JPH10159489A - シールド掘進機のテールシール装置 - Google Patents

シールド掘進機のテールシール装置

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JPH10159489A
JPH10159489A JP8316679A JP31667996A JPH10159489A JP H10159489 A JPH10159489 A JP H10159489A JP 8316679 A JP8316679 A JP 8316679A JP 31667996 A JP31667996 A JP 31667996A JP H10159489 A JPH10159489 A JP H10159489A
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JP
Japan
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filler
chamber
pressure
pressure detecting
injecting
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Application number
JP8316679A
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English (en)
Inventor
Yoshio Sakai
義雄 酒井
Sunao Isobe
直 磯部
Norio Kainuma
憲男 貝沼
Takeshi Ariizumi
毅 有泉
Eiji Tauchi
英二 田内
Takashi Kitaoka
隆司 北岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Obayashi Corp
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1および第2の室に注入される充填材の圧
力を正確に検出することができ、これによって充填材に
よる均一なシールを維持することができるシールド掘進
機のテールシール装置を提供すること。 【解決手段】 カッタディスクを有するシールド本体
と、シールド本体の後胴の設けられた第1〜第3のテー
ルシールと、第1および第2のテールシール間に規定さ
れる第1の室と、第2および第3のテールシールの間に
規定される第2の室と、第1および第2の室に充填材を
注入する充填材注入手段48,50,52と、第1の室
44に注入された充填材の圧力を検出する複数の圧力セ
ンサ60と、第2の室46に注入された充填材の圧力を
検出する複数の圧力センサ62と、これら圧力センサ6
0,62からの信号に基づいて充填材注入手段48,5
0,52を制御する制御手段112とを具備するシール
ド掘進機のテールシール装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド掘進機の
テールシール装置、特にシールド本体の全周において充
填材の均一なシールを維持することができるテールシー
ル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド掘進機のテールシール装置とし
て、たとえば特開平4−174194号公報に開示され
たものが存在する。このテールシール装置は、カッタデ
ィスクを有するシールド本体と、シールド本体の後胴の
内周面に設けられた第1〜第3のテールシールと、第1
および第2のテールシールとシールド本体の後胴とセグ
メントによって規定される第1の室と、第2および第3
のテールシールとシールド本体の後胴とセグメントによ
って規定される第2の室とを備えている。この第1の室
に関連して、第1の室に充填材を供給するための第1の
充填材供給手段と、第1の室に注入された充填材の圧力
を検出する第1の圧力検出手段と、第1の充填材を第1
の室に送給する第1の送給路とが設けられている。ま
た、第2の室に関連して、第2の室に充填材を供給する
ための第2の充填材供給手段と、第2の室に注入された
充填材の圧力を検出する第2の圧力検出手段と、第2の
充填材を第2の室に送給する第2の送給路とが設けられ
ている。
【0003】この公知のテールシール装置において、第
1の室の充填材の圧力が低下すると、第1の充填材供給
手段が作動され、第1の充填材供給手段からの充填材が
第1の送給路を通して第1の室に注入される。また、第
2の室の充填材の圧力が低下すると、第2の充填材供給
手段が作動され、第2の充填材供給手段からの充填材が
第2の送給路を通して第2の室に注入される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のテールシール装置においては、次のとおりの解決す
べき問題が存在する。すなわち、第1の室に配置される
第1の圧力検出手段および第2の室に配置される第2の
圧力検出手段は、それぞれ、第1の室および第2の室に
1個しか設けられておらず、それ故に、比較的大きい環
状空間である第1および第2の室に注入された充填材の
圧力をこれら圧力検出手段によって正確に検出すること
が困難であり、たとえば充填材によるシールの圧力が部
分的に大きく低下したときこれを検出することができな
い。充填材によるシールの圧力が部分的に下がると、こ
の部位における充填材による止水機能が低下し、外部か
らシールド本体内に漏水等が侵入する。
【0005】また、第1および第2の充填材供給手段
は、それぞれ、第1および第2の室に対応して設けられ
ており、それ故に、第1(または第2)の室の充填材の
圧力が急激に低下すると、第1(または第2)の充填材
供給手段から供給される充填材によっては、第1(また
は第2)の室の圧力の急激な低下に充分対応することが
できず、充填材による止水機能が低下して外部から漏水
等が侵入する問題がある。この不都合を解消するために
は、第1(または第2)の充填材供給手段の供給能力を
大きくすればよいが、このようにしたときには、テール
シール装置が大型化し、またそのコストも高くなる。
【0006】本発明の目的は、第1および第2の室に注
入される充填材の圧力を正確に検出することができ、こ
れによって充填材による均一なシールを維持することが
できるシールド掘進機のテールシール装置を提供するこ
とである。
【0007】また本発明の目的は、第1または第2の室
の充填材の圧力が急激に低下したときにも、この圧力低
下に充分対応することができ、短時間にシール圧力を回
復することができるシールド掘進機のテールシール装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前面に所定方
向に回動されるカッタディスクを有するシールド本体
と、該シールド本体の後胴の内周面に設けられた第1〜
第3のテールシールと、前記第1および第2のテールシ
ールとシールド本体の後胴とセグメントによって規定さ
れる第1の室と、第2および第3のテールシールとシー
ルド本体の後胴とセグメントによって規定される第2の
室と、第1および第2の室に充填材を注入するための充
填材注入手段と、第1の室に注入された充填材の圧力を
検出する第1の圧力検出手段と、第2の室に注入された
充填材の圧力を検出する第2の圧力検出手段と、前記第
1および第2の圧力検出手段からの検出信号に基づいて
前記充填材注入手段の作動を制御する制御手段とを具備
し、前記充填材注入手段は、充填材を供給する充填材供
給手段と、前記第1の室に充填材を送給する第1の送給
路と、前記第2の室に充填材を送給する第2の送給路
と、第1の位置にあるときには前記充填材供給手段と第
1の送給路を連通し、第2の位置にあるときには前記充
填材供給手段と第2の送給路とを連通する切換弁とを有
し、前記第1の圧力検出手段は、前記第1の室に周方向
に間隔を置いて複数個配設され、前記第2の圧力検出手
段は、前記第2の室に周方向に間隔を置いて複数個配設
され、前記制御手段は、複数個の第1の圧力検出手段の
うち少なくとも1つの検出値が第1の所定値以下になる
と、充填材供給手段を作動させるとともに切換弁を第1
