JPH10160112A - 高効率の低ＮＯｘ燃焼装置を備えたボイラ - Google Patents
高効率の低ＮＯｘ燃焼装置を備えたボイラInfo
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- JPH10160112A JPH10160112A JP8321987A JP32198796A JPH10160112A JP H10160112 A JPH10160112 A JP H10160112A JP 8321987 A JP8321987 A JP 8321987A JP 32198796 A JP32198796 A JP 32198796A JP H10160112 A JPH10160112 A JP H10160112A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/34—Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery
Abstract
(57)【要約】
【課題】 空気予熱装置を用いて廃熱を回収すると共
に、空気予熱に伴うＮＯｘの発生増加を、火炎を一旦冷
却する構造とすることで抑制するようにする。 【解決手段】 燃焼室１１内に、バーナ１２による火炎
が接触通過するように冷物体１４を配置し、冷物体１４
下流側に断熱空間１５、この断熱空間１５の下流側に、
後列熱交換部１６を配設する。バーナ１２による火炎、
燃焼ガスを冷物体１４に接触通過させ、断熱空間１５、
後列熱交換部１６を通過させ、燃焼室１１外側の排気管
１８から空気予熱装置１３を通過し、放出させる。空気
予熱装置１３において、前記バーナ１２への燃焼用空気
を通過させて、前記燃焼ガスとの熱交換を行い、前記燃
焼用空気を予熱するようにする。
に、空気予熱に伴うＮＯｘの発生増加を、火炎を一旦冷
却する構造とすることで抑制するようにする。 【解決手段】 燃焼室１１内に、バーナ１２による火炎
が接触通過するように冷物体１４を配置し、冷物体１４
下流側に断熱空間１５、この断熱空間１５の下流側に、
後列熱交換部１６を配設する。バーナ１２による火炎、
燃焼ガスを冷物体１４に接触通過させ、断熱空間１５、
後列熱交換部１６を通過させ、燃焼室１１外側の排気管
１８から空気予熱装置１３を通過し、放出させる。空気
予熱装置１３において、前記バーナ１２への燃焼用空気
を通過させて、前記燃焼ガスとの熱交換を行い、前記燃
焼用空気を予熱するようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気予熱装置を用
いて廃熱を回収すると共に、空気予熱に伴うＮＯｘの発
生増加を、火炎を一旦冷却する構造とすることで抑制す
るようにした、高効率の低ＮＯｘ燃焼装置を備えたボイ
ラに関するものである。
いて廃熱を回収すると共に、空気予熱に伴うＮＯｘの発
生増加を、火炎を一旦冷却する構造とすることで抑制す
るようにした、高効率の低ＮＯｘ燃焼装置を備えたボイ
ラに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、図４に示すようにボイラ１では、
燃焼室２内のボイラ本体をバーナ３によって加熱して、
この燃焼室２から放出される排ガスと、前記燃焼室２内
のボイラ本体へ供給される水との熱交換を行うエコノマ
イザー４を備えて、熱効率を高めるようにしているもの
がある。また、図５に示すような大型のボイラ５では、
エコノマイザー６の他に、燃焼室７からの排ガスと、バ
ーナ８への燃焼用空気との熱交換を行う空気予熱装置９
を備えているものがある。一方、吸収式冷温水機（図示
省略）の高温再生器等では、このような廃熱回収を行わ
ない構造のものが多い。
燃焼室２内のボイラ本体をバーナ３によって加熱して、
この燃焼室２から放出される排ガスと、前記燃焼室２内
のボイラ本体へ供給される水との熱交換を行うエコノマ
イザー４を備えて、熱効率を高めるようにしているもの
がある。また、図５に示すような大型のボイラ５では、
エコノマイザー６の他に、燃焼室７からの排ガスと、バ
ーナ８への燃焼用空気との熱交換を行う空気予熱装置９
を備えているものがある。一方、吸収式冷温水機（図示
省略）の高温再生器等では、このような廃熱回収を行わ
