JPH10159809A - 油圧アクチュエータの流量制御装置 - Google Patents

油圧アクチュエータの流量制御装置

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JPH10159809A
JPH10159809A JP31822796A JP31822796A JPH10159809A JP H10159809 A JPH10159809 A JP H10159809A JP 31822796 A JP31822796 A JP 31822796A JP 31822796 A JP31822796 A JP 31822796A JP H10159809 A JPH10159809 A JP H10159809A
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JP
Japan
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meter
valve
flow rate
hydraulic actuator
control valve
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Application number
JP31822796A
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English (en)
Inventor
Takahiro Kobayashi
隆博 小林
Yasushi Kono
康 河野
Masato Oshima
真人 大嶋
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷圧の変動に影響されない流量制御が可能
で、しかも作業状態に応じたハンチング対策、レバー操
作量/アクチュエータ流量特性の設定を容易に行うこと
ができる。 【解決手段】 コントロールバルブ15のメータイン差
圧を、ポンプ圧センサ25とシリンダヘッド圧センサ2
6、同ロッド圧センサ27とによって直接検出し、コン
トローラ24により、起伏操作レバー18の操作による
指令流量と、上記検出されるメータイン差圧とに基づい
てコントロールバルブ15のメータイン開口面積を求
め、この開口面積が得られるように電磁比例減圧弁2
9,30を介してコントロールバルブ15を制御する構
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧シリンダ、油圧
モータ等の油圧アクチュエータに対する油の供給流量を
制御する油圧アクチュエータの流量制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧クレーンや油圧ショベル等の
油圧作業機械において、アクチュエータと油圧ポンプと
の間に、リモコン弁によって操作される油圧パイロット
式のコントロールバルブを設け、このコントロールバル
ブによってアクチュエータの作動方向と速度を制御する
構成が一般にとられている。
【0003】また、複数の油圧アクチュエータを備えた
油圧作業機械においては、アクチュエータごとにポンプ
を常に独立して使用するのではなく、必要に応じて一つ
のアクチュエータに対し二台のポンプ油を合流させて供
給する構成をとることが多い。
【0004】油圧式クレーンを例にとって説明すると、
図12に示すようにブーム起伏用の起伏シリンダ1に第
1ポンプ2、フック巻上用の巻上モータ3に第2ポンプ
4がそれぞれ接続されている。
【0005】起伏シリンダ1と第1ポンプ2との間、お
よび巻上モータ3と第2ポンプ4との間にはそれぞれ図
示しないリモコン弁によって個別に操作される油圧パイ
ロット式のコントロールバルブ(以下、第1、第2コン
トロールバルブという)5,6が設けられ、このコント
ロールバルブ5,6によって起伏シリンダ1および巻上
モータ3の作動方向と速度(油の供給方向と流量)が制
御される。
【0006】また、第1ポンプ2の吐出管路が第1コン
トロールバルブ5を介して第2ポンプ4の吐出管路に接
続され、第1コントロールバルブ5の中立状態で第1ポ
ンプ2の吐出油が第2ポンプ4の吐出油と合流して巻上
モータ3に供給されるように構成されている。
