JPH10163762A - 電力増幅器の出力電力制限回路 - Google Patents

電力増幅器の出力電力制限回路

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JPH10163762A
JPH10163762A JP33141196A JP33141196A JPH10163762A JP H10163762 A JPH10163762 A JP H10163762A JP 33141196 A JP33141196 A JP 33141196A JP 33141196 A JP33141196 A JP 33141196A JP H10163762 A JPH10163762 A JP H10163762A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め出力電力制限回路の動作、非動作をセッ
トしておく必要のない電力増幅器の出力電力制限回路を
提供する。 【解決手段】 電圧増幅段1と電圧増幅段2の出力を電
力増幅する電力増幅段とからなる複数の電力増幅器に電
源電圧を供給する電源回路3を備えた電力増幅器の出力
電力制限回路であって、それぞれの電力増幅器からの出
力電圧を加算回路5によって加算し、加算出力電圧を入
力とする時定数回路7からの出力電圧レベルが所定レベ
ルを超えているとき定電圧制御回路6のトランジスタQ
2をオン状態に制御してそれぞれの電源回路3からそれ
ぞれの電圧増幅段1に供給する電源電圧をツエナーダイ
オードD3のツエナー電圧に制限して、ツエナーダイオ
ードD3のツエナー電圧に基づく出力電力にそれぞれの
電力増幅器の出力電力を制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力増幅器の出力電力制
限回路に関し、さらに詳細には電力増幅器に電源電圧を
供給する電源回路の過負荷を防止するため、電力増幅器
の出力電力を制限する電力増幅器の出力電力制限回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】電力増幅器は、図3に示すように、入力
信号を増幅する電圧増幅段1および電圧増幅段1の出力
を電力増幅する電力増幅段2から構成され、電源回路3
は電源電圧を生成し、生成した電源電圧を複数の電力増
幅器に供給している。
【0003】上記の構成において、電力増幅器の出力電
力制限回路は、電圧増幅段1の出力端とアースとの間に
ツエナーダイオード31とツエナーダイオード32との
直列回路を接続し、該直列回路のアースへの接続をトラ
ンジスタ33によって選択的に行うように構成して、電
源回路3の過負荷を回避している。
【0004】すなわち、トランジスタ33をオン状態に
することによって電圧増幅段の出力電圧のレベルをツエ
ナーダイオード31およびツエナーダイオード32との
直列回路によって定まる電圧レベルに制限することによ
って、電力増幅段の出力電力を制限し、電源回路3の過
負荷を回避することが行われる。
【0005】上記のように構成された電力増幅器の従来
の電力制限回路において、動作させる電力増幅器の数、
すなわち電力増幅器の動作モードに基づいて、トランジ
スタ33のオン・オフを予め制御し、電圧増幅段1の出
力端をツエナーダイオードを介して選択的にアースする
ことによって、電圧増幅段1の出力電圧の振幅をツエナ
ーダイオードのツエナー電圧に制限し、電力増幅段2の
出力電力を制限している。
【0006】また、他の従来の電力増幅器の出力電力制
限回路では、図4に示すように、電力増幅器の動作モー
ドに基づいて電源回路3の出力電圧をスイッチ回路41
によって選択的に高電圧と低電圧とに切り換えることに
よって、電力増幅段2の出力電力を制限している。
【0007】上記した従来の両者の電力増幅器の出力電
力制限回路による出力電力の制限はは、何れも動作させ
る電力増幅器の数に基づいて予めトランジスタ33のオ
ン・オフをセットし、またはスイッチ回路41の切り換
