回路907はMPEGビデオ
・デコーダ903からのデジタルビデオ情報をアナログ
ビデオ情報に変換し、ビデオ出力端子909を介して外
部の映像モニター等に出力する。
【0008】また、MPEGオーディオ・デコーダ90
4はMPEGシステム・デコーダ902により得られた
MPEG1オーディオ情報をMPEG1アルゴリズムに
基づき復号化する。オーディオ出力処理回路908はM
PEGオーディオ・デコーダ904からのデジタルオー
ディオ情報をアナログオーディオ情報に変換し、オーデ
ィオ出力端子910を介して外部のスピ−カ等に出力す
る。
【0009】このようなCD動画プレーヤは動画情報の
記録メディアとしてCDフォーマットを用いているため
に、ディスクに傷が付いたりゴミやほこりが付着したと
しても再生が可能であり、長年保存を行なっても映像が
劣化せず、また映像番組のランダムアクセスが可能であ
るために、取り扱いが容易で、手軽に映像の再生を楽し
むことができる。しかしながら、従来、映像データまた
は音声データに加えて、映像データにデジタル的に付加
して画面出力されるデータを含むビットストリームをデ
コードするデコード装置は、あまり広く用いられていな
い。
【0010】これに対し、最近では、CDと同サイズの
光ディスク媒体を使用し、映像,音声を高品位かつ長時
間再生でき、しかも視聴者の嗜好に応じたアングルの映
像を選択できるマルチアングル、番組のストーリーを視
聴者の嗜好に応じて選択できるマルチストーリー、多言
語対応のマルチ字幕等、従来のAV(Audio Visual)機器
では実現できなかった新たな機能を提供できるものとし
て、DVD(Digital Versatile Disk)システムが開発さ
れている。
【0011】DVDシステムはディスクの記録密度をC
Dの7倍に増加するとともに、MPEG2アルゴリズム
によるデータの符号化を採用することによりディスクに
記録するデータを記録前の元データの1/40に圧縮し
て、映像の高画質化と収録可能時間の増加や多機能化を
実現するものである。このような、DVDプレーヤは、
例えば図11のCD動画プレーヤにおいて、MPEGデ
コード用LSIをMPEG2に対応可能とすることによ
り実現できる。
【0012】以下、本出願では本来の映像等、主に画面
出力することを目的として作成された映像データを主映
像データと呼び、字幕等の、主映像データにデジタル的
に付加して画面出力される映像データを副映像データと
呼ぶことにする。また、これらの主映像データ、音声デ
ータ、副映像データはともに或る出力単位毎に出力時刻
が付加されている。以下、本出願では出力時刻を、IT
U−T勧告H.222.0またはISO/IEC138
18−1で用いられている表現に倣い、プレゼンテーシ
ョンタイムスタンプ(以下、PTSと略す)と呼ぶこと
にする。
【0013】そして、ディスクの再生を開始してからの
時刻がPTSの値に到達したかどうかを知るためには基
準となる時計が必要である。この時計は図14に示すよ
うに、デコード装置内にデジタルカウンタで実現されて
いることが多い。以下、本出願ではこの時計のことをシ
ステムクロックと呼ぶことにする。
【0014】この図14において、OPUはディスクに
記録された情報を読み取る光ピックアップである。DE
は光ピックアップOPUによって読み取った情報を信号
処理してデジタル情報に変換し、これを伸長して元の映
像情報や音声情報を復元するデコード装置である。SC
はこのデコード装置の内部に設けられたシステムクロッ
クである。TVはデコード装置DEによってデコードさ
れた映像情報を映し出す映像モニタやテレビジョンセッ
ト、SPはデコード装置DEによってデコードされた音
声情報を再生するスピーカである。
【0015】このシステムクロックSCの時刻合わせを
するための基準となる時刻が、データ、すなわちデコー
ドされるべきビットストリームに付加されている。以
下、本出願では基準時刻を、ITU−T勧告H.22
2.0またはISO/IEC13818−1で用いられ
ている表現に倣いシステムクロックレファレンス(以
下、SCRと略す)と呼ぶことにする。
【0016】そして、SCRにより基準時刻に時間合わ
せされたシステムクロックが計時する時刻に従って、主
映像データ、音声データ、副映像データに付加されてい
るPTSの値を参考にデータ処理を行い、主映像画像デ
ータ、音声音データ、副映像画像データを出力する。P
TSは圧縮されている映像データ1画面分や音データの
1フレーム分を出力すべきタイミングを示すもので、シ
ステムクロックSCの値がPTSの値と一致するか、ま
たはPTSの値を越えた場合、PTSが付加されている
出力単位のデータを出力するように主映像画像、音、副
映像画像の同期をとる。
【0017】これらPTSやSCRは、1つのタイトル
等、内容的に一まとまりとなる一連のビットストリーム
ごとにそれぞれ値“0”を基準に付加されていることが
多い。以下、本出願では内容的に意味を持った一連のビ
ットストリームをビデオオブジェクト(以下、VOBと
略す)と呼ぶことにする。
【0018】図15はこのようなVOBの一例を示すも
ので、Mは図16に示すようなメニュー画面を映像モニ
タに表示するためのデータ、P1ないしP5はそれぞれ
別個の内容を持った番組プログラムであり、それぞれ図
13に示すようなフォーマットで1フレーム分の情報が
格納されるデータパケットが多数集まって構成されてい
る。
【0019】そして、図16に示すメニュー画面はVO
Bを再生する際にモニタに表示されるものであり、この
例ではモニタ画面内の右側に再生可能な番組プログラム
(この例ではP1〜P5)のタイトルが、左側にこれに
対応する数字(この例では1〜5)がそれぞれ表示され
ており、視聴者がこれを見て、メニュー画面内に映し出
された数字1〜5のうち再生を希望するものと同じ数字
が刻印されたリモコン送信機の数字キーを操作すること
により、デコーダ装置はこれに対応するタイトルの番組
プログラムを再生する。この番組プログラムは数字キー
を例えば1→4と操作することにより、例えば番組プロ
グラムP1→番組プログラムP4に直接移行する等のラ
ンダム再生を実行することが可能である。
【0020】ところで、このようなVOBを構成する主
映像データ、音声データ、副映像データには、そのデー
タがどのVOBに属するか、あるいは何番目のVOBに
含まれるかについての情報は一切付加されていない。そ
して従来のCD動画プレーヤ等では、主映像データ、音
声データをデコードするときには、これらのデータとV
OBの繋ぎ目との関連を考慮せずにデコードを実行して
いる。このため、副映像データをデコードするときも主
映像データのデコードの方法に倣って、VOBの繋ぎ目
との関連を考慮せずにデコードを行うことになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以下では、上記のよう
に構成された、従来のデコード装置で起こる問題点につ
いて説明する。主映像データ、音声データ、副映像デー
タを含み、SCRの値が“0”で始まる複数のVOBを
連続してデコードすると、SCRの値は各VOBの先頭
において初期値をとるため、SCRの値はVOBの接続
点において不連続となる。
【0022】これに対し、主映像はシステムクロックの
値と同期をとって出力されていて、VOB同士の接続
点、即ちVOBの繋ぎ目においても途切れることなく、
またデコードが途切れることにより同じコマの映像が出
力され続けることなく、連続的に画面出力され続けなけ
ればならない。
【0023】図17において、横軸は実時間を示してお
り、縦軸はシステムクロックSC等の数値を示してい
る。そして、VOB1において、システムクロックSC
は時刻T0(t=0)において値C1(この例では0)
から始まって順次増加していて、PTSは時刻T1(t
=2)において値P1(この例では2)から始まってい
る。
【0024】VOB2ではSCRの値とPTSの値は
“0”を基準に付加されているので、VOB1の画像出
力が終了するとともにシステムクロックにSCRの値を
セットしなければならない。しかしながら、従来はデー
タとVOB同士の繋ぎ目との関連を考慮せずにデータを
デコードしていたために、VOB2において、SCRの
値をシステムクロックSCにセットすべき正しいタイミ
ングが分からないという問題があった。
【0025】よって、DVDプレーヤ等の、主映像デー
タ、音声データ、副映像データを含むビットストリーム
をデコードするデコード装置には、VOBのデータ処理
出力の終了を知ることが要求されている。
【0026】以下、その理由を図19と表1を用いて説
明する。図19は従来のCD動画プレーヤ等で再生を行
ったときの動作を示す。また、表1はVOB内に含まれ
るSCR,PTSの値とSC,出力データPTSとの関
係を示す。
【0027】
【表1】
【0028】まず、表1に示すように、VOBを構成す
るデータのなかにはSCRとPTSの2種類のデータが
記述されている。このうちのSCRは図14のシステム
クロックSCのカウントの基準となる33ビットのデー
タであり、例えば値“0”を初期値として1フレームに
つき“1”ずつ増加してゆく。ステップS200におい
て、CD動画プレーヤの再生を開始し、ステップS20
1において、SCRの検出が行われ、ステップS202
において、システムクロックSCにこのSCRの値が入
力されることにより、図14のシステムクロックSCは
カウント値がこのSCRと同じ値となるように、初期値
“0”から“1”ずつ増加するカウント動作を行う。
【0029】また、PTSは再生出力の時刻管理情報で
あり、SCRと同じく33ビットのデータからなってお
り、デコード装置の内部においてデータ処理に要する遅
延時間を考慮して、同じフレームのパケットにおけるS
CRの値よりも例えば“2”だけ大きい値のデータが記
述されている。そして、ステップS203においてシス
テムクロックSCとPTSの値を比較し、ステップS2
04において、デコーダ装置の内部のシステムクロック
SCの値がこのPTSの値より大きいか一致したことを
検出した時にステップS205において、そのフレーム
のデータを出力し、ステップS206において、次のP
TSのデータを入手するようになっている。
【0030】このため、デコードすべきデータに付加さ
れたSCRとPTSは表1に示されるように、“0”,
“2”からスタートしてそれぞれ“1”ずつ値が増加
し、これによりシステムクロックSCの値も“0”から
スタートして“1”ずつ値が増加している。そして、P
TSの初期値が“2”であるため、システムクロックS
Cの値が“2”になってはじめて、SCRの値が“0”
のフレームのデータ、即ち最初のフレームのデータが出
力される。このときSCRの値として“2”が付された
フレームが入力される。以後、このようにSCRの値よ
り2フレーム分ずれたタイミングのフレームのデータが
順次出力されるが、システムクロックSCは初期値がセ
ットされた後は時々SCRの値によって時刻合わせされ
る他は自走カウントを行う。システムクロックSCはS
CRの値が“100”となった以降も自走カウントを行
い、これによりそのカウント値が“101”,“10
2”と増加してゆくが、このシステムクロックSCの値
が“101”,“102”となることによって、PTS
の値が“101”,“102”を有するフレームが順次
出力される。
【0031】このようにして、1つのVOBの処理が終
わり、次のVOB2のデータが入力されると、その最初
のフレームのSCRの値“0”によりシステムクロック
SCの値が“0”に書き換えられ、以後同様の動作によ
り、その値が“1”ずつ増加していくが、すでに述べた
ように、システムクロックSCの値が“2”になっては
じめてSCRの値が“0”のフレームのデータ、即ちV
OB2の最初のフレームのデータが出力されるため、先
のVOB1のデータの出力が終わった時点からこの時点
までは、出力すべきデータが存在しないことになる。こ
のため、一瞬ではあるが映像モニタの画面が真っ暗にな
り、映像が不連続となって、不自然な感じがするという
問題があった。または、VOB1の最後のフレームの映
像が、VOB2の先頭のフレームの映像が出力できるよ
うになるまでの間、出力され続けることもあった。
【0032】このため、VOB同士の繋ぎ目を知る必要
があり、かつ検知したVOB同士の繋ぎ目において、出
力すべきデータが不連続にならないようにその本来のタ
イミングで出力できるようにする必要があった。
【0033】また、VOB1の画像出力が時刻T101
に終了するのを知ることができたとしても、時刻T10
2にVOB2のSCRの値をシステムクロックにセット
することができない場合もある。ここでは、図14のよ
うに時刻T102(t=103)でPTSが値P2(こ
の例では2)になった後に、時刻T103(t=10
4)でシステムクロックにSCRの値C2(この例では
3であり、P2より大きい)をセットしたとする。
【0034】すると、時刻T101と時刻T103の間
の期間、即ち時刻T102では、システムクロックSC
の値がPTSの値を越えることになる。同期型のシステ
ムでは、システムクロックSCの値がPTS値よりある
基準値を越えて大きいと、一部の画像の出力をやめて次
の画像の出力を早めることによりPTSの値をシステム
クロックの値に近づけようとすることが行われている。
従って、同期型のシステムにおいて、主映像データをV
OBの繋ぎ目との関連を考慮せずにデコードする際に、
時刻T101と時刻T103の間の期間においても上記
のような同期を行っている場合には、システムクロック
SCの値がPTS値よりある基準値を越えて大きいため
に、画像出力が一部飛ばされてしまい、映像が不連続に
なるという問題が生じる。
【0035】このため、主映像データ、音声データ、副
映像データを含むビットストリームをデコードするデコ
ード装置には、VOBの繋ぎ目においてもデコード処理
をとばしたり滞らせたために、画像出力を一部とばした
り中断したり同じ画像を出力し続けることなく連続的に
画像を出力し続けることが要求されている。また、これ
と同様の問題が音声データのデコード及びデータ出力に
おいても生じる。
【0036】そのため、主映像データ、音声データ、副
映像データを含むビットストリームをデコードするデコ
ード装置には、VOBの繋ぎ目においてもデコード処理
を飛ばしたり滞らせたために、音出力を一部とばしたり
中断したりすることなく連続的に音を出力し続けること
が要求されている。
【0037】また、従来の主映像データ、音声データ、
副映像データを含むビットストリームをデコードするデ
コード装置では、システムクロック値が不連続となる場
合には、以下のような問題も生じる。図18は、システ
ムクロック値が不連続な値をとる場合の間欠的に主映像
に重畳表示される字幕等の副映像データの出力タイミン
グ図である。
【0038】このとき、主映像は通常、システムクロッ
クの値と同期をとって出力されていて、VOBの接続点
においても途切れることなく、またデコードが途切れる
ことにより同じ映像が出力され続けることなく、連続的
に画面出力されなければならない。これに対し、副画像
はシステムクロックの値と同期をとって間欠的に画面出
力されなければならない。図18において横軸は実時間
を示している。そして、システムクロックは時刻T0
(t=0)において値C1(この例では0)から始まっ
て増加してゆき、VOB2のSCRの値をセットするた
め時刻T102(t=103)において値C2(この例
では0)となる。
【0039】副映像としては間欠的に、時刻T11から
時刻T12の間に副映像データ1が、時刻T13から時
刻T14の間に副映像データ2が、時刻T15から時刻
T16の間に副映像データ3が、それぞれ画面出力され
るようにするために、副映像PTSの値は不連続なもの
になる。従って、副映像データをVOB同士の繋ぎ目と
の関連を考慮せずにデコードした場合、副映像データ2
の画像出力が終了した後に副映像データ3のPTSを取
得してシステムクロックの値と比較するとすれば、シス
テムクロックSCの値がPTSの値を越えているために
副映像データ3の画像出力を開始してしまう。即ち、V
OB2において画像出力すべき副映像データをVOB1
において画像出力してしまうという問題が生じる。
【0040】ここで、VOB1の画像出力時刻において
VOB2のデータがデコード装置内に存在するのは、デ
コード装置にデータを蓄えておくためのDRAMなどの
データ蓄積手段が内蔵されているか、あるいデコード装
置にデータ蓄積手段が接続されていることによる。
【0041】よって、主映像データ、音声データ、副映
像データを含むビットストリームをデコードするデコー
ド装置には、各VOBに含まれているデータを、各VO
Bの出力時間内に正しく画像出力することが要求されて
いる。
【0042】本発明は、上記のような従来のものの問題
点を解決するためになされたもので、内容的に一まとま
りとなる一連のデータ群が複数連なった複数種類のデー
タ列の区切りを正しく検出して、上記データ列に含まれ
るデータを、時間順に従い、処理を飛ばしたり滞らせる
ことなく連続的に処理出力するデータ処理同期装置、ま
たはデータに付加されている処理出力時刻に従い、処理
出力時刻を付加されたデータ単位で正しい時刻に処理出
力することができるデータ処理同期装置を提供すること
を目的とする。
【0043】
【課題を解決するための手段】本願発明の請求項1に係
る発明は、一連のデータであるデータ群がそれぞれ複数
連なったN(Nは1以上の整数)本の入力データ列のう
ちの、該当する1本の入力データ列に含まれるデータ
を、同期情報に従いそれぞれ処理するとともに、当該処
理によって得られた出力データをそれぞれ出力するN個
のデータ処理出力手段と、前記N本の入力データ列を構
成するデータ群の繋ぎ目を示すデータ群接続点指示情報
に基いて同期の基準を更新し、前記N本のデータ列のデ
ータ処理出力タイミングを伝えるデータ処理出力タイミ
ング情報に基いて前記N個のデータ処理出力手段が前記
N個のデータ列間で同期をとりデータを時間順に従った
本来のタイミングで処理出力できるように、当該N個の
データ処理出力手段に対し前記同期情報を出力するデー
タ処理出力同期手段とを備えるようにしたものである。
【0044】また、本願発明の請求項2に係る発明は、
請求項1記載のデータ処理同期装置において、前記N本
の入力データ列に含まれるデータ群の繋ぎ目を検出する
データ群接続点検出手段を備え、当該データ群接続点検
出手段から前記データ群接続点指示情報が出力されるよ
うにしたものである。
【0045】また、本願発明の請求項3に係る発明は、
請求項1記載のデータ処理同期装置において、前記N本
の入力データ列よりデータ処理出力情報を検出するデー
