JP2001173400A - 管渠の撤去埋め戻し装置及び方法 - Google Patents

管渠の撤去埋め戻し装置及び方法

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JP2001173400A JP35734899A JP35734899A JP2001173400A JP 2001173400 A JP2001173400 A JP 2001173400A JP 35734899 A JP35734899 A JP 35734899A JP 35734899 A JP35734899 A JP 35734899A JP 2001173400 A JP2001173400 A JP 2001173400A
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cutter drum
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雅彦 杉山
Toshio Waki
登志夫 脇
Toshio Watanabe
俊雄 渡辺
Hideki Hagiwara
英樹 萩原
Masakazu Aine
正和 相根
Minoru Suzuki
実 鈴木
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Shimizu Construction Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管渠の撤去埋め戻し装置において、装置の小
型軽量化を図ると共に必要となる埋め戻し材を最小限と
して低コスト化を図る。 【解決手段】 既設の管渠Pの端部に位置する装置本体
11から円筒形状のカッタドラム15をこの管渠Pの端
部外周に嵌合させ、この状態で駆動モータ19によりカ
ッタドラム15を回転しながら、推進ジャッキ26を伸
長して装置本体11を推進して前進すると同時に、切断
装置39〜42により内部から管渠Pを切断して外部に
排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に埋設されて
いるトンネルや配管などの管渠を撤去して埋め戻すため
の管渠の撤去埋め戻し装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に新たなトンネルを構築するとき、
地中に既に使用していないトンネルや配管などが埋設さ
れていることがあり、この場合、未使用のトンネルや配
管を撤去して埋め戻してから新たなトンネルを掘削する
必要がある。このような管渠の撤去埋め戻し工法として
は、例えば、特開平5−71298号公報に記載された
「トンネル埋戻工法」がある。
【0003】この公報に記載された「トンネル埋戻工
法」に開示されたトンネル埋戻装置において、セグメン
ト(トンネル)の外径に嵌合する内筒が設けられると共
にこの内筒に隔壁をもって外殻が連結され、この内筒と
外殻との間の隔壁の前方に円環状のカッタ(面板)が設
けられる一方、隔壁の後方に推進ジャッキが設けられ、
外殻内にセグメントを破断するコアカッタと、後方に埋
戻材を噴出する打設管とが設けられている。
【0004】従って、モータによりカッタを回転した状
態で、推進ジャッキによって内筒及び外殻を前進するこ
とで、カッタによりセグメントの外周辺を円環状に掘削
し、装置が前進して形成された空間部に打設管から埋戻
材を噴出して埋め戻す一方、コアカッタにより既設のセ
グメントを破断して解体撤去することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のトンネル埋戻装置にあっては、内筒及び外殻の前部
に設けられたカッタが既設セグメントの外周辺を円環状
に掘削することで、装置全体が前進するようになってい
る。そのため、内筒に対してカッタを収容するための空
間が必要となり、外殻が大径となって装置が大型化して
しまうという問題がある。また、既設セグメントの外周
辺をカッタが円環状に掘削することから、トンネル部分
と共に埋め戻す範囲が大きくなり、大量の埋戻材が必要
となってコストが増大してしまうという問題がある。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、装置の小型軽量化を図ると共に必要となる埋め
戻し材を最小限として低コスト化を図った管渠の撤去埋
