JPH10162177A - 通信装置および該装置を備えた自動改札装置 - Google Patents

通信装置および該装置を備えた自動改札装置

Info

Publication number
JPH10162177A
JPH10162177A JP9205329A JP20532997A JPH10162177A JP H10162177 A JPH10162177 A JP H10162177A JP 9205329 A JP9205329 A JP 9205329A JP 20532997 A JP20532997 A JP 20532997A JP H10162177 A JPH10162177 A JP H10162177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
real image
automatic ticket
ticket gate
sign
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9205329A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Wakabayashi
尚之 若林
Takashi Maeno
隆司 前野
Hiroshi Yano
博司 矢野
Junji Nishiwaki
順次 西脇
Takehiro Agata
剛宏 阿形
Hideyuki Obara
英行 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP9205329A priority Critical patent/JPH10162177A/ja
Publication of JPH10162177A publication Critical patent/JPH10162177A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、非接触カードを非接触の状態でア
ンテナより一定の距離を離して位置規制し得て、通信の
不良を解決することのできる通信装置および該装置を備
えた自動改札装置の提供を目的とする。 【解決手段】この発明は、非接触カードとの通信のため
に用いるアンテナの通信領域の標識を立体表示装置が実
像で立体表示し、この標識の位置でカードをかざすこと
で、非接触カードを非接触の状態でアンテナより一定の
距離を離して位置規制し得て、所定距離の空間のアンテ
ナ通信領域に位置させることができ、これによって、確
実な通信が実行でき、通信不良を解消することができる
通信装置および該装置を備えた自動改札装置であること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、自動改
札装置、スキー場やアミューズメントのゲート装置、入
退室管理や物品管理でドアーの管理などに使用され、ア
ンテナを介して非接触カードと通信する通信装置および
該装置を備えた自動改札装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、非接触カードを用いた自動改札装
置では、該装置の天板上にアンテナを配置し、このアン
テナと非接触カードとの間で無線通信を行い、非接触カ
ードのカードデータの有効性を判定してゲートの開閉制
御を行っている。
【0003】上述のように非接触カードと自動改札装置
とが無線通信を実行するには、非接触カードをアンテナ
にかざす必要があるが、該アンテナは通常隠蔽状態にあ
って利用者は直接これを見てかざすことができないた
め、装置の天板上に標識を表示して、これを目安として
カードをかざしていた。
【0004】しかし、上述の天板上の標識表示は2次的
な表示であるため、平面的な通信領域は理解できても、
高さ方向において装置の天板からどの程度離してカード
をかざせばよいのかが不明であるため、人によってそれ
ぞれ高さ位置が異なり、これが原因となって、通信の不
良が生じ、有効なカードで有るにもかかわらずゲートが
閉じられるといったゲートの開閉制御にトラブルが発生
する問題点を有する。
【0005】上述の通信不良を解消する手段として、上
述のアンテナ上の通信領域内に標的となる的を吊り下げ
るなど物理的に形成して、この標的に非接触カードを接
触させることで、該カードを通信領域内に導く方法も開
発されているが、この方法によれば、例えば、駅務の自
動改札装置であれば、多数の利用者が標的にカードを接
触させることと、また、1人の利用客が毎日々々標的に
接触させることで、標的およびカードの相互が破損する
といった問題点を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、非接触カ
ードを非接触の状態でアンテナより一定の距離を離して
位置規制し得て、通信の不良を解決することのできる通
信装置および該装置を備えた自動改札装置の提供を目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、非接触カー
ドとの通信のためのアンテナを備えた装置であって、上
記アンテナの通信領域の標識を実像で立体表示する立体
表示装置を設けた通信装置であり、さらに、人が前記ア
ンテナに進入する進入速度を検出する進入速度検出手段
を設けて、人の進入速度に対応して、前記立体表示装置
の標識実像の表示位置を変更制御する通信装置であり、
さらに、これらのいずれかの通信装置を備え、非接触カ
ードの有効性を判定してゲートを開閉制御する自動改札
装置であることを特徴とする。
【0008】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記立体表示装置の投光路中にアンテナを配置した
こと、または、前記立体表示装置の投光路中の特定され
た方向へ偏った位置にアンテナを配置したことを特徴と
する。
【0009】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記立体表示装置を複数台設けて、該各装置の標識
実像を1つの位置で結ぶべく結像を設定したこと、また
は前記立体表示装置の表面とは角度を異にする表面を持
った第2の立体表示装置を増設して、該各装置の標識実
像を1つの位置で結ぶべく結像を設定したことを特徴と
する。
【0010】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記標識実像の色を変更する色変更手段を備えたこ
と、または、前記標識実像の色を非接触カードの受付け
可否に対応して変更する色変更手段を備えたこと、また
は、前記標識実像の色を非接触カードの有効・無効の判
定に対応して変更する色変更手段を備えたこと、また
は、接触カードとの通信機能も併設し、非接触カードと
接触カードとの処理に対応して前記標識実像の色を変更
する色変更手段を備えたことを特徴とする。
【0011】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記標識実像を点灯、消灯するスイッチ手段を備え
たこと、または、前記標識実像を非接触カードの受付け
可否に対応して点灯、消灯するスイッチ手段を備えたこ
と、または、前記標識実像を非接触カードの有効・無効
の判定に対応して点灯、消灯するスイッチ手段を備えた
こと、または、接触カードとの通信機能も併設し、非接
触カードと接触カードとの処理に対応して前記標識実像
を点灯、消灯するスイッチ手段を備えたこと、または、
装置に人が接近したことを検知する人間検知手段を設
け、上記人間検知手段が人を検知したとき、前記標識実
像を点灯するスイッチ手段を備えたことを特徴とする。
【0012】この発明の通信装置または自動改札装置
は、移動しながらかざされれる非接触カードに対して、
所定の通信処理が時間的に実行できる位置に前記標識実
像を結像したこと、または、アンテナの通信領域の外側
の位置に、通信領域の方向を示す標識実像を結像したこ
と、または、アンテナの通信領域の外側の位置に、それ
ぞれが通信領域の方向を示す標識実像を結像する複数の
立体表示装置を配設したことを特徴とする。
【0013】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記標識実像を非接触カードの外観と同一または近
似する形状に設定したこと、または、前記標識実像を、
アンテナの通信領域を非接触カードが移動する経路を表
示する形状に設定したこと、または、前記標識実像を、
移動しながらかざされる非接触カードが貫く標的形状に
設定したこと、または、前記標識実像の表示を、非接触
カードの受付け可否に対応して変更する表示変更手段を
備えたこと、または、前記標識実像の表示を、非接触カ
ードの有効・無効の判定に対応して変更する表示変更手
段を備えたこと、または、前記標識実像をアンテナの通
信領域内で移動させる標識実像移動手段を備えたことを
特徴とする。
【0014】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記非接触カードの状態を表示する表示手段を併設
したことを特徴とする。
【0015】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記立体表示装置の周辺の明度を検出する明度検出
手段と、該明度検出手段の信号に基づいて標識実像の明
度を調整する標識実像明度調整手段とを備えたことを特
徴とする。
【0016】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記立体表示装置を、標識を写し込んだホログラム
と、該ホログラムを照光する発光器とで構成したこと、
または、前記立体表示装置を、多数列屈折率分布型レン
ズと、該レンズの作動距離の位置に設けて標識を表示す
る平面ディスプレイとで構成したこと、または、前記立
体表示装置を、凸レンズと、該凸レンズの焦点距離以上
離れた位置に設けて標識を表示するディスプレイとで構
成したことを特徴とする。