タ処理出力情報検出手段を備え、当該データ処理出力情
報検出手段から前記データ処理出力タイミング情報が出
力されるようにしたものである。
【0046】また、本願発明の請求項4に係る発明は、
一連のデータであるデータ群が複数本連なった入力デー
タのデータ群の繋ぎ目を検出し当該データ群の繋ぎ目を
示すデータ群接続点指示情報を出力するデータ群接続点
検出手段と、同期の基準を更新するために必要とする基
準時刻情報を前記入力データより検出する基準時刻検出
手段と、前記入力データをN(Nは1以上の整数)本の
データ列に分離するデータ列分離手段と、同期情報に従
って、前記N本のデータ列のうちの該当する1本のデー
タ列に含まれるデータを処理し、当該処理によって得ら
れた出力データをそれぞれ出力するN個のデータ処理出
力手段と、前記該当する1本のデータ列に含まれるデー
タを処理出力する時刻を示したデータ処理出力時刻情報
を前記該当する1本のデータ列からそれぞれ検出するN
個のデータ処理出力時刻検出手段と、前記データ群接続
点指示情報に基いて前記基準時刻検出手段で検出された
前記基準時刻情報により同期の基準を更新し、前記N個
のデータ処理出力時刻検出手段で検出された前記データ
処理出力時刻情報を基に、前記N個のデータ処理出力手
段が前記N個のデータ列間で同期をとりデータを時間順
に従った本来のタイミングで処理出力できるように前記
N個のデータ処理手段に対し前記同期情報を出力するデ
ータ処理出力同期手段とを備えるようにしたものであ
る。
【0047】また、本願発明の請求項5に係る発明は、
同期の基準を更新するために必要とする基準時刻情報を
一連のデータであるデータ群が複数本連なった入力デー
タより検出し、当該検出した前記基準時刻情報を以前に
検出した基準時刻情報と比較することにより前記入力デ
ータのデータ群の繋ぎ目を検出し、当該繋ぎ目を示すデ
ータ群接続点指示信号を出力する基準時刻検出手段と、
前記入力データをN(Nは1以上の整数)本のデータ列
に分離するデータ列分離手段と、同期情報に従って、前
記N本のデータ列のうちの該当する1本のデータ列に含
まれるデータを処理し、当該処理によって得られた出力
データをそれぞれ出力するN個のデータ処理出力手段
と、前記該当する1本のデータ列に含まれるデータを処
理出力すべき時刻を示したデータ処理出力時刻情報を前
記該当する1本のデータ列からそれぞれ検出するN個の
データ処理出力時刻検出手段と、前記データ群接続点指
示情報に従って前記基準時刻検出手段で検出された前記
基準時刻情報により同期の基準を更新し、前記N個のデ
ータ列処理出力時刻検出手段で検出された前記データ処
理出力時刻情報を基に、前記N個のデータ処理出力手段
が前記N個のデータ列間で同期をとり時間順に従った本
来のタイミングでデータを処理出力できるように前記N
個のデータ処理出力手段に対し前記同期情報を出力する
データ処理出力同期手段とを備えるようにしたものであ
る。
【0048】また、本願発明の請求項6に係る発明は、
同期の基準を更新するために必要とする基準時刻情報を
一連のデータであるデータ群が複数本連なった入力デー
タより検出する基準時刻検出手段と、前記入力データを
N(Nは1以上の整数)本のデータ列に分離するデータ
列分離手段と、同期情報に従って、前記N本のデータ列
のうちの該当する1本のデータ列に含まれるデータを処
理し、当該処理によって得られた出力データをそれぞれ
出力するN個のデータ処理出力手段と、前記該当する1
本のデータ列に含まれるデータを処理出力すべき時刻を
示したデータ処理出力時刻情報を前記該当する1本のデ
ータ列から検出し、当該検出した前記データ処理出力情
報を以前に検出したデータ処理出力情報と比較すること
により前記入力データのデータ群の繋ぎ目を検出し、当
該データ群の繋ぎ目を示すデータ群接続点指示情報を出
力するM(Mは1以上N以下の整数)個のデータ処理出
力時刻比較手段と、前記該当する1本のデータ列に含ま
れるデータを処理出力すべき時刻を示したデータ処理出
力時刻情報を前記該当する1本のデータ列からそれぞれ
検出する(N−M)個のデータ処理出力時刻検出手段
と、前記データ群接続点指示情報に従って前記基準時刻
検出手段で検出された前記基準時刻情報により同期の基
準を更新し、前記M個のデータ処理出力時刻比較手段で
検出されたデータ群接続点指示情報と前記(N−M)個
のデータ処理出力時刻検出手段で検出された前記データ
処理出力時刻情報を基に、前記N個のデータ処理出力手
段が前記N個のデータ列間で同期をとりデータを時間順
に従った本来のタイミングで処理出力できるように前記
同期情報を出力するデータ処理出力同期手段とを備える
ようにしたものである。
【0049】また、本願発明の請求項7に係る発明は、
請求項6記載のデータ処理同期装置において、基準時刻
情報として、データ処理出力時刻比較手段またはデータ
処理出力時刻検出手段で検出されたデータ処理出力時刻
情報を用いるようにしたものである。
【0050】また、本願発明の請求項8に係る発明は、
一連のデータであるデータ群が複数本連なった入力デー
タの繋ぎ目の位置を示すデータ群接続点指示情報に従
い、データ群の繋ぎ目を示すデータを前記入力データに
挿入するデータ挿入手段と、同期の基準を更新するため
に必要とする基準時刻情報を前記入力データより検出す
る基準時刻検出手段と、前記入力データをN(Nは1以
上の整数)本のデータ列と前記挿入データに分離するデ
ータ列分離手段と、前記挿入データを解析することによ
り前記入力データのデータ群の繋ぎ目を検出し前記デー
タ群接続点指示情報を出力するM個(Mは1以上N以下
の整数)の挿入データ解析手段と、同期情報に従って、
前記N本データ列のうち該当する1本のデータ列に含ま
れるデータを処理し、当該処理によって得られた出力デ
ータをそれぞれ出力するN個のデータ処理出力手段と、
前記該当する1本のデータ列に含まれるデータを処理出
力する時刻を示したデータ処理出力時刻情報を前記該当
する1本のデータ列から検出するN個のデータ処理出力
時刻検出手段と、前記データ群接続点指示情報に基いて
前記基準時刻検出手段で検出された前記基準時刻情報に
より同期の基準を更新し、前記N個のデータ列処理出力
時刻検出手段で検出された前記データ処理出力時刻情報
を基に、前記N個のデータ処理出力手段が前記N個のデ
ータ列間で同期をとりデータを時間順に従った本来のタ
イミングで処理出力できるように前記同期信号を出力す
るデータ処理出力同期手段とを備えるようにしたもので
ある。
【0051】また、本願発明の請求項9に係る発明は、
請求項8記載のデータ処理同期装置において、前記デー
タ挿入手段は、N本のデータ列のうち少なくとも1本の
データ列に対して、データ処理出力時刻が特別に定めら
れた値であるデータを挿入するようにしたものである。
【0052】また、本願発明の請求項10に係る発明
は、請求項8記載のデータ処理同期装置において、前記
データ挿入手段は、N本のデータ列のうち少なくとも1
本のデータ列に対して、データ処理出力時刻が0である
データを挿入するようにしたものである。
【0053】また、本願発明の請求項11に係る発明
は、同期の基準を更新するために必要とする基準時刻情
報を一連のデータであるデータ群が複数本連なった入力
データより検出する基準時刻検出手段と、前記入力デー
タをN(Nは1以上の整数)本のデータ列に分離するデ
ータ列分離手段と、前記N本データ列のうち該当する1
本のデータ列を蓄えるとともに、前記蓄えられたデータ
列のデータ群の繋ぎ目の位置を示すデータ群接続点伝達
情報によりデータ群の繋ぎ目を認識し、前記データ群の
繋ぎ目までデータを出力し終わるとデータ群接続点指示
情報をそれぞれ出力するM(Mは1以上N以下の整数)
個のデータ蓄積手段と、同期情報に従って、前記N本デ
ータ列のうち該当する1本のデータ列に含まれるデータ
を処理し、該処理によって得た出力データを出力するN
個のデータ処理出力手段と、前記該当する1本のデータ
列に含まれるデータを処理出力する時刻を示したデータ
処理出力時刻情報を前記該当する1本のデータ列からそ
れぞれ検出するN個のデータ処理出力時刻検出手段と、
前記データ群接続点指示情報に従って前記基準時刻検出
手段で検出された前記基準時刻情報により同期の基準を
更新し、前記N個のデータ列処理出力時刻検出手段で検
出された前記データ処理出力時刻情報を基に、前記N個
のデータ処理出力手段が前記N個のデータ列間で同期を
とりデータを時間順に従って本来のタイミングで処理出
力できるように前記同期情報を出力するデータ処理出力
同期手段とを備えるようにしたものである。
【0054】また、本願発明の請求項12に係る発明
は、請求項11記載のデータ処理同期装置において、デ
ータ蓄積手段で蓄えられるデータが、データ列選択手段
で選択されたデータ列ではなく、入力されるデータであ
るようにしたものである。
【0055】また、本願発明の請求項13に係る発明
は、請求項4、6、8または11のいずれかに記載のデ
ータ処理同期装置において、基準時刻情報として、デー
タ処理出力時刻検出手段で検出されたデータ処理出力時
刻情報を用いるようにしたものである。
【0056】また、本願発明の請求項14に係る発明
は、請求項4、5、6、8または11のいずれかに記載
のデータ処理同期装置において、入力されるデータに、
映像に関するデータが含まれるようにしたものである。
【0057】また、本願発明の請求項15に係る発明
は、請求項4、5、6、8または11のいずれかに記載
のデータ処理同期装置において、入力されるデータに、
音声に関するデータが含まれるようにしたものである。
【0058】また、本願発明の請求項16に係る発明
は、一連のデータであるデータ群がそれぞれ複数連なっ
て形成され、各データ群が、その期間内において値が漸
次増加し、次のデータ群に移るときに値が初期値に戻る
ように付与された、当該データの処理出力タイミングを
伝えるデータ処理出力タイミング情報を有する入力デー
タ列を、本装置の上位装置により指示された順序で復号
処理するデータ処理同期装置であって、前記データ処理
出力タイミング情報と同期しかつ当該データ処理出力タ
イミング情報と所定値だけ値がずれた基準時刻情報を基
準時計に設定し基準時刻とする基準時刻設定手段と、前
記データ処理出力タイミング情報と前記基準時刻情報の
差が一定値になった時に復号処理データを出力するデー
タ処理出力手段と、前記入力データ列が次のデータ群に
移った時、前記データ処理出力タイミング情報が初期値
に戻ったことにより前記データ群の繋ぎ目を検出するデ
ータ群接続点検出手段とを備え、前記データ群接続点検
出手段により前記入力データ列が次のデータ群に移った
ことを検出した後に、一定期間前記基準時刻設定手段を
して前記基準時刻の値を増加させ続けた後に前記基準時
刻情報を前記基準時計に設定し、前記データ列の繋ぎ目
における出力データの連続性が保たれるようにしたもの
である。
【0059】また、本願発明の請求項17に係る発明
は、一連のデータであるデータ群がそれぞれ複数連なっ
て形成され、各データ群が、その期間内において値が単
調増加し、次のデータ群に移るときに値が初期値に戻る
ように付与された、基準時刻を設定するための基準時刻
情報と、各データ群が、その期間内において値が漸次増
加し、次のデータ群に移るときに値が初期値に戻るよう
に付与された、当該データの処理出力タイミングを伝え
るデータ処理出力タイミング情報とを有する入力データ
列を、本装置の上位装置により指示された順序で復号処
理するデータ処理同期装置であって、前記基準時刻情報
を基準時計に設定し基準時刻とする基準時刻設定手段
と、前記データ処理出力タイミング情報と前記基準時刻
の差が一定値になった時に復号処理データを出力するデ
ータ処理出力手段と、前記入力データ列が次のデータ群
に移った時、前記基準時刻情報が初期値に戻ったことに
より前記データ群の繋ぎ目を検出するデータ群接続点検
出手段とを備え、前記データ群接続点検出手段により前
記入力データ列が次のデータ群に移ったことを検出した
後に、一定期間前記基準時刻設定手段をして前記基準時
刻の値を増加させ続けた後に前記基準時刻情報を前記基
準時計に設定し、前記データ列の繋ぎ目における出力デ
ータの連続性が保たれるようにしたものである。
【0060】また、本願発明の請求項18に係る発明
は、請求項16または17記載のデータ処理同期装置に
おいて、前記所定値は前記データ処理同期装置の処理時
間により決定されるようにしたものである。
【0061】また、本願発明の請求項19に係る発明
は、請求項16または17記載のデータ処理同期装置に
おいて、前記入力データ列は同時に並列処理される複数
のデータ列を有するようにしたものである。
【0062】また、本願発明の請求項20に係る発明
は、請求項16または17記載のデータ処理同期装置に
おいて、前記入力データ列は初期値が同一かつそれぞれ
独立して漸次増加する前記データ処理出力タイミング情
報を有するN本のデータ列を有するようにしたものであ
る。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。 実施の形態1.この実施の形態1は、本願の請求項1な
いし3に係る発明に対応するものであり、或るまとまっ
た処理単位で入力される複数本の意味のある入力データ
を互いに同期させてデータがとぎれることなく処理し出
力できるように構成したものである。
【0064】まず、本実施の形態1による装置の説明に
先だって、本発明による同期の原理について説明する。
説明の都合上、入力データは主映像データ、音声デー
タ、副映像データを含むビットストリームであるとし、
前述したようにデータ群の単位をVOBと呼ぶことにす
る 。
【0065】図3は従来のものの問題点を解決するため
にSCRとPTSがとるべき値を示す。表2はこの図3
のタイムチャートに従ってDVDプレーヤ等のデコーダ
装置がVOBに対し行うべきタイミング制御の様子を示
す。
【0066】
【表2】
【0067】デコードすべきデータに付加されたSCR
とPTSは表2に示されるように、“0”,“2”から
スタートしてそれぞれ“1”ずつ値が増加し、これによ
りシステムクロックSCの値も“0”からスタートして
“1”ずつ値が増加している。そして、PTSの初期値
が“2”であるため、システムクロックSCの値が
“2”になってはじめて、SCRの値が“0”のフレー
ムのデータ、即ち最初のフレームのデータが出力され
る。このときSC Rの値として“2”が付されたフレ
ームが入力される。以後、このようにSCRの値より2
フレーム分ずれたタイミングのフレームのデータが順次
出力されるが、システムクロックSCは初期値がセット
された後は時々SCRの値によって時刻合わせされる他
は自走カウントを行う。システムクロックSCはSCR
の値が“100”となった以降も自走カウントを行い、
これによりそのカウント値が“101”,“102”と
増加してゆくが、この間既にSCRとPTSの値が
“0”,“2”および“1”,“3”を有するVOB2
の最初の2フレームのデータが入力されている。そし
て、VOB1のPTSの値が“101”となっているフ
レームを出力している際にすでに入力されている、VO
B2のPTSの値が“2”となっているフレームを、V
OB1の最後のフレーム即ちPTSの値が“102”と
なっているフレームが出力された次のタイミングで出力
するようにすれば、VOBの繋ぎ目において、出力すべ
きデータが途切れ一瞬画面が真っ暗になるという不自然
な再生をなくすことができる。
【0068】しかしながら、実際には、デコーダ装置に
遅延が存在するために、表3に示すように、VOB1の
再生が終了した時点で、SCRの値“2”をシステムク
ロックSCにセットすることができず、システムクロッ
クSCは自走状態のままである。このため、このタイミ
ングではシステムクロックSCとPTSの値の比較を中
止し、同期オフの状態として、VOB1を出力している
期間に既に入力されている、VOB2のPTSの値が
“2”のフレームをこのとき出力し、次のタイミングで
システムクロックSCの値を、SCRの値“3”に合わ
せて“3”にセットすることにより、デコーダ装置に存
在する遅延に影響されることなく、VOBの繋ぎ目にお
いて、出力すべきデータが途切れ一瞬画面が真っ暗にな
るという不自然な再生をなくすことができる。
【0069】
【表3】
【0070】本発明の実施の形態1はかかる原理に基い
てVOBの繋ぎ目を検出し、データ列間での同期をとれ
るようにしたものである。図5は、本発明の実施の形態
1におけるデータ処理同期装置の主要部のブロック図を
示したものである。
【0071】図5において、D1ないしDNはそれぞれ
データ処理同期装置に入力される第1データ列ないし第
Nデータ列であり、これらはそれぞれ内容的に意味を持
った一連のデータ群が複数本連なったデータ列であり、
そのうちの1つのデータ列は、例えば、映画1本分の映
像データ、音声データ、または字幕データや、カラオケ
1曲分の映像データ、音声データ、または歌詞データ
や、ゲームにおける映像データ、音声データ、または情
報データなどのうち、一種類のデータが複数タイトル分
連なっている。ここでは1タイトル単位のデータのまと
まりを1データ群と呼ぶ。そして、各データ列はそれぞ
れ、映像データ列、音声データ列、字幕データ列などに
相当する。
【0072】4011 はデータ処理出力同期手段403
より出力される同期信号に従い第1データ列D1に含ま
れるデータを信号処理し、第1出力データO1を出力す
る第1データ処理出力手段であり、例えば、DVDディ
スクから得られたデジタルデータ列のうちの主映像デー
タを復号処理する。
【0073】このデータ処理同期装置には第1データ処
理出力手段4011 と同様に構成されたデータ処理出力
手段が全部でN個含まれていて、401N は第Nデータ
処理出力手段である。そして、図示しない第2データ処
理出力手段ないし第Nデータ処理出力手段401N はD
VDディスクから得られたデジタルデータ列のうちの,
例えば、音声データや字幕データ等、主映像データ以外
のデータを復号処理する。
【0074】403はデータ処理出力同期手段であり、
図14のシステムクロックSCを内部に含み、第1デー
タ処理出力手段4011 ないし第Nデータ処理出力手段
401N がデータ列間で互いに同期をとり、時間順に従
い、処理を飛ばしたり滞らせることなく各データ列のデ
ータをその本来のタイミングで処理出力できるように、
入力されるデータ列を構成するデータ群の繋ぎ目を指示
するデータ群接続点指示信号CPに従って同期の基準を
更新する。そして、各データ列のデータ処理出力タイミ
ングを伝えるデータ処理出力タイミング信号OTを基
に、第1データ処理出力手段4011 ないし第Nデータ
処理出力手段401N が正しいタイミングでデータを処
