JPH10162662A - Al安定化超電導導体 - Google Patents
Al安定化超電導導体Info
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- JPH10162662A JPH10162662A JP8321337A JP32133796A JPH10162662A JP H10162662 A JPH10162662 A JP H10162662A JP 8321337 A JP8321337 A JP 8321337A JP 32133796 A JP32133796 A JP 32133796A JP H10162662 A JPH10162662 A JP H10162662A
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- Japan
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- superconducting
- stabilized
- rectangular
- conductive material
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-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
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- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の課題は、超電導平角成形撚線を構成す
る超電導導体素線のいずれかが何らかの原因でクエンチ
した場合、電流が電気抵抗値が小さい高純度Alへ迂回
することなく最短距離で流れ、その結果クエンチした場
合でも発熱量を顕著に低減することができる高信頼性の
Al安定化超電導導体を提供することにある。 【解決手段】本発明は、複数本の超電導導体素線を撚り
合わせて平角に成形して成る超電導平角成形撚線の外周
に安定化導電材を複合一体化して成る安定化超電導導体
において、その安定化導電材を高純度Al層と硬質導電
金属とから構成し、且つ該安定化導電材は少なくとも超
電導平角成形撚線のフラット面の上下側にそれぞれ密着
するように一体的に設けられて成ることを特徴とするA
l安定化超電導導体にある。
る超電導導体素線のいずれかが何らかの原因でクエンチ
した場合、電流が電気抵抗値が小さい高純度Alへ迂回
することなく最短距離で流れ、その結果クエンチした場
合でも発熱量を顕著に低減することができる高信頼性の
Al安定化超電導導体を提供することにある。 【解決手段】本発明は、複数本の超電導導体素線を撚り
合わせて平角に成形して成る超電導平角成形撚線の外周
に安定化導電材を複合一体化して成る安定化超電導導体
において、その安定化導電材を高純度Al層と硬質導電
金属とから構成し、且つ該安定化導電材は少なくとも超
電導平角成形撚線のフラット面の上下側にそれぞれ密着
するように一体的に設けられて成ることを特徴とするA
l安定化超電導導体にある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はAl安定化超電導導
体に関するものである。
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、超電導導体は単体として使用す
ることは希であって、その超電導現象が破れたときの電
気的安定性を考慮して安定化導電材を複合一体化して使
用するのが通例である。
ることは希であって、その超電導現象が破れたときの電
気的安定性を考慮して安定化導電材を複合一体化して使
用するのが通例である。
【0003】このような安定化導電材としてはCuや高
純度Alが多用されている。特に、高純度AlはCuに
比較して超電導現象が発生する極低温領域、例えば液体
He温度の4.2°K近辺での磁気抵抗が小さく、導電
率が優れていることから広く使用されるようになってき
ている。
純度Alが多用されている。特に、高純度AlはCuに
比較して超電導現象が発生する極低温領域、例えば液体
He温度の4.2°K近辺での磁気抵抗が小さく、導電
率が優れていることから広く使用されるようになってき
ている。
【0004】しかし高純度Alは機械的強度がCu等に
比べて弱いことが難点である。このためAl安定化超電
導導体はのAlに加えて機械的強度が強い他の硬質導電
金属、例えば銅、銅合金、無酸素銅等を併用するのが通
例である。
比べて弱いことが難点である。このためAl安定化超電
導導体はのAlに加えて機械的強度が強い他の硬質導電
金属、例えば銅、銅合金、無酸素銅等を併用するのが通
