JPH10159481A - シールド機 - Google Patents

シールド機

Info

Publication number
JPH10159481A
JPH10159481A JP31554497A JP31554497A JPH10159481A JP H10159481 A JPH10159481 A JP H10159481A JP 31554497 A JP31554497 A JP 31554497A JP 31554497 A JP31554497 A JP 31554497A JP H10159481 A JPH10159481 A JP H10159481A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield
parent
child
cutter
tunnel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31554497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3002873B2 (ja
Inventor
Hideki Hagiwara
英樹 萩原
Toru Goto
徹 後藤
Masayoshi Okazaki
雅好 岡崎
Akira Yoshikawa
明 吉川
Shigeru Goto
茂 後藤
Yoji Azuma
洋二 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP31554497A priority Critical patent/JP3002873B2/ja
Publication of JPH10159481A publication Critical patent/JPH10159481A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3002873B2 publication Critical patent/JP3002873B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部分的に径が拡大しているトンネルを連続的
に形成し得るシールド機を提供する。 【解決手段】 スキンプレート14、カッタ16、チャ
ンバを有する親シールド12と、それよりも小径のスキ
ンプレート15、カッタ17、チャンバを有する子シー
ルド13とからなり、それら親シールドと子シールドを
偏心させた状態で親シールド内に子シールドを着脱可能
に連結し、かつ、それらの連結を解いた際には子シール
ドが親シールドから独立して前方へ掘進可能に装置す
る。親シールドに対し子シールドを複数装置しても良
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネルを形成す
るシールド工法に用いるシールド機に係り、特に、地下
鉄のトンネル等、部分的に径が拡大するトンネルを連続
的に形成するに用いて好適なシールド機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】地下鉄のトンネルは、通常、複数の駅部
と、これら駅部間の電車が走行する線路部とにより構成
されているが、駅部のトンネルは、プラットホームが構
築されたり、複数の線路が引き込まれるため、線路部の
トンネルよりもその周壁の径が拡大されている。
【0003】このような径の異なるトンネルを連続して
形成するにあたって、従来は、図12に示すように、駅
部Pにあたる地表面下を掘削してここを発進立坑1と
し、線路部Rに見合った径を有するシールド機2Aによ
り線路部Rを掘進し、かつその周壁をセグメント等によ
り覆工処理をした後、発進立坑1内に駅部Pの構造物を
築造してから発進立坑1を埋め戻すといった開削工法を
応用した方法が取られている。
【0004】また、図13に示すように、掘削径の変化
する地点、すなわち駅部Pと線路部Rとの境目に発進立
坑3を掘削して、ここから駅部Pを掘削する大径側のシ
ールド機2Bと、線路部Rを掘削する小径側のシールド
機2Aとを、別々の方向に前進させることにより、線路
部Rおよび駅部Pを掘進していくといった方法もある。
【0005】上記シールド機2A・2Bは、一般に、円
筒状のスキンプレートの前部に取り付けられたカッタに
よって切羽を掘削しつつ前進し、掘削した削土は、カッ
タ後方に設けられたチャンバ内に取り入れた後、後方に
排出するよう構成されているものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記方法の
うちの前者の場合、近年では、路面交通量の激増、建造
物の過密化により、長大な発進立坑を掘削するための用
地確保が困難であり、しかも、既存の地下鉄の下をくぐ
るような大深度の地下鉄を形成するには適用できない。
【0007】また、後者の場合は、シールド機を少なく
とも2台以上用意せねばならず、また、掘削径の変化点
ごとに発進立坑を掘削しなければならないので、工事費
がかかり、また工程も多いので工事期間が延びるといっ
た問題を抱えている。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、地下鉄等、部分的に径が拡大するトンネルを形
成する際、工事期間の短縮および工事費の削減を図るこ
とのできるシールド機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであって、円筒状のスキンプレ
ートの前部にカッタが設けられ、このカッタの後方に、
同カッタによって掘削された削土を取り入れるチャンバ
が設けられてなる親シールドと、この親シールドのスキ
ンプレートよりも小径の円筒状のスキンプレートの前部
にカッタが設けられ、このカッタの後方に、同カッタに
よって掘削された削土を取り入れるチャンバが設けられ
てなる子シールドとからなり、前記子シールドを、この
子シールドと前記親シールドの各スキンプレートの軸線
が互いに偏心しかつ略平行となる状態で前記親シールド
の内部に着脱可能に連結し、かつ、それらの連結を解い
た際には前記子シールドが前記親シールドから独立して
前記軸線方向前方へ掘進可能に装置したことを特徴とし
ている。前記親シールドに対し、前記子シールドを複数
装置しても良い。
【0010】本発明のシールド機によれば、親子両シー
ルドを一体化してシールド機全体により大径トンネルを
掘進した後、親シールドをその場に止どめておき、子シ
ールドを親シールドから独立して前進させることによ
り、大径トンネルから連続して小径トンネルが形成され
る。
【0011】したがって、地下鉄用のトンネルを形成す
る際、従来のように、駅部を構築するための長大な発進
立坑を掘削する必要がなく、本発明のシールド機を地盤
中にセットするための発進立坑を掘削するに必要な用地
を確保すればよいので、路面交通量の多い場所や建造物