理出力できるように同期信号を出力する。
【0075】次に、動作について説明する。N本の入力
データD1ないしDNはそれぞれ例えばVOB単位でま
とまって入力され、第1データ処理出力手段4011
いし第Nデータ処理出力手段401N に入力される。第
1データ処理出力手段4011 ではMPEG2復号アル
ゴリズムにより主映像データが復号処理されて出力され
る。また、第2ないし第Nのデータ処理出力手段401
N ではMPEG2復号アルゴリズムにより音声データや
副映像データ等が復号処理されて出力される。
【0076】ここで、図3を用いて主映像について説明
する。主映像はシステムクロックSCの値と同期をとっ
て処理出力されていて、VOBの繋ぎ目においても画像
が途切れることなく、またデータ処理が途切れることに
よりモニタにデータ処理が途切れる直前の画像が出力さ
れ続けることがないように、連続的に画面出力され続け
ている。
【0077】それぞれのデータ列は複数のVOBから構
成されていて、各VOBに含まれるデータには、例えば
1フレーム等の、データ処理出力が行われる単位ごとに
データ処理出力時刻(以下、PTSと呼ぶ)が付加され
ている。そして同期の基準を更新するための基準時刻情
報(以下、SCRと呼ぶ)も付加されている。また、S
CRやPTSは各VOB毎に“0”を基準に割り振られ
ていて、各VOBの間では何等関係を持っていない。そ
のため、異なるVOBであっても同じ時刻が付加されて
いることが起こる。従って、VOB1の画像出力終了と
ともにシステムクロックSCにSCRの値をセットしな
ければならない。
【0078】ここでVOBの繋ぎ目との関連を考慮せず
にデータを処理出力を行ったとすると、VOB2のSC
Rの値をシステムクロックにセットすべき正しいタイミ
ングが判明しないことになる。しかしながら、本実施の
形態1においては、データ群接続点指示信号CPが時刻
T101(t=102)において入力されるため、デー
タ処理出力同期手段403が時刻T102(t=10
3)においてその内部のシステムクロックSCにSCR
の値C2(この例では2)をセットすることができる。
【0079】よって、SCRやPTSが各VOB毎に
“0”を基準に割り振られていて、VOB同士の間で何
等関係を持たないものとして規定されているにもかかわ
らず、本実施の形態1では、VOBの繋ぎ目を検出して
いることにより、同期の基準をVOBごとに更新し、こ
れに基づき各データ処理出力手段を同期させることが可
能となる。
【0080】ところで、VOB1の画像出力が時刻T1
02(t=103)に終了するのを知ることができたと
しても、時刻T102(t=103)にVOB2のSC
Rの値をシステムクロックにセットすることができない
場合がある。以下では、この場合について説明する。こ
こでは、図4のように時刻T102(t=103)でP
TSが値P2(この例では2)になった後に、時刻T1
03(t=104)でシステムクロックSCにSCRの
値C2(この例では3)をセットしたとする。
【0081】すると、時刻T101(t=102)と時
刻T103(t=104)の間の期間では、システムク
ロックの値がPTSの値を越えることになる。同期型の
システムでは、システムクロックの値がPTS値よりあ
る基準値を越えて大きいと、一部の画像の出力をやめて
次の画像の出力を早めることによりPTSの値をシステ
ムクロックの値に近づけようとすることが行われてい
る。従って、同期型のシステムにおいて、主映像データ
をVOBの繋ぎ目との関連を考慮せずにデコードする際
に、時刻T101(t=102)と時刻T103(t=
104)の間の期間においても上記のような同期を行っ
ている場合には、システムクロックの値がPTS値より
ある基準値を越えて大きいために、画像出力が一部飛ば
されてしまい、映像が不連続になるという問題が生じ
る。
【0082】しかしながら、本実施の形態1において
は、データ処理出力同期手段403がデータ群接続点指
示信号CPによりVOB1の画像出力が終了したことを
知ることができるため、第1データ処理出力手段401
1 に対してシステムクロックとの同期の解除を指示する
ことができる。但し、主映像は連続して画像出力され続
けているため、実際の時間の経過に対しては処理出力時
刻が大きく狂うことがなく、データ処理同期装置の動作
上支障を生じることはない。
【0083】そして、再び同期をとり直すのは、すべて
のデータ処理出力手段4011 、…、401N でVOB
1の最後のデータ処理出力が行われ、かつ、すべてのデ
ータ処理出力手段4011 、…、401N に対するVO
B2の最初のデータ処理出力時刻情報がデータ処理出力
タイミング信号OTより入力されてからである。
【0084】よって、VOBの繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりPTSの値が連続であるデ
ータの処理出力するときに、時間順に従い、処理をとば
したり滞らせることなく連続的にデータ処理出力するこ
とが可能となり、データ列間で時間的なずれを生じるこ
となく、主映像や副映像、音声を互いに同期させて出力
することができ、データ列の繋ぎ目において、一時的に
画面が消失したりすることがない。
【0085】次に、PTSが間欠的に存在する場合につ
いての説明を行う。第Nデータ処理出力手段401N
は副映像データが処理出力されるものとして、ここで再
び図18を用いて説明する。このとき、副映像はシステ
ムクロックの値と同期をとって間欠的に画面出力され
る。
【0086】副映像は間欠的に画面出力されるため、画
面出力がない区間のPTSは存在せず、このため、副映
像PTSの値も間欠的に存在することになる。従って、
副映像データをVOBの繋ぎ目との関連を考慮せずにデ
ータ処理出力する場合、副映像データ2の画像出力が終
了した後に副映像データ3のPTSを取得してシステム
クロックの値と比較したとすると、システムクロックの
値がPTSの値を越えているため副映像データ3の画像
出力を開始してしまう。即ち、VOB2に対する副映像
データをVOB1の期間において画像出力してしまうこ
とになる。
【0087】しかし、本実施の形態1においては、デー
タ群接続点指示信号CPからVOB1の画像出力終了を
知ることができるため、第Nデータ処理出力手段401
N に対してデータ処理出力の停止を指示することができ
る。再びデータ処理出力を開始するのは、システムクロ
ックにSCRの値C2がセットされてからである。
【0088】よって、VOBの繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりPTSが間欠的に存在する
データの処理出力をするときに、PTSに従い、PTS
を付加されたデータ単位を正しい時刻に処理出力するこ
とが可能となる。
【0089】このように、本実施の形態1によれば、デ
ータ群が複数本連なったデータ列がN本入力されるデー
タ処理同期装置において、それぞれ1本のデータ列に含
まれるデータを処理し、出力データを出力する第1ない
し第Nのデータ処理出力手段と、これら第1ないし第N
のデータ処理出力手段が、各データ列間で同期をとり、
時間順に従い、処理をとばしたり滞らせることなくこれ
らN本のデータ列のデータを処理出力できるように、入
力されるN本のデータ列を構成するデータ群の繋ぎ目を
指示するデータ群接続点指示信号に従って同期の基準を
更新し、各N本のデータ列のデータ処理出力タイミング
を伝えるデータ処理出力タイミング信号を基に、各N個
のデータ処理出力手段が正しいタイミングでデータを処
理出力できるように、各N個のデータ処理出力手段に対
して同期信号を出力するデータ処理出力同期手段を設け
るように構成したので、基準時刻の値やデータ処理出力
時刻の値がデータ群単位である値を基準に割り振られて
いてデータ群間で何等関係を持っていない場合、入力さ
れる各N本のデータ列を構成するデータ群の繋ぎ目を指
示する信号でデータ群の繋ぎ目を知ることができ、この
タイミングで同期の基準をデータ群ごとに更新すること
が可能となる。また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータの処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能となる。さらに、データ群の繋
ぎ目を知ることにより、データ列間で同期をとりデータ
処理出力時刻の値が間欠的に存在するデータを処理出力
するときに、データ処理出力時刻に従い、データ処理出
力時刻を付加されたデータ単位で正しい時刻に処理出力
することが可能となる。
【0090】なお、データ処理同期装置に入力される入
力データは、主映像データ、音声データ、副映像データ
を含むビットストリームに限るものではなく、データ処
理出力上、同期をとる必要のあるデータであれば適用で
きるものである。
【0091】また、各データ処理出力手段4011
…、401N に対する各データ列間の同期のとりかたに
ついては、本実施の形態1の方法に限るものではない。
【0092】実施の形態2.この実施の形態2は、本願
の請求項4、13、14、15、17,18,19,2
0に係る発明に対応するものであり、或るまとまった処
理単位が連なった複数本の意味のあるデータが多重化さ
れてシリアルデータとして入力される場合にこれらのデ
ータを互いに同期させてデータがとぎれることなく処理
し出力できるように構成したものである。
【0093】図1は、本発明の実施の形態2におけるデ
ータ処理同期装置のブロック図を示したものである。図
1において、Iはデータ処理同期装置に入力される入力
データであり、本発明の実施の形態1における第1デー
タ列D1から第Nデータ列DNに相当するデータが1本
のシリアルデータとして多重化されたものである。但
し、この入力データIには、基準時刻情報(以下、SC
R情報と呼ぶ)と、データ処理出力単位ごとに処理出力
時刻情報(以下、PTS情報と呼ぶ)が付加されてい
る。そしてこの入力データIを構成する各データ列のデ
ータD1ないしDNが処理出力時刻に各データ処理出力
手段1051 、…、105N に入力され、データ処理さ
れて出力されるように、多重化が行われている。そし
て、これらのデータはデータ群単位(タイトル単位)で
まとまっていて、異なるデータ群のデータが混ざってい
ることは無い。
【0094】101は入力データIに存在するデータ群
の繋ぎ目を検出するデータ群接続点検出手段である。1
02はDVDプレーヤ等、本データ処理同期装置を有す
る装置のデータ処理出力同期手段110に設けられたシ
ステムクロックにセットすべきSCR情報(基準時刻情
報)を入力データIより検出する基準時刻検出手段であ
る。103は多重化されて入力される入力データIをデ
ータ列ごとに分離し、第1データ列D1から第Nデータ
列DNを生成するデータ列分離手段である。
【0095】1041 は第1データ列D1からPTS情
報(データ処理出力時刻情報)を分離検出する第1デー
タ処理出力時刻検出手段、1051 はデータ処理出力同
期手段110より出力される同期信号のタイミングに従
って第1データ列D1に含まれるデータを処理し、第1
出力データO1を出力する第1データ処理出力手段であ
る。これら第1データ処理出力時刻検出手段1041
第1データ処理出力手段1051 により、第1データ列
処理系1061 が構成されている。データ処理同期装置
には第1データ列処理系1061 と同様に構成されたデ
ータ列処理系が全部でN個含まれていて、第Nデータ列
処理系106N は第Nデータ処理出力時刻検出手段10
N と第Nデータ処理出力手段105N とから構成され
ている。
【0096】110はデータ処理出力同期手段であり、
各データ処理出力手段1051 、…、105N がデータ
列間で同期をとり、かつ時間順に従い、処理をとばした
り滞らせることなく各データ列のデータを本来処理すべ
きタイミングで処理出力できるように、データ群接続点
検出手段101から出力されるデータ群接続点指示信号
に従って、基準時刻検出手段102で検出されたSCR
情報(基準時刻情報)をシステムクロックにセットす
る。そして、各データ列処理出力時刻検出手段10
1 、…、104N で検出されたPTS情報(データ処
理出力時刻情報)を基に、各データ処理出力手段105
1 、…、105N が正しい時刻にデータを信号処理し出
力できるように同期信号を出力する。
【0097】以上のように構成された本実施の形態2の
動作について図6のフローチャートを用いて説明する。
CD動画プレーヤやDVDプレーヤ等のデコーダ装置を
スタート(ステップS100)させることにより、入力
データはVOB単位でまとまって入力されるので、デー
タ群接続点検出手段101では例えばSCRの値が前回
検出した値から小さくなったことを検出することにより
VOBの繋ぎ目を検出し、データ処理出力同期手段11
0に対しデータ群接続点指示信号を出力する。基準時刻
検出手段102では図2(a) に示すように、特定パター
ン検出手段102aにより入力データIからSCR情報
のヘッダとなっている特定のビットパターンを検出する
ことにより基準時刻抽出手段102bを駆動し、この基
準時刻抽出手段102bによりSCR情報を検出し(ス
テップS101)、データ処理出力同期手段110内の
システムクロックSCに対しこのSCR情報を出力し、
システムクロックSCをセット(ステップS102)す
る。
【0098】そして、入力データIはデータ列選択手段
103によりデータ列単位で分離され、N本のデータ列
D1ないしDNに分離される。これらN本のデータ列D
1ないしDNはデータ列処理系1061 、…、106N
に入力される。
【0099】それぞれのデータ列は複数のVOBから構
成されていて、各VOBに含まれるデータには、データ
処理出力が行われる単位ごとにPTSが付加されてい
る。このPTS情報は各データ処理出力時刻検出手段1
041 、…、104N により検出される。これは例え
ば、図2(b) のように特定パターン検出手段104aに
よりPTS情報のヘッダとなる特定パターンが検出さ
れ、これに続くPTS情報が第1データ処理出力時刻抽
出手段104bより検出されることにより実現できる。
【0100】第1データ処理系1061 では主映像デー
タが処理出力されるものとすると、データ処理出力同期
手段110内のシステムクロックSCとデータ処理出力
時刻検出手段1041 で検出されたPTSとが比較され
る(ステップS103)。システムクロックSCの値と
PTSが同じかそれ以上であれば(ステップS10
4)、第1データ処理出力手段1051 がそのフレーム
のデータを処理出力する(ステップS105)。さらに
データ処理出力時刻検出手段1041 は次のPTSを入
手して(ステップS106)、システムクロックSCと
PTSとの比較を行ってゆく(ステップS103)。こ
のように主映像はシステムクロックSCの値と同期をと
って処理出力されていて、連続的に画面出力され続けて
いる。
【0101】しかし、SCRやPTSは各VOB毎に
“0”を基準に割り振られていて、VOB同士の間では
何等関係を持っていない。そのため、各VOBの初頭か
らの経過時間が同一であればVOBが異なっていても同
じ時刻が付加されている。従って、VOBの繋ぎ目を検
出して(ステップS107)、VOB1の画像の出力が
終了するとともにシステムクロックSCにVOB2のS
CRの値をセット(ステップS102)しなければなら
ない。
【0102】ここで、データをVOBの繋ぎ目との関連
を考慮せずにデータ処理出力したとすれば、VOB2の
SCRの値をシステムクロックにセットするタイミング
が判明しないことになる。しかしながら、本実施の形態
2においては図3に示すように、データ群接続点検出手
段101からデータ接続点指示信号が時刻T101(t
=102)に出力されるため、データ処理出力同期手段
110がシステムクロックSCにSCRの値C2(この
例では2)をセットすることができる。よって、SCR
やPTSがVOB単位で“0”を基準に割り振られてい
てVOB間で何等関係を持っていないにもかかわらず、
VOBの繋ぎ目を知ることにより、同期の基準をVOB
ごとに更新することが可能となる。
【0103】また、VOB1の画像出力が時刻T101
(t=102)に終了するのを知ることができたとして
も、時刻T102(t=103)にVOB2のSCRの
値をシステムクロックにセットすることができない場合
もある。ここでは、図4のように時刻T102(t=1
03)でPTSが値P2(この例では2)になった後
に、時刻T103(t=104)でシステムクロックに
SCRの値C2(この例では3)をセットしたとする。
すると、時刻T101(t=102)と時刻T103
(t=104)の間の期間ではシステムクロックの値が
PTSの値を越えることになる。従って、主映像データ
をVOBとの関連付けを考慮せずにデータ処理出力する
場合、同期により画像出力が一部飛ばされる。
【0104】しかし本実施の形態2においては、データ
処理出力同期手段110がデータ接続点指示信号からV
OB1の画像出力終了を知ることができるため、第1デ
ータ処理出力手段105に対してシステムクロックとの
同期の解除を指示することができる。但し、主映像は連
続して画像出力され続けているため、実時間に対して処
理出力時刻が大きく狂うことがなく、データ処理同期装
置の動作上支障はない。
【0105】再び同期をとり直すのは、すべてのデータ
処理出力手段1051 、…、105N でVOB1の最後
のデータ処理出力が行われ、すべてのデータ処理出力時
刻検出手段1041 、…、104N でVOB2の最初の
データ処理出力時刻情報が検出されてからである。
【0106】よって、VOBの繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりPTSの値が連続であるデ
ータの処理出力するときに、時間順に従い、処理をとば
したり滞らせることなく連続的にデータ処理出力するこ
とが可能となる。
【0107】以下では、PTSの値が間欠的に存在する
場合についての説明を行う。第Nデータ処理系106N
では副映像データが処理出力されるものとして、ここで
再び図18を用いて説明する。このとき、副映像はシス
テムクロックの値と同期をとって間欠的に画面出力され
る。
【0108】副映像は間欠的に画面出力されるため副映
像PTSの値も間欠的にしか存在せず、その値は不連続
になる。従って副映像データをVOBの繋ぎ目との関連
を考慮せずにデータ処理出力する場合、副映像データ2
の画像出力が終了した後に副映像データ3のPTSを取
得してシステムクロックの値と比較したとすると、シス
テムクロックの値がPTSの値を越えているため副映像