め戻し装置及び方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の管渠の撤去埋め戻し装置は、地中
に埋設された円筒形状をなす管渠を撤去して埋め戻す装
置であって、前記管渠よりわずかに大径の装置本体と、
後部が該装置本体に回転自在に支持されて前部が前記管
渠の端部外周に嵌合して前端部にカッタが設けられたカ
ッタドラムと、該カッタドラムを回転駆動するドラム駆
動手段と、周辺の地山あるいは前記管渠から推進反力を
得て前記装置本体を前進させる推進手段と、前記装置本
体から前記管渠内に侵入して該管渠を内側から切断する
切断手段とを具えたことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2の発明の管渠の撤去埋め戻
し装置では、前記推進手段は、前記装置本体の後部と該
後部に移動自在に嵌合する隔壁との間に介装された推進
ジャッキと、前記装置本体の前部と該装置本体から前記
管渠内に侵入して該管渠の内壁に圧接するグリッパとの
間に介装された牽引ジャッキとから構成され、該牽引ジ
ャッキは前記装置本体の前進時に調芯機能を有すること
を特徴としている。
【0009】また、請求項3の発明の管渠の撤去埋め戻
し装置では、前記切断手段は、前記管渠を周方向に切断
する第1切断機構と、前記管渠を軸方向に切断する第2
切断機構とを有し、該第2切断機構は、一対の対向する
円盤カッタを有することを特徴としている。
【0010】また、請求項4の発明の管渠の撤去埋め戻
し装置では、前記装置本体は、前記管渠の端部外周に嵌
合する嵌合部が外筒と内筒とからなり、該外筒と内筒と
の間に前記カッタドラムが回転自在に支持されているこ
とを特徴としている。
【0011】また、請求項5の発明の管渠の撤去埋め戻
し装置では、前記装置本体は、前記管渠の端部外周に嵌
合する円筒部を有し、該円筒部の外周部に前記カッタド
ラムが回転自在に支持されていることを特徴としてい
る。
【0012】また、請求項6の発明の管渠の撤去埋め戻
し方法は、カッタドラムを地中に埋設された円筒形状を
なす管渠の端部外周に嵌合した状態で、該カッタドラム
を回転すると共に周辺の地山あるいは前記管渠から推進
反力を得て該カッタドラムを推進させながら、前記管渠
を内側から切断して前方に撤去することを特徴とするも
のである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0014】図1に本発明の第1実施形態に係る管渠の
撤去埋め戻し装置の概略断面、図2にドラムカッタ先端
部を表す断面、図3にカッティングエッジの平面視、図
4に図1のIV−IV断面を示す。
【0015】本実施形態の管渠の撤去埋め戻し装置は、
図1乃至図4に示すように、既に地中に埋設されている
トンネルや配管などの管渠Pを切断して撤去してから、
この空間部を埋め戻すためのものであって、本実施形態
にて、この管渠Pは、ボルト等によって連結されたセグ
メントSとこのセグメントSの内壁面にライニングされ
たコンクリートCとから形成されている。
【0016】この撤去埋め戻し装置において、装置本体
11は管渠Pの外径とほぼ同径の円筒形状をなし、中間
部に支持壁12が形成されている。そして、この装置本
体11の前部には管渠Pの外周部に位置する外筒13及
び内筒14が所定間隔をもって延設されており、この外
筒13及び内筒14の間にカッタドラム15が位置して
いる。このカッタドラム15は前端部に複数のカッティ
ングエッジ16が周方向に沿って取付けられ、後端部が
ベアリング17により装置本体11に回転自在支持され
ると共に内歯のリングギア18が固定される一方、装置
本体11には駆動モータ19が取付けられ、この駆動モ
ータ19の駆動ギア20がこのリングギア18に噛み合
っている。
【0017】従って、駆動モータ19を駆動して駆動ギ
ア20を回転駆動すると、リングギア18を介してカッ
タドラム15を回転することができ、前端部のカッティ
ングエッジ16により管渠Pの外周辺の土砂を攪乱する
ことができる。この場合、カッティングエッジ16の回
転領域は、外筒13の外径よりやや大きく内筒14の内
径よりやや小さいものとなっている。
【0018】なお、内筒14の前端内周面には周方向に
沿う第1シール21及び第2シール22が所定間隔をあ
けて設けられており、各シール21,22は板ばねによ