【0017】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記立体表示装置を、凸レンズと、該凸レンズの下
方に配置した反射鏡と、前記凸レンズの上方で焦点距離
以上離れた位置に設けて標識を表示するディスプレイと
で構成したこと、または、前記立体表示装置を、凹面鏡
と、該凹面鏡の焦点距離以上離れた位置に設けて標識を
表示するディスプレイとで構成したこと、または、前記
立体表示装置を、標識を写し込んだホログラムと、該ホ
ログラムの下方に配置した反射鏡と、前記ホログラムの
上方に位置し該ホログラムを照光する発光器とで構成し
たこと、または、前記立体表示装置をアンテナの内側に
配置したこと、または、前記立体表示装置の光源をアン
テナの上方に配置したことを特徴とする。
【0018】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記立体表示装置を、複数の凸レンズをアレイ状に
配置し、各凸レンズで表示される標識実像を1箇所の位
置に形成して構成したこと、または、立体表示装置を、
複数の凸レンズをアレイ状に配置して形成した2組の凸
レンズアレイを対向させて、各対向レンズで表示される
標識実像を1箇所の位置に形成して構成したことを特徴
とする。
【0019】この発明の自動改札装置は、前記立体表示
装置を、該装置が表示する標識実像に対して通路の外側
に設けたこと、または、前記立体表示装置の表示に、隣
接の自動改札装置の通路方向に対して、非接触カードを
かざしてはならない旨の表示を設定したことを特徴とす
る。
【0020】
【作用・効果】この発明によれば、非接触カードとの通
信のために用いるアンテナの通信領域の標識を立体表示
装置が実像で立体表示するので、この標識の位置でカー
ドをかざすことで、非接触カードを非接触の状態でアン
テナより一定の距離を離して位置規制し得て、所定距離
の空間のアンテナ通信領域に位置させることができ、こ
れによって、確実な通信が実行でき、通信不良を解消す
ることができる。
【0021】さらに、人がアンテナに進入する進入速度
に対応して、標識の立体表示の表示位置を、例えば、進
入速度が速い程、低い位置に表示することで、通信エリ
アの長さが長くなはって、人の速度に対応させて確実な
通信処理ができる。
【0022】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記立体表示装置の投光路中にアンテナを配置した
こと、または、前記立体表示装置の投光路中の特定され
た方向へ偏った位置にアンテナを配置したことで、アン
テナのサイズより大きな立体表示装置を用いることがで
き、視野を大きくすることができる。また、アンテナと
立体表示装置との相対位置を、例えば、傾斜方向の視野
に対応して偏らせると、傾斜方向からの立体表示の標識
の認識が容易となる。
【0023】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記立体表示装置を複数台設けて、該各装置の標識
実像を1つの位置で結ぶべく結像を設定したこと、また
は、前記立体表示装置の表面とは角度を異にする表面を
持った第2の立体表示装置を増設して、該各装置の標識
実像を1つの位置で結ぶべく結像を設定したことで、例
えば、大型の立体表示装置の1台で視野を広くするとコ
ストが高くなるが、小型の装置を複数台併設すること
で、コストを易くして視野を広げることができる。しか
も、表示面の角度が異なるときは、利用者の身長の高い
人と低い人とのように視線位置が異なる時、もこれをま
かなうことができる。
【0024】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記標識実像の色を変更する色変更手段を備えたこ
と、または、前記標識実像の色を非接触カードの受付け
可否に対応して変更する色変更手段を備えたこと、また
は、前記標識実像の色を非接触カードの有効・無効の判
定に対応して変更する色変更手段を備えたこと、また
は、接触カードとの通信機能も併設し、非接触カードと
接触カードとの処理に対応して前記標識実像の色を変更
する色変更手段を備えたことで、非接触カードとの通信
の良不良の状態などを併せて、表示することができ、一
つの表示で複数の機能を表示できてコストの低減や装置
の小型化が図れ、また、非接触カードのかざす位置で他
の機能を表示することで、利用者の確認認識が容易であ
り、しかも利用者の感覚で理解させることができ、磁気
カードやICカードのような接触カードを併用するとき
は、これらのカードに対応して標識実像の色を換えるこ
とで、利用者の認識が容易となる。
【0025】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記標識実像を点灯、消灯するスイッチ手段を備え
たこと、または、前記標識実像を非接触カードの受付け
可否に対応して点灯、消灯するスイッチ手段を備えたこ
と、または、前記標識実像を非接触カードの有効・無効
の判定に対応して点灯、消灯するスイッチ手段を備えた
こと、または、接触カードとの通信機能も併設し、非接
触カードと接触カードとの処理に対応して前記標識実像
を点灯、消灯するスイッチ手段を備えたこと、または、
装置に人が接近したことを検知する人間検知手段を設
け、上記人間検知手段が人を検知したとき、前記標識実
像を点灯するスイッチ手段を備えたことで、非接触カー
ドとの通信の良不良の状態などを併せて、表示すること
ができ、一つの表示で複数の機能を表示できてコストの
低減や装置の小型化が図れ、また、非接触カードのかざ
す位置で他の機能を表示することで、利用者の確認認識
が容易であり、しかも利用者の感覚で理解させることが
でき、磁気カードやICカードのような接触カードを併
用するときは、これらのカードに対応して標識実像の表
示をスイッチングすることで、利用者の認識が容易とな
り、さらに、利用者がいないときは表示を消灯すること
ができる。
【0026】この発明の通信装置または自動改札装置
は、移動しながらかざされれる非接触カードに対して、
所定の通信処理が時間的に実行できる位置に前記標識実
像を結像したこと、または、アンテナの通信領域の外側
の位置に、通信領域の方向を示す識別実像を結像したこ
と、または、アンテナの通信領域の外側の位置に、それ
ぞれが通信領域の方向を示す識別実像を結像する複数の
立体表示装置を配設したことで、利用者が通行しながら
非接触カードをかざしたときに、該カードをかざしてい
る時間内に所定の通信処理が完了し、この時間内に所定
の通信が未了となることが防止され、通信処理を確実に
実行させることができる。また、非接触カードを通信領
域内に確実に導くことができ、確実な通信処理ができ
る。
【0027】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記標識実像を非接触カードの外観と同一または近
似する形状に設定したこと、または、前記標識実像を、
アンテナの通信領域を非接触カードが移動する経路を表
示する形状に設定したこと、または、前記標識実像を、
移動しながらかざされる非接触カードが貫く標的形状に
設定したこと、または、前記標識実像をアンテナの通信
領域内で移動させる標識実像移動手段を備えたことで、
利用者に非接触カードをかざすこと自体を容易に理解さ
せることができ、また、非接触カードを通過させるとい
う動作自体も容易に理解させることができ、また、非接
触カードの移動させる動作が容易となり、利用者の非接
触カードの通過操作が容易となる。
【0028】さらに、前記標識実像の表示を、非接触カ
ードの受付け可否に対応して変更する表示変更手段を備
えたこと、または、前記標識実像の表示を、非接触カー
ドの有効・無効の判定に対応して変更する表示変更手段
を備えたこと、または、前記非接触カードの状態を表示
する表示手段を併設したことで、非接触カードの通信状
態、受付け状態、判定状態を簡単に理解することができ
る。
【0029】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記立体表示装置の周辺の明度を検出する明度検出
手段と、該明度検出手段の信号に基づいて標識実像の明
度を調整する標識実像明度調整手段とを備えたことで、
周辺の明度に適した明るさで標識実像を立体表示するこ
とができ、利用者が見易くなる。
【0030】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記立体表示装置を、標識を写し込んだホログラム
と、該ホログラムを照光する発光器とで構成したこと、
または、前記立体表示装置を、多数列屈折率分布型レン
ズと、該レンズの作動距離の位置に設けて標識を表示す
る平面ディスプレイとで構成したこと、または、前記立
体表示装置を、凸レンズと、該凸レンズの焦点距離以上
離れた位置に設けて標識を表示するディスプレイとで構
成したこと、または、前記立体表示装置を、凸レンズ
と、該凸レンズの下方に配置した反射鏡と、前記凸レン
ズの上方で焦点距離以上離れた位置に設けて標識を表示
するディスプレイとで構成したこと、または、前記立体
表示装置を、凹面鏡と、該凹面鏡の焦点距離以上離れた
位置に設けて標識を表示するディスプレイとで構成した
こと、または、前記立体表示装置を、標識を写し込んだ
ホログラムと、該ホログラムの下方に配置した反射鏡
と、前記ホログラムの上方に位置し該ホログラムを照光
する発光器とで構成したこと、または、前記立体表示装
置をアンテナの内側に配置したこと、または、前記立体
表示装置の光源をアンテナの上方に配置したことで、容
易に標識実像の立体表示ができる。
【0031】この発明の通信装置または自動改札装置
は、前記立体表示装置を、複数の凸レンズをアレイ状に
配置し、各凸レンズで表示される標識実像を1箇所の位
置に形成して構成したこと、または、立体表示装置を、
複数の凸レンズをアレイ状に配置して形成した2組の凸
レンズアレイを対向させて、各対向レンズで表示される
標識実像を1箇所の位置に形成して構成したことで、焦