ない構造のものが多い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ボ
イラ１、５において、エコノマイザー４、６を用いて排
ガスとボイラ本体へ供給される水との熱交換を行う場
合、熱交換の効率は高いが、エコノマイザー４、６内の
給水配管を要し、配管が長いものとなる。また、ボイラ
本体へ供給される水が既に高温である場合、エコノマイ
ザーで給水と熱交換をすることはできない。また、前記
大型のボイラ５のように空気予熱装置を設けた場合、燃
焼ガス温度が上昇し、ＮＯｘ生成量が増大する。また、
ＮＯｘを下げる必要がある場合、低ＮＯｘバーナ等を用
いる必要があるが、それだけではＮＯｘ低減に限界があ
る。排ガス再循環を用いる場合もあるが、燃焼制御が難
しくなり、送風機能力も上げる必要がある。さらに、高
温再生器等では被加熱物が冷媒であり、高温再生器等に
供給される時点で既に高温であるため、冷媒の予熱によ
る廃熱回収が困難である。そのため、燃焼装置本体のみ
での熱交換となり、効率が落ちる。空気予熱装置はＮＯ
ｘの問題から用いられない場合が多い。本発明は以上の
ような課題を改善するために提案されたものであって、
空気予熱装置を用いて廃熱を回収すると共に、空気予熱
に伴うＮＯｘの発生増加を火炎を一旦冷却する構造とす
ることで抑制するようにした、高効率の低ＮＯｘ燃焼装
置を備えたボイラを提供することを目的とする。
イラ１、５において、エコノマイザー４、６を用いて排
ガスとボイラ本体へ供給される水との熱交換を行う場
合、熱交換の効率は高いが、エコノマイザー４、６内の
給水配管を要し、配管が長いものとなる。また、ボイラ
本体へ供給される水が既に高温である場合、エコノマイ
ザーで給水と熱交換をすることはできない。また、前記
大型のボイラ５のように空気予熱装置を設けた場合、燃
焼ガス温度が上昇し、ＮＯｘ生成量が増大する。また、
ＮＯｘを下げる必要がある場合、低ＮＯｘバーナ等を用
いる必要があるが、それだけではＮＯｘ低減に限界があ
る。排ガス再循環を用いる場合もあるが、燃焼制御が難
しくなり、送風機能力も上げる必要がある。さらに、高
温再生器等では被加熱物が冷媒であり、高温再生器等に
供給される時点で既に高温であるため、冷媒の予熱によ
る廃熱回収が困難である。そのため、燃焼装置本体のみ
での熱交換となり、効率が落ちる。空気予熱装置はＮＯ
ｘの問題から用いられない場合が多い。本発明は以上の
ような課題を改善するために提案されたものであって、
空気予熱装置を用いて廃熱を回収すると共に、空気予熱
に伴うＮＯｘの発生増加を火炎を一旦冷却する構造とす
ることで抑制するようにした、高効率の低ＮＯｘ燃焼装
置を備えたボイラを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、燃焼室に燃焼室内に向かって火炎を
形成するように配置したバーナを有し、このバーナに供
給される燃焼用空気を予め予熱するようにした空気予熱
装置を備え、前記燃焼室内に、バーナによる火炎が接触
通過するように冷物体を配置し、冷物体下流側に断熱空
間を設け、この断熱空間の下流側に、後列熱交換部を配
設し、前記バーナによる火炎、燃焼ガスを冷物体に接触
通過させることで冷却すると共に、断熱空間において完
全燃焼させ、後列熱交換部において熱交換を行って、前
記燃焼ガスを燃焼室外側の排気管を介して空気予熱装置
を通過して放出するようにした。また本発明は、燃焼室
内に向かって火炎を形成するようにバーナを配置し、こ
のバーナに供給される燃焼用空気を予め予熱するように
した空気予熱装置を備え、前記燃焼室内に、バーナによ
る火炎が接触通過するように冷物体を配置し、冷物体下
流側に断熱空間を設け、この断熱空間の下流側に、後列
熱交換部を配設し、前記燃焼室を、バーナによる燃焼ガ
スが、バーナを取り付けた側から、前記冷物体、断熱空
間、後列熱交換部を通過して、前記バーナを取り付けた
側に流れるように構成すると共に、燃焼室のバーナを取
り付けた側の外壁に排気管を設けて、この排気管を前記
空気予熱装置を通過するように構成し、前記バーナによ
る火炎、燃焼ガスを冷物体に接触通過させることで冷却
すると共に、断熱空間において完全燃焼させ、後列熱交
換部において熱交換を行って、前記燃焼ガスを排気管を
介して空気予熱装置を通過して放出するようにした。前
述の構成において、バーナに、平面バーナを適用するこ
