JPH10162776A - 金属蒸気放電灯用発光管 - Google Patents

金属蒸気放電灯用発光管

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JPH10162776A
JPH10162776A JP31810396A JP31810396A JPH10162776A JP H10162776 A JPH10162776 A JP H10162776A JP 31810396 A JP31810396 A JP 31810396A JP 31810396 A JP31810396 A JP 31810396A JP H10162776 A JPH10162776 A JP H10162776A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透光管の内壁面における腐食を抑えることで、
直線透過率の低下を抑制し、ランプ寿命の長い金属蒸気
放電灯用発光管を提供する。 【解決手段】金属蒸気放電灯用発光管を構成する透光管
を、気孔占有率が0.3%でかつ平均気孔径3.6μm
以下の透光性セラミックスにより形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キセノンランプ、
ナトリウムランプ、ハロゲンランプ、メタルハライドラ
ンプ等の放電灯用発光管に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
道路やトンネルなどの照明等には高圧ナトリウムランプ
が、自動車などのライト類には高い発光効率を有するキ
セノンランプやハロゲンランプが、屋内外などの照明や
店舗などの一般照明、さらにはOHP用や液晶プロジェ
クタ用のバックライトなどには演色性に優れたメタルハ
ライドランプなどの放電灯が使用されている。
【0003】特にOHP用や液晶プロジェクタ用として
使用されているメタルハライドランプは、比較的明るい
室内で使用されるため、輝度を高めるために電極間のア
ーク長が短くなるように設計されているのであるが、使
用時には透光管の表面温度が1100〜1300℃にも
達することから、透光管を耐熱性に優れるとともに、高
い直線透過率を有する材質により形成することが要求さ
れており、このような材質としてアルミナセラミックス
(特開昭59−184450号公報、特公昭60−22
670号公報参照)やイットリウム−アルミニウム−ガ
ーネット(以下、YAGと略称する)セラミックス(特
開昭63−260856号公報、特開平4−23315
4号公報参照)等の透光性セラミックスで形成すること
が検討されている。
【0004】また、これらの透光性セラミックス中には
若干の不純物が含まれているのであるが、その中でも特
にMg、Ca、K、Naなどの周期律表1a,2a族元
素やSiが含まれていると発光材料である金属ハロゲン
化物と反応して透光管を大きく腐食させることが知られ
ていることから、これまで透光性セラミックスを高純度
化することにより腐食の進行を抑えてランプ寿命を延ば
すことが試みられていた。
【0005】ところが、近年、透光管の材質として9
9.5%以上の純度を有する透光性セラミックスが使用
されるようになり、さらにランプ寿命を延ばすことは難
しいものであった。
【0006】しかしながら、本件発明者らは鋭意研究を
重ねていたところ、同じ組成、同じ純度を持った透光性
セラミックスを同一条件で使用したとしても必ずしも同
じ特性が得られないことが判明し、点灯前後での透光管
の表面状態について観察したところ、透光性セラミック
スの内壁面に存在する気孔のエッジが放電や蒸気圧によ
って浸食を受けてその気孔径が拡大するために、透光管
の内壁面が凹凸面となり、その結果、入射した光がこの
凹凸面で乱反射されることから光の直線透過率が低下す
ることを見出したものである。
【0007】そして、透光管を構成する透光性セラミッ
クスの気孔径や気孔占有率がある一定値以上であると、
気孔の摩耗や浸食が激しいため、今日必要とされている
3000時間点灯後の維持率(初期の直線透過率に対す
る3000時間点灯後の直線透過率の割合)を70%以
上とすることができないといった課題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題に鑑み、発光材料を封入してなる透光管の両端を、電
極を具備した閉塞体でもって封止してなる金属蒸気放電
灯用発光管において、上記透光管を、気孔占有率が0.