の位置に位置付け、また複数個の第2の圧力検出手段の
うち少なくとも1つの検出値が第2の所定値以下になる
と、充填材供給手段を作動させるとともに切換弁を第2
の位置に位置付け、さらに複数個の第1の圧力検出手段
のうち少なくとも1つの検出値が前記第1の所定値以下
になるとともに、複数個の第2の圧力検出手段のうち少
なくとも1つの検出値が前記第2の所定値以下になる
と、充填材供給手段を作動させるとともに切換弁を第1
の位置に位置付けることを特徴とするシールド掘進機の
テールシール装置である。本発明に従えば、第1の室の
充填材の圧力を検出する第1の圧力検出手段が周方向に
間隔を置いて複数個配設されているので、この室の充填
材の圧力を正確に検出することができる。また、第2の
室の充填材の圧力を検出する第2の圧力検出手段は、周
方向に間隔を置いて複数個設けられているので、第2の
室の充填材の圧力を正確に検出することができる。ま
た、第1の室の圧力が低下したときには、充填材供給手
段が作動されるとともに切換弁が第1の位置に位置付け
られるので、充填材供給手段からの充填材が第1の室に
注入される。また、第2の室の圧力が低下したときに
は、充填材供給手段が作動されるとともに切換弁が第2
の位置に位置付けられるので、充填材供給手段からの充
填材が第2の室に注入される。さらに、第1および第2
の室の充填材の圧力が低下したときには、充填材供給手
段が作動されるとともに切換弁が第1の位置に位置付け
られるので、充填材供給手段からの充填材は第1の室に
注入される。かくのとおりであるので、内側に位置する
第1の室を優先して充填が注入され、これによって、シ
ールド本体に対する第1および第2の室の充填材による
シールが維持される。
【0009】また本発明は、前記充填材注入手段は、第
1および第2の室の周方向の複数の領域に対応して複数
組設けられ、前記第1の圧力検出手段は前記複数組の充
填材注入手段の各々に対応して前記第1の室の複数の領
域にそれぞれ複数個設けられ、前記第2の圧力検出手段
は前記複数組の充填材注入手段の各々に対応して前記第
2の室の複数の領域にそれぞれ複数個設けられ、前記複
数の領域のうち少なくとも1つの領域における複数個の
第1の圧力検出手段のうち少なくとも1つの検出値が第
1の所定値以下になると、前記制御手段はその領域に対
応する充填材注入手段の充填材供給手段を作動させると
ともに切換弁を第1の位置に位置付け、また前記複数の
領域のうち少なくとも1の領域における複数個の第2の
圧力検出手段のうち少なくとも1つの検出値が第2の所
定値以下になると、前記制御手段はその領域に対応する
充填材注入手段の充填材供給手段を作動させるとともに
切換弁を第2の位置に位置付け、さらに前記複数の領域
のうち少なくとも1つの領域における複数個の第1の圧
力検出手段のうち少なくとも1つの検出値が第1の所定
値以下になるとともに、その領域における複数個の第2
の圧力検出手段のうち少なくとも1つの検出値が第2の
所定値以下になると、前記制御手段はその領域に対応す
る充填材注入手段の注入材供給手段を作動させるととも
に切換弁を第1の位置に位置付けることを特徴とする。
本発明に従えば、充填材注入手段は第1および第2の室
の周方向の複数の領域に対応して複数組設けられ、これ
に対応して、第1の圧力検出手段は、複数組の充填材供
給手段の各々に対応して第1の室の複数の領域にそれぞ
れ複数個設けられ、また第2の圧力検出手段は、複数組
の充填材供給手段の各々に対応して第2の室の複数の領
域にそれぞれ複数個設けられている。したがって、第1
の室および第2の室の各領域における充填材の圧力を正
確に検出することができ、またその充填材の圧力低下に
対してもより細かく充填材を注入することができ、第1
および第2の室の充填材によるシールを周方向により均
一にすることができる。
【0010】また本発明は、前記制御手段は、複数の領
域のうち少なくとも1つの領域における複数個の第1の
圧力検出手段のうち少なくとも1つの検出値が急激に低
下すると、複数組の充填材注入手段の充填材供給手段を
作動させるとともに切換弁を第1の位置に位置付け、ま
た複数の領域のうち少なくとも1つの領域における複数
個の第2の圧力検出手段のうち少なくとも1つの検出値
が急激に低下すると、複数組の充填材注入手段の充填材
供給手段を作動させるとともに切換弁を第2の位置に位
置付け、さらに複数の領域のうち少なくとも1つの領域
における複数個の第1の圧力検出手段のうち少なくとも
1つの検出値が急激に低下するとともに、複数の領域の
うち少なくとも1つの領域における複数個の第2の圧力
検出手段のうち少なくとも1つの検出値が急激に低下す
ると、複数組の充填材注入手段の充填材供給手段を作動
させるとともに切換弁を第1の位置に位置付けることを
特徴とする。本発明に従えば、第1(または第2)の室
の充填材の圧力が部分的に急激に低下したときには、複
数組の充填材供給手段の全てが作動されるとともに全て
の切換弁が第1(または第2)の位置に位置付けられる
ので、全ての充填材供給手段からの充填材が第1(また
は第2)の室に注入され、第1(または第2)の室の急
激な圧力低下に対して充分に対応することができ、充填
材のシール圧力を短時間に回復させることができる。
【0011】また本発明は、前面に所定方向に回動され
るカッタディスクを有するシールド本体と、該シールド
本体の後胴の内周面に設けられた第1〜第3のテールシ
ールと、前記第1および第2のテールシールとシールド
本体の後胴とセグメントによって規定される第1の室
と、第2および第3のテールシールとシールド本体の後
胴とセグメントによって規定される第2の室と、第1お
よび第2の室に充填材を注入するための充填材注入手段
と、第1の室に注入された充填材の圧力を検出する第1
の圧力検出手段と、第2の室に注入された充填材の圧力
を検出する第2の圧力検出手段とを具備し、前記充填材
注入手段は、第1および第2の室の周方向の複数の領域
に対応して複数組設けられ、前記第1の圧力検出手段は
前記複数組の充填材注入手段の各々に対応して前記第1
の室の複数の領域にそれぞれ複数個設けられ、前記第2
の圧力検出手段は前記複数組の充填材注入手段の各々に
対応して前記第2の室の複数の領域にそれぞれ複数個設
けられ、複数組の充填材注入手段は、それぞれ、充填材
を供給する充填材供給手段と、前記第1の室に充填材を
送給する第1の送給路と、前記第2の室に充填材を送給
する第2の送給路と、第1の位置にあるときには前記充
填材供給手段と第1の送給路を連通し、第2の位置にあ
るときには前記充填材供給手段と第2の送給路とを連通
する切換弁とを有する、ことを特徴とするシールド掘進
機のテールシール装置である。本発明に従えば、充填材
供給手段は、第1および第2の室の周方向の複数の領域
に対応して複数組設けられ、これに対応して、第1の圧
力検出手段は、複数組の充填材供給手段の各々に対応し
て第1の室の複数の領域にそれぞれ複数個設けられ、ま
た第2の圧力検出手段は、複数組の充填材供給手段の各
々に対応して第2の室の複数の領域にそれぞれ複数個設
けられている。したがって、第1の室および第2の室の
各領域における充填材の圧力を正確に検出することがで
き、またその充填材の圧力低下に対してもより細かく充
填材を注入することができ、第1および第2の室の充填
材によるシールを周方向により均一にすることができ
る。
【0012】さらに本発明は、前記充填材注入手段は、
第1および第2の室の周方向の3つの領域に対応して3
組設けられ、第1の組の充填材注入手段は、シールド本
体の上部に対応する第1および第2の室の第1の領域に
向けて充填材を注入し、第2の組の充填材注入手段は、
シールド本体の一側部側の下部に対応する第1および第
2の室の第2の領域に向けて充填材を注入し、第3の組
の充填材注入手段は、シールド本体の他側部側の下部に
対応する第1および第2の室の第3の領域に向けて充填
材を注入することを特徴とする。本発明に従えば、充填
材注入手段は3組設けられ、第1の組の充填材注入手段
は第1および第2の室の上部に向けて充填材を注入し、
第2および第3の組の充填材注入手段は第1および第2
の室の下部に向けて充填材を注入するので、充填材の圧
力が比較的高くなる第1および第2の室の下部に対して