とができる。また、前記冷物体を被加熱物の充填された
水管によって構成することができる。さらに、前記空気
予熱装置において、燃焼用空気をバーナに供給する際に
燃焼ガスの一部をバーナに供給する構成とすることがで
きる。
ために、本発明は、燃焼室に燃焼室内に向かって火炎を
形成するように配置したバーナを有し、このバーナに供
給される燃焼用空気を予め予熱するようにした空気予熱
装置を備え、前記燃焼室内に、バーナによる火炎が接触
通過するように冷物体を配置し、冷物体下流側に断熱空
間を設け、この断熱空間の下流側に、後列熱交換部を配
設し、前記バーナによる火炎、燃焼ガスを冷物体に接触
通過させることで冷却すると共に、断熱空間において完
全燃焼させ、後列熱交換部において熱交換を行って、前
記燃焼ガスを燃焼室外側の排気管を介して空気予熱装置
を通過して放出するようにした。また本発明は、燃焼室
内に向かって火炎を形成するようにバーナを配置し、こ
のバーナに供給される燃焼用空気を予め予熱するように
した空気予熱装置を備え、前記燃焼室内に、バーナによ
る火炎が接触通過するように冷物体を配置し、冷物体下
流側に断熱空間を設け、この断熱空間の下流側に、後列
熱交換部を配設し、前記燃焼室を、バーナによる燃焼ガ
スが、バーナを取り付けた側から、前記冷物体、断熱空
間、後列熱交換部を通過して、前記バーナを取り付けた
側に流れるように構成すると共に、燃焼室のバーナを取
り付けた側の外壁に排気管を設けて、この排気管を前記
空気予熱装置を通過するように構成し、前記バーナによ
る火炎、燃焼ガスを冷物体に接触通過させることで冷却
すると共に、断熱空間において完全燃焼させ、後列熱交
換部において熱交換を行って、前記燃焼ガスを排気管を
介して空気予熱装置を通過して放出するようにした。前
述の構成において、バーナに、平面バーナを適用するこ
とができる。また、前記冷物体を被加熱物の充填された
水管によって構成することができる。さらに、前記空気
予熱装置において、燃焼用空気をバーナに供給する際に
燃焼ガスの一部をバーナに供給する構成とすることがで
きる。
【０００５】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる高効率の低
ＮＯｘ燃焼装置を備えたボイラについて、一つの実施の
形態を挙げ、添付の図面に基づいて、以下説明する。図
１に、高効率の低ＮＯｘ燃焼装置を備えたボイラ１０を
示し、このボイラ１０は、燃焼室１１に燃焼室１１内に
向かって火炎を形成するように配置したバーナ１２を有
し、このバーナ１２に供給される燃焼用空気を予め予熱
するようにした、空気予熱装置１３を備えている。前記
燃焼室１１内には、バーナ１２による火炎が接触通過す
るように冷物体１４が配置され、冷物体１４下流側に断
熱空間１５を有している。またこの断熱空間１５の下流
側には、後列熱交換部１６が配設されている。前記バー
ナ１２による火炎、燃焼ガスは冷物体１４に接触通過し
た後、断熱空間１５そして後列熱交換部１６を通過し、
燃焼室１１外側の煙道１７を通過して排気管１８から空
気予熱装置１３を通過し、放出されるようになってい
る。その際、前記空気予熱装置１３において、前記バー
ナ１２への燃焼用空気を通過させて、前記放出される燃
焼ガスとの熱交換を行い、前記燃焼用空気を予熱するよ
うにしている。
ＮＯｘ燃焼装置を備えたボイラについて、一つの実施の
形態を挙げ、添付の図面に基づいて、以下説明する。図
１に、高効率の低ＮＯｘ燃焼装置を備えたボイラ１０を
示し、このボイラ１０は、燃焼室１１に燃焼室１１内に
向かって火炎を形成するように配置したバーナ１２を有
し、このバーナ１２に供給される燃焼用空気を予め予熱
するようにした、空気予熱装置１３を備えている。前記
燃焼室１１内には、バーナ１２による火炎が接触通過す
るように冷物体１４が配置され、冷物体１４下流側に断
熱空間１５を有している。またこの断熱空間１５の下流
側には、後列熱交換部１６が配設されている。前記バー
ナ１２による火炎、燃焼ガスは冷物体１４に接触通過し
た後、断熱空間１５そして後列熱交換部１６を通過し、
燃焼室１１外側の煙道１７を通過して排気管１８から空
気予熱装置１３を通過し、放出されるようになってい
る。その際、前記空気予熱装置１３において、前記バー
ナ１２への燃焼用空気を通過させて、前記放出される燃