データ3の画像出力を開始してしまう。即ち、VOB2
の副映像データをVOB1の期間において画像出力して
しまうことになる。
【0109】しかし本実施の形態2においては、データ
処理出力同期手段110がデータ接続点指示信号からV
OB1の画像出力終了を知ることができるため、第Nデ
ータ処理出力手段108に対してデータ処理出力の停止
を指示することができる。このため、再びデータ処理出
力を開始するのは、システムクロックSCにSCRの値
C2がセットされてからである。
【0110】よって、VOBの繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりPTSが間欠的に存在する
データの処理出力するときに、PTSに従い、PTSを
付加されたデータ単位で正しい時刻に処理出力すること
が可能となる。
【0111】このように、本実施の形態2によれば、入
力データのデータ群の繋ぎ目を検出しデータ群接続点指
示信号を出力するデータ群接続点検出手段と、同期の基
準を更新するために必要である基準時刻情報を入力デー
タより検出する基準時刻検出手段と、入力データからN
本のデータ列を分離するデータ列分離手段と、同期信号
に従って、それぞれ1本のデータ列に含まれるデータを
処理し、出力データを出力するN個のデータ処理出力手
段と、いずれか1本のデータ列に含まれるデータを処理
出力する時刻を示したデータ処理出力時刻情報をいずれ
か1本のデータ列から検出するN個のデータ処理出力時
刻検出手段と、各N個のデータ処理出力手段が、各N本
のデータ列間で同期をとり、時間順に従い、処理をとば
したり滞らせることなく各N本のデータ列のデータを処
理出力できるように、データ群接続点指示信号に従って
基準時刻検出手段で検出された基準時刻情報により同期
の基準を更新し、各N個のデータ列処理出力時刻検出手
段で検出されたデータ処理出力時刻情報を基に、各N個
のデータ処理出力手段が正しい時刻にデータを処理出力
できるように同期信号を各N個のデータ処理出力手段に
対して出力するデータ処理出力同期手段から構成される
ようにしたので、基準時刻の値やデータ処理出力時刻の
値がデータ群単位である値を基準に割り振られていてデ
ータ群間で何等関係を持っていない場合、データ群接続
点検出手段でデータ群の繋ぎ目を知ることにより、同期
の基準をデータ群ごとに更新することが可能となる。ま
た、データ群の繋ぎ目を知ることにより、データ列間で
同期をとりデータ処理出力時刻の値が連続であるデータ
の処理出力するときに、時間順に従い、処理をとばした
り滞らせることなく連続的にデータ処理出力することが
可能となる。さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
間欠的に存在するデータを処理出力するときに、データ
処理出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加された
データ単位で正しい時刻に処理出力することが可能とな
る。
【0112】なお、データ処理同期装置に入力される入
力データは、主映像データ,音声データ,副映像データ
を含むビットストリームに限るものではなく、データ処
理出力上、同期をとる必要のあるデータであればよい。
また、データ処理同期装置の構成上、データ群接続点検
出手段101、基準時刻検出手段102は本実施の形態
で示す位置や接続関係通りに配置される必要はなく、デ
ータ列選択手段103の後段に設けることにより、これ
で選択された第1データ列から第Nデータ列のうち、い
ずれかのデータ列を入力データとしても構わない。
【0113】そして、いずれかのデータ列のデータ処理
出力時刻情報が間欠的なものではなく連続的に変化し続
けるものであれば、そのデータ列に付加されているデー
タ処理出力時刻情報を基準時刻情報の代わりに用いても
構わない。その場合、基準時刻検出手段102を設ける
必要はない。
【0114】実施の形態3.この実施の形態3は、本願
の請求項5、14、15に係る発明に対応するものであ
り、或るまとまった処理単位が連なった複数本の意味の
あるデータが多重化されてシリアルデータとして入力さ
れる場合にこれらのデータを互いに同期させてデータが
とぎれることなく処理し出力できるようにする構成を、
基準時刻を用いてデータ列の繋ぎ目を検出することによ
り実現したものである。
【0115】図7は本発明の実施の形態3におけるデー
タ処理同期装置のブロック図を示したものである。図7
において、データ処理同期装置に入力される入力データ
Iは、本発明の実施の形態2における入力データと同じ
ものである。
【0116】501は基準時刻検出手段であり、システ
ムクロックSCにセットするSCR情報(基準時刻情
報)を入力データIより検出する。そしてこの基準時刻
検出手段501は実施の形態2の基準時刻検出手段10
1とは異なり、以前に検出した基準時刻と比較して、今
回検出した基準時刻の値が以前に検出した基準時刻の値
より小さくなっていることを検出することにより、デー
タ群の繋ぎ目を検出する機能を併せ持っている。502
は入力データIをデータ列ごとに分離し、第1データ列
から第Nデータ列を生成するデータ列分離手段である。
5031 は第1データ列D1からPTS情報(データ処
理出力時刻情報)を検出する第1データ処理出力時刻検
出手段、5041 はデータ処理出力同期手段509より
出力される同期信号に従って、第1データ列D1に含ま
れるデータを処理し、第1出力データO1を出力する第
1データ処理出力手段である。これら第1データ処理出
力時刻検出手段5031 と第1データ処理出力手段50
1 により、第1データ列処理系5051 が構成され
る。このデータ処理同期装置には第1データ列処理系5
051 と同じ構成のデータ列処理系が全部でN個含まれ
ていて、第Nデータ列処理系505N は第Nデータ処理
出力時刻検出手段503N と第Nデータ処理出力手段5
04N から構成されている。
【0117】509はデータ処理出力同期手段であり、
各データ処理出力手段5041 、…、504N がデータ
列間で同期をとり、時間順に従い、処理をとばしたり滞
らせることなく各データ列のデータを処理出力できるよ
うに、基準時刻比較手段501から出力されるデータ群
接続点指示信号に従って、基準時刻検出手段501で検
出された基準時刻情報をシステムクロックにセットす
る。そして、各データ列処理出力時刻検出手段503、
506で検出されたデータ処理出力時刻情報を基に、各
データ処理出力手段504、507が正しい時刻にデー
タを処理出力できるように同期信号を出力する。
【0118】以上のように構成された本実施の形態3の
動作について説明する。基準時刻検出手段501では入
力データIから基準時刻情報を検出し、データ処理出力
同期手段509に対し基準時刻情報を出力する。さらに
基準時刻検出手段501は検出した基準時刻情報を記憶
しておき、以前に検出し記憶していた基準時刻と比較す
る。基準時刻情報はデータ群単位で付加されていて、
“0”等のある値を基準に付加されており、一定の割合
で増加し続け、同じデータ群単位のなかでは途中で減少
することはない。そのため、今回検出した基準時刻の値
が以前に検出した基準時刻の値より小さくなっているの
は、異なるデータ群の基準時刻を検出したときのみであ
る。よって、以前に検出した基準時刻の値より今回の基
準時刻の値が小さくなっていることを検出することによ
りデータ群の繋ぎ目を検出し、データ処理出力同期手段
509に対しデータ群接続点指示信号を出力する。
【0119】他の手段の動作については、本発明の実施
の形態2における動作と同様であり、入力データIはデ
ータ列分離手段502によりデータ列単位で分離され、
N本のデータ列D1ないしDNに分離される。これらN
本のデータ列D1ないしDNはデータ列処理系5051
ないし505N に入力される。
【0120】それぞれのデータ列は複数のVOBから構
成されていて、各VOBに含まれるデータには、データ
処理出力が行われる単位ごとにデータ処理出力時刻が付
加されている。このPTS情報は各データ処理出力時刻
検出手段5031 ないし503N により検出される。そ
して、SCRやPTSは各VOB毎に“0”を基準に割
り振られていて、VOB同士の間では何等関係を持って
いない。そのため、各VOBの初頭からの経過時間が同
一であればVOBが異なっていても同じ時刻が付加され
ている。
【0121】従って、VOB1の画像の出力が終了する
とともにシステムクロックSCにSCRの値をセットし
なければならないが、本実施の形態3では基準時刻検出
手段501からデータ接続点指示信号が出力されるた
め、データ処理出力同期手段509がシステムクロック
SCにSCRの値をセットすることができる。
【0122】よって、SCRやPTSがVOB単位で
“0”を基準に割り振られていてVOB間で何等関係を
持っていないにもかかわらず、VOBの繋ぎ目を知るこ
とにより、同期の基準をVOBごとに更新することが可
能となる。
【0123】また、この実施の形態3においても実施の
形態2と同様に、VOB1の画像出力が終了するのを知
ることができたとしても、VOB2のSCRの値をシス
テムクロックにセットすることができない場合が生じ
る。
【0124】しかしながら、このような状況において
も、実施の形態2と同様に、データ処理出力同期手段5
09がデータ接続点指示信号からVOB1の画像出力終
了を知ることができるため、第1データ処理出力手段5
041 に対してシステムクロックとの同期の解除を指示
することができ、VOBの繋ぎ目を知ることにより、デ
ータ列間で同期をとりPTSの値が連続であるデータの
処理出力するときに、時間順に従い、処理をとばしたり
滞らせることなく連続的にデータ処理出力することが可
能となる。
【0125】また、PTSの値が間欠的に存在する場合
についても、実施の形態2と同様に、データ処理出力同
期手段509がデータ接続点指示信号からVOB1の画
像出力終了を知ることができるため、第Nデータ処理出
力手段504N に対してデータ処理出力の停止を指示す
ることができる。このため、再びデータ処理出力を開始
するのは、システムクロックSCにSCRの値がセット
されてからとなるようにすることができる。よって、V
OBの繋ぎ目を知ることにより、データ列間で同期をと
りPTSが不連続であるデータの処理出力するときに、
PTSに従い、PTSを付加されたデータ単位で正しい
時刻に処理出力することが可能となる。
【0126】このように、本実施の形態3によれば、同
期の基準を更新するために必要である基準時刻情報を入
力データより検出し、検出した基準時刻情報を以前に検
出した基準時刻情報と比較することにより、入力データ
のデータ群の繋ぎ目を検出しデータ群接続点指示情報を
出力する基準時刻検出手段と、入力データからN本のデ
ータ列を分離するデータ列分離手段と、それぞれ、同期
信号に従って、1本のデータ列に含まれるデータを処理
し、出力データを出力するN個のデータ処理出力手段
と、それぞれ1本のデータ列に含まれるデータを処理出
力する時刻を示したデータ処理出力時刻情報を1本のデ
ータ列から検出するN個のデータ処理出力時刻検出手段
と、N個のデータ処理出力手段が、N本のデータ列間で
同期をとり、時間順に従い、処理をとばしたり滞らせる
ことなくN本のデータ列のデータを処理出力できるよう
に、データ群接続点指示信号に従って基準時刻検出手段
で検出された基準時刻情報により同期の基準を更新し、
N個のデータ列処理出力時刻検出手段で検出されたデー
タ処理出力時刻情報を基に、N個のデータ処理出力手段
が正しい時刻にデータを処理出力できるように同期信号
をN個のデータ処理出力手段に対して出力するデータ処
理出力同期手段で構成するようにしたので、基準時刻の
値やデータ処理出力時刻の値がデータ群単位である値を
基準に割り振られていてデータ群間で何等関係を持って
いない場合、基準時刻の値を比較してデータ群の繋ぎ目
を知ることにより、同期の基準をデータ群ごとに更新す
ることを可能とする。また、データ群の繋ぎ目を知るこ
とにより、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻
の値が連続であるデータの処理出力するときに、時間順
に従い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデ
ータ処理出力することが可能となる。さらに、データ群
の繋ぎ目を知ることにより、データ列間で同期をとりデ
ータ処理出力時刻の値が間欠的に存在するデータを処理
出力するときに、データ処理出力時刻に従い、データ処
理出力時刻を付加されたデータ単位で正しい時刻に処理
出力することが可能となる。また、多重化されて入力さ
れる複数本の意味のあるデータのなかからデータ群の繋
ぎ目を検出し、この繋ぎ目を参照して、多重化されたデ
ータのなかから抽出したSCR情報をシステムクロック
にセットし、多重化されたデータを分離しそれぞれを処
理出力する際の同期をとるようにしたので、同期の基準
をVOBごとに更新することが可能となる。
【0127】なお、データ処理同期装置に入力される入
力データは、主映像データ,音声データ,副映像データ
を含むビットストリームに限るものではなく、データ処
理出力上、同期をとる必要のあるデータであればよい。
また、データ処理同期装置の構成上、基準時刻検出手段
501は本実施の形態3で示す位置や接続関係通りに配
置される必要はなく、データ列分離手段502の後段に
設け、これで選択された第1データ列から第Nデータ列
のうち、いずれかのデータ列を入力データとしても構わ
ない。
【0128】そして、いずれかのデータ列のデータ処理
出力時刻情報が間欠的なものではなく連続的に変化し続
けるものであれば、そのデータ列に付加されているデー
タ処理出力時刻情報を基準時刻情報の代わりに用いても
構わない。その場合、基準時刻検出手段501にデータ
群の繋ぎ目検出機能を設ける必要はない。
【0129】実施の形態4.この実施の形態4は、本願
の請求項6、7、13、14,15、16、18、1
9、20に係る発明に対応するものであり、或るまとま
った処理単位が連なった複数本の意味のあるデータが多
重化されてシリアルデータとして入力される場合に、こ
れらのデータを互いに同期させてデータがとぎれること
なく処理し出力できるようにする構成を、データ処理出
力時刻を用いてデータ列の繋ぎ目を検出することにより
実現したものである。
【0130】図8は、本発明の実施の形態4におけるデ
ータ処理同期装置のブロック図を示したものである。図
8において、データ処理同期装置に入力される入力デー
タIは、本発明の実施の形態2における入力データと同
じものである。但し、N本のデータ列のうち、少なくと
も1つのデータ列のデータ処理出力時刻情報は主映像デ
ータのように非間欠的に存在する、即ち連続的に存在し
かつ変化し続けるものであることが必要であり、ここで
は、説明上、第1データ列D1のデータ処理出力時刻情
報が連続的に変化し続けるものとする。
【0131】601は、システムクロックSCにセット
するSCR情報(基準時刻情報)を入力データIより検
出する基準時刻検出手段である。602は、入力データ
Iをデータ列ごとに分離し、第1データ列D1ないし第
Nデータ列DNを分離生成するデータ列分離手段であ
る。6031 は第1データ処理出力時刻比較手段であ
り、第1データ列D1からPTS情報(データ処理出力
時刻情報)を検出するとともに、以前に検出したデータ
処理時刻と比較して、今回検出したデータ処理時刻の値
が以前に検出したデータ処理時刻の値より小さくなって
いることを検出することにより、データ群の繋ぎ目を検
出する。6041 は、データ処理出力同期手段612よ
り出力される同期信号に従って、第1データ列D1に含
まれるデータを処理し、第1出力データO1を出力する
第1データ処理出力手段である。そして、これら第1デ
ータ処理出力時刻比較手段6031 と第1データ処理出
力手段6041 により、第1データ列処理系6051
構成される。そして、この実施の形態4では第1データ
列処理系6051 以外のデータ列処理系に入力されるデ
ータ列処理出力時刻情報は間欠的に存在しても構わな
い。6032 は第2データ列D2からPTS情報(デー
タ処理出力時刻情報)を検出する第2データ処理出力時
刻検出手段、6042 は、データ処理出力同期手段61
2より出力される同期信号に従って、第2データ列D2
に含まれるデータを処理し、第2出力データO2を出力
する第2データ処理出力手段である。そして、これら第
2データ処理出力時刻検出手段6032 と第2データ処
理出力手段6042 により、第2データ列処理系605
2 が構成される。データ処理同期装置には第2データ列
処理系6052 と同じ構成のデータ列処理系が(N−
1)個含まれていて、第Nデータ列処理系605N は第
Nデータ処理出力時刻検出手段603N と第Nデータ処
理出力手段604N から構成されている。
【0132】612はデータ処理出力同期手段であり、
各データ処理出力手段6041 、6042 、…、604
N がデータ列間で同期をとり、時間順に従い、処理をと
ばしたり滞らせることなく各データ列のデータを処理出
力できるように、第1データ処理出力時刻比較手段60
1 から出力されるデータ群接続点指示信号に従って、
基準時刻検出手段601で検出された基準時刻情報をそ
の内部のシステムクロックSCにセットする。そして、
第1データ処理出力時刻比較手段6031 と各データ列
処理出力時刻検出手段6032 、…、603N で検出さ
れたデータ処理出力時刻情報を基に、各データ処理出力
手段6041 、6042 、…、604Nが正しい時刻に
データを処理出力できるように同期信号を出力する。
【0133】以上のように構成された本実施の形態4の
動作について説明する。基準時刻検出手段601では入
力データIから基準時刻情報を検出し、データ処理出力
同期手段612に対し基準時刻情報を出力する。第1デ
ータ処理出力時刻比較手段6031 では非間欠的に入力
される第1データ列D1からデータ処理出力時刻情報を
検出し、データ処理出力同期手段612に対しデータ処
理出力時刻情報を出力する。さらに、第1データ処理出
力時刻比較手段6031 は検出したデータ処理出力時刻
情報を記憶しておき、以前に検出し記憶していたデータ
処理出力時刻情報と比較する。データ処理出力時刻情報
はデータ群単位で、例えば“0”等の或る値を基準に付
加されているので、第1データ列D1のデータ処理出力
時刻情報は一定の割合で増加し続け、データ群の途中で
減少する事はない。このため、今回検出したデータ処理
出力時刻情報の値が、以前に検出したデータ処理出力時
刻情報の値より小さくなっているのは異なるデータ群の