【0007】ところで、油圧アクチュエータ回路におい
ては、負荷圧の変動によってリモコン弁のレバー操作量
とアクチュエータ流量の対応関係が変化し、操作性が悪
くなるという問題がある。
【0008】とくに、上記のような一つのポンプ(第1
ポンプ)2を二つのアクチュエータ(起伏シリンダ1と
巻上モータ3)に併用する所謂ポンプ併用型の回路構成
をとる場合、下流側の巻上モータ回路の負荷圧の変動が
起伏シリンダ回路に影響を与える等、負荷圧の変動要因
が多くなる。
【0009】そこで従来は、一般に、図12に示すよう
に各アクチュエータ回路ごとにポンプ吐出回路に圧力補
償型の流量制御弁7を設け、同制御弁7により、コント
ロールバルブ5,6の入口圧と出口圧の差(メータイン
差圧)を一定に保ち、これにより負荷圧の変動に関係な
くリモコン弁のレバー操作量とアクチュエータ流量の対
応関係を一定に保つロードセンシング制御(差圧一定制
御)を行う構成をとっている。
【0010】このロードセンシング制御においては、流
量制御弁7の一方の圧力ポート7aに入口圧P1、他方
の圧力ポート(負荷圧ポート)7bに負荷圧P2とバネ
7cによる基本圧Kとを加えることにより、メータイン
差圧(ΔP=P1−P2=K)が一定に保たれる。
【0011】こうすれば、 Q:コントロールバルブ5,6を通る流量(アクチュエ
ータ流量) A:コントロールバルブ5,6の開口面積(メータイン
開口面積) ΔP:メータイン差圧 C:流量係数 において、
【0012】
【数1】Q=CA√ΔP となるため、差圧ΔPが一定に保たれることによってア
クチュエータ流量Qが一定に保たれる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にリモコン弁によって直接コントロールバルブ5,6を
制御し、流量制御弁7によって負荷圧の変動に影響され
ない流量一定制御を行う従来の流量制御装置によると、
次のような問題があった。
【0014】 流量制御弁7は、コントロールバルブ
5,6とほぼ同じ価格であるため、アクチュエータ回路
ごとに流量制御弁7を設けることでバルブコストが高く
なっていた。
【0015】 油圧クレーンを含む油圧作業機械で
は、負荷の急変動や急操作等によって油圧回路にハンチ
ングが生じる。
【0016】このハンチングは、流量制御弁7に固定絞
りを加える等、流量制御弁7の調整によってある程度抑
えることができるが、このような機械的な調整では、ブ
ーム長さやブーム起伏角度、吊り荷重等の作業状態によ
って効果にばらつきがある等、十分なハンチング防止効
果は得られ難い。
【0017】 このような装置において、使用者の使
い勝手や好み等により、作業状態に応じてレバー操作量
とアクチュエータ流量の対応関係を変えたいという要望
がある。
【0018】たとえば、エンジン回転数によってポンプ
吐出量が変化し、レバー操作量/アクチュエータ流量の
特性は変化するが、この変化の度合いを任意に設定した
い。また、油圧クレーンや油圧ショベルにおいては、ブ
ームとブーム起伏シリンダのリンク機構の構成上、ブー
ム起伏角によって起伏角速度が変化するが、このブーム
起伏角速度をブーム起伏角に関係なく一定にしたいとい
う要望もある。
【0019】しかし、従来装置においては、レバー操作
量/アクチュエータ流量の関係はコントロールバルブの
特性(メータイン、メータアウト、ブリードオフ開口面
積)のみに依存するため、上記のような種々の要望に応
じてバルブ特性を個別に適切に設定するのは技術的、コ
スト的にきわめて困難であった。
【0020】そこで本発明は、負荷圧の変動に影響され
ない流量制御が可能で、しかも作業状態に応じたハンチ
ング対策、レバー操作量/アクチュエータ流量特性の設
定を容易に行うことができる油圧アクチュエータの流量
制御装置を提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、作業
装置を駆動する油圧アクチュエータと、この油圧アクチ
ュエータの油圧源としての油圧ポンプと、この油圧ポン
プと上記油圧アクチュエータとの間に設けられてアクチ
ュエータの作動を制御するコントロールバルブと、この
コントロールバルブを制御するバルブ制御手段と、この
バルブ制御手段を通じて油圧アクチュエータに対する供
給流量を指令する操作手段と、この操作手段の操作量を