焼ガスとの熱交換を行い、前記燃焼用空気を予熱するよ
うにしている。
【０００６】前記冷物体１４は、被加熱物である水や冷
媒等が充填された水管１９によって構成することがで
き、この水管１９は、１本ないしは複数本によって構成
することができる。かかる冷物体１４を、バーナ１２に
よる燃焼ガスを接触、通過させることにより、燃焼直後
の高温の燃焼ガスから熱を奪って、サーマルＮＯｘが多
量に発生する温度以下に燃焼ガスを冷却して、ＮＯｘの
発生を抑えるようにしている。
媒等が充填された水管１９によって構成することがで
き、この水管１９は、１本ないしは複数本によって構成
することができる。かかる冷物体１４を、バーナ１２に
よる燃焼ガスを接触、通過させることにより、燃焼直後
の高温の燃焼ガスから熱を奪って、サーマルＮＯｘが多
量に発生する温度以下に燃焼ガスを冷却して、ＮＯｘの
発生を抑えるようにしている。
【０００７】また、前記断熱空間１５では、冷物体１４
を構成する複数の水管１９の間を接触、通過することに
より冷却された燃焼直後の高温の燃焼ガスの完全燃焼を
行わしめるようにしている。さらに、前記後列熱交換部
１６は、多数の水管２０によって構成されている。かか
る水管２０は、バーナ１２を装着した燃焼室１１壁面に
対向する壁面直近の空間まで、満たされている。
を構成する複数の水管１９の間を接触、通過することに
より冷却された燃焼直後の高温の燃焼ガスの完全燃焼を
行わしめるようにしている。さらに、前記後列熱交換部
１６は、多数の水管２０によって構成されている。かか
る水管２０は、バーナ１２を装着した燃焼室１１壁面に
対向する壁面直近の空間まで、満たされている。
【０００８】次に、以上のような高効率の低ＮＯｘ燃焼
装置を備えたボイラ１０の作用を説明する。バーナ１２
に、燃料ガスを供給する一方、燃焼用空気を供給して、
燃焼室１１内に噴射し、燃焼を行う。この際、火炎、燃
焼ガスは、燃焼室１１内直近に配設した冷物体１４、す
なわち複数の水管１９に接触し、通過することができ
る。これによって前記燃焼ガスは冷却され、サーマルＮ
Ｏｘが多量に発生する温度以下となり、ＮＯｘの発生を
抑制することができる。なお、前記燃焼用空気は、予熱
されることで、サーマルＮＯｘの増大が懸念されるが、
バーナ１２、冷物体１４間の距離を調整することによ
り、たとえ空気予熱を行っても、効果的な燃焼ガスの冷
却が可能である。
装置を備えたボイラ１０の作用を説明する。バーナ１２
に、燃料ガスを供給する一方、燃焼用空気を供給して、
燃焼室１１内に噴射し、燃焼を行う。この際、火炎、燃
焼ガスは、燃焼室１１内直近に配設した冷物体１４、す
なわち複数の水管１９に接触し、通過することができ
る。これによって前記燃焼ガスは冷却され、サーマルＮ
Ｏｘが多量に発生する温度以下となり、ＮＯｘの発生を
抑制することができる。なお、前記燃焼用空気は、予熱
されることで、サーマルＮＯｘの増大が懸念されるが、
バーナ１２、冷物体１４間の距離を調整することによ
り、たとえ空気予熱を行っても、効果的な燃焼ガスの冷
却が可能である。
【０００９】前記冷物体１４を通過することで冷却され
た燃焼ガスは、未燃分を含んだ状態で断熱空間１５に至
り、完全燃焼をすることができる。そして、前記燃焼ガ
スは、後列熱交換部１６を構成する多数の水管２０を通
過して熱交換を行い、煙道１７から排気管１８を通過し
て空気予熱装置１３を介して放出される。この際、この
空気予熱装置１３において、前記バーナ１２への燃焼用
空気を通過させることで、前記燃焼ガスとの熱交換を行
って、燃焼用空気を予熱することができる。このよう
に、燃焼ガスにより、空気予熱装置１３において、燃焼
用空気の予熱を行うことにより、熱効率がよく、省エネ
ルギー効果が得られる。
た燃焼ガスは、未燃分を含んだ状態で断熱空間１５に至
り、完全燃焼をすることができる。そして、前記燃焼ガ
スは、後列熱交換部１６を構成する多数の水管２０を通
過して熱交換を行い、煙道１７から排気管１８を通過し
て空気予熱装置１３を介して放出される。この際、この
空気予熱装置１３において、前記バーナ１２への燃焼用
空気を通過させることで、前記燃焼ガスとの熱交換を行
って、燃焼用空気を予熱することができる。このよう
に、燃焼ガスにより、空気予熱装置１３において、燃焼
用空気の予熱を行うことにより、熱効率がよく、省エネ