え位置をセットして、動作させる電力増幅器の数が多い
ときはトランジスタ33をオンに設定し、スイッチ回路
41を低電圧出力側に設定している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の電力増幅器の出力電力制限回路では、出力電力
制限を行わせると連続最大出力は勿論、ダイナミックに
出力電力レベルが変動する音声信号出力のピーク電力も
制限してしまうという問題点があった。
【0009】また、3系統以上の電力増幅器から成るマ
ルチチャンネル電力増幅器において、2系統の電力増幅
器を動作させるモードである2チャンネルモードにてト
ランジスタ33がオフ状態に制御されたときに得られる
出力電力、またはスイッチ回路41がH側すなわち高電
位側に制御されたときにで得られる出力電力よりも、3
チャンネル以上のモードでトランジスタ33がオン状態
に制御されたときに得られる出力電力、またはスイッチ
回路41がL側すなわち低電位側に制御されたときに得
られる出力電力は小さくなって、出力電力が制限されて
しまうという問題点があった。
【0010】本発明は、予め出力電力制限回路の動作、
非動作をセットしておく必要のない電力増幅器の出力電
力制限回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
電力増幅器の出力電力制限回路は、電圧増幅段と電圧増
幅段の出力を電力増幅する電力増幅段とからなる電力増
幅器に電源電圧を供給する電源回路を備えた電力増幅器
の出力電力制限回路であって、電力増幅器からの出力電
圧を入力とする時定数回路と、電源回路から電圧増幅段
に供給する電源電圧のレベルを制限する電圧制限手段
と、時定数回路からの出力電圧レベルが所定値を超えて
いるとき電圧制限手段の制限電圧値に電源回路から電圧
増幅段に供給する電源電圧値を制限する制御手段とを備
えたことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項1記載の電力増幅器の出力
電力制限回路は、電力増幅器からの出力電圧が時定数回
路に印加され、時定数回路からの出力電圧レベルが所定
値を超えているとき電圧制限手段の制限電圧値に電源回
路から電圧増幅段に供給する電源電圧値が制御手段によ
って制限される。したがって、電力増幅器の出力電力が
所定値より増加したとき、電圧増幅段の電源電圧が電圧
制限手段の制限電圧値に制限されることになって、出力
電力が制限電圧値に基づく電力値に制限される。この場
合に時定数回路を備えているためにダイナミックに出力
電力レベルが変動する音声信号出力のピーク電力が制限
されてしまうことはない。
【0013】本発明の請求項2記載の電力増幅器の出力
電力制限回路は、電圧増幅段と電圧増幅段の出力を電力
増幅する電力増幅段とからなる複数の電力増幅器に電源
電圧を供給する電源回路を備えた電力増幅器の出力電力
制限回路であって、それぞれの電力増幅器からの出力電
圧を加算する加算回路と、加算回路の加算出力電圧を入
力とする時定数回路と、電源回路からそれぞれの電圧増
幅段に供給する電源電圧のレベルを制限する電圧制限手
段と、時定数回路からの出力電圧レベルが所定値を超え
ているとき電圧制限手段の制限電圧値に電源回路からそ
れぞれの電圧増幅段に供給する電源電圧値を制限する制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】本発明の請求項2記載の電力増幅器の出力
電力制限回路は、それぞれの電力増幅器からの出力電圧
が加算回路において加算され、加算出力電圧を入力とす
る時定数回路からの出力電圧レベルが所定値を超えてい
るとき電圧制限手段の制限電圧値に電源回路からそれぞ
れの電圧増幅段に供給する電源電圧値が制御手段によっ
て制限される。したがって、電力増幅器の出力電力の和
が所定値より増加したとき、電圧増幅段の電源電圧が電
圧制限手段の制限電圧値に制限されることになって、出
