JPH10162764A - 走査電子顕微鏡の試料装置 - Google Patents

走査電子顕微鏡の試料装置

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JPH10162764A
JPH10162764A JP32289296A JP32289296A JPH10162764A JP H10162764 A JPH10162764 A JP H10162764A JP 32289296 A JP32289296 A JP 32289296A JP 32289296 A JP32289296 A JP 32289296A JP H10162764 A JPH10162764 A JP H10162764A
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JP
Japan
Prior art keywords
sample
electron beam
electron microscope
scanning electron
tilt
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP32289296A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Tamura
伸昭 田村
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Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10162764A publication Critical patent/JPH10162764A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きな径の試料であってもZ方向の移動をせ
ず試料の傾斜観察を行うことができる走査電子顕微鏡の
試料装置を実現する。 【解決手段】 試料6を傾斜して観察する場合、試料6
は傾斜中心位置Dを中心として傾斜される。この傾斜中
心位置Dがステージのユーセントリック位置であり、こ
の位置Dは電子ビームの光軸Oからずらされている。傾
斜された試料6は図面上では点線で示されている。この
ように構成すると、試料6を傾斜させても、試料をZ軸
方向に移動(図面上下方に移動)させることなく、試料
6が対物レンズ1に接触したり衝突したりすることは防
止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料を傾斜して観
察する際に用いて最適な走査電子顕微鏡の試料装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】走査電子顕微鏡では、電子銃から発生し
た電子ビームをコンデンサレンズと対物レンズによって
試料に照射し、更に、試料に照射される電子ビームを走
査コイルにより2次元的に走査している。この試料への
電子ビームの照射によって発生した2次電子は、検出器
によって検出され、検出信号は電子ビームの走査と同期
した陰極線管に供給されて試料の走査2次電子像が表示
される。
【0003】このような走査電子顕微鏡において、試料
像の観察は、試料を水平方向であるX,Y方向に移動さ
せたり、垂直方向であるZ方向に移動させたり、傾斜や
回転させて行っている。このため、試料はX,Y,Z方
向の移動と傾斜と回転ができるゴニオステージ上に載せ
られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したステージとし
ては、試料を傾斜させても電子ビームの照射位置が変化
しないユーセントリックステージが採用されている。図
1は従来の通常の試料の観察の様子を示している。図中
1は対物レンズ(磁極)であり、対物レンズ1の下方に
試料2が設けられている。試料2は直径が10mm程度
の大きさのブロック3の表面に導電性塗料等で固定され
ている。このブロック3はX,Y,Z方向の移動と傾斜
と回転ができるゴニオステージ4上に載せられる。
【0005】この図1のように、試料2自体が小さい場
合には、ゴニオステージ4を高い角度で傾斜させても、
試料2が対物レンズ1に衝突することはない。しかしな
がら、図2に示すように、試料5が半導体ウエハのよう
に大きな径のものの場合は、試料を傾斜させて観察しよ
うとすると、試料5が傾斜によって対物レンズ1と衝突
するため、試料5をZ方向に移動させ、試料5と対物レ
ンズ1の下面との間の距離(ワーキングディスタンス;
以下WDと記す)を大きくした上で、試料5を傾斜させ
るようにしなければならない。なお、破線の位置が試料
5を傾斜させた状態である。
【0006】このため、各試料のサイズに対する試料傾
斜角度とWDを表にしておき、試料の傾斜観察に際して
は、この表を参考にして必要なだけWDを大きくした上
で所望の角度試料を傾斜させ、像の観察を行っていた。
このようなWDを変化させる(試料をZ方向に移動させ
る)動作は甚だ面倒である。
【0007】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的は、大きな径の試料であってもZ方向
の移動をせず試料の傾斜観察を行うことができる走査電
子顕微鏡の試料装置を実現するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に基づく
走査電子顕微鏡の試料装置は、対物レンズによって試料
上に電子ビームを細く集束し、試料への電子ビームの照
射によって発生した信号に基づいて試料像を表示するよ
うにした走査電子顕微鏡において、試料の傾斜観察時に
傾斜中心位置を電子ビームの光軸からずらすように構成
したことを特徴としている。
【0009】請求項1の発明では、試料の傾斜中心位置
を電子ビームの光軸から外す。請求項2の発明に基づく
走査電子顕微鏡の試料装置は、傾斜前と傾斜後における
試料上の電子ビームの照射位置を一致させたことを特徴
としている。
【0010】請求項3の発明に基づく走査電子顕微鏡の
試料装置は、試料を傾斜させる傾斜台を機械的に試料の
傾斜中心軸(ユーセントリック軸)と垂直な方向に移動
できるように構成したことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図3は本発明に基づく走査
電子顕微鏡の要部を示しており、図1,図2に示した従
来装置と同一部分には同一番号が付してある。図3にお
いて、対物レンズ1の下部には、試料6が配置されてい
る。試料6は実線の状態で水平方向に位置されており、
この場合には、対物レンズ1の下面と試料6との間の距
離WDは、高い分解能を維持するために極力短くされて
いる。すなわち、試料が対物レンズ1に近付く程電子ビ
ームの試料表面でのサイズを小さくできるからである。
【0012】次に試料6を傾斜して観察する場合、試料
6は傾斜中心位置Dを中心として傾斜される。この傾斜
中心位置Dがステージのユーセントリック位置であり、
この位置Dは電子ビームの光軸Oからずらされている。
傾斜された試料6は図面上では点線で示されている。
【0013】このように構成すると、試料6を傾斜させ
ても、試料をZ軸方向に移動(図面上下方に移動)させ
ることなく、試料6が対物レンズ1に接触したり衝突し
たりすることは防止できる。
【0014】さて、試料6を例えば、45°傾斜させた
とき、電子ビームの照射位置が試料を水平に配置したと
きの照射位置と一致させるようにすることは重要であ
る。ここで、この実施の形態では、試料6が水平のとき
の電子ビームの照射位置をAとし、45°傾斜させたと
きの電子ビームの照射位置をBとする。また、試料6が
水平のときと45°傾斜させたときの試料表面上の交点
をCとし、直線ABの垂直二等分線とA,B,Cを通る
円の交点をDとする。ADBの角度は45°であるか
ら、距離DA及びDBは同じ長さとなる。したがって、
このD点を試料6の傾斜中心、すなわち、ユーセントリ
ック位置にすると、試料を傾斜させても、その傾斜の前
後でA点とB点は同じ位置(電子ビームの光軸と交わ
る)となり、傾斜による試料観察位置のずれはなくな
る。
【0015】なお、試料6の傾斜の途中では、試料の観
察位置はずれることになるが、この傾斜動作の途中で試
料6が載せられたステージ(図示せず)をXあるいはY
方向に移動させ、常に試料6の観察位置が光軸上にあっ
てずれないように構成することは望ましい。
【0016】図4は本発明の他の実施の形態を説明する
ための図である。図4(a)の状態は、ユーセントリッ
ク軸が光軸上で更に試料7の表面にある場合であり、W
Dが比較的大きく、試料の傾斜により電子ビームのフォ
ーカスおよび観察位置がずれない状態を示している。
【0017】図4(b)は試料7をステージのZ軸移動
機構(図示せず)を用いて上方におしあげたケースで、
試料7を傾斜中心Dで傾斜させると、試料7は対物レン
ズ1に接触してしまう状態を示している。
【0018】図4(c)は本発明の他の実施の形態の場
合であり、試料7を対物レンズ1に近付けて更に傾斜さ
せる場合で、ユーセントリック位置Dを機械的に電子ビ
ームの光軸からずらしている。このように構成すると、
試料7を傾斜させても試料7が対物レンズ1と接触する
ことは防げる。
【0019】図5は図4(c)の場合の機械的にユーセ
ントリック位置を光軸からずらすための傾斜台の一例を
示している。図において、8,9は支柱であり、支柱
8,9はレール10,11上を移動できるように構成さ
れている。この移動の方向は、支柱8,9に設けられた
回転軸受12,13を通るユーセントリック軸Eに対し
て垂直な方向とされている。
【0020】回転軸受12,13には傾斜台14が係合
されており、傾斜台14はユーセントリック軸Eを中心
として傾斜動作が可能となっている。この傾斜台14上
に図示していないが、試料のX,Y移動機構、回転機構
が載せられている。支柱8,9、傾斜台14を含む傾斜
機構は、図示していないZ軸移動機構の上に設けられて
いる。
【0021】この構成で、試料の傾斜は、傾斜台14を
回動させることによって行うことができる。ここで、試
料と対物レンズとの間の距離WDが短くされている状態
で試料を傾斜させる場合には、レール10,11上で支
柱8,9をユーセントリック軸Eとは垂直な方向に移動
させる。この結果、ユーセントリック軸Eは電子ビーム
の光軸から外れることになり、図4(c)の状態とする
ことができる。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明では、試料の傾斜中心位
置を電子ビームの光軸から外すように構成したので、大
きな試料を傾斜させても、Z方向の移動をさせることな
く試料が対物レンズに接触することは防止される。
【0023】請求項2の発明では、傾斜前と傾斜後にお
ける試料上の電子ビームの照射位置を一致させたので、
視野移動なく像の観察を行うことができる。請求項3の
発明では、試料を傾斜させる傾斜台を機械的に試料の傾
斜中心軸(ユーセントリック軸)と垂直な方向に移動で
きるように構成したので、大きな試料を傾斜させても、
Z方向の移動をさせることなく試料が対物レンズに接触
することは防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の小さな試料の傾斜観察の様子を示す図で
ある。
【図2】従来の大きな試料の傾斜観察の様子を示す図で
ある。
【図3】本発明に基づく試料の傾斜の様子を示す図であ
る。
【図4】本発明の他の実施の形態における試料傾斜の考
え方を示す図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に用いられる試料傾斜
台の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ 6,7 試料

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズによって試料上に電子ビーム
    を細く集束し、試料への電子ビームの照射によって発生
    した信号に基づいて試料像を表示するようにした走査電
    子顕微鏡において、試料の傾斜観察時に傾斜中心位置を
    電子ビームの光軸からずらすように構成した走査電子顕
    微鏡の試料装置。
  2. 【請求項2】 傾斜前と傾斜後における試料上の電子ビ
    ームの照射位置を一致させた請求項1記載の走査電子顕
    微鏡の試料装置。
  3. 【請求項3】 試料を傾斜させる傾斜台を機械的に試料
    の傾斜中心軸と垂直な方向に移動できるように構成した
    請求項1記載の走査電子顕微鏡の試料装置。
JP32289296A 1996-12-03 1996-12-03 走査電子顕微鏡の試料装置 Withdrawn JPH10162764A (ja)

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