2組の充填材注入手段が配設される。一般に、第1およ
び第2の室の下部に対応し、比較的大きい圧力が作用す
る充填材注入手段に故障が生じやすいが、仮に故障が生
じたとしても、2組にうち残りの充填材注入手段によっ
て第1および第2の室の下部に充填材を注入することが
でき、万一の故障に対して対応することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に従うテールシー
ル装置の一実施形態を備えたシールド掘進機を示す断面
図である。図1において、シールド掘進機はシールド本
体2を備えている。シールド本体2は中空状であり、そ
の前部に設けられた前胴4と、その後部に設けられた後
胴6を有している。前胴4と後胴6とは、横方向(図1
において紙面に垂直な方向)に幾分相対的に移動自在に
連結され、前胴4と後胴6との間には、両者の相対的角
度を保持するための中折れジャッキ7が設けられてい
る。シールド本体2内の下部には、シールドジャッキ8
が配設されている。シールドジャッキ8が伸張すると、
その出力端に設けられたスプレッタ10がセグメント1
2の前端面に当接して押圧し、この押圧力の反力によっ
て推進力が得られ、この推進力によってシールド本体2
が掘進方向に前進する。
【0014】前胴4の前面には、カッタディスク14が
配設されている。このカッタディスク14は前面に配設
された複数個のカッタを有し、回転軸線15を中心とし
て所定方向に回動されることによって削土する。シール
ド本体2の内部には、後方に延びるスクリューコンベア
16が配設されており、カッタディスク14によって削
土された土砂は、スクリューコンベア16によって掘進
方向後方に搬送される。後胴6内には、エレクタ18が
配設されている。エレクタ18は、セグメント12をト
ンネル内壁に内側から貼付ける。後胴6の後端部にはテ
ールシール構造20が設けられている。このテールシー
ル構造20は、シールド本体2の後胴6の内周面とセグ
メント12の外周面と間に存在する空間に注入される充
填材(繊維入りグリース等)によって外部からの漏水等
がシールド本体2内に侵入するのを防止する。
【0015】図2は、シールド本体2の後胴6の後端部
およびその近傍を拡大して示す断面図である。図1とと
もに図2を参照してテールシール装置のテールシール構
造20について説明すると、後胴6は後胴本体22とシ
ールプレート24から構成され、シールプレート24は
後胴本体22の後端部から掘進方向後方に延びている。
シールプレート24の内周面には、掘進方向に間隔を置
いて3つのテールシール38,40,42の一端部が溶
接により取付けられている。このテールシール38,4
0,42の他端部(先端部)は、後胴6の半径方向内方
に向けて掘進方向後方に延びている。これらテールシー
ル38,40,42の先端部は、セグメント12の外周
面に弾性的に圧接され、シールプレート24とセグメン
ト12との間をシールする。テールシール38,40,
42は、たとえば鋼線を主体として束ねたブラシ状のシ
ールから構成することができる。
【0016】実施の形態では、テールシール構造20は
3個のテールシール38,40,42を有し、これら3
個のテールシール38,40,42によって2つのシー
ル空間を規定する。内側に位置するテールシール38
(第1のテールシールを構成する)と中間に位置するテ
ールシール40(第2のテールシールを構成する)は、
シールプレート24およびその内側に位置するセグメン
ト12と協働して第1の室44を規定する。また、中間
に位置するテールシール40と外側に位置するテールシ
ール42(第3のテールシールを構成する)は、シール
プレート24およびその内側に位置するセグメント12
と協働して、第1の室44の外側、すなわち掘進方向後
方側にて第2の室46を規定する。第1および第2の室
44,46には、この実施形態では、3組の充填材注入
手段48,50,52(図5)からの充填材が後述する
如く注入される。
【0017】シールプレート24の外周側には、送給路
を規定する充填材送給管54,56(図2において2本
のみ示す)が配設され、第1の室44に連通する第1の
送給路を規定する第1の送給管54は、シールプレート
24に形成された孔を通して第1の室44に開口する。
また、第2の室46に連通する第2の送給路を規定する
第2の送給管56は、シールプレート24に形成された
孔を通して第2の室46に開口する。第1の送給管54
の開口部位および第2の送給管56の開口部位について
は後述する。シールプレート24の外側には保護カバー
58が配設され、この保護カバー58は第1および第2
の送給管54,56を覆っている。
【0018】第1の室44には、この室44に注入され
た充填材の圧力を検出するための圧力センサ60(第1
の圧力検出手段を構成する)が配設されている。また、
第2の室46には、この室46に注入された充填材の圧
力を検出するための圧力センサ62(第2の圧力検出手
段を構成する)が配設されている。圧力センサ60,6
2は、第1および第2の室44,46に所定の間隔を置
いて複数個配設され、かく複数個配設することによっ
て、第1および第2の室44,46に注入された充填材
の圧力を正確に検出することができる。圧力センサ60
(62)は、たとえば図3に示すとおりに取付けること
ができる。第1(第2)の室44(46)の充填材の圧
力を検出部位におけるシールプレート24の内周面に
は、ブロック状のセンサホルダ64が固定され、このセ
ンサホルダ64に形成された取付凹部66に圧力センサ
60(62)が装着される。圧力センサ60(62)か
ら延びるリード線68は、ケーブル70に電気的に接続
される。ケーブル70はシールプレート24の内周面に
沿って延び、シールプレート24に形成された孔を通し
てその外側に導かれ、充填材注入手段48,50,52
を制御するための制御手段72(図5)に接続される。
圧力センサ60(62)、センサホルダ64およびケー
ブル70は接着剤74によってシールプレート24の内
周面に所要のとおり固定され、さらのケーブル70は、
所定の間隔を置いてシールプレート24の内周面に溶接
により固定される固定バンド76のよって固定される。
ケーブル70および固定バンド76は、その表面に施さ
れる合成樹脂等の保護層78によって覆われ保護され
る。このように圧力センサ60(62)をシールプレー
ト24の内周面に取付けるようにしたので、圧力センサ
60(62)の配置位置を任意に設定することができ、
またその取付が容易であり、所望とおりの充填材の圧力
検出が可能となる。
【0019】図4は、テールシール装置の圧力センサ6
0,62の配設位置および充填材注入手段48,50,
52の第1および第2の充填材送給管54,56の開口
位置を簡略的に示している。また、図5は、充填材注入
手段48,50,52およびそれに関連する要素を簡略
的に示している。まず、図5を参照して充填材注入手段
48,50,52について説明すると、図示の充填材注
入手段48,50,52は実質上同一の構成であり、以
下それらの1つについて説明する。第1(第2、第3)
の組の充填材注入手段48(50,52)は、充填材を
供給する第1(第2、第3)供給ポンプ82(84,8
6)と、この第1のポンプ82(84,86)を回動さ
せるための第1(第2、第3)のモータ88(90,9
2)を有し、第1(第2、第3)のポンプ82(84,
86)および第1(第2、第3)のモータ88(90,
92)が第1(第2、第3)の充填材供給手段を構成す
る。第1(第2、第3)のポンプ82(84,86)
は、第1の供給路を規定する第1の供給管94(96,
98)を介して第1(第2、第3)の切換弁100(1
02,104)に接続されている。第1(第2、第3)
の切換弁100(102,104)は第1の位置と第2
の位置に選択的に位置付けられる。この第1(第2、第
3)の切換弁100(102,104)からは第1の供
給管54と第2の供給管56が延びている。第1(第
2、第3)の切換弁100(102,104)が第1の
位置にあるときには、第1(第2、第3)の供給管94
(96,98)と第1の送給管54とが連通され、第1
(第2、第3)のポンプ82(84,86)からの充填