検出する操作量検出手段と、上記コントロールバルブの
入口圧と出口圧の差であるメータイン差圧を検出するメ
ータイン差圧検出手段とを具備し、上記バルブ制御手段
は、上記操作手段による指令流量と、上記メータイン差
圧検出手段によって検出されたメータイン差圧とから上
記コントロールバルブのメータイン開口面積を演算し、
この演算されたメータイン開口面積を得るためのコント
ロールバルブ制御信号を出力するように構成されもので
ある。
【0022】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、コントロールバルブとして油圧パイロット式の切換
弁が用いられ、バルブ制御手段が、演算されたメータイ
ン開口面積を得るためのパイロット圧を上記コントロー
ルバルブのパイロット圧受圧部に供給する電磁比例パイ
ロット減圧弁を具備するものである。
【0023】請求項3の発明は、請求項1または2の構
成において、バルブ制御手段に、メータイン差圧検出手
段からのメータイン差圧信号からハンチングの原因とな
る周波数成分を除去する信号処理部が設けられたもので
ある。
【0024】請求項4の発明は、請求項3の構成におい
て、ブーム起伏角度、ブーム長さ、吊り荷重等の作業状
態を検出する作業状態検出手段が設けられ、信号処理部
は、上記作業状態に応じて時定数が可変に構成されたも
のである。
【0025】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかの構成において、ブーム起伏角度、ブーム長さ、吊
り荷重、エンジン回転数等の作業状態を検出する作業状
態検出手段が設けられ、バルブ制御手段は、この作業状
態検出手段によって検出された作業状態に応じて予め設
定された特性に基づいて指令流量を演算し、この演算さ
れた指令流量とメータイン差圧とからメータイン開口面
積を演算するように構成されたものである。
【0026】上記構成によると、検出されたコントロー
ルバルブのメータイン差圧と、操作手段の操作量(指令
流量)とから、 Q=CA√ΔP の式に基づいてメータイン開口面積Aが求められ、バル
ブ制御手段により、この開口面積が得られるように(請
求項2の構成では電磁比例減圧弁を介して油圧パイロッ
ト式の)コントロールバルブが制御される。
【0027】こうすれば、負荷圧の変動があっても、そ
の結果であるメータイン差圧からメータイン開口面積を
求め、指令流量を実現するため、流量制御弁なしで、負
荷圧の変動に影響されない流量制御を行うことができ
る。
【0028】従って、アクチュエータ回路ごとに流量制
御弁を用いる必要がないため、バルブコストが安くてす
む。
【0029】また、バルブ制御手段による電子制御方式
をとっているため、ブーム長さ、ブーム起伏角、吊り荷
重等の作業状態に応じたハンチング対策、および操作量
/流量特性を簡単に得ることができる。
【0030】ところで、コントロールバルブのメータイ
ン差圧をそのまま用いて流量計算を行い、流量制御する
と、負荷の急変動によってメータイン差圧信号に含まれ
る周波数成分によってハンチングが生じる可能性があ
る。
【0031】この点、請求項3の構成によると、信号処
理部により、メータイン差圧信号からハンチングの原因
となる周波数成分を除去するため、この差圧信号による
ハンチングを抑制することができる。
【0032】さらに、請求項4の構成によると、ブーム
長さ、ブーム起伏角、吊り荷重等の作業状態に応じて信
号処理部の時定数を可変にすることができる。たとえ
ば、吊り荷重が大きく、ブームが長い場合は、ハンチン
グが発生し易いので、信号処理部の時定数を大きくと
り、ハンチングが発生しにくい条件下では時定数を小さ
くして応答遅れを小さくする等の調整が容易となる。
【0033】また、請求項5の構成によると、作業状態
に応じて設定された特性に基づいて指令流量を演算し、
この演算された指令流量とメータイン差圧とからメータ
イン開口面積を求めるため、作業状態に応じた種々の操
作量/流量特性を容易にかつ多様に設定することができ
る。
【0034】たとえば、 ブームとブーム起伏シリンダのリンク機構の構成か
ら、ブーム起伏角によって操作量/起伏角速度の関係が
異なることに鑑み、ブーム起伏角に関係なく一定の操作