の過密地域であっても、そこに駅部を構築することがで
き、また、発進立坑を既存のトンネルよりも深く掘削す
ることにより、大深度のトンネルを形成することができ
る。また、駅部と線路部との境目である掘削径の変化地
点にいちいち発進立坑を掘削する必要がないことから、
トンネル形成の工程が減少するとともに、工事期間の短
縮化が図れる。
【0012】また、親シールドがトンネル径の拡大予定
区域側に配されるように、親子両シールドを相互に偏心
させて配すれば、親シールドが不要な断面、すなわち無
駄なスペースを掘削することがほとんどなく、掘削断面
のほとんどを有効に利用でき、この結果、二次的な工事
の省略も可能となって工事費の削減につながるといった
効果を奏する。
【0013】また、前記親シールドに対し、前記子シー
ルドを複数装置すれば、親シールドによって形成された
大径のトンネルから、複数の小径トンネルを連続して形
成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の第
1〜第2実施形態を説明する。
【0015】第1実施形態(図1〜図8) 図中符号11は本実施形態に係るシールド機であり、親
シールド12と、この親シールド12内部に配された子
シールド13とから構成されている。
【0016】親子両シールド12,13は、いずれも円
筒状スキンプレート14,15の前部に、地盤Gの切羽
G1を掘削するカッタ16,17が設けられているもの
であるが、子シールド13のスキンプレート15の径
は、親シールド12のそれよりも径が小さく設定されて
いる。そして、図2に示すように、親シールド12のス
キンプレート14内部に、子シールド13が、その軸心
L1が親シールド12の軸心Lに対し、一側方に偏心し
て配されている。
【0017】子シールド13の前部に設けられたカッタ
17は、面板型もしくはスポーク型であって、軸回りに
回転することにより切羽G1を掘削するが、その外周部
には、径方向に突出するオーバーカッタ18が伸縮自在
に取り付けられ、このオーバーカッタ18を突出させる
ことにより、カッタ17よりも大径のトンネルTを掘削
できるようになっている。
【0018】カッタ17の後方には、このカッタ17の
掘削によって生じる土砂や岩石のくずである削土が取り
入れられるチャンバ、および、同チャンバ内の削土を排
出するためのスクリューコンベヤ等の搬送手段(いずれ
も図示せぬ)が設けられている。また、スキンプレート
15内部であってその後端部には、スキンプレート15
の周部に沿って、子シールド13自身を掘進方向である
前方に推進させるためのシールドジャッキ19が複数設
けられ、さらには、掘削後のトンネルTの周壁にセグメ
ントSを組み付けるための図示せぬエレクタ装置が装備
されている。
【0019】上記構成による子シールド13は、前述し
たように、親シールド12のスキンプレート14内部に
配されるとともに、図示せぬ連結手段によりそのスキン
プレート14に着脱可能に一体に連結され、かつ、その
連結が解除されることにより、軸線方向に沿って親シー
ルド12から独立して前進・後退できるようになってい
る。
【0020】一方、前記親シールド12のカッタ16
は、図1および図2に示すように、両シールド12,1
3の各スキンプレート14,15間を埋めるべく径の異
なる複数の分割カッタ群16a〜16hによって構成さ
れている。
【0021】すなわち、両スキンプレート14,15間
の間隔に略一致する径を有して、その間を埋めるようそ
れぞれ径の異なる面板型もしくはスポーク型のカッタ1
6a〜16gが円弧状に配され、さらに、これらカッタ
16a〜16gと、親シールド12のスキンプレート1
4との隙間を埋めるよう小径のスポーク型カッタ16h
が配されている。これら分割カッタ群16a〜16h
は、軸回りに回転することにより、切羽G1を掘削す
る。
【0022】親シールド12においては、各カッタ16
a〜16hの後方であって、両シールド12,13の各
スキンプレート14,15間に、カッタ16a〜16h
の掘削によって生じる削土が取り入れられるチャンバ、
および同チャンバ内の削土を排出するためのスクリュー
コンベヤ等の搬送手段(いずれも図示せぬ)が設置され
ている。また、スキンプレート14内部の後端部には、
このスキンプレート14の周部に沿って、親シールド1
2自身を掘進方向である前方に推進させるためのシール
ドジャッキ20が複数設けられ、さらには、掘削後のト
ンネルTの周壁にセグメントSを組み付けるための図示
せぬエレクタ装置が装備されている。
【0023】上記構成からなるシールド機1によって地
下鉄のトンネルTを形成する場合を、図3および図4を
参照して説明する。
【0024】まず、図3に示すように、駅部Pを形成す
る地盤Gに発進立坑21を所定深さ掘削する。
【0025】次いで、親シールド12の内部に子シール
ド13を挿入し、かつ両シールド12,13を相互に連
結して一体とした状態のシールド機11を、トンネルT
を掘進する方向に各カッタ16(16a〜16h),1
7を向けて、発進立坑21の底部にセットする。
【0026】次いで、両シールド12,13のカッタ1
6,17を回転させ、切羽G1を掘削していく。この
際、子シールド13におけるカッタ17の外周に取り付
けられたオーバーカッタ18を突出させておき、このオ
ーバーカッタ18により、図2の斜線に示すカッタ17
の外周部、およびカッタ17と親シールド12側のカッ
タ16a〜16gとの隙間部分の切羽G1を掘削してい
く。また、親シールド12のスキンプレート14によ
り、このスキンプレート14と各カッタ16a〜16h
間の切羽G1を掘削していく。
【0027】この際、親子両シールド12,13の各カ
ッタ16,17の掘削によって生じた削土は、それぞれ
のチャンバ内に取り入れられてから前記搬送手段によっ
て後方に排出し、さらに、トロッコ等によって発進立坑
21まで運んだ後、昇降エレベータあるいはスキップ等
の搬送手段により地上に運ぶ。
【0028】所定距離掘進が進んだら、親子両シールド
12,13によって掘進されたトンネルTの周壁に、親
シールド12側のエレクタ装置によってセグメントSを
組み付けて一次覆工を施す。次いで、親シールド12の
シールドジャッキ20を、組み付けられたセグメントS
の前端部に反力を取って伸長し、シールド機11全体を
前方に推進させる。
【0029】上記のように、親子両シールド12,13
の各カッタ16,17による掘進、セグメントSの組み
付け、シールド機11の前進、という工程を繰り返し、
駅部PのトンネルTを形成していく。
【0030】所定の駅部Pの長さを両シールド12,1
3によって掘削した後、親子両シールド12,13の連
結を解除する。そして、親シールド12をその場に止ど
めておき、子シールド13により、線路部Rを掘進して
いく。すなわち、図4に示すように、子シールド13の
