JPH10161354A - 静電荷像現像用現像剤及びそれを用いる画像形成方法 - Google Patents

静電荷像現像用現像剤及びそれを用いる画像形成方法

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JPH10161354A
JPH10161354A JP31619096A JP31619096A JPH10161354A JP H10161354 A JPH10161354 A JP H10161354A JP 31619096 A JP31619096 A JP 31619096A JP 31619096 A JP31619096 A JP 31619096A JP H10161354 A JPH10161354 A JP H10161354A
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JP
Japan
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fine particles
developer
carrier
resin
meth
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JP31619096A
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English (en)
Inventor
Kishiomi Tamura
希志臣 田村
Yoshiyasu Matsumoto
好康 松本
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像濃度が高く、かぶりのない高品質な出力
画像を長期にわたり安定して得ることのできる静電荷像
現像用現像剤、及び画像形成方法を提供する。 【解決手段】 結着樹脂及び着色剤を含有するトナー
と、磁性粒子表面を樹脂で被覆したキャリアとからな
り、該キャリア表面近傍にメタアクリル酸エステル成分
を含む有機微粒子を含有する静電荷像現像用現像剤及び
この現像剤により磁気ブラシを形成し、静電荷像を現像
する画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
写真法、静電印刷法等に用いられる静電荷像現像用現像
剤及びそれを用いる画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トナーを使用して静電荷像を現像
して出力用紙上等に画像を形成する、電子写真法による
画像形成方法が広く利用されている。
【0003】しかしこの電子写真法による画像形成方法
は、その使用環境により出力画像の品質が大きく変動す
る。例えば、夏場の高湿時には、過剰な現像により文字
やハーフトーンがつぶれたり、背景部にかぶりが生じた
りする。又、冬場の低湿時には、十分な画像濃度が得ら
れない場合がある。
【0004】この様な品質変動を抑制するために、従来
は、感光体上に現像されたトナー層の光学濃度をセンサ
により読みとることで現像状態を把握し、トナーの搬送
量や現像バイアスにフィードバック制御をかけることが
行われているが、これらのフィードバック制御は、コス
ト高になることに加え、トナーによるセンサの汚染や感
光体劣化やフィルミングにより誤動作が発生し易く、そ
の結果、トナーの過剰補給等の原因となり、逆に不良画
像を発生させてしまうことも少なくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたものであり、その目的は、画像濃度が高
く、かぶりの無い高品質な出力画像を長期にわたり安定
して得ることのできる静電荷像現像用現像剤、及び画像
形成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、結
着樹脂及び着色剤を含有するトナーと、磁性粒子表面を
樹脂で被覆したキャリアとからなり、該キャリア表面近
傍に(メタ)アクリル酸エステル成分を含む有機微粒子
を含有する静電荷像現像用現像剤、前記(メタ)アクリ
ル酸エステル成分が脂環構造を持ち、有機微粒子の10
〜90wt%含まれること、前記脂環構造を持つ(メ
タ)アクリル酸エステル成分が、シクロヘキシルメタク
リレートであること、前記有機微粒子の水分量が0.4
〜2.4wt%の範囲にあること、前記有機微粒子の平
均一次粒径が、30〜800nmであること、前記有機
微粒子が架橋剤を含有すること、前記磁性粒子表面を被
覆する樹脂がポリオレフィンであること、及び、これら
の現像剤により磁気ブラシを形成し、静電荷像を現像す