例である。
【0005】図4はこのような従来のAl安定化超電導
導体の断面図を示したものである。図4において1は銅
蓋材、2は硬質導電金属の銅シース材層、3は高純度A
l平角線、4は半田、5は超電導導体素線、6は門型安
定化銅である。
導体の断面図を示したものである。図4において1は銅
蓋材、2は硬質導電金属の銅シース材層、3は高純度A
l平角線、4は半田、5は超電導導体素線、6は門型安
定化銅である。
【0006】ここにおいて超電導導体は図4から分かる
ように13本の超電導導体素線5を撚り合わせ超電導撚
線とし、それから上下2段の平角に成形して超電導平角
成形撚線としたものである。
ように13本の超電導導体素線5を撚り合わせ超電導撚
線とし、それから上下2段の平角に成形して超電導平角
成形撚線としたものである。
【0007】またここにおいて安定化導電材は高純度A
l平角線3を銅シース材層2で被覆して成る銅被Al安
定化導電材である。
l平角線3を銅シース材層2で被覆して成る銅被Al安
定化導電材である。
【0008】この図4に示す従来のAl安定化超電導導
体の製造は、まず上記の各部材をそれぞれ別導の工程で
製造し、そしからこれらの各部材を組み合わせ、最後に
半田4で複合加工するようになっている。即ち、図4に
おいて半田4は超電導平角成形撚線の超電導導体素線5
相互間等に入っている。
体の製造は、まず上記の各部材をそれぞれ別導の工程で
製造し、そしからこれらの各部材を組み合わせ、最後に
半田4で複合加工するようになっている。即ち、図4に
おいて半田4は超電導平角成形撚線の超電導導体素線5
相互間等に入っている。
【0009】さて、図4に示す従来のAl安定化超電導
導体において超電導平角成形撚線が何らかの原因でクエ
ンチした場合、電流は次のように流れる。
導体において超電導平角成形撚線が何らかの原因でクエ
ンチした場合、電流は次のように流れる。
【0010】超電導導体素線5 → 半田4 → 銅シ
ース材層2 → 高純度Al平角線3 即ち、従来のAl安定化超電導導体では超電導平角成形
撚線の超電導導体素線5が何らかの原因でクエンチした
場合、電流は電気抵抗値が高純度Al平角線3より大き
い半田4や銅シース材層2を経由してから電気抵抗値が
最も小さい高純度Alへ流れるようになる。
ース材層2 → 高純度Al平角線3 即ち、従来のAl安定化超電導導体では超電導平角成形
撚線の超電導導体素線5が何らかの原因でクエンチした
場合、電流は電気抵抗値が高純度Al平角線3より大き
い半田4や銅シース材層2を経由してから電気抵抗値が
最も小さい高純度Alへ流れるようになる。
【0011】ここにおいて超電導平角成形撚線の下段側
に位置する超電導導体素線5がクエンチした場合、下段
側の超電導導体素線5から高純度Al平角線3までの距
離が長くなり、その結果電気抵抗値が大きい半田4層経
由距離が長くなり、それにより発熱量が最も大きくな
る。
に位置する超電導導体素線5がクエンチした場合、下段
側の超電導導体素線5から高純度Al平角線3までの距
離が長くなり、その結果電気抵抗値が大きい半田4層経
由距離が長くなり、それにより発熱量が最も大きくな
る。
【0012】このような発熱量が大きいAl安定化超電
導導体ではその超電導導体の焼損懸念があり、また超電
導現象を発生させるために使用する冷媒のヘリウムの蒸
発量が増加する等の難点がある。
導導体ではその超電導導体の焼損懸念があり、また超電
導現象を発生させるために使用する冷媒のヘリウムの蒸
発量が増加する等の難点がある。
【0013】一方、図4に示す従来のAl安定化超電導
導体の半田複合加工方法は各部材を溶融半田中で一体化
する方法である。このため従来のAl安定化超電導導体
の製造においては半田複合加工前後における各部材の表
面処理や修正加工等に多くの工数がかかり、その結果製
造コストの低減が困難であった。
導体の半田複合加工方法は各部材を溶融半田中で一体化
する方法である。このため従来のAl安定化超電導導体
の製造においては半田複合加工前後における各部材の表
面処理や修正加工等に多くの工数がかかり、その結果製
造コストの低減が困難であった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に立
って為されたものであって、その目的とするところは前
記した従来技術の欠点を解消し、超電導平角成形撚線を
構成する超電導導体素線のいずれかが何らかの原因でク
エンチした場合、電流が電気抵抗値が小さい高純度Al
へ迂回することなく最短距離で流れ、その結果クエンチ
した場合でも発熱量を顕著に低減することができる高信
頼性のAl安定化超電導導体を提供することにある。
って為されたものであって、その目的とするところは前
記した従来技術の欠点を解消し、超電導平角成形撚線を