カッタ17を回転させて切羽G1を掘削していき、それ
によって形成される後方のトンネルTの周壁に、エレク
タ装置によってセグメントSを組み付けて一次覆工を施
し、次いで、シールドジャッキ20をセグメントSの前
端部に反力を取って伸長し、子シールド13を前進させ
る。
【0031】このように、カッタ17による掘進、セグ
メントSの組み付け、シールドジャッキ20による前進
といった工程を繰り返し、線路部Rを形成していく。
【0032】以上により、大径の駅部Pと小径の線路部
Rが連続して形成され、その断面外形は、図2に示すよ
うに、断面略馬蹄形を呈する。子シールド13は、次の
駅部立坑に接合させる。
【0033】なお、駅部Pおよび線路部Rにセグメント
Sを組み付けて一次覆工を施した後は、必要によりその
表面をコンクリート打設等により二次覆工を施し、最終
的な覆工構造とする。
【0034】また、駅部PのトンネルTにおいては、図
5に示すように、その底部にスラブ22を敷設し、同ス
ラブ22上であって、子シールド13によって形成され
たスペースに電車23の線路24を敷設し、親シールド
12によって形成されたスペースには、プラットホーム
25を構築する。なお、図5中S1は、二次覆工であ
る。
【0035】図6ないし図8は、上記シールド機11に
よって形成するトンネルTの各種形態を示している。
【0036】図6においては、発進立坑21から2台の
シールド機11を、それぞれ別々の方向に同レベルで前
進させ、上述のごとく駅部P、線路部Rの順でトンネル
Tを掘削し、また、その延長方向に掘削した図示せぬ発
進立坑から、図示の発進立坑21に向けて同様にトンネ
ルTを掘削している状態を示している。
【0037】図7は、発進立坑21から、2台のシール
ド機11を、子シールド13を外側に配した状態で一方
向に同レベルで前進させて、駅部P、線路部Rの順でト
ンネルTを掘削し、また、他方向の図示せぬ発進立坑か
ら、図示の発進立坑21に向けて同様にトンネルTを掘
削している状態を示している。
【0038】図8は、発進立坑21から、上下に配した
2台のシールド機11を、一方向に向けて前進させ、他
方向の図示せぬ発進立坑から、図示の発進立坑21に向
けて、同レベルで前進させたシールド機11を、上下に
分岐させ、各トンネルTを連結させる状態を示してい
る。
【0039】以上のように、本実施形態のシールド機1
1によれば、発進立坑21から親子両シールド12,1
3を一体とした状態でそのカッタ16,17により地盤
を掘削しながら前進させることにより、径の大きい駅部
Pが形成され、続いて、親子両シールド12,13の連
結を解除して子シールド13のみを前進させることによ
り、小径の線路部Rが連続して形成される。
【0040】すなわち、従来のように、駅部Pを構築す
るための長大な発進立坑を掘削する必要がなく、シール
ド機11を地盤G中にセットするための発進立坑21を
掘削するに必要な用地を確保すればよいので、路面交通
量の多い場所や建造物の過密地域であっても、そこに駅
部Pを構築することができ、また、発進立坑21を既存
のトンネルTよりも深く掘削することにより、大深度の
トンネルTを形成することができる。
【0041】また、駅部Pと線路部Rとの境目である掘
削径の変化地点にいちいち発進立坑を掘削する必要がな
いことから、トンネルT形成の工程が減少するととも
に、工事期間の短縮化が図れる。
【0042】また、親シールド12に対し、線路部Rを
掘進する子シールド13が偏心して設けられていること
から、親シールド12が不要な断面、すなわち無駄なス
ペースを掘削することがなく、掘削断面のほとんどを有
効に利用できる。
【0043】第2実施形態(図9〜図11) 図9ないし図11における符号30は、本発明の第2実
施形態のシールド機を示し、このシールド機30は、図
9に示すように、親シールド31の内部に、2つの子シ
ールド32が配されている。
【0044】親シールド31は、断面略楕円状の円筒状
のスキンプレート33と、このスキンプレート33と略
軸心が一致してその前部に突出した回転軸34に装着さ
れた面板型もしくはスポーク型のカッタ35とを備えて
なる。
【0045】親シールド31のスキンプレート33内部
であって径方向の両側には、親シールド31のカッタ3
5よりも小径の前記子シールド32のスキンプレート3
6が、親シールド31のそれに対して偏心した状態で、
かつ着脱可能に一体に連結されている。
【0046】この子シールド32のスキンプレート36
前部には、親シールド31のカッタ35よりも前方に突
出する回転軸37を介してカッタ38が装着されてい
る。すなわち、この子シールド32のカッタ38は、親
シールド31のカッタ35よりも前方に配され、かつ、
前方から見ると、両カッタ35,38は一部が互いに重
なり合っている。
【0047】なお、親子両シールド31,32の各カッ
タ35,38の外周部には、前記第1実施形態の子シー
ルド13に設けられたものと同様のオーバーカッタが設
けられ、また、親子両シールド31,32には、削土取
り入れ用のチャンバ、削土排出用の搬送手段、自身を前
進させるためのシールドジャッキ(いずれも図示せず)
が設けられている。
【0048】上記構成によるシールド機30によれば、
図10に示すように、親子両シールド31,32を連結
した状態で、それぞれのカッタ35,38を回転させ、
切羽G1を掘削していく。この際、親子両シールド3
1,32の各カッタ35,38におけるオーバーカッタ
18を突出させておき、このオーバーカッタ18によ
り、図9の(イ)部に示す各カッタ35,38の外周部
を掘削していく。また、親シールド31のスキンプレー
ト33により、このスキンプレート33と各オーバーカ
ッタ間の残余部(図9の斜線で示す部分)をそぎ落とし
ていく。
【0049】所定距離掘進が進んだら、親子両シールド
31,32によって掘進されたトンネルTの周壁に、両
シールド31,32に装置されたエレクタ装置によって
セグメントSを組み付けて一次覆工を施す。次いで、親
シールド31側のシールドジャッキにより、シールド機
30全体を前方に推進させる。
【0050】上記のように、親子両シールド31,32
の各カッタ35,38による掘進、セグメントSの組み
付け、シールド機30の前進、という工程を繰り返し、
駅部PのトンネルTを形成していく。
【0051】所定の駅部Pの長さを両シールド31,3
2によって掘削した後、各カッタ35,38を一旦停止
するとともに、図9の(ロ)部に示す親シールド31の
カッタ35における両子シールド32のカッタ38の重
なっている部分を切断し、両子シールド32を前進可能
とする。なお、このカッタ35のラップ部分を、あらか
じめ分割可能にしておいてもよい。
【0052】次いで、図11に示すように、組み付けた
セグメントS…内の前端部に、子シールド32のシール
ドジャッキの反力を受ける台39を設置した後、親子両