点距離の短い小径のレンズの使用で大きな標識実像を表
示することができ、コストダウンが図れる。
【0032】この発明の自動改札装置は、前記立体表示
装置を、該装置が表示する標識実像に対して通路の外側
に設けたこと、または、前記立体表示装置の表示に、隣
接の自動改札装置の通路方向に対して、非接触カードを
かざしてはならない旨の表示を設定したことにより、隣
接通路の利用者に対して、標識を見せなくすることや、
あるいは操作の禁止を示すことができて、隣接通路の利
用者の誤操作を防止することができる。
【0033】
【実施例1】この発明の一実施例を以下図面に基づいて
詳述する。図面は鉄道駅務で使用され非接触カードに対
しての通信装置を備えた自動改札装置を示し、図1にお
いて、自動改札装置10は非接触カード11を非接触状
態で処理する非接触改札処理と、磁気券12を接触して
処理する接触改札処理との2種類の改札処理を実行する
機能を備えて構成している。
【0034】上述の自動改札装置10の本体13の入口
側上面には立体表示装置14を配設し、この立体表示装
置14には非接触カード11との通信を実行するために
ループ状に形成したアンテナ(後述する)を内蔵し、さ
らに立体表示装置14はこのアンテナによる通信領域内
で通信状況の最も良好な位置に、矢印による標識15を
実像で立体表示している。したがって、非接触カード1
1を使用する利用客はこの立体表示された標識実像15
に非接触カード11を重ねるようにしてかざすことで通
信が可能となる。
【0035】上述の本体13の上面の入口側には磁気券
12の投入口16を形成し、さらに、出口側には磁気券
12の放出口17を形成し、その後方に非接触カード1
1や磁気券12の有効無効および他の必要な事項を表示
して案内するプラズマ表示器18を配設している。
【0036】また、通路19側の出入口側のそれぞれに
は通路19を開閉するゲート扉20,20を設け、さら
に、本体13の通路19側の側面にはその通路19に沿
って通路19を通行する利用客を検知する人間センサS
1〜S5を配設し、さらに、本体13に立設したフレー
ム21にも通行する利用客を検知する人間センサS6〜
S8を配設し、さらに、本体13の入口側で投入口16
の下部位置には通路19の前方から該通路19に近付く
利用客を検知する通路前方側の人間センサS9を配設し
ている。
【0037】なお、人間センサS1,S5〜S8は光電
センサで構成し、人間センサS2〜S4,S9は人の移
動変化状態を広域に検知するイメージ検知センサで構成
している。
【0038】図2、図3は、前述の立体表示装置14と
これに組み込んだ非接触カード11と通信するためのア
ンテナ22を、平面図との断面図で示し、立体表示装置
14はレーザ発光器23、レンズ24、ホログラム(イ
メージホログラム、レインボウホログラム)25によっ
て構成し、上述のホログラム25は長方形の枠体26に
取付けられている。そして、この枠体26の外周部にル
ープ状のアンテナ22を取付けている(換言すれば、ア
ンテナ22の枠体26の中に立体表示器装置14を形成
している)。
【0039】なお、ホログラム25には標識15となる
矢印が写し込まれており、これをレーザ発光器23とレ
ンズ24で生成される参照光で照射することで、ホログ
ラム25の上方に矢印の標識15が実像で結像され、標
識15を立体表示する。
【0040】上述のアンテナ22の通信領域27はホロ
グラム25の上面側に形成され、この通信領域27の最
も通信状態の良好な空間上の中心部に標識15が位置す
るように、標識15の立体表示位置が設定される。
【0041】図4は、自動改札装置10の制御回路ブロ
ックを示し、CPU31はROM32に格納したプログ
ラムに沿って各回路装置を駆動制御し、RAM33は動
作に必要なデータを記憶する。
【0042】通路内人間センサ群は前述の通路19側の
人間センサS1〜S8であって、これらの利用客の検知
信号が入力されることで、利用客の通行方向および通路
19内での利用客の数などを判定する。ゲート扉駆動部
34は非接触カード11や磁気券12の有効・無効の判
定に対応してゲート扉20を開閉駆動制御し、磁気券処
理部35は投入口16に投入された磁気券12の搬送処
理および磁気読取り書込みの磁気処理を行い、非接触カ
ード処理部36はアンテナ22で受信した信号の復調お
よびアンテナ22から送信する信号の変調の各処理を実
行する。
【0043】このように構成した自動改札装置10の非
接触カード11に対する立体表示装置14の表示処理を
説明すると、利用客が自動改札装置10に近付いてくる
と、通路前方側人間センサS9がこれを検知し、CPU
31は立体表示装置14を駆動制御して、ホログラム2
5の上面側でアンテナ22の通信領域27内で最も通信
状態の良好な空間上の中心部に標識15を表示する。
【0044】利用客が磁気券12による改札であれば、
該磁気券12が投入口16に投入されてこれが検知され
ることで、この磁気処理およびゲート処理が実行される
と共に、前述の立体表示装置14の駆動も停止して、標
識15の立体表示も停止されるが、しかし、利用客が非
接触カード11による改札であれば、該利用客は空間中
に立体表示された矢印の標識実像15と重なるように非
接触カード11をかざすことで、非接触カード11はア
ンテナ22の通信領域27内の最も良好な位置に位置
し、通信が実行される。非接触カード11のカードデー
タがCPU31側に読取られ、カードの有効・無効に対
応してゲート扉駆動部34は駆動制御されてゲート扉を
開成駆動する。
【0045】上述の実施例によれば、非接触カード11
との通信のために用いるアンテナ22の通信領域27の
標識15を、立体表示装置14が実像で立体表示するの
で、利用客はカード11のかざす位置が明らかとなっ
て、カード11をかざす操作が容易となり、また、この
標識15の位置でカード11をかざすことで、非接触カ
ード11を非接触の状態でアンテナ22より一定の距離
を離して位置規制し得て、所定距離の空間のアンテナ通
信領域27に位置させることができ、これによって、確
実な通信が実行でき、通信不良を解消することができ
る。
【0046】なお、上述の実施例において、立体表示装
置14のホログラム25はイメージホログラムでもレイ
ンボウホログラムでもよく、また、立体表示装置14は
レンズや鏡の組合せで構成することもできる。また、ア
ンテナ22をパターンコイルを用いるときは、プリント
ワイリングボード(PWB)を用いても同様に構成でき
る。なお、上述の実施例1は請求項1,3,28,34
に対応する。
【0047】
【実施例2】図5は、立体表示装置14の他の例を示
し、ホログラム25のサイズをアンテナ22より大きく
形成し、ホログラム25の内部にアンテナ22の導体パ
ターン(アンテナコイルのみ)を印刷配線して形成して
いる。換言すれば、所定の大きさのアンテナ22を発光
源(参照光の光源)の投光路(参照光)中に配置する
と、図6に示すように、識別実像15を認識する視野角
θが広くなり、利用客が認識し易くなる。
【0048】また、図7は、アンテナ22をコイルで形
成したとき、該コイルの重なり方向を参照光の発光源2
3aの光の進行方向に一致させると、アンテナ22で影
となる部分を少なくすることができ、標識実像15の認
識の妨げを少なくすることができる。なお、上述の実施
例2は請求項4に対応する。
【0049】
【実施例3】図8は、立体表示装置14の他の例を示
し、アンテナ22に対してホログラム25の後方側を大
きくして構成したものであって、図9に示すように、自
動改札装置10の前方からの視野θが広くなり、前方か
らの利用客の標識実像15の認識が容易となる。
【0050】また、図10は、アンテナ22に対してホ
ログラム25の通路19とは反対側を大きくして構成し
たものであって、図11に示すように、通路19側から
の視野θが広くなり、通路19側からの利用客の標識実
像15の認識が容易となる。
【0051】また、図12は、アンテナ22に対してホ
ログラム25の前方側を大きくして構成したものであっ
て、図13に示すように、通路19内の後方側からの視
野θが広くなり、例えば、非接触カード11をかざしな
がら通行し、1回目の通信がエラーであって、利用客が
アンテナ22の位置を通りすぎた位置から振り返って再
読取りさせる場合、標識実像15の認識が容易となる。
【0052】なお、上述の実施例3は請求項5に対応す
る。
【0053】
【実施例4】図14は、立体表示装置14を複数台併設
した例を示し、3台の立体表示装置14a,14b,1
4cを本体13の上面に長さ方向に併設し、アンテナ2
2は第1の立体表示装置14a側に配置し、各立体表示
装置14a,14b,14cの標識実像15は、図15
に示すように、第1の立体表示装置14aの上面の同一
位置で結像するように設定している。
【0054】すなわち、立体表示装置14a,14b,
14cの全体の視野角θは、図16に示すように、第1
の立体表示装置14aの視野角θ1、第2の立体表示装
置14bの視野角θ2、第3の立体表示装置14cの視
野角θ3の和であって、視野角θが広くなる。視野角θ
を大きくするには立体表示装置14を大型化する必要が
あるが、大型化するとコストが高くなる。しかし、小型
の立体表示装置14a,14b,14cを併設すると、
コストを下げて広い視野角θを得ることができる。な
お、上述の実施例4は請求項6に対応する。
【0055】
【実施例5】図17は、2台の立体表示装置14a,1
4bを角度を換えて配置した例を示し、第1の立体表示
装置14aは本体13の上面に配置して、これにアンテ
ナ22を設け、第2の立体表示装置14bは通路19と
は反対側で垂直に配置し、両立体表示装置14a,14
bの標識実像15は、図18に示すように、第1の立体
表示装置14aの上面の同一位置で重ねて結像するよう
に設定してる。
【0056】すなわち、第1の立体表示装置14aの視
野角θ1は上面側に得られ、また、第2の立体表示装置
14bの視野角θ2は通路19の内側に得られるので、
第1の立体表示装置14aの標識実像15は大人のよう