って管渠Pの外周面に摺接して土砂や泥水の浸入を防止
している。また、外筒13とカッタドラム15との間、
カッタドラム15と内筒14との間にもそれぞれシール
23,24が設けられ、土砂や泥水の浸入を防止してい
る。
【0019】装置本体11の後部内周面には筒状の隔壁
25が嵌合し、支持壁12とこの隔壁25との間には周
方向に並設された複数の推進ジャッキ26が架設されて
おり、この隔壁25に埋め戻し材の充填機構27が複数
設けられている。また、装置本体11の支持壁12の前
側には管渠Pに対して装置本体11を位置保持する支持
ジャッキ28が設けられている。
【0020】また、装置本体11には支持壁12から管
渠P内の中心部側に支持筒29が延設されており、この
支持筒29の外周部にはほぼ同じ長さの第2回転筒31
が嵌合して回転自在であると共に、この第2回転筒31
の外周部には長さの短い第1回転筒30が嵌合して回転
自在となっている。そして、第2回転筒31における軸
方向一端部(図1にて左方)の外周部には主グリッパ3
2及び補助グリッパ33が第2回転筒31と周方向に相
対回転自在で、且つ、軸方向相対移動自在に装着され、
互いに移動ジャッキ34によって接近離反自在となって
いる。この各グリッパ32,33は管渠Pの内壁面に圧
接可能な3つの脚部35,36を有しており、図示しな
いジャッキにより伸縮自在となっている。更に、支持筒
29の前端部に固定されたフランジ板37と主グリッパ
32との間には牽引ジャッキ38が架設されている。
【0021】従って、主グリッパ32の3つの脚部35
を管渠Pの内壁面に圧接した状態で、牽引ジャッキ38
を伸長して支持筒29を介して装置本体11を引張ると
共に、前述した推進ジャッキ26を伸長して装置本体1
1に押圧することで、この装置本体11は管渠P及び周
辺の地山から推進反力を得て前進することができる。こ
の場合、装置本体11の推進力のうち、一部を牽引ジャ
ッキ38が受け持ち、一部を推進ジャッキ26が受け持
つようになっており、この受け持ち分担割合は適宜設定
可能となっている。また、このとき、牽引ジャッキ38
は管渠Pの軸中心と装置本体11(外筒13、内筒1
4、カッタドラム15)の軸中心とがほぼ一致するよう
に調芯している。そして、牽引ジャッキ38が所定スト
ローク伸長したら、補助グリッパ33の各脚部36を管
渠Pの内壁面に圧接する一方、主グリッパ32の各脚部
35を管渠Pから離間し、この状態で、移動ジャッキ3
4を伸長することで主グリッパ32を前進することがで
きる。
【0022】更に、前述した第1回転筒30の外周部に
は管渠Pを周方向に切断する第1切断装置39が装着さ
れ、第2回転筒31における軸方向他端部(図1にて右
方)の外周部には第1切断装置39の隣接して管渠Pを
周方向に切断する第2切断装置40が装着されている。
また、第1回転筒30には管渠Pを軸方向に切断する第
2切断装置41,42が装着され、装置本体11には切
断する管渠Pを支持する排出装置43が設けられてい
る。
【0023】第1切断装置39,40はほぼ同様の構造
であって、各回転筒30,31のレール30a,31a
に沿って軸方向に移動自在なブラケット44,45に円
盤カッタ46,47がモータ48,49により回転自在
に支持され、且つ、管渠Pの径方向に移動自在となって
いる。第2切断装置41,42もほぼ同様の構造であっ
て、第1回転筒30に取付けられたブラケット50の各
レール50a,50bに沿って軸方向に移動自在に支持
され、円盤カッタ51,52がモータ53,54により
回転自在に支持され、且つ、管渠Pの径方向に移動自在
となっている。そして、第1及び第2回転筒30,31
は駆動モータ55,56により回転駆動可能となってい
る。
【0024】また、排出装置43において、装置本体1
1には旋回リング57が旋回モータ58により旋回自在
に支持され、この旋回リング57に昇降機構59により
昇降台60が昇降自在に支持され、この昇降台60にリ
ンク機構61を介して管渠Pの保持機構62が装着され
ている。
【0025】ここで、上述した本実施形態の管渠の撤去
埋め戻し装置による管渠Pの撤去埋め戻し作業について
説明する。
【0026】まず、装置本体11の内筒14を外筒13
及びカッタドラム15と共に地中に埋設された管渠Pの
端部外周に嵌合し、この状態で、駆動モータ19を駆動
してリングギア18とを介してカッタドラム15を回転
することで、前端部に位置する多数のカッティングエッ