3%以下でかつ平均気孔径が3.6μm以下である透光
性セラミックスで形成したことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0010】図1は本発明に係る金属蒸気放電灯用発光
管1(以下、放電灯用発光管と略称する)の一例である
メタルハライドランプを示す縦断面図であり、中央に曲
面状の突出部2aを有する略円筒状をした透光管2の内
部に、金属ハロゲン化物からなる発光材料と希ガスを封
入してなり、上記透光管2の両端開口部2b,2cをサ
ーメット材からなる閉塞体3によりガラス4でもって封
止してある。
【0011】また、各閉塞体3の一方端には電極芯棒5
を埋設し、他方端には上記電極芯棒5と内部で接触しな
いようにリード芯棒6がそれぞれ埋設してあり、このリ
ード芯棒6に電圧を印加して電極5間で放電させること
により、透光管2の内部に封入した発光材料をガス化し
て発光させるようになっている。
【0012】ところで、上記透光管2を構成する材質と
しては、アルミナ(Al2 3 )、YAG(Y3 Al5
12)、窒化アルミニウム(AlN)、イットリア(Y
2 3 )、酸化イッテルビウム(Yb2 3 )、アルミ
ン酸バリウム(Ba3 Al26 )、ジルコン酸バリウ
ム(BaZrO3 )、アルミン酸カルシウム(Ca3
2 6 )、ジルコン酸カルシウム(CaZrO3 )、
チタン酸マグネシウム(Mg2 TiO4 )、ジルコニア
(ZrO2 )、スピネル(MgAl2 4 )等の透光性
セラミックスを用いることができる。これらのセラミッ
クスは1300℃程度の温度にも耐え得るものであるこ
とから透光管2の材質として使用することが可能であ
る。特にYAG(Y3 Al5 12)などの立方晶の結晶
構造を有するセラミックスは、粒界面における光の複屈
折が少ないことからより高い直線透過率が得られ、透光
管2を構成するのに好適である。
【0013】また、本発明において透光管2を構成する
透光性セラミックスは、気孔占有率が0.3%以下でか
つ平均気孔径が3.6μm以下であることが重要であ
る。
【0014】即ち、前述したように本件発明者らは透光
性セラミックスの表面状態(透光管2の内壁面)とラン
プ寿命との関係について研究を重ねたところ、透光性セ
ラミックスの組成や純度だけでなく、セラミックス中に
存在する気孔も大きく影響することを見出したものであ
る。
【0015】この理由としては、セラミックス中に気孔
が存在するとそのエッジに放電による電界が集中した
り、気孔のエッジにおける蒸気圧が上昇するために腐食
を受けて透光管2の内壁面が凹凸面となるため、入射し
た光がこの凹凸面で乱反射され、光の直線透過率が大き
く低下することからランプ寿命を延ばすことができなく
なるとともに、セラミックス中にこのような気孔が多数
存在すると腐食を受ける面積が大きくなるために、短期
間で直線透過率が低下して寿命となってしまうからであ
る。
【0016】そして、透光性セラミックスの気孔占有率
が0.3%より大きかったり、平均気孔径が3.6μm
より大きいと、放電や蒸気圧に伴う腐食が激しいため
に、要求されている3000時間点灯後の維持率を70
%以上とすることができなくなるからである。
【0017】なお、3000時間点灯後の維持率とは、
初期の直線透過率に対する3000時間点灯後の直線透
過率の割合のことであり、この維持率は図2に示すよう
なスクリーン11、投影レンズ12、アバーチャ13、
コンデンサーレンズ14、及び放電灯用発光管1を一直
線状に配置し、放電灯用発光管1を点灯させた時のスク
リーンの中心照度を初期と3000時間点灯後でそれぞ
れ測定し、これらの比から算出したものである。
【0018】また、透光性セラミックスの気孔占有率を
0.3%以下でかつ平均気孔径を3.6μm以下とする
ためには、主体をなすアルミナ(Al2 3 )、YAG
(Y3 Al5 12)、窒化アルミニウム(AlN)、イ
ットリア(Y2 3 )、酸化イッテルビウム(Yb2