な背の高い人に見易く、また、第2の立体表示装置14
bによる標識実像15は子供のような背の低い人に見易
くなり、これら第1、第2の立体表示装置14a,14
bで通路19側からの視野θを大きくすることができ
る。なお、上述の実施例5は請求項7に対応する。
【0057】
【実施例6】図19、図20は、立体表示装置14で立
体表示する標識実像15の色を変更する色変更手段の例
を示し、図19において、出力波長(色)の異なる2台
のレーザ発光器23a,23bを併設して、レンズ24
を共用するように配設し、各レーザ発光器23a,23
bの駆動電源をスイッチングするスイッチSW1,SW
2をそれぞれに設けて、これらスイッチSW1,SW2
を制御信号で切換えるべく構成する。なお、スイッチS
W1,SW2は、リレー、SSR(ソリット・ステート
・リレー)、半導体スイッチで構成する。
【0058】また、図20は、第1のレーザ発光器23
aとレンズ24とを直列配置し、第2のレーザ発光器2
3bを第1のレーザ発光器23aに対して角度を変えて
配置すると共に、反射鏡41で第2のレーザ発光器23
bのレーザ光がレンズ24を通るように構成し、上述の
反射鏡41を適宜の駆動手段で切換えるべく形成して、
これを制御信号で切換えることで、第1、第2のレーザ
発光器23a,23bのレーザ光を切換える。
【0059】上述のような色の変更手段で標識実像15
の色を変更するように構成し、この変更を自動改札装置
10の状態、例えば、非接触カード11の可能なときは
「緑色」で表示し、受付け後、処理中、異常時、カード
の無効の判定などは「赤色」で表示する。このように標
識実像15の色を変更表示するときは、該標識実像15
が、非接触カード11のかざす位置を示す他に、自動改
札装置10の状態表示を兼ねることができ、コストダウ
ンが図れ、また、状態表示専用の表示を不要にすること
で小型化が図れる。しかも、カードをかざす位置に状態
表示されるので、利用客が認識しやすい。
【0060】図21は、上述した色変更手段を用いて、
非接触カード11の受付け可否で標識実像15の色を変
更する例を示し、非接触カード11の受付け不可とは、
通路19を先行する利用客のカード、また、磁気券の処
理中、処理未了、判定無効の時であって、自動改札装置
10の動作状態を判定し、非接触カード11の受付けが
可能と判定したときは(ステップn1)、標識実像15
を「緑色」で表示し(ステップn2)、また、受付け不
可と判定したときは、標識実像15を「赤色」で表示す
る(ステップn3)。
【0061】このように非接触カード11の受付け可否
を色で表示すると、利用客は感覚で認識することがで
き、また、改札処理で異常があった利用客に続く後続の
利用客がカード処理を開始することを防止して、通路1
9で利用客が滞ることが避けられる。なお、標識実像1
5の色は緑色赤色その他の色でもよい。また、非接触カ
ード11を改札処理を実行したとき、該カード有効・無
効の判定で標識実像15の色を変更することもできる。
【0062】図22は、前述の色変更手段を用いて、非
接触カード11の受付けが可能なときと、磁気券12を
受付けたときとで標識実像15の色を変更する例を示
し、磁気券12の投入を判定しないときは(ステップn
11)、標識実像15を「緑色」で立体表示し(ステッ
プn12)、磁気券12の投入を判定すると、標識実像
15を「赤色」で立体表示し(ステップn13)、磁気
券12の処理が終了すると(ステップn14)、標識実
像15を「緑色」で立体表示する(ステップn15)。
このように、状態表示すると、前述の場合とは同様に、
利用客は感覚で認識することができ、また、改札処理で
磁気券12の無効があった利用客に続く後続の利用客が
カード処理を開始することを防止して、通路19で利用
客が滞ることが避けられる。なお、上述の実施例6は請
求項8,9,10,11に対応する。
【0063】
【実施例7】図23は、立体表示装置14で立体表示す
る標識実像15を点灯・消灯するスイッチ手段を示し、
図23において、レーザ発光器23の電源42の回路に
スイッチSWを介装して、該スイッチSWを制御信号で
OFF,ON制御すると、立体表示されている標識実像
15が点灯・消灯する。
【0064】この標識実像15の点灯・消灯は自動改札
装置10の状態で実行する。例えば、非接触カード11
の可能なときは点灯表示し、受付け後、処理中、異常
時、カードの無効の判定などは消灯する。このように標
識実像15を点灯・消灯して表示するときは、該標識実
像15が、非接触カード11のかざす位置を示す他に、
自動改札装置10の状態表示を兼ねることができ、コス
トダウンが図れ、また、状態表示専用の表示を不要にす
ることで小型化が図れる。しかも、カードをかざす位置
に状態表示されるので、利用客が認識しやすい。
【0065】図24は、上述したスイッチ手段を用い
て、非接触カード11の受付け可否で標識実像15を点
灯・消灯する例を示し、非接触カード11の受付け不可
とは、通路19を先行する利用客のカードまた、磁気券
の処理中、処理未了、判定無効の時であって、自動改札
装置10の動作状態を判定し、非接触カード11の受付
けが可能と判定したときは(ステップn21)、標識実
像15を点灯して表示し(ステップn22)、また、受
付け不可と判定したときは、標識実像15を消灯する
(ステップn23)。
【0066】このように非接触カード11の受付け可否
を標識実像15の点灯・消灯で表示すると、利用客は感
覚で認識することができ、また、改札処理で異常があっ
た利用客に続く後続の利用客がカード処理を開始するこ
とを防止して、通路19で利用客が滞ることが避けられ
る。なお、標識実像15の色は緑色赤色その他の色でも
よい。また、非接触カード11を改札処理を実行したと
き、該カード有効・無効の判定で標識実像15を点灯・
消灯して表示することもできる。
【0067】図25は、前述のスイッチ手段を用いて、
非接触カード11の受付けが可能なときと、磁気券12
を受付けたときとで標識実像15を点灯・消灯して表示
する例を示し、磁気券12の投入を判定しないときは
(ステップn31)、標識実像15を点灯して立体表示
し(ステップn32)、磁気券12の投入を判定する
と、標識実像15を消灯して(ステップn33)、該磁
気券12の磁気処理を実行し、磁気券12の処理が終了
すると(ステップn34)、標識実像15を点灯して、
立体表示する(ステップn35)。このように、状態を
点灯・消灯で表示すると、前述の場合とは同様に、利用
客は感覚で認識することができ、また、改札処理で磁気
券12の無効があった利用客に続く後続の利用客がカー
ド処理を開始することを防止して、通路19で利用客が
滞ることが避けられる。
【0068】図26は、前述のスイッチ手段と、図1で
開示した通路前方側人間センサS9を用いて、利用客が
接近してきたとき標識実像15を点灯して、立体表示す
る例を示し、上述の人間センサS9が自動改札装置10
に利用客が接近したことを検知すると(ステップn4
1)、標識実像15を点灯して立体表示し(ステップn
42)、その後非接触カード11または磁気券12の改
札処理中も標識実像15の立体表示を維持し(ステップ
n43)、この改札処理が終了すると、標識実像15を
消灯して、この立体表示を停止する(ステップn4
4)。このように表示制御することで、利用客のいない
時の無駄な立体表示を無くすことができる。なお、上述
の実施例7は請求項12,13,14,15,16に対
応する。
【0069】
【実施例8】図27は、非接触カード11の改札処理時
間に対する標識実像15の表示位置の設定例を示し、非
接触カード11を利用客が移動速度V1で移動しながら
かざしたとき、改札処理時間t1中、非接触カード11
が通信領域27内にあるようにできるカード11の経路
L1上に標識実像15を結像すべく設定したものであ
る。このように標識実像15の位置を設定すると、利用
客が改札処理を行うとき、処理が未了になるとを防ぎ、
通信処理を確実にすることができる。なお、上述の実施
例8は請求項17に対応する。
【0070】
【実施例9】図28は、標識実像15に対して非接触カ
ード11をかざすためのガイド例を示し、アンテナ22
を備え標識実像15aを結像する第1の立体表示装置1
4aの前段に第2の立体表示装置14bを配設し、該第
2の立体表示装置14bではその上面に非接触カード1
1をかざす標識実像15aまでの軌跡を示す矢印などの
軌跡実像15b、15bを立体表示する。したがって、
利用客はこの軌跡実像15bが示す軌跡にしたがって非
接触カード11を移動させて、標識実像15aにカード
11をかざせばよい。
【0071】図29は、アンテナ22を備え標識実像1
5aを結像する第1の立体表示装置14aの前段に第
2、第3、第4の立体表示装置14b,14c,14d
を直列に配設し、第2〜第4の立体表示装置14b〜1
4dでは、それぞれの上面に非接触カード11をかざす
標識実像15aまでの軌跡を示す軌跡実像15b…を立
体表示すると共に、これらの軌跡実像15b…を該軌跡
実像15b…が標識実像15a側に移動して見えるよう
に、順次点灯・消灯して立体表示する。したがって、利
用客はこの複数の軌跡実像15b…が移動しているよう
に見える移動軌跡にしたがって非接触カード11を移動
させて、標識実像15aにカード11をかざせばよい。
【0072】これらの例によれば、非接触カード11を
かざす位置まで利用客を容易に導くことができ、利用客
にかざす位置を認識し易くすることができる。また、軌
跡実像15bが移動しているように点灯・消灯して表示
するときは、上述のかざす位置がより認識し易くなる。
なお、軌跡実像15bの形状は前述のように矢印でも、
また、標識実像15aと同一の形状でもよい。また、上
述の実施例9は請求項18,19に対応する。
【0073】
【実施例10】図30は、標識実像15の形状例を示
し、この例では非接触カード11と同一の形状を形成し
ている。このように形成したときは、標識実像15に所
持しているカード11を重ねるというイメージを与える