シールド31,32の連結を解除する。
【0053】親シールド31をその場に止どめておき、
両子シールド32により線路部Rを掘進していく。すな
わち、図11に示すように、両子シールド32の各カッ
タ38を回転させて切羽G1を掘削していき、それによ
って形成される後方のトンネルTの周壁にエレクタ装置
によってセグメントSを組み付けて一次覆工を施し、次
いで、子シールド32のシールドジャッキを、前記台3
9に反力を取って伸長し、子シールド32を前進させ
る。
【0054】このように、両子シールド32の各カッタ
38による掘削、セグメントSの組み付け、シールドジ
ャッキによる両子シールド32の前進といった工程を繰
り返し、線路部Rを形成していく。
【0055】なお、セグメントS…により一次覆工を施
した後は、セグメントS…表面を、コンクリート打設等
により二次覆工を施すこともある。
【0056】本実施形態のシールド機30によれば、大
径の駅部Pと、2本の小径の線路部Rが連続して形成さ
れ、特に駅部Pの断面外形は、図9に示すように、土圧
に対する抗力が有効に働く楕円形のトンネルTが形成さ
れる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシールド
機によれば、円筒状のスキンプレートの前部にカッタが
設けられ、このカッタの後方に、同カッタによって掘削
された削土を取り入れるチャンバが設けられてなる親シ
ールドと、この親シールドのスキンプレートよりも小径
の円筒状のスキンプレートの前部にカッタが設けられ、
このカッタの後方に、同カッタによって掘削された削土
を取り入れるチャンバが設けられてなる子シールドとか
らなり、前記子シールドを、この子シールドと前記親シ
ールドの各スキンプレートの軸線が互いに偏心しかつ略
平行となる状態で前記親シールドの内部に着脱可能に連
結し、かつ、それらの連結を解いた際には前記子シール
ドが前記親シールドから独立して前記軸線方向前方へ掘
進可能に装置したことを特徴とすることから、親子両シ
ールドによって大径トンネルを掘進した後、親シールド
をその場に止どめておき、子シールドを親シールドから
独立して前進させることにより、大径トンネルから連続
して小径トンネルが形成される。したがって、地下鉄用
のトンネルを形成する際、従来のように、駅部を構築す
るための長大な発進立坑を掘削する必要がなく、本発明
のシールド機を地盤中にセットするための発進立坑を掘
削するに必要な用地を確保すればよいので、路面交通量
の多い場所や建造物の過密地域であっても、そこに駅部
を構築することができ、また、発進立坑を既存のトンネ
ルよりも深く掘削することにより、大深度のトンネルを
形成することができる。
【0058】また、駅部と線路部との境目である掘削径
の変化地点にいちいち発進立坑を掘削する必要がないこ
とから、トンネル形成の工程が減少するとともに、工事
期間の短縮化が図れる。
【0059】また、親シールドがトンネル径の拡大予定
区域側に配されるように、親子両シールドを相互に偏心
させて配すれば、親シールドが不要な断面、すなわち無
駄なスペースを掘削することがほとんどなく、掘削断面
のほとんどを有効に利用でき、この結果、二次的な工事
の省略も可能となって工事費の削減につながるといった
効果を奏する。
【0060】また、前記親シールドに対し、前記子シー
ルドを複数装置すれば、親シールドによって形成された
大径のトンネルから、複数の小径トンネルを連続して形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のシールド機を示す側
面図である。
【図2】 同、図1におけるII−II線略矢視図である。
【図3】 同シールド機全体で地下鉄の駅部を掘進して
いる状態の側面図である。
【図4】 同シールド機における子シールドによって線
路部を掘進している状態の側面図である。
【図5】 同シールド機によって形成した駅部トンネル
に駅を構築した例を示す断面図である。
【図6】 同シールド機によって形成するトンネルの形
態例を示す平面図である。
【図7】 同シールド機によって形成するトンネルの他
の形態例を示す平面図である。
【図8】 同シールド機によって形成するトンネルのさ
らに他の形態例を示す側面図である。
【図9】 本発明の第2実施形態のシールド機を示す概
略正面図である。
【図10】 同シールド機全体で地下鉄の駅部を掘進し
ている状態の側面図である。
【図11】 同シールド機における子シールドによって
線路部を掘進している状態の側面図である。
【図12】 従来の地下鉄のトンネルを形成する方法を
示す側面図である。
【図13】 従来の地下鉄のトンネルを形成する他の方
法を示す側面図である。
【符号の説明】
11,30……シールド機 12,31……親シールド 13,32……子シールド 14,33……スキンプレート(親シールド側) 15,36……スキンプレート(子シールド側) 16,35……カッタ(親シールド側) 17,38……カッタ(子シールド側) 18……オーバーカッタ
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 シールド機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネルを形成す
るシールド工法に用いるシールド機に係り、特に、地下
鉄のトンネル等、部分的に径が拡大するトンネルを連続
的に形成するに用いて好適なシールド機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】地下鉄のトンネルは、通常、複数の駅部
と、これら駅部間の電車が走行する線路部とにより構成
されているが、駅部のトンネルは、プラットホームが構
築されたり、複数の線路が引き込まれるため、線路部の
トンネルよりもその周壁の径が拡大されている。
【0003】このような径の異なるトンネルを連続して
形成するにあたって、従来は、図12に示すように、駅
部Pにあたる地表面下を掘削してここを発進立坑1と
し、線路部Rに見合った径を有するシールド機2Aによ
り線路部Rを掘進し、かつその周壁をセグメント等によ
り覆工処理をした後、発進立坑1内に駅部Pの構造物を
築造してから発進立坑1を埋め戻すといった開削工法を
応用した方法が取られている。
【0004】また、図13に示すように、掘削径の変化
する地点、すなわち駅部Pと線路部Rとの境目に発進立
坑3を掘削して、ここから駅部Pを掘削する大径側のシ
ールド機2Bと、線路部Rを掘削する小径側のシールド
機2Aとを、別々の方向に前進させることにより、線路
部Rおよび駅部Pを掘進していくといった方法もある。
【0005】上記シールド機2A・2Bは、一般に、円
筒状のスキンプレートの前部に取り付けられたカッタに
よって切羽を掘削しつつ前進し、掘削した削土は、カッ
タ後方に設けられたチャンバ内に取り入れた後、後方に