ジ16により管渠Pの外周辺を攪乱する。この動作と同
時に、主グリッパ32の各脚部35を管渠Pの内壁面に
圧接し、この状態で、牽引ジャッキ38を伸長すると共
に推進ジャッキ26を伸長し、且つ、支持ジャッキ28
を収縮することで、装置本体11に推進力が作用して前
進する。この場合、牽引ジャッキ38の伸長により管渠
Pに対して装置本体11やカッタドラム15等を調芯す
る。
【0027】この装置本体11の前進に伴って、内部で
は管渠Pを構成するセグメントS及びコンクリートCを
各切断装置39〜42により切断し、排出装置43や図
示しないクレーン等を用いて切断片を外部に排出してい
る。即ち、まず、第1切断装置39,40を所定の軸位
置に移動し、円盤カッタ46,47を回転駆動した状態
で、駆動モータ55,56により各回転筒30,31と
共に第1切断装置39,40を周方向に移動すること
で、管渠Pを所定長さのリング形状片に切断する。次
に、排出装置43が管渠Pのリング形状片を保持した状
態で、第2切断装置41,42を所定の位置、つまり、
円盤カッタ51,52の間に排出装置43が位置するよ
うにしてこの円盤カッタ51,52を回転駆動した状態
で、軸方向に移動することで、管渠Pのリング形状片を
所定長さの扇形状片に切断する。そして、排出装置43
は保持した管渠Pの扇形状片を外部に排出する。
【0028】このようにして装置本体11内で、各切断
装置39〜42が管渠Pの切断し、排出することでこの
管渠Pを撤去し、その後、再び、前述したように、カッ
タドラム15による管渠Pの外周辺の攪乱により装置本
体11が前進した後、牽引ジャッキ38、主グリッパ3
2、補助グリッパ33はそのままで、推進ジャッキ26
を収縮するのと同時に充填機構27により隔壁25の後
方に埋め戻し材を充填する。次に、補助グリッパ33の
各脚部36を管渠Pの内壁面に圧接する一方、主グリッ
パ32の各脚部35を管渠Pの内壁面から離間し、この
状態で、移動ジャッキ34を伸長することで、主グリッ
パ32を前進することができる。その後、主グリッパ3
2の各脚部35を管渠Pの内壁面に圧接する一方、補助
グリッパ32の各脚部36を管渠Pの内壁面から離間し
た状態で、移動ジャッキ34を収縮して補助グリッパ3
3を主グリッパ32に引き寄せる。この繰り返し作業を
所定距離行うことで、既設の管渠Pを全て撤去して埋め
戻しを実施することができる。
【0029】このように本実施形態の管渠の撤去埋め戻
し装置にあっては、既設の管渠Pの端部に位置する装置
本体11から円筒形状のカッタドラム15をこの管渠P
の端部外周に嵌合させ、この状態でカッタドラム15を
回転しながら推進することができる。そのため、管渠P
の外周辺の地山を掘削する必要がなくなり、推進速度が
速くなって作業能率が向上すると共に、トンネル部分と
共に埋め戻す領域が少なくなって埋め戻し材の量が減っ
てコストを低減できる。また、管渠Pの端部に位置する
装置本体11からカッタドラム15をこの管渠Pの端部
外周に嵌合させたことで、このカッタドラム15を回転
駆動する駆動モータ19を管渠Pの外周に配設せずに装
置本体11に配設することができ、装置全体の小径に形
成して小型軽量化が図れる。
【0030】図5に本発明の第2実施形態に係る管渠の
撤去埋め戻し装置におけるドラムカッタ先端部を表す断
面、図6にカッティングエッジの平面視を示す。なお、
前述した実施形態で説明したものと同様の機能を有する
部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0031】本実施形態の管渠の撤去埋め戻し装置にお
いて、図5及び図6に示すように、装置本体11の前部
には管渠Pの外周部に位置する内筒14が延設され、こ
の内筒14の外周部にカッタドラム71が回転自在に支
持され、このカッタドラム71は前端部に複数のカッテ
ィングエッジ72が周方向に沿って取付けられている。
そして、このカッタドラム71の前端部には各カッティ
ングエッジ72の間に位置してウォータジェット73と
推進抵抗を減少させるための開口74が交互に設けられ
ている。
【0032】従って、装置本体11の内筒14をカッタ
ドラム71と共に地中に埋設された管渠Pの端部外周に
嵌合し、この状態で、駆動モータ19によりカッタドラ
ム71を回転することで、前端部に位置する多数のカッ
ティングエッジ72により管渠Pの外周辺を攪乱する。