データ処理出力時刻情報を検出したときのみである。よ
って、以前に検出したデータ処理出力時刻情報の値より
小さくなっていることを検出することにより、第1デー
タ処理出力時刻比較手段6031 はデータ群の繋ぎ目を
検出し、データ処理出力同期手段612に対しデータ群
接続点指示信号を出力する。
【0134】他の手段の動作については、本発明の実施
の形態2における動作と同様であり、入力データIはデ
ータ列分離手段602によりデータ列単位で分離され、
N本のデータ列D1ないしDNに分離される。
【0135】これらN本のデータ列D1ないしDNはデ
ータ列処理系6051 、6052 ないし605N に入力
される。それぞれのデータ列は複数のVOBから構成さ
れていて、各VOBに含まれるデータには、データ処理
出力が行われる単位ごとにデータ処理出力時刻が付加さ
れている。このPTS情報は第1データ列D1に関して
はデータ処理出力時刻比較手段6031 によって検出さ
れており、第2ないし第Nデータ列D2ないしDNに関
して各データ処理出力時刻検出手段6032 ないし60
N により検出される。そして、SCRやPTSは各V
OB毎に“0”を基準に割り振られていて、VOB同士
の間では何等関係を持っていない。そのため、各VOB
の初頭からの経過時間が同一であればVOBが異なって
いても同じ時刻が付加されている。
【0136】従って、VOB1の画像の出力が終了する
とともにシステムクロックSCにSCRの値をセットし
なければならないが、本実施の形態4では副映像のよう
にPTSが断続的に存在するのではなく、主映像のよう
に連続的に入力されPTSが間欠的とならないデータよ
りデータ処理出力時刻比較手段6031 によってPTS
検出し、かつこのデータ処理出力時刻比較手段6031
からデータ接続点指示信号が出力されるため、データ処
理出力同期手段612がシステムクロックSCにSCR
の値をセットすることができる。
【0137】よって、SCRやPTSがVOB単位で
“0”を基準に割り振られていてVOB間で何等関係を
持っていないにもかかわらず、VOBの繋ぎ目を知るこ
とにより、同期の基準をVOBごとに更新することが可
能となる。また、この実施の形態4においても、実施の
形態2と同様に、VOB1の画像出力が終了するのを知
ることができたとしても、VOB2のSCRの値をシス
テムクロックにセットすることができない場合が生じ
る。
【0138】しかしながら、このような状況において
も、実施の形態2と同様に、データ処理出力同期手段6
12がデータ接続点指示信号からVOB1の画像出力終
了を知ることができるため、第1データ処理出力手段6
041 に対してシステムクロックとの同期の解除を指示
することができ、VOBの繋ぎ目を知ることにより、デ
ータ列間で同期をとりPTSの値が連続であるデータの
処理出力するときに、時間順に従い、処理をとばしたり
滞らせることなく連続的にデータ処理出力することが可
能となる。
【0139】また、PTSの値が間欠的に存在する場合
についても、実施の形態2と同様に、データ処理出力同
期手段612がデータ接続点指示信号からVOB1の画
像出力終了を知ることができるため、第Nデータ処理出
力手段610に対してデータ処理出力の停止を指示する
ことができる。このため、再びデータ処理出力を開始す
るのは、システムクロックSCにSCRの値がセットさ
れてからとなるようにすることができる。
【0140】よって、VOBの繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりPTSが不連続であるデー
タの処理出力するときに、PTSに従い、PTSを付加
されたデータ単位で正しい時刻に処理出力することが可
能となる。
【0141】このように、本実施の形態4によれば、同
期の基準を更新するために必要である基準時刻情報を入
力データより検出する基準時刻検出手段と、入力データ
をN本のデータ列から分離するデータ列分離手段と、同
期信号に従って、N本データ列のうちいずれか1本のデ
ータ列に含まれるデータを処理し、出力データを出力す
るN個のデータ処理出力手段と、いずれか1本のデータ
列に含まれるデータを処理出力する時刻を示したデータ
処理出力時刻情報をいずれか1本のデータ列から検出
し、検出した前記データ処理出力情報を以前に検出した
データ処理出力情報と比較することにより、入力データ
のデータ群の繋ぎ目を検出しデータ群接続点指示信号を
出力するM個のデータ処理出力時刻比較手段と、いずれ
か1本のデータ列に含まれるデータを処理出力する時刻
を示したデータ処理出力時刻情報をいずれか1本のデー
タ列から検出する(N−M)個のデータ処理出力時刻検
出手段と、各N個のデータ処理出力手段が、各N本のデ
ータ列間で同期をとり、時間順に従い、処理をとばした
り滞らせることなく各N本のデータ列のデータを処理出
力できるように、データ群接続点指示信号に従って基準
時刻検出手段で検出された基準時刻情報により同期の基
準を更新し、各M個のデータ処理出力時刻比較手段と各
(N−M)個のデータ処理出力時刻検出手段で検出され
たデータ処理出力時刻情報を基に、N個のデータ処理出
力手段が正しい時刻にデータを処理出力できるように前
記同期信号を各N個のデータ処理出力手段に対して出力
するデータ処理出力同期手段で構成されているため、基
準時刻の値やデータ処理出力時刻の値がデータ群単位で
ある値を基準に割り振られていてデータ群間で何等関係
を持っていない場合、データ処理出力時刻の値を比較し
てデータ群の繋ぎ目を知ることにより、同期の基準をデ
ータ群ごとに更新することが可能となる。また、データ
群の繋ぎ目を知ることにより、データ列間で同期をとり
データ処理出力時刻の値が連続であるデータを処理出力
するときに、時間順に従い、処理をとばしたり滞らせる
ことなく連続的にデータ処理出力することが可能とな
る。さらに、データ群の繋ぎ目を知ることにより、デー
タ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が間欠的に
存在するデータを処理出力するときに、データ処理出力
時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデータ単
位で正しい時刻に処理出力することが可能となる。
【0142】なお、データ処理同期装置に入力される入
力データは、主映像データ,音声データ,副映像データ
を含むビットストリームに限るものではなく、データ処
理出力上、同期をとる必要のあるデータであればよい。
また、データ処理同期装置の構成上、基準時刻検出手段
601は本実施の形態4で示す位置や接続関係に配置さ
れる必要はなく、データ列選択手段602で選択された
第1データ列から第Nデータ列のうちいずれかのデータ
列を入力データとしても構わない。そして、第1データ
列のデータ処理出力時刻情報のみが連続的に変化し続け
る必要はなく、N本のデータ列のうち、いずれのデータ
列のデータ処理出力時刻情報が連続的に変化し続けても
構わない。
【0143】さらに、データ処理系の数は、データ処理
出力時刻比較手段を含むデータ処理系のみの1つであっ
ても構わない。また、データ処理出力時刻情報が連続的
に変化し続けるデータ列に付加されているデータ処理出
力時刻情報を基準時刻情報として用いてもよく、その場
合、基準時刻検出手段601はこれを必要としない。
【0144】実施の形態5.この実施の形態5は、本願
の請求項8、9、10、13,14,15に係る発明に
対応するものであり、或るまとまった処理単位が連なっ
た複数本の意味のあるデータが多重化されてシリアルデ
ータとして入力される場合に、これらのデータを互いに
同期させてデータがとぎれることなく処理し出力できる
ようにする構成を、予め入力データに含まれている、デ
ータの繋ぎ目を示す情報を用いてデータ列の繋ぎ目を検
出することにより実現したものである。
【0145】図9は本発明の実施の形態5におけるデー
タ処理同期装置のブロック図を示したものである。図9
において、データ処理同期装置に入力される入力データ
Iは、本発明の実施の形態2における入力データIと同
じものである。
【0146】701は、外部の装置等より入力されるデ
ータ群接続点伝達信号に従って入力データIのデータ群
の繋ぎ目に対しこれが繋ぎ目である旨を示すデータを挿
入するデータ挿入手段である。702はシステムクロッ
クSCにセットすべきSCR情報(基準時刻情報)を入
力データIより検出する基準時刻検出手段である。70
3は入力データIをデータ列ごとに分離し、第1データ
列D1ないし第Nデータ列DNと前記データ挿入手段7
01により挿入された挿入データDIを分離生成するデ
ータ列分離手段である。704はデータ挿入手段701
が挿入した挿入データDIを解析することにより、入力
データIのデータ群の繋ぎ目を検出する挿入データ解析
手段である。7051 は第1データ列D1からPTS情
報(データ処理出力時刻情報)を検出する第1データ処
理出力時刻検出手段、7061 はデータ処理出力同期手
段711より出力される同期信号に従って、第1データ
列D1に含まれるデータを処理し、第1出力データO1
を出力する第1データ処理出力手段である。そしてこれ
ら第1データ処理出力時刻検出手段7051 と第1デー
タ処理出力手段7061 により、第1データ列処理系7
071 が構成される。データ処理同期装置には第1デー
タ列処理系7071 と同じ構成のデータ列処理系がN個
含まれていて、第Nデータ列処理系707N は第Nデー
タ処理出力時刻検出手段705N と第Nデータ処理出力
手段706N から構成されている。
【0147】711はデータ処理出力同期手段であり、
データ処理出力手段7061 、…、706N がデータ列
間で同期をとり、時間順に従い、処理をとばしたり滞ら
せることなく各データ列のデータを処理出力できるよう
に、基準時刻検出手段702で検出された基準時刻情報
をシステムクロックSCにセットする。そして、各デー
タ列処理出力時刻検出手段7051 、…、705N で検
出されたデータ処理出力時刻情報を基に、各データ処理
出力手段7061 、…、706N が正しい時刻にデータ
を処理出力できるように同期信号を出力する。
【0148】以上のように構成された本実施の形態5の
動作について説明する。説明の都合上、入力データIは
主映像データ、副映像データを含むビットストリームで
あるとする。そして入力データに挿入されるデータDI
は、これに付加されているPTSの値が“0”であるダ
ミーの副映像データであるとする。この副映像ダミーデ
ータDIは、データ処理出力手段で処理出力されるべき
データを持たず、更にPTSの値のみが意味を持ってい
る副映像データである。
【0149】データ挿入手段701は、外部の装置等か
ら入力され、入力データIの繋ぎ目を示すデータ群接続
点伝達信号に従い、入力データIのデータ群の繋ぎ目に
おいて副映像ダミーデータDIを挿入する。基準時刻検
出手段702では入力データIからSCR情報を検出
し、データ処理出力同期手段711に対しSCR情報を
出力する。データ列分離手段703により、入力データ
Iはデータ列単位で分離され、N本のデータ列D1ない
しDNが生成されるとともに、入力データIに挿入され
ている副映像ダミーデータDIが分離される。
【0150】ここで、説明の都合上、第1データ処理系
7071 では主映像データが処理出力され、第Nデータ
処理系707N では副映像データが処理出力されるもの
とする。
【0151】挿入データ解析手段704は副映像データ
DIを解析し、PTSの値が“0”であることにより、
解析した副映像データが副映像ダミーデータDIである
と解釈する。そして、ダミー副映像データが挿入されて
いる点をデータ群の繋ぎ目であると認識して、データ処
理出力同期手段711に対してデータ群接続点指示信号
を出力する。
【0152】データ処理出力同期手段711は、すべて
のデータ処理出力手段7061 、ないし706N でVO
Bの最後のデータ処理出力が行われ、すべてのデータ処
理出力時刻検出手段7051 、…、705N で次のVO
Bの最初のデータ処理出力時刻情報が検出されたときに
その内部のシステムクロックSCに次のVOBのSCR
の値をセットする。
【0153】またデータ処理出力同期手段711は、デ
ータ群接続点指示信号が入力されると、副映像ダミーデ
ータ以降に入力された副映像データは次のVOBのデー
タであるとして、第Nデータ処理出力手段709に対し
て副映像データの処理出力の停止を指示する。再びデー
タ処理出力を開始するのは、システムクロックにSCR
の値がセットされてから、または主映像データに付加さ
れているPTSの値の減少が検出され、第1データ処理
出力系7071 で次のVOBのデータの処理出力が開始
されてからである。
【0154】よって、データの挿入によってVOBの繋
ぎ目を知ることにより、データ列間で同期をとりPTS
が間欠的に存在するデータを処理出力するときに、PT
Sに従いPTSを付加されたデータ単位で正しい時刻に
処理出力することが可能となる。
【0155】このように、本実施の形態5によれば、入
力データの繋ぎ目の場所を伝える信号に従い、データ群
の繋ぎ目を示すデータを入力データに挿入するデータ挿
入手段と、同期の基準を更新するために必要である基準
時刻情報を入力データより検出する基準時刻検出手段
と、入力データからN本のデータ列と挿入データを分離
するデータ列分離手段と、挿入データを解析することに
より入力データのデータ群の繋ぎ目を検出しデータ群接
続点指示信号を出力するM個の挿入データ解析手段と、
同期信号に従って、1本のデータ列に含まれるデータを
処理し、出力データをそれぞれ出力するN個のデータ処
理出力手段と、1本のデータ列に含まれるデータを処理
出力する時刻を示したデータ処理出力時刻情報を1本の
データ列からそれぞれ検出するN個のデータ処理出力時
刻検出手段と、N個のデータ処理出力手段が、N本のデ
ータ列間で同期をとり、時間順に従い、処理をとばした
り滞らせることなくN本のデータ列のデータを処理出力
できるように、データ群接続点指示信号に従って基準時
刻検出手段で検出された基準時刻情報により同期の基準
を更新し、N個のデータ列処理出力時刻検出手段で検出
されたデータ処理出力時刻情報を基に、N個のデータ処
理出力手段が正しい時刻にデータを処理出力できるよう
に同期信号をN個のデータ処理出力手段に対して出力す
るデータ処理出力同期手段とで構成されているようにし
たので、データを挿入してデータ群の繋ぎ目を知ること
により、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の
値が間欠的に存在するデータを処理出力するときに、デ
ータ処理出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加さ
れたデータ単位で正しい時刻に処理出力することが可能
となる。
【0156】また、多重化されて入力される複数本の意
味のあるデータのなかからデータ群の繋ぎ目を検出し、
この繋ぎ目を参照して、多重化されたデータのなかから
抽出した基準時刻情報をシステムクロックにセットし、
多重化されたデータを分離しそれぞれを処理出力する際
の同期をとるようにしたので、同期の基準をVOBごと
に更新することが可能となる。
【0157】なお、データ処理同期装置に入力される入
力データは、主映像データ、副映像データを含むビット
ストリームに限るものではなく、データ処理出力上、同
期をとる必要のあるデータであればよい。
【0158】また、データ処理同期装置の構成上、基準
時刻検出手段702は本実施の形態5で示す位置や接続
関係により配置される必要はなく、データ列選択手段7
03で選択された第1データ列D1から第Nデータ列D
Nのうち、いずれかのデータ列を入力データとしても構
わない。
【0159】そして、データ処理同期装置の構成上、デ
ータ挿入手段701は本実施の形態5で示す位置に配置
される必要はなく、データ列選択手段703の後段に設
けられ、これで選択された第1データ列D1から第Nデ
ータ列DNのうち、いずれかのデータ列を入力データと
しても構わない。
【0160】また、データ挿入手段701で挿入される
データは、付加されている処理出力時刻情報の値が
“0”であるダミーの副映像データである必要はなく、
挿入データ解析手段704で解析して、挿入されたデー
タであることが認識できるのであれば、いかなるデータ
を挿入しても構わない。
【0161】さらに、いずれかのデータ列のデータ処理
出力時刻情報が連続的に変化し続けるのであれば、その
データ列に付加されているデータ処理出力時刻情報を基
準時刻情報として用いても構わないものであり、その場
合、基準時刻検出手段702は必要としない。
【0162】実施の形態6.この実施の形態6は、本願
の請求項11、12、13、14、15に係る発明に対
応するものであり、或るまとまった処理単位が連なった
複数本の意味のあるデータが多重化されてシリアルデー
タとして入力される場合に、これらのデータを互いに同
期させてデータがとぎれることなく処理し出力できるよ
うにし、かつ、間欠的に入力されるデータをこれに正し
く対応するVOBにおいて出力できるようにしたもので
ある。
【0163】図10は、本発明の実施の形態6における
データ処理同期装置のブロック図を示したものである。
図10において、データ処理同期装置に入力される入力
データIは、本発明の実施の形態2における入力データ
Iと同じものである。
【0164】801は、システムクロックSCにセット
するSCR情報(基準時刻情報)を入力データIより検
出する基準時刻検出手段である。802は、入力データ
Iをデータ列ごとに分離し、第1データ列D1ないし第
Nデータ列DNを生成するデータ列分離手段である。8
031 は、第1データ列D1を蓄えるとともに、蓄えて
いるデータ上でデータ群の繋ぎ目を外部の装置等から入
力されるデータ群接続点伝達信号により認識する第1デ
ータ列蓄積手段である。8041 は第1データ列D1か
らPTS情報(データ処理出力時刻情報)を検出する第
1データ処理出力時刻検出手段、8051 はデータ処理
出力同期手段811より出力される同期信号に従って、
第1データ列D1に含まれるデータを処理し、第1出力
データO1を出力する第1データ処理出力手段である。
これら第1データ列蓄積手段8031 と第1データ処理
出力時刻検出手段8041 と第1データ処理出力手段8
051 により、第1データ列処理系8061 が構成され
る。データ処理同期装置には第1データ列処理系806
1 と同じ構成のデータ列処理系が合計N個含まれてい
て、第Nデータ列処理系806N が第Nデータ蓄積手段
803N と第Nデータ処理出力時刻検出手段804N
第Nデータ処理出力手段805N から構成されている。
