JPH10160754A - 静電容量型外力検出装置 - Google Patents

静電容量型外力検出装置

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JPH10160754A
JPH10160754A JP8331609A JP33160996A JPH10160754A JP H10160754 A JPH10160754 A JP H10160754A JP 8331609 A JP8331609 A JP 8331609A JP 33160996 A JP33160996 A JP 33160996A JP H10160754 A JPH10160754 A JP H10160754A
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capacitance
voltage
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JP8331609A
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Kaneo Yachi
兼雄 矢地
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電容量変化を電圧信号に変換する容量電圧
変換手段から発生するノイズを低減し、外力の検出感度
を向上させる。 【解決手段】 静電容量型加速度検出装置31を構成す
る容量電圧変換回路33を、絶縁ゲート形電界効果トラ
ンジスタ39と、抵抗素子42,43とからなるソース
接地増幅回路により構成する。これにより、加速度が作
用することによって、検出部に設けられた検出電極37
の静電容量Csが変化すると、静電容量Csの変化に対
応した電圧信号Voutが出力端子44から出力され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば被検出物に
作用する加速度、角速度等の外力を静電容量変化として
検出する静電容量型外力検出装置に関し、特に、外力を
静電容量変化として検出する検出手段と、該検出手段か
ら検出される静電容量変化を電圧に変換する容量電圧変
換手段とを備えた静電容量型外力検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両等に作用する加速度、角速
度の検出や、カメラの手ぶれ検出等を行う静電容量型外
力検出装置は、例えば特開平3−94169号公報、特
開平5−304303号公報等により知られている。こ
のような静電容量型外力検出装置は、外力が作用したと
きに外力を静電容量変化として検出する検出手段として
の検出部と、該検出部によって検出された静電容量変化
を電圧に変換する容量電圧変換手段としての容量電圧変
換回路とから構成されている。そして、前記容量電圧変
換回路は、一般に、コンデンサブリッジ回路またはスイ
ッチドキャパシタ回路により構成されている。
【0003】ここで、従来技術による静電容量型外力検
出装置の容量電圧変換回路について図11、図12を用
いて説明する。
【0004】まず、図11は従来技術による静電容量型
外力検出装置の容量電圧変換回路を構成するコンデンサ
ブリッジ回路を示している。即ち、図11中のコンデン
サブリッジ回路1は、外力を静電容量変化として検出す
る検出手段としての検出部2を含み、該検出部2の他に
3個のコンデンサ3A,3B,3Cからなるブリッジ3
と、該ブリッジ3の端子a,b間に交流信号を供給する
発振回路4と、ブリッジ3の端子c,d間の電圧を増幅
する増幅器5とから大略構成されている。
【0005】このように構成されるコンデンサブリッジ
回路1では、外力が作用することによって検出部2の静
電容量Csが変化すると、端子c,d間に電圧変化が生
じ、この端子c,d間の電圧を増幅器5により増幅し、
該増幅器5から電圧信号Voutを出力する。このよう
に、従来技術による静電容量型外力検出装置は、コンデ
ンサブリッジ回路1により、検出部2の静電容量Csの
変化を電圧信号Voutに変換するようにしている。
【0006】次に、図12に示すように、容量電圧変換
回路をスイッチドキャパシタ回路により構成した他の従
来技術による静電容量型外力検出装置も一般に知られて
いる。即ち、図12中のスイッチドキャパシタ回路11
は、電源12と、外力を静電容量変化として検出する検
出部13と、検出部13のオフセット容量を相殺するた
めの基準コンデンサ14と、増幅器15と、検出部13
と基準コンデンサ14との容量差に比例する電荷を累積
する累積コンデンサ16と、スイッチング素子としての
トランジスタ17,18,19,20,21,22,2
3とから大略構成されている。そして、トランジスタ1
7〜23の入力端子には、当該スイッチドキャパシタ回
路11を動作させるためのクロック信号φ1〜φ7がそ
れぞれ所定のタイミングで入力され、該トランジスタ1
7〜23は各クロック信号φ1〜φ7によってON/O
FF動作をするものである。
【0007】このように構成されるスイッチドキャパシ
タ回路11では、検出部13と基準コンデンサ14との
容量差に比例する電荷を累積コンデンサ16に累積し、
累積コンデンサ16の容量に対応した電圧を増幅器15
から出力する。従って、外力が作用することによって検
出部13の静電容量Csが変化すると、累積コンデンサ
16に累積される電荷が変化し、増幅器15から出力さ
れる電圧信号Voutが累積コンデンサ16の電荷に対
応して変化する。このように、他の従来技術による静電
容量型外力検出装置は、スイッチドキャパシタ回路11
によって、検出部13の静電容量Csの変化を電圧信号
Voutに変換するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による静電容量型外力検出装置では、容量電圧変
換回路にコンデンサブリッジ回路またはスイッチドキャ
パシタ回路を用いているため、該容量電圧変換回路を構
成する回路素子の数が多い。このため、容量電圧変換回
路を構成する個々の回路素子から発生するノイズの総和
が大きくなる。
【0009】例えば、図11に示すコンデンサブリッジ
回路1に設けられた増幅器5、または、図12に示すス
イッチドキャパシタ回路11に設けられた増幅器15か
らは、1/f雑音、ショット雑音または熱雑音が発生す
る。また、スイッチドキャパシタ回路11に設けられた
トランジスタ17〜23からも、1/f雑音、ショット
雑音が発生する。このため、これら各回路素子から発生
するノイズが、検出部から検出された静電容量Csの変
化を容量電圧変換回路により電圧信号Voutに変換す
るに際して、無視できない大きなノイズとなり、静電容
量Csの分解能を低下させる要因となる。
【0010】この結果、容量電圧変換回路にコンデンサ
ブリッジ回路またはスイッチドキャパシタ回路を用いた
のでは、静電容量Csの分解能を高めることが難しく、
外力の検出感度を向上させることが難しいという問題が