材は、第1の送給管54を通して第1の室44に注入さ
れる。一方、第1(第2、第3)の切換弁100(10
2,104)が第2の位置にあるときには、第1(第
2、第3)のポンプ82(84,86)からの充填材
は、第2の送給管56を通して第2の室46に注入され
る。
【0020】第1および第2の送給管54,56は、そ
れぞれ、分配弁106,108に接続され、分配弁10
6,108によって第1の注入部54a,56aと第2
の注入部56a,56とに分岐される。第1(第2、第
3)の組の充填材注入手段48(50,52)における
第1の送給管54の第1の注入部54aの開口は、図5
においてA1(A3,A5)で示し、その第2の注入部
54bの開口は、図5においてA2(A4,A6)で示
している。また、第1(第2、第3)の組の充填材注入
手段48(50,52)における第2の送給管56の第
1の注入部56aの開口は、図5においてB1(B3,
B5)で示し、その第2の注入部54bの開口は、図5
においてB(B4,B6)で示している。なお、各第1
の注入部54a,56aおよび各第2の注入部54b,
54bには、それぞれ、そこを流れる充填材の流量を調
整するための流量調整弁(図示せず)を設けるのが好ま
しい。
【0021】第1の室44には、図4(a)に示すとお
りに圧力センサ60と各充填材注入手段48,50,5
2の第1の送給管54の第1および第2の注入部54
a,54bが配設される。また、第2の室46には、図
4(b)に示すとおりに圧力センサ62と各充填材注入
手段48,50,52の第2の送給管56の第1および
第2の注入部56a,56bが配設される。本実施形態
では、第1および第2の室44,46は、その周方向に
実質上120度の間隔を置いて第1〜第3の領域R1,
R2,R3に区分され、第1の領域R1に対応して第1
の組の充填材注入手段48が設けられ、第2の領域R2
に対応して第2の組の充填材注入手段50が設けられ、
第3の領域R3に対応して第3の組の充填材注入手段5
2が設けられる。充填材注入手段48,50,52の第
1の送給管54の第1の注入部54aおよび第2の流入
部54bの開口A1〜A6は、第1の室44の周方向に
実質上60度の等間隔を置いて配設され、開口A1,A
2(開口A1,A2の間の中心が筒状のシールプレート
24の中心線と一致する)が第1の領域R1に配置さ
れ、開口A3,A4が第2の領域R2に配置され、開口
A5,A6が第3の領域R3に配置されている。また、
充填材注入手段48,50,52の第2の送給管56の
第1の注入部56aおよび第2の流入部56bの開口B
1〜B6は、上記開口A1〜A6と同様に、第2の室4
6の周方向に実質上60度の等間隔を置いて配設され、
開口B1,B2(開口B1,B2の間の中心がシールプ
レート24の中心線と一致する)が第1の領域R1に配
置され、開口B3,B4が第2の領域R2に配置され、
開口B5,B6が第3の領域R3に配置されている。
【0022】第1(または第2)の室44(または4
6)の第1の領域R1は、シールプレート24の上部に
位置し、充填材注入手段48からの充填材は第1および
第2の注入部54a,54b(または56a,56b)
の開口A1,A2(B1,B2)からこの第1の領域R
1に向けて注入される。また、第1(または第2)の室
44(または46)の第2の領域R2は、シールプレー
ト24の一側部側(図4において右側)の下部に位置
し、充填材注入手段48からの充填材は第1および第2
の注入部54a,54b(または56a,56b)の開
口A3,A4(B3,B4)からこの第2の領域R2に
向けて注入される。さらに、また、第1(または第2)
の室44(または46)の第3の領域R3は、シールプ
レート24の他側部側(図4において左側)の下部に位
置し、充填材注入手段48からの充填材は第1および第
2の注入部54a,54b(または56a,56b)の
開口A5,A6(B5,B6)からこの第3の領域R3
に向けて注入される。各充填材注入手段48,50,5
2からの充填材が上述したように第1および第2の室4
4,46に充填されるので、第1および第2の室44,
46の下部に対して2組の充填材注入手段50,52が
対応する。一般に、充填材の圧力が比較的高くなる第1
および第2の室の下部に対応する充填材注入手段にて故
障が発生しやすいが、仮に故障が生じたとしても2組の
うちの他方の充填材注入手段によってこの下部に充填材
を注入することができ、万一の故障に対しても対応する
ことができる。
【0023】第1の室44の圧力を検出する圧力センサ
60は、シールプレート24の内周面に周方向に間隔を
置いて6個設けられている。本実施形態では、圧力セン
サ60(60a〜60f)は、シールプレート24の上
端点Pを基準にして図4(a)において時計方向に、3
0度、60度、150度、180度、270度および3
00度の位置に配置されている。2個の圧力センサ60
a、60fは第1の領域R1に対応して配設され、この
圧力センサ60a、60fからの検出信号に基づいて第
1の組の充填材注入手段48からの充填材の注入が制御
される。また、2個の圧力センサ60b,60c(また
は60d,60e)は第2(または第3)の領域R2
(またはR3)に対応して配設され、この圧力センサ6
0b,60c(または60d,60e)からの検出信号
に基づいて第2(または第3)の組の充填材注入手段5
0(または52)からの充填材の注入が制御される。
【0024】第2の室46の圧力を検出する圧力センサ
62は、シールプレート24の内周面に周方向に間隔を
置いて6個設けられている。図示の実施形態では、圧力
センサ62(62a〜62f)は、シールプレート24
の上端点Pを基準にして図4(b)において時計方向
に、0度、90度、120度、210度、240度およ
び330度の位置に配置されている。2個の圧力センサ
62a、62fは第1の領域R1に対応して配設され、
この圧力センサ62a、62fからの検出信号に基づい
て第1の組の充填材注入手段48からの充填材の注入が
制御される。また、2個の圧力センサ62b,62c
(または62d,62e)は第2(または第3)の領域
R2(またはR3)に対応して配設され、この圧力セン
サ62b,62c(または62d,62e)からの検出
信号に基づいて第2(または第3)の組の充填材注入手
段50(または52)からの充填材の注入が制御され
る。
【0025】このように各領域R1〜R3に対応して充
填材注入手段48,50,52が設けられるので、第1
および第2の室44,46により細かく充填材を注入す
ることができ、第1および第2の室44,46における
充填材のシールを一層均一にすることができる。また、
第1および第2の室44,46における各領域R1〜R
3に対応して2個の圧力センサ60,62が配設される
ので、各室44,46における充填材の圧力をより正確
に検出することができ、これによっても充填材のシール
を均一にし、充填材の無駄を少なくすることができる。
なお、圧力センサ60、62の配設位置については、シ
ールプレート24の構造、充填材の圧力分布状況等によ
って適宜変更することができ、より正確に検出するため
に、各領域R1〜R3に対応して3個以上設けるように
してもよい。また、第1および第2の送給管54,56
の開口A1〜A6,B1〜B6の配置部位についても、
充填材の圧力分布状況等によって適宜変更することがで
きる。
【0026】再び図5を参照して、このテールシール装
置では、圧力センサ60(60a〜60f)からの検出
信号および圧力センサ62(62a〜62f)からの検
出信号は、各充填材注入手段48,50,52を制御す
るための制御手段112に送給される。マイクロプロセ
ッサから構成される制御手段112は、第1〜第3の記
憶手段114,116,118を備えている。第1の記
憶手段114には、充填材の圧力の下限値が記憶されて
おり、この下限値は、その時々の切羽圧力程度に設定さ
れる。また、第2の記憶手段116には、充填材の圧力
の上限値が記憶され、この上限値は、たとえば4.0〜
5.0kg/cm2 程度に設定される。さらに、第3の
記憶手段118には、充填材の急激な減少割合が記憶さ
れ、この減少割合は、たとえば10秒間に1.0kg/