力電力が制限電圧値に基づく電力値に制限される。この
場合に時定数回路を備えているためにダイナミックに出
力電力レベルが変動する音声信号出力のピーク電力が制
限されてしまうことはない。
【0015】本発明の請求項3記載の電力増幅器の出力
電力制限回路は、本発明の請求項2記載の電力増幅器の
出力電力制限回路において、電圧制限手段は第1および
第2の電圧制限手段を備え、制御手段は時定数回路の出
力電圧を分圧する分圧手段と、分圧手段の分圧電圧を選
択的に零レベルに制御する第1制御手段と、第1制御手
段により分圧電圧が零レベルに制御されていないときに
おいて分圧手段の分圧電圧レベルが所定値を超えている
とき第1の電圧制限手段の制限電圧値に電源回路からそ
れぞれの電圧増幅段に供給する電源電圧値を制限する第
2制御手段と、第1制御手段により分圧電圧が零レベル
に制御されているときにおいて時定数回路からの出力電
圧レベルが所定値を超えているとき第2の電圧制限手段
の制限電圧値に電源回路からそれぞれの電圧増幅段に供
給する電源電圧値を制限する第3制御手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0016】本発明の請求項3記載の電力増幅器の出力
電力制限回路は、第1制御手段によって分圧電圧が零レ
ベルに制御されていないときは、分圧手段の分圧電圧レ
ベルが所定値を超えているとき第1の電圧制限手段の制
限電圧値に第2の制御手段によって電源回路からそれぞ
れの電圧増幅段に供給する電源電圧値が制限される。第
1制御手段によって分圧電圧が零レベルに制御されてい
るときは、時定数回路からの出力電圧レベルが所定値を
超えているとき第2の電圧制限手段の制限電圧値に第3
の制御手段によって電源回路からそれぞれの電圧増幅段
に供給する電源電圧値が制限される。したがって、第1
制御手段の制御に基づいて、出力電力は2種類の電力値
に制限されることになる。
【発明の実施の形態】
【0017】以下、本発明にかかる電力増幅器の出力電
力制限回路を実施の形態によって説明する。
【0018】図1は本発明の実施の一形態にかかる電力
増幅器の出力電力制限回路の回路図である。
【0019】本発明の実施の一形態にかかる電力増幅器
の出力電力制限回路は、入力信号を増幅する電圧増幅段
1および電圧増幅段1の出力を電力増幅する電力増幅段
2に電源回路3にて生成した電源電圧を供給して、入力
信号を電圧増幅および電力増幅する。本実施の一形態に
かかる電力増幅器の出力電力制限回路では、2系統の電
力増幅器に電源回路3からの出力電圧を供給する場合を
例示し、電源回路3から電圧増幅段1に供給する電源電
圧レベルを制御して電力増幅器の出力電力を制限する場
合を示している。
【0020】電力増幅段2の出力電圧はダイオードD1
に供給して整流し、図示しない他の系統の電力増幅器の
出力電圧もダイオードD2に供給して整流し、ダイオー
ドD1およびダイオードD2によって得られた2つの電
力増幅器の整流出力電圧をダイオードD1およびD2、
抵抗R1、R2およびR3からなる加算回路5によって
加算する。抵抗R2にはコンデンサC1を並列に接続
し、加算回路5とコンデンサC1とによって時定数回路
7を構成する。
【0021】電源回路3から電圧増幅段1への電源電圧
は定電圧制御回路6を介して供給する。定電圧制御回路
6は、時定数回路7を介した抵抗R2の両端の電圧がベ
ースに印加されてオン・オフ制御されるトランジスタQ
2と、電圧増幅段1および他の電力増幅器の電圧増幅段
に供給する電源電圧レベルを制御するトランジスタQ3
と、トランジスタQ3のコレクタとベースとの間に接続
されてトランジスタQ3にバイアス電圧を与える抵抗R
4と、抵抗R4とトランジスタQ2のコレクタとの間に
接続されてトランジスタQ2のオン・オフによって抵抗
R4を介して選択的に通電されて振幅制限電圧を規定す
るツエナーダイオードD3と、トランジスタQ3のベー
スとアースとの間に接続されてトランジスタQ2がオフ