ある。
【0011】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、容量電圧変換手段を構成する回路に生じ
るノイズを低減させることができ、外力の検出感度を向
上できるようにした静電容量型外力検出装置を提供する
ことを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1に係る発明は、加速度、角速度等の外力
が作用したときに外力を静電容量変化として検出する検
出手段と、該検出手段により検出された静電容量変化を
電圧に変換する容量電圧変換手段とからなる静電容量型
外力検出装置において、前記容量電圧変換手段は絶縁ゲ
ート形電界効果トランジスタを用いたソース接地増幅回
路により構成したことを特徴としている。
【0013】上記構成により、検出手段は、外力が作用
したときに、この外力の大きさに応じた静電容量変化を
容量電圧変換手段に向けて出力する。そして、容量電圧
変換手段は、検出手段から出力された静電容量変化を入
力し、該静電容量変化を、絶縁ゲート形電界効果トラン
ジスタ(MOS形FET)を用いて構成されたソース接
地増幅回路によって増幅し、該静電容量変化に対応した
電圧信号を出力する。
【0014】請求項2に係る発明は、容量電圧変換手段
のソース接地増幅回路を、ゲート端子が検出手段に接続
され、ソース端子が電源に接続され、ドレイン端子が第
1の抵抗素子を介してアースに接続されたpチャネル絶
縁ゲート形電界効果トランジスタと、該電界効果トラン
ジスタのゲート端子とドレイン端子との間に接続された
第2の抵抗素子とから構成したことにある。
【0015】上記構成より、第2の抵抗素子によって、
前記電界効果トランジスタのゲート電圧が設定され、第
1の抵抗素子により、前記電界効果トランジスタのドレ
イン電流の大きさが設定される。そして、検出手段によ
る静電容量が変化すると、前記電界効果トランジスタの
ゲート電圧が変化し、このゲート電圧の変化に対応した
大きさのドレイン電流が、電界効果トランジスタのソー
ス端子からドレイン端子に向けて流れる。これにより、
電界効果トランジスタのドレイン端子とアースとの間に
は、電界効果トランジスタのゲート電圧を増幅した電圧
信号が出力される。
【0016】請求項3に係る発明は、容量電圧変換手段
のソース接地増幅回路を、ゲート端子が前記検出手段に
接続され、ソース端子がアースに接続され、ドレイン端
子が第1の抵抗素子を介して電源に接続されたnチャネ
ル絶縁ゲート形電界効果トランジスタと、該電界効果ト
ランジスタのゲート端子とドレイン端子との間に接続さ
れた第2の抵抗素子とから構成したことにある。
【0017】上記構成よっても、請求項2に係る発明と
同様に、検出手段による静電容量が変化すると、前記電
界効果トランジスタのゲート電圧が変化し、電界効果ト
ランジスタのドレイン端子とアースとの間には、電界効
果トランジスタのゲート電圧を増幅した電圧信号が出力
される。
【0018】請求項4に係る発明は、容量電圧変換手段
の電界効果トランジスタを、エンハンスメント形の電界
効果トランジスタにより構成したことにある。これによ
り、容量電圧変換手段を構成するソース接地増幅回路
に、プラス電圧を発生する電源を用いた場合には、バイ
アス電圧の設定等が容易となる。
【0019】請求項5に係る発明は、容量電圧変換手段
の第2の抵抗素子をpn接合型ダイオードに置き換える
構成としたことにある。
【0020】このようにpn接合型ダイオードを、容量
電圧変換手段を構成する電界効果トランジスタのゲート
端子とドレイン端子間に接続することにより、pn接合
型ダイオードを、抵抗として用いることができる。即
ち、検出手段から出力される静電容量変化は微小である
ため、容量電圧変換手段を構成する電界効果トランジス
タのゲート端子とアース間に印加する電圧は小さく、
0.6Vを超えることはない。従って、pn接合型ダイ
オードの両端に印加される順方向の電圧は、常に約0.
6Vより小さいため、pn接合型ダイオードは、抵抗と
同等の機能を果たすようになる。
【0021】請求項6に係る発明は、外力が作用したと
きに外力を静電容量変化として検出する検出手段と、該
検出手段により検出された静電容量変化を電圧に変換す
る容量電圧変換手段とからなる静電容量型外力検出装置
において、前記検出手段は、基板と、該基板上に変位可
能に設けられた可動部と、該可動部の一側に位置し該可
動部から所定距離離間して前記基板上に設けられた第1
の固定部と、該第1の固定部と前記可動部との間の静電
容量変化を出力する第1の静電容量出力部と、前記可動
部の他側に位置し前記可動部から所定距離離間して前記
基板上に設けられた第2の固定部と、該第2の固定部と
前記可動部との間の静電容量変化を出力する第2の静電
容量出力部とから構成してなり、前記容量電圧変換手段
は、絶縁ゲート形の第1の電界効果トランジスタを用い
たソース接地増幅回路により構成され前記検出手段の第
1の静電容量出力部から出力される静電容量変化を受け
取る第1の増幅部と、絶縁ゲート形の第2の電界効果ト
ランジスタを用いたソース接地増幅回路により構成され
前記検出手段の第2の静電容量出力部から出力される静
電容量変化を受け取る第2の増幅部と、前記第1の増幅
部と該第2の増幅部とに電流を供給する電流源とからな
り、前記第1の増幅部から出力される静電容量の変化に
対応した電圧信号と前記第2の増幅部から出力される静
電容量の変化に対応した電圧信号との差の電圧信号を出
力する構成としたことを特徴としている。
【0022】上記構成より、加速度、角速度等の外力が
作用し、検出手段の可動部が、例えば、一側方向に変位
したときには、可動部と第1の固定部との間の離間距離
が減少すると共に、可動部と第2の固定部との間の離間
距離が増加する。これにより、第1の静電容量出力部か
ら出力される静電容量が増加し、第2の静電容量出力部
から出力される静電容量が減少する。
【0023】そして、検出手段の第1の静電容量出力部
から出力された静電容量は、容量電圧変換手段の第1の
増幅部に入力され、検出手段の第2の静電容量出力部か
ら出力された静電容量は、容量電圧変換手段の第2の増
幅部に入力される。そして、容量電圧変換手段は、第1
の増幅部から出力される静電容量の変化に対応した電圧
信号と、第2の増幅部から出力される静電容量の変化に
対応した電圧信号との差の電圧信号を出力する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳述する。
【0025】ここで、図1および図2は本発明の第1の
実施例による静電容量型外力検出装置として静電容量型
加速度検出装置を例に挙げて示している。
【0026】図1中、31は本実施例による静電容量型
外力検出装置としての静電容量型加速度検出装置であ
り、該静電容量型加速度検出装置31は、矢示A方向の
加速度が作用したときに、この加速度を静電容量の変化
によって検出する検出手段としての検出部32と、該検
