JPH10161234A - 人物写真撮影装置 - Google Patents

人物写真撮影装置

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Publication number
JPH10161234A
JPH10161234A JP8317688A JP31768896A JPH10161234A JP H10161234 A JPH10161234 A JP H10161234A JP 8317688 A JP8317688 A JP 8317688A JP 31768896 A JP31768896 A JP 31768896A JP H10161234 A JPH10161234 A JP H10161234A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trimming
still image
photographing
person
image
Prior art date
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Pending
Application number
JP8317688A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Yamanaka
義明 山中
Koji Suzuki
厚司 鈴木
Takeshi Hattori
毅 服部
Takashi Deguchi
俊 出口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP8317688A priority Critical patent/JPH10161234A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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  • Storing Facsimile Image Data (AREA)
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  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影される人物が行わなければならない撮影
のための調整の量を少なくして、各人物にとっての写真
を得るまでの時間を短くし、また、人物写真撮影装置の
本来の画像出力能力を有効に活用し、撮影されるために
待っている人物の待ち時間も短くしつつ、不自然な恰好
で座る必要がなく、ピントの合った、適切な顔の位置や
顔の大きさの写真を得るようにすること。 【解決手段】 人物を撮影する撮影手段と、前記撮影手
段による撮影により得られる静止画を記憶する記憶手段
と、前記記憶手段により記憶されている静止画を、前記
撮影手段により撮影される人物から視認可能に表示する
静止画表示手段と、トリミング範囲を指示する指示入力
手段と、前記指示入力手段により指示されたトリミング
範囲に応じて、前記記憶手段に記憶されている静止画を
トリミングするトリミング処理手段と、前記トリミング
処理手段によりトリミングされた静止画のハードコピー
を出力する画像出力手段と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人物写真撮影装置に
関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来の人物写真撮影装置は、撮影される
人物の像が表示されたモニタ又は鏡を撮影前に見て、撮
影される人物が、顔を突き出したり、顔を引っ込めたり
して顔の大きさを調整し、椅子の高さを調整したり背中
を曲げたり伸ばしたりして顔の位置を調整して、構図を
決定してから撮影していた。例えば、座高の高い顔の大
きな人物では、椅子を最低の位置まで下げさらに顔の高
さを低くするために尻の位置を前に出し、足を抱えこむ
ようにして座り、前に出ようとする顔を必死に引っ込め
る必要があった。また、座高の低い顔の小さな人物は、
顔の大きさを大きくするために椅子の前の方に座り、さ
らに、椅子を最高の位置まで上げさらに顔の高さを高く
するために背筋を必死に伸ばす必要があった。
【0003】しかし、このように不自然な恰好で座るの
は難しいので、顔の位置が高すぎたり低すぎたり、顔の
大きさが大きすぎたり小さすぎたりする写真になったり
していた。また、顔の大きさの調整のために顔を前後さ
せすぎると被写界深度の範囲外となり、ピントの外れた
写真になってしまっていた。そして、このように撮影さ
れる人物が色々と調整しなければならないので、各人物
にとっては写真を得るまでの時間が長くなり、また、各
人物がこの人物写真撮影装置を占有する時間が長くな
り、この人物写真撮影装置の本来の画像出力能力を有効
に活用できないばかりか、この人物写真撮影装置で撮影
されるために待っている人物の待ち時間も長くなるとい
う問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、椅子の高さを
より高い位置から低い位置まで調整できるようにして、
さらに椅子の前後位置も調整できるようにし、電子カメ
ラにオートフォーカス機能を設けることも考えられる
が、不自然な恰好で座る必要性は殆ど無くなるが、椅子
の調整にさらに時間がかかったり、人によっては面倒臭
がって、椅子の調整をせずに、さらに不自然な恰好で座
る結果になったりする問題がある。
【0005】本発明の目的は、撮影される人物が行わな
ければならない撮影のための調整の量を少なくして、各
人物にとっての写真を得るまでの時間を短くし、また、
人物写真撮影装置の本来の画像出力能力を有効に活用
し、撮影されるために待っている人物の待ち時間も短く
しつつ、不自然な恰好で座る必要がなく、ピントの合っ
た、適切な顔の位置や顔の大きさの写真を得るようにす
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、特許請
求の範囲に記載の各請求項により解決される。以下、各
請求項について説明する。なお、引用項と重複する説明
は省略する。
【0007】〔請求項1の説明〕『人物を撮影する撮影
手段と、前記撮影手段による撮影により得られる静止画
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶されて
いる静止画を、前記撮影手段により撮影される人物から