ことで、かざすべきことを認識し易くなる。
【0074】図31は、標識実像15をトンネル型にし
て、このトンネル内を通すようなイメージを与えるもの
である。図32は、半分の輪形のフレームを複数本並列
し、これにカード11を通過させるための矢印を示した
標識実像15の例を示す。これらは、非接触カード11
を通過させることで、改札処理ができることを利用客に
認識させることができ、その認識が容易となる。
【0075】図33は、標識実像15を球状にした例を
示し、この球状の大きさは、例えば、3cmφであって、
この球状の標識実像15を標的にして、該標的を非接触
カード11が射る(貫く)ように非接触カード11を通
過させる。図34は、標識実像15を的15cと矢印1
5dとカード15eの形状で、的15cをカード15e
で射る(貫く)ような標的として形成した例を示す。こ
のように標識実像15を標的形状にすることで、非接触
カード11をかざすときの標的とすることができ、非接
触カード11をかざす動作がやり易くなる。上述した標
識実像15の標的形状は、その他各種の形状、およびそ
れらの組合せで形成することができる。なお、上述の実
施例10は請求項20,21,22に対応する。
【0076】
【実施例11】図35は、表示手段にLCDやLRTを
使用して、立体表示する標識実像15を可変することの
できる立体表示装置14での標識実像15の表示可変制
御を示し、標識実像15は、その図aに示すようなカー
ド形状をした非接触カード11をかざすための標識実像
15aと、その図bに示すような×印をした状態を表示
する表示実像15fとを設けておいて、これらの立体表
示を、非接触カード11の受付け可否で標識実像15a
と表示実像15fとを変更する。
【0077】図36は、表示変更の制御動作を示し、非
接触カード11の受付け不可とは、通路19を先行する
利用客のカードまた、磁気券の処理中、処理未了、判定
無効の時であって、自動改札装置10の動作状態を判定
し、非接触カード11の受付けが可能と判定したときは
(ステップn51)、標識実像15aを表示し(ステッ
プn52)、また、受付け不可と判定したときは、×印
の表示実像15fを表示する(ステップn53)。
【0078】このように非接触カード11の受付け可否
を標識実像15a,15fの変更で表示すると、利用客
は感覚で認識することができ、また、改札処理で異常が
あった利用客に続く後続の利用客がカード処理を開始す
ることを防止して、通路19で利用客が滞ることが避け
られる。なお、非接触カード11を改札処理を実行した
とき、該カード有効・無効の判定で標識実像15を変更
表示することもできる。なお、上述の実施例11は請求
項23,24に対応する。
【0079】
【実施例12】図37は、表示手段にLCDやLRTを
使用して、立体表示する標識実像15を移動させること
のできる立体表示装置14での標識実像15を移動制御
する例を示し、アンテナ22の通信領域27内で標識実
像15aを移動させ、その移動軌跡を固定表示した矢印
の軌跡実像15bを重ねて立体表示する。
【0080】このように構成すると、通信領域27内で
の非接触カード11の移動を、移動する標識実像15a
に合わせて行なえばよく、利用客にカード11の移動の
仕方が認識し易くなり、また、処理未了などの不具合を
も防止でき、処理が確実にできる。なお、上述の実施例
12は請求項25に対応する。
【0081】
【実施例13】図38は、立体表示装置14と通信状態
を表示する表示装置18aとを用いた例を示し、立体表
示装置14の表示面(実施例1のホログラム25に対
応)25a内にアンテナ22を表示装置18aを配置す
る位置を残して配置し、このアンテナ22の外側の表示
面25a下面に通信状態を表示する第2の表示装置18
aを配置している。この場合、第2の表示装置18aは
プラズマ表示器または他の通信状態を表示できる表示器
であれば、何れの表示器でも構成することができる。そ
して、第2の表示装置18aで通信状態、例えば、自動
改札装置10の受付け可否、改札処理の有効・無効を表
示する。
【0082】立体表示装置14の標識実像15で状態表
示を実行した場合は、非接触カード11の影になって不
明な表示になることを、第2の表示装置18aで表示す
ることで防止して、この不明な状態表示を確実に表示で
きる。
【0083】図39は、その表示制御を示し、この場
合、立体表示装置14は処理状態に対応して、標識実像
15の色を変更して表示する例を示し、非接触カード1
1がかざされて、その改札処理の判定が完了し、その有
効・無効の判定でOKが出ると(ステップn61,n6
2)、立体表示装置14の標識実像15は「緑色」で表
示され、また、第2の表示装置18aは判定がOKであ
ることを示す「○印」を表示する(ステップn63,n
64)。
【0084】次いで、改札処理の終了が判定されると第
2の表示装置18aは消灯され、立体表示装置14の標
識実像15は「緑色」の表示が維持される(ステップn
65,n66)。
【0085】一方、前述のステップn62で、無効の判
定が出ると、立体表示装置14の標識実像15は「赤
色」で表示され、また、第2の表示装置18aは判定が
NGであることを示す「×印」を表示する(ステップn
63,n64)。なお、上述の実施例13は請求項26
に対応する。
【0086】
【実施例14】図40は、立体表示装置14が立体表示
する標識実像15の明るさを周辺の明るさに対応させて
調節する例を示し、例えば、図1に示した立体表示装置
14の周辺近傍に、該立体表示器14の周辺の明るさを
検知する明度検出センサ51を設ける。図において、明
度調整部52は立体表示装置14の明るさを調整する。
すなわち、明度検出センサ51により立体表示装置14
周辺の明るさを検出してこの明るさに適した標識実像1
5の明るさになるように、明度調整部52は立体表示装
置14の明度を調整する。このように構成すると、標識
実像15が見易くなる。なお、上述の明度検出センサ5
1はCdS、フォトトランジスタ、フォトダイオードで
構成することができ、標識実像15の明るさを調整する
手段は、ホログラムを用いた立体表示装置14のときは
参照光の明度を調整し、また、LCD,CRTなどを用
いた立体表示装置14を用いたときはこれらの明度を調
整する。なお、上述の実施例14は請求項27に対応す
る。
【0087】
【実施例15】図41は、立体表示装置14の他の例を
示し、平面状の液晶表示器(ディスプレイの例)53の
上面に多数列屈折率分布型レンズ(セルフォックスレン
ズ)54を配置し、このレンズ54の外周部にアンテナ
22を取付けて構成したものであって、液晶表示器53
で標識を表示すると、レンズ54の作動距離上の位置に
標識実像15が結像される。この場合、標識は液晶表示
器53で形成されていることで、その形状の変更が簡単
にできまた、移動させることもでき、その結果、任意の
標識が形成できる。なお、上述の液晶表示器53に換
え、プラスマディスプレイ、CRT、ランプによる表示
器(ディスプレイ)など、平面型の表示器を用いること
もできる。
【0088】図42は、液晶表示器53の上面側に凸レ
ンズ55を配置し、両者間を凸レンズ55の焦点距離以
上離して構成した例を示し、このように構成したときは
標識実像15は凸レンズ55の上面側に結像する。この
場合も上述の実施例と等価な効果を得ることができる。
なお、凸レンズ55はフレネルレンズで構成するもよ
く、また、複数枚を重ねて構成すると焦点距離を短くす
ることで、凸レンズ55群と液晶表示器(ディスプレ
イ)53との距離を短くして立体表示装置14をコンパ
クトに構成することができる。さらに、液晶表示器53
に換えて、例えば、半透明の球体の内部に光源を収納し
て該球体が発光するような立体物をディスプレイとして
用いたときも、この立体物を立体表示することができ
る。なお、上述の実施例15は請求項29,30に対応
する。
【0089】
【実施例16】図43、図44、図45は、立体表示装
置14の他の例を示し、アンテナ22の上面に反射鏡5
6を配置し、この上面に凸レンズ機能のフレネルレンズ
57を配置し、標識を形成するディスプレイ58は上述
のフレネルレンズ57の焦点距離以上離れた上方の本体
13のフレーム21に取付けて、フレネルレンズ57側
に照光している。なお、ディスプレイ58はフレーム2
1に取付けたが、他の部分に取付けるもよい。
【0090】図45は、標識実像15の立体表示の原理
を示し、反射鏡57がないときはディスプレイ58の標
識はフレネルレンズ57の反対側に点Aに結像するが、
反射鏡56の存在により反射位置の点Bになるも、反射
した光もフレネルレンズ57を通過するので、点Bには
実像が結像しない。
【0091】ここで、点R.P.Bのを通る光はフレネ
ルレンズ57の中心を通過するので、屈折をしない、ま
た、ディスプレイ58の点Oから出て焦点Fを通る光O
Qは反射鏡56で反射されて元の位置(点O)に戻る。
その結果、線P.Bと線線O.Qとの交点Cに標識実像
15が結像される。
【0092】この構成によれば、立体表示装置14の下
部にスペースが不要となるため、実装上の制約が小さ
い。また、アンテナ22よりも大きく立体表示装置14
を大きく形成しても、アンテナ22の影で標識結像15
が見にくくなるといった不都合がなくなる。
【0093】さらに、標識実像15は立体表示装置14
の中心位置(図44参照)に対して通路19(図1参
照)側となり、立体表示装置14の中心位置(図44参
照)は標識実像15に対して通路19の外側となるた
め、この本体13の隣接通路の利用客は、この本体13
上の立体表示装置14の標識実像15を見ることができ
ないため、誤ってこれに被接触カード11(図1参照)
をかざして誤操作を生むことが防止される。なお、この
実施例16は請求項31,35,38に対応する。
【0094】
【実施例17】図46、図47、図48は、立体表示装
置14の他の例を示し、アンテナ22の上面に凹面鏡5
9を配置し、この凹面鏡59の焦点距離以上離れた上方
の本体13のフレーム21に、標識を形成するディスプ