【0165】811はデータ処理出力同期手段であり、
各データ処理出力手段8051 、…、805N がデータ
列間で同期をとり、時間順に従い、処理を飛ばしたり滞
らせることなく各データ列のデータを処理出力できるよ
うに、基準時刻検出手段801で検出された基準時刻情
報SCRをシステムクロックSCにセットする。そし
て、各データ列処理出力時刻検出手段8041 、…、8
04N で検出されたデータ処理出力時刻情報を基に、各
データ処理出力手段8051 、…、805N が正しい時
刻にデータを処理出力できるように同期信号を出力す
る。
【0166】以上のように構成された本実施の形態6の
動作について説明する。説明の都合上、入力データは主
映像データ、副映像データを含むビットストリームであ
るとする。基準時刻検出手段801では入力データIか
らSCR情報を検出し、データ処理出力同期手段811
に対しSCR情報を出力する。データ列分離手段802
により、入力データIはデータ列単位で分離され、N本
のデータ列D1ないしDNが生成される。
【0167】また説明の都合上、第1データ処理系80
1 では主映像データが処理出力され、第Nデータ処理
系806N では副映像データが処理出力されるものとす
る。
【0168】第1データ列蓄積手段8031 は、データ
列が蓄えられる際にデータ群の繋ぎ目で入力されるデー
タ接続点伝達信号をカウントすることにより、データ群
の繋ぎ目が何番目のものかを認識する。そして、第1デ
ータ処理出力手段8051 においてデータを処理出力す
るためにデータを出力するときに、認識していたデータ
群接続点までのデータを出力すると、データ処理出力同
期手段811に対してデータ群接続点指示信号を出力す
る。
【0169】同様にして、第Nデータ列蓄積手段803
N からもデータ処理出力同期手段811に対してデータ
群接続点指示信号が出力される。
【0170】データ処理出力同期手段811は、すべて
のデータ処理出力手段8051 、…、805N でVOB
の最後のデータ処理出力が行われ、すべてのデータ処理
出力時刻検出手段8041 、…、804N で次のVOB
の最初のデータ処理出力時刻情報が検出されたときにシ
ステムクロックに次のVOBのSCRの値をセットす
る。
【0171】また、データ処理出力同期手段811は、
データ群接続点指示信号が入力されると、それ以降に第
Nデータ列蓄積手段803N に蓄えられている副映像デ
ータは次のVOBのデータであるとして、第Nデータ処
理出力手段805N に対して副映像データの処理出力の
停止を指示する。再びデータ処理出力を開始するのは、
システムクロックSCにSCRの値がセットされてか
ら、または主映像データに付加されているPTSの値の
減少が検出され、第1データ処理出力系8061で次の
VOBのデータの処理出力が開始されてからである。
【0172】よって、第Nデータ列蓄積手段803N
おいてVOBの繋ぎ目を認識することにより、データ列
間で同期をとりPTSが間欠的に存在するデータを処理
出力するときに、PTSに従い、PTSを付加されたデ
ータ単位で正しい時刻に処理出力することが可能とな
る。
【0173】このように、本実施の形態6によれば、同
期の基準を更新するために必要である基準時刻情報を入
力データより検出する基準時刻検出手段と、入力データ
をN本のデータ列に選択するデータ列選択手段と、N本
のデータ列のうちいずれか1本のデータ列を蓄えてい
て、かつ蓄えられたデータ列のデータ群の繋ぎ目の場所
を伝える信号によりデータ群の繋ぎ目を認識し、データ
群の繋ぎ目までデータを出力し終わるとデータ群の繋ぎ
目を検出しデータ群接続点指示信号を出力するM個のデ
ータ蓄積手段と、同期信号に従って、N本のデータ列の
うちいずれか1本のデータ列に含まれるデータを処理
し、出力データを出力するN個のデータ処理出力手段
と、1本のデータ列に含まれるデータを処理出力する時
刻を示したデータ処理出力時刻情報を1本のデータ列か
らそれぞれ検出するN個のデータ処理出力時刻検出手段
と、N個のデータ処理出力手段が、N本のデータ列間で
同期をとり、時間順に従い、処理をとばしたり滞らせる
ことなくN本のデータ列のデータを処理出力できるよう
に、データ群接続点指示信号に従って基準時刻検出手段
で検出された基準時刻情報により同期の基準を更新し、
N個のデータ列処理出力時刻検出手段で検出されたデー
タ処理出力時刻情報を基に、N個のデータ処理出力手段
が正しい時刻にデータを処理出力できるように同期信号
をN個のデータ処理出力手段に対して出力するデータ処
理出力同期手段とで構成するか、あるいは、データ蓄積
手段で蓄えられるデータは、データ列選択手段で選択さ
れたデータ列ではなく、入力されるデータである。その
ため、データ蓄積手段においてデータ群の繋ぎ目を認識
するように構成することにより、データ列間で同期をと
りデータ処理出力時刻の値が間欠的に存在するデータを
処理出力するときに、データ処理出力時刻に従い、デー
タ処理出力時刻を付加されたデータ単位で正しい時刻に
処理出力することが可能となる。
【0174】また、多重化されて入力される複数本の意
味のあるデータのなかからデータ群の繋ぎ目を検出し、
この繋ぎ目を参照して、多重化されたデータのなかから
抽出したSCR情報をシステムクロックにセットし、多
重化されたデータを分離しそれぞれを処理出力する際の
同期をとるようにしたので、同期の基準をVOBごとに
更新することが可能となる。
【0175】なお、データ処理同期装置に入力される入
力データは、主映像データ、副映像データを含むビット
ストリームに限らない。データ処理出力上、同期をとる
必要のあるデータであればよい。また、データ処理同期
装置の構成上、基準時刻検出手段801は本実施の形態
で示す位置に配置される必要はない。データ列分離手段
802で選択された第1データ列から第Nデータ列のう
ち、いずれかのデータ列を入力データとしても構わな
い。
【0176】そして、データ処理同期装置の構成上、各
データ列蓄積手段8031 、…、803N は本実施の形
態で示す位置に配置される必要はない。データ列分離手
段802で選択される以前の入力データを蓄積しても構
わない。
【0177】また、いずれかのデータ列のデータ処理出
力時刻情報が連続的に変化し続けるのであれば、そのデ
ータ列に付加されているデータ処理出力時刻情報を基準
時刻情報として用いても構わない。その場合、基準時刻
検出手段801は必要ない。
【0178】なお、実施の形態2から実施の形態6にお
いてデータ群ごとに同期の基準を合わせる方法として、
システムクロックに基準時刻情報の値をセットするよう
に説明しているが、この方法に限るものではない。連続
して増加し続けるシステムクロックと基準時刻との差を
データ群が変わるごとに検出することにより、システム
クロックを基準時刻に合わせるなどさまざまな方法をと
り得る。
【0179】
【発明の効果】以上のように、本願発明の請求項1に係
る発明によれば、一連のデータであるデータ群がそれぞ
れ複数連なったN(Nは1以上の整数)本の入力データ
列のうちの、該当する1本の入力データ列に含まれるデ
ータを、同期情報に従いそれぞれ処理するとともに、当
該処理によって得られた出力データをそれぞれ出力する
N個のデータ処理出力手段と、前記N本の入力データ列
を構成するデータ群の繋ぎ目を示すデータ群接続点指示
情報に基いて同期の基準を更新し、前記N本のデータ列
のデータ処理出力タイミングを伝えるデータ処理出力タ
イミング情報に基いて前記N個のデータ処理出力手段が
前記N個のデータ列間で同期をとりデータを時間順に従
った本来のタイミングで処理出力できるように、当該N
個のデータ処理出力手段に対し前記同期情報を出力する
データ処理出力同期手段とを備えるようにしたので、基
準時刻の値やデータ処理出力時刻の値がデータ群単位で
ある値を基準に割り振られていてデータ群間で何等関係
を持っていない場合、データ群の繋ぎ目において、同期
の基準をデータ群ごとに更新することが可能となるとい
う有利な効果が得られる。
【0180】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0181】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0182】また、本願発明の請求項2に係る発明によ
れば、請求項1記載のデータ処理同期装置において、前
記N本の入力データ列に含まれるデータ群の繋ぎ目を検
出するデータ群接続点検出手段を備え、当該データ群接
続点検出手段から前記データ群接続点指示情報が出力さ
れるようにしたので、基準時刻の値やデータ処理出力時
刻の値がデータ群単位で或る値を基準に割り振られてい
てデータ群間で何等関係を持っていない場合、実際にデ
ータ群の繋ぎ目を知ることができ、同期の基準をデータ
群ごとに更新することが可能となるという有利な効果が
得られる。
【0183】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0184】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0185】また、本願発明の請求項3に係る発明によ
れば、請求項1記載のデータ処理同期装置において、前
記N本の入力データ列よりデータ処理出力情報を検出す
るデータ処理出力情報検出手段を備え、当該データ処理
出力情報検出手段から前記データ処理出力タイミング情
報が出力されるようにしたので、基準時刻の値やデータ
処理出力時刻の値がデータ群単位で或る値を基準に割り
振られていてデータ群間で何等関係を持っていない場合
に、実際にデータ群の繋ぎ目を知ることができ、同期の
基準をデータ群ごとに更新することが可能となるという
有利な効果が得られる。
【0186】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0187】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0188】また、本願発明の請求項4に係る発明によ
れば、一連のデータであるデータ群が複数本連なった入
力データのデータ群の繋ぎ目を検出し当該データ群の繋
ぎ目を示すデータ群接続点指示情報を出力するデータ群
接続点検出手段と、同期の基準を更新するために必要と
する基準時刻情報を前記入力データより検出する基準時
刻検出手段と、前記入力データをN(Nは1以上の整
数)本のデータ列に分離するデータ列分離手段と、同期
情報に従って、前記N本のデータ列のうちの該当する1
本のデータ列に含まれるデータを処理し、当該処理によ
って得られた出力データをそれぞれ出力するN個のデー
タ処理出力手段と、前記該当する1本のデータ列に含ま
れるデータを処理出力する時刻を示したデータ処理出力
時刻情報を前記該当する1本のデータ列からそれぞれ検
出するN個のデータ処理出力時刻検出手段と、前記デー
タ群接続点指示情報に基いて前記基準時刻検出手段で検
出された前記基準時刻情報により同期の基準を更新し、
前記N個のデータ処理出力時刻検出手段で検出された前
記データ処理出力時刻情報を基に、前記N個のデータ処
理出力手段が前記N個のデータ列間で同期をとりデータ
を時間順に従った本来のタイミングで処理出力できるよ
うに前記N個のデータ処理手段に対し前記同期情報を出
力するデータ処理出力同期手段とを備えるようにしたの
で、多重化されて1本のデータとなっており、かつこの
1本のデータを構成するデータ群のそれぞれが基準時刻
の値やデータ処理出力時刻の値がデータ群単位で或る値
を基準に割り振られていてデータ群間で何等関係を持っ
ていない場合に、実際にデータ群の繋ぎ目を知ることが
でき、同期の基準をデータ群ごとに更新することが可能
となるという有利な効果が得られる。
【0189】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0190】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0191】また、本願発明の請求項5に係る発明によ
れば、同期の基準を更新するために必要とする基準時刻
情報を一連のデータであるデータ群が複数本連なった入
力データより検出し、当該検出した前記基準時刻情報を
以前に検出した基準時刻情報と比較することにより前記
入力データのデータ群の繋ぎ目を検出し、当該繋ぎ目を
示すデータ群接続点指示情報を出力する基準時刻検出手
段と、前記入力データをN(Nは1以上の整数)本のデ
ータ列に分離するデータ列分離手段と、同期情報に従っ
て、前記N本のデータ列のうちの該当する1本のデータ
列に含まれるデータを処理し、当該処理によって得られ
た出力データをそれぞれ出力するN個のデータ処理出力
手段と、前記該当する1本のデータ列に含まれるデータ
を処理出力すべき時刻を示したデータ処理出力時刻情報
を前記該当する1本のデータ列からそれぞれ検出するN
個のデータ処理出力時刻検出手段と、前記データ群接続
点指示情報に従って前記基準時刻検出手段で検出された
前記基準時刻情報により同期の基準を更新し、前記N個
のデータ列処理出力時刻検出手段で検出された前記デー
タ処理出力時刻情報を基に、前記N個のデータ処理出力
手段が前記N個のデータ列間で同期をとり時間順に従っ
た本来のタイミングでデータを処理出力できるように前
記N個のデータ処理出力手段に対し前記同期信号を出力
するデータ処理出力同期手段とを備えるようにしたの
で、多重化されて1本のデータとなっており、かつこの
1本のデータを構成するデータ群のそれぞれが基準時刻
の値やデータ処理出力時刻の値がデータ群単位で或る値
を基準に割り振られていてデータ群間で何等関係を持っ
ていない場合に、入力データに含まれている基準時刻情
報を用いて実際にデータ群の繋ぎ目を知ることができ、
同期の基準をデータ群ごとに更新することが可能となる
という有利な効果が得られる。
【0192】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0193】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0194】また、本願発明の請求項6に係る発明によ
れば、同期の基準を更新するために必要とする基準時刻
情報を一連のデータであるデータ群が複数本連なった入
力データより検出する基準時刻検出手段と、前記入力デ
ータをN(Nは1以上の整数)本のデータ列に分離する
データ列分離手段と、同期情報に従って、前記N本のデ
ータ列のうちの該当する1本のデータ列に含まれるデー
タを処理し、当該処理によって得られた出力データをそ
れぞれ出力するN個のデータ処理出力手段と、前記該当
する1本のデータ列に含まれるデータを処理出力すべき
時刻を示したデータ処理出力時刻情報を前記該当する1
本のデータ列から検出し、当該検出した前記データ処理
出力情報を以前に検出したデータ処理出力情報と比較す
ることにより前記入力データのデータ群の繋ぎ目を検出
し、当該データ群の繋ぎ目を示すデータ群接続点指示情
報を出力するM(Mは1以上N以下の整数)個データ処
理出力時刻比較手段と、前記該当する1本のデータ列に
含まれるデータを処理出力すべき時刻を示したデータ処
理出力時刻情報を前記該当する1本のデータ列からそれ
ぞれ検出する(N−M)個のデータ処理出力時刻検出手
段と、前記データ群接続点指示情報に従って前記基準時
刻検出手段で検出された前記基準時刻情報により同期の
基準を更新し、前記M個のデータ処理出力時刻比較手段
で検出されたデータ群接続点指示情報と前記(N−M)
個のデータ処理出力時刻検出手段で検出された前記デー
タ処理出力時刻情報を基に、前記N個のデータ処理出力
手段が前記N個のデータ列間で同期をとりデータを時間
順に従った本来のタイミングで処理出力できるように前
記同期情報を出力するデータ処理出力同期手段とを備え
るようにしたので、多重化されて1本のデータとなって
おり、かつこの1本のデータを構成するデータ群のそれ
ぞれが基準時刻の値やデータ処理出力時刻の値がデータ
群単位で或る値を基準に割り振られていてデータ群間で
何等関係を持っていない場合に、連続的に得られるデー
タ処理出力時刻情報を用いて実際にデータ群の繋ぎ目を
知ることができ、同期の基準をデータ群ごとに更新する
ことが可能となるという有利な効果が得られる。
【0195】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0196】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0197】また、本願発明の請求項7に係る発明によ
れば、請求項6記載のデータ処理同期装置において、基
準時刻情報として、データ処理出力時刻比較手段または
データ処理出力時刻検出手段で検出されたデータ処理出
力時刻情報を用いるようにしたので、多重化されて1本
のデータとなっており、かつこの1本のデータを構成す
るデータ群のそれぞれが基準時刻の値やデータ処理出力
時刻の値がデータ群単位で或る値を基準に割り振られて
いてデータ群間で何等関係を持っていない場合に、連続
的に得られるデータ処理出力時刻情報を用いて実際にデ
ータ群の繋ぎ目を知ることができ、同期の基準をデータ
群ごとに更新することが可能となるという有利な効果が
得られる。
【0198】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0199】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0200】また、本願発明の請求項8に係る発明によ
れば、一連のデータであるデータ群が複数本連なった入
力データの繋ぎ目の位置を示すデータ群接続点指示情報
に従い、データ群の繋ぎ目を示すデータを前記入力デー
タに挿入するデータ挿入手段と、同期の基準を更新する
ために必要とする基準時刻情報を前記入力データより検
出する基準時刻検出手段と、前記入力データをN(Nは
1以上の整数)本のデータ列と前記挿入データに分離す
るデータ列分離手段と、前記挿入データを解析すること
により前記入力データのデータ群の繋ぎ目を検出し前記
データ群接続点指示情報を出力するM個(Mは1以上N
以下の整数)の挿入データ解析手段と、同期情報に従っ
て、前記N本データ列のうち該当する1本のデータ列に
含まれるデータを処理し、当該処理によって得られた出
力データをそれぞれ出力するN個のデータ処理出力手段
と、前記該当する1本のデータ列に含まれるデータを処
理出力する時刻を示したデータ処理出力時刻情報を前記
該当する1本のデータ列から検出するN個のデータ処理
出力時刻検出手段と、前記データ群接続点指示情報に基
いて前記基準時刻検出手段で検出された前記基準時刻情