視認可能に表示する静止画表示手段と、トリミング範囲
を指示する指示入力手段と、前記指示入力手段により指
示されたトリミング範囲に応じて、前記記憶手段に記憶
されている静止画をトリミングするトリミング処理手段
と、前記トリミング処理手段によりトリミングされた静
止画のハードコピーを出力する画像出力手段と、を有す
る人物写真撮影装置。』により、撮影された静止画に対
するトリミング範囲を指示でき、指示されたトリミング
範囲に応じてトリミングするので、撮影される人物が行
わなければならない撮影のための調整の量を少なくでき
る。従って、各人物にとっての写真を得るまでの時間を
短くできる。そして、人物写真撮影装置の本来の画像出
力能力を有効に活用でき、また、撮影されるために待っ
ている人物の待ち時間も短くできる。さらに、撮影され
た静止画に対するトリミング範囲を指示でき、指示され
たトリミング範囲に応じてトリミングするので、所定の
位置に顔を持ってくるために、不自然な恰好で座る必要
がなく、顔の大きさを所定の大きさにするために顔を前
後させる必要がなく、ピントの合った、適切な顔の位置
や顔の大きさの写真を得るようにすることが簡単にでき
る。
【0008】〔請求項2の説明〕『前記トリミング処理
手段は、複数の予め定められたトリミング範囲の中から
前記指示入力手段により選択されたトリミング範囲に基
づいて、トリミング処理するものであり、前記指示入力
手段は、前記複数の予め定められたトリミング範囲の中
からの選択を入力できるものであることを特徴とする請
求項1に記載の人物写真撮影装置。』により、速やかな
トリミング範囲の選択ができ、各人物にとってのトリミ
ング範囲を指定する時間を短くできる。そして、これに
より、人物写真撮影装置の本来の画像出力能力を有効に
活用でき、また、撮影されるために待っている人物の待
ち時間も短くできる。
【0009】〔請求項3の説明〕『前記静止画表示手段
は、前記記憶手段により記憶されているトリミング処理
する前の静止画に、前記複数の予め定められたトリミン
グ範囲を示す画像を合成した画像を表示できることを特
徴とする請求項2に記載の人物写真撮影装置。』によ
り、撮影手段により撮影される人物が、撮影された静止
画とこの静止画上のトリミング範囲を見て、ポーズに応
じたトリミング範囲を指示することができ、より良好な
トリミング範囲の指示ができる。
【0010】〔請求項4の説明〕『前記静止画表示手段
は、前記記憶手段により記憶されているトリミング処理
する前の静止画にカーソルを合成した画像を表示でき、
前記指示入力手段は、前記静止画表示手段が表示するカ
ーソルの位置を移動させて、顔上端位置及び顔下端位置
の少なくとも一方を入力できるものであり、前記トリミ
ング処理手段は、前記指示入力手段により入力された前
記顔上端位置及び前記顔下端位置の少なくとも一方に基
づいて、トリミング処理するものであることを特徴とす
る請求項1に記載の人物写真撮影装置。』により、トリ
ミング範囲の指示として、顔上端位置及び顔下端位置の
少なくとも一方を入力できるので、簡単にトリミング範
囲の指示をでき、さらに、入力された顔上端位置及び顔
下端位置の少なくとも一方に基づいて、トリミング処理
するので、顔の位置が良好な位置にあるハードコピーを
得ることができる。
【0011】特に、日本国のパスポート用の写真プリン
トの場合、縦40mm×横30mmの写真サイズに顔の
上端が写真上端から7±2mmに位置し、顔の縦の長さ
が27±2mmになるようにしなければならず、顔の上
端の位置と下端の位置を所定の位置に決めなければなら
ないが、本請求項により、簡単にこのサイズ・位置を満
たす写真プリントを得ることができる。
【0012】〔請求項5の説明〕『前記記憶手段により
記憶されているトリミング処理する前の静止画を解析し
て、前記顔上端位置及び顔下端位置の少なくとも一方を
推測し、推測された前記顔上端位置及び顔下端位置の少
なくとも一方をカーソルの初期位置と決定するカーソル
位置決定手段を有し、前記静止画表示手段は、前記記憶
手段により記憶されているトリミング処理する前の静止
画に、前記カーソル位置決定手段により決定されたカー
ソルの初期位置にカーソルを合成した画像を表示するこ
とを特徴とする請求項4に記載の人物写真撮影装置。』
により、顔上端位置及び顔下端位置の少なくとも一方を
より簡単に入力でき、各人物にとってのトリミング範囲
を指定する時間を短くできる。そして、これにより、人
物写真撮影装置の本来の画像出力能力を有効に活用で
き、また、撮影されるために待っている人物の待ち時間
も短くできる。
【0013】〔請求項6の説明〕『人物を撮影する撮影
手段と、前記撮影手段による撮影により得られる静止画
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶されて
いる静止画を解析して、トリミング範囲を推測するトリ
ミング範囲推測手段と、前記記憶手段により記憶されて
いる静止画上に、前記トリミング範囲推測手段により推
測されたトリミング範囲を示す画像を合成した画像を、
前記撮影手段により撮影される人物から視認可能に表示
する静止画表示手段と、前記静止画表示手段により表示
されているトリミング範囲で了承するか否かを入力する
承認入力手段と、了承されたトリミング範囲に基づいて
トリミングするトリミング処理手段と、前記トリミング
処理手段によりトリミングされた静止画のハードコピー
を出力する画像出力手段と、を有する人物写真撮影装
置。』により、撮影された静止画を解析し、撮影された
静止画に対するトリミング範囲を推測し、了承されたト
リミング範囲に応じてトリミングするので、撮影される
人物が行わなければならない撮影のための調整の量を少
なくでき、さらに、トリミングのための調整の量も少な
くできる。従って、各人物にとっての写真を得るまでの
時間を短くできる。そして、人物写真撮影装置の本来の
画像出力能力を有効に活用でき、また、撮影されるため
に待っている人物の待ち時間も短くできる。さらに、撮
影された静止画に対するトリミング範囲を指示でき、指
示されたトリミング範囲に応じてトリミングするので、
所定の位置に顔を持ってくるために、不自然な恰好で座
る必要がなく、顔の大きさを所定の大きさにするために
顔を前後させる必要がなく、ピントの合った、適切な顔
の位置や顔の大きさの写真を得るようにすることが簡単
にできる。
【0014】〔請求項7の説明〕『前記トリミング範囲
推測手段は、人物の顔上端位置及び顔下端位置の少なく
とも一方を推測し、推測された前記人物の顔上端位置及