レイ58を取付けて、凹面鏡59側に照光している。な
お、上述の凹面鏡59は、図48に示すように、グレー
ティグにより平面状に形成している。勿論、この凹面鏡
59はグレーティングではなく通常の凹面鏡であるもよ
い。このように構成しても、前述の実施例16と等価な
効果を得ることができる。なお、上述の実施例17は請
求項32,35に対応する。
【0095】
【実施例18】図49、図50は、立体表示装置14の
他の例を示し、アンテナ22の上面に反射鏡56を載置
し、さらに、この上面に標識を写し込んだホログラム2
5を載置し、この上方の本体13のフレーム21に参照
光を発生するレーザ発光器23およびレンズ24からな
る参照光発生器60を取付けて、該参照光発生器60の
参照光をホログラム25に照射する。このように構成し
ても、前述の実施例16と等価な効果を得ることができ
る。なお、上述の実施例18は請求項33,35に対応
する。
【0096】
【実施例19】図51は、立体表示装置14の他の例を
示し、この例では凸レンズアレイを用いて標識実像15
を表示する例を示している。複数個の凸レンズ55…を
アレイ状(並列状)に配列して凸レンズアレイ70を形
成し、この凸レンズアレイ70をそれぞれの焦点距離以
上に離して、その下面に液晶表示器53を対設し、この
液晶表示器53には各凸レンズ55…が結像する標識実
像15を1箇所の位置に重合して形成するように、各凸
レンズ55…に対応して複数の標識を表示している。な
お、アンテナ22は凸レンズアレイ70の下面部に配置
される。
【0097】この構成によれば、焦点距離fの短い小径
のレンズで大きな標識実像15を表示することができる
ので、コストダウンが図れる。なお、この実施例19は
請求項37に対応する。また、この実施例での液晶表示
器53は前述の実施例15で示した他の平面型表示器を
用いることもできる。
【0098】
【実施例20】図52は、立体表示装置14の他の例を
示し、この例では2組の凸レンズアレイを用いて標識実
像15を表示する例を示している。複数個の凸レンズ5
5…をアレイ状(並列状)に配列して形成した凸レンズ
アレイ70の2組を対向側の各レンズ55…がその焦点
距離fを離して対向するように対設し、その下方には、
液晶表示器53を対設して、該液晶表示器53は標識を
表示しており、各対向の凸レンズ55…は1箇所の位置
で標識実像15を結像するように設けている。なお、7
1は対向する凸レンズ55,55間を光を遮ってつなぐ
仕切り筒である。
【0099】上述の凸レンズ55の焦点距離をf、レン
ズ間の距離を2L(但し、L>f)とするとき、液晶表
示器53を対向する凸レンズアレイ70から、L×f/
(L−f)、の距離分離れた位置に対設させると、対向
する凸レンズアレイ70,70の凸レンズ55,55間
には逆立の像ができ、さらに、反対側の凸レンズアレイ
70からL×f/(L−f)離れた位置に正立の標識実
像15が結像される。
【0100】このように構成しても前述の実施例19と
等価な効果を得ることができる。なお、この実施例20
は請求項38に対応する。また、この実施例での液晶表
示器53は前述の実施例15で示した他の平面型表示器
を用いることもできる。
【0101】
【実施例21】図53、図54は、立体表示装置14の
他の例を示し、この例では、利用客が進入して来る速度
を検出して、その速度に対応して標識実像15の表示位
置を変更する制御を示す。図53において、自動改札装
置10の本体13の前面には、例えば、超音波反射式セ
ンサなどで形成した速度センサ72を前方に向けて取付
けており、該速度センサ72によって、自動改札装置1
0(または立体表示装置14の内部に構成されるアンテ
ナ(図示省略))に進入して来る利用客の進入速度(接
近速度)を検出する。
【0102】図54において、立体表示装置14は、凸
レンズ機能のフレネルレンズ57とその下面には位置さ
れたディスプレイ58とで形成しており、ディスプレイ
58は前述の実施例15で示した平面型表示器であっ
て、標識を形成するが、このディスプレイ58はモータ
74の正逆転により上下にネジ送りされるボールネジ7
5に取付けられて、その位置が上下に移動される。その
結果、標識実像15もその表示位置を高低に移動され
る。
【0103】前述の速度センサ72が進入する利用客の
速度を検出すると、その速度信号に基づいてCPU31
(図4参照)はその速度に対応した標識実像15の表示
高さ位置になるように、駆動部73を正逆駆動制御し、
モータ74の正転または逆転により、ディスプレイ58
が上または下に移動されるこの標識実像15の表示高さ
位置は、利用客の速度が早い時に低く、遅い時に高くな
るように設定しており、利用客の進入速度に対応させて
表示位置を変更することで、利用客に表示実像15を見
易くしている。なお、この実施例21は請求項2に対応
する。
【0104】
【実施例22】図55は、立体表示装置14の他の例を
示し、この例では隣りの通路の利用客が誤って他の立体
表示装置に被接触カードをかざすことを防止する表示を
示す。
【0105】図55において、立体表示装置14を有す
る自動改札装置10の通路19を正当側とすると、これ
に並設された自動改札装置10aの通路19aは隣りの
通路となる。
【0106】上述の立体表示装置14が表示する標識実
像15は正当側通路19を通行する利用客に対して形成
されるが、その他に隣りの通路19aに対して、その本
体13,13aの境界となる表示位置に、被接触カード
をかざしてはならない旨(操作の禁止)の表示、例え
ば、「×」印15dを立体表示する。
【0107】このように構成すれば、隣りの通路19a
の利用客が「×」印15dの立体表示を確認することに
よって、正当側の通路19の立体表示装置14に対して
被接触カードをかざす誤操作を防止できる。なお、この
実施例22は請求項39に対応する。
【0108】
【その他の実施例】図56は、立体表示装置14の他の
例を示し、この例では、標識実像15を見易くする表示
を示す。図56において、立体表示装置14は凸レンズ
機能のフレネルレンズ57の下面に、例えば、球状その
他の立体状の立体標識15eを配置し、該立体標識15
eはその外周面に線を入れた縞模様に形成して、これに
光源を入れるか、または外方から光線を照射して、これ
を照光することにより、フレネルレンズ57の上方に標
識実像15が形成される。
【0109】上述の立体標識15eはモータ76により
回転されるように構成され、したがって、結像された標
識実像15は縞模様の球体で回転して表示されるので、
標識実像15の存在が明確に判断され、被接触カードが
かざしやすくなる。
【0110】図57は、上述した立体標識15eの他の
例を示し、この例では、立体標識15eを公転させて移
動させる表示を示す。すなわち、立体標識15eは、ク
ランク軸77に取付けられて、モータ76により回転さ
れる。そのために立体標識15eは公転し、これが前述
の図56で示される立体表示装置14で表示されると、
標識実像15は公転移動して表示されるので、標識実像
15の存在がより明確に判断され、被接触カードがかざ
しやすくなる。
【0111】図58は、立体表示装置14の他の例を示
し、この例では、任意の方向からのみ標識実像15が認
識できる表示を示す。例えば、自動改札装置10の通路
19(図1参照)を通行する利用客が先行者に続く後続
者が接近して通行する場合、操作を終了した先行者が立
体表示装14を過ぎると、先行者に対する標識実像15
の表示は不要となる。また、これが存在すると、操作不
良と勘違いを生じ、再度被接触カードをかざして誤操作
を招くこともあるので、先行者が立体表示装置14を過
ぎると、該先行者に対して標識実像15を見えなくする
ことが望ましい。
【0112】図58において、立体表示装置14は凸レ
ンズ機能のフレネルレンズ57と、標識を形成するディ
スプレイ58とにより構成して、フレネルレンズ57の
上方に標識実像15を結像するように設け、さらに、フ
レネルレンズ57の下面には液晶シャッタ78を配設し
ている。この液晶シャッタ78は、周知の液晶表示器で
構成し、該表示面を不透明状態に表示操作したときを標
識実像15を見えなくするシャッタ機能として利用す
る。
【0113】この例では、液晶シャッタ78の前方側半
分を(ハッチング部分)を不透明状態に表示操作するこ
とにより、この立体表示装置14を通り過ぎた先行者は
標識実像14を見ることが不可能であり、後続者側から
のみ標識実像15の認識が可能となる。
【0114】したがって、液晶シャッタ78の場合、任
意の方向からのみ標識実像15を認識させるには、その
認識方向のみシャッタを透明にして開放することで可能
となる。なお、液晶シャッタに代えて、物理的なシャッ
タで構成することもできる。
【0115】この発明は上述した複数の実施例で説明し
たが、この発明は請求項に示す技術的思想に基づいて実
施されるものであって、上述の実施例の構成のみに限定
されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動改札装置の外観斜視図。
【図2】 立体表示装置の平面図。
【図3】 通路側から見た立体表示装置の断面図。
【図4】 自動改札装置の制御回路ブロック図。
【図5】 実施例2の立体表示装置の平面図。
【図6】 他の例の通路側から見た立体表示装置の断面
図。
【図7】 他の例の通路側から見た立体表示装置の断面
図。
【図8】 実施例3の自動改札装置本体の平面図。
【図9】 自動改札装置本体の部分側面図。
【図10】 他の例の自動改札装置本体の平面図。
【図11】 自動改札装置本体の部分正面図。
【図12】 他の例の自動改札装置本体の平面図。
【図13】 自動改札装置本体の部分側面図。
【図14】 実施例4の自動改札装置本体の平面図。
【図15】 自動改札装置本体の部分側面図。
【図16】 立体表示装置の標識実像の結像の説明図。
【図17】 実施例5の自動改札装置の部分斜視図。
【図18】 自動改札装置本体の部分正面図。
【図19】 実施例6の立体表示装置の色変更手段の構
成図。