る画像形成方法、によって達成される。
【0007】即ち、本発明者は、表面近傍に(メタ)ア
クリル酸エステル成分を含む有機微粒子を含有する、磁
性粒子表面を樹脂で被覆したキャリアを用いれば、トナ
ーに安定した帯電性を付与できることを見出し、本発明
に至ったものである。
【0008】以下、本発明について項目毎に述べる。
【0009】《キャリア》本発明のキャリアは、磁性粒
子表面が樹脂で被覆され、表面近傍に(メタ)アクリル
酸エステル成分を含む有機微粒子を含有することを特徴
とする。
【0010】(磁性粒子)キャリアに使用する磁性粒子
としては、磁場によってその方向に強く磁化する物質を
用いることができる。具体的には、鉄粉粒子、Znフェ
ライト、Niフェライト、Cuフェライト、Mnフェラ
イト、Mn−Znフェライト、Mn−Mgフェライト、
Cu−Znフェライト、Ni−Znフェライト、Mn−
Cu−Znフェライト等のフェライト粒子や、マグネタ
イト粒子等、公知の材料を使用することができる。
【0011】(樹脂)磁性粒子を被覆する樹脂は、公知
の材料を使用することができる。具体的には、スチレン
系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン/アクリル系樹脂、
エステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエチレン等のオ
レフィン系樹脂、フェノール樹脂、カーボネート系樹
脂、ケトン系樹脂、フッ素化メタクリレートやフッ化ビ
ニリデン等のフッ素系樹脂、シリコーン系樹脂又はその
変性品等、若しくはこれらのうちの2種以上の共重合体
や混合体からなる樹脂を用いることができる。これらの
うち、特に好ましくは、ポリオレフィンである。磁性粒
子を被覆する樹脂の量としては、キャリア全体に対し、
0.5〜20wt%の範囲が好ましい。
【0012】これらの樹脂は、溶液重合法、懸濁重合
法、乳化重合法、塊状重合法、in−situ重合法
等、公知の製造方法により得ることができる。
【0013】磁性粒子を被覆するに当たり、好ましい樹
脂分子量は、重量平均分子量Mwとしては50,000
〜1,000,000、数平均分子量Mnとしては1
0,000〜500,000である。又、重量平均分子
量Mwと数平均分子量Mnとの比Mw/Mnは2.0〜1
0.0の範囲が好ましい。
【0014】ここで、樹脂の重量平均分子量及び数平均
分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(G
PC)を用いて測定することができる。尚、測定に当た
っては、予め複数種の単分散ポリスチレン及びジフェニ
ルメタンにより作成しておいた検量線を使用する。
【0015】(樹脂で被覆する方法)磁性粒子を樹脂で
被覆する方法は、特に限定されず、公知の方法を適用で
きる。具体的には、例えば、a)被覆用樹脂を適当な溶
剤に溶かし、磁性粒子の表面にスプレーコートする方
法、b)磁性粒子の表面に被覆用樹脂粉末を静電的に付
着させ、更に樹脂材料の融点近傍又はそれ以上の温度に
加熱しながら機械的に固定化する方法、c)磁性粒子表
面で被覆用樹脂のモノマーを重合成長させ被覆する、特
開昭60−106808号公報等に記載の方法(表面重
合被覆法)、等を適用できる。又、これらの方法のうち
2種以上を併用しても良い。
【0016】これらの被覆方法のうち、c)の磁性粒子
表面で被覆用樹脂のモノマーを重合成長することで被覆
する方法を使用すると、十分な厚みを持った樹脂被覆層
を均一に形成することができるため、より特性の安定し
た現像剤が得られる点で好ましい。
【0017】即ち、チタン及び/又はジルコニウムを
含有する、炭化水素溶媒に可溶な高活性触媒成分、磁
性粒子、有機アルミニウム化合物、を用いて磁性粒子
表面上で被覆用樹脂のモノマーを重合成長させ、樹脂被
覆層を形成する方法である。この樹脂被覆方法を適用す
るモノマーとしては、オレフィンモノマーを選択すると
特に良好な結果が得られる。
【0018】(有機微粒子)本発明に係る有機微粒子
は、(メタ)アクリル酸エステル成分を含有すれば、
(メタ)アクリル系樹脂やスチレン/(メタ)アクリル
系共重合樹脂をはじめとし、エステル系樹脂、ウレタン
系樹脂、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、フェノー
ル樹脂、カーボネート系樹脂、ケトン系樹脂、フッ素化
メタクリレートやフッ化ビニリデン等のフッ素系樹脂、
シリコーン系樹脂又はその変性品等とメタアクリル系樹
脂の共重合体や混合体、もしくはこれらのうちの2種以
上の共重合体や混合体からなるものを用いることができ