び顔下端位置の少なくとも一方に基づいて、前記トリミ
ング範囲を推測するものであり、前記静止画表示手段
は、前記トリミング範囲推測手段により推測された前記
人物の顔上端位置及び顔下端位置の少なくとも一方を示
すことにより、前記トリミング範囲を示すものであるこ
とを特徴とする請求項6に記載の人物写真撮影装置。』
により、トリミング範囲を簡単に認識でき、速やかなト
リミング範囲の了承ができ、トリミング範囲を了承する
までの時間を短くできる。そして、これにより、人物写
真撮影装置の本来の画像出力能力を有効に活用でき、ま
た、撮影されるために待っている人物の待ち時間も短く
できる。
【0015】〔請求項8の説明〕『了承されたトリミン
グ範囲が、前記記憶手段により記憶されている前記撮影
手段による撮像により得られる静止画の範囲外も含むも
のである場合、前記トリミング処理手段は、前記記憶手
段により記憶されている前記撮影手段による撮像により
得られる静止画の範囲外の画像を生成して合成すること
を特徴とする請求項7に記載の人物写真撮影装置。』に
より、顔の位置が静止画の端の方にあった場合でも、顔
の位置が良好な位置にある写真プリントを得ることがで
きる。
【0016】〔請求項9の説明〕『人物の位置を指定す
る人物位置指定手段と、前記人物位置指定手段により指
定された位置にある人物を撮影する撮影手段と、前記撮
影手段による撮影により得られる静止画を記憶する記憶
手段と、前記記憶手段により記憶されている静止画を、
前記撮影手段により撮影される人物から視認可能に表示
する静止画表示手段と、前記記憶手段により記憶されて
いる静止画をトリミングするトリミング処理手段と、前
記トリミング処理手段によりトリミングされた静止画の
ハードコピーを出力する画像出力手段と、を有し、前記
撮影手段の鉛直方向の半画角θ(度)と、前記人物位置
指定手段により指定された人物の位置及び前記撮影手段
の主点との距離L(cm)が以下の式(1)〜(3)の
全てを満足することを特徴とする人物写真撮影装置。
【0017】 式(1) 45 ≦ L×tanθ 式(2) 60 ≦ L ≦ 150 式(3) 20 ≦ θ ≦ 45』 により、座高の高い人物でも座高の低い人物でも、椅子
の高さを調節するなどの顔の高さを調節することをしな
くても、当該人物の顔の写真を撮ることができ、また、
人物写真撮影装置として小型で、撮影される人物にとっ
ても圧迫感もなく、安価なレンズを用いても歪曲収差な
どの収差も目立たないようにすることができる。
【0018】〔請求項10の説明〕『前記人物位置指定
手段は、固定椅子であることを特徴とする請求項9に記
載の人物写真撮影装置。』により、撮影される人物は椅
子の高さを調節しないので、撮影に要する時間を短くで
きる。そして、これにより、人物写真撮影装置の本来の
画像出力能力を有効に活用でき、また、撮影されるため
に待っている人物の待ち時間も短くできる。
【0019】〔請求項11の説明〕『前記撮影手段によ
る撮影により得られる動画を、前記撮影手段により撮影
される人物から視認可能に表示する動画表示手段を有す
ることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記
載の人物写真撮影装置。』により、画像表示手段が、撮
影手段による撮像により得られる動画と記憶手段に記憶
されている静止画とを、撮影手段により撮影される人物
から視認可能に表示するので、撮影内容を思いだす必要
なく、撮影されるその場で、撮影手段により撮影される
人物が既に撮影されたポーズを見て、ポーズを決めるこ
とができる。
【0020】なお、前記記憶手段に記憶されている静止
画と異なる静止画を撮影するために、撮影をやり直すこ
とができるようにしてもよく、この場合、既に撮影され
たポーズを見て、やり直すか否か判断できるし、また、
やり直すと判断した場合、既に撮影されたポーズを見な
がら、より望ましいポーズを取ることもできる。
【0021】〔請求項12の説明〕『1つの画像表示面
のみを有する画像を表示する画像表示手段が、前記静止
画表示手段及び前記動画表示手段とを兼ね、前記1つの
画像表示面上に同時に、前記動画と前記静止画とを表示
するものであることを特徴とする請求項11に記載の人
物写真撮影装置。』により、1つの画像表示面上に、動
画と静止画とを表示するので、画像表示面が1つで済
む。
【0022】〔請求項13の説明〕『前記静止画表示手
段は、前記記憶手段により記憶されているトリミング処
理された静止画を画像表示できることを特徴とする請求
項1〜12のいずれか1項に記載の人物写真撮影装
置。』により、トリミング処理された静止画を確認する
ことができる。
【0023】〔請求項14の説明〕『前記画像出力手段
は、前記トリミング処理手段によりトリミングされた静
止画に縁をつけた画像のハードコピーを出力することが
できるものであることを特徴とする請求項1〜13のい
ずれか1項に記載の人物写真撮影装置。』により、撮影
手段により撮影される人物が、撮影されるその場で、既
に撮影されたポーズを見て、ポーズを決めることがで
き、その結果のハードコピーを得ることができる。
【0024】〔用語・その他の説明〕以下の用語は、当
業者において周知の『写真用語辞典』(初版・日本写真
学会写真用語委員会編)にその意味が明示されている。
【0025】ハードコピー、被写体距離、アオリ、主
点、構図、収差、歪曲収差。
【0026】以下の用語は『写真用語辞典』と多少異な
る意味に用いている。
【0027】トリミングとは、撮影により得られた画像
の一部を切り取り所定のサイズの画像に拡大又は縮小す
ることである。なお、トリミング範囲とは、この撮影に
より得られた画像の一部を切り取る際の切り取る範囲の
ことである。
【0028】撮影手段の鉛直方向の半画角とは、撮影手
段の像側主点から被写体側撮影範囲の鉛直方向一端と他
端との間に張る角度の半分のことで、アオリをしていな
い撮影手段では、撮影手段の像側主点から被写体側撮影
範囲の画面の中心と鉛直方向端との間に張る角度のこと
である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を示すもので、本発明
の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0030】実施形態 本実施形態の人物写真撮影装置の概略断面図を図1に示
し、また、本人物写真撮影装置の主要部の斜視図を図2
に示す。以下、図1及び図2に基づいて説明する。