【図20】 他の例を示す立体表示装置の色変更手段の
構成図。
【図21】 色変更手段の動作フローチャート。
【図22】 他の例の色変更手段の動作フローチャー
ト。
【図23】 実施例7の立体表示装置のスイッチ手段の
構成図。
【図24】 スイッチ手段の動作フローチャート。
【図25】 他の例のスイッチ手段の動作フローチャー
ト。
【図26】 他の例のスイッチ手段の動作フローチャー
ト。
【図27】 実施例8の標識実像の位置設定を示す説明
図。
【図28】 実施例9の自動改札装置本体の側面図。
【図29】 他の例を示す自動改札装置本体の側面図。
【図30】 実施例10の標識実像の平面図。
【図31】 他の例を示す標識実像の斜視図。
【図32】 他の例を示す標識実像の斜視図。
【図33】 他の例を示す標識実像の斜視図。
【図34】 他の例を示す標識実像の斜視図。
【図35】 実施例11の標識実像図aと表示実像図b
とを示す説明図。
【図36】 表示切換え制御の動作フローチャート。
【図37】 実施例12の立体表示装置の平面図。
【図38】 実施例13の立体表示装置の斜視図。
【図39】 表示制御の動作フローチャート。
【図40】 実施例14の要部の制御回路ブロック図。
【図41】 実施例15の通路側から見た立体表示装置
の断面図。
【図42】 他の例の立体表示装置の断面図。
【図43】 実施例16の自動改札装置本体の部分斜視
図。
【図44】 立体表示装置の断面図。
【図45】 標識実像を得る原理の説明図。
【図46】 実施例17の自動改札装置本体の部分斜視
図。
【図47】 立体表示装置の断面図。
【図48】 グレーティング凹面鏡の断面図。
【図49】 実施例18の自動改札装置本体の部分斜視
図。
【図50】 立体表示装置の断面図。
【図51】 実施例19の通路側から見た立体表示装置
の断面図。
【図52】 実施例20の通路側から見た立体表示装置
の断面図。
【図53】 実施例21の自動改札装置本体の部分斜視
図。
【図54】 実施例21の立体表示装置の構成図。
【図55】 実施例22の自動改札装置本体の部分正面
図。
【図56】 他の例の通路側から見た立体表示装置の断
面図。
【図57】 他の例の立体標識の側面図。
【図58】 他の例の通路側から見た立体表示装置の断
面図。
【符号の説明】
10…自動改札装置 11…非接触カード 12…磁気券 14…立体表示装置 15,15a…標識実像 15d…×印 20…ゲート扉 22…アンテナ 23…レーザ発光器 24…レンズ 27…通信領域 41,56…反射鏡 51…明度検出センサ 53…液晶表示器 54…多数列屈折率分布型レンズ 55…凸レンズ 57…フレネルレンズ 58…ディスプレイ 59…凹面鏡 60…参照光発生器 70…凸レンズアレイ 72…速度センサ S9…人間センサ SW…スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 5/00 H04B 5/00 Z (72)発明者 西脇 順次 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 阿形 剛宏 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 小原 英行 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非接触カードとの通信のためのアンテナを
    備えた装置であって、 上記アンテナの通信領域の標識を実像で立体表示する立
    体表示装置を設けた通信装置。
  2. 【請求項2】人が前記アンテナに進入する進入速度を検
    出する進入速度検出手段を設けて、人の進入速度に対応
    して、前記立体表示装置の標識実像の表示位置を変更制
    御する請求項1記載の通信装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の通信装置を備え、 非接触カードの有効性を判定してゲートを開閉制御する
    自動改札装置。
  4. 【請求項4】前記立体表示装置の投光路中にアンテナを
    配置した請求項1または3記載の通信装置または自動改
    札装置。
  5. 【請求項5】前記立体表示装置の投光路中の特定された
    方向へ偏った位置にアンテナを配置した請求項1または
    3記載の通信装置または自動改札装置。
  6. 【請求項6】前記立体表示装置を複数台設けて、該各装
    置の標識実像を1つの位置で結ぶべく結像を設定した請
    求項1または3記載の通信装置または自動改札装置。
  7. 【請求項7】前記立体表示装置の表面とは角度を異にす
    る表面を持った第2の立体表示装置を増設して、該各装
    置の標識実像を1つの位置で結ぶべく結像を設定した請
    求項1または3記載の通信装置または自動改札装置。
  8. 【請求項8】前記標識実像の色を変更する色変更手段を
    備えた請求項1または3記載の通信装置または自動改札
    装置。
  9. 【請求項9】前記標識実像の色を非接触カードの受付け
    可否に対応して変更する色変更手段を備えた請求項1ま
    たは3記載の通信装置または自動改札装置。
  10. 【請求項10】前記標識実像の色を非接触カードの有効
    ・無効の判定に対応して変更する色変更手段を備えた請
    求項1または3記載の通信装置または自動改札装置。
  11. 【請求項11】接触カードとの通信機能も併設し、非接
    触カードと接触カードとの処理に対応して前記標識実像
    の色を変更する色変更手段を備えた請求項1または3記
    載の通信装置または自動改札装置。
  12. 【請求項12】前記標識実像を点灯、消灯するスイッチ
    手段を備えた請求項1または3記載の通信装置または自
    動改札装置。
  13. 【請求項13】前記標識実像を非接触カードの受付け可
    否に対応して点灯、消灯するスイッチ手段を備えた請求
    項1または3記載の通信装置または自動改札装置。
  14. 【請求項14】前記標識実像を非接触カードの有効・無
    効の判定に対応して点灯、消灯するスイッチ手段を備え
    た請求項1または3記載の通信装置または自動改札装
    置。
  15. 【請求項15】接触カードとの通信機能も併設し、非接
    触カードと接触カードとの処理に対応して前記標識実像
    を点灯、消灯するスイッチ手段を備えた請求項1または
    3記載の通信装置または自動改札装置。
  16. 【請求項16】装置に人が接近したことを検知する人間
    検知手段を設け、上記人間検知手段が人を検知したと
    き、前記標識実像を点灯するスイッチ手段を備えた請求
    項1または3記載の通信装置または自動改札装置。
  17. 【請求項17】移動しながらかざされれる非接触カード
    に対して、所定の通信処理が時間的に実行できる位置に
    前記標識実像を結像した請求項1または3記載の通信装
    置または自動改札装置。
  18. 【請求項18】アンテナの通信領域の外側の位置に、通
    信領域の方向を示す標識実像を結像した請求項1または
    3記載の通信装置または自動改札装置。
  19. 【請求項19】アンテナの通信領域の外側の位置に、そ
    れぞれが通信領域の方向を示す標識実像を結像する複数
    の立体表示装置を配設した請求項1または3記載の通信
    装置または自動改札装置。
  20. 【請求項20】前記標識実像を非接触カードの外観と同
    一または近似する形状に設定した請求項1または3記載
    の通信装置または自動改札装置。
  21. 【請求項21】前記標識実像を、アンテナの通信領域を
    非接触カードが移動する経路を表示する形状に設定した
    請求項1または3記載の通信装置または自動改札装置。
  22. 【請求項22】前記標識実像を、移動しながらかざされ
    る非接触カードが貫く標的形状に設定した請求項1また
    は3記載の通信装置または自動改札装置。
  23. 【請求項23】前記標識実像の表示を、非接触カードの
    受付け可否に対応して変更する表示変更手段を備えた請
    求項1または3記載の通信装置または自動改札装置。
  24. 【請求項24】前記標識実像の表示を、非接触カードの
    有効・無効の判定に対応して変更する表示変更手段を備
    えた請求項1または3記載の通信装置または自動改札装
    置。
  25. 【請求項25】前記標識実像をアンテナの通信領域内で
    移動させる標識実像移動手段を備えた請求項1または3
    記載の通信装置または自動改札装置。
  26. 【請求項26】前記非接触カードの状態を表示する表示
    手段を併設した請求項1または3記載の通信装置または
    自動改札装置。
  27. 【請求項27】前記立体表示装置の周辺の明度を検出す
    る明度検出手段と、該明度検出手段の信号に基づいて標
    識実像の明度を調整する標識実像明度調整手段とを備え
    た請求項1または3記載の通信装置または自動改札装
    置。
  28. 【請求項28】前記立体表示装置を、標識を写し込んだ
    ホログラムと、該ホログラムを照光する発光器とで構成
    した請求項1または3記載の通信装置または自動改札装
    置。
  29. 【請求項29】前記立体表示装置を、多数列屈折率分布
    型レンズと、該レンズの作動距離の位置に設けて標識を
    表示する平面ディスプレイとで構成した請求項1または
    3記載の通信装置または自動改札装置。
  30. 【請求項30】前記立体表示装置を、凸レンズと、該凸
    レンズの焦点距離以上離れた位置に設けて標識を表示す
    るディスプレイとで構成した請求項1または3記載の通
    信装置または自動改札装置。
  31. 【請求項31】前記立体表示装置を、凸レンズと、該凸
    レンズの下方に配置した反射鏡と、前記凸レンズの上方