報により同期の基準を更新し、前記N個のデータ列処理
出力時刻検出手段で検出された前記データ処理出力時刻
情報を基に、前記N個のデータ処理出力手段が前記N個
のデータ列間で同期をとりデータを時間順に従った本来
のタイミングで処理出力できるように前記同期情報を出
力するデータ処理出力同期手段とを備えるようにしたの
で、多重化されて1本のデータとなっており、かつこの
1本のデータを構成するデータ群のそれぞれが基準時刻
の値やデータ処理出力時刻の値がデータ群単位で或る値
を基準に割り振られていてデータ群間で何等関係を持っ
ていない場合に、入力データに予め含まれているデータ
群接続点指示情報を用いて実際にデータ群の繋ぎ目を知
ることができ、同期の基準をデータ群ごとに更新するこ
とが可能となるという有利な効果が得られる。
【0201】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0202】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0203】また、本願発明の請求項9に係る発明によ
れば、請求項8記載のデータ処理同期装置において、前
記データ挿入手段は、N本のデータ列のうち少なくとも
1本のデータ列に対して、データ処理出力時刻が特別に
定められた値であるデータを挿入するようにしたので、
多重化されて1本のデータとなっており、かつこの1本
のデータを構成するデータ群のそれぞれが基準時刻の値
やデータ処理出力時刻の値がデータ群単位で或る値を基
準に割り振られていてデータ群間で何等関係を持ってい
ない場合に、入力データに予め含まれているデータ群接
続点指示情報を用いて実際にデータ群の繋ぎ目を知るこ
とができ、同期の基準をデータ群ごとに更新することが
可能となるという有利な効果が得られる。
【0204】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0205】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0206】また、本願発明の請求項10に係る発明に
よれば、請求項8記載のデータ処理同期装置において、
前記データ挿入手段は、N本のデータ列のうち少なくと
も1本のデータ列に対して、データ処理出力時刻が0で
あるデータを挿入するようにしたので、多重化されて1
本のデータとなっており、かつこの1本のデータを構成
するデータ群のそれぞれが基準時刻の値やデータ処理出
力時刻の値がデータ群単位で或る値を基準に割り振られ
ていてデータ群間で何等関係を持っていない場合に、入
力データに予め含まれているデータ群接続点指示情報を
用いて実際にデータ群の繋ぎ目を知ることができ、同期
の基準をデータ群ごとに更新することが可能となるとい
う有利な効果が得られる。
【0207】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0208】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0209】また、本願発明の請求項11に係る発明に
よれば、同期の基準を更新するために必要とする基準時
刻情報を一連のデータであるデータ群が複数本連なった
入力データより検出する基準時刻検出手段と、前記入力
データをN(Nは1以上の整数)本のデータ列に分離す
るデータ列分離手段と、前記N本のデータ列のうち該当
する1本のデータ列を蓄えるとともに、前記蓄えられた
データ列のデータ群の繋ぎ目の位置を示すデータ群接続
点伝達情報によりデータ群の繋ぎ目を認識し、前記デー
タ群の繋ぎ目までデータを出力し終わるとデータ群接続
点指示情報をそれぞれ出力するM(Mは1以上N以下の
整数)個のデータ蓄積手段と、同期情報に従って、前記
N本データ列のうち該当する1本のデータ列に含まれる
データを処理し、該処理によって得た出力データを出力
するN個のデータ処理出力手段と、前記該当する1本の
データ列に含まれるデータを処理出力する時刻を示した
データ処理出力時刻情報を前記該当する1本のデータ列
からそれぞれ検出するN個のデータ処理出力時刻検出手
段と、前記データ群接続点指示信号に従って前記基準時
刻検出手段で検出された前記基準時刻情報により同期の
基準を更新し、前記N個のデータ列処理出力時刻検出手
段で検出された前記データ処理出力時刻情報を基に、前
記N個のデータ処理出力手段が前記N個のデータ列間で
同期をとりデータを時間順に従って本来のタイミングで
処理出力できるように前記同期情報を出力するデータ処
理出力同期手段とを備えるようにしたので、多重化され
て1本のデータとなっており、かつこの1本のデータを
構成するデータ群のそれぞれが基準時刻の値やデータ処
理出力時刻の値がデータ群単位で或る値を基準に割り振
られていてデータ群間で何等関係を持っていない場合
に、実際にデータ群の繋ぎ目を知ることができ、間欠的
に入力されるデータに関しても同期の基準をデータ群ご
とに更新することが可能となるという有利な効果が得ら
れる。
【0210】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0211】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0212】また、本願発明の請求項12に係る発明に
よれば、請求項11記載のデータ処理同期装置におい
て、データ蓄積手段で蓄えられるデータが、データ列分
離手段で選択されたデータ列ではなく、入力されるデー
タであるようにしたので、データ群のそれぞれが基準時
刻の値やデータ処理出力時刻の値がデータ群単位で或る
値を基準に割り振られていてデータ群間で何等関係を持
っていない場合に、実際にデータ群の繋ぎ目を知ること
ができ、間欠的に入力されるデータに関しても同期の基
準をデータ群ごとに更新することが可能となるという有
利な効果が得られる。
【0213】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0214】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0215】また、本願発明の請求項13に係る発明に
よれば、請求項4、6、8または11のいずれかに記載
のデータ処理同期装置において、基準時刻情報として、
データ処理出力時刻検出手段で検出されたデータ処理出
力時刻情報を用いるようにしたので、多重化されて1本
のデータとなっており、かつこの1本のデータを構成す
るデータ群のそれぞれが基準時刻の値やデータ処理出力
時刻の値がデータ群単位で或る値を基準に割り振られて
いてデータ群間で何等関係を持っていない場合に、実際
にデータ群の繋ぎ目を知ることができ、同期の基準をデ
ータ群ごとに更新することが可能となるという有利な効
果が得られる。
【0216】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0217】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0218】また、本願発明の請求項14に係る発明に
よれば、請求項4、5、6、8または11のいずれかに
記載のデータ処理同期装置において、入力されるデータ
に、映像に関するデータが含まれるようにしたので、映
像に関するデータが含まれ、多重化されて1本のデータ
となっており、かつこの1本のデータを構成するデータ
群のそれぞれが基準時刻の値やデータ処理出力時刻の値
がデータ群単位で或る値を基準に割り振られていてデー
タ群間で何等関係を持っていない場合に、実際にデータ
群の繋ぎ目を知ることができ、同期の基準をデータ群ご
とに更新することが可能となるという有利な効果が得ら
れる。
【0219】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0220】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0221】また、本願発明の請求項15に係る発明に
よれば、請求項4、5、6、8または11のいずれかに
記載のデータ処理同期装置において、入力されるデータ
に、音声に関するデータが含まれるようにしたので、音
声に関するデータが含まれ、多重化されて1本のデータ
となっており、かつこの1本のデータを構成するデータ
群のそれぞれが基準時刻の値やデータ処理出力時刻の値
がデータ群単位で或る値を基準に割り振られていてデー
タ群間で何等関係を持っていない場合に、実際にデータ
群の繋ぎ目を知ることができ、同期の基準をデータ群ご
とに更新することが可能となるという有利な効果が得ら
れる。
【0222】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0223】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0224】また、本願発明の請求項16に係る発明に
よれば、一連のデータであるデータ群がそれぞれ複数連
なって形成され、各データ群が、その期間内において値
が漸次増加し、次のデータ群に移るときに値が初期値に
戻るように付与された、当該データの処理出力タイミン
グを伝えるデータ処理出力タイミング情報を有する入力
データ列を、本装置の上位装置により指示された順序で
復号処理するデータ処理同期装置であって、前記データ
処理出力タイミング情報と同期しかつ当該データ処理出
力タイミング情報と所定値だけ値がずれた基準時刻情報
を基準時計に設定し基準時刻とする基準時刻設定手段
と、前記データ処理出力タイミング情報と前記基準時刻
情報の差が一定値になった時に復号処理データを出力す
るデータ処理出力手段と、前記入力データ列が次のデー
タ群に移った時、前記データ処理出力タイミング情報が
初期値に戻ったことにより前記データ群の繋ぎ目を検出
するデータ群接続点検出手段とを備え、前記データ群接
続点検出手段により前記入力データ列が次のデータ群に
移ったことを検出した後に、一定期間前記基準時刻設定
手段をして前記基準時刻の値を増加させ続けた後に前記
基準時刻情報を前記基準時計に設定することにより、前
記基準時刻情報を前記入力データ列のデータ処理出力タ
イミング情報と所定値だけ離れさせ、前記入力データ列
の繋ぎ目における出力データの連続性が保たれるように
したので、基準時刻の値やデータ処理出力時刻の値がデ
ータ群単位である値を基準に割り振られていてデータ群
間で何等関係を持っていない場合、前記入力データ列に
含まれる1種類のタイミング情報に基づき、データ群の
繋ぎ目を検出でき、この繋ぎ目において、同期の基準を
データ群ごとに更新することが可能となるという有利な
効果が得られる。
【0225】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。さらに、データ群の繋ぎ目を知ることにより、デ
ータ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が不連続
であるデータを処理出力するときに、データ処理出力時
刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデータ単位
で正しい時刻に処理出力することが可能になるという有
利な効果が得られる。
【0226】また、本願発明の請求項17に係る発明に
よれば、一連のデータであるデータ群がそれぞれ複数連
なって形成され、各データ群が、その期間内において値
が単調増加し、次のデータ群に移るときに値が初期値に
戻るように付与された、基準時刻を設定するための基準
時刻情報と、各データ群が、その期間内において値が漸
次増加し、次のデータ群に移るときに値が初期値に戻る
ように付与された、当該データの処理出力タイミングを
伝えるデータ処理出力タイミング情報とを有する入力デ
ータ列を、本装置の上位装置により指示された順序で復
号処理するデータ処理同期装置であって、前記基準時刻
情報を基準時計に設定し基準時刻とする基準時刻設定手
段と、前記データ処理出力タイミング情報と前記基準時
刻の差が一定値になった時に復号処理データを出力する
データ処理出力手段と、前記入力データ列が次のデータ
群に移った時、前記基準時刻情報が初期値に戻ったこと
により前記データ群の繋ぎ目を検出するデータ群接続点
検出手段とを備え、前記データ群接続点検出手段により
前記入力データ列が次のデータ群に移ったことを検出し
た後に、一定期間前記基準時刻設定手段をして前記基準
時刻の値を増加させ続けた後に前記基準時刻情報を前記
基準時計に設定し、前記データ列の繋ぎ目における出力
データの連続性が保たれるようにしたので、基準時刻の
値やデータ処理出力時刻の値がデータ群単位である値を
基準に割り振られていてデータ群間で何等関係を持って
いない場合、前記入力データ列に含まれる2種類のタイ
ミング情報に基づき、データ群の繋ぎ目を検出でき、こ
のデータ群の繋ぎ目において、同期の基準をデータ群ご
とに更新することが可能となるという有利な効果が得ら
れる。
【0227】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。さらに、データ群の繋ぎ目を知ることにより、デ
ータ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が不連続
であるデータを処理出力するときに、データ処理出力時
刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデータ単位
で正しい時刻に処理出力することが可能になるという有
利な効果が得られる。
【0228】また、本願発明の請求項18に係る発明に
よれば、請求項16または17記載のデータ処理同期装
置において、前記所定値は前記データ処理同期装置の処
理時間により決定されるようにしたので、基準時刻の値
やデータ処理出力時刻の値がデータ群単位である値を基
準に割り振られていてデータ群間で何等関係を持ってい
ない場合、データ群の繋ぎ目を検出でき、このデータ群
の繋ぎ目において、本データ同期処理装置の処理時間を
考慮して同期の基準をデータ群ごとに更新することが可
能になるという有利な効果が得られる。
【0229】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0230】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0231】また、本願発明の請求項19に係る発明に
よれば、請求項16または17記載のデータ処理同期装
置において、前記入力データ列は同時に並列処理される
複数のデータ列を有するようにしたので、これにより、
同時に並列処理される複数のデータ列を有する入力デー
タ列において、基準時刻の値やデータ処理出力時刻の値
がデータ群単位である値を基準に割り振られていてデー
タ群間で何等関係を持っていない場合、データ群の繋ぎ
目を検出でき、このデータ群の繋ぎ目において、同期の
基準をデータ群ごとに更新することが可能になるという
有利な効果が得られる。
【0232】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0233】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【0234】また、本願発明の請求項20に係る発明に
よれば、請求項16または17記載のデータ処理同期装
置において、前記入力データ列は初期値が同一かつそれ
ぞれ独立して漸次増加する第2のタイミング情報を有す
るN本のデータ列を有するようにしたので、これによ
り、初期値が同一かつそれぞれ独立して漸次増加する第
2のタイミング情報を有するN本のデータ列を有する入
力データ列において、基準時刻の値やデータ処理出力時
刻の値がデータ群単位である値を基準に割り振られてい
てデータ群間で何等関係を持っていない場合、データ群
の繋ぎ目を検出でき、このデータ群の繋ぎ目において、
同期の基準をデータ群ごとに更新することが可能になる
という有利な効果が得られる。
【0235】また、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
連続であるデータを処理出力するときに、時間順に従
い、処理をとばしたり滞らせることなく連続的にデータ
処理出力することが可能になるという有利な効果が得ら
れる。
【0236】さらに、データ群の繋ぎ目を知ることによ
り、データ列間で同期をとりデータ処理出力時刻の値が
不連続であるデータを処理出力するときに、データ処理
出力時刻に従い、データ処理出力時刻を付加されたデー
タ単位で正しい時刻に処理出力することが可能になると
いう有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態2におけるデータ処理同期
装置のブロック図。
【図2】本発明の実施の形態2におけるデータ処理同期
装置の基準時刻検出手段およびデータ処理出力時刻検出
手段のブロック図。
【図3】主映像データを途切れずに表示させるための理
想的なシステムクロック値の出力タイミングを示す図。
【図4】主映像データを途切れずに表示させるための実
際のシステムクロック値の出力タイミングを示す図。
【図5】本発明の実施の形態1におけるデータ処理同期
装置のブロック図。
【図6】本発明の実施の形態1におけるデータ処理同期
装置の動作を示すフローチャート図。
【図7】本発明の実施の形態3におけるデータ処理同期
装置のブロック図。
【図8】本発明の実施の形態4におけるデータ処理同期
装置のブロック図。
【図9】本発明の実施の形態5におけるデータ処理同期
装置のブロック図。
【図10】本発明の実施の形態6におけるデータ処理同
期装置のブロック図。
【図11】CD動画プレーヤのブロック図。
【図12】CD等の光ディスクのトラックを示す模式
図。
【図13】図12のトラックに記録されるデータのフォ
ーマットを示す図。
【図14】図11のCD動画プレーヤを含む動画再生シ
ステムの概略構成を示す図。
【図15】CD等の光ディスクに記録された動画番組の
構成を示す図。
【図16】番組選択のためのメニュー画面を示す図。
【図17】従来の主映像データを表示させるための実際
のシステムクロック値の出力タイミングを示す図。
【図18】副映像データを途切れずに表示させるための
実際のシステムクロック値の出力タイミングを示す図。
【図19】従来のデータ処理同期装置の動作を示すフロ
ーチャート図。
【符号の説明】