このとき、各ウォータジェット73により水を噴射する
ことで、地山が軟弱となって抵抗が低減し、カッティン
グエッジ72による攪乱が容易となる。また、カッティ
ングエッジ72の攪乱により土砂は、流動性が良くなっ
て推進抵抗を低減できる。更に、カッタドラム71の外
側の外筒をなくしたことで、装置を簡素化できる。
【0033】なお、上述の実施形態において、装置本体
11に設けられた各切断装置39〜42、排出装置43
の構成や数等は実施形態に限定されるものではなく、管
渠Pの大きさや形状等に応じて適宜設定すればよいもの
である。また、推進ジャッキ26や牽引ジャッキ38の
配設位置も実施例に限定されるものではない。更に、第
2実施形態のウォータジェット73を第1実施形態に適
用してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の管渠の撤去埋め戻し装置によれ
ば、装置本体にカッタドラムの後部を回転自在に支持
し、このカッタドラムの前部を管渠の端部外周に嵌合し
てカッタを装着し、ドラム駆動手段によりこのカッタド
ラムを回転駆動可能とする一方、推進手段により周辺の
地山あるいは管渠から推進反力を得て装置本体を前進可
能とし、装置本体から管渠内に侵入してこの管渠を内側
から切断する切断手段を設け、また、カッタドラムを含
む管渠の外周に嵌合する嵌合部が管渠の外周よりわずか
に大径となっているにすぎないため、管渠の外周辺の地
山を掘削する必要がなくなり、推進速度が速くなって作
業能率を向上することができると共に、埋め戻し領域が
減少して埋め戻し材の必要量が減りコストを低減するこ
とができ、また、カッタドラムを回転駆動する駆動モー
タを管渠の外周に配設する必要がなくなって装置全体の
小型軽量化を図ることができる。
【0035】また、請求項2の発明の管渠の撤去埋め戻
し装置によれば、推進手段を、装置本体の後部とこの後
部に嵌合する隔壁との間に介装された推進ジャッキと、
装置本体の前部とこの装置本体から管渠内に侵入して内
壁に圧接するグリッパとの間に介装された牽引ジャッキ
とから構成し、牽引ジャッキが装置本体の前進時に調芯
機能を有するので、隔壁を介して地山から推進反力を得
る推進ジャッキを用いたことで、装置本体の安定した推
進が可能になると共に、牽引ジャッキが装置本体を調芯
させながら推進させるために管渠とカッタドラムとの接
触をなくして適正な推進が可能になる。
【0036】また、請求項3の発明の管渠の撤去埋め戻
し装置によれば、切断手段が、管渠を周方向に切断する
第1切断機構と、管渠を軸方向に切断する第2切断機構
とを有し、第2切断機構が一対の対向する円盤カッタを
有するので、管渠を短時間で効率的に切断することがで
き、作業性の向上を図ることができる。
【0037】また、請求項4の発明の管渠の撤去埋め戻
し装置によれば、装置本体における管渠の端部外周に嵌
合する嵌合部を外筒と内筒とから構成し、この外筒と内
筒との間にカッタドラムを回転自在に支持したので、カ
ッタドラムの回転抵抗を減少することで、ドラム駆動手
段の出力を低減することが可能となる。
【0038】また、請求項5の発明の管渠の撤去埋め戻
し装置によれば、装置本体における管渠の端部外周に嵌
合する円筒部の外周部に、カッタドラムを回転自在に支
持したので、構造を簡素化することができる。
【0039】また、請求項6の発明の管渠の撤去埋め戻
し方法によれば、カッタドラムを地中に埋設された円筒
形状をなす管渠の端部外周に嵌合した状態で、カッタド
ラムを回転すると共に周辺の地山あるいは管渠から推進
反力を得て推進させながら、管渠を内側から切断して前
方に撤去するようにし、また、カッタドラムを含む管渠
の外周に嵌合する嵌合部が管渠の外周よりわずかに大径
となっているにすぎないため、管渠の外周辺の地山を掘
削する必要がなくなり、推進速度が速くなって作業能率
を向上することができると共に、埋め戻し領域が減少し
て埋め戻し材の必要量が減りコストを低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る管渠の撤去埋め戻
し装置の概略断面図である。
【図2】ドラムカッタ先端部を表す断面図である。
【図3】カッティングエッジの平面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る管渠の撤去埋め戻
し装置におけるドラムカッタ先端部を表す断面図であ
る。