出部32により検出された静電容量変化を電圧に変換す
る容量電圧変換手段としての容量電圧変換回路33とか
ら構成されている。
【0027】ここで、前記検出部32の詳細な構成につ
いて説明すると、34は高抵抗なシリコン材料からなる
基板を示し、該基板34の表面には、酸化シリコンから
なる絶縁膜34Aが形成されている。また、該絶縁膜3
4Aの一部には、犠牲層エッチングによって取り除かれ
た空隙34Bが設けられており、後述の可動部35の振
動子35Cを該空隙34Bに配置することにより、振動
子35Cを基板34の表面から離間させている。
【0028】35は基板34上に設けられた可動部を示
し、該可動部35は、基板34上に固定的に設けられた
支持部35Aと、該支持部35Aから伸長した梁35B
と、該梁35Bの先端に設けられた振動子35Cとから
構成され、振動子35Cは、基板34の表面から離間し
ているため、加速度が作用すると、矢示A方向に変位可
能となっている。また、該可動部35は、リン,ボロン
等の不純物を導入したシリコン材料にエッチング処理を
施すことにより形成されている。
【0029】36は基板34上に固定的に設けられた固
定部を示し、該固定部36は、可動部35の振動子35
Cに対向する位置に配設され、固定部36の一側端面と
振動子35Cの他側端面が、互いに平行に対向してい
る。また、該固定部36は、リン,ボロン等の不純物を
導入したシリコン材料にエッチング処理を施すことによ
り形成されている。
【0030】37は固定部36と可動部35との間の静
電容量Csを出力する静電容量出力部としての検出電極
を示し、該検出電極37は、固定部36の一側端面に設
けられた電極面37Aと、該電極面37Aと対向するよ
うに振動子35Cの他側端面に設けられた電極面37B
とから構成されている。そして、該検出電極37は、電
極面37A,37B間の静電容量Csを検出し、容量電
圧変換回路33に出力するものである。
【0031】なお、固定部36の一側端面と振動子35
Cの他側端面に多数の電極板を突設することにより、く
し状電極を形成してもよい。
【0032】次に、容量電圧変換回路33の詳細な構成
について説明するに、容量電圧変換回路33は、基板3
4上に、検出部32と一体的に設けられている。また、
該容量電圧変換回路33は、信号線38を介して検出部
32の固定部36(検出電極37)に接続されている。
そして、該容量電圧変換回路33は、図2に示すよう
に、ソース接地増幅回路によって構成されている。
【0033】39はエンハンスメント形のpチャネル絶
縁ゲート形電界効果トランジスタ(以下、「絶縁ゲート
形FET39」という)であり、該絶縁ゲート形FET
39のゲート端子Gには、検出部32の検出電極37が
信号線38を介して接続されている。これにより、該絶
縁ゲート形FET39のゲート端子Gには、図2に示す
ように、電極面37A,37B間の静電容量Csが入力
されるようになっている。
【0034】また、絶縁ゲート形FET39のソース端
子Sは電源接続用の電極40を介して電源41に接続さ
れ、ドレイン端子Dは、ドレイン電流を設定するための
第1の抵抗素子42を介してアースに接続されている。
【0035】さらに、絶縁ゲート形FET39のゲート
端子Gとドレイン端子Dとの間には第2の抵抗素子43
が接続されている。ここで、該抵抗素子43は、絶縁ゲ
ート形FET39のゲート端子Gとアースとの間の電圧
を設定するためのもので、例えば1GΩ程度の高抵抗に
設定されている。
【0036】また、絶縁ゲート形FET39のドレイン
端子Dは出力端子44に接続されている。さらに、前記
絶縁ゲート形FET39、抵抗素子42,43等は、半
導体製造技術により基板34上に集積して形成されてい
る。
【0037】本実施例による静電容量型加速度検出装置
31は上述したような構成を有するもので、次にその動
作について説明する。
【0038】図1に示すように、検出部32に加速度が
矢示A方向に作用すると、可動部35の振動子35Cが
慣性力により矢示A方向に変位する。この結果、固定部
36と振動子35Cとの位置関係が変化し、固定部36
側の電極面37Aと振動子35C側の電極面37Bとの
対向面積が変化する。これにより、加速度の大きさに対
応して電極面37A,37B間の静電容量Csが変化す
る。
【0039】そして、電極面37A,37B間の静電容
量Csが変化すると、図2に示すように、容量電圧変換
回路33に設けられた絶縁ゲート形FET39のゲート
端子Gとアースとの間のゲート電圧が変化する。これに
より、絶縁ゲート形FET39のソース端子Sからドレ
イン端子Dに向けてドレイン電流が流れ、出力端子44
には、絶縁ゲート形FET39のゲート電圧を10倍以
上に増幅した電圧信号Voutが出力される。
【0040】かくして、本実施例によれば、容量電圧変
換回路33を、絶縁ゲート形FET39、抵抗素子4
2,43からなるソース接地増幅回路により構成したか
ら、容量電圧変換回路33を3個の素子で構成すること
ができ、従来技術によるコンデンサブリッジ回路1また
はスイッチドキャパシタ回路11と比較して、回路を構
成する素子数を大幅に減少させることができる。
【0041】このように回路を構成する素子数を少なく
することにより、各素子から発生するノイズの総和を低
減することができ、検出部32から出力される微小な静
電容量Csの変化を正確に電圧に変換し、増幅すること
ができる。従って、静電容量型加速度検出装置31の加
速度の検出感度を向上させることができる。
【0042】かかる効果を具体的に説明すると、従来技
術による静電容量型外力検出装置では容量電圧変換回路
をコンデンサブリッジ回路1またはスイッチドキャパシ
タ回路11によって構成していたため、fF(10-15
F)オーダの静電容量の検出が限界であった。これに対
し、本実施例による静電容量型加速度検出装置31で
は、容量電圧変換回路33を絶縁ゲート形FET39を
用いたソース接地増幅回路によって構成したから、fF
オーダよりさらに細かい静電容量の検出が可能となり、
静電容量の分解能を従来技術と比較して大幅に向上させ
ることができる。
【0043】また、本実施例によれば、容量電圧変換回
路33を構成するソース接地増幅回路の能動素子を、絶
縁ゲート形FET39により構成したから、下記の効果
を得ることができる。
【0044】ここで、図3は、絶縁ゲート形FETの一
般的な構造を示している。この図3に示すように、一般
に、絶縁ゲート形FET51は、ゲート電極52とソー
ス電極53の間、およびゲート電極52とドレイン電極
54との間に、絶縁層55が形成されている。このた
め、ゲート電極52を流れ込む電流は、絶縁層55で遮
断され、ソース電極53、ドレイン電極54に漏れるこ
とはない。
【0045】これにより、本実施例のように、容量電圧
変換回路33を構成するソース接地増幅回路の能動素子
を、絶縁ゲート形FET39により構成すれば、ゲート
バイアス電流が絶縁ゲート形FET39のドレイン端子
D、ソース端子Sに漏洩することはなく、ゲートバイア