cm2 程度以上と設定される。本実施形態では、第1の
室44の下限値である第1の所定値と第2の室46の下
限値である第2の所定値とが同じ値に設定されている
が、第1の室44の第1の所定値をたとえば1.0〜
1.5kg/cm2 程度に設定し、第2の室46の第2
の所定値を第1の所定値より幾分小さい第1の所定値と
異なる値に設定することもできる。また、第1および第
2の室44,46の上限値についても、実施形態のよう
に同じ値に設定してもよいが、別個の値に設定すること
もできる。
【0027】次に、図5とともに図6および図7を参照
して、制御手段112による制御について説明する。図
6は、充填材の圧力の通常低下のときの制御を示すフロ
ーチャートであり、第1および第2の室44,46の領
域R1(R2,R3)における圧力が低下した場合の制
御を示している。主として図5および図6を参照して、
まず、ステップS1において、第1の室44に充填され
た充填材の圧力が低下していないかが判断される。すな
わち、2個の圧力センサ60a,60f(60b,60
c、60d,60e)のいずれかまたは双方の検出値が
上記下限値以下であるか否かが判断される。この判断
は、第1の記憶手段114に記憶された下限値と圧力セ
ンサ60a,60f(60b,60c、60d,60
e)からの検出信号を比較することによって行われる。
圧力センサ60a,60f(60b,60c、60d,
60f)のうち少なくとも一方の検出値が上記下限値以
下である場合には、ステップS2に進み、制御手段11
2からの信号に基づいて第1(第2、第3)の組の充填
材注入手段48(50,52)の第1(第2、第3)の
モータ88(90,92)が回転され、第1(第2、第
3)のポンプ82(84,86)が付勢され、充填材が
第1(第2、第3)のポンプ82(84,86)から第
1(第2、第3)の供給管94(96,98)に供給さ
れる。次いで、ステップS3に進み、第1(第2、第
3)の切換弁100(102,104)が第1の位置に
位置付けられる。かくすると、第1の供給管94(9
6,98)と第1の送給管54とが連通され、第1(ま
たは第2、第3)のポンプ82(84,86)からの充
填材が第1の送給管54、分配弁106および注入部5
4a,54bを通して第1の室44の第1(第2、第
3)の領域R1(R2,R3)に向けて注入される(ス
テップS4)。このように充填材が注入されると、第1
の室44の第1(第2、第3)の領域R1(R2,R
3)における充填材の圧力が上昇し、第1の室44の周
方向の充填材の圧力が均一となる。
【0028】その後、ステップS5において、充填材の
充填によって2個の圧力センサ60a,60f(60
b,60c、60d,60e)のいずれかまたは双方の
検出値が上記上限値を超えたか否かが判断される。この
判断は、第2の記憶手段116に記憶された上限値と圧
力センサ60a,60f(60b,60c、60d,6
0e)からの検出信号とを比較することによって行われ
る。そして、圧力センサ60a,60f(60b,60
c、60d,60f)のうち少なくとも一方の検出値が
上記上限値を超えた場合には、ステップS6に進み、第
1(第2、第3)のモータ88(90,92)が停止さ
れ、第1(第2、第3)の領域R1(R2,R3)への
充填材の注入が終了される。このようにして、第1の室
44の充填材は所定の圧力範囲に維持される。
【0029】一方、ステップS1において、2個の圧力
センサ60a,60f(60b,60c、60d,60
e)の双方の検出値が上記下限値よりも大きい場合に
は、ステップS7に進んで、第2の室46に充填された
充填材の圧力が低下していないかが判断される。すなわ
ち、2個の圧力センサ62a,62f(62b,62
c、62d,62e)のいずれかまたは双方の検出値が
上記下限値以下であるか否かが判断される。この判断
は、第1の記憶手段114に記憶された下限値と圧力セ
ンサ62a,62f(62b,62c、62d,62
e)からの検出信号を比較することによって行われる。
そして、圧力センサ60a,60f(60b,60c、
60d,60f)のうち少なくとも一方の検出値が上記
下限値以下である場合には、ステップS8に進む。な
お、ステップS7において圧力センサ62a,62f
(62b,62c、62d,62e)の検出値が上記下
限値よりも大きい場合には、ステップS1に戻る。
【0030】ステップS8においては、制御手段112
からの信号に基づいて第1(第2、第3)の組の充填材
注入手段48(50,52)の第1(第2、第3)のモ
ータ88(90,92)が回転され、第1(第2、第
3)のポンプ82(84,86)が付勢され、充填材が
第1(第2、第3)のポンプ82(84,86)から第
1(第2、第3)の供給管94(96,98)に供給さ
れる。次いで、ステップS9に進み、第1(第2、第
3)の切換弁100(102,104)が第2の位置に
位置付けられる。かくすると、第1の供給管94(9
6,98)と第2の送給管54とが連通され、第1(ま
たは第2、第3)のポンプ82(84,86)からの充
填材が第2の送給管56、分配弁106および注入部5
6a,56bを通して第2の室46の第1(第2、第
3)の領域R1(R2,R3)に向けて注入される(ス
テップS10)。このように充填材が注入されると、第
2の室46の第1(第2、第3)の領域R1(R2,R
3)における充填材の圧力が上昇し、第2の室46の周
方向の充填材の圧力が均一となる。
【0031】その後、ステップS11において、充填材
の充填によって2個の圧力センサ62a,62f(62
b,62c、62d,62e)のいずれかまたは双方の
検出値が上記上限値を超えたか否かが判断される。この
判断は、第2の記憶手段116に記憶された上限値と圧
力センサ62a,62f(62b,62c、62d,6
2e)からの検出信号とを比較することによって行われ
る。そして、圧力センサ62a,62f(62b,62
c、62d,62f)のうち少なくとも一方の検出値が
上記上限値を超えた場合には、ステップS12に進み、
第1(第2、第3)のモータ88(90,92)が停止
され、第1(第2、第3)の領域R1(R2,R3)へ
の充填材の注入が終了される。このようにして、第2の
室46の充填材の圧力が所定の範囲に維持される。
【0032】上述したフローチャートから理解されると
おり、第1の室44の圧力センサ60a,60f(60
b,60c、60d,60e)のうち少なくとも1つの
検出値が下限値以下になるとともに、第2の室46の圧
力センサ62a,62f(62b,62c、62d,6
2e)のうち少なくとも1つの検出値が下限値以下にな
ると、ステップS1からステップS2に進み、ステップ
S2にて第1(第2、第3)のモータ88(90,9
2)が作動され、次いでステップS3にて第1(第2、
第3)の切換弁100(102,104)が第1の位置
に位置付けられ、第1(第2、第3)のポンプ82(8
4,86)からの充填材が上述したとおりにして第1の
室44に充填される。したがって、内側に位置する第1
の室44に充填された充填材によるシールが優先され、
この室44の充填材によるシールが確実に維持され、こ
れによって漏水のシールド本体2内への侵入が防止され
る。
【0033】なお、上述した説明では、第1および第2
の室44,46の1つの領域、第1(第2、第3)の領
域R1(R2,R3)における充填材の圧力低下につい
て説明したが、これらの室44,46の2つまたは3つ
の領域における充填材の圧力低下が同時に発生したとき
には、圧力低下が発生した領域に対応する2つの組また
は3つの組の充填材注入手段が作動制御され、同時に2
つまたは3つの領域に向けて充填材が注入される。
【0034】図7は、充填材の圧力の異常低下のときの
制御を示すフローチャートである。この図7おいても、
第1および第2の室44,46の領域R1(R2,R
3)における圧力が異常に低下した場合の制御を示して
いる。主として図5および図7を参照して、ステップS
21において、第1の室44に充填された充填材の圧力
が急激に低下した(実施形態では10秒間に1.0kg
/cm2以上低下した)か否かが判断される。すなわ
ち、2個の圧力センサ60a,60f(60b,60