中、抵抗R4と協働してリップルフィルタを構成するコ
ンデンサC2とから構成してある。
【0022】一方、抵抗R2にトランジスタQ1を並列
に接続して、トランジスタQ1のオン・オフによって出
力電力制限回路の動作、非動作を制御させる。
【0023】トランジスタQ1がオン状態に制御されて
いるときは、抵抗R2の両端はトランジスタQ1によっ
て短絡されて、出力電力制限回路は非動作状態に制御さ
れる。トランジスタQ1がオフ状態に制御されていると
きは、抵抗R2の両端の短絡は解除されて、トランジス
タQ2に抵抗R2の両端の電圧が印加されて出力電力制
限回路は動作状態に制御される。
【0024】以下、本発明の実施の一形態にかかる電力
増幅器の出力電力制限回路の作用を、出力電力制限回路
は動作状態に制御されている場合について説明する。電
力増幅段2の出力電圧はダイオードD1にて整流され、
他の電力増幅器を構成する電力増幅段の出力電圧はダイ
オードD2にて整流され、ダイオードD1およびD2、
抵抗R1、R2およびR3からなる加算回路5によって
それぞれ加算される。加算出力はコンデンサC1を含む
時定数回路7に印加される。
【0025】時定数回路7からの出力電圧レベルが所定
値を超えると、すなわち加算回路5の加算出力電圧レベ
ルが時定数回路7の時定数によって定まる時間にわたっ
て所定値を超えると、超えている期間中、トランジスタ
Q2はオン状態に制御されて、電源回路3から電圧増幅
段1に供給される電源電圧は定電圧制御回路6によって
ツエナーダイオードD3のツエナー電圧に制限される。
したがって電圧増幅段1からはツエナーダイオードD3
のツエナー電圧を超えるレベルの電圧は出力されること
がなくなって、電力増幅段2の出力電力は制限される。
【0026】また、電源回路3から出力電圧が電源源電
圧として供給されている他の電力増幅器においても同様
に、電圧増幅段からの出力電圧レベルが制限されて、電
力増幅器の出力電力が制限される。
【0027】時定数回路7からの出力電圧レベルが所定
値を超えないときは、トランジスタQ2はオフ状態に制
御されて、抵抗R4、コンデンサC2およびトランジス
タQ3はリップルフィルタとして作用し、電源回路3か
ら電圧増幅段1に供給される電源電圧のリップルを低減
させる。電源回路3の出力電圧が電源源電圧として供給
されている他の電力増幅器の電圧増幅段においても同様
である。
【0028】なお、トランジスタQ1をオン状態に制御
しているときは、トランジスタQ2はオフ状態に制御さ
れて、時定数回路7からの出力電圧レベルが所定値を超
えないときと同様であって、抵抗R4コンデンサC2お
よびトランジスタQ3はリップルフィルタとして作用
し、電圧増幅段1に供給する電源電圧のリップルを低減
させる。
【0029】なお、以上の説明した本発明の実施の一形
態にかかる電力増幅器の出力電力制限回路において、2
系統の電力増幅器に電源回路3からの出力電圧を供給す
る場合を例示したが、3系統以上の電力増幅器に電源回
路3からの出力電圧を供給する場合も同様に、ダイオー
ドD1と抵抗R1に対応する回路を追加して、電力増幅
段の出力電圧を整流し、加算することによって対応する
ことができる。
【0030】、以上の説明した本発明の実施の一形態に
かかる電力増幅器の出力電力制限回路によれば、電力増
幅段2からの出力電圧と他の電力増幅段からの出力電圧
との和の電圧に基づき出力電力を制限するので、動作さ
せる電力増幅器の数に基づいて予め出力電力を制限する
か否かを予め設定する必要はない。また、時定数回路7
を備えたため音声信号のようにダイナミックに出力電力
レベルが変動する信号のピークにより出力電力制限回路
が動作することがないため、電力制限のための余裕は従
来の場合よりも大幅に増大する。
【0031】本発明の実施の一形態にかかる電力増幅器
の出力電力制限回路によれば、さらに、電源回路3が過
負荷状態にならないように出力電力の制限を行うように
できて、電源回路3の電源容量は制限された出力電力を
