JPH1016262A - 熱転写記録装置 - Google Patents

熱転写記録装置

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JPH1016262A
JPH1016262A JP16897396A JP16897396A JPH1016262A JP H1016262 A JPH1016262 A JP H1016262A JP 16897396 A JP16897396 A JP 16897396A JP 16897396 A JP16897396 A JP 16897396A JP H1016262 A JPH1016262 A JP H1016262A
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JP
Japan
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recording
receiving layer
paper
thermal head
ink
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JP16897396A
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Takeyuki Nomura
岳之 能村
Osamu Hattori
修 服部
Makoto Shiraki
信 白木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱転写記録装置において、受容層の形成されて
いない記録紙に対して受容層記録を行なう場合、受容層
の転写過不足のない最適な受容層記録を可能にし、その
後の同一紙面に対する色材の記録を安定して行なえるよ
うにする。 【解決手段】サーマルヘッド501の発熱体とインク紙
601との接点における接線と、記録後のインク紙60
1とがなす引きはがし角度を可変,制御するインク引き
はがし角度制御部901を設け、受容層記録時の引きは
がし角度をインク紙601の色材記録時の引きはがし角
度よりも大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、階調を有する画像
を昇華性インクを用いて記録する熱転写記録装置に係
り、特に受容層の形成されていない記録紙への受容層記
録条件を最適化する熱転写記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】昇華性インクを用いた熱転写記録装置で
は、表面に昇華性インクを吸着する受容層が形成された
専用の記録紙が必要であった。このため、受容層の形成
されていない記録紙に記録を行なう場合には、昇華性イ
ンクの記録に先立って、まず受容層を記録紙に転写,形
成する必要があった。この受容層記録を行なうものとし
て、例えば特開平5−69568号公報が開示されてい
る。この発明では、受容層の転写時に昇華性インクの転
写時よりも用紙搬送密度を大きくすることにより、受容
層を高密度で転写している。また受容層の転写時に昇華
性インクの転写時よりも転写熱エネルギを大きくするこ
とにより、受容層を普通紙の内部に良く浸透させてい
る。さらにサーマルヘッドの温度に応じて受容層の転写
時の転写熱エネルギを制御することにより、サーマルヘ
ッドの温度に関係なく、受容層の転写時の転写熱エネル
ギを均一化している。以上により、受容層が形成されて
おらず、かつ平滑性の低い記録紙に対して受容層の転写
が最適化されるため、昇華性インクを転写,記録した場
合に高画質な結果が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、受容層が
形成されておらず、かつ平滑性の低い記録紙に対して、
受容層を高密度で、あるいは最適な転写熱エネルギで転
写するので、受容層が均一に転写され、記録紙の平滑性
が上がり、受容層の上に形成されるプリント画像の品位
を改善するのに有効であった。
【0004】しかし受容層記録では昇華性インクの記録
と異なり、インク紙のベースに塗布された受容層を加熱
により記録紙上にほぼ全ての受容層を転写するために、
受容層を転写した後、すぐに引きはがす必要がある。こ
のため、引きはがしが遅れると、記録開始端では一旦記
録紙側に転写された受容層がインク紙のベースからはが
れずに記録紙からはがれてしまったり、記録終了端では
記録紙に転写された受容層に引っ張られてインク紙のベ
ースから受容層がはがれてしまうという問題点があっ
た。また昇華性インクの転写時よりも大きい転写熱エネ
ルギで記録した場合に、受容層記録部分の記録開始端で
は冷却されていたサーマルヘッドが加熱されても所定の
温度まで達しないために受容層記録に必要な熱量が不足
し、また記録終了端ではサーマルヘッドの蓄熱のために
受容層記録に必要以上の熱量が発生するために受容層記
録の過不足が生じ、昇華性インクを記録すると受容層の
欠損部分で画質が劣化するという問題点があった。
【0005】本発明の目的は、受容層の形成されていな
い記録紙を用いて行なう熱転写記録で昇華性インクの記