    で焦点距離以上離れた位置に設けて標識を表示するディ
    スプレイとで構成した請求項1または3記載の通信装置
    または自動改札装置。
  32. 【請求項32】前記立体表示装置を、凹面鏡と、該凹面
    鏡の焦点距離以上離れた位置に設けて標識を表示するデ
    ィスプレイとで構成した請求項1または3記載の通信装
    置または自動改札装置。
  33. 【請求項33】前記立体表示装置を、標識を写し込んだ
    ホログラムと、該ホログラムの下方に配置した反射鏡
    と、前記ホログラムの上方に位置し該ホログラムを照光
    する発光器とで構成した請求項1または3記載の通信装
    置または自動改札装置。
  34. 【請求項34】前記立体表示装置をアンテナの内側に配
    置した請求項1または3記載の通信装置または自動改札
    装置。
  35. 【請求項35】前記立体表示装置の光源をアンテナの上
    方に配置した請求項1または3記載の通信装置または自
    動改札装置。
  36. 【請求項36】前記立体表示装置を、複数の凸レンズを
    アレイ状に配置し、各凸レンズで表示される標識実像を
    1箇所の位置に形成して構成した請求項1または3記載
    の通信装置または自動改札装置。
  37. 【請求項37】前記立体表示装置を、複数の凸レンズを
    アレイ状に配置して形成した2組の凸レンズアレイを対
    向させて、各対向レンズで表示される標識実像を1箇所
    の位置に形成して構成した請求項1または3記載の通信
    装置または自動改札装置。
  38. 【請求項38】前記立体表示装置を、該装置が表示する
    標識実像に対して通路の外側に設けた請求項3記載の自
    動改札装置。
  39. 【請求項39】前記立体表示装置の表示に、隣接の自動
    改札装置の通路方向に対して、非接触カードをかざして
    はならない旨の表示を設定した請求項3記載の自動改札
    装置。
JP9205329A 1996-10-03 1997-07-14 通信装置および該装置を備えた自動改札装置 Pending JPH10162177A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9205329A JPH10162177A (ja) 1996-10-03 1997-07-14 通信装置および該装置を備えた自動改札装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28330596 1996-10-03
JP8-283305 1996-10-03
JP9205329A JPH10162177A (ja) 1996-10-03 1997-07-14 通信装置および該装置を備えた自動改札装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10162177A true JPH10162177A (ja) 1998-06-19

Family

ID=26515009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9205329A Pending JPH10162177A (ja) 1996-10-03 1997-07-14 通信装置および該装置を備えた自動改札装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10162177A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002150237A (ja) * 2000-11-15 2002-05-24 Kyodo Printing Co Ltd 非接触通信システム
WO2011095083A1 (zh) * 2010-02-02 2011-08-11 山东新北洋信息技术股份有限公司 检票方法及设备
JP5312660B1 (ja) * 2012-10-17 2013-10-09 隆 山本 非接触データ通信における広告表示装置
WO2016114103A1 (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 オムロン株式会社 光デバイス、光システム及び改札機
JP2016130834A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 オムロン株式会社 光デバイス、光システム及び改札機
WO2017081989A1 (ja) * 2015-11-10 2017-05-18 オムロン株式会社 表示システム及びゲート装置
JP2017090880A (ja) * 2015-11-10 2017-05-25 オムロン株式会社 表示システム及びゲート装置
JP2019016176A (ja) * 2017-07-07 2019-01-31 株式会社芙蓉電子 ゲート装置
WO2022018929A1 (ja) * 2020-07-22 2022-01-27 日本電産サンキョー株式会社 非接触式情報処理装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002150237A (ja) * 2000-11-15 2002-05-24 Kyodo Printing Co Ltd 非接触通信システム
WO2011095083A1 (zh) * 2010-02-02 2011-08-11 山东新北洋信息技术股份有限公司 检票方法及设备
JP5312660B1 (ja) * 2012-10-17 2013-10-09 隆 山本 非接触データ通信における広告表示装置
JP2014081500A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Takashi Yamamoto 非接触データ通信における広告表示装置
US10267969B2 (en) 2015-01-13 2019-04-23 Omron Corporation Optical device, optical system, and ticket gate
WO2016114103A1 (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 オムロン株式会社 光デバイス、光システム及び改札機
JP2016130834A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 オムロン株式会社 光デバイス、光システム及び改札機
WO2017081989A1 (ja) * 2015-11-10 2017-05-18 オムロン株式会社 表示システム及びゲート装置
US10262510B2 (en) 2015-11-10 2019-04-16 Omron Corporation Display system and gate device
JP2017090880A (ja) * 2015-11-10 2017-05-25 オムロン株式会社 表示システム及びゲート装置
DE112016005171B4 (de) * 2015-11-10 2021-05-12 Omron Corporation Anzeigesystem und Zugangsvorrichtung
JP2019016176A (ja) * 2017-07-07 2019-01-31 株式会社芙蓉電子 ゲート装置
WO2022018929A1 (ja) * 2020-07-22 2022-01-27 日本電産サンキョー株式会社 非接触式情報処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1341119B1 (en) Iris recognition system
US7623111B2 (en) Image display apparatus
US7084415B2 (en) Fingerprint reading method using compared monochromatic images and fingerprint reading apparatus
CN105165006B (zh) 投影系统及半导体集成电路
CA2657694C (en) Apparatus and method for performing enrollment of user biometric information
CN109002231A (zh) 输入装置
CN106458154A (zh) 使用投射图标的车辆功能控制系统
CN109901313A (zh) 检测模组、背光模组、显示装置及电子设备
JPH10162177A (ja) 通信装置および該装置を備えた自動改札装置
CN108136600A (zh) 系统
CN112840372A (zh) 信息处理装置
EP3459004B1 (en) Multipurpose detection unit
CN110361870A (zh) 一种光学组件、发射单元、传感模组及电子设备
CN110214328A (zh) 指纹识别的方法、装置和电子设备
CN109977851A (zh) 检测模组、显示装置及电子设备
CN209167785U (zh) 一种光学投影模组
CN111339815A (zh) 一种光学检测装置及电子设备
AU2016204110B1 (en) An access control apparatus
CN206420569U (zh) 一种色标传感器
KR20230139406A (ko) 출입자 위치 표시바를 포함하는 스피드 게이트 및 이를 이용한 출입 통제 방법
JPH10124711A (ja) 案内装置および自動改札機
CN209326940U (zh) 一种检测单元
CN209167793U (zh) 一种光学投影模组
US20060210118A1 (en) Personal identification apparatus
CN209044290U (zh) 一种光学组件、光学投影模组、感测装置及设备