基準に設計すれば足り、電源回路3における電源変圧器
の小型化が可能となる。さらに、電力増幅器の数を増加
させる場合の対応も加算回路を構成するダイオードと抵
抗の追加で行うことができ、ドルビープロロジック等の
サラウンド増幅器に対して適用してきわめて好都合であ
る。
【0032】次に、本発明の実施の一形態にかかる電力
増幅器の出力電力制限回路の変形例について説明する。
【0033】図2は、本発明の実施の一形態の変形例に
かかる電力増幅器の出力電力制限回路の回路図である。
【0034】本発明の実施の一形態の変形例にかかる電
力増幅器の出力電力制限回路では、3系統の電力増幅器
に電源回路3からの出力電圧を供給する場合を例示して
いる。3系統の電力増幅器の電力増幅段からの出力電圧
はダイオードD5、D6およびD7と、抵抗R5、R
6、R7、R8とによって構成した加算回路51によっ
て加算する。すなわち、3系統の電力増幅器の電力増幅
段からの出力電圧は、ダイオードD5、D6およびD7
によってそれぞれ各別に整流し、整流出力を抵抗R5、
R6、R7、R8によって加算する。ここで、加算回路
51は加算回路5に対応している。
【0035】抵抗R8にはコンデンサC5を並列に接続
し、加算回路51とコンデンサC5とによって時定数回
路71を構成する。ここで、時定数回路71は時定数回
路7に対応している
【0036】電源回路3から電圧増幅段への電源電圧は
定電圧制御回路6に対応する定電圧制御回路61を介し
て供給する。定電圧制御回路61は、時定数回路71の
電圧がツエナーダイオードD8を介してベースに印加さ
れてオン・オフ制御されるトランジスタQ8と、電源回
路3から電力増幅器の電圧増幅段に供給する電源電圧を
制御するトランジスタQ7と、トランジスタQ7のコレ
クタとベース間に接続されてトランジスタQ7にバイア
ス電圧を与える抵抗R11と抵抗R12と、抵抗R11
と抵抗12との共通接続点とトランジスタQ8のコレク
タとの間に接続され抵抗R11を介して通電されて振幅
制限電圧を規定するツエナーダイオードD9およびD1
0と、トランジスタQ7のベースとアースとの間に接続
されてトランジスタQ8がオフ状態中、トランジスタQ
7、抵抗R11およびR12と協働してリップルフィル
タを構成するコンデンサC6と、時定数回路71の電圧
を分圧する抵抗R9と抵抗R10と、コレクタがツエナ
ーダイオードD9とD10との共通接続点に接続され、
エミッタがアースされ、かつ抵抗10に印加される分圧
出力がベースに印加されてオン・オフ制御されるトラン
ジスタQ6とから構成してある。
【0037】定電圧制御回路61においては、出力電力
制限レベルを切り換えるために、抵抗R9と抵抗R10
との共通接続点を選択的にアースさせるトランジスタQ
5が接続してある。
【0038】図1と図2とを比較すれば明らかなよう
に、定電圧制御回路61の構成要素と定電圧制御回路6
の構成要素との対応をみれば、ツエナーダイオードD1
0はツエナーダイオードD3に対応し、抵抗R11は抵
抗R4に対応し、トランジスタQ7はトランジスタQ3
に対応し、トランジスタQ8はトランジスタQ2に対応
し、コンデンサC6はコンデンサC2に対応している。
【0039】定電圧制御回路61においては、対応する
定電圧制御回路6の構成要素に、さらに、抵抗R9およ
びR10、トランジスタQ6、ツエナーダイオードD8
およびD9が付加されている。ここで、抵抗R9および
R10は出力電力制限レベルを変更するための分圧抵抗
であって、抵抗R10はトランジスタQ5がオフ状態の
とき抵抗R9と協働してトランジスタQ6のオン・オフ
のためのレベルを調整する分圧抵抗であり、時定数回路
71の出力電圧レベルに対するトランジスタQ6のオン
・オフの感度を実質的に定めている。トランジスタQ6
およびQ8は電源回路3から電圧増幅段に供給する電源
電圧をツエナーダイオードD9のツエナー電圧とツエナ
ーダイオードD10のツエナー電圧とに切り換えるため
のトランジスタである。ツエナーダイオードD4はトラ