【0031】本実施形態の人物写真撮影装置は、椅子9
5に座っている人物1を撮影し、その人物像のプリント
を得るための装置である。電子カメラ76は、透明板9
1及びハーフミラー80を透過した椅子95に座ってい
る人物1の像を撮影し、デジタル画像を得る。画像処理
回路70は、電子カメラ76により得られたデジタル画
像を画像処理して、VRAM73に記録されている動画
表示領域を常に書換えまた、所定の手順で静止画表示領
域に静止画を記憶させる。そして、CRT74は、VR
AM73に記憶されている画像を画像表示面75に表示
する。すると、画像表示面75に表示された画像がハー
フミラー80で反射して、透明板91を介して人物1が
見ることができる。また、所定の手順で静止画表示領域
に記憶されている静止画が了承されると、露光部40
は、これらの静止画の像を印画紙(プリント用ハロゲン
化銀カラー真感光材料であるカラーネガポジ印画紙)2
に露光し、現像処理部28が露光された印画紙2を現像
処理して、静止画表示領域に記憶されている静止画に対
応するプリントが得られる。
【0032】電子カメラ76は、椅子95に座っている
人物1を、約40万画素の固体撮像素子により1秒間に
6〜30フレーム撮影する。そして、電子カメラ76
は、この撮影により得られる1秒間に6〜30フレーム
の約40万画素のデジタル画像信号を画像処理回路70
に送信する。また、電子カメラの鉛直方向の半画角θ
は、従来の人物写真撮影装置に用いられてきた電子カメ
ラの鉛直方向の半画角10〜15度と相違し、20度以
上45度以下が好ましい。20度以上とすることによ
り、鉛直方向に広い範囲の撮影ができ、人物が顔の高さ
の調整をしなくても、後述するトリミングすることによ
り、良好な写真プリントをえることができる。また、4
5度以下とすることにより、安価なレンズで、歪曲収差
などの収差の影響の少ない撮影が可能となる。なお、図
2においては、電子カメラの鉛直方向の半画角θは、3
0度程度のものである。
【0033】画像処理回路70には、CPU71と、C
PU71に接続されているメモリ72と、CPU71に
接続されているVRAM73とがある。そして、電子カ
メラ76から送信された1秒間に6〜30フレームの約
40万画素のデジタル画像信号を画像処理して、VRA
M73の動画表示領域を書き換える。また、後述する所
定の手順に従って、静止画をVRAM73の静止画表示
領域に記憶する。また、同時に画像出力するための静止
画の像をメモリ72に記憶させる。これにより、1秒間
に6〜30回、VRAM73の動画表示領域を書き換え
ることになり、人物1は、1秒間に6〜30フレームの
動画を観察することになるので、現在の自分のポーズや
表情の変化などをストレスなく視認して観察でき、か
つ、記憶されている静止画を視認して観察することがで
き、撮影内容を思いだす必要なく、撮影されるその場
で、電子カメラ76により撮影される人物1が既に撮影
されたポーズを見て、ポーズを決めることができる。
【0034】また、CRT74は、1つの画像表示面7
5のみを有し、この画像表示面75に、VRAM73に
記憶されている画像を表示させることにより、VRAM
73の静止画表示領域に記憶されている静止画もVRA
M73の動画表示領域に記憶されている動画も表示する
ことにより、本人物撮影装置では、画像表示面を1つに
済ましている。
【0035】電子カメラ76の撮影光軸は水平となるよ
うに配置されている。そして、ハーフミラー80は、電
子カメラ76の撮影光軸に対して45°の傾きを持ち、
そして、電子カメラ76の撮影光軸がハーフミラー80
により反射された軸は鉛直線となるように、配置されて
いる。そして、CRT74は、電子カメラ76の撮影光
軸がハーフミラー80により反射された軸に、CRT7
4の画像表示面75が垂直になるように配置されてい
る。そして、ハーフミラー80の反射面81は、透過率
が30〜70%であり、反射率が70〜30%になるよ
うに、蒸着により形成されている。
【0036】そして、ハーフミラー80の反射面81
は、CRT74側になるように、ハーフミラー80は配
置されている。これにより、ハーフミラー80の反射面
81が電子カメラ76側に設けられている場合に起こ
る、CRT74の画像表示面75に表示された像が、ハ
ーフミラー80のCRT74側のガラス面の反射と反射
面81の反射による二重像として、人物1に視認される
ことを防止する。
【0037】また、画像出力は、露光部40と現像処理
部28により行う。露光部40は、所定の手順でVRA
M73の静止画表示領域に記憶されている静止画が了承
されると、VRAM73の静止画表示領域に記憶されて
いる静止画に相当するメモリ72に記憶されている静止
画の像を印画紙2に露光する。そして、露光された印画
紙2を現像処理部28が現像処理してプリントを得る。
このようにして、電子カメラ76により撮影される人物
1が、撮影されるその場で、既に撮影されたポーズを見
て、ポーズを決めることができ、その結果のハードコピ
ー(プリント)を得ることができる。
【0038】露光部40は、R露光用LEDアレイ41
とG露光用アレイ型露光ヘッド51とB露光用アレイ型
露光ヘッド61とにより、印画紙2に露光するものであ
る。そして、本人物写真撮影装置には、所定の位置にセ
ットされたマガジン21から印画紙2を引出したり戻し
たりさせる搬送ローラ対23が設けられている。そし
て、この搬送ローラ対23により印画紙2をマガジン2
1に戻すように搬送することが副走査になって、搬送さ
れている印画紙2は、露光部40で主走査方向の露光を
される。また、本人物写真撮影装置には、露光部40と
現像処理部28との間にある図示しないカッタが設けら
れている。そして、このカッタにより露光された印画紙
2の先端部は、露光されていない残部から切り離され
る。そして、切り離された印画紙2は、現像処理部28
により現像処理される。
【0039】そして、露光部40には、R露光用LED
アレイ41、G露光用アレイ型露光ヘッド51及びB露
光用アレイ型露光ヘッド61と、印画紙2との間に、印
画紙2と密接する透明ガラス板33を有する。透明ガラ
ス板33の下端面は、R露光用LEDアレイ41、G露
光用アレイ型露光ヘッド51及びB露光用アレイ型露光
ヘッド61の露光結像面であり、印画紙2は、透明ガラ
ス板33によってこの露光結像面に位置決められ、露光
結像面からズレることによる露光画像のボケを防止して
いる。また、印画紙2が、R露光用LEDアレイ41、
G露光用アレイ型露光ヘッド51及びB露光用アレイ型