排出するよう構成されているものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記方法の
うちの前者の場合、近年では、路面交通量の激増、建造
物の過密化により、長大な発進立坑を掘削するための用
地確保が困難であり、しかも、既存の地下鉄の下をくぐ
るような大深度の地下鉄を形成するには適用できない。
【0007】また、後者の場合は、シールド機を少なく
とも2台以上用意せねばならず、また、掘削径の変化点
ごとに発進立坑を掘削しなければならないので、工事費
がかかり、また工程も多いので工事期間が延びるといっ
た問題を抱えている。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、地下鉄等、部分的に径が拡大するトンネルを形
成する際、工事期間の短縮および工事費の削減を図るこ
とのできるシールド機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたシールド機であって、円筒状のスキ
ンプレートの前部にカッタが設けられ、このカッタ
の後方に、同カッタによって掘削された削土を取り入れ
チャンバが設けられてなる親シールドと、この親シ
ールドのスキンプレートよりも小径の円筒状のスキンプ
レートの前部にカッタが設けられ、このカッタの後
方に、同カッタによって掘削された削土を取り入れる
チャンバが設けられてなる子シールドとからなり、前記
子シールドを、この子シールドと前記親シールドの各ス
キンプレートの軸線が互いに略平行であり、しかも該子
シールドの軸心は親シールドに付けられた親カッタの掘
削範囲外となる状態で前記親シールドの内部に着脱可能
に連結し、かつ、それらの連結を解いた際には前記子シ
ールドが前記親シールドから独立して前記軸線方向前方
へ掘進可能に装置したことを特徴としている。前記親シ
ールドに対し、前記子シールドを複数装置しても良い。
【0010】本発明のシールド機によれば、親子両シー
ルドを一体化してシールド機全体により大径トンネルを
掘進した後、親シールドをその場に止どめておき、子シ
ールドを親シールドから独立して前進させることによ
り、大径トンネルから連続して小径トンネルが形成され
る。
【0011】したがって、地下鉄用のトンネルを形成す
る際、従来のように、駅部を構築するための長大な発進
立坑を掘削する必要がなく、本発明のシールド機を地盤
中にセットするための発進立坑を掘削するに必要な用地
を確保すればよいので、路面交通量の多い場所や建造物
の過密地域であっても、そこに駅部を構築することがで
き、また、発進立坑を既存のトンネルよりも深く掘削す
ることにより、大深度のトンネルを形成することができ
る。また、駅部と線路部との境目である掘削径の変化地
点にいちいち発進立坑を掘削する必要がないことから、
トンネル形成の工程が減少するとともに、工事期間の短
縮化が図れる。
【0012】また、親シールドの親カッタの取り付け位
がトンネル径の拡大予定区域側になるよう子シールド
を配すれば、親シールドが不要な断面、すなわち無駄な
スペースを掘削することがほとんどなく、掘削断面のほ
とんどを有効に利用でき、この結果、二次的な工事の省
略も可能となって工事費の削減につながるといった効果
を奏する。
【0013】また、前記親シールドに対し、前記子シー
ルドを複数装置すれば、親シールドによって形成された
大径のトンネルから、複数の小径トンネルを連続して形
成することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の第
1〜第2実施形態を説明する。
【0015】第1実施形態(図1〜図8) 図中符号11は本実施形態に係るシールド機であり、親
シールド12と、この親シールド12内部に配された子
シールド13とから構成されている。
【0016】親子両シールド12,13は、いずれも円
筒状スキンプレート14,15の前部に、地盤Gの切羽
G1を掘削するカッタ16,17が設けられているもの
であるが、子シールド13のスキンプレート15の径
は、親シールド12のそれよりも径が小さく設定されて
いる。そして、図2に示すように、親シールド12のス
キンプレート14内部に、子シールド13が、その軸心
L1が親シールド12に取り付けられている親カッタ1
6の掘削範囲外に位置するように配されている。
【0017】シールド13の前部に設けられたカッ
タ17は、面板型もしくはスポーク型であって、軸回り
に回転することにより切羽G1を掘削するが、その外周
部には、径方向に突出するオーバーカッタ18が伸縮自
在に取り付けられ、このオーバーカッタ18を突出させ
ることにより、カッタ17よりも大径のトンネルTを
掘削できるようになっている。
【0018】カッタ17の後方には、このカッタ1
7の掘削によって生じる土砂や岩石のくずである削土が
取り入れられるチャンバ、および、同チャンバ内の削
土を排出するためのスクリューコンベヤ等の搬送手段
(いずれも図示せぬ)が設けられている。また、スキン
プレート15内部であってその後端部には、スキンプレ
ート15の周部に沿って、子シールド13自身を掘進方
向である前方に推進させるためのシールドジャッキ19
が複数設けられ、さらには、掘削後のトンネルTの周壁
にセグメントSを組み付けるための図示せぬエレクタ装
置が装備されている。
【0019】上記構成による子シールド13は、前述し
たように、親シールド12のスキンプレート14内部に
配されるとともに、図示せぬ連結手段によりそのスキン
プレート14に着脱可能に一体に連結され、かつ、その
連結が解除されることにより、軸線方向に沿って親シー
ルド12から独立して前進・後退できるようになってい
る。
【0020】一方、前記親シールド12のカッタ16
は、図1および図2に示すように、両シールド12,1
3の各スキンプレート14,15間を埋めるべく径の異
なる複数の分割カッタ群16a〜16hによって構成さ
れている。
【0021】すなわち、両スキンプレート14,15間
の間隔に略一致する径を有して、その間を埋めるようそ
れぞれ径の異なる面板型もしくはスポーク型のカッタ1
6a〜16gが円弧状に配され、さらに、これらカッタ
16a〜16gと、親シールド12のスキンプレート1
4との隙間を埋めるよう小径のスポーク型カッタ16h
が配されている。これら分割カッタ群16a〜16h
は、軸回りに回転することにより、切羽G1を掘削す
る。
【0022】親シールド12においては、分割カッタ群
カッタ16a〜16hの後方であって、両シールド1
2,13の各スキンプレート14,15間に、これら
ッタ16a〜16hの掘削によって生じる削土が取り入
れられるチャンバ、および同チャンバ内の削土を排出す
るためのスクリューコンベヤ等の搬送手段(いずれも図
示せぬ)が設置されている。また、スキンプレート14
内部の後端部には、このスキンプレート14の周部に沿