ンジスタQ8のオン・オフするための制御電圧を設定す
るためのレベルシフトダイオードであって、時定数回路
71の出力電圧レベルに対するトランジスタQ8のオン
・オフの感度を実質的に定めている。
【0040】以下、本発明の実施の一形態の変形例にか
かる電力増幅器の出力電力制限回路の作用について説明
する。
【0041】3つの電力増幅器からの出力電圧はそれぞ
れダイオードD5、D6、D7によって整流され、抵抗
R5、R6、R7およびR8によって加算されて、抵抗
R8とコンデンサC5の時定数回路71に印加される。
トランジスタQ5がオフ状態に制御されているときは、
抵抗R9と抵抗R10とによる分圧回路によって時定数
回路71の出力電圧は分圧される。抵抗R10に印加さ
れる分圧電圧はトランジスタQ6のベースに印加され
て、抵抗R10に印加される分圧電圧レベルが所定値を
超えるとトランジスタQ6はオン状態に制御されて、電
源回路3から電圧増幅段に供給される電源電圧はツエナ
ーダイオードD9のツエナー電圧に制限されて、電力増
幅器の出力電力はツエナーダイオードD9のツエナー電
圧に基づく電力レベルに制限される。
【0042】トランジスタQ5がオン状態に制御されて
いるときは、抵抗R10の両端はトランジスタQ5によ
って短絡されて、トランジスタQ6はオフ状態に制御さ
れると共に、抵抗R8と抵抗R9とは並列接続され、抵
抗R8に加えて抵抗R9も時定数回路71を構成するこ
とになる。この時定数回路71の出力電圧は、ツエナー
ダイオードD8によってレベルシフトされ、時定数回路
71の出力電圧レベルがツエナーダイオードD8のツエ
ナー電圧を超えているときトランジスタQ8がオン状態
に制御される。
【0043】トランジスタQ8がオン状態に制御される
と、電源回路3から電圧増幅段に供給される電源電圧は
ツエナーダイオードD9のツエナー電圧とツエナーダイ
オードD10のツエナー電圧との和の電圧に制限され
て、電力増幅器の出力電力はツエナーダイオードD9の
ツエナー電圧とツエナーダイオードD10のツエナー電
圧との和の電圧に基づく電力レベルに制限される。
【0044】また、電源回路3から出力電圧が電源源電
圧として供給されている他の電力増幅器においても同様
に、電圧増幅段からの出力電圧レベルが制限されて、電
力増幅器の出力電力が制限される。
【0045】また、トランジスタQ5がオン状態に制御
されているときにおいてはトランジスタQ6はオフ状態
に制御されており、この状態で時定数回路71の出力電
圧レベルがツエナーダイオードD8のツエナー電圧を超
えないときにはトランジスタQ8がオフ状態に制御され
て、抵抗R11およびR12、コンデンサC6およびト
ランジスタQ7はリップルフィルタとして作用し、電圧
増幅段に供給する電源電圧のリップルが低減させられ
る。電源回路3の出力電圧が電源源電圧として供給され
ている他の電力増幅器の電圧増幅段においても同様であ
る。
【0046】上記のように本発明の実施の一形態の変形
例にかかる電力増幅器の出力電力制限回路によるとき
は、ツエナーダイオードD9のツエナー電圧に対応する
レベル(第1リミットレベルとも記す)と、ツエナーダ
イオードD9のツエナー電圧とツエナーダイオードD1
0のツエナー電圧との和の電圧に対応するレベル(第2
リミットレベルとも記す)の2段階に出力電力を制限す
ることができ、かつそれぞれの段階は独立して設定する
ことができる。また、抵抗R9とR10の抵抗値を設定
することによって、第1リミットレベルに制限する場合
の方が、第2リミットレベルに制限する場合よりも高感
度で動作させることができる。
【0047】上記のように本発明の実施の一形態の変形
例にかかる電力増幅器の出力電力制限回路によれば本発
明の実施の一形態の場合と同様の効果が得られ、さらに
サラウンド電力増幅器の左チャンネルをチャンネル1
に、センタをチャンネル2に、右チャンネルをチャンネ
ル3に割り当てて、第1リミットレベルをスピーカを並