露光ヘッド61と接触することを防いでいる。
【0040】また、G露光用アレイ型露光ヘッド51及
びB露光要アレイ型露光ヘッド61は、ともに、B光の
光とG光の光の両方の波長域の光を発光する蛍光体を有
する蛍光表示管方式の真空蛍光プリントヘッド(VFP
H;Vacuum Fluorescent Prin
t Head)であり、同時に発光可能な酸化亜鉛蛍光
体(ZnO:Zn)の蛍光体発光素子を300dpi2
560個ライン状に配置した発光素子群を有し、各蛍光
体発光素子に対してレンズ機能を有するレンズの集合体
であるセルフォックレンズアレイをその前面の所定位置
に配置したものである。そして、B露光用のアレイ型露
光ヘッド61と対向する透明ガラス板33面の上にブル
ー溶媒塗布型フィルタ(コニカカラー機材株式会社販売
のLEEフィルタ181)を設けてB光の露光を行うよ
うにしており、また、G露光用アレイ型露光ヘッド51
と対向する透明ガラス板33面の上にイエロー溶媒塗布
型フィルタ(コニカカラー機材株式会社販売のLEEフ
ィルタHT015)を設けてG光の露光を行うようにし
ている。
【0041】また、R露光用LEDアレイ41は、ピー
ク波長が665nmのLED発光素子を300dpi2
560個ライン状に配置した発光素子群を有し、各LE
D発光素子に対するレンズ機能を有するレンズの集合体
であるセルフォックレンズアレイをこの発光素子群の前
面の所定位置に配置したものである。
【0042】また、本人物撮影装置は、印画紙2に露光
するときに印画紙2の感光面を透明ガラス板33の下端
面に位置決めるための押圧部材31を有する。押圧部材
31は、露光するときは、押圧部材31が印画紙2を透
明ガラス板33に押圧し、それ以外のときは、押圧部材
31は透明ガラス板33から離れて、印画紙2の移動の
邪魔にならないようにしている。これにより印画紙2が
ジャムを起こす可能性が低く、かつ、印画紙2の感光面
が露光結像面から離れることを防止できる。
【0043】また、これら人物写真撮影装置の本体部
は、隔壁94と透明板91を介して人物1側と隔てられ
ており、人物1が誤って、上述の装置に触れたりなどし
て、怪我したり、装置に異常が発生したりすることを防
止している。なお、透明板91は電子カメラ76で撮影
し、CRT74の画像表示面75に表示された画像を人
物1が見ることができるようにするために、隔壁94の
一部を透明板91にしたものである。また、隔壁94の
一部に料金徴収部92が埋め込まれており、人物写真の
撮影料金を徴収できるようになっている。また、料金徴
収部92には、撮影開始のためのボタンが設けられてい
る。また、本人物写真撮影装置は外枠93により、本人
物写真撮影装置外からの光が人物などに当たらないよう
に、また、プライベートな空間を演出することで、人物
1が気軽に撮影できるように、さらに、本人物写真撮影
装置に外部からの振動や衝撃などの悪影響が生じないよ
うに、遮光カーテンで仕切ることが可能な人物1の出入
口を除いて、外枠93が本人物写真撮影装置全体を完全
に囲んでいる。
【0044】また、人物位置指定手段として、固定椅子
95が設けられており、この固定椅子95に撮影される
人物を着座させることにより、人物位置指定手段として
指定された人物の位置に人物を位置付けることができ
る。そして、着座した人物の位置と電子カメラの主点と
の距離L(cm)は、60以上150以下であることが
好ましい。Lが60以上で電子カメラと人物との距離が
充分にとれ、撮影される人物は圧迫感をあまり感じなく
なり、また、座高の高い人物も座高の低い人物もその顔
を充分に電子カメラの撮影範囲内に捉えることができ
る。また、Lが150以下で本人物写真撮影装置自体が
大型化せず、また、隔壁94に設けた透明板91を大面
積化しなくても、撮影される人物と料金徴収部との距離
が離れすぎず、撮影される人物が操作しやすくなる。ま
た、固定椅子95の着座中心は、電子カメラ76の主点
及び画面中心と同一鉛直面上にある。これにより、この
固定椅子95の着座中心に着座した人物の顔は、通常、
電子カメラ76により画像の幅方向中心に撮影されるこ
とになる。
【0045】次に、撮影手順について説明する。先ず、
最初に、撮影される人物は複数ある撮影モードのいずれ
かを選択する。本人物写真撮影装置の撮影モードは、例
えば、複数(例:4回)の静止画の撮影を行い、撮影さ
れた複数の静止画のハードコピーを得る連続撮影モード
と、1回の静止画の撮影を行い、複数の所定のトリミン
グ範囲から1つのトリミング範囲を選択して、撮影され
た静止画を、選択されたトリミング範囲でトリミングし
て、ハードコピーを得るトリミングモードと、1回の静
止画の撮影を行い、顔上端位置及び顔下端位置を指定
し、指定された顔上端位置及び顔下端位置に応じて、日
本国パスポード用写真プリントの規定に合致するよう
に、撮影された静止画をトリミングする日本国パスポー
ド用写真プリントモードとを有する。以下、この例につ
いて説明する。
【0046】先ず、連続撮影モードにおける本人物写真
撮影装置の画像表示面75が表示する画像の例を示す図
3及び図4に基づいて、連続撮影モードにおける本人物
写真撮影装置の画像表示面75が表示する画像と撮影手
順について説明する。なお、図3と図4のいずれも同じ
目的の表示画面の例であって、いずれの表示画面であっ
てもよい。
【0047】本人物写真撮影装置の画像表示面75が表
示する画像は、VRAM73に記憶されている画像を表
示したものである。そして、CRT74はこの画像表示
面75に、VRAM73の動画表示領域に記憶されいて
いる動画7とVRAM73の静止画表示領域に記憶され
ている静止画11、12、13、14とVRAM73の
説明文表示領域に記憶されている説明文8とを図3又は
図4に示すように表示する。また、VRAM73の静止
画表示領域に記憶されている静止画11、12、13、
14に相当するメモリ72に記憶されている静止画から
プリント(ハードコピー)が得られる。
【0048】そして、静止画11、12、13、14と
それに対応するメモリ72に記憶されている静止画は、
所定の時点の動画7からCPU71がトリミング処理し
て得られたものである。メモリ72に記憶されている静
止画は、単に動画から所定の上下位置の範囲内をトリミ
ングして、トリミングされた画像に、プリント形成用の
階調処理を施したものである。これに対して、VRAM
73の静止画表示領域に記憶されている静止画11、1
2、13、14は、メモリ72に記憶されている静止画