ルギー効果が得られる。
【００１０】以上のように、高効率の低ＮＯｘ燃焼装置
を備えたボイラ１０によれば、バーナ１１による燃焼ガ
スを一旦冷却することで、ＮＯｘの発生を抑制すること
ができ、その後断熱空間１５にて完全燃焼を行い、次い
で、後列熱交換部１６により、熱を回収し、そして、空
気予熱装置１３において、次の燃焼に供する燃焼用空気
を予熱することができるので、熱効率がよく、省エネル
ギー効果を奏することができる。なお、前記バーナ１２
からの燃焼ガスを冷物体１４に効率的に衝突させる構造
とすれば、ＮＯｘの発生をより効果的に抑えることがで
きる。平面バーナ１２を用い、その直後に冷物体１４を
配列する場合、よりコンパクトに、容易な構造で効率的
な燃焼ガスの冷却が可能である。
を備えたボイラ１０によれば、バーナ１１による燃焼ガ
スを一旦冷却することで、ＮＯｘの発生を抑制すること
ができ、その後断熱空間１５にて完全燃焼を行い、次い
で、後列熱交換部１６により、熱を回収し、そして、空
気予熱装置１３において、次の燃焼に供する燃焼用空気
を予熱することができるので、熱効率がよく、省エネル
ギー効果を奏することができる。なお、前記バーナ１２
からの燃焼ガスを冷物体１４に効率的に衝突させる構造
とすれば、ＮＯｘの発生をより効果的に抑えることがで
きる。平面バーナ１２を用い、その直後に冷物体１４を
配列する場合、よりコンパクトに、容易な構造で効率的
な燃焼ガスの冷却が可能である。
【００１１】本発明にかかる高効率の低ＮＯｘ燃焼装置
を備えたボイラは、以下のように実施することができ
る。すなわち、図２に示すように、このボイラ３０で
は、図中、燃焼室３１の壁面上隅側に、燃焼室３１内に
向かって火炎を形成するようにバーナ３２を配置すると
共にこのバーナ３２に予熱した燃焼用空気を供給する空
気予熱装置３３を設けている。前記燃焼室３１内には、
仕切り３４が、バーナ３２を取り付けた側から、対向す
る壁面に近接するように形成されている。また、かかる
燃焼室３１内には、バーナ３２直近の箇所には、冷物体
３５、断熱空間３６、そして後列熱交換部３７が配設さ
れている。後列熱交換部３７は、仕切り３４によって仕
切った燃焼室３１内の、断熱空間３６の後部側から、後
述する排気管の直近に至る空間一杯に配設されている。
前記バーナ３２を取り付けた壁面のバーナ近傍には排気
管３８が設けられ、この排気管３８を空気予熱装置３３
を通過するようにしている。かかる構成により、バーナ
３２による燃焼ガスは、燃焼室３１内の、バーナ３２を
取り付けた側から、対向する壁面と前記仕切り３４間を
通過して前記排気管３８側に流れるようにし、前記空気
予熱装置３３にバーナ３２への燃焼用空気を通過させ
て、前記燃焼室３１内から放出される燃焼ガスにより、
前記燃焼用空気の予熱を行う構成としている。
を備えたボイラは、以下のように実施することができ
る。すなわち、図２に示すように、このボイラ３０で
は、図中、燃焼室３１の壁面上隅側に、燃焼室３１内に
向かって火炎を形成するようにバーナ３２を配置すると
共にこのバーナ３２に予熱した燃焼用空気を供給する空
気予熱装置３３を設けている。前記燃焼室３１内には、
仕切り３４が、バーナ３２を取り付けた側から、対向す
る壁面に近接するように形成されている。また、かかる
燃焼室３１内には、バーナ３２直近の箇所には、冷物体
３５、断熱空間３６、そして後列熱交換部３７が配設さ
れている。後列熱交換部３７は、仕切り３４によって仕
切った燃焼室３１内の、断熱空間３６の後部側から、後
述する排気管の直近に至る空間一杯に配設されている。
前記バーナ３２を取り付けた壁面のバーナ近傍には排気
管３８が設けられ、この排気管３８を空気予熱装置３３
を通過するようにしている。かかる構成により、バーナ
３２による燃焼ガスは、燃焼室３１内の、バーナ３２を
取り付けた側から、対向する壁面と前記仕切り３４間を
通過して前記排気管３８側に流れるようにし、前記空気
予熱装置３３にバーナ３２への燃焼用空気を通過させ
て、前記燃焼室３１内から放出される燃焼ガスにより、
前記燃焼用空気の予熱を行う構成としている。
【００１２】このような構成によれば、空気予熱装置３
３への配管が少なくて済み、コンパクトな構造が可能で
ある。
３への配管が少なくて済み、コンパクトな構造が可能で
ある。
【００１３】以上、本発明にかかる高効率の低ＮＯｘ燃