る。又、2種以上の有機微粒子を併用しても良い。
【0019】本発明において好ましくは、脂環構造をも
つ(メタ)アクリル酸エステル成分を、有機微粒子全体
に対し、10〜90wt%の範囲で含有するものであ
る。ここで、脂環構造をもつ(メタ)アクリル酸エステ
ル成分としては、例えば、シクロブチルアクリレート、
シクロペンチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレ
ート、シクロオクチルアクリレート、シクロドデシルア
クリレート、フェニルアクリレート等を挙げることがで
きる。これらのうち特に好ましいものは、シクロヘキシ
ルメタクリレートを含有する有機微粒子である。尚、シ
クロヘキシルメタクリレートは、共重合状態、混合状態
のいずれで含有されてもよい。有機微粒子のシクロヘキ
シルメタクリレートの含有量を調整する方法としては、
他の樹脂成分との共重合比を調整する、混合比を調整す
る、のいずれでも良い。又、シクロヘキシルメタクリレ
ートを含有しない、又は含有量の異なる有機微粒子を併
用することで、全体としてシクロヘキシルメタクリレー
ト含有量を調節する方法でも良い。
【0020】本発明においては、有機微粒子の分子構造
が架橋構造をとるものを使用すると、キャリア表面近傍
の構造安定性を向上させることができ、より好ましい結
果を得ることができる。架橋構造を持たせるためには、
重合時に公知の架橋剤を使用する。架橋剤としては、具
体的には、ジビニルベンゼン、1,5−ヘキサジエン−
3−イン、ヘキサトリエン、ジビニルエーテル、ジビニ
ルスルホン等のジビニル化合物、フタル酸アリル、2,
6−ジアリルフェノール、ジアリルカルビノール等のジ
アリル化合物、ジアクリル酸化合物、トリアクリル酸化
合物、アルデヒドやジアルデヒド化合物、尿素誘導体、
エチレングリコール、プロピレングリコール等のジオー
ル及びその誘導体、トリメチロールプロパン等のトリオ
ール及びその誘導体、フタル酸やフマル酸等のジカルボ
ン酸化合物、トリメリット酸等のトリカルボン酸化合
物、モノ及びジアミン化合物、ジイソシアナート、ビス
エポキシ化合物、ビスエチレンイミン化合物、スチレン
単量体等を必要に応じて選択し、使用することができ
る。又、これらのうち2種以上を併用しても良い。
【0021】本発明に係る有機微粒子の平均一次粒径
は、30〜800nmの範囲内であることが好ましく、
より好ましくは30〜500nmの範囲内である。30
nmよりも小さい場合は、本発明の効果を十分に発現さ
せることができない。又、800nmよりも大きい場合
は、キャリア表面からの離脱が生じやすく、画像不良の
原因となり易い。なお、有機微粒子の平均一次粒径は、
電子顕微鏡による観察によって求めることができる。
【0022】本発明においては、以下の条件にてカール
フィッシャー法を利用して求めた水分量が0.4〜2.
4wt%の範囲にある有機微粒子を使用すると良好な結
果を得られる。水分量は、具体的には、30℃、80%
RHで24時間、測定試料を調湿した後、110℃に加
熱して水分量測定装置AQS−724(平沼産業(株)
製)で測定して求めるものとする。
【0023】有機微粒子の水分量を調節するには、有機
微粒子の組成又は組成比を調整する、乳化剤量や種類を
調整する、等の方法を使用することができる。
【0024】(有機微粒子の製造方法)有機微粒子の製
造方法は特に制限されるものではなく、乳化重合法、懸
濁重合法等の重合成長法、溶液重合の後にスプレー噴霧
する方法等公知の有機微粒子製造方法を使用することが
できる。これらのうち、特に好ましい製造方法は、乳化
剤を使用することで微粒子を安定して得ることのできる
乳化重合法である。
【0025】(キャリアへ有機微粒子を添加する方法)
本発明においてキャリア表面近傍に有機微粒子を添加す
る方法は、特に限定されるものではなく、公知の添加方
法を使用することができる。具体的には、例えば、A)
ヘンシェルミキサー、Wコーン混合機等公知の乾式混合
機を使用して、キャリア表面に添加、複合化する方法、
B)ハイブリダイザ、オングミル等公知の表面改質装置
を使用して、キャリア表面に添加、複合化する方法、
C)被覆樹脂に有機微粒子を混合した混合樹脂でキャリ
アを被覆することで、キャリア表面に添加、複合化する
方法、等を適用できる。又、これらの方法のうち2以上
を併用しても良い。尚、添加、複合化する場合に必要に
応じて混合温度を制御することで、より安定した添加、
複合化状態を得ることができる。
【0026】(トナー)本発明の現像剤に用いられるト
ナーは、公知のものを使用することができる。具体的に
は、少なくとも結着樹脂、着色剤からなり、更に必要に