録に先立って行なう受容層の記録に際し、インク紙の引
きはがし、あるいは受容層記録時のサーマルヘッドへの
印加エネルギを制御することにより、良好な画質の画像
記録が行われるようにした熱転写記録装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はサーマルヘッドの発熱体とインク紙との接
点における接線と、記録後のインク紙とがなす角度(以
下、引きはがし角度と記す)を昇華性インク記録時より
受容層記録時の方が大きくなるように引きはがし角度を
制御するインク引きはがし角度制御部を設ける。また記
録紙搬送方向の記録位置に応じてサーマルヘッドへの印
加エネルギを制御して受容層記録範囲にかかる熱量を略
均一にする受容層記録制御部を設ける。さらに記録開始
端から数ライン分と、記録終了端から数ライン前での受
容層記録でのサーマルヘッドへの印加エネルギを制御す
る受容層端部記録制御部を設ける。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面によ
って説明する。
【0008】図1は本発明による熱転写記録装置の第1
の実施例を示すブロック図であって、101は画像メモ
リ、201はシステムコントローラ、301は中間調制
御部、401は通電データ格納部、501はサーマルヘ
ッド、601はインク紙、701は記録紙、801はド
ラム、901はインク引きはがし角度制御部、1001
は引きはがし部材、である。また図2は、本発明で使用
する受容層部分の設けられたインク紙601の一例で、
601Rは受容層パッチ、601YはYeインクパッ
チ、601MはMgインクパッチ、601CはCyイン
クパッチ、である。以下、記録動作について説明する。
【0009】画像メモリ101には記録前に取り込んだ
画像データが書き込まれている。記録命令が出される
と、システムコントローラ201はインク紙601を受
容層パッチ601Rの位置まで搬送すると同時に、通電
データ格納部401から受容層記録のためのサーマルヘ
ッド501への通電時間データを受け取り、中間調制御
部301に出力する。中間調制御部301ではシステム
コントローラ201から通電時間データを受け取り、サ
ーマルヘッド501にこの通電時間に応じた時間幅のス
トローブ信号を送る。サーマルヘッド501は入力され
たストローブ信号の時間幅だけ発熱体に電流を流し、こ
れに応じて発熱体が発熱する。
【0010】ドラム801の周面上には受容層の形成さ
れていない記録紙701が巻き付けられ、所定の記録開
始位置まで搬送された後、インク紙601が重ねられサ
ーマルヘッド501により押し付けられる。システムコ
ントローラ201はインク引きはがし角度制御部901
に受容層記録信号を送る。インク引きはがし角度制御部
901では図示しない機構によって引きはがし部材10
01を受容層記録における位置に移動させ、インク紙6
01と接触させる。中間調制御部301によって指定さ
れた通電時間に従って発熱体が発熱し、発熱量に応じて
受容層がインク紙601から記録紙701に記録,転写
され、記録紙701の表面に受容層が形成される。
【0011】次にシステムコントローラ201はインク
紙601を1色目のインクの位置まで、記録紙701を
所定の記録開始位置まで搬送すると同時に、インク引き
はがし角度制御部901に昇華性インク記録信号を送
る。インク引きはがし角度制御部901では図示しない
機構によって矢印A方向に引きはがし部材1001を昇
華性インク記録における位置に移動させ、インク紙60
1と接触させる。システムコントローラ201は通電デ
ータ格納部401から1色目のサーマルヘッド501へ
の通電時間データを受け取り、サーマルヘッド501に
この通電時間に応じた時間幅のストローブ信号を送る。
サーマルヘッド501は入力されたストローブ信号の時
間幅だけ発熱体に電流を流し、これに応じて発熱体が発
熱する。システムコントローラ201は画像メモリ10
1から画像データを読み出し、中間調制御部301を経
由してサーマルヘッド501に転送する。中間調制御部
301によって指定された通電時間に従って発熱体が発
熱し、発熱量に応じてインクがインク紙601から受容
層の形成された記録紙701に記録,転写され中間調記
録が行なわれる。以下、2色目以降も同様にして記録が
行なわれ、1画面分の記録が終了する。
【0012】次に、インク紙601の引きはがしについ
て説明する。
【0013】図3は受容層記録時における記録部の拡大
図であって、1101はサーマルヘッド501の発熱体
である。また発熱体1101とインク紙601との接点
における接線と、記録後のインク紙601とがなす、引
きはがし角度をθで示す。
【0014】まず、受容層記録では、インク引きはがし
角度制御部901からの制御で引きはがし部材1001
が所定の位置から移動し、インク紙601と接触した
後、引きはがし角度θとなる図3のBで示す位置に移動
する。ここで引きはがし角度θは、記録後のインク紙6
01が発熱体1101近傍のサーマルヘッド501のエ
ッジ部分と接触しないような角度に設定されている。ま
た引きはがし部材1001は、発熱体1101の並び方