【図6】カッティングエッジの平面図である。
【符号の説明】
11 装置本体 13 外筒 14 内筒 15 ドラムカッタ 16 カッティングエッジ(カッタ) 19 駆動モータ(ドラム駆動手段) 25 隔壁 26 推進ジャッキ 27 充填機構 29 支持筒 30,31 回転筒 32 主グリッパ 38 牽引ジャッキ 39,40 第1切断装置 41,42 第2切断装置 43 排出装置 71 ドラムカッタ 72 カッティングエッジ(カッタ) 73 ウォータジェット 74 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 脇 登志夫 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 渡辺 俊雄 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 萩原 英樹 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 相根 正和 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 鈴木 実 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AC18 AD17 AD32 BA05 BA28

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に埋設された円筒形状をなす管渠を
    撤去して埋め戻す装置であって、前記管渠よりわずかに
    大径の装置本体と、後部が該装置本体に回転自在に支持
    されて前部が前記管渠の端部外周に嵌合して前端部にカ
    ッタが設けられたカッタドラムと、該カッタドラムを回
    転駆動するドラム駆動手段と、周辺の地山あるいは前記
    管渠から推進反力を得て前記装置本体を前進させる推進
    手段と、前記装置本体から前記管渠内に侵入して該管渠
    を内側から切断する切断手段とを具えたことを特徴とす
    る管渠の撤去埋め戻し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の管渠の撤去埋め戻し装置
    において、前記推進手段は、前記装置本体の後部と該後
    部に移動自在に嵌合する隔壁との間に介装された推進ジ
    ャッキと、前記装置本体の前部と該装置本体から前記管
    渠内に侵入して該管渠の内壁に圧接するグリッパとの間
    に介装された牽引ジャッキとから構成され、該牽引ジャ
    ッキは前記装置本体の前進時に調芯機能を有することを
    特徴とする管渠の撤去埋め戻し装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の管渠の撤去埋め戻し装置
    において、前記切断手段は、前記管渠を周方向に切断す
    る第1切断機構と、前記管渠を軸方向に切断する第2切
    断機構とを有し、該第2切断機構は、一対の対向する円
    盤カッタを有することを特徴とする管渠の撤去埋め戻し
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の管渠の撤去埋め戻し装置
    において、前記装置本体は、前記管渠の端部外周に嵌合
    する嵌合部が外筒と内筒とからなり、該外筒と内筒との
    間に前記カッタドラムが回転自在に支持されていること
    を特徴とする管渠の撤去埋め戻し装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の管渠の撤去埋め戻し装置
    において、前記装置本体は、前記管渠の端部外周に嵌合
    する円筒部を有し、該円筒部の外周部に前記カッタドラ
    ムが回転自在に支持されていることを特徴とする管渠の
    撤去埋め戻し装置。
  6. 【請求項6】 カッタドラムを地中に埋設された円筒形
    状をなす管渠の端部外周に嵌合した状態で、該カッタド
    ラムを回転すると共に周辺の地山あるいは前記管渠から
    推進反力を得て該カッタドラムを推進させながら、前記
    管渠を内側から切断して前方に撤去することを特徴とす
    る管渠の撤去埋め戻し方法。
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