と同じトリミング条件でトリミングして、1/2に間引
いて画素数縮小処理をしたものである。これにより、ハ
ードコピーがトリミングされたものであっても、人物1
が、撮影されるその場で、ハードコピーに出力されるト
リミングされた静止画を見て、ポーズを決めることがで
き、その結果のハードコピーを得ることができる。
【0049】また、静止画を撮るタイミングは、以下の
通りである。人物1が料金徴収部92に貨幣を投入する
と、画像表示面75にモードの選択を指示する画面が表
示される。そして、選択されたモードに必要な金額が投
入されていなければ、さらに貨幣の投入を促す画面が画
像表示面75に表示される。また、充分な金額が投入さ
れていたら、電子カメラ76の動画の撮影が開始され、
図3又は図4に示すような画面(但し、静止画は表示さ
れていない。)が画像表示面75に表示される。そし
て、画像表示面75に表示される説明文8に、撮影手順
の説明が示される。そして、料金徴収部92の図示しな
い開始ボタンを押すと、所定の時間間隔毎に静止画が撮
影される。例えば、連続4枚の撮影モードでは、最初の
撮影は8秒後、その後4秒間隔に3枚の撮影が行われ
る。そして、その間、既に撮影された1又は複数の静止
画を上方から撮影された順に表示して、同時に表示す
る。例えば、開始ボタンを押して、18秒後の状態の例
を図3又は図4に示す。このようにして、既に撮影され
た複数の静止画を見て、ポーズを決めることができる。
【0050】また、電子カメラ76はハーフミラー80
を通して人物1を撮影し、人物1は同じハーフミラー8
0により反射したCRT74の画像表示面75に表示さ
れている動画7を視認できるので、人物1がCRT74
の画像表示面75の動画7を見ているときに撮影する
と、人物1の正視像を撮影することができる。
【0051】また、電子カメラ76が静止画を撮影する
タイミングで、CRT74の画像表示面75の静止画1
1,12,13,14だけでなく、動画7も含めた全画
像表示面75を消して暗転させる。これにより、画像表
示面75が明るいことによるフレアなどの迷光が電子カ
メラ76による撮影に悪影響を及ぼすことを防ぎ、ま
た、透明板91が設けられているので、透明板91の反
射による画像表示面75の表示像の写り込みも防止で
き、より良好な撮影ができる。
【0052】なお、画像表示面75に表示されている静
止画が気に入らない場合、すなわち、メモリ72に記憶
されている静止画が気に入らない場合、この静止画と異
なる静止画を撮影するために、撮影をやり直すことがで
きるようにしてもよい。例えば、料金徴収部92に図示
しない再撮影ボタンを設け、連続した4回の撮影の途中
からでも、連続した4回の撮影が終了してからでも、こ
の再撮影ボタンを押すことで、撮影をやり直すことがで
きるようにしてもよい。この場合、既に撮影された静止
画を下側に詰めて表示し、そして、新たに撮影された静
止画を上から順に表示させて(既に撮影された静止画が
あるときは、置き換えて表示させて)、もよい。このよ
うにして、ポーズを見て、やり直すか否か判断できる
し、また、やり直すと判断した場合、既に撮影されたポ
ーズを見ながら、より望ましいポーズを取ることもでき
る。
【0053】次に、トリミングモードにおける本人物写
真撮影装置の画像表示面75が表示する画像を示す図5
に基づいて、トリミングモードにおける本人物写真撮影
装置の画像表示面75が表示する画像と撮影手順につい
て説明する。
【0054】トリミングモードは、1回の静止画の撮影
を行い、複数(例:3つ)の所定のトリミング範囲から
1つのトリミング範囲を選択して、撮影された静止画
を、選択されたトリミング範囲でトリミングして、ハー
ドコピーを得るものである。
【0055】この3つのトリミング範囲及び各トリミン
グ範囲に対応する枠画像85、86、87がメモリ72
に記憶されている。なお、枠画像85、86、87は、
トリミング範囲を示す画像で、静止画上に合成されて静
止画におけるトリミング範囲を示す。また、枠画像8
5、86、87は、図5に示すように、破線、一点鎖
線、二点鎖線というように線の種類を変えて表示しても
よいし、色を変えて表示してもよい。このように、各枠
画像が互いに異なる表示であることにより、撮影される
人物がトリミング範囲を誤認することを防止している。
また、枠画像85、86、87で示されるトリミング範
囲でトリミングされた写真のシミュレーション画像を示
してもよい。例えば、図5では、シミュレーション画像
15、16、17のように、各々のトリミング範囲でト
リミングされた画像を小さいトリミング範囲の順に左側
からトリミングされた写真のシミュレーション画像を示
している。
【0056】そして、撮影された人物は、画像表示面7
5がその一端(図5では右端)に示す説明文8に基づい
て、複数のトリミング範囲の中から1枚最も気に入った
ものをプリントさせる。例えば、撮影が終了すると、料
金徴収部92に設けられた図示しない選択ボタンを選ん
で選択することで、3つのトリミング範囲の中から一枚
最も気に入ったトリミング範囲を指定し、画像処理回路
70のCPU71は、指定されたトリミング範囲でメモ
リ72に記憶されている静止画をトリミングして、露光
部40により露光させて、プリントをえる。
【0057】なお、この場合も、料金徴収部92に再撮
影ボタンを設け、撮影が終了してからでも、この再撮影
ボタンを押すことで、撮影をやり直すことができるよう
にしてもよい。
【0058】日本国パスポート用写真プリントモードに
おける本人物写真撮影装置の画像表示面75が表示する
画像を示す図6〜8に基づいて、日本国パスポート用写
真プリントモードにおける本人物写真撮影装置の画像表
示面75が表示する画像と撮影手順について説明する。
【0059】日本国パスポート用写真プリントモード
は、1回の静止画の撮影を行い、顔上端位置及び顔下端
位置を指定し、指定された顔上端位置及び顔下端位置に
応じて、日本国パスポート用写真プリントの規定に合致
するように、撮影された静止画をトリミングして、日本
国パスポート用写真プリントを得るものである。
【0060】先ず、図6に示すように、本人物写真撮影
装置の画像表示面75は、その一端(図6〜8では右
端)に説明文8を表示し、それ以外の領域に電子カメラ
76により得られた動画7を表示する。なお、トリミン
グ画表示領域18はトリミング処理をしていないので、
無表示の状態である。そして、料金徴収部92に設けら
れた撮影ボタンを押すことで、撮影を開始する。例え