向と略平行に、インク紙601の幅以上の長さをもって
設けられている。
【0015】図4は昇華性インク記録時における記録部
の拡大図である。発熱体1101とインク紙601との
接点における接線と、記録後のインク紙601とがな
す、引きはがし角度をθ’で示す。
【0016】昇華性インク記録時には、インク引きはが
し角度制御部901からの制御で引きはがし部材100
1が図3のBで示す位置から、矢印A方向に移動し、引
きはがし角度をθ'となる図4のCで示す位置に移動す
る。ここで引きはがし角度θ'は、受容層記録時の引き
はがし角度θよりも小さい角度に設定されている。
【0017】以上の構成,動作により、受容層記録では
記録が終了したインク紙はすぐに記録紙701から引き
はがされ、サーマルヘッド501の冷却時、あるいは蓄
熱時の受容層転写の過不足を防ぐことができる。
【0018】図5は本発明による熱転写記録装置の第2
の実施例を示すブロック図であって、202はシステム
コントローラ、302は中間調制御部、402は通電デ
ータ格納部、1201は受容層記録制御部である。以
下、記録動作について説明する。
【0019】記録命令が出されると、システムコントロ
ーラ202は受容層記録制御部1201に受容層記録信
号を出す。またシステムコントローラ202はインク紙
601を受容層パッチ601Rの位置まで搬送すると同
時に、通電データ格納部402から受容層記録のための
サーマルヘッド501への通電時間データを受け取り、
受容層記録制御部1201に出力する。受容層記録制御
部1201ではシステムコントローラ202から順次、
記録紙搬送方向の記録位置の情報を入力し、記録位置に
応じて受容層記録時の通電時間データを中間調制御部3
02に出力する。中間調制御部302では受容層記録制
御部1201から記録位置に応じた通電時間データを受
け取り、サーマルヘッド501にこの通電時間に応じた
時間幅のストローブ信号を送る。サーマルヘッド501
は入力されたストローブ信号の時間幅だけ発熱体に電流
を流し、これに応じて発熱体が発熱する。
【0020】ドラム801の周面上には受容層の形成さ
れていない記録紙701が巻き付けられ、所定の記録開
始位置まで搬送された後、インク紙601が重ねられサ
ーマルヘッド501により押し付けられる。記録が開始
されると、記録紙搬送方向の記録位置に応じて中間調制
御部302によって指定された通電時間に従って発熱体
が発熱し、発熱量に応じて受容層がインク紙601から
記録紙701に記録,転写され、記録紙701の表面に
受容層が形成される。
【0021】次にシステムコントローラ202はインク
紙601を1色目のインクの位置まで、記録紙701を
所定の記録開始位置まで搬送すると同時に、通電データ
格納部402から1色目のサーマルヘッド501への通
電時間データを受け取り、中間調制御部302に出力す
る。中間調制御部302ではシステムコントローラ20
2から通電時間データを受け取り、サーマルヘッド50
1にこの通電時間に応じた時間幅のストローブ信号を送
る。サーマルヘッド501は入力されたストローブ信号
の時間幅だけ発熱体に電流を流し、これに応じて発熱体
が発熱する。システムコントローラ202は画像メモリ
101から画像データを読み出し、中間調制御部302
を経由してサーマルヘッド501に転送する。中間調制
御部302によって指定された通電時間に従って発熱体
が発熱し、発熱量に応じてインクがインク紙601から
受容層が形成された記録紙701に記録,転写され中間
調記録が行なわれる。以下、2色目以降も同様にして記
録が行なわれ、1画面分の記録が終了する。
【0022】次に、受容層記録制御部1201による受
容層記録について説明する。
【0023】図6は記録紙搬送方向の記録位置における
サーマルヘッド501への印加エネルギの変化を示すグ
ラフであって、横軸は記録紙搬送方向の記録位置、縦軸
はサーマルヘッド501への印加エネルギである。
【0024】システムコントローラ202は、受容層記
録信号および受容層記録のための通電時間データが受容
層記録制御部1201に出力する。受容層記録制御部1
201では受容層記録が開始されると、図6の印加エネ
ルギDに相当する通電時間データを中間調制御部302
に出力する。中間調制御部302ではこの通電時間に応
じたストローブ信号をサーマルヘッド501に出力し、
受容層記録が開始される。システムコントローラ202
では記録紙搬送方向の記録位置信号を受容層記録制御部
1201に出力し、これに応じて受容層記録制御部12
01では図6の印加エネルギEに相当する通電時間デー
タまで、中間調制御部302に出力する通電時間データ
を変化させる。
【0025】以上の構成,動作により、記録紙搬送方向
の記録位置に応じてサーマルヘッドへの印加エネルギを
制御することで、受容層記録部分の受容層にかかる熱量
を略均一にすることができ、受容層の転写過不足を防
ぎ、略均一に転写することができる。
【0026】図7は本発明による熱転写記録装置の第3
の実施例を示すブロック図であって、203はシステム
コントローラ、303は中間調制御部、403は通電デ
ータ格納部、1301は受容層端部記録制御部である。