101 データ群接続点検出手段 102 基準時刻検出手段 103 データ列分離手段 1041 第1データ処理出力時刻検出手段 1051 第1データ処理出力手段 1061 第1データ列処理系 104N 第Nデータ処理出力時刻検出手段 105N 第Nデータ処理出力手段 106N 第Nデータ列処理系 110 データ処理出力同期手段 102a 特定パターン検出手段 102b 基準時刻抽出手段 104a 特定パターン検出手段 104b 第1データ処理出力時刻抽出手段 4011 第1データ処理出力手段 401N 第Nデータ処理出力手段 403 データ処理出力同期手段 501 基準時刻検出手段 502 データ列分離手段 5031 第1データ処理出力時刻検出手段 5041 第1データ処理出力手段 5051 第1データ列処理系 503N 第Nデータ処理出力時刻検出手段 504N 第Nデータ処理出力手段 505N 第Nデータ列処理系 509 データ処理出力同期手段 601 基準時刻検出手段 602 データ列分離手段 6031 第1データ処理出力時刻比較手段 6041 第1データ処理出力手段 6051 第1データ列処理系 6032 第2データ処理出力時刻検出手段 6042 第2データ処理出力手段 6052 第2データ列処理系 603N 第Nデータ処理出力時刻検出手段 604N 第Nデータ処理出力手段 605N 第Nデータ列処理系 612 データ処理出力同期手段 701 データ挿入手段 702 基準時刻検出手段 703 データ列分離手段 704 挿入データ解析手段 7051 第1データ処理出力時刻検出手段 7061 第1データ処理出力手段 7071 第1データ列処理系 708N 第Nデータ処理出力時刻検出手段 709N 第Nデータ処理出力手段 710N 第Nデータ列処理系 711 データ処理出力同期手段 801 基準時刻検出手段 802 データ列分離手段 8031 第1データ列蓄積手段 8041 第1データ処理出力時刻検出手段 8051 第1データ処理出力手段 8061 第1データ列処理系 807N 第Nデータ列蓄積手段 808N 第Nデータ処理出力時刻検出手段 809N 第Nデータ処理出力手段 810N 第Nデータ列処理系 811 データ処理出力同期手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 7/08 H04N 7/08 Z 7/081 G11B 27/10 Z

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一連のデータであるデータ群がそれぞれ
    複数連なったN(Nは1以上の整数)本の入力データ列
    のうちの、該当する1本の入力データ列に含まれるデー
    タを、同期信号に従いそれぞれ処理するとともに、当該
    処理によって得られた出力データをそれぞれ出力するN
    個のデータ処理出力手段と、 前記N本の入力データ列を構成するデータ群の繋ぎ目を
    示すデータ群接続点指示情報に基いて同期の基準を更新
    し、前記N本のデータ列のデータ処理出力タイミングを
    伝えるデータ処理出力タイミング情報に基いて前記N個
    のデータ処理出力手段が前記N個のデータ列間で同期を
    とりデータを時間順に従った本来のタイミングで処理出
    力できるように、当該N個のデータ処理出力手段に対し
    前記同期情報を出力するデータ処理出力同期手段とを備
    えたことを特徴とするデータ処理同期装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ処理同期装置にお
    いて、 前記N本の入力データ列に含まれるデータ群の繋ぎ目を
    検出するデータ群接続点検出手段を備え、 当該データ群接続点検出手段から前記データ群接続点指
    示情報が出力されることを特徴とするデータ処理同期装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のデータ処理同期装置にお
    いて、 前記N本の入力データ列よりデータ処理出力情報を検出
    するデータ処理出力情報検出手段を備え、 当該データ処理出力情報検出手段から前記データ処理出
    力タイミング情報が出力されることを特徴とするデータ
    処理同期装置。
  4. 【請求項4】 一連のデータであるデータ群が複数本連
    なった入力データのデータ群の繋ぎ目を検出し当該デー
    タ群の繋ぎ目を示すデータ群接続点指示情報を出力する
    データ群接続点検出手段と、 同期の基準を更新するために必要とする基準時刻情報を
    前記入力データより検出する基準時刻検出手段と、 前記入力データをN(Nは1以上の整数)本のデータ列
    に分離するデータ列分離手段と、 同期情報に従って、前記N本のデータ列のうちの該当す
    る1本のデータ列に含まれるデータを処理し、当該処理
    によって得られた出力データをそれぞれ出力するN個の
    データ処理出力手段と、 前記該当する1本のデータ列に含まれるデータを処理出
    力する時刻を示したデータ処理出力時刻情報を前記該当
    する1本のデータ列からそれぞれ検出するN個のデータ
    処理出力時刻検出手段と、 前記データ群接続点指示情報に基いて前記基準時刻検出
    手段で検出された前記基準時刻情報により同期の基準を
    更新し、前記N個のデータ処理出力時刻検出手段で検出
    された前記データ処理出力時刻情報を基に、前記N個の
    データ処理出力手段が前記N個のデータ列間で同期をと
    りデータを時間順に従った本来のタイミングで処理出力
    できるように前記N個のデータ処理手段に対し前記同期
    情報を出力するデータ処理出力同期手段とを備えたこと
    を特徴とするデータ処理同期装置。
  5. 【請求項5】 同期の基準を更新するために必要とする
    基準時刻情報を一連のデータであるデータ群が複数本連
    なった入力データより検出し、当該検出した前記基準時
    刻情報を以前に検出した基準時刻情報と比較することに
    より前記入力データのデータ群の繋ぎ目を検出し、当該
    繋ぎ目を示すデータ群接続点指示情報を出力する基準時
    刻検出手段と、 前記入力データをN(Nは1以上の整数)本のデータ列
    に分離するデータ列分離手段と、 同期情報に従って、前記N本のデータ列のうちの該当す
    る1本のデータ列に含まれるデータを処理し、当該処理
    によって得られた出力データをそれぞれ出力するN個の
    データ処理出力手段と、 前記該当する1本のデータ列に含まれるデータを処理出
    力すべき時刻を示したデータ処理出力時刻情報を前記該
    当する1本のデータ列からそれぞれ検出するN個のデー
    タ処理出力時刻検出手段と、 前記データ群接続点指示情報に従って前記基準時刻検出
    手段で検出された前記基準時刻情報により同期の基準を
    更新し、前記N個のデータ列処理出力時刻検出手段で検
    出された前記データ処理出力時刻情報を基に、前記N個
    のデータ処理出力手段が前記N個のデータ列間で同期を
    とり時間順に従った本来のタイミングでデータを処理出
    力できるように前記N個のデータ処理出力手段に対し前
    記同期情報を出力するデータ処理出力同期手段とを備え
    たことを特徴とするデータ処理同期装置。
  6. 【請求項6】 同期の基準を更新するために必要とする
    基準時刻情報を一連のデータであるデータ群が複数本連
    なった入力データより検出する基準時刻検出手段と、 前記入力データをN(Nは1以上の整数)本のデータ列
    に分離するデータ列分離手段と、 同期情報に従って、前記N本のデータ列のうちの該当す
    る1本のデータ列に含まれるデータを処理し、当該処理
    によって得られた出力データをそれぞれ出力するN個の
    データ処理出力手段と、 前記該当する1本のデータ列に含まれるデータを処理出
    力すべき時刻を示したデータ処理出力時刻情報を前記該
    当する1本のデータ列から検出し、当該検出した前記デ
    ータ処理出力情報を以前に検出したデータ処理出力情報
    と比較することにより前記入力データのデータ群の繋ぎ
    目を検出し、当該データ群の繋ぎ目を示すデータ群接続
    点指示情報を出力するM(Mは1以上N以下の整数)個
    のデータ処理出力時刻比較手段と、 前記該当する1本のデータ列に含まれるデータを処理出
    力すべき時刻を示したデータ処理出力時刻情報を前記該
    当する1本のデータ列からそれぞれ検出する(N−M)
    個のデータ処理出力時刻検出手段と、 前記データ群接続点指示情報に従って前記基準時刻検出
    手段で検出された前記基準時刻情報により同期の基準を
    更新し、前記M個のデータ処理出力時刻比較手段で検出
    されたデータ群接続点指示情報と前記(N−M)個のデ
    ータ処理出力時刻検出手段で検出された前記データ処理
    出力時刻情報を基に、前記N個のデータ処理出力手段が
    前記N個のデータ列間で同期をとりデータを時間順に従
    った本来のタイミングで処理出力できるように前記同期
    情報を出力するデータ処理出力同期手段とを備えたこと
    を特徴とするデータ処理同期装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のデータ処理同期装置にお
    いて、 基準時刻情報として、データ処理出力時刻比較手段また
    はデータ処理出力時刻検出手段で検出されたデータ処理
    出力時刻情報を用いることを特徴とするデータ処理同期
    装置。
  8. 【請求項8】 一連のデータであるデータ群が複数本連
    なった入力データの繋ぎ目の位置を示すデータ群接続点
    指示情報に従い、データ群の繋ぎ目を示すデータを前記
    入力データに挿入するデータ挿入手段と、 同期の基準を更新するために必要とする基準時刻情報を
    前記入力データより検出する基準時刻検出手段と、 前記入力データをN(Nは1以上の整数)本のデータ列
    と前記挿入データに分離するデータ列分離手段と、 前記挿入データを解析することにより前記入力データの
    データ群の繋ぎ目を検出し前記データ群接続点指示情報
    を出力するM個(Mは1以上N以下の整数)の挿入デー
    タ解析手段と、 同期情報に従って、前記N本データ列のうち該当する1
    本のデータ列に含まれるデータを処理し、当該処理によ
    って得られた出力データをそれぞれ出力するN個のデー
    タ処理出力手段と、 前記該当する1本のデータ列に含まれるデータを処理出
    力する時刻を示したデータ処理出力時刻情報を前記該当
    する1本のデータ列から検出するN個のデータ処理出力
    時刻検出手段と、 前記データ群接続点指示情報に基いて前記基準時刻検出
    手段で検出された前記基準時刻情報により同期の基準を
    更新し、前記N個のデータ列処理出力時刻検出手段で検
    出された前記データ処理出力時刻情報を基に、前記N個
    のデータ処理出力手段が前記N個のデータ列間で同期を
    とりデータを時間順に従った本来のタイミングで処理出
    力できるように前記同期情報を出力するデータ処理出力
    同期手段とを備えたことを特徴とするデータ処理同期装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のデータ処理同期装置にお
    いて、 前記データ挿入手段は、N本のデータ列のうち少なくと
    も1本のデータ列に対して、データ処理出力時刻が特別
    に定められた値であるデータを挿入することを特徴とす
    るデータ処理同期装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のデータ処理同期装置に
    おいて、 前記データ挿入手段は、N本のデータ列のうち少なくと
    も1本のデータ列に対して、データ処理出力時刻が0で
    あるデータを挿入することを特徴とするデータ処理同期
    装置。
  11. 【請求項11】 同期の基準を更新するために必要とす
    る基準時刻情報を一連のデータであるデータ群が複数本
    連なった入力データより検出する基準時刻検出手段と、 前記入力データをN(Nは1以上の整数)本のデータ列
    に分離するデータ列分離手段と、 前記N本のデータ列のうち該当する1本のデータ列を蓄
    えるとともに、前記蓄えられたデータ列のデータ群の繋
    ぎ目の位置を示すデータ群接続点伝達情報によりデータ
    群の繋ぎ目を認識し、前記データ群の繋ぎ目までデータ
    を出力し終わるとデータ群接続点指示情報をそれぞれ出
    力するM(Mは1以上N以下の整数)個のデータ蓄積手
    段と、 同期信号に従って、前記N本データ列のうち該当する1
    本のデータ列に含まれるデータを処理し、該処理によっ
    て得た出力データを出力するN個のデータ処理出力手段
    と、 前記該当する1本のデータ列に含まれるデータを処理出
    力する時刻を示したデータ処理出力時刻情報を前記該当
    する1本のデータ列からそれぞれ検出するN個のデータ
    処理出力時刻検出手段と、 前記データ群接続点指示情報に従って前記基準時刻検出
    手段で検出された前記基準時刻情報により同期の基準を
    更新し、前記N個のデータ列処理出力時刻検出手段で検
    出された前記データ処理出力時刻情報を基に、前記N個
    のデータ処理出力手段が前記N個のデータ列間で同期を
    とりデータを時間順に従って本来のタイミングで処理出
    力できるように前記同期情報を出力するデータ処理出力
    同期手段とを備えたことを特徴とするデータ処理同期装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のデータ処理同期装置
    において、 データ蓄積手段で蓄えられるデータが、データ列選択手
    段で選択されたデータ列ではなく、入力されるデータで
    あることを特徴とするデータ処理同期装置。
  13. 【請求項13】 請求項4、6、8または11のいずれ
    かに記載のデータ処理同期装置において、 基準時刻情報として、データ処理出力時刻検出手段で検
    出されたデータ処理出力時刻情報を用いることを特徴と
    するデータ処理同期装置。
  14. 【請求項14】 請求項4、5、6、8または11のい
    ずれかに記載のデータ処理同期装置において、 入力されるデータに、映像に関するデータが含まれるこ
    とを特徴とするデータ処理同期装置。
  15. 【請求項15】 請求項4、5、6、8または11のい
    ずれかに記載のデータ処理同期装置において、 入力されるデータに、音声に関するデータが含まれるこ
    とを特徴とするデータ処理同期装置。
  16. 【請求項16】 一連のデータであるデータ群がそれぞ
    れ複数連なって形成され、各データ群が、その期間内に
    おいて値が漸次増加し、次のデータ群に移るときに値が
    初期値に戻るように付与された、当該データの処理出力
    タイミングを伝えるデータ処理出力タイミング情報を有
    する入力データ列を、本装置の上位装置により指示され
    た順序で復号処理するデータ処理同期装置であって、 前記データ処理出力タイミング情報と同期しかつ当該デ
    ータ処理出力タイミング情報と所定値だけ値がずれた基
    準時刻情報を基準時計に設定し基準時刻とする基準時刻
    設定手段と、 前記データ処理出力タイミング情報と前記基準時刻情報
    の差が一定値になった時に復号処理データを出力するデ
    ータ処理出力手段と、 前記入力データ列が次のデータ群に移った時、前記デー
    タ処理出力タイミング情報が初期値に戻ったことにより
    前記データ群の繋ぎ目を検出するデータ群接続点検出手
    段とを備え、 前記データ群接続点検出手段により前記入力データ列が
    次のデータ群に移ったことを検出した後に、一定期間前
    記基準時刻設定手段をして前記基準時刻の値を増加させ
    続けた後に前記基準時刻情報を前記基準時計に設定し、 前記データ列の繋ぎ目における出力データの連続性が保
    たれるようにしたことを特徴とするデータ処理同期装
    置。
  17. 【請求項17】 一連のデータであるデータ群がそれぞ
    れ複数連なって形成され、各データ群が、その期間内に
    おいて値が単調増加し、次のデータ群に移るときに値が
    初期値に戻るように付与された、基準時刻を設定するた
    めの基準時刻情報と、各データ群が、その期間内におい
    て値が漸次増加し、次のデータ群に移るときに値が初期
    値に戻るように付与された、当該データの処理出力タイ
    ミングを伝えるデータ処理出力タイミング情報とを有す
    る入力データ列を、本装置の上位装置により指示された
    順序で復号処理するデータ処理同期装置であって、 前記基準時刻情報を基準時計に設定し基準時刻とする基
    準時刻設定手段と、 前記データ処理出力タイミング情報と前記基準時刻の差
    が一定値になった時に復号処理データを出力するデータ
    処理出力手段と、 前記入力データ列が次のデータ群に移った時、前記基準
    時刻情報が初期値に戻ったことにより前記データ群の繋
    ぎ目を検出するデータ群接続点検出手段とを備え、 前記データ群接続点検出手段により前記入力データ列が
    次のデータ群に移ったことを検出した後に、一定期間前
    記基準時刻設定手段をして前記基準時刻の値を増加させ
    続けた後に前記基準時刻情報を前記基準時計に設定し、 前記データ列の繋ぎ目における出力データの連続性が保
    たれるようにしたことを特徴とするデータ処理同期装
    置。
  18. 【請求項18】 請求項16または17記載のデータ処
    理同期装置において、 前記所定値は前記データ処理同期装置の処理時間により
    決定されることを特徴とするデータ処理同期装置。
  19. 【請求項19】 請求項16または17記載のデータ処
    理同期装置において、 前記入力データ列は同時に並列処理される複数のデータ
    列を有することを特徴とするデータ処理同期装置。
  20. 【請求項20】 請求項16または17記載のデータ処
    理同期装置において、 前記入力データ列は初期値が同一かつそれぞれ独立して
    漸次増加する前記データ処理出力タイミング情報を有す
    るN本のデータ列を有することを特徴とするデータ処理
    同期装置。
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