c、60d,60e)のいずれかまたは双方の検出値の
低下が上記割合以上であるか否かが判断される。この判
断は、第3の記憶手段118に記憶された低下割合値と
圧力センサ60a,60f(60b,60c、60d,
60e)からの検出信号の変化割合とを比較することに
よって行われる。圧力センサ60a,60f(60b,
60c、60d,60f)のうち少なくとも一方の検出
値の低下が急激である(検出値の低下割合が第3の記憶
手段118に記憶された低下割合値以上である)場合に
は、ステップS22に進み、制御手段112からの信号
に基づいて第1〜第3の組の充填材注入手段48〜52
の第1〜第3のモータ88〜92が回転され、第1〜第
3のポンプ82〜86が付勢され、充填材が第1〜第3
のポンプ82〜86から第1〜第3の供給管94〜98
に供給される。次いで、ステップS23に進み、第1〜
第3の切換弁100〜104が第1の位置に位置付けら
れる。かくすると、第1〜第3の供給管94〜98と第
1の送給管54とが連通され、第1〜第3のポンプ82
〜86からの充填材が第1〜第3の切換弁100〜10
4、第1の送給管54、分配弁106および注入部54
a,54bを通して第1の室44の第1〜第3の領域R
1〜R3に向けて注入される(ステップS24)。この
ように圧力が急激に低下すると、第1〜第3のポンプ8
2〜86の全てから充填材が供給され、多量の充填材が
第1の室44に注入されるので、第1の室44の急激な
圧力低下が抑えられ、短期間のうちに第1〜第3の領域
R1〜R3における充填材の圧力が上昇して回復する。
【0035】その後、ステップS25において、多量の
充填材の充填によって2個の圧力センサ60a,60f
(60b,60c、60d,60e)のいずれかまたは
双方の検出値が上記上限値を超えたか否かが判断され
る。この判断は、第2の記憶手段116に記憶された上
限値と圧力センサ60a,60f(60b,60c、6
0d,60e)からの検出信号とを比較することによっ
て行われる。そして、圧力センサ60a,60f(60
b,60c、60d,60f)のうち少なくとも一方の
検出値が上記上限値を超えたときには、ステップS26
に進み、第1〜第3のモータ88〜92が停止され、第
1〜第3の領域R1〜R3への充填材の注入が終了す
る。このようにして充填材の圧力が急速に回復し、第1
の室44の充填材は所定の圧力範囲に維持される。
【0036】一方、ステップS21において、圧力セン
サ60a,60f(60b,60c、60d,60f)
の双方の検出値の低下が急激でない(検出値の低下割合
が第3の記憶手段118に記憶された低下割合値より小
さい)場合には、ステップS27に進む。ステップS2
7において、第2の室46に充填された充填材の圧力が
急激に低下した(実施形態では10秒間に1.0kg/
cm2以上低下した)か否かが判断される。すなわち、
2個の圧力センサ62a,62f(62b,62c、6
2d,62e)のいずれかまたは双方の検出値の低下が
上記割合以上であるか否かが判断される。この判断は、
第3の記憶手段118に記憶された低下割合値と圧力セ
ンサ62a,62f(62b,62c、62d,62
e)からの検出信号の変化割合とを比較することによっ
て行われる。圧力センサ62a,62f(62b,62
c、62d,62f)のうち少なくとも一方の検出値の
低下が急激である(検出値の低下割合が第3の記憶手段
118に記憶された低下割合値以上である)場合には、
ステップS28に進む。なお、圧力センサ62a,62
f(62b,62c、62d,62e)の双方の検出値
の低下が急激でない場合には、ステップS27からステ
ップS21に戻る。
【0037】ステップs28においては、制御手段11
2からの信号に基づいて第1〜第3の組の充填材注入手
段48〜52の第1〜第3のモータ88〜92が回転さ
れ、第1〜第3のポンプ82〜86が付勢され、充填材
が第1〜第3のポンプ82〜86から第1〜第3の供給
管94〜98に供給される。次いで、ステップS29に
進み、第1〜第3の切換弁100〜104が第2の位置
に位置付けられる。かくすると、第1〜第3の供給管9
4〜98と第2の送給管56とが連通され、第1〜第3
のポンプ82〜86からの充填材が第1〜第3の切換弁
100〜104、第1の送給管54、分配弁106およ
び注入部56a,56bを通して第2の室46の第1〜
第3の領域R1〜R3に向けて注入される(ステップS
30)。このように圧力が急激に低下すると、第1〜第
3のポンプ82〜86の全てから充填材が供給され、多
量の充填材が第2の室46に注入されるので、第2の室
46の急激な圧力低下が抑えられ、短期間のうちに第1
〜第3の領域R1〜R3における充填材の圧力が上昇し
て回復する。
【0038】その後、ステップS31において、多量の
充填材の充填によって2個の圧力センサ62a,62f
(62b,62c、62d,62e)のいずれかまたは
双方の検出値が上記上限値を超えたか否かが判断され
る。この判断は、第2の記憶手段116に記憶された上
限値と圧力センサ62a,62f(62b,62c、6
2d,62e)からの検出信号とを比較することによっ
て行われる。そして、圧力センサ62a,62f(62
b,62c、62d,62f)のうち少なくとも一方の
検出値が上記上限値を超えたときは、ステップS31に
進み、第1〜第3のモータ88〜92が停止され、第1
〜第3の領域R1〜R3への充填材の注入が終了する。
このようにして充填材の圧力が急速に回復し、第2の室
46の充填材は所定の圧力範囲に維持される。
【0039】上述したフローチャートから理解されると
おり、第1の室44の圧力センサ60a,60f(60
b,60c、60d,60e)のうち少なくとも1つの
検出値の低下が急激であるとともに、第2の室46の圧
力センサ62a,62f(62b,62c、62d,6
2e)のうち少なくとも1つの検出値の低下が急激であ
る場合には、ステップS21からステップS22に進
み、ステップS22にて第1〜第3のモータ88〜92
が作動され、次いでステップS23にて第1〜第3の切
換弁100〜104が第1の位置に位置付けられ、第1
〜第3のポンプ82〜86からの充填材が上述したとお
りにして第1の室44に充填される。したがって、充填
材の圧力が急激に低下したとき、内側に位置する第1の
室44に充填された充填材によるシールが優先され、こ
の室44の充填材によるシールが確実に維持され、これ
によって漏水のシールド本体2内への侵入が防止され
る。
【0040】なお、上述した説明では、第1および第2
の室44,46の1つの領域、第1(第2、第3)の領
域R1(R2,R3)における充填材の異常低下したと
きの制御について説明したが、これらの室44,46の
2つまたは3つの領域における充填材の圧力低下が同時
に発生したときにも、同様に、3組の充填材注入手段4
8〜52の全てから同時に3つの領域に向けて充填材が
注入される。
【0041】以上、本発明に従うテールシール装置の一
実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態
に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱するこ
となく種々の変形、修正が可能である。
【0042】たとえば、図示のテールシール装置におい
ては、圧力センサ60,62からの検出信号に基づいて
制御手段112が充填材注入手段48,50,52を作
動制御する構成であるが、これに代えて、圧力センサ6
0,62からの検出値を圧力計に表示し、この圧力計の
表示に基づいて操作者が手動でもって充填材注入手段4
8,50,52を作動制御するように構成することもで
きる。また、このような制御に代えて、時間管理によっ
て制御することができ、この時間管理制御と上述した制
御を組合わせるようにすることもできる。時間管理制御
とは、充填材を第1の室44に注入する時間と充填材を
第2の室46に充填する時間との割合を決定し、設定さ
れた設定時間において上記割合に応じて充填材を第1の
室44および第2の室46にそれそれ注入する制御であ
る。このようにすることによっても充填材のシールを維