量/起伏角速度の特性が得られるようにすることができ
る。
【0035】 操作量/流量の関係を、エンジン回転
数や吊り荷重との関係において使用者の要望に応じて設
定することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1〜図11
によって説明する。
【0037】この実施形態では、従来技術の説明に合わ
せて、図1に示すように油圧クレーンのブーム起伏シリ
ンダ11を第1ポンプ12で、巻上モータ13を第2ポ
ンプ14で駆動し、第1ポンプ12の吐出油を適宜、第
2ポンプ14の吐出油に合流させて巻上モータ13に供
給するポンプ併用型回路を例にとっている。
【0038】図1中、15はブーム起伏シリンダ11の
作動を制御する油圧パイロット式の第1コントロールバ
ルブ、16は巻上モータ13の作動を制御する油圧パイ
ロット式の第2コントロールバルブである。
【0039】また、この装置では、巻上モータ回路のみ
に流量制御弁17を設け、巻上モータ3についてのみ同
制御弁17によるロードセンシング制御を行い、ブーム
起伏シリンダ11について本発明の特徴点である電子制
御を行う構成をとっている。
【0040】17aは流量制御弁17の一方の圧力ポー
ト、17bは他方の圧力ポート(負荷圧ポート)、17
cはバネである。
【0041】また、18は起伏操作レバー、19は同レ
バー18の操作量(指令速度)uを検出する操作量検出
手段としてのポテンショメータ等のレバーセンサであ
る。
【0042】この装置においては、作業状態検出手段と
して、ブーム長さRを検出するブーム長さセンサ20、
エンジン回転数ωを検出するエンジン回転数センサ2
1、吊り荷重Tを検出する吊り荷重センサ22、ブーム
起伏角θを検出するブーム起伏角センサ23が設けら
れ、レバーセンサ19およびこれら各センサ20,2
1,22,23の検出信号がコントローラ24に入力さ
れる。
【0043】また、メータイン差圧検出手段として、コ
ントロールバルブ15の入口圧(ポンプ圧)Psを検出
するポンプ圧センサ25と、ブーム起こし時の同バルブ
15の出口圧であるシリンダヘッド圧Phを検出するヘ
ッド圧センサ26、ブーム倒し時の出口圧であるシリン
ダロッド圧Prを検出するロッド圧センサ27が設けら
れ、これらからの圧力信号がコントローラ24に入力さ
れてメータイン差圧ΔPが、
【0044】
【数2】ΔP=Ps−Ph(またはPr) によって求められる。
【0045】28はレバーセンサ19からの信号に基づ
いてブーム起こし時にはヘッド圧信号、倒し時にはロッ
ド圧信号を選択する選択スイッチである。
【0046】コントロールバルブ15を制御するバルブ
制御手段は、コントローラ24と、このコントローラ2
4から出力される電気制御信号により作動してコントロ
ールバルブ15にパイロット圧を送るブーム起こし側お
よび倒し側両電磁比例減圧弁29,30によって構成さ
れる。
【0047】また、コントローラ24は、図2に示すよ
うに指令速度関数演算部31と、指令流量演算部32
と、メータイン開口面積演算部33と、信号処理部とし
ての一次遅れフィルタ等のローパスフィルタ34と、ス
プール変位量演算部35と、電圧演算部36と、アンプ
37とから成っている。
【0048】次に各部の作用を図3〜図10を併用して
説明する。
【0049】指令速度関数演算部31の作用 同演算部31には、レバー操作量u、ブーム長さR、エ
ンジン回転数ω、吊り荷重T、ブーム起伏角θの各作業
状態の信号が入力され、予めこれら各作業状態に応じた
レバー操作量/流量特性を実現するための関数が演算さ
れる。
【0050】図3はレバー操作量uと指令起伏角速度G
(u)との関係を示し、この特性に従ってレバー操作量
uが指令起伏角速度G(u)に変換される。
【0051】図4はブーム起伏角θ(deg)と、ブー
ム起伏角重み関数F1との関係において、ブーム起伏角
θが一定以上の領域では関数F1に差をもたせず、一定
以下の領域でブーム起伏角が小さくなるほど関数F1が
大きくなるように設定している。
【0052】このような設定とすれば、ブーム起伏角が
小さい領域でブームを起こす方向に操作された場合にレ
バー操作量uに対するブーム起伏角速度が漸次低下する
特性が得られる。
【0053】図5はエンジン回転数ω(rpm)と、エ
ンジン回転数依存重み関数F2との関係において、エン