焼装置を備えたボイラについて、２つの実施の形態を示
し、説明したが、いずれにしても空気予熱装置において
は給気と排気とを近接して行っているため、排ガス再循
環を行うことができ、これにより更なるＮＯｘの抑制が
可能である。
焼装置を備えたボイラについて、２つの実施の形態を示
し、説明したが、いずれにしても空気予熱装置において
は給気と排気とを近接して行っているため、排ガス再循
環を行うことができ、これにより更なるＮＯｘの抑制が
可能である。
【００１４】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、 （１）空気予熱により、省エネルギーが可能である。 （２）空気予熱によって懸念されるＮＯｘ発生を、バー
ナ直近に設けた冷物体により冷却することで抑制するこ
とができる。 （３）バーナと燃焼ガス取り出し口を近接した構成とす
れば、空気予熱装置への配管を少なくすることができ、
装置の小型化が可能である。 （４）空気予熱装置において、給気と排気とを近接して
行っているため、排ガス再循環を行うことができ、これ
により更なるＮＯｘの抑制が可能である。
ナ直近に設けた冷物体により冷却することで抑制するこ
とができる。 （３）バーナと燃焼ガス取り出し口を近接した構成とす
れば、空気予熱装置への配管を少なくすることができ、
装置の小型化が可能である。 （４）空気予熱装置において、給気と排気とを近接して
行っているため、排ガス再循環を行うことができ、これ
により更なるＮＯｘの抑制が可能である。
【００１５】
【図１】本発明にかかる高効率の低ＮＯｘ燃焼装置を備
えたボイラの一例を示す模式的な断面説明図である。
えたボイラの一例を示す模式的な断面説明図である。
【図２】本発明にかかる高効率の低ＮＯｘ燃焼装置を備
えたボイラの別例を示す模式的な断面説明図である。
えたボイラの別例を示す模式的な断面説明図である。
【図３】現行のボイラの一例を示す模式的な断面説明図
である。
である。
【図４】現行の大型のボイラの一例を示す模式的な断面
説明図である。
説明図である。
１０、３０ ボイラ １１、３１ 燃焼室 １２、３２ バーナ １３、３３ 空気予熱装置 １４、３５ 冷物体 １５、３６ 断熱空間 １６、３７ 後列熱交換部 １７ 煙道 １８ 排気管 １９、２０ 水管 ３４ 仕切り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｆ２３Ｌ 15/00 Ｆ２３Ｊ 15/00 Ｋ
Claims (5)
- 【請求項１】 燃焼室に燃焼室内に向かって火炎を形
成するように配置したバーナを有し、このバーナに供給
される燃焼用空気を予め予熱するようにした空気予熱装
置を備え、前記燃焼室内に、バーナによる火炎が接触通
過するように冷物体を配置し、冷物体下流側に断熱空間
を設け、この断熱空間の下流側に、後列熱交換部を配設
し、前記バーナによる火炎、燃焼ガスを冷物体に接触通
過させることで冷却すると共に、断熱空間において完全
燃焼させ、後列熱交換部において熱交換を行って、前記
燃焼ガスを燃焼室外側の排気管を介して空気予熱装置を
通過して放出するようにしたことを特徴とする高効率の
低ＮＯｘ燃焼装置を備えたボイラ。 - 【請求項２】 燃焼室内に向かって火炎を形成するよ
うにバーナを配置し、このバーナに供給される燃焼用空
気を予め予熱するようにした空気予熱装置を備え、前記
燃焼室内に、バーナによる火炎が接触通過するように冷
物体を配置し、冷物体下流側に断熱空間を設け、この断
熱空間の下流側に、後列熱交換部を配設し、前記燃焼室
を、バーナによる燃焼ガスが、バーナを取り付けた側か
ら、前記冷物体、断熱空間、後列熱交換部を通過して、
前記バーナを取り付けた側に流れるように構成すると共
に、燃焼室のバーナを取り付けた側の外壁に排気管を設
けて、この排気管を前記空気予熱装置を通過するように
構成し、前記バーナによる火炎、燃焼ガスを冷物体に接
触通過させることで冷却すると共に、断熱空間において
完全燃焼させ、後列熱交換部において熱交換を行って、
前記燃焼ガスを排気管を介して空気予熱装置を通過して
放出するようにしたことを特徴とする高効率の低ＮＯｘ
燃焼装置を備えたボイラ。 - 【請求項３】 前記バーナは、平面バーナであること
を特徴とする請求項１〜２記載の高効率の低ＮＯｘ燃焼