列接続するときに選択することによって、電力増幅器の
各種モードで最適な出力電力制限を行うことができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる電力
増幅器の出力電力制限回路によれば、電力増幅器の出力
電圧を時定数回路に供給して、時定数回路の出力に基づ
いて出力電力の制限を行うため、予め出力電力制限回路
の動作、非動作をセットしておく必要がなくなるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる電力増幅器の出
力電力制限回路の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の一形態の変形例にかかる電力増
幅器の出力電力制限回路の構成を示す回路図である。
【図3】従来の電力増幅器の出力電力制限回路の一例の
構成を示す回路図である。
【図4】従来の電力増幅器の出力電力制限回路の他の例
の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 電圧増幅段 2 電力増幅段 3 電源回路 5および51 加算回路 7および71 時定数回路 6および61 定電圧制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電圧増幅段と電圧増幅段の出力を電力増幅
    する電力増幅段とからなる電力増幅器に電源電圧を供給
    する電源回路を備えた電力増幅器の出力電力制限回路で
    あって、電力増幅器からの出力電圧を入力とする時定数
    回路と、電源回路から電圧増幅段に供給する電源電圧の
    レベルを制限する電圧制限手段と、時定数回路からの出
    力電圧レベルが所定値を超えているとき電圧制限手段の
    制限電圧値に電源回路から電圧増幅段に供給する電源電
    圧値を制限する制御手段とを備えたことを特徴とする電
    力増幅器の出力電力制限回路。
  2. 【請求項2】電圧増幅段と電圧増幅段の出力を電力増幅
    する電力増幅段とからなる複数の電力増幅器に電源電圧
    を供給する電源回路を備えた電力増幅器の出力電力制限
    回路であって、それぞれの電力増幅器からの出力電圧を
    加算する加算回路と、加算回路の加算出力電圧を入力と
    する時定数回路と、電源回路からそれぞれの電圧増幅段
    に供給する電源電圧のレベルを制限する電圧制限手段
    と、時定数回路からの出力電圧レベルが所定値を超えて
    いるとき電圧制限手段の制限電圧値に電源回路からそれ
    ぞれの電圧増幅段に供給する電源電圧値を制限する制御
    手段とを備えたことを特徴とする電力増幅器の出力電力
    制限回路。
  3. 【請求項3】請求項2記載の電力増幅器の出力電力制限
    回路において、 電圧制限手段は第1および第2の電圧制限手段を備え、 制御手段は時定数回路の出力電圧を分圧する分圧手段
    と、分圧手段の分圧電圧を選択的に零レベルに制御する
    第1制御手段と、第1制御手段により分圧電圧が零レベ
    ルに制御されていないときにおいて分圧手段の分圧電圧
    レベルが所定値を超えているとき第1の電圧制限手段の
    制限電圧値に電源回路からそれぞれの電圧増幅段に供給
    する電源電圧値を制限する第2制御手段と、第1制御手
    段により分圧電圧が零レベルに制御されているときにお
    いて時定数回路からの出力電圧レベルが所定値を超えて
    いるとき第2の電圧制限手段の制限電圧値に電源回路か
    らそれぞれの電圧増幅段に供給する電源電圧値を制限す
    る第3制御手段とを備えたことを特徴とする電力増幅器
    の出力電力制限回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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