ジン回転数が高いほど関数F2が大きくなるように設定
している。
【0054】この設定によれば、所定のエンジン回転数
(図では1500rpm)以下の領域で低速になるほど
レバー操作量に対するブーム起伏角速度が小さくなる特
性が得られる。
【0055】図6は吊り荷重T(tf)と、吊り荷重重
み関数F3との関係において、吊り荷重T(tf)が大
きくなるほど関数F3が小さくなるように設定してい
る。
【0056】この設定によれば、大負荷時にはレバー操
作量に対するシリンダ流量が小さくなるため、たとえば
ハンチング防止に効果がある。
【0057】図7はブーム長さR(m)とブーム長依存
重み関数F4との関係において、ブーム長さRが長くな
るほど関数F4が小さくなるように設定している。
【0058】この設定によれば、ブーム長さRが長くな
るほどレバー操作量に対するシリンダ流量が小さくなる
ため、やはりハンチング防止に効果がある。
【0059】このような作業状態に応じた関数の設定に
より、指令起伏角速度G´を、
【0060】
【数3】G´=F1・F2・F3・F4・G(u) によって求める。
【0061】次に、図8に示すブーム起伏角θ/起伏角
関数GL(θ)の関係から求められる起伏角関数GL
(θ)と、上記指令角速度G´とから、起伏シリンダ指
令速度ydを、
【0062】
【数4】yd=GL(θ)・G´ によって演算する。
【0063】指令流量演算部32の作用 同演算部32では、指令流量Qを、起伏シリンダ11の
受圧面積Ac(ブーム起こし時にはヘッド側受圧面積、
ブーム倒し時にはロッド側受圧面積)と上記指令速度y
dとから、
【0064】
【数5】Q=Ac・yd によって求める。
【0065】ローパスフィルタ34 同フィルタ34では、メータイン差圧信号ΔPから、ハ
ンチングの原因となる高周波数成分を除去し、時間波形
を滑らかにする役目を果たす。
【0066】この場合、ハンチングの発生度合いは作業
状態によって異なり、ブーム起伏角、ブーム長さ、吊り
荷重が大きいほどハンチングが発生し易い。
【0067】そこで、ローパスフィルタ34では、検出
されたブーム長さR、吊り荷重T、ブーム起伏角θに応
じて時定数を変化させる。
【0068】すなわち、ブーム長さR等が大きいほど時
定数を大きくしてハンチングを抑え、これらが小さい場
合は応答性重視で時定数を小さくする。
【0069】メータイン開口面積演算部35、スプール
変位量演算部35、電圧演算部36の作用 メータイン開口面積演算部35では、指令流量Q、流量
係数c、メータイン開口面積A、メータイン差圧ΔPと
から、
【0070】
【数6】A=Q/CΔP によってメータイン開口面積Aを求める。
【0071】これに基づき、スプール変位量演算部35
では、図9に示すようなメータイン開口面積Aとスプー
ル変位量Sの関係を示す特性からスプール変位量Sを求
める。
【0072】ついで電圧演算部36において、図10に
示すスプール変位量S/電圧Vの特性から制御電圧Vを
求め、この制御電圧Vがアンプ37を介して電磁比例減
圧弁29または30に加えられる。
【0073】これにより第1コントロールバルブ15が
所定のスプール変位量Sだけストローク作動して所定の
メータイン開口面積Aを持った状態となり、ブーム起伏
シリンダ1が実指令速度で作動する。
【0074】ところで、上記実施形態では、レバー操作
量をレバーセンサ19で電気信号に変えてコントローラ
24に取り込み、このコントローラ24からの制御信号
のみによってコントロールバルブ15を制御する電子制
御方式をとったが、図11に示すような機械・電子併用
制御方式をとることもできる。
【0075】図中、38はブーム起伏操作用の油圧リモ
コン弁で、このリモコン弁38の両側パイロットライン
がシャトル弁(高圧選択弁)39,40を介してコント
ロールバルブ15の両側パイロットポートに接続されて
いる。
【0076】また、シャトル弁39,40のリモコン弁
側と反対側の圧力ポートは、油圧パイロット式の切換弁
41および電磁比例減圧弁42を介して補助油圧源43
に接続され、この電磁比例減圧弁42が、前記実施形態
で説明したコントローラ24によって制御される。
【0077】なお、リモコン弁38には図示しない操作
量センサが設けられ、図1の実施形態同様、このセンサ