持することができる。なお、図2から理解されるとお
り、シールド本体2が掘進方向に前進するので、第1の
室44から第2の室46に向けて充填材が流れる傾向に
ある。それ故に、第1の室44の充填材の方が第2の室
46の充填材よりも早く減少し、この減少傾向を解消す
るために第1の室44に充填材を注入する時間割合を第
2の室46に注入する時間割合よりも大きくするのが望
ましい。
【0043】また、シールド本体2の前胴4と後胴6と
が所定の角度でもって固定的に連結されているシールド
掘進機(所定方向に曲がっているトンネルを掘進するタ
イプのもの)においては、上記所定方向とは反対側にお
いてテールクリアランス(シールプレート24とセグメ
ント12との間隔)が大きくなる傾向にあるので、この
所定方向とは反対側にて充填材の圧力が低下しやすく、
それ故に、この反対側の部位に圧力センサを多く配設す
ることもできる。
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のシールド掘進機
のテールシール装置によれば、第1の室の充填材の圧力
を検出する第1の圧力検出手段が周方向に間隔を置いて
複数個配設されているので、この室の充填材の圧力を正
確に検出することができる。また、第2の室の充填材の
圧力を検出する第2の圧力検出手段は、周方向に間隔を
置いて複数個設けられているので、第2の室の充填材の
圧力を正確に検出することができる。また、第1の室の
圧力が低下したときには、充填材供給手段が作動される
とともに切換弁が第1の位置に位置付けられるので、充
填材供給手段からの充填材が第1の室に注入される。ま
た、第2の室の圧力が低下したときには、充填材供給手
段が作動されるとともに切換弁が第2の位置に位置付け
られるので、充填材供給手段からの充填材が第2の室に
注入される。さらに、第1および第2の室の充填材の圧
力が低下したときには、充填材供給手段が作動されると
ともに切換弁が第1の位置に位置付けられるので、充填
材供給手段からの充填材は第1の室に注入される。かく
のとおりであるので、内側に位置する第1の室を優先し
て充填が注入され、これによって、シールド本体に対す
る第1および第2の室の充填材によるシールが維持され
る。
【0045】また本発明の請求項2記載のテールシール
装置によれば、充填材注入手段は第1および第2の室の
周方向の複数の領域に対応して複数組設けられ、これに
対応して、第1の圧力検出手段は、複数組の充填材供給
手段の各々に対応して第1の室の複数の領域にそれぞれ
複数個設けられ、また第2の圧力検出手段は、複数組の
充填材供給手段の各々に対応して第2の室の複数の領域
にそれぞれ複数個設けられている。したがって、第1の
室および第2の室の各領域における充填材の圧力を正確
に検出することができ、またその充填材の圧力低下に対
してもより細かく充填材を注入することができ、第1お
よび第2の室の充填材によるシールを周方向により均一
にすることができる。
【0046】また本発明の請求項3記載のテールシール
装置によれば、第1(または第2)の室の充填材の圧力
が部分的に急激に低下したときには、複数組の充填材供
給手段の全てが作動されるとともに全ての切換弁が第1
(または第2)の位置に位置付けられるので、全ての充
填材供給手段からの充填材が第1(または第2)の室に
注入され、第1(または第2)の室の急激な圧力低下に
対して充分に対応することができ、充填材のシール圧力
を短時間に回復させることができる。
【0047】また本発明の請求項4記載のシールド掘進
機のテール装置によれば、充填材供給手段は、第1およ
び第2の室の周方向の複数の領域に対応して複数組設け
られ、これに対応して、第1の圧力検出手段は、複数組
の充填材供給手段の各々に対応して第1の室の複数の領
域にそれぞれ複数個設けられ、また第2の圧力検出手段
は、複数組の充填材供給手段の各々に対応して第2の室
の複数の領域にそれぞれ複数個設けられている。したが
って、第1の室および第2の室の各領域における充填材
の圧力を正確に検出することができ、またその充填材の
圧力低下に対してもより細かく充填材を注入することが
でき、第1および第2の室の充填材によるシールを周方
向により均一にすることができる。
【0048】さらに本発明の請求項5記載のテールシー
ル装置によれば、充填材注入手段は3組設けられ、第1
の組の充填材注入手段は第1および第2の室の上部に向
けて充填材を注入し、第2および第3の組の充填材注入
手段は第1および第2の室の下部に向けて充填材を注入
するので、充填材の圧力が比較的高くなる第1および第
2の室の下部に対して2組の充填材注入手段が配設され
る。一般に、第1および第2の室の下部に対応し、比較
的大きい圧力が作用する充填材注入手段に故障が生じや
すいが、仮に故障が生じたとしても、2組にうち残りの
充填材注入手段によって第1および第2の室の下部に充
填材を注入することができ、万一の故障に対して対応す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うテールシール装置の一実施形態を
備えたシールド掘進機を示す断面図である。
【図2】図1のシールド掘進機の後端部を拡大して示す
断面図である。
【図3】図1のシールド掘進機における圧力センサの取
付構造を示す拡大断面図である。
【図4】図1のシールド掘進機の第1および第2の室に
配設された圧力センサおよび充填材の注入開口の配置位
置をそれぞれ示す簡略配置図である。
【図5】図1のテールシール装置の充填材注入手段およ
びそれに関連する構成を示すブロック図である。
【図6】図1のテールシール装置の制御系による制御
(充填材の通常の圧力低下のときの制御)の流れを示す
フロ−チャートである。
【図7】図1のテールシール装置の制御系による制御
(充填材の急激な圧力低下のときの制御)の流れを示す
フローチャートである。
【符号の説明】
2 シールド本体 4 前胴 6 後胴 12 セグメント 14 カッタディスク 20 テールシール構造 24 シールプレート 38,40,42 テールシール 44 第1の室 46 第2の室 48,50,52 充填材注入手段 54 第1の送給管 56 第2の送給管 60,62 圧力センサ 82,84,86 ポンプ 100,102,104 切換弁 112 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 義雄 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目1番3 号 川崎重工業株式会社神戸本社内 (72)発明者 磯部 直 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目1番3 号 川崎重工業株式会社神戸本社内 (72)発明者 貝沼 憲男 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 有泉 毅 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 田内 英二 東京都千代田区神田司町2丁目3番 株式 会社大林組東京本社内 (72)発明者 北岡 隆司 東京都千代田区神田司町2丁目3番 株式 会社大林組東京本社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に所定方向に回動されるカッタディ
    スクを有するシールド本体と、該シールド本体の後胴の
    内周面に設けられた第1〜第3のテールシールと、前記
    第1および第2のテールシールとシールド本体の後胴と
    セグメントによって規定される第1の室と、第2および
    第3のテールシールとシールド本体の後胴とセグメント
    によって規定される第2の室と、第1および第2の室に
    充填材を注入するための充填材注入手段と、第1の室に
    注入された充填材の圧力を検出する第1の圧力検出手段
    と、第2の室に注入された充填材の圧力を検出する第2
    の圧力検出手段と、前記第1および第2の圧力検出手段
    からの検出信号に基づいて前記充填材注入手段の作動を