応じて離型剤、荷電制御剤、流動化剤、磁性体が添加さ
れたトナーである。構成材料には公知のものが用いられ
る。
【0027】又、トナーの製造方法としても公知の方法
を用いることができる。具体的には、構成材料を混合
し、溶融混練した後、冷却工程を経て、粉砕、分級を行
い、トナーを得る粉砕法、又、乳化重合、懸濁重合等を
用いてトナーを得る重合法等が使用できる。
【0028】(現像剤)本発明の現像剤は、前述のキャ
リアとトナーを混合して作製される。ここで、キャリア
とトナーの混合に際しては、従来より公知の混合機を用
いることができるが、その際に現像剤に加わるストレス
が小さいもののほうが好ましい。具体的には、ヘンシェ
ルミキサー等の高速撹拌型よりもV型混合機、Wコーン
混合機、ロッキングミキサー等の自転型の混合機のほう
が良好な結果を得られる。又、キャリアとトナーの混合
比率は、現像剤全体の重量に対し、トナー重量が3〜1
5wt%の範囲が好ましい。
【0029】(画像形成方法)本発明の現像剤により、
静電潜像を現像する方法としては、公知の方法を使用す
ることができるが、現像領域へ現像剤を搬送する方式と
して、磁気束縛力を利用して現像剤を磁気ブラシの形態
として搬送する方式を使用することが好ましい。尚、こ
の場合、現像剤により形成した磁気ブラシが、静電潜像
を形成している感光体に直接接触して現像を行う接触現
像方式と、近接するが接触はしない現像方法である非接
触現像方式のいずれを使用しても良い。
【0030】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0031】実施例1 《キャリアAの作製》オートクレーブ中に、脱水n−ヘ
キサン500mlと、予め減圧乾燥しておいた磁性粒子
(マグネタイト、重量平均粒径55μm)450gを入
れ撹拌する。次いで、チーグラー・ナッタ触媒を2.0
ミリモル添加し撹拌を行い、磁性粒子表面に触媒を担持
させた。
【0032】次いで、オートクレーブ上部ノズルより予
め減圧乾燥し脱水n−ヘキサンに混合してスラリー状と
しておいたカーボンブラック(ライオンアクゾ(株)
製、Ketchen Black EC)0.22gを
投入した。
【0033】その後、加圧下、90℃で40分間エチレ
ンガスを連続的に供給することで、磁性粒子表面にてエ
チレンを重合反応させ、カーボンブラックを含有するポ
リエチレンで被覆されたマグネタイト粒子を得た。
【0034】その後、目開き106μmの篩を通過させ
て凝集物を除去して、キャリアAを得た。得られたキャ
リアAの樹脂被覆量はキャリア全体に対し5.0重量%
であった。
【0035】《キャリアBの作製》乳化重合法により作
製したシクロヘキシルメタクリレート/メチルメタクリ
レート共重合樹脂(共重合重量比50/50)微粒子
(平均一次粒径120nm)を、キャリアAに対し、重
量比で1.5wt%添加した。次いで、メカノミル(岡
田精工(株)製)にて、80℃の加温下で撹拌すること
で、キャリア表面にシクロヘキシルメタクリレート/メ
チルメタクリレート共重合樹脂微粒子を複合化して、キ
ャリアBを得た。
【0036】《キャリアCの作製》シクロヘキシルメタ
クリレート、メチルメタクリレートに加え、架橋剤とし
てエチレングリコールジメタクリレートを使用した共重
合架橋型樹脂(共重合重量比70/20/10)微粒子
(平均一次粒径250nm)を、乳化重合法により作製
し、該樹脂微粒子をキャリアAに対し、重量比で0.5
wt%添加した。次いで、キャリアBと同様にして、キ
ャリア表面にシクロヘキシルメタクリレート/メチルメ
タクリレート/エチレングリコールジメタクリレート共
重合架橋型樹脂微粒子を複合化して、キャリアCを得
た。
【0037】《キャリアDの作製》シクロヘキシルメタ
クリレート、メチルメタクリレートに加え、架橋剤とし
てエチレングリコールジメタクリレートを使用した共重
合架橋型樹脂(共重合重量比35/35/30)微粒子
(平均一次粒径50nm)を、乳化重合法により作製
し、該樹脂微粒子をキャリアAに対し、重量比で1.0
wt%添加した。次いで、キャリアBと同様にして、キ
ャリア表面にシクロヘキシルメタクリレート/メチルメ
タクリレート/エチレングリコールジメタクリレート共
重合架橋型樹脂微粒子を複合化して、キャリアDを得
た。
【0038】《キャリアEの作製》乳化重合法により作
製したシクロヘキシルメタクリレート/メチルメタクリ
レート共重合樹脂(共重合重量比90/10)微粒子
(平均一次粒径150nm)と、同じく乳化重合法によ
り得られたスチレン/メチルメタクリレート共重合樹脂
(共重合重量比70/30)微粒子(平均一次粒径15
0nm)を、キャリアAに対し、それぞれ重量比で1.