ば、撮影ボタンを押してから10秒後に撮影する。
【0061】そして、撮影すると、図7に示すように、
本人物写真撮影装置の画像表示面75はその中心に静止
画7を表示する。また、この静止画7を解析して、顔上
端位置を推測する。本人物写真撮影装置の背景色は無色
又は青色であるので、上方から縦方向に走査していき、
急に濃度又は青濃度が高くなる点を顔上端位置(頭髪の
てっぺん)と推測する。そして、この顔上端位置から日
本人の平均の顔の長さだけ下方の位置を顔下端位置と推
測する。
【0062】そして、推測された顔上端位置を示すカー
ソル88、推測された顔下端位置を示すカーソル89を
静止画7に合成して表示する。そして、表示されている
上側のカーソル88の位置を顔上端位置とし、表示され
ている下側のカーソル89の位置を顔下端位置として、
顔上端位置と顔下端位置との間隔LCと、写真プリント
の写真画像の上端と顔上端位置との間隔LAと、写真プ
リントの写真画像の下端と顔下端位置との間隔LBとの
比が、27:7:6となるようにトリミングした画像の
シミュレーション画像18を本人物写真撮影装置の画像
表示面75の一端(図7では左下端)に示す。なお、L
C:LA:LBとの比が、27:7:6となるようにト
リミングすると、縦40mm×横30mmの写真サイズ
に顔の上端が写真上端から7±2mmに位置し、顔の縦
の長さが27±2mmになるようになる。また、日本国
パスポート用写真プリントは縦40mmに対して横30
mmであるので、横の長さは縦の3/4の長さにトリミ
ングする。また、横方向の位置は電子カメラ76の画面
中心を中心とする。
【0063】そして、料金徴収部92に設けられた上昇
ボタン又は下降ボタン(図示せず)を押すことで、顔上
端位置を調整する。そして、顔上端位置の調整が終わる
と、料金徴収部92に設けられた了承ボタン(図示せ
ず)を押す。了承ボタン(図示せず)を押されると、顔
下端位置の調整ができるようになり、料金徴収部92に
設けられた上昇ボタン又は下降ボタン(図示せず)を押
すことで、顔下端位置を調整する。そして、顔上端位置
の調整が終わると、料金徴収部92に設けられた了承ボ
タン(図示せず)を押す。この状態での本人物写真撮影
装置の画像表示面75の表示画像を図8に示す。
【0064】このようにして、了承された顔上端位置と
顔下端位置に基づいて、メモリ72に記憶されている静
止画を、顔上端位置と顔下端位置との間隔LCと、写真
プリントの写真画像の上端と顔上端位置との間隔LA
と、写真プリントの写真画像の下端と顔下端位置との間
隔LBとの比が、27:7:6となるようにトリミング
する。これにより、縦40mm×横30mmの写真サイ
ズに顔の上端が写真上端から7±2mmに位置し、顔の
縦の長さが27±2mmになるようになる。また、日本
国パスポート用写真プリントは縦40mmに対して横3
0mmであるので、横の長さは縦の3/4の長さにトリ
ミングする。また、横方向の位置は電子カメラ76の画
面中心を中心とする。このようなトリミング条件で静止
画をトリミングして、トリミングされた画像を露光部4
0が印画紙に露光し、現像処理して、日本国パスポート
用写真プリントを得る。
【0065】
【発明の効果】本発明により、撮影される人物が行わな
ければならない撮影のための調整の量が少なくなり、各
人物にとって、写真を得るまでの時間は短く、また、人
物写真撮影装置の本来の画像出力能力を有効に活用し、
撮影されるために待っている人物の待ち時間も短くなり
つつ、撮影される人物は不自然な恰好で座る必要がな
く、ピントの合った、適切な顔の位置や顔の大きさの写
真を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の人物写真撮影装置の概略断面図。
【図2】実施形態の人物写真撮影装置の主要部の斜視
図。
【図3】実施形態の連続撮影モードでの画像表示面の例
を示す図。
【図4】実施形態の連続撮影モードでの画像表示面の他
の例を示す図。
【図5】実施形態のトリミングモードでの画像表示面の
例を示す図。
【図6】実施形態の日本国パスポート用写真プリントモ
ードでの当初の画像表示面の例を示す図。
【図7】実施形態の日本国パスポート用写真プリントモ
ードでの顔上端位置及び顔下端位置の調整前の画像表示
面の例を示す図。
【図8】実施形態の日本国パスポート用写真プリントモ
ードでの顔上端位置及び顔下端位置の調整後の画像表示
面の例を示す図。
【符号の説明】
1 人物 2 印画紙 7 動画又は静止画 8 説明文 11,12,13,14 静止画 15,16,17,18 シミュレーション画像 21 マガジン 23 搬送ローラ対 28 現像処理部 31 押圧部材 33 透明ガラス板 40 露光部 41 R露光用LEDアレイ 51 G露光用アレイ型露光ヘッド 61 B露光用アレイ型露光ヘッド 70 画像処理回路 71 CPU 72 メモリ 73 VRAM 74 CRT 75 画像表示面 76 電子カメラ 80 ハーフミラー 81 反射面 91 透明板 92 料金徴収部 93 外枠 94 隔壁 95 椅子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/387 H04N 1/387 (72)発明者 出口 俊 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人物を撮影する撮影手段と、前記撮影手
    段による撮影により得られる静止画を記憶する記憶手段
    と、前記記憶手段により記憶されている静止画を、前記
    撮影手段により撮影される人物から視認可能に表示する
    静止画表示手段と、トリミング範囲を指示する指示入力
    手段と、前記指示入力手段により指示されたトリミング
    範囲に応じて、前記記憶手段に記憶されている静止画を
    トリミングするトリミング処理手段と、前記トリミング
    処理手段によりトリミングされた静止画のハードコピー
    を出力する画像出力手段と、を有する人物写真撮影装
    置。
  2. 【請求項2】 前記トリミング処理手段は、複数の予め
    定められたトリミング範囲の中から前記指示入力手段に
    より選択されたトリミング範囲に基づいて、トリミング
    処理するものであり、前記指示入力手段は、前記複数の
    予め定められたトリミング範囲の中からの選択を入力で
    きるものであることを特徴とする請求項1に記載の人物