3 )、アルミン酸バリウム(Ba3 Al2 6 )、ジル
コン酸バリウム(BaZrO3 )、アルミン酸カルシウ
ム(Ca3 Al2 6)、ジルコン酸カルシウム(Ca
ZrO3 )、チタン酸マグネシウム(Mg2 Ti
4 )、ジルコニア(ZrO2 )、スピネル(MgAl
2 4 )等の平均結晶粒子径を40μm以下とすること
が好ましい。
【0019】即ち、主体をなす成分の平均結晶粒子径が
40μmより大きくなると、粒子径が大きくなり過ぎる
ために緻密化することが難しくなり、その結果、セラミ
ックスの気孔占有率及び平均気孔径を所定の範囲にする
ことができなくなるからである。ただし、主体をなす成
分の平均結晶粒子径を2μm未満とすることは製造上難
しく、また、アルミナのように六方晶の結晶構造を持つ
ものでは、粒子径が小さくなり過ぎると結晶と粒界との
境界における光の吸収や乱反射が多くなるために光の直
線透過率が低下する。
【0020】その為、主体をなす成分の平均結晶粒子径
は2〜40μmとすることが望ましい。
【0021】さらに、ランプ寿命を高めるとともに、各
材料の持つ直線透過率を向上させるためにも透光管2を
構成する透光性セラミックスの純度は99.5%以上、
好ましくは99.8%以上、さらに望ましくは99.9
%以上とすることが必要である。
【0022】このように、透光性セラミックスの純度を
高めることにより不純物量が少なくなることから、粒界
中に不純物が介在することによる光の散乱や吸収を防ぐ
ことができるため、直線透過率を向上させることができ
るからである。
【0023】また、不純物がMg、Ca、K、Naなど
の周期律表1a,2a族元素やSiであると、発光材料
である金属ハロゲン化物と激しく反応して腐食するので
あるが、不純物量が少なくなれば、透光管2の腐食を抑
えることができるため、ランプ寿命を延ばすことができ
る。
【0024】なお、発光材料である金属ハロゲン化物と
の反応による腐食をできるだけ防ぐためにもMg、C
a、K、Naなどの周期律表1a,2a族元素やSiな
どの不純物は合計で500ppm以下、さらに好ましく
は50ppm以下とすることが良い。
【0025】一方、図1に示すような放電灯用発光管1
を製造するには、出発原料として純度が99.8%以上
であるアルミナ(Al2 3 )、YAG(Y3 Al5
12)、窒化アルミニウム(AlN)、イットリア(Y2
3 )、酸化イッテルビウム(Yb2 3 )、アルミン
酸バリウム(Ba3 Al2 6 )、ジルコン酸バリウム
(BaZrO3 )、アルミン酸カルシウム(Ca3 Al
2 6 )、ジルコン酸カルシウム(CaZrO3 )、チ
タン酸マグネシウム(Mg2 TiO4 )、ジルコニア
(ZrO2 )、スピネル(MgAl2 4 )等のセラミ
ック粉末を用意する。
【0026】ただし、これらのセラミック粉末の平均粒
子径が1.0μmより大きかったり、あるいはBET比
表面積が5m2 /g未満であるとセラミック粉体同士の
活性化を高めることができなかったり、異常粒成長を抑
制することができない。
【0027】その為、主体をなすセラミック粉末として
は平均粒子径が1.0μm以下、BET比表面積が5m
2 /g以上のものを使用することが望ましい。
【0028】そして、これらのセラミック粉末に溶媒、
結合剤を添加混練して泥漿を製作し、この泥漿を多孔質
の樹脂からなる成形型に圧力を加えながら充填して中央
に曲面状の突出部を有する略円筒状をした成形体を形成
する。この時、成形体の生密度は焼結時における粉体の
粒成長に影響を与えることから、セラミックスの気孔占
有率及び平均気孔径を所定の範囲とするためには成形体
の生密度を理論密度に対して53%以上とすることが必
要である。
【0029】また、ここで成形型に樹脂を用いるのは、
型材として鋳込成形で一般的に使用されている石膏を用
いると、発光材料である金属ハロゲン化物と反応し易い
Na、Na、K、Ca、Si等の不純物の混入が多くな