    制御する制御手段とを具備し、 前記充填材注入手段は、充填材を供給する充填材供給手
    段と、前記第1の室に充填材を送給する第1の送給路
    と、前記第2の室に充填材を送給する第2の送給路と、
    第1の位置にあるときには前記充填材供給手段と第1の
    送給路を連通し、第2の位置にあるときには前記充填材
    供給手段と第2の送給路とを連通する切換弁とを有し、 前記第1の圧力検出手段は、前記第1の室に周方向に間
    隔を置いて複数個配設され、 前記第2の圧力検出手段は、前記第2の室に周方向に間
    隔を置いて複数個配設され、 前記制御手段は、複数個の第1の圧力検出手段のうち少
    なくとも1つの検出値が第1の所定値以下になると、充
    填材供給手段を作動させるとともに切換弁を第1の位置
    に位置付け、また複数個の第2の圧力検出手段のうち少
    なくとも1つの検出値が第2の所定値以下になると、充
    填材供給手段を作動させるとともに切換弁を第2の位置
    に位置付け、さらに複数個の第1の圧力検出手段のうち
    少なくとも1つの検出値が前記第1の所定値以下になる
    とともに、複数個の第2の圧力検出手段のうち少なくと
    も1つの検出値が前記第2の所定値以下になると、充填
    材供給手段を作動させるとともに切換弁を第1の位置に
    位置付けることを特徴とするシールド掘進機のテールシ
    ール装置。
  2. 【請求項2】 前記充填材注入手段は、第1および第2
    の室の周方向の複数の領域に対応して複数組設けられ、
    前記第1の圧力検出手段は前記複数組の充填材注入手段
    の各々に対応して前記第1の室の複数の領域にそれぞれ
    複数個設けられ、前記第2の圧力検出手段は前記複数組
    の充填材注入手段の各々に対応して前記第2の室の複数
    の領域にそれぞれ複数個設けられ、前記複数の領域のう
    ち少なくとも1つの領域における複数個の第1の圧力検
    出手段のうち少なくとも1つの検出値が第1の所定値以
    下になると、前記制御手段はその領域に対応する充填材
    注入手段の充填材供給手段を作動させるとともに切換弁
    を第1の位置に位置付け、また前記複数の領域のうち少
    なくとも1の領域における複数個の第2の圧力検出手段
    のうち少なくとも1つの検出値が第2の所定値以下にな
    ると、前記制御手段はその領域に対応する充填材注入手
    段の充填材供給手段を作動させるとともに切換弁を第2
    の位置に位置付け、さらに前記複数の領域のうち少なく
    とも1つの領域における複数個の第1の圧力検出手段の
    うち少なくとも1つの検出値が第1の所定値以下になる
    とともに、その領域における複数個の第2の圧力検出手
    段のうち少なくとも1つの検出値が第2の所定値以下に
    なると、前記制御手段はその領域に対応する充填材注入
    手段の注入材供給手段を作動させるとともに切換弁を第
    1の位置に位置付けることを特徴とする請求項1記載の
    シールド掘進機のテールシール装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、複数の領域のうち少な
    くとも1つの領域における複数個の第1の圧力検出手段
    のうち少なくとも1つの検出値が急激に低下すると、複
    数組の充填材注入手段の充填材供給手段を作動させると
    ともに切換弁を第1の位置に位置付け、また複数の領域
    のうち少なくとも1つの領域における複数個の第2の圧
    力検出手段のうち少なくとも1つの検出値が急激に低下
    すると、複数組の充填材注入手段の充填材供給手段を作
    動させるとともに切換弁を第2の位置に位置付け、さら
    に複数の領域のうち少なくとも1つの領域における複数
    個の第1の圧力検出手段のうち少なくとも1つの検出値
    が急激に低下するとともに、複数の領域のうち少なくと
    も1つの領域における複数個の第2の圧力検出手段のう
    ち少なくとも1つの検出値が急激に低下すると、複数組
    の充填材注入手段の充填材供給手段を作動させるととも
    に切換弁を第1の位置に位置付けることを特徴とする請
    求項2記載のシールド掘進機のテールシール装置。
  4. 【請求項4】 前面に所定方向に回動されるカッタディ
    スクを有するシールド本体と、該シールド本体の後胴の
    内周面に設けられた第1〜第3のテールシールと、前記
    第1および第2のテールシールとシールド本体の後胴と
    セグメントによって規定される第1の室と、第2および
    第3のテールシールとシールド本体の後胴とセグメント
    によって規定される第2の室と、第1および第2の室に
    充填材を注入するための充填材注入手段と、第1の室に
    注入された充填材の圧力を検出する第1の圧力検出手段
    と、第2の室に注入された充填材の圧力を検出する第2
    の圧力検出手段とを具備し、 前記充填材注入手段は、第1および第2の室の周方向の
    複数の領域に対応して複数組設けられ、 前記第1の圧力検出手段は前記複数組の充填材注入手段
    の各々に対応して前記第1の室の複数の領域にそれぞれ
    複数個設けられ、 前記第2の圧力検出手段は前記複数組の充填材注入手段
    の各々に対応して前記第2の室の複数の領域にそれぞれ
    複数個設けられ、 複数組の充填材注入手段は、それぞれ、充填材を供給す
    る充填材供給手段と、前記第1の室に充填材を送給する
    第1の送給路と、前記第2の室に充填材を送給する第2
    の送給路と、第1の位置にあるときには前記充填材供給
    手段と第1の送給路を連通し、第2の位置にあるときに
    は前記充填材供給手段と第2の送給路とを連通する切換
    弁とを有する、 ことを特徴とするシールド掘進機のテールシール装置。
  5. 【請求項5】 前記充填材注入手段は、第1および第2
    の室の周方向の3つの領域に対応して3組設けられ、第
    1の組の充填材注入手段は、シールド本体の上部に対応
    する第1および第2の室の第1の領域に向けて充填材を
    注入し、第2の組の充填材注入手段は、シールド本体の
    一側部側の下部に対応する第1および第2の室の第2の
    領域に向けて充填材を注入し、第3の組の充填材注入手
    段は、シールド本体の他側部側の下部に対応する第1お
    よび第2の室の第3の領域に向けて充填材を注入するこ
    とを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のシール
    ド掘進機のテールシール装置。
JP8316679A 1996-11-27 1996-11-27 シールド掘進機のテールシール装置 Pending JPH10159489A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008031844A (ja) * 2007-10-25 2008-02-14 Penta Ocean Constr Co Ltd シールド掘進機におけるテール部内の競り合い状況計測装置
JP2015218520A (ja) * 2014-05-20 2015-12-07 株式会社大林組 シールドマシンのテールシール注入システム
JP2017101487A (ja) * 2015-12-03 2017-06-08 大成建設株式会社 裏込め材浸入防止構造
JP2018076752A (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 日本シビックコンサルタント株式会社 トンネル掘削機およびその制御方法
JP2020176439A (ja) * 2019-04-18 2020-10-29 川崎重工業株式会社 シールド掘進機
JP2022083156A (ja) * 2020-11-24 2022-06-03 鹿島建設株式会社 シール構造及びシール方法

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