構成する超電導導体素線のいずれかが何らかの原因でク
エンチした場合、電流が電気抵抗値が小さい高純度Al
へ迂回することなく最短距離で流れ、その結果クエンチ
した場合でも発熱量を顕著に低減することができる高信
頼性のAl安定化超電導導体を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、複数本の超電導導体素線を撚り合わせて平角に成
形して成る超電導平角成形撚線の外周に安定化導電材を
複合一体化して成る安定化超電導導体において、その安
定化導電材は高純度Alと硬質導電金属とから成り、且
つ該安定化導電材は少なくとも超電導平角成形撚線のフ
ラット面の上下側にそれぞれ密着するように一体的に設
けられて成ることを特徴とするAl安定化超電導導体に
ある。
ろは、複数本の超電導導体素線を撚り合わせて平角に成
形して成る超電導平角成形撚線の外周に安定化導電材を
複合一体化して成る安定化超電導導体において、その安
定化導電材は高純度Alと硬質導電金属とから成り、且
つ該安定化導電材は少なくとも超電導平角成形撚線のフ
ラット面の上下側にそれぞれ密着するように一体的に設
けられて成ることを特徴とするAl安定化超電導導体に
ある。
【0016】ここにおいて安定化導電材の第1例として
は超電導平角成形撚線の外周に密着するように一体的に
被覆された高純度Al層と、その高純度Al層の外周に
密着するように一体的に被覆された銅層から成るものが
ある。
は超電導平角成形撚線の外周に密着するように一体的に
被覆された高純度Al層と、その高純度Al層の外周に
密着するように一体的に被覆された銅層から成るものが
ある。
【0017】また、安定化導電材の第2例としては超電
導平角成形撚線の外周に密着するように一体的に被覆さ
れた高純度Al層と、該高純度Al層の外周に密着する
ように一体的に被覆され且つ内周面側に冷媒流通溝が設
けられている銅層から成るものがある。
導平角成形撚線の外周に密着するように一体的に被覆さ
れた高純度Al層と、該高純度Al層の外周に密着する
ように一体的に被覆され且つ内周面側に冷媒流通溝が設
けられている銅層から成るものがある。
【0018】更に、安定化導電材の第3例としては超電
導平角成形撚線のフラット面の上下側にそれぞれ縦沿え
するように置かれた2本の銅被高純度Al平角線があ
る。
導平角成形撚線のフラット面の上下側にそれぞれ縦沿え
するように置かれた2本の銅被高純度Al平角線があ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明のAl安定化超電導
導体の実施の形態について説明する。
導体の実施の形態について説明する。
【0020】(実施例1)まず、13本の超電導導体素
線5を撚り合わせ超電導撚線とし、それから上下2段の
平角に成形して超電導平角成形撚線とする。
線5を撚り合わせ超電導撚線とし、それから上下2段の
平角に成形して超電導平角成形撚線とする。
【0021】次に、かくして得られた超電導平角成形撚
線の周囲に高純度Alを前方張力付加押出し法により押
し出し被覆することにより高純度Al被覆超電導平角成
形撚線を得た。
線の周囲に高純度Alを前方張力付加押出し法により押
し出し被覆することにより高純度Al被覆超電導平角成
形撚線を得た。
【0022】次に、ここで得られた高純度Al被覆超電
導平角成形撚線を長尺の銅管内に挿入することにより銅
管内挿入高純度Al被覆超電導平角成形撚線を得た。
導平角成形撚線を長尺の銅管内に挿入することにより銅
管内挿入高純度Al被覆超電導平角成形撚線を得た。
【0023】次に、ここで得られた銅管内挿入高純度A
l被覆超電導平角成形撚線を共引きして銅管層と高純度
Al被覆層とを密着一体化することにより実施例1のA
l安定化超電導導体を得た。
l被覆超電導平角成形撚線を共引きして銅管層と高純度
Al被覆層とを密着一体化することにより実施例1のA
l安定化超電導導体を得た。
【0024】なお、ここにおいて超電導平角成形撚線、
銅管、高純度Alの三者はそれぞれ変形抵抗が異なるた
め共引き法にて加工するときにはダイス形状、減面加工
度等を適切に設定することが重要である。この一実施例
の場合にはダイスのアプローチ角10〜15°、減面加
工度10〜20%とした。
銅管、高純度Alの三者はそれぞれ変形抵抗が異なるた
め共引き法にて加工するときにはダイス形状、減面加工
度等を適切に設定することが重要である。この一実施例
の場合にはダイスのアプローチ角10〜15°、減面加
工度10〜20%とした。
【0025】図1はかくして得られた実施例1のAl安
定化超電導導体の断面図を示したものである。
定化超電導導体の断面図を示したものである。
【0026】図1において5は超電導導体素線、7は銅
被覆層、9は高純度Al被覆層である。
被覆層、9は高純度Al被覆層である。
【0027】この図1に示す実施例1のAl安定化超電
導導体は、超電導平角成形撚線を構成する超電導導体素
線5のいずれかが何らかの原因でクエンチした場合、電
流は迂回することなく電気抵抗値が最も小さい高純度A
l被覆層9へ最短距離で流れ、その結果クエンチした場
合でも発熱量を顕著に低減することができた。そして高
純度Al被覆層9で発生した少量の熱は銅被覆層7を介
してその外周にある図示しない液体ヘリウムに速やかに
吸収され、その結果安定な超電導が得られた。 (実施例2)図2は本発明の実施例2のAl安定化超電
導導体の断面図を示したものである。
導導体は、超電導平角成形撚線を構成する超電導導体素
線5のいずれかが何らかの原因でクエンチした場合、電
流は迂回することなく電気抵抗値が最も小さい高純度A
l被覆層9へ最短距離で流れ、その結果クエンチした場
合でも発熱量を顕著に低減することができた。そして高
純度Al被覆層9で発生した少量の熱は銅被覆層7を介
してその外周にある図示しない液体ヘリウムに速やかに
吸収され、その結果安定な超電導が得られた。 (実施例2)図2は本発明の実施例2のAl安定化超電
導導体の断面図を示したものである。
【0028】図2において5は超電導導体素線、7は銅
被覆層、8は液体ヘリウム通路、9は高純度Al被覆層
である。
被覆層、8は液体ヘリウム通路、9は高純度Al被覆層
である。
【0029】即ち、本発明の実施例2のAl安定化超電
導導体は銅管として内面溝付き銅管を用い、その内面溝
付き銅管、超電導平角成形撚線、高純度Alの三者を共
引きして得られたものである。
導導体は銅管として内面溝付き銅管を用い、その内面溝
付き銅管、超電導平角成形撚線、高純度Alの三者を共
引きして得られたものである。
【0030】つまり本発明の実施例2のAl安定化超電
導導体は、内面溝付き銅管を超電導平角成形撚線、高純
度Alと三者共引きたものであるから、銅被覆層7の内
周面には溝が残るようになる。そしてこの銅被覆層7の
内周面溝は冷媒の液体ヘリウム通路8と成る。従って本
発明の実施例2のAl安定化超電導導体は、この液体ヘ
リウム通路8内に液体ヘリウムを流し、強制冷却するこ
とができる。
導導体は、内面溝付き銅管を超電導平角成形撚線、高純
度Alと三者共引きたものであるから、銅被覆層7の内
周面には溝が残るようになる。そしてこの銅被覆層7の
内周面溝は冷媒の液体ヘリウム通路8と成る。従って本
発明の実施例2のAl安定化超電導導体は、この液体ヘ
リウム通路8内に液体ヘリウムを流し、強制冷却するこ
とができる。
【0031】なお、本発明では外表面に粗化溝を付けた
銅管でも使用することができる。
銅管でも使用することができる。
【0032】(実施例3)図3は本発明の実施例3のA
l安定化超電導導体の断面図を示したものである。
l安定化超電導導体の断面図を示したものである。
【0033】図3において1は銅蓋材、2は銅シース材
層、3は高純度Al平角線、4は半田、5は超電導導体
素線、6は門型安定化銅である。
層、3は高純度Al平角線、4は半田、5は超電導導体
素線、6は門型安定化銅である。
【0034】この実施例2のAl安定化超電導導体は、
上下2段の平角に成形して成る超電導平角成形撚線の上
下それぞれの位置から高純度Al平角線3までの距離を
同じくしたものである。このように構成することにより
クエンチが超電導平角成形撚線の上下2段のどちら側に
起こっても高純度Al平角線3までの距離を同一とする
ことができる。
上下2段の平角に成形して成る超電導平角成形撚線の上
下それぞれの位置から高純度Al平角線3までの距離を
同じくしたものである。このように構成することにより
クエンチが超電導平角成形撚線の上下2段のどちら側に
起こっても高純度Al平角線3までの距離を同一とする
ことができる。
【0035】これらにより超電導平角成形撚線を構成す
る超電導導体素線5のいずれかが何らかの原因でクエン
チした場合、電流は超電導平角成形撚線より上下に分流
でき、それにより銅シース材層2を介して高純度Al平
角線3へ効率的に流すことができる。そしてそして高純
度Al平角線3で発生した少量の熱は銅シース層2等を
介してその外周にある図示しない液体ヘリウムに速やか
に吸収され、その結果安定な超電導が得られた。
る超電導導体素線5のいずれかが何らかの原因でクエン
チした場合、電流は超電導平角成形撚線より上下に分流
でき、それにより銅シース材層2を介して高純度Al平
角線3へ効率的に流すことができる。そしてそして高純
度Al平角線3で発生した少量の熱は銅シース層2等を
介してその外周にある図示しない液体ヘリウムに速やか
に吸収され、その結果安定な超電導が得られた。
【0036】
【発明の効果】本発明のAl安定化超電導導体は、その