るために透光管2の初期の直線透過率及びランプ寿命に
大きく影響を与えるからである。
【0030】次に、得られた成形体を各セラミックスに
応じた雰囲気にて800〜1400℃の温度で2時間程
度仮焼することで結合剤の脱脂を施して保形強度をつけ
た仮焼体を形成し、さらに、各セラミックスを完全に焼
結させることができる温度にて仮焼体を焼成することに
より中央に曲面状の突出部2aを有する略円筒状をした
透光管2を製作する。
【0031】ここで、各セラミックスに応じた雰囲気と
は、セラミックスがアルミナ(Al2 3 )、YAG
(Y3 Al5 12)、イットリア(Y2 3 )、酸化イ
ッテルビウム(Yb2 3 )、アルミン酸バリウム(B
3 Al2 6 )、ジルコン酸バリウム(BaZr
3 )、アルミン酸カルシウム(Ca3 Al2 6 )、
ジルコン酸カルシウム(CaZrO3 )、チタン酸マグ
ネシウム(Mg2 TiO4 )、ジルコニア(Zr
2 )、スピネル(MgAl2 4 )等の酸化物の場合
には大気雰囲気中、水素雰囲気中、不活性ガス雰囲気
中、あるいは真空雰囲気中で処理すれば良く、セラミッ
クスが窒化アルミニウム(AlN)の場合には不活性ガ
ス雰囲気中や窒素雰囲気中で処理すれば良い。
【0032】また、各セラミックスを完全に焼結させる
ことができる温度として、アルミナ(Al2 3 )に対
しては1500〜1800℃で、YAG(Y3 Al5
12)に対しては1800〜1900℃で、イットリア
(Y2 3 )に対しては18000〜2000℃で、酸
化イッテルビウム(Yb2 3 )に対しては1500〜
1900℃で、アルミン酸バリウム(Ba3 Al
2 6 )に対しては1300〜1500℃で、ジルコン
酸バリウム(BaZrO3 )に対しては1200〜16
00℃で、アルミン酸カルシウム(Ca3 Al2 6
に対しては1300〜1600℃で、ジルコン酸カルシ
ウム(CaZrO3 )に対しては1300〜1600℃
で、チタン酸マグネシウム(Mg2 TiO4 )に対して
は1200〜1600℃で、ジルコニア(ZrO2 )に
対しては1400〜1700℃で、スピネル(MgAl
2 4 )に対しては1800〜1900℃で、窒化アル
ミニウム(AlN)に対しては1600〜2100℃の
温度でそれぞれ焼成することにより、透光管2を構成す
る透光性セラミックスの気孔占有率を0.3%以下でか
つ平均気孔径を3.6μm以下とすることができる。
【0033】そして、得られた透光管2の内外壁面を鏡
面状態に研磨し、下端開口部2cに電極芯棒5とリード
芯棒6をそれぞれ埋設してなるAl2 3 −Mo系、A
23 −W系、Y3 Al5 12−Mo系、Y3 Al5
12−W系のサーメット材からなる閉塞体3を挿入して
ガラスでもって封止したあと、発光材料と希ガスを封入
し、透光管2の上方開口部2bに前記と同様の電極芯棒
5とリード芯棒6をそれぞれ埋設した閉塞体3をガラス
を介して封止することで本発明に係る放電灯用発光管1
を得ることができる。
【0034】
【実施例】ここで、気孔占有率、平均気孔径の異なるY
AGセラミックスからなる透光管2を備えた放電灯用発
光管1を試作し、ランプ寿命について試験を行った。
【0035】まず、透光管2を製作するために、ポット
ミルにイオン交換水と分散剤を投入し、これらに高純度
アルミナボールを加えて分散剤を均一に分散させたあ
と、平均粒子径0.8μm、BET比表面積5m2 /g
の純度99.95%を有するYAG粉末を投入して6時
間程度混合粉砕する。その後、高純度アルミナボールを
取り除いた泥漿を多孔質の樹脂成形型に圧力を加えなが
ら充填したあと、成形型を取り外すことにより中央に曲
面状の突出部2aを有する略円筒状の成形体を形成し
た。そして、この成形体を80℃の温度で乾燥させたあ
と、800〜1400℃の温度で2時間程仮焼して仮焼
体を形成し、さらにこの仮焼体を真空炉に入れ、焼成温
度1700〜1850℃、真空度10-4〜10-7tor
rの雰囲気下で数時間本焼成することにより、中央に曲