以下、記録動作について説明する。
【0027】記録命令が出されると、システムコントロ
ーラ203は受容層端部記録制御部1301に受容層記
録信号を出す。またシステムコントローラ203はイン
ク紙601を受容層バッチ601Rの位置まで搬送する
と同時に、通電データ格納部403から受容層記録のた
めのサーマルヘッド501への通電時間データを受け取
り、受容層端部記録制御部1301に出力する。受容層
端部記録制御部1301ではシステムコントローラ20
3から順次、記録紙搬送方向の記録位置の情報を入力
し、記録位置に応じて受容層記録時の通電時間データを
中間調制御部303に出力する。中間調制御部303で
は受容層端部記録制御部1301から記録位置に応じた
通電時間データを受け取り、サーマルヘッド501にこ
の通電時間に応じた時間幅のストローブ信号を送る。サ
ーマルヘッド501は入力されたストローブ信号の時間
幅だけ発熱体に電流を流し、これに応じて発熱体が発熱
する。
【0028】ドラム801の周面上には受容層の形成さ
れていない記録紙701が巻き付けられ、所定の記録開
始位置まで搬送された後、インク紙601が重ねられサ
ーマルヘッド501により押し付けられる。記録が開始
されると、記録紙搬送方向の記録位置に応じて中間調制
御部303によって指定された通電時間に従って発熱体
が発熱し、発熱量に応じて受容層がインク紙601から
記録紙701に記録,転写され、記録紙701の表面に
受容層が形成される。
【0029】次にシステムコントローラ203はインク
紙601を1色目のインクの位置まで、記録紙701を
所定の記録開始位置まで搬送すると同時に、通電データ
格納部403から1色目のサーマルヘッド501への通
電時間データを受け取り、中間調制御部303に出力す
る。中間調制御部303ではシステムコントローラ20
3から通電時間データを受け取り、サーマルヘッド50
1にこの通電時間に応じた時間幅のストローブ信号を送
る。サーマルヘッド501は入力されたストローブ信号
の時間幅だけ発熱体に電流を流し、これに応じて発熱体
が発熱する。システムコントローラ203は画像メモリ
101から画像データを読み出し、中間調制御部303
を経由してサーマルヘッド501に転送する。中間調制
御部303によって指定された通電時間に従って発熱体
が発熱し、発熱量に応じてインクがインク紙601から
受容層の形成された記録紙701に記録,転写され中間
調記録が行なわれ、以下、2色目以降も同様にして記録
が行なわれ、1画面分の記録が終了する。
【0030】次に、受容層端部記録制御部1301によ
る受容層記録について説明する。
【0031】図8は記録紙搬送方向の記録位置における
サーマルヘッド501への印加エネルギの変化を示すグ
ラフであって、横軸は記録紙搬送方向の記録位置、縦軸
はサーマルヘッド501への印加エネルギである。
【0032】システムコントローラ203は、受容層記
録信号及び受容層記録のための通電時間データを受容層
端部記録制御部1301に出力する。受容層端部記録制
御部1301では受容層記録が開始されると、図8の印
加エネルギFに相当する通電時間データを中間調制御部
303に出力する。中間調制御部303ではこの通電時
間に応じたストローブ信号をサーマルヘッド501に出
力し、受容層記録が開始される。システムコントローラ
203では記録紙搬送方向の記録位置信号を受容層端部
記録制御部1301に出力し、これに応じて受容層端部
記録制御部1301では記録開始端から図8のSで示す
位置にかけて、印加エネルギFから印加エネルギGに相
当する通電時間データまで、中間調制御部303に出力
する通電時間データを変化させる。引き続き、システム
コントローラ203では記録紙搬送方向の記録位置信号
を受容層端部記録制御部1301に出力し、これに応じ
て受容層端部記録制御部1301では図8のSで示す位
置からTで示す位置まで印加エネルギGに相当する通電
時間データを中間調制御部303に出力し、受容層記録
を行なう。次にシステムコントローラ203は記録紙搬
送方向の記録位置信号を受容層端部記録制御部1301
に出力し、これに応じて受容層端部記録制御部1301
では図8のTで示す位置から記録終了端にかけて、印加
エネルギGから印加エネルギHに相当する通電時間デー
タまで、中間調制御部303に出力する通電時間データ
を変化させ、受容層記録を行なう。なお、図8のSおよ
びTで示す記録位置は、それぞれ記録開始端,記録終了
端から数ライン分の位置である。
【0033】以上の構成,動作により、記録開始端では
サーマルヘッド501に通電しても所定の温度に達せず
に発生する受容層転写不足を、また記録終了端ではサー
マルヘッド501が蓄熱し、所定の温度以上になること
により発生する受容層転写過多や受容層記録範囲外での
インク紙601のベースからの受容層はがれを防止する
ことができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば以下の効果がある。すな
わち、サーマルヘッドの発熱体とインク紙との接点にお
ける接線と、記録後のインク紙とがなす、引きはがし角
度を昇華性インク記録時より受容層記録時の方が大きく
なるように制御することで、受容層の転写過不足を防ぐ
ことができる。
【0035】また、記録紙搬送方向の記録位置に応じて
サーマルヘッドへの印加エネルギを制御することで、受
容層記録部分の受容層にかかる熱量を略均一にすること
ができ、受容層転写過不足を防ぎ、略均一に転写するこ
とができる。
【0036】さらに、記録紙搬送方向の記録位置に応じ
てサーマルヘッドへの印加エネルギを制御することで、
記録開始端部および記録終了端部での受容層にかかる熱
量過不足による受容層の転写過不足やインク紙のベース
からの受容層はがれを防ぎ、昇華性インク記録時の画質
を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての熱転写記録装置
を示すブロック図。
【図2】受容層部分をもつインク紙の構成を示す説明
図。
【図3】受容層記録時の記録部の拡大図。
【図4】昇華性インク記録時の記録部の拡大図。
【図5】本発明の第2の実施例としての熱転写記録装置
を示すブロック図。
【図6】第2の実施例で実現される、記録位置に対する
サーマルヘッドへの印加エネルギの変化を示すグラフ。
【図7】本発明の第3の実施例としての熱転写記録装置
を示すブロック図。
【図8】第3の実施例で実現される、記録位置に対する
サーマルヘッドへの印加エネルギの変化を示すグラフ。
【符号の説明】
101…画像メモリ、201…システムコントローラ、
301…中間調制御部、401…通電データ格納部、5
01…サーマルヘッド、601…インク紙、601R…
受容層パッチ、701…記録紙、901…インク引きは
がし角度制御部、1001…引きはがし部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白木 信 茨城県ひたちなか市稲田1410番地株式会社 日立製作所映像情報メディア事業部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録紙に重ねられた色材を有するインク紙
    に複数の発熱体を有するサーマルヘッドを当接し、通電
    によって前記サーマルヘッドの前記発熱体を発熱させ、
    通電時間に応じて前記発熱体から前記インク紙への印加
    エネルギを変化させ、前記記録紙に前記色材を転写して
    階調記録を行なうようにした熱転写記録装置において、
    面順次に前記色材が塗布されている前記インク紙に、前
    記色材を施す最初の面に先立つ面位置に受容層を塗布し
    た受容層面を設け、前記インク紙から前記記録紙へ面順
    次に前記色材を記録するのに先立って、前記インク紙の
    前記受容層面からその同じ前記記録紙面へ前記受容層の
    記録を前記サーマルヘッドの通電加熱により行なうこと
    とし、その際、前記サーマルヘッドの前記発熱体と前記
    インク紙との接点における接線と、記録後の前記インク
    紙とがなす引きはがし角度を、前記インク紙の前記色材
    の記録時より前記受容層の記録時の方を大きくすること
    を特徴とする熱転写記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記受容層の記録時に
    前記記録紙の搬送方向の記録位置に応じて前記サーマル
    ヘッドへの前記印加エネルギを制御する受容層記録制御
    部を設け、前記受容層の記録開始位置から記録終了位置
    に向けて前記サーマルヘッドへの前記印加エネルギを減
    らしていき、記録部分での前記受容層にかかる熱量を前
    記記録紙の搬送方向に対して略均一化する熱転写記録装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記受容層の記録時に
    前記記録紙の搬送方向の記録開始端部と記録終了端部で
    の前記サーマルヘッドへの前記印加エネルギを制御する
    受容層端部記録制御部を設け、記録開始端部では通常の
    前記受容層の記録時の前記サーマルヘッドへの前記印加
    エネルギより大きい印加エネルギで、記録終了端部では
    通常の受容層記録時の前記サーマルヘッドへの印加エネ
    ルギより小さい印加エネルギで記録する熱転写記録装
    置。
JP16897396A 1996-06-28 1996-06-28 熱転写記録装置 Pending JPH1016262A (ja)

Priority Applications (1)

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JP16897396A JPH1016262A (ja) 1996-06-28 1996-06-28 熱転写記録装置

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JP16897396A JPH1016262A (ja) 1996-06-28 1996-06-28 熱転写記録装置

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