超電導導体素線のいずれかが何らかの原因でクエンチし
た場合、電流を迂回させることなく電気抵抗値が小さい
高純度Alへ最短距離で流すことができ、その結果超電
導導体素線のいずれかがクエンチした場合でも発熱量を
顕著に低減して安定な超電導を発揮できるものであり、
工業上有用である。
超電導導体素線のいずれかが何らかの原因でクエンチし
た場合、電流を迂回させることなく電気抵抗値が小さい
高純度Alへ最短距離で流すことができ、その結果超電
導導体素線のいずれかがクエンチした場合でも発熱量を
顕著に低減して安定な超電導を発揮できるものであり、
工業上有用である。
【図1】本発明の実施例1のAl安定化超電導導体の断
面図を示したものである。
面図を示したものである。
【図2】本発明の実施例2のAl安定化超電導導体の断
面図を示したものである。
面図を示したものである。
【図3】本発明の実施例3のAl安定化超電導導体の断
面図を示したものである。
面図を示したものである。
【図4】従来のAl安定化超電導導体の断面図を示した
ものである。
ものである。
1 銅蓋材 2 銅シース材層 3 高純度Al平角線 4 半田 5 超電導導体素線 6 門型安定化銅 7 銅被覆層 8 液体ヘリウム通路 9 高純度Al被覆層
Claims (4)
- 【請求項1】複数本の超電導導体素線を撚り合わせて平
角に成形して成る超電導平角成形撚線の外周に安定化導
電材を複合一体化して成る安定化超電導導体において、
該安定化導電材は高純度Alと硬質導電金属とから成
り、且つ該安定化導電材は少なくとも超電導平角成形撚
線のフラット面の上下側にそれぞれ密着するように一体
的に設けられて成ることを特徴とするAl安定化超電導
導体。 - 【請求項2】安定化導電材が超電導平角成形撚線の外周
に密着するように一体的に被覆された高純度Al層と、
該高純度Al層の外周に密着するように一体的に被覆さ
れた銅層から成ることを特徴とする請求項1記載のAl
安定化超電導導体。 - 【請求項3】安定化導電材が超電導平角成形撚線の外周
に密着するように一体的に被覆された高純度Al層と、
該高純度Al層の外周に密着するように一体的に被覆さ
れ且つその内周面側に冷媒流通溝が設けられている銅層
とから成ることを特徴とする請求項1記載のAl安定化
超電導導体。 - 【請求項4】安定化導電材が超電導平角成形撚線のフラ
ット面の上下側にそれぞれ縦沿えするように置かれた2
本の銅被高純度Al平角線であることを特徴とする請求
項1記載のAl安定化超電導導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8321337A JPH10162662A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | Al安定化超電導導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8321337A JPH10162662A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | Al安定化超電導導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10162662A true JPH10162662A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18131470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8321337A Pending JPH10162662A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | Al安定化超電導導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10162662A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106910565A (zh) * | 2017-03-14 | 2017-06-30 | 无锡统力电工股份有限公司 | 铝稳定体超导卢瑟福电缆 |
-
1996
- 1996-12-02 JP JP8321337A patent/JPH10162662A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106910565A (zh) * | 2017-03-14 | 2017-06-30 | 无锡统力电工股份有限公司 | 铝稳定体超导卢瑟福电缆 |
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