面状の突出部2aを有する略円筒状の透光管2を製作し
た。
【0036】次に、透光管2の内外壁面を研磨加工によ
り鏡面とし、透光管2の下端開口部2cにモリブデン
(Mo)からなる電極芯棒5とリード芯棒6をそれぞれ
埋設したAl2 3 −Mo系サーメット材からなる閉塞
体3を挿入してガラス4で封止し、透光管2の内部に発
光材料としてScI3 −NaIと希ガスを封入したあ
と、透光管2の上端開口部2bにモリブデン(Mo)か
らなる電極芯棒5とリード芯棒6をそれぞれ埋設したA
2 3 −Mo系サーメット材からなる閉塞体3をガラ
ス4で封止することで図1に示す放電灯用発光管1を製
作した。
【0037】そして、図2に示したランプ特性の評価装
置を用いて3000時間点灯後の維持率を測定した。な
お、透光性セラミックスの気孔占有率及び平均気孔径の
測定は、透光管2の内壁面の10点を画像解析装置(ル
ーゼックス)により200倍に拡大し、総面積2.25
×105 μm2 の平均値として求めた。
【0038】それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0039】
【表1】
【0040】この結果、いずれのYAGセラミックスも
初期に比べて気孔径が拡大しており、初期の気孔率が
0.3%より大きく、平均気孔径が3.6μmより大き
いものは全て維持率が70%未満であったが、本発明の
ように気孔率が0.3%以下でかつ平均気孔径が3.6
μm以下のものは3000時間の使用後においても直線
透過率の維持率を70%以上とすることができた。
【0041】このように本発明に係る放電灯用発光管1
を用いれば、透光管2の直線透過率の低下が少ないこと
から長期間にわたって使用できることが判る。
【0042】なお、本発明の実施例では透光管2にYA
Gセラミックスを用いた例を示したが、他の透光性セラ
ミックスにおいても気孔率0.3%以下でかつ平均気孔
径3.6μm以下であれば同様の傾向が見られた。
【0043】また、本発明の実施例ではメタルハライド
ランプとしての例を示したが、これ以外にナトリウムラ
ンプ、水銀ランプ、キセノンランプ、ハロゲンランプと
しても使用できることは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、金属蒸
気放電灯用発光管を構成する透光管を、気孔占有率が
0.3%、平均気孔径3.6μm以下の透光性セラミッ
クスにより形成したことから、透光管の内壁面の腐食を
抑えることができるため、直線透過率の低下が少なく、
ランプ寿命の長い放電灯用発光管を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属蒸気放電灯用発光管を示す縦
断面図である。
【図2】ランプ特性を評価するための測定装置を示す概
略図である。
【符号の説明】
1・・・金属蒸気放電灯用発光管、 2・・・透光管、
3・・・閉塞体、4・・・ガラス、 5・・・電極芯
棒、 6・・・リード芯棒

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光材料を封入してなる透光管の両端を、
    電極を具備した閉塞体でもって封止してなる金属蒸気放
    電灯用発光管において、上記透光管を気孔占有率が0.
    3%以下でかつ平均気孔径が3.6μm以下である透光
    性セラミックスにより形成したことを特徴とする金属蒸
    気放電灯用発光管。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7691765B2 (en) 2005-03-31 2010-04-06 Fujifilm Corporation Translucent material and manufacturing method of the same

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