装置を備えたボイラ。 - 【請求項４】 前記冷物体を被加熱物の充填された水
管によって構成したことを特徴とする請求項１〜２記載
の高効率の低ＮＯｘ燃焼装置を備えたボイラ。 - 【請求項５】 前記空気予熱装置において、燃焼用空
気をバーナに供給する際に燃焼ガスの一部をバーナに供
給する構成としたことを特徴とする請求項１〜２記載の
高効率の低ＮＯｘ燃焼装置を備えたボイラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8321987A JPH10160112A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | 高効率の低ＮＯｘ燃焼装置を備えたボイラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8321987A JPH10160112A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | 高効率の低ＮＯｘ燃焼装置を備えたボイラ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10160112A true JPH10160112A (ja) | 1998-06-19 |
Family
ID=18138663
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8321987A Pending JPH10160112A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | 高効率の低ＮＯｘ燃焼装置を備えたボイラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10160112A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010266184A (ja) * | 2009-03-12 | 2010-11-25 | Stanislaw Roszkowski | 暖房ボイラーの稼働サイクル中における空気の加熱装置 |
| JP2015017777A (ja) * | 2013-07-12 | 2015-01-29 | 三浦工業株式会社 | ボイラ |
| JP2016502639A (ja) * | 2013-01-18 | 2016-01-28 | キュンドン ナビエン シーオー．，エルティーディー． | 給気予熱器を具備した燃焼装置 |
| NO20150613A1 (en) * | 2015-05-18 | 2016-11-21 | Goodtech Recovery Tech As | Heat recovery |
-
1996
- 1996-12-02 JP JP8321987A patent/JPH10160112A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010266184A (ja) * | 2009-03-12 | 2010-11-25 | Stanislaw Roszkowski | 暖房ボイラーの稼働サイクル中における空気の加熱装置 |
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| US9702589B2 (en) | 2013-01-18 | 2017-07-11 | Kyungdong Navien Co., Ltd. | Combustion apparatus having air intake preheater |
| JP2015017777A (ja) * | 2013-07-12 | 2015-01-29 | 三浦工業株式会社 | ボイラ |
| NO20150613A1 (en) * | 2015-05-18 | 2016-11-21 | Goodtech Recovery Tech As | Heat recovery |
| NO340554B1 (en) * | 2015-05-18 | 2017-05-08 | Goodtech Recovery Tech As | Heat recovery |
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