0wt%、0.6wt%添加した。次いで、メカノミル
(岡田精工(株)製)にて、80℃の加温下で撹拌する
ことで、キャリア表面にシクロヘキシルメタクリレート
/メチルメタクリレート共重合樹脂微粒子及びスチレン
/メチルメタクリレート共重合樹脂微粒子を複合化し
て、キャリアEを得た。
【0039】《キャリアFの作製》乳化重合法により作
製したシクロヘキシルメタクリレート/ブチルアクリレ
ート共重合樹脂(共重合重量比80/20)微粒子(平
均一次粒径320nm)を、キャリアAに対し、重量比
で1.5wt%添加した。次いで、キャリアBと同様に
して、キャリア表面にシクロヘキシルメタクリレート/
ブチルアクリレート共重合樹脂微粒子を複合化して、キ
ャリアFを得た。
【0040】《キャリアGの作製》乳化重合法により作
製したスチレン樹脂微粒子(平均一次粒径200nm)
を、キャリアAに対し、重量比で0.8wt%添加し
た。次いで、キャリアBと同様にして、キャリア表面に
スチレン樹脂微粒子を複合化して、キャリアGを得た。
【0041】各キャリアの構成を以下に示す。
【0042】
【表1】
【0043】《トナー1の作製》スチレン/アクリル樹
脂100重量部に対し、離型剤として低分子量ポリプロ
ピレン(ビスコール660P:三洋化成)3重量部、着
色剤としてカーボンブラック(ブラックパールL:キャ
ボット)8重量部、荷電制御剤として、鉄含有ジアゾ錯
体化合物(保土ヶ谷化学:T−77)1.5重量部を混
合し、2軸混練機にて溶融混練を行なった。その後冷
却、粗砕工程を経て、微粉砕、風力分級を行い、重量平
均粒径が7.0μmの着色粒子1を得た。
【0044】上記の着色粒子1に、疎水性酸化珪素微粒
子(H2050EP:ワッカーケミカル)1.0重量部
を外添混合し、実施例に使用するトナー1とした。
【0045】《トナー2の作製》ポリエステル樹脂10
0重量部に対し、離型剤として天然ワックス(精製カル
ナバワックスNo.1:野田ワックス)2重量部、着色
剤としてカーボンブラック(ブラックパールL:キャボ
ット)12重量部を混合し、2軸混練機にて溶融混練を
行なった。その後冷却、粗砕工程を経て、微粉砕、風力
分級を行い、重量平均粒径が7.5μmの着色粒子2を
得た。
【0046】上記の着色粒子2に、疎水性酸化珪素微粒
子(R−805:日本アエロジル)0.8重量部を外添
混合し、実施例に使用するトナー2とした。
【0047】《現像剤の作製》現像剤中のトナー濃度が
6wt%となるように各キャリアA〜Gとトナー1を、
それぞれV型混合機に投入し、20分間混合して正帯電
現像剤A1〜G1を作製した。
【0048】又、同様にして、各キャリアA〜Gとトナ
ー2を組み合わせて、負帯電現像剤A2〜G2を作製し
た。
【0049】《性能評価1》上記の現像剤のうち、トナ
ー1を使用した正帯電現像剤A1〜G1の7種類につい
て、各650gを市販の複写機Konica4155
(コニカ(株)製)に搭載し、30℃、80%RHにて
連続15万枚複写の実写評価を行った。
【0050】その際に、原稿のベタ部(相対反射濃度
1.30)、ハーフトーン部(相対反射濃度0.8
0)、背景部(相対反射濃度0.00)の3箇所につい
て、その出力画像の白紙に対する相対反射濃度を測定し
た。尚、評価は初期と15万枚目の2度行なった。
【0051】又、濃度測定には反射濃度計RD−918
(マクベス社製)を使用し、ベタ部は相対反射濃度1.