    写真撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記静止画表示手段は、前記記憶手段に
    より記憶されているトリミング処理する前の静止画に、
    前記複数の予め定められたトリミング範囲を示す画像を
    合成した画像を表示できることを特徴とする請求項2に
    記載の人物写真撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記静止画表示手段は、前記記憶手段に
    より記憶されているトリミング処理する前の静止画にカ
    ーソルを合成した画像を表示でき、前記指示入力手段
    は、前記静止画表示手段が表示するカーソルの位置を移
    動させて、顔上端位置及び顔下端位置の少なくとも一方
    を入力できるものであり、前記トリミング処理手段は、
    前記指示入力手段により入力された前記顔上端位置及び
    前記顔下端位置の少なくとも一方に基づいて、トリミン
    グ処理するものであることを特徴とする請求項1に記載
    の人物写真撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段により記憶されているトリ
    ミング処理する前の静止画を解析して、前記顔上端位置
    及び顔下端位置の少なくとも一方を推測し、推測された
    前記顔上端位置及び顔下端位置の少なくとも一方をカー
    ソルの初期位置と決定するカーソル位置決定手段を有
    し、前記静止画表示手段は、前記記憶手段により記憶さ
    れているトリミング処理する前の静止画に、前記カーソ
    ル位置決定手段により決定されたカーソルの初期位置に
    カーソルを合成した画像を表示することを特徴とする請
    求項4に記載の人物写真撮影装置。
  6. 【請求項6】 人物を撮影する撮影手段と、前記撮影手
    段による撮影により得られる静止画を記憶する記憶手段
    と、前記記憶手段により記憶されている静止画を解析し
    て、トリミング範囲を推測するトリミング範囲推測手段
    と、前記記憶手段により記憶されている静止画上に、前
    記トリミング範囲推測手段により推測されたトリミング
    範囲を示す画像を合成した画像を、前記撮影手段により
    撮影される人物から視認可能に表示する静止画表示手段
    と、前記静止画表示手段により表示されているトリミン
    グ範囲で了承するか否かを入力する承認入力手段と、了
    承されたトリミング範囲に基づいてトリミングするトリ
    ミング処理手段と、前記トリミング処理手段によりトリ
    ミングされた静止画のハードコピーを出力する画像出力
    手段と、を有する人物写真撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記トリミング範囲推測手段は、人物の
    顔上端位置及び顔下端位置の少なくとも一方を推測し、
    推測された前記人物の顔上端位置及び顔下端位置の少な
    くとも一方に基づいて、前記トリミング範囲を推測する
    ものであり、前記静止画表示手段は、前記トリミング範
    囲推測手段により推測された前記人物の顔上端位置及び
    顔下端位置の少なくとも一方を示すことにより、前記ト
    リミング範囲を示すものであることを特徴とする請求項
    6に記載の人物写真撮影装置。
  8. 【請求項8】 了承されたトリミング範囲が、前記記憶
    手段により記憶されている前記撮影手段による撮像によ
    り得られる静止画の範囲外も含むものである場合、前記
    トリミング処理手段は、前記記憶手段により記憶されて
    いる前記撮影手段による撮像により得られる静止画の範
    囲外の画像を生成して合成することを特徴とする請求項
    7に記載の人物写真撮影装置。
  9. 【請求項9】 人物の位置を指定する人物位置指定手段
    と、前記人物位置指定手段により指定された位置にある
    人物を撮影する撮影手段と、前記撮影手段による撮影に
    より得られる静止画を記憶する記憶手段と、前記記憶手
    段により記憶されている静止画を、前記撮影手段により
    撮影される人物から視認可能に表示する静止画表示手段
    と、前記記憶手段により記憶されている静止画をトリミ
    ングするトリミング処理手段と、前記トリミング処理手
    段によりトリミングされた静止画のハードコピーを出力
    する画像出力手段と、を有し、前記撮影手段の鉛直方向
    の半画角θ(度)と、前記人物位置指定手段により指定
    された人物の位置及び前記撮影手段の主点との距離L
    (cm)が以下の式(1)〜(3)の全てを満足するこ
    とを特徴とする人物写真撮影装置。 式(1) 45 ≦ L×tanθ 式(2) 60 ≦ L ≦ 150 式(3) 20 ≦ θ ≦ 45
  10. 【請求項10】 前記人物位置指定手段は、固定椅子で
    あることを特徴とする請求項9に記載の人物写真撮影装
    置。
  11. 【請求項11】 前記撮影手段による撮影により得られ
    る動画を、前記撮影手段により撮影される人物から視認
    可能に表示する動画表示手段を有することを特徴とする
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の人物写真撮影装
    置。
  12. 【請求項12】 1つの画像表示面のみを有する画像を
    表示する画像表示手段が、前記静止画表示手段及び前記
    動画表示手段とを兼ね、前記1つの画像表示面上に同時
    に、前記動画と前記静止画とを表示するものであること
    を特徴とする請求項11に記載の人物写真撮影装置。
  13. 【請求項13】 前記静止画表示手段は、前記記憶手段
    により記憶されているトリミング処理された静止画を画
    像表示できることを特徴とする請求項1〜12のいずれ
    か1項に記載の人物写真撮影装置。
  14. 【請求項14】 前記画像出力手段は、前記トリミング
    処理手段によりトリミングされた静止画に縁をつけた画
    像のハードコピーを出力することができるものであるこ
    とを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の
    人物写真撮影装置。
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