ス電流の変動が、容量電圧変換回路33から出力される
電圧信号Voutに加重することはない。従って、本実
施例のよれば、ゲートバイアス電流が温度変化によって
非線形的に変化することにより、電圧信号Voutの電
圧が非線形的に変動するのを防止することができる。
【0046】ここで、図4中の特性線αは、ソース接地
増幅回路の能動素子を絶縁ゲート形FET39によって
構成した本実施例の容量電圧変換回路33から出力され
る電圧信号Voutの温度特性を示している。この図か
ら明らかなとおり、電圧信号Voutは温度変化に対し
て線形的に変化している。即ち、検出部32から検出さ
れる静電容量の線形的な温度特性のみが、電圧信号Vo
utに加重され、ゲートバイアス電流の非線形的な温度
特性は除去されている。これにより、線形的な温度特性
を補正するための簡単な温度補償処理を施すだけで、加
速度の検出精度を向上させることが可能となる。
【0047】さらに、本実施例によれば、検出部32と
容量電圧変換回路33を同一の基板34上に近接して設
けたことにより、検出部32から容量電圧変換回路33
に設けられた絶縁ゲート形FET39のゲート端子Gま
での距離が非常に短くなる。これにより、検出部32の
検出電極37により検出された静電容量Csが、該検出
電極37から出力され、絶縁ゲート形FET39のゲー
ト端子Gに入力されるまでの過程で、この静電容量Cs
に混入する外来ノイズを低減させることができる。
【0048】また、容量電圧変換回路33を回路素子数
の少ないソース接地増幅回路により構成したから、基板
34上における容量電圧変換回路33の占有面積を小さ
くすることができる。
【0049】次に、本発明の第2の実施例による静電容
量型外力検出装置について、静電容量型加速度検出装置
を例に挙げ、図5に基づいて説明する。なお、本実施例
では、前述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の
符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0050】本実施例による静電容量型加速度検出装置
61の特徴は、容量電圧変換回路62に設けられた絶縁
ゲート型FET39のゲート端子Gとドレイン端子Dと
の間に、pn接合型のダイオード63を接続したことに
ある。
【0051】これにより、ダイオード63は、絶縁ゲー
ト型FET39のゲート端子Gとアース間の電圧(ゲー
ト電圧)を設定するための抵抗としての役割を果たす。
即ち、ダイオード63は、その両端に印加される順方向
の電圧が約0.6Vを超えない場合には、ほとんど電流
を通過させない性質を有する。
【0052】一方、検出部32から出力される静電容量
変化は微小であり、絶縁ゲート形FET39のゲート電
圧は0.6Vを超えることはない。従って、ダイオード
63の両端に印加される順方向の電圧は、常に約0.6
Vより小さい。この結果、ダイオード63は高抵抗な抵
抗と同等の機能を果たすようになる。
【0053】なお、図5では、ダイオード63のアノー
ド端子を絶縁ゲート形FET39のドレイン端子Dに接
続し、カソード端子を絶縁ゲート形FET39のゲート
端子Gに接続した例を挙げたが、ダイオード63の向き
を逆にして、カソード端子を絶縁ゲート形FET39の
ドレイン端子Dに接続し、アノード端子を絶縁ゲート形
FET39のゲート端子Gに接続してもよい。
【0054】このように構成される静電容量型加速度検
出装置61によっても、前述した第1の実施例によるも
のと同様の作用効果を得ることができる。
【0055】次に、本発明の第3の実施例による静電容
量型外力検出装置について、静電容量型加速度検出装置
を例に挙げ、図6に基づいて説明する。なお、本実施例
では、前述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の
符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0056】本実施例による静電容量型加速度検出装置
71の特徴は、容量電圧変換回路72を、エンハンスメ
ント形のnチャネル絶縁ゲート形電界効果トランジスタ
73(以下、「絶縁ゲート形FET73」という)を用
いたソース接地増幅回路により構成したことにある。即
ち、絶縁ゲート形FET73のゲート端子Gは検出部3
2の検出電極37に接続され、ソース端子Sはアースに
接続され、ドレイン端子Dは第1の抵抗素子74、電極
40を介して電源41に接続されている。また、絶縁ゲ
ート形FET73のゲート端子Gとドレイン端子Dとの
間には、第2の抵抗素子75が接続されている。さら
に、絶縁ゲート形FET73のドレイン端子Dは出力端
子44に接続されている。なお、該抵抗素子75をpn
接合型のダイオードに置き換える構成としてもよい。
【0057】このように構成される静電容量型加速度検
出装置71によっても、前述した第1の実施例によるも
のと同様の作用効果を得ることができる。
【0058】次に、本発明の第4の実施例による静電容
量型外力検出装置について、静電容量型角速度検出装置
を例に挙げ、図7ないし図9に基づいて説明する。本実
施例の特徴は、容量電圧変換手段を、絶縁ゲート型電界
効果トランジスタを用いた差動増幅回路により構成した
ことにある。
【0059】図7中、81は本実施例による静電容量型
外力検出装置としての静電容量型角速度検出装置であ
り、該静電容量型角速度検出装置81は、回転軸Z周り
の角速度Ωが作用したときに、この角速度を静電容量の
変化によって検出する検出手段としての検出部82と、
該検出部82により検出された静電容量変化を電圧に変
換する容量電圧変換手段としての容量電圧変換回路83
とから構成されている。
【0060】ここで、前記検出部82の詳細な構成につ
いて図8に基づいて説明すると、84は高抵抗なシリコ
ン材料からなる基板を示し、該基板84の表面には、酸
化シリコンからなる絶縁膜84Aが形成されている。ま
た、該絶縁膜84Aの一部には、犠牲層エッチングによ
って取り除かれた空隙84Bが設けられており、後述の
可動部85の振動子85Cを該空隙84Bに配置するこ
とにより、振動子85Cを基板84の表面から離間させ
ている。
【0061】85は基板84上に設けられた可動部を示
し、該可動部85は、基板84上に固定的に設けられた
4個の支持部85A,85A,…と、該各支持部85A
からそれぞれL字状に伸長した4本の梁85B,85
B,…と、該各梁85Bの先端に支持された振動子85
Cとから構成され、振動子85Cは、基板84の表面か
ら離間しているため、矢示X方向、矢示Y方向に変位可
能となっている。また、該可動部85は、リン,ボロン
等の不純物を導入したシリコン材料にエッチング処理を
施すことにより形成されている。
【0062】86,86は可動部85の振動子85Cの
矢示X方向一側,他側にそれぞれ位置し、振動子85C
を挟むように基板84上に設けられた励振電極支持部を
示し、該各励振電極支持部86は、リン,ボロン等の不