からの操作量信号がコントローラ24に取り込まれる。
あるいは、リモコン弁38からのパイロット圧を検出
し、電気信号に変換してコントローラ24に取り込むよ
うにしてもよい。
【0078】切換弁41のパイロットポートには、リモ
コン弁38からコントロールバルブ15に供給されるパ
イロット圧が並行して導入され、コントロールバルブ1
5の作動時に、補助油圧源43からの油圧が電磁比例減
圧弁42、切換弁41を介してコントロールバルブ15
の反対側のパイロットポートに、同バルブ15を逆押し
する方向の力として加えられるように構成されている。
【0079】これにより、コントロールバルブ15が、
リモコン弁38の操作と、コントローラ24からの制御
信号とによって制御される。
【0080】この構成によると、電磁比例減圧弁42が
一つですむ。
【0081】また、万が一、電気系統の故障によって電
磁比例減圧弁42が作動しなくなっても、コントローラ
24による制御が失われるだけで、リモコン弁38の操
作によって回路そのものの作動は補償される。
【0082】また、上記実施形態では、負荷変動が起こ
り易く、それだけ負荷変動に影響されない制御が必要と
なる例としてポンプ併用型の装置を適用対象として挙げ
たが、本発明は1ポンプで1つのアクチュエータのみを
駆動するポンプ独立型の装置にも勿論適用可能である。
【0083】さらに、コントロールバルブとして、油圧
パイロット切換弁に代えて電磁切換弁を用い、コントロ
ーラからの信号によって直接作動させるようにしてもよ
い。
【0084】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、コン
トロールバルブのメータイン差圧を差圧検出手段によっ
て直接検出し、バルブ制御手段により、操作手段の操作
による指令流量とこの検出されるメータイン差圧とに基
づいてメータイン開口面積を求め、この開口面積が得ら
れるようにコントロールバルブを制御する構成としたか
ら、流量制御弁なしで、負荷圧の変動に影響されない流
量制御を行うことができる。
【0085】従って、アクチュエータ回路ごとに流量制
御弁を用いる必要がないため、バルブコストが安くてす
む。
【0086】また、バルブ制御手段による電子制御方式
をとっているため、ブーム長さ、ブーム起伏角、吊り荷
重等の作業状態に応じたハンチング対策、および操作量
/流量特性を簡単に得ることができる。
【0087】一方、請求項3の発明によると、信号処理
部により、メータイン差圧信号からハンチングの原因と
なる周波数成分を除去するため、この差圧信号によるハ
ンチングを抑制することができる。
【0088】さらに、請求項4の発明によると、ブーム
長さ、ブーム起伏角、吊り荷重等の作業状態に応じて信
号処理部の時定数を可変にすることができる。たとえ
ば、吊り荷重が大きく、ブームが長い場合は、ハンチン
グが発生し易いので、信号処理部の時定数を大きくと
り、ハンチングが発生しにくい条件下では時定数を小さ
くして応答遅れを小さくする等の調整が容易となる。
【0089】また、請求項5の発明によると、作業状態
に応じて設定された特性に基づいて指令速度を演算し、
この演算された指令速度とメータイン差圧とからメータ
イン開口面積を求めるため、作業状態に応じた種々の操
作量/流量特性を容易にかつ多様に設定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる流量制御装置の全体
構成図である。
【図2】同装置におけるコントローラの内部構成を示す
ブロック図である。
【図3】同装置における指令速度関数演算部に設定され
たレバー操作量/指令起伏角速度の関係を示す図であ
る。
【図4】同ブーム起伏角依存重み特性を示す図である。
【図5】同エンジン回転数依存重み関数特性を示す図で
ある。
【図6】同吊り荷重依存重み関数特性を示す図である。
【図7】同ブーム長さ依存重み関数特性を示す図であ
る。
【図8】同ブーム起伏角/起伏角関数の関係を示す図で
ある。
【図9】コントロールバルブのメータイン開口面積とス
プール変位量の関係を示す図である。
【図10】同スプール変位量と制御電圧の関係を示す図
である。
【図11】本発明の他の実施形態にかかる流量制御装置
の一部構成図である。