って、親シールド12自身を掘進方向である前方に推進
させるためのシールドジャッキ20が複数設けられ、さ
らには、掘削後のトンネルTの周壁にセグメントSを組
み付けるための図示せぬエレクタ装置が装備されてい
る。
【0023】上記構成からなるシールド機1によって地
下鉄のトンネルTを形成する場合を、図3および図4を
参照して説明する。
【0024】まず、図3に示すように、駅部Pを形成す
る地盤Gに発進立坑21を所定深さ掘削する。
【0025】次いで、親シールド12の内部に子シール
ド13を挿入し、かつ両シールド12,13を相互に連
結して一体とした状態のシールド機11を、トンネルT
を掘進する方向に各カッタ16(16a〜16h),1
7を向けて、発進立坑21の底部にセットする。
【0026】次いで、両シールド12,13のカッタ1
6,17を回転させ、切羽G1を掘削していく。この
際、子シールド13におけるカッタ17の外周に取り
付けられたオーバーカッタ18を突出させておき、この
オーバーカッタ18により、図2の斜線に示すカッタ
17の外周部、およびカッタ17と親シールド12側
カッタ16a〜16gとの隙間部分の切羽G1を掘
削していく。また、親シールド12のスキンプレート1
4により、このスキンプレート14と各カッタ16a〜
16h間の切羽G1を掘削していく。
【0027】この際、親子両シールド12,13の各カ
ッタ16,17の掘削によって生じた削土は、それぞれ
のチャンバ内に取り入れられてから前記搬送手段によっ
て後方に排出し、さらに、トロッコ等によって発進立坑
21まで運んだ後、昇降エレベータあるいはスキップ等
の搬送手段により地上に運ぶ。
【0028】所定距離掘進が進んだら、親子両シールド
12,13によって掘進されたトンネルTの周壁に、親
シールド12側のエレクタ装置によってセグメントSを
組み付けて一次覆工を施す。次いで、親シールド12の
シールドジャッキ20を、組み付けられたセグメントS
の前端部に反力を取って伸長し、シールド機11全体を
前方に推進させる。
【0029】上記のように、親子両シールド12,13
の各カッタ16,17による掘進、セグメントSの組み
付け、シールド機11の前進、という工程を繰り返し、
駅部PのトンネルTを形成していく。
【0030】所定の駅部Pの長さを両シールド12,1
3によって掘削した後、親子両シールド12,13の連
結を解除する。そして、親シールド12をその場に止ど
めておき、子シールド13により、線路部Rを掘進して
いく。すなわち、図4に示すように、子シールド13の
カッタ17を回転させて切羽G1を掘削していき、そ
れによって形成される後方のトンネルTの周壁に、エレ
クタ装置によってセグメントSを組み付けて一次覆工を
施し、次いで、シールドジャッキ20をセグメントSの
前端部に反力を取って伸長し、子シールド13を前進さ
せる。
【0031】このように、カッタ17による掘進、セ
グメントSの組み付け、シールドジャッキ20による前
進といった工程を繰り返し、線路部Rを形成していく。
【0032】以上により、大径の駅部Pと小径の線路部
Rが連続して形成され、その断面外形は、図2に示すよ
うに、断面略馬蹄形を呈する。子シールド13は、次の
駅部立坑に接合させる。
【0033】なお、駅部Pおよび線路部Rにセグメント
Sを組み付けて一次覆工を施した後は、必要によりその
表面をコンクリート打設等により二次覆工を施し、最終
的な覆工構造とする。
【0034】また、駅部PのトンネルTにおいては、図
5に示すように、その底部にスラブ22を敷設し、同ス
ラブ22上であって、子シールド13によって形成され
たスペースに電車23の線路24を敷設し、親シールド
12によって形成されたスペースには、プラットホーム
25を構築する。なお、図5中S1は、二次覆工であ
る。
【0035】図6ないし図8は、上記シールド機11に
よって形成するトンネルTの各種形態を示している。
【0036】図6においては、発進立坑21から2台の
シールド機11を、それぞれ別々の方向に同レベルで前
進させ、上述のごとく駅部P、線路部Rの順でトンネル
Tを掘削し、また、その延長方向に掘削した図示せぬ発
進立坑から、図示の発進立坑21に向けて同様にトンネ
ルTを掘削している状態を示している。
【0037】図7は、発進立坑21から、2台のシール
ド機11を、子シールド13を外側に配した状態で一方
向に同レベルで前進させて、駅部P、線路部Rの順でト
ンネルTを掘削し、また、他方向の図示せぬ発進立坑か
ら、図示の発進立坑21に向けて同様にトンネルTを掘
削している状態を示している。
【0038】図8は、発進立坑21から、上下に配した
2台のシールド機11を、一方向に向けて前進させ、他
方向の図示せぬ発進立坑から、図示の発進立坑21に向
けて、同レベルで前進させたシールド機11を、上下に
分岐させ、各トンネルTを連結させる状態を示してい
る。
【0039】以上のように、本実施形態のシールド機1
1によれば、発進立坑21から親子両シールド12,1
3を一体とした状態でそのカッタ16,17により地盤
を掘削しながら前進させることにより、径の大きい駅部
Pが形成され、続いて、親子両シールド12,13の連
結を解除して子シールド13のみを前進させることによ
り、小径の線路部Rが連続して形成される。
【0040】すなわち、従来のように、駅部Pを構築す
るための長大な発進立坑を掘削する必要がなく、シール
ド機11を地盤G中にセットするための発進立坑21を
掘削するに必要な用地を確保すればよいので、路面交通
量の多い場所や建造物の過密地域であっても、そこに駅
部Pを構築することができ、また、発進立坑21を既存
のトンネルTよりも深く掘削することにより、大深度の
トンネルTを形成することができる。
【0041】また、駅部Pと線路部Rとの境目である掘
削径の変化地点にいちいち発進立坑を掘削する必要がな
いことから、トンネルT形成の工程が減少するととも
に、工事期間の短縮化が図れる。
【0042】また、親シールド12に対し、線路部Rを
掘進する子シールド13が前記親シールドから独立して
前記軸線方向前方へ掘進可能に装置されており、さら
に、該子シールドの軸心は親シールドに付けられた親カ
ッタ35の掘削範囲外に位置するように設けられてい
る。これにより親シールド12が不要な断面、すなわち
無駄なスペースを掘削することがなく、掘削断面のほと
んどを有効に利用できる。
【0043】第2実施形態(図9〜図11) 図9ないし図11における符号30は、本発明の第2実
施形態のシールド機を示し、このシールド機30は、図
9に示すように、親シールド31の内部に、2つの子シ
ールド32が配されている。
【0044】親シールド31は、断面略楕円状の円筒状
のスキンプレート33と、このスキンプレート33と略
軸心が一致してその前部に突出した回転軸34に装着さ
れた面板型もしくはスポーク型のカッタ35とを備え
てなる。