30以上が良好、ハーフトーン部については0.78か
ら0.85の範囲内が良好、背景部については0.00
5以下が良好な画像と判断した。
【0052】現像剤の帯電量についても、評価を初期と
15万枚目の2度行い、帯電量の変動が少ないほど良好
であると判断した。尚、帯電量の測定は、以下の手順で
行った。
【0053】(帯電量の測定)本実施例において、トナ
ーの帯電量Q(μC/g)は、ブローオフ式帯電量測定
装置TB−200(東芝ケミカル(株)製)を使用し、
以下の操作にて求めた。即ち、メッシュを張った測定容
器内に現像剤を投入し、一定時間、一定圧力のガスを吹
き込むことで現像剤中からトナーを分離、除去した。そ
の後、測定容器に残留したキャリア側の静電荷量を電荷
量計により測定し、分離したトナーの総電荷量q(μ
C)を得た。これは、トナーとキャリアの持つ電荷量
が、極性を逆にして一致することを利用している。
【0054】更に、トナーを分離除去後の現像剤の重量
減少量w(g)から分離したトナーの総重量を得た。
【0055】得られた分離トナーの総電荷量q、総重量
wから、トナーの帯電量Q(μC/g)は以下の式
(1)により求めた。
【0056】Q=q/w (1) ここで、測定容器に使用するメッシュは、キャリアとト
ナーの粒径に応じて、分離するのに適切な目開きのもの
を使用した。又、その他の測定条件は以下に示す。
【0057】メッシュ材質:ステンレス 測定試料重量:約0.5g 使用ガス :乾燥N2ガス ブロー圧力 :1.0kgf/cm2 ブロー時間 :10秒 《性能評価2》トナー2を使用した負帯電現像剤A2〜
G2の7種類について、各650gを市販の複写機Ko
nica7050(コニカ(株)製)に搭載し、性能評
価1と同様に、連続15万枚複写の実写評価を行った。
【0058】又、その際の出力画像及び帯電量の評価も
性能評価1と同様に行った。
【0059】以上の評価結果を表2に示す。
【0060】
【表2】
【0061】
【発明の効果】実施例にて実証した如く、本発明によれ
ば、かぶりのない高品質な出力画像を長期にわたり安定
して得ることができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂及び着色剤を含有するトナー
    と、磁性粒子表面を樹脂で被覆したキャリアとからな
    り、該キャリア表面近傍に(メタ)アクリル酸エステル
    成分を含む有機微粒子を含有することを特徴とする静電
    荷像現像用現像剤。
  2. 【請求項2】 前記(メタ)アクリル酸エステル成分が
    脂環構造を持ち、有機微粒子の10〜90wt%含まれ
    ることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用現
    像剤。
  3. 【請求項3】 前記脂環構造を持つ(メタ)アクリル酸
    エステル成分が、シクロヘキシルメタクリレートである
    ことを特徴とする請求項2に記載の静電荷像現像用現像
    剤。
  4. 【請求項4】 前記有機微粒子の水分量が0.4〜2.
    4wt%の範囲にあることを特徴とする請求項1、2又
    は3に記載の静電荷像現像用現像剤。
  5. 【請求項5】 前記有機微粒子の平均一次粒径が、30
    〜800nmであることを特徴とする請求項1、2、3
    又は4に記載の静電荷像現像用現像剤。
  6. 【請求項6】 前記有機微粒子が架橋剤を含有すること
    を特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の静電
    荷像現像用現像剤。
  7. 【請求項7】 前記磁性粒子表面を被覆する樹脂がポリ
    オレフィンであることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5又は6に記載の静電荷像現像用現像剤。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7に記載の現像剤により磁
    気ブラシを形成し、静電荷像を現像することを特徴とす
    る画像形成方法。
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