【図12】従来の流量制御装置の全体構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
11 制御対象となるブーム起伏シリンダ 12 同シリンダの油圧源としてのポンプ 15 コントロールバルブ 18 操作手段としてのブーム起伏操作レバー 19 操作量検出手段としてのレバーセンサ 20 作業状態検出手段としてのブーム長さセンサ 21 同エンジン回転数センサ 22 同吊り荷重センサ 23 同ブーム起伏角センサ 24 コントローラ 31 コントローラの指令速度関数演算部 32 指令流量演算部 33 メータイン開口面積演算部 34 信号処理部としてのローパスフィルタ 35 スプール変位量演算部 36 電圧演算部 25 メータイン差圧検出手段を構成するポンプ圧セン
サ 26 同シリンダヘッド圧センサ 27 同シリンダロッド圧センサ 29,30 コントローラとでバルブ制御手段を構成す
る電磁比例減圧弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業装置を駆動する油圧アクチュエータ
    と、この油圧アクチュエータの油圧源としての油圧ポン
    プと、この油圧ポンプと上記油圧アクチュエータとの間
    に設けられてアクチュエータの作動を制御するコントロ
    ールバルブと、このコントロールバルブを制御するバル
    ブ制御手段と、このバルブ制御手段を通じて油圧アクチ
    ュエータに対する供給流量を指令する操作手段と、この
    操作手段の操作量を検出する操作量検出手段と、上記コ
    ントロールバルブの入口圧と出口圧の差であるメータイ
    ン差圧を検出するメータイン差圧検出手段とを具備し、
    上記バルブ制御手段は、上記操作手段による指令流量
    と、上記メータイン差圧検出手段によって検出されたメ
    ータイン差圧とから上記コントロールバルブのメータイ
    ン開口面積を演算し、この演算されたメータイン開口面
    積を得るためのコントロールバルブ制御信号を出力する
    ように構成されたことを特徴とする油圧アクチュエータ
    の流量制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油圧アクチュエータの流
    量制御装置において、コントロールバルブとして油圧パ
    イロット式の切換弁が用いられ、バルブ制御手段が、演
    算されたメータイン開口面積を得るためのパイロット圧
    を上記コントロールバルブのパイロット圧受圧部に供給
    する電磁比例パイロット減圧弁を具備することを特徴と
    する油圧アクチュエータの流量制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の油圧アクチュエ
    ータの流量制御装置において、バルブ制御手段に、メー
    タイン差圧検出手段からのメータイン差圧信号からハン
    チングの原因となる周波数成分を除去する信号処理部が
    設けられたことを特徴とする油圧アクチュエータの流量
    制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の油圧アクチュエータの流
    量制御装置において、ブーム起伏角度、ブーム長さ、吊
    り荷重等の作業状態を検出する作業状態検出手段が設け
    られ、信号処理部は、上記作業状態に応じて時定数が可
    変に構成されたことを特徴とする油圧アクチュエータの
    流量制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の油圧
    アクチュエータの流量制御装置において、ブーム起伏角
    度、ブーム長さ、吊り荷重、エンジン回転数等の作業状
    態を検出する作業状態検出手段が設けられ、バルブ制御
    手段は、この作業状態検出手段によって検出された作業
    状態に応じて予め設定された特性に基づいて指令流量を
    演算し、この演算された指令流量とメータイン差圧とか
    らメータイン開口面積を演算するように構成されたこと
    を特徴とする油圧アクチュエータの流量制御装置。
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