【0045】親シールド31のスキンプレート33内部
であって径方向の両側には、親シールド31のカッタ
35よりも小径の前記子シールド32のスキンプレート
36が、親シールド31前記親シールドから独立して前
記軸線方向前方へ掘進可能に装置されており、さらに、
該子シールド32の軸心は親シールド31に付けられた
親カッタ35の掘削範囲外の位置で、かつ着脱可能に一
体に連結されている。
【0046】この子シールド32のスキンプレート36
前部には、親シールド31のカッタ35よりも前方に
突出する回転軸37を介してカッタ38が装着されて
いる。すなわち、この子シールド32のカッタ38
は、親シールド31のカッタ35よりも前方に配さ
れ、かつ、前方から見ると、両カッタ35,38は一部
が互いに重なり合っている。
【0047】なお、親子両シールド31,32の各カッ
タ35,38の外周部には、前記第1実施形態の子シー
ルド13に設けられたものと同様のオーバーカッタが設
けられ、また、親子両シールド31,32には、削土取
り入れ用のチャンバ、削土排出用の搬送手段、自身を前
進させるためのシールドジャッキ(いずれも図示せず)
が設けられている。
【0048】上記構成によるシールド機30によれば、
図10に示すように、親子両シールド31,32を連結
した状態で、それぞれのカッタ35,38を回転させ、
切羽G1を掘削していく。この際、親子両シールド3
1,32の各カッタ35,38におけるオーバーカッタ
18を突出させておき、このオーバーカッタ18によ
り、図9の(イ)部に示す各カッタ35,38の外周部
を掘削していく。また、親シールド31のスキンプレー
ト33により、このスキンプレート33と各オーバーカ
ッタ間の残余部(図9の斜線で示す部分)をそぎ落とし
ていく。
【0049】所定距離掘進が進んだら、親子両シールド
31,32によって掘進されたトンネルTの周壁に、両
シールド31,32に装置されたエレクタ装置によって
セグメントSを組み付けて一次覆工を施す。次いで、親
シールド31側のシールドジャッキにより、シールド機
30全体を前方に推進させる。
【0050】上記のように、親子両シールド31,32
の各カッタ35,38による掘進、セグメントSの組み
付け、シールド機30の前進、という工程を繰り返し、
駅部PのトンネルTを形成していく。
【0051】所定の駅部Pの長さを両シールド31,3
2によって掘削した後、各カッタ35,38を一旦停止
するとともに、図9の(ロ)部に示す親シールド31の
カッタ35における両子シールド32のカッタ38の
重なっている部分を切断し、両子シールド32を前進可
能とする。なお、このカッタ35のラップ部分を、あ
らかじめ分割可能にしておいてもよい。
【0052】次いで、図11に示すように、組み付けた
セグメントS…内の前端部に、子シールド32のシール
ドジャッキの反力を受ける台39を設置した後、親子両
シールド31,32の連結を解除する。
【0053】親シールド31をその場に止どめておき、
両子シールド32により線路部Rを掘進していく。すな
わち、図11に示すように、両子シールド32の各カッ
タ38を回転させて切羽G1を掘削していき、それによ
って形成される後方のトンネルTの周壁にエレクタ装置
によってセグメントSを組み付けて一次覆工を施し、次
いで、子シールド32のシールドジャッキを、前記台3
9に反力を取って伸長し、子シールド32を前進させ
る。
【0054】このように、両子シールド32の各カッタ
38による掘削、セグメントSの組み付け、シールドジ
ャッキによる両子シールド32の前進といった工程を繰
り返し、線路部Rを形成していく。
【0055】なお、セグメントS…により一次覆工を施
した後は、セグメントS…表面を、コンクリート打設等
により二次覆工を施すこともある。
【0056】本実施形態のシールド機30によれば、大
径の駅部Pと、2本の小径の線路部Rが連続して形成さ
れ、特に駅部Pの断面外形は、図9に示すように、土圧
に対する抗力が有効に働く楕円形のトンネルTが形成さ
れる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシールド
機によれば、円筒状のスキンプレートの前部にカッタ
が設けられ、このカッタの後方に、同カッタによって掘
削された削土を取り入れるチャンバが設けられてなる
親シールドと、この親シールドのスキンプレートよりも
小径の円筒状のスキンプレートの前部にカッタが設け
られ、このカッタの後方に、同カッタによって掘削され
た削土を取り入れるチャンバが設けられてなる子シー
ルドとからなり、軸線が互いに略平行であり、しかも該
子シールドの軸心は親シールドに付けられた親カッタの
掘削範囲外となる状態で前記親シールドの内部に着脱可
能に連結し、かつ、それらの連結を解いた際には前記子
シールドが前記親シールドから独立して前記軸線方向前
方へ掘進可能に装置したことを特徴とすることから、親
子両シールドによって大径トンネルを掘進した後、親シ
ールドをその場に止どめておき、子シールドを親シール
ドから独立して前進させることにより、大径トンネルか
ら連続して小径トンネルが形成される。したがって、地
下鉄用のトンネルを形成する際、従来のように、駅部を
構築するための長大な発進立坑を掘削する必要がなく、
本発明のシールド機を地盤中にセットするための発進立
坑を掘削するに必要な用地を確保すればよいので、路面
交通量の多い場所や建造物の過密地域であっても、そこ
に駅部を構築することができ、また、発進立坑を既存の
トンネルよりも深く掘削することにより、大深度のトン
ネルを形成することができる。
【0058】また、駅部と線路部との境目である掘削径
の変化地点にいちいち発進立坑を掘削する必要がないこ
とから、トンネル形成の工程が減少するとともに、工事
期間の短縮化が図れる。
【0059】また、親シールドの親カッタの取り付け位
がトンネル径の拡大予定区域側になるよう子シールド
を配すれば、親シールドが不要な断面、すなわち無駄な
スペースを掘削することがほとんどなく、掘削断面のほ
とんどを有効に利用でき、この結果、二次的な工事の省
略も可能となって工事費の削減につながるといった効果
を奏する。
【0060】また、前記親シールドに対し、前記子シー
ルドを複数装置すれば、親シールドによって形成された
大径のトンネルから、複数の小径トンネルを連続して形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のシールド機を示す側
面図である。
【図2】 同、図1におけるII−II線略矢視図である。
【図3】 同シールド機全体で地下鉄の駅部を掘進して
いる状態の側面図である。
【図4】 同シールド機における子シールドによって線
路部を掘進している状態の側面図である。
【図5】 同シールド機によって形成した駅部トンネル
に駅を構築した例を示す断面図である。
【図6】 同シールド機によって形成するトンネルの形