純物を導入したシリコン材料にエッチング処理を施すこ
とにより形成されている。
【0063】87,87は可動部85の振動子85Cと
励振電極支持部86との間に設けられた励振用くし状電
極を示し、該各励振くし状電極87は、励振電極支持部
86の端面に多数突設された電極板87A,87A,…
と、振動子85Cの矢示X方向一側端面、他側端面に多
数突設された電極板87B,87B,…とにより構成さ
れ、各電極板87Aと各電極板87Bとは、互いに離間
した状態で噛合している。そして、該各励振用くし状電
極87は、振動子85Cを静電力により矢示X方向に振
動させるものである。
【0064】88は振動子85Cの矢示Y方向一側に位
置し、振動子85Cから所定距離離間して基板84上に
設けられた第1の固定部としての第1の検出電極支持部
を示し、該各検出電極支持部88は、リン,ボロン等の
不純物を導入したシリコン材料にエッチング処理を施す
ことにより形成されている。
【0065】89は振動子85Cと検出電極支持部88
との間に設けられた第1の静電容量出力手段としての第
1の検出くし状電極を示し、該各検出くし状電極89
は、検出電極支持部88の端面に多数突設された電極板
89A,89A,…と、振動子85Cの矢示Y方向一側
端面に多数突設された電極板89B,89B,…とによ
り構成され、各電極板89Aと各電極板89Bとは、互
いに離間した状態で噛合している。
【0066】そして、各検出くし状電極89は、回転軸
Z周りの角速度Ωが作用したとき、振動子85Cが矢示
Y方向に変位するのを、各電極板89Aと各電極板89
Bとの間の静電容量Cs1の変化として検出し、この静
電容量Cs1の変化を容量電圧変換回路83の第1の増
幅部93に向けて出力するものである。
【0067】90は可動部85の振動子85Cの矢示Y
方向他側に位置し、振動子85Cから所定距離離間して
基板84上に設けられた第2の固定部としての第2の検
出電極支持部を示し、該各検出電極支持部90は、リ
ン,ボロン等の不純物を導入したシリコン材料にエッチ
ング処理を施すことにより形成されている。
【0068】91は振動子85Cと検出電極支持部90
との間に設けられた第2の静電容量出力手段としての第
2の検出くし状電極を示し、該各検出くし状電極91
は、検出電極支持部90の矢示Y方向他側端面に多数突
設された電極板91A,91A,…と、振動子85Cの
右側端面に多数突設された電極板91B,91B,…と
により構成され、各電極板91Aと各電極板91Bと
は、互いに離間した状態で噛合している。
【0069】そして、各検出くし状電極91は、回転軸
Z周りの角速度Ωが作用したとき、振動子85Cが矢示
Y方向に変位するのを、各電極板91Aと各電極板91
Bとの間の静電容量Cs2の変化として検出し、この静
電容量Cs2の変化を容量電圧変換回路83の第2の増
幅部98に向けて出力するものである。
【0070】次に、容量電圧変換回路83の詳細な構成
について説明するに、容量電圧変換回路83は、基板8
4上に、検出部82と一体的に設けられている。また、
容量電圧変換回路83は、信号線92,92を介して検
出部82の検出電極支持部88,90(検出くし状電極
89,91)に接続されている。そして、容量電圧変換
回路83は、図9に示すように、差動増幅回路により構
成されている。
【0071】93は検出部82の検出くし状電極89に
より検出される静電容量Cs1を受け取る第1の増幅部
を示し、該増幅部93は、エンハンスメント形のpチャ
ネル絶縁ゲート形電界効果トランジスタ94(以下、
「絶縁ゲート形FET94」という)を用いたソース接
地増幅回路により構成されている。
【0072】即ち、該絶縁ゲート形FET94のゲート
端子Gは、検出部82の検出くし状電極89が信号線9
2を介して接続されている。これにより、該絶縁ゲート
形FET94のゲート端子Gには、電極板89A,89
B間の静電容量Cs1が入力されるようになっている。
また、絶縁ゲート形FET94のソース端子Sは後述す
る定電流源103に接続され、ドレイン端子Dは、ドレ
イン電流を設定するための第1の抵抗素子95を介して
アースに接続されている。
【0073】さらに、絶縁ゲート形FET94のゲート
端子Gとドレイン端子Dとの間には第2の抵抗素子96
が接続されている。ここで、該抵抗素子96は、絶縁ゲ
ート形FET94のゲート端子Gとアースとの間の電圧
を設定するためのもので、例えば1GΩ程度の高抵抗に
設定されている。また、絶縁ゲート形FET94のドレ
イン端子Dは出力端子97に接続されている。
【0074】98は検出部82の検出くし状電極91に
より検出される静電容量Cs2を受け取る第2の増幅部
を示し、該増幅部98は、エンハンスメント形のpチャ
ネル絶縁ゲート形電界効果トランジスタ99(以下、
「絶縁ゲート形FET99」という)を中心にして構成
されたソース接地増幅回路により構成されている。
【0075】即ち、該絶縁ゲート形FET99のゲート
端子Gには、検出部82の検出くし状電極91が信号線
92を介して接続されている。これにより、該絶縁ゲー
ト形FET99のゲート端子Gには、電極板91A,9
1B間の静電容量Cs2が入力されるようになってい
る。また、絶縁ゲート形FET99のソース端子Sは後
述する定電流源103に接続され、ドレイン端子Dは、
ドレイン電流を設定するための第3の抵抗素子100を
介してアースに接続されている。
【0076】さらに、絶縁ゲート形FET99のゲート
端子Gとドレイン端子Dとの間には第4の抵抗素子10
1が接続されている。ここで、該抵抗素子101は、絶
縁ゲート形FET99のゲート端子Gとアースとの間の
電圧を設定するためのもので、例えば1GΩ程度の高抵
抗に設定されている。また、絶縁ゲート形FET99の
ドレイン端子Dは出力端子102に接続されている。
【0077】103は増幅部93,98に電流を供給す
る定電流源を示し、該定電流源103には、絶縁ゲート
形電界効果コンデンサ104(以下、「絶縁ゲート形F
ET104」という)が設けられている。105は定電
流源103の絶縁ゲート形FET104に電圧を印加す
る電源である。
【0078】また、前記絶縁ゲート形FET94,9
9,104、抵抗素子95,96,100,101等
は、半導体製造技術により基板84上に集積して形成さ
れている。
【0079】本実施例による静電容量型角速度検出装置
81は上述したような構成を有するもので、次にその動
作について説明する。
【0080】検出部82の各励振くし状電極87に、そ
れぞれ逆位相の交流信号である励振信号を印加すると、
振動子85Cが矢示X方向に振動する。そして、振動子
85Cが矢示X方向に振動した状態で、回転軸Z周りの
角速度Ωが作用すると、振動子85Cがコリオリ力によ
り矢示Y方向に変位する。
【0081】例えば、振動子85Cがコリオリ力により
図8中上向き(矢示Y1方向)に変位すると、振動子8
5Cと検出電極支持部88との間の離間距離が減少する
と共に、振動子85Cと検出電極支持部90との間の離
間距離が増加する。これにより、検出くし状電極89に
より検出される静電容量Cs1が増加し、検出くし状電
極91により検出される静電容量Cs2が減少する。
【0082】さらに、検出くし状電極89により検出さ
れた静電容量Cs1は、容量電圧変換回路83の増幅部
93に入力され、検出くし状電極91により検出された
静電容量Cs2は、増幅部98に入力される。そして、
容量電圧変換回路83は、増幅部93に入力された静電
容量Cs1の変化に対応した電圧信号Vout1を出力
端子97から出力し、増幅部98に入力された静電容量
Cs2の変化に対応した電圧信号Vout2を出力端子
102からそれぞれ出力する。この電圧信号Vout1
と電圧信号Vout2との差をとることにより、角速度
の大きさを求めることができる。
【0083】また、角速度Ωを検出するとき、検出部8
2の振動子85Cは、各励振くし状電極87により矢示
X方向に振動している。このため、検出くし状電極89
の電極板89Aと電極板89Bとの離間距離dが、振動
子85Cの矢示X方向の振動によって変化する。これと
同様に、検出くし状電極91の電極板91Aと電極板9
1Bとの離間距離dが、振動子85Cの矢示X方向の振
動によって変化する。これにより、検出くし状電極89
により検出される静電容量Cs1と、検出くし状電極9
1により検出される静電容量Cs2が、それぞれ同位
相、同振幅で変化する。
【0084】この結果、検出くし状電極89から出力さ
れる静電容量Cs1の変化は、コリオリ力により振動子
85Cが矢示Y方向に変化したことに基づく静電容量変
化(以下、「角速度検出成分」という)に、振動子85
Cが矢示X方向に振動したことに基づく静電容量変化
(以下、「振動ノイズ成分」という)が加重されたもの
となる。これと同様に、検出くし状電極91から出力さ
れる静電容量Cs2の変化も、角速度検出成分と振動ノ
イズ成分が加重されたものとなる。しかも、コリオリ力
による振動子85Cの矢示Y方向の振動は、振動子85
Cの矢示X方向の振動と比較して、非常に微小であるた
め、角速度検出成分は、振動ノイズ成分と比較して、非
常に微小である。
【0085】ところが、本実施例によれば、検出くし状
電極89から出力される静電容量Cs1の変化に対応す
る電圧信号と、検出くし状電極91から出力される静電
容量Cs2の変化に対応する電圧信号との差をとること
で、静電容量Cs1に含まれる振動ノイズ成分と、静電
容量Cs2に含まれる振動ノイズ成分を除去することが
できる。即ち、静電容量Cs1に含まれる振動ノイズ成
分と、静電容量Cs2に含まれる振動ノイズ成分は、共
に振動子85Cの矢示X方向の振動によるものであるか
ら、両者は同位相である。このため、静電容量Cs1の
変化に対応する電圧信号と静電容量Cs2の変化に対応
する電圧信号との差をとることにより、振動ノイズ成分
は除去することができる。
【0086】かくして、本実施例によれば、容量電圧変
換回路83を、絶縁ゲート形FET94を用いた増幅部
93と、絶縁ゲート形FET99を用いた増幅部98
と、定電流源103等により構成したから、前述した第
1の実施例と同様に、容量電圧変換回路83を構成する
素子数を減少させることができる。これにより、ノイズ
の低減を図ることができ、角速度の検出感度を向上させ
ることができる。
【0087】さらに、本実施例によれば、各増幅部9
3,98に、絶縁ゲート形FET94,99を用いたか
ら、前述した第1の実施例と同様に、容量電圧変換回路
83から出力される電圧信号Vout1,Vout2の
温度特性を、温度変化に対して線形的な特性とすること
ができ、簡単な温度補償処理を施すだけで、角速度の検
出精度を向上させることができる。
【0088】また、本実施例によれば、検出部82に生
じる内部ノイズ、外来ノイズが、検出くし状電極89か
ら出力される静電容量Cs1と、検出くし状電極91か
ら出力される静電容量Cs2に、それぞれ同位相で加重
した場合でも、静電容量Cs1の変化に対応する電圧信
号と、静電容量Cs2の変化に対応する電圧信号との差
をとることによって、前記ノイズを除去することができ
る。
【0089】次に、本発明の第5の実施例による静電容
量型外力検出装置を、静電容量型角速度検出装置を例に
挙げ、図10に基づいて説明する。なお、本実施例で
は、前述した第4の実施例と同一の構成要素に同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。
【0090】本実施例による静電容量型角速度検出装置
111の特徴は、容量電圧変換回路112を構成する第
1の増幅部113に設けられた絶縁ゲート形FET94
のドレイン端子Dと、第2の増幅部114に設けられた
絶縁ゲート形FET99のドレイン端子Dに、カレント
ミラー回路115を接続する構成としたことにある。
【0091】即ち、カレントミラー回路115は、差動
増幅回路の負荷としての機能を果たすもので、カレント
ミラー回路115は、絶縁ゲート形電界効果トランジス
タ116(以下、「絶縁ゲート形FET116」とい
う)と、絶縁ゲート形電界トランジスタ117(以下、
「絶縁ゲート形FET117」という)とを、図10に
示すように接続することにより構成されている。
【0092】このように構成される静電容量型角速度検
出装置111によっても、前述した第4の実施例と同様
の作用効果を得ることができる。特に、本実施例によれ
ば、容量電圧変換回路112の負荷としてカレントミラ
ー回路115を設けたことにより、容量電圧変換回路1
12の利得を大きくすることができると共に、静電容量
Cs1,Cs2の両者の角速度検出成分のみを差動増幅
して電圧信号Voutに変換することができ、角速度の
検出精度を大幅に向上させることができる。
【0093】また、本実施例によれば、角速度検出成分
のみ、即ち、角速度検出成分に振動ノイズ成分が加重さ
れた静電容量Cs1,Cs2から振動ノイズ成分を取り
除いた成分を差動増幅できるので、増幅後の電圧信号の
電圧レベル(振幅)が、角速度検出成分に振動ノイズ成
分が加重された静電容量Cs1,Cs2の変化に対応し
た電圧信号の電圧レベル(振幅)と比較して非常に小さ
くなり、電圧容量変換回路112の許容電圧レベルを越
えて電圧信号の出力が振り切れてしまうことを防止でき
る。
【0094】上述したように、本実施例によれば、静電
容量Cs1,Cs2の両者の角速度検出成分のみを差動
増幅して電圧信号Voutに変換することができるよう
になるが、次にその動作について説明する。
【0095】まず、図10に示すように接続されたカレ
ントミラー回路115は、静電容量型角速度検出装置1
11において、定電流源103から第1の増幅部113
の絶縁ゲート形FET94のソース端子Sおよび第2の
増幅部114の絶縁ゲート形FET99のソース端子S
に供給される電流のバランスをとるように機能する。ま
た、各増幅部113、114の各絶縁ゲート形FET9
4,99は、ゲート電圧の大きさによってソース−ドレ
イン間の導通状態が変化する。
【0096】そして、第4の実施例と同様に、振動子8
5Cが矢示X方向に振動した状態で回転軸Z軸周りに角
速度Ωが作用すると、振動子85Cがコリオリ力により
矢示Y方向に変位し、例えば矢示Y1方向に変位した場
合には、検出くし状電極89により検出される静電容量
Cs1が増加し、検出くし状電極91により検出される
静電容量Cs2が減少して、この静電容量Cs1,Cs
2の変化に対応した電圧信号Voutが出力され、角速
度の大きさを求めることができる。
【0097】ところで、この出力された電圧信号Vou
tは、静電容量Cs1,Cs2の両者の角速度検出成分
のみが差動増幅されたもので、静電容量Cs1,Cs2
が角速度検出成分に振動ノイズ成分が加重されたもので
あっても、振動ノイズ成分に対応した電圧信号は取り除
かれている。これは、静電容量Cs1,Cs2に含まれ
ている振動ノイズ成分が同位相、同振幅であるのに対し
て、角速度検出成分が逆位相であることが関係してい
る。
【0098】具体的には、振動ノイズ成分によって各絶
縁ゲート形FET94,99のゲート電圧が変化した場
合、振動ノイズ成分が同位相、同振幅であるために、各
絶縁ゲート形FET94,99のゲート電圧の変化に対
応するソース−ドレイン間の導通状態の変化が同じとな
り、各絶縁ゲート形FET94,99のソース−ドレイ
ン間の電流のバランス状態が維持されたままで電圧信号
は出力されない。これに対して、角速度検出成分によっ
て各絶縁ゲート形FET94,99のゲート電圧が変化
した場合、角速度検出成分が逆位相であるために、各絶
縁ゲート形FET94,99のゲート電圧の変化に対応
するソース−ドレイン間の導通状態の変化が異なり、各
絶縁ゲート形FET94,99のソース−ドレイン間の
電流のバランス状態がくずれ、電圧信号Voutが出力
される。
【0099】従って、静電容量Cs1,Cs2の変化が
角速度検出成分に振動ノイズ成分が加重されたものであ
っても、振動ノイズ成分が取り除かれた角速度検出成分
に対応した電圧信号Voutを出力することができるよ
うになる。
【0100】なお、前記各実施例では、エンハンスメン
ト形の絶縁ゲート形電界効果トランジスタ39(73,
94,99)を用いる構成としたが、デプレッション形
の絶縁ゲート形電界効果トランジスタを用いることも可
能である。
【0101】また、前記各実施例では、容量電圧変換回
路33(62,72,83,112)を検出部32(8
2)の基板34(84)と一体的に設ける構成とした
が、容量電圧変換回路33(62,72,83,11
2)を検出部32(82)の基板34(84)とは別の
基板に設けてもよい。
【0102】さらに、前記第1ないし第3の実施例で
は、静電容量型外力検出装置の一例として静電容量型加
速度検出装置31(61,71)を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限るものでなく、回転体の角速度を
検出する角速度検出装置、移動体の衝突等の衝撃を検出
する衝撃検出装置にも適用することができる。
【0103】また、前記第4、第5の実施例では、静電
容量型外力検出装置の一例として静電容量型角速度検出
装置81(111)を例に挙げて説明したが、本発明は
これに限るものでなく、加速度を検出する加速度検出装
置、移動体の衝突等の衝撃を検出する衝撃検出装置にも
適用することができる。
【0104】
【発明の効果】以上詳述したとおり、請求項1に係る発
明によれば、検出手段により検出された静電容量変化を
電圧信号に変換する容量電圧変換手段を、絶縁ゲート形
電界効果トランジスタを用いたソース接地増幅回路によ
り構成したから、容量電圧変換手段を構成する素子数を
減少させることができ、容量電圧変換手段を構成する各
素子から発生するノイズの総和を低減させることができ
る。これにより、検出手段から検出される微小な静電容
量変化を電圧信号に高感度に変換することができ、外力
の検出感度を向上させることができる。
【0105】請求項2に係る発明によれば、容量電圧変
換手段のソース接地増幅回路を、ゲート端子が検出手段
に接続され、ソース端子が電源に接続され、ドレイン端
子が第1の抵抗素子を介してアースに接続されたpチャ
ネル絶縁ゲート形電界効果トランジスタと、該電界効果
トランジスタのゲート端子とドレイン端子との間に接続
された第2の抵抗素子とから構成したから、容量電圧変
換手段を電界効果トランジスタ、第1の抵抗素子、第2
の抵抗素子の3個の素子により構成することができる。
これにより、従来技術のように、容量電圧変換手段をコ
ンデンサブリッジ回路またはスイッチドキャパシタ回路
により構成する場合と比較し、容量電圧変換手段を構成
する素子数を大幅に減少させることができる。
【0106】請求項3に係る発明の如く、容量電圧変換
手段のソース接地増幅回路を、ゲート端子が前記検出手
段に接続され、ソース端子がアースに接続され、ドレイ
ン端子が第1の抵抗素子を介して電源に接続されたnチ
ャネル絶縁ゲート形電界効果トランジスタと、該電界効
果トランジスタのゲート端子とドレイン端子との間に接
続された第2の抵抗素子とから構成することによって
も、容量電圧変換手段を構成する素子数を大幅に減少さ
せることができる。
【0107】請求項4に係る発明によれば、容量電圧変
換手段の電界効果トランジスタを、エンハンスメント形
の電界効果トランジスタにより構成したから、容量電圧
変換手段を構成するソース接地増幅回路に、プラス電圧
を発生する電源を用いた場合には、バイアス電圧の設定
等が容易となり、回路の複雑化を防止できる。
【0108】請求項5に係る発明は、容量電圧変換手段
の第2の抵抗素子をpn接合型ダイオードに置き換える
構成としたから、pn接合型ダイオードを抵抗として利
用することができ、回路の複雑化を防止することができ
る。
【0109】請求項6に係る発明によれば、検出手段
を、第1の固定部と可動部との間の静電容量変化を出力
する第1の静電容量出力部と、第2の固定部と前記可動
部との間の静電容量変化を出力する第2の静電容量出力
部とを有する構成とし、容量電圧変換手段を、絶縁ゲー
ト形の第1の電界効果トランジスタを用いたソース接地
増幅回路により構成され前記検出手段の第1の静電容量
出力部から出力される静電容量変化が入力される第1の
増幅部と、絶縁ゲート形の第2の電界効果トランジスタ
を用いたソース接地増幅回路により構成され前記検出手
段の第2の静電容量出力部から出力される静電容量変化
が入力される第2の増幅部と、前記第1の増幅部と該第
2の増幅部とに電流を供給する電流源とから構成し、前
記第1の増幅部から出力される静電容量の変化に対応し
た電圧信号と前記第2の増幅部から出力される静電容量
の変化に対応した電圧信号との差の電圧信号を出力する
構成としたから、検出手段に生じたノイズが、第1の静
電容量出力手段から出力される静電容量と、第1の静電
容量出力手段から出力される静電容量の両方に加重され
ても、このノイズを、前記各静電容量変化に対応する電
圧信号の差分の電圧信号を出力することにより、除去す
ることができる。即ち、検出手段に生じるノイズが、検
出手段により検出される静電容量変化と比較して大きい
場合でも、このノイズを除去することができる。
【0110】従って、各検出手段により検出された静電
容量変化のみに対応する電圧信号を、容量電圧変換手段
により出力することができ、外力の検出感度を大幅に向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による静電容量型加速度
検出装置を示す外観斜視図である。
【図2】図1中の容量電圧変換回路を示す回路図であ
る。
【図3】第1の実施例に用いた絶縁ゲート形電界効果ト
ランジスタの構造を示す断面図である。
【図4】図2中の容量電圧変換回路から出力される電圧
信号と周囲温度との関係を示す特性線図である。
【図5】本発明の第2の実施例による静電容量型加速度
検出装置の容量電圧変換回路を示す回路図である。
【図6】本発明の第3の実施例による静電容量型加速度
検出装置の容量電圧変換回路を示す回路図である。
【図7】本発明の第4の実施例による静電容量型角速度
検出装置を示す外観斜視図である。
【図8】図7中の検出部を拡大して示す平面図である。
【図9】図7中の容量電圧変換回路を示す回路図であ
る。
【図10】本発明の第5の実施例による静電容量型角速
度検出装置の容量電圧変換回路を示す回路図である。
【図11】従来技術による静電容量型外力検出装置の容
量電圧変換回路を示す回路図である。
【図12】他の従来技術による静電容量型外力検出装置
の容量電圧変換回路を示す回路図である。
【符号の説明】
31,61,71 静電容量型加速度検出装置(静電容
量型外力検出装置) 32,82 検出部(検出手段) 33,62,72,83,112 容量電圧変換回路
(容量電圧変換手段) 39,73,94,99 絶縁ゲート形電界効果トラン
ジスタ 41,105 電源 42,43,74,75,95,96,100,101
抵抗素子 63 ダイオード 34,84 基板 35,85 可動部 36 固定部 88,90 検出電極支持部(固定部) 37 検出電極(静電容量出力部) 81,111 静電容量型角速度検出装置(静電容量型
外力検出装置) 89,91 検出くし状電極(静電容量出力部) 103 定電流源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外力が作用したときに外力を静電容量変
    化として検出する検出手段と、該検出手段により検出さ
    れた静電容量変化を電圧に変換する容量電圧変換手段と
    からなる静電容量型外力検出装置において、 前記容量電圧変換手段は絶縁ゲート形電界効果トランジ
    スタを用いたソース接地増幅回路により構成したことを
    特徴とする静電容量型外力検出装置。
  2. 【請求項2】 前記容量電圧変換手段のソース接地増幅
    回路は、ゲート端子が前記検出手段に接続され、ソース
    端子が電源に接続され、ドレイン端子が第1の抵抗素子
    を介してアースに接続されたpチャネル絶縁ゲート形電
    界効果トランジスタと、該電界効果トランジスタのゲー
    ト端子とドレイン端子との間に接続された第2の抵抗素
    子とから構成してなる請求項1に記載の静電容量型外力
    検出装置。
  3. 【請求項3】 前記容量電圧変換手段のソース接地増幅
    回路は、ゲート端子が前記検出手段に接続され、ソース
    端子がアースに接続され、ドレイン端子が第1の抵抗素
    子を介して電源に接続されたnチャネル絶縁ゲート形電
    界効果トランジスタと、該電界効果トランジスタのゲー
    ト端子とドレイン端子との間に接続された第2の抵抗素
    子とから構成してなる請求項1に記載の静電容量型外力
    検出装置。
  4. 【請求項4】 前記容量電圧変換手段の電界効果トラン
    ジスタは、エンハンスメント形である請求項1,2また
    は3に記載の静電容量型外力検出装置。
  5. 【請求項5】 前記容量電圧変換手段の第2の抵抗素子
    をpn接合型ダイオードに置き換えてなる請求項2,3
    または4に記載の静電容量型外力検出装置。
  6. 【請求項6】 外力が作用したときに外力を静電容量変
    化として検出する検出手段と、該検出手段により検出さ
    れた静電容量変化を電圧に変換する容量電圧変換手段と
    からなる静電容量型外力検出装置において、 前記検出手段は、基板と、該基板上に変位可能に設けら
    れた可動部と、該可動部の一側に位置し該可動部から所
    定距離離間して前記基板上に設けられた第1の固定部
    と、該第1の固定部と前記可動部との間の静電容量変化
    を出力する第1の静電容量出力部と、前記可動部の他側
    に位置し前記可動部から所定距離離間して前記基板上に
    設けられた第2の固定部と、該第2の固定部と前記可動
    部との間の静電容量変化を出力する第2の静電容量出力
    部とから構成してなり、 前記容量電圧変換手段は、絶縁ゲート形の第1の電界効
    果トランジスタを用いたソース接地増幅回路により構成
    され前記検出手段の第1の静電容量出力部から出力され
    る静電容量変化を受け取る第1の増幅部と、絶縁ゲート
    形の第2の電界効果トランジスタを用いたソース接地増
    幅回路により構成され前記検出手段の第2の静電容量出
    力部から出力される静電容量変化を受け取る第2の増幅
    部と、前記第1の増幅部と該第2の増幅部とに電流を供
    給する電流源とからなり、前記第1の増幅部から出力さ
    れる静電容量の変化に対応した電圧信号と前記第2の増
    幅部から出力される静電容量の変化に対応した電圧信号
    との差の電圧信号を出力する構成としたことを特徴とす
    る静電容量型外力検出装置。
JP8331609A 1996-11-27 1996-11-27 静電容量型外力検出装置 Pending JPH10160754A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001153659A (ja) * 1999-11-29 2001-06-08 Murata Mfg Co Ltd 角速度センサ
JP2011191304A (ja) * 2010-03-15 2011-09-29 Commissariat A L'energie Atomique & Aux Energies Alternatives ノイズを低減した力センサ

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JP2001153659A (ja) * 1999-11-29 2001-06-08 Murata Mfg Co Ltd 角速度センサ
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