態例を示す平面図である。
【図7】 同シールド機によって形成するトンネルの他
の形態例を示す平面図である。
【図8】 同シールド機によって形成するトンネルのさ
らに他の形態例を示す側面図である。
【図9】 本発明の第2実施形態のシールド機を示す概
略正面図である。
【図10】 同シールド機全体で地下鉄の駅部を掘進し
ている状態の側面図である。
【図11】 同シールド機における子シールドによって
線路部を掘進している状態の側面図である。
【図12】 従来の地下鉄のトンネルを形成する方法を
示す側面図である。
【図13】 従来の地下鉄のトンネルを形成する他の方
法を示す側面図である。
【符号の説明】 11,30……シールド機 12,31……親シールド 13,32……子シールド 14,33……スキンプレート(親シールド側) 15,36……スキンプレート(子シールド側) 16,35……カッタ 17,38……カッタ 18……オーバーカッタ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 明 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 後藤 茂 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 東 洋二 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のスキンプレートの前部にカッタ
    が設けられ、このカッタの後方に、同カッタによって掘
    削された削土を取り入れるチャンバが設けられてなる親
    シールドと、この親シールドのスキンプレートよりも小
    径の円筒状のスキンプレートの前部にカッタが設けら
    れ、このカッタの後方に、同カッタによって掘削された
    削土を取り入れるチャンバが設けられてなる子シールド
    とからなり、 前記子シールドを、この子シールドと前記親シールドの
    各スキンプレートの軸線が互いに偏心しかつ略平行とな
    る状態で前記親シールドの内部に着脱可能に連結し、か
    つ、それらの連結を解いた際には前記子シールドが前記
    親シールドから独立して前記軸線方向前方へ掘進可能に
    装置したことを特徴とするシールド機。
  2. 【請求項2】 前記親シールドに対し、前記子シールド
    を複数装置したことを特徴とする請求項1記載のシール
    ド機。
JP31554497A 1997-11-17 1997-11-17 シールド機 Expired - Fee Related JP3002873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31554497A JP3002873B2 (ja) 1997-11-17 1997-11-17 シールド機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31554497A JP3002873B2 (ja) 1997-11-17 1997-11-17 シールド機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1029248A Division JPH0643796B2 (ja) 1989-02-08 1989-02-08 シールド機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10159481A true JPH10159481A (ja) 1998-06-16
JP3002873B2 JP3002873B2 (ja) 2000-01-24

Family

ID=18066628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31554497A Expired - Fee Related JP3002873B2 (ja) 1997-11-17 1997-11-17 シールド機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3002873B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011075766A1 (en) 2009-12-21 2011-06-30 The University Of Western Australia Antimicrobial compounds

Also Published As

Publication number Publication date
JP3002873B2 (ja) 2000-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001173400A (ja) 管渠の撤去埋め戻し装置及び方法
JP3002873B2 (ja) シールド機
EP0781895B1 (en) Method of excavation for underground structures of variable cross sectional area
JP4100231B2 (ja) 親子シールド機を用いるトンネル分岐施工方法
JP2835852B2 (ja) シールド掘進工法
JPH0643796B2 (ja) シールド機
JP2008002070A (ja) トンネル掘削機、リーミングトンネル掘削機及び掘削方法
JP4118996B2 (ja) トンネル掘削装置
JPH05179886A (ja) シールド掘削機によるトンネル分岐方法および掘削機のカッター板
JP2835853B2 (ja) シールド掘進工法
JPH1077782A (ja) トンネル掘削機及び掘削方法
JPS62258095A (ja) シ−ルド・トンネルの地中接合工法
JP2620133B2 (ja) シールド機
JPH10176479A (ja) 親子シールド機および子シールド機の発進方法
JP2686488B2 (ja) シールド掘削機
JP4142828B2 (ja) シールド掘進機
JPH03250195A (ja) 大断面トンネルおよびその構築方法
JPH11173070A (ja) シールド掘進機の発進又は到達方法
JP2005273397A (ja) トンネルの掘削方法及びそれに用いるシールド掘進機
JPS6138094A (ja) 拡大掘削工法
JPH11324563A (ja) 偏心多軸型シールド装置
JPH05149082A (ja) シールドトンネルの施工装置及びその施工方法
JP2005054380A (ja) 自走式拡大シールド装置
JPS6138095A (ja) 拡大掘削工法
JPS6138093A (ja) 拡大シ−ルド機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees