JP4118996B2 - トンネル掘削装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、大断面トンネルに繋げて小断面トンネルを掘削するトンネル掘削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トンネル断面を途中で変化させるようにしたトンネル掘削装置として、主シールド掘進機の側部に副シールド掘進機を着脱自在に設けたものが知られている。かかるトンネル掘削装置は、主シールド掘進機と副シールド掘進機とを束ねた状態で大断面トンネルを掘削し、その後、副シールド掘進機を取り外して主シールド掘進機のみで小断面トンネルを掘削するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このタイプでは、主シールド掘進機から副シールド掘進機を取り外すために、シールド掘進機の掘進計画路線上に中間立坑が必要となるが、中間立坑の構築は、工事費の増大および工期の長期化を招く。また、都市においては地上の都合によって掘進計画路線上に中間立坑が設けられない事態も考えられる。
【0004】
また、互いに独立の主副シールド掘進機を単に束ねたのみでは、各掘進機同士が接触する部分のシールドフレームが干渉するため、セグメントを大断面状に組み立てられない。このため、シールドフレームの後端に各掘進機の束ねの外郭に沿ってテールプレートを設ける必要があり、機長が長くなっていた。
【0005】
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、中間立坑を用いることなく地中作業のみでトンネル断面を途中で変化できると共に、機長の短縮化も図れるトンネル掘削装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく本発明に係るトンネル掘削機は、シールド掘進機を複数束ねた状態で大断面トンネルを掘削した後、複数束ねたシールド掘進機から1以上のシールド掘進機が発進して、大断面トンネルに繋げて小断面トンネルを掘削するトンネル掘削装置であって、尾部にテールプレートを有する筒体状のシールドフレームを外郭とするシールド掘進機を複数係脱自在に束ねると共に、各シールド掘進機同士が接触する部分のテールプレートを着脱自在とし、各シールド掘進機の前部に配設され、切羽を切削すべく回転するカッタが、その回転中心から外方に延出されたカッタスポークを備え、複数束ねたシールド掘進機から1以上のシールド掘進機が発進した際に取り残されるシールド掘進機のカッタのカッタスポークは、その回転掘削域が発進するシールド掘進機側に食み出すと共に、カッタ回転角度を調節することで発進するシールド掘進機と干渉しないように形成され、上記各シールド掘進機同士が接触しない部分のテールプレートを内筒と外筒とからなる二重筒構造とし、それら内筒及び外筒の内のいずれか一方に着脱自在に取り付けられ既設セグメントに固定される固定手段と、上記内筒及び外筒の内の上記固定手段が取り付けられなかったものの内周面に着脱自在に取り付けられ既設セグメントに接触されるテールシールとを備えたものである。
【0007】
本発明によれば、シールド掘進機を複数束ねた状態で大断面トンネルを掘削した後、そこから1以上のシールド掘進機を発進させて小断面トンネルを掘削することにより、中間立坑を用いることなく地中作業のみでトンネル断面を途中で変化できる。この際、シールド掘進機を複数束ねた状態では、各掘進機同士が接触する部分のテールプレートを取り外すことにより、機長を伸ばすことなくセグメントを大断面状に組み立てられる。また、その状態から個々のシールド掘進機を発進させるときには上記部分にテールプレートを取り付けることにより、その内側でセグメントを小断面状に組み立てられる。
【0008】
また、上記各シールド掘進機同士が接触しない部分のテールプレートを内筒と外筒とからなる二重筒構造とし、それら内筒及び外筒の内のいずれか一方に着脱自在に取り付けられ既設セグメントに固定される固定手段と、上記内筒及び外筒の内の上記固定手段が取り付けられなかったものの内周面に着脱自在に取り付けられ既設セグメントに接触されるテールシールとを備えているので、大断面トンネルと小断面トンネルとの接続部のシール性を確保できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0010】
図1および図2に示すように、本実施形態に係るトンネル掘削装置は、筒体状のシールドフレーム1a、1b、1cを外郭とするシールド掘進機2a、2b、2cを3個並列に係脱自在に束ね、3個の掘進機2a、2b、2cを束ねた状態で大断面トンネルを掘削した後、そこから中央の掘進機2bが発進して小断面トンネルを掘削するものである。各シールドフレーム1a、1b、1cは、スポット溶接やボルト等によって係脱される。
【0011】
詳しくは、中央のシールド掘進機2bは、その外郭が断面略正方形状のシールドフレーム1bからなり、中央にメインカッタ3bを有する共に、四隅にサブカッタ4bを有している。両側のシールド掘進機2a、2cは、その外郭が断面略長方形状のシールドフレーム1a、1cからなり、その中央にメインカッタ3a、3cを有すると共に、外側の二隅にコーナカッタ4a、4cを有している。
【0012】
両側のシールド掘進機2a、2cのシールドフレーム1a、1cは、軸方向に前後に二分割され、それぞれ前胴5a、5cと後胴6a、6cとから構成されている。前胴5a、5cと後胴6a、6cとは、中折れジャッキ7a、7c(図示せず)を介して接続され、相互に屈曲自在となっている。また、前胴5a、5cと後胴6a、6cとの間には、中折れシール8a、8cが設けられている。他方、中央のシールド掘進機2bのシールドフレーム1bは、図4に示すように前胴5bと後胴6bとからなる中折れ式となっており、3個の掘進機2a、2b、2cを束ねた状態における中折れを許容する。
【0013】
各掘進機2a、2b、2cのシールドフレーム1a、1b、1cの前部には、切羽側と坑内側とを仕切る隔壁9a、9b、9cがそれぞれ設けられている。各隔壁9a、9b、9cには、切羽を掘削するメインカッタ3a、3b、3c、サブカッタ4aおよびコーナカッタ4b、4cがそれぞれ設けられている。これらカッタ3、4は、図示しないカッタモータによってそれぞれ回転駆動される。サブカッタ4aおよびコーナカッタ4b、4cは、メインカッタ3a、3b、3cと干渉しないようにその後方に配置されている。
【0014】
各メインカッタ3a、3b、3cは、3本のカッタスポーク10を有しており、それらが同一平面上で噛み合うように同期して回転駆動されるようになっている。図2に示すように、中央の掘進機2bのシールドフレーム1bの断面形状は、中央のメインカッタ3bの回転域に合わせてそれをカバーするように設定される。図5および図6に示すように、中央の掘進機2bのみでの単独掘進を可能とするためである。
【0015】
他方、両側の掘進機2a、2cのシールドフレーム1a、1cの断面形状は、両側のメインカッタ3a、3cの回転域の一部が中央の掘進機2b側に食み出すように設定されるが、両側のメインカッタ3a、3cのカッタスポーク10を図2の回転位置としたときには中央の掘進機2bのシールドフレーム1bと干渉しないようになっている。図5乃至図6に示すように、中央の掘進機2bを発進させるときに邪魔にならないようにするためである。
【0016】
また、各シールドフレーム1a、1b、1cの隔壁には、上記カッタ3a、3b、3cで掘削された土砂を坑内側に搬送するスクリューコンベヤ11a、11b、11cの取込口12a、12b、12cが設けられている。両側の掘進機2a、2cの取込口12a、12cは、図2に示すように正面から見て幅方向内側に寄せられている。これは、図1に示すように3個の掘進機2a、2b、2cを束ねた状態では、中央の掘進機2bのスクリューコンベヤ11bを使用せずに、両側の掘進機2a、2cのスクリューコンベヤ11a、11cのみで土砂を搬送するためである。
【0017】
両側の掘進機2a、2cの後胴6a、6cの内部および中央の掘進機2bのシールドフレーム1bの後方には、図3にも示すように掘進機2a、2b、2cを前進させるためのシールドジャッキ13が取り付けられている。シールドジャッキ13は、既設セグメント14の端面に当接するシュー15を有しており、図3に示すように、3個の掘進機2a、2b、2cを一体として見たときの輪郭に沿って矩形状に配置されている。
【0018】
図1および図3に示すように、中央の掘進機2bの上面から下面にかけてには、シールドジャッキ13が取り付けられていない。3個の掘進機2a、2b、2cが一体となっているときには、その部分にはセグメント14が組み立てられないためである。この部分には、図5乃至図6に示すように中央の掘進機2bが発進するときに、シールドジャッキ13が取り付けられることになる。
【0019】
また、両側の掘進機2a、2cの後胴6a、6cの内部および中央の掘進機2bのシールドフレーム1bの後方には、セグメント14を組み立てるためのエレクタ16a、16b、16cがそれぞれ設けられている。各エレクタ16a、16b、16cは、図1に示すように3個の掘進機2a、2b、2cを束ねた状態においては、共同して作業を行い3個の掘進機2a、2b、2cを一体として見たときの輪郭に沿ってセグメント14を組み立て、矩形状の大断面のトンネルT1を構築する。また、図5乃至図6に示すように、中央の掘進機2bが発進したときには、中央のエレクタ16bが単独で中央の掘進機2bのシールドフレーム1bに沿ってセグメント17を組み立て、矩形状の小断面のトンネルT2を構築する(図10参照)。
【0020】
各掘進機2a、2b、2cのシールドフレーム1a、1b、1cの尾部には、図1に示すように筒体状のテールプレート18が設けられる。テールプレート18の内周面には、既設セグメント14との間をシールするブラシ状のテールシール19が設けられる。本実施形態の特徴とするところは、各シールド掘進機2a、2b、2c同士が接触する部分のテールプレート18(中央の掘進機2bの左右側部のテールプレート18b)を、シールドフレーム1bに対して着脱自在とした点である。
【0021】
詳しくは、図1に示すように、3個の掘進機2a、2b、2cが束ねられた状態では、中央の掘進機2bが両側の掘進機2a、2cと接触する部分のテールプレート18bが取り外される。これは、3個の掘進機2a、2b、2cを一体として見たときの輪郭に沿ってセグメント14を組み立て、大断面のトンネルT1を構築するためである。すなわち、トンネルT1を構築するセグメント14の組み立ては、図1および図3に示す上述のエレクタ16a、16b、16cによってなされるが、そのとき仮に上記テールプレート18bが取り付けられていると、そのプレート18bが邪魔になってセグメント14を大断面状に組み立てられないのである。
【0022】
また、その後図5乃至図6に示すように、中央の掘進機2bが発進するときには、上述のように取り外されていたテールプレート18bが中央の掘進機2bのシールドフレーム1bに取り付けられる。この取り付けには、溶接やボルト止め等が用いられる。これは、取り付けられたテールプレート18bの内側で小断面トンネルT2用のセグメント17を組み立て、小断面のトンネルT2を構築するためである。すなわち、仮に上記テールプレート18bを取り付けないとすると、中央の掘進機2bは外部の土砂からシールドされた状態でセグメント17を組み立てることができないのである。
【0023】
かかる構成によって、図1に示すトンネル掘削機の機長の短縮化を図ることができる。すなわち、仮に互いに独立の3個のシールド掘進機2a、2b、2cを単に束ねたのみでは、セグメント14を大断面状に組み立てる際に、各掘進機2a、2b、2c同士が接触する部分のシールドフレーム1a、1b、1cの後端部が干渉するため、シールドフレーム1a、1b、1cの後端部に各掘進機2a、2b、2cの束ねの外郭に沿って図示しないテールプレートを延長して設ける必要があり、機長が長くなってしまう。
【0024】
これに対し、本実施形態のように、掘進機2a、2b、2c同士が接触する部分のテールプレート18bを着脱自在とし、図1のように3個の掘進機2a、2b、2cを束ねたときにはそのテールプレート18bを取り外してセグメント14の組立スペースを確保し、図5乃至図6のように中央の掘進機2bを発進させるときには上記テールプレート18bを取り付けて側部土圧から内部を防護するようにすれば、機長を長くすることなく大断面トンネルT1と小断面トンネルT2とを適正に構築できるのである。
【0025】
他方、図1に示すように、3個の掘進機2a、2b、2cが束ねられた状態において、図1の紙面の裏表に位置する部分のテールプレート18(上下のテールプレート)は、3個の掘進機2a、2b、2cとも着脱自在ではなくそれぞれシールドフレーム1a、1b、1cに固定的に取り付けられている。この部分は、3個の掘進機2a、2b、2cを束ねた状態のみならず中央の掘進機2bが発進する状態でも、常に側部土圧から内部を防護する必要があり、またセグメント14の組み立ての邪魔になることもないからである。
【0026】
次に、本実施形態の第2の特徴は、図4および図9に示すように、各シールド掘進機2a、2b、2c同士が接触しない部分のテールプレート18、すなわち中央の掘進機2bの上下部分のテールプレート18を、内筒20、21と外筒とからなる二重筒構造とした点である。内筒20は、図9(a),(b) にも示すように、シールドフレーム1bに固定され、その外側に外筒21がスライド自在に被嵌されている。内筒20と外筒21とは、図示しないスポット溶接やボルト等によって係脱自在となっている。外筒21の後部には、既設セグメント14との間をシールするブラシ状のテールシール19が取り付けられている。また、外筒21には、当該外筒21を既設セグメント14に固定する固定手段として、固定ブラケット22が着脱自在に取り付けられる。固定ブラケット22は、図9(a) に示すようにセグメント17の端部に一体的に設けてもよい。
【0027】
中央の掘進機2bを発進させるときには、先ずスポット溶接やボルト等を外して内外筒20、21をフリーにした後、図9(a) に示すように固定ブラケット22を取り付ける。そして、新たなセグメント17を組み立て、それに中央の掘進機2bのシールドジャッキ13のシュー15を押し当てて中央の掘進機2bを掘進させる。なお、これに先立って、図3において取り外されていた中央の掘進機2bの上面から下面にかけてのシールドジャッキ13が取り付けられるのは勿論である。そして、図9(b) に示すように内筒29の内周面が坑内に露出したならば、その内周面に新たなテールシール23を取り付けるようにする。
【0028】
以上の構成からなるトンネル掘削機は、図1に示すように3個の掘進機2a、2b、2cが並列に束ねられた状態で地山を掘進し、その後方に3個の掘進機2a、2b、2cを束ねた状態の輪郭に沿って長方形状の大断面のトンネルT1を構築する。この際、中央の掘進機2bの左右部のテールプレート18bは、前述のようにセグメント14の組み立ての邪魔にならないように取り外されている。このときの中央の掘進機2bの側断面を図4および図7(a) に示す。
【0029】
その後、中央の掘進機2bを発進させるときには、先ず各掘進機2a、2b、2cを固定しているスポット溶接やボルト等を取り外し、中央の掘進機2bをフリーにする。そして、図4に示すように中央の掘進機2bの上下部の二重筒構造のテールプレート18のスポット溶接やボルト等を外し、図9に示すように内外筒20、21をフリーにする。そして、図7(b) および図9(a) に示すように、外筒21に、当該外筒21を既設セグメント14に固定する固定ブラケット22を取り付ける。固定ブラケット22は、図9(a) に示すようにセグメント17の端部に一体的に設けられている。
【0030】
かかる作業に並行して、図5に示すように、中央の掘進機2bのシールドフレーム1bの後端の左右側部にテールプレート18bを取り付ける。テールプレート18bの内周面には、テールシール24が設けられる。そして、図5に示すように、両側の掘進機2cのスクリューコンベヤ11cを取り外し、それを中央の掘進機2bに取り付ける。両側の掘進機2a、2cは、埋め殺しにされその後は使用されないからである。
【0031】
その後、図7(c) および図9(b) に示すように、中央の掘進機2bの内部にて新たなセグメント17を組み立て、それに中央の掘進機2bのシールドジャッキ13のシュー15を押し当てて中央の掘進機2bのみを掘進させる。すると、外筒21が取り残され、内筒20が掘進機2bと一体的に掘進する。掘進中、内筒20の径方向外側部分には、薬剤が注入されて地山が固められ、止水ゾーン25が形成される。内外筒20、21の間を通って水が坑内に浸入するのを防止するためである。
【0032】
そして、図8(d) および図9(b) に示すように内筒20の内周面が坑内に露出したならば、その内周面に新たなテールシール23を取り付ける。このとき、上記止水ゾーン25によって坑内への水の噴出が防止されることになる。そして、図8(e),(f) に示すように新たなセグメント17を次々と組み立て、中央の掘進機2bを推進させて小断面のトンネルT2を大断面のトンネルT1に繋げて構築していく。
【0033】
ここで、図6に示すように、中央の掘進機2bの既設セグメント17と両側の掘進機2a、2cのシールドフレーム1a、1cとの間には、シール部材26が設けられる。中央の掘進機2bのテールプレート18bが両側の掘進機2a、2cのシールドフレーム1a、1cから離脱すると、中央の掘進機2bのセグメント17と両側の掘進機2a、2cのシールドフレーム1a、1cとの間に隙間が空くからである。中央の掘進機2bのよって構築されるトンネルT2は、図10に示すように略正方形状となり、その周囲には薬剤が注入された止水ゾーン25が形成される。
【0034】
図11乃至図13は、中央の掘進機2bの上下部に配置された二重筒構造のテールプレート18の内筒20と外筒21との変形例を示すものである。図13(a),(b) に示すように、このテールプレート18は、図9(a),(b) のものとは逆に、外筒21が掘進機2bのシールドフレーム1bの固定され、内筒20がスライドして切り離されるようになっている。こうすれば、図13(b) において外筒21の内周面と既設セグメント17とのクリアランスCが広くなるので(図9(b) 参照)、新たに取り付けられるテールシール23を基台板23aに載せてユニットとして装着でき、作業時間を短縮できる。その他、基本的な動作は図7乃至図9に示した前述のものと同様であるので、詳しい説明を省略する。
【0035】
図14以降に、本発明の別の実施形態を示す。
【0036】
図14および図15に示すように、この実施形態に係るトンネル掘削装置は、筒体状のシールドフレーム1a、1b、1cを外郭とするシールド掘進機2a、2b、2cを3個並列に係脱自在に束ね、3個の掘進機2a、2b、2cを束ねた状態で大断面トンネルT1を掘削した後、そこから先ず図17および図20に示すように中央と右側の掘進機2a、2cが一体的に発進して中断面トンネルT2を掘削し、その後、図22に示すようにさらに右側の掘進機2aが発進して小断面トンネルT3を掘削するものである。
【0037】
基本的な構成は、図1乃至図13に示したトンネル掘削装置と同様であるので、同様な機能の部材には同一符合を付して説明を省略する。かかるトンネル掘削装置は、先ず図14に示すように3個の掘進機2a、2b、2cが束ねられた状態で掘進し、その後方に大断面のトンネルT1を構築する。このとき、中央の掘進機2bと両側の掘進機2a、2cとの間のテールプレート18bは、セグメント14の組み立ての邪魔にならないように取り外されている。
【0038】
次に、図17に示すように、中央の掘進機2bと右側の掘進機2aとが一体的に発進するわけであるが、それに先立って、左側の掘進機2cのスクリューコンベヤ11cを取り外し、中央の掘進機2bに取り付ける。そして、図16において中央の掘進機2bの上面から下面にかけてシールドジャッキ13を取り付ける。そして、図17に示すように中央の掘進機2bのシールドフレーム1bの後端に、左側の掘進機2cとの間のテールプレート18bを取り付ける。このテールプレート18bは、中央の掘進機2bの左側側面のみに取り付けられる。そして、テールプレートの18b内面にテールシール24を取り付ける。
【0039】
以上の作業の後、中央の掘進機2bと右側の掘進機2aとのシールドジャッキ13を伸長させて、図17に示すように中央の掘進機2bと右側の掘進機2aとを一体的に発進させる。ここで、中央の掘進機2bの上下のテールプレート18と右側の掘進機2aの上下および右側部のテールプレート18とは、図9(a), (b) に示すように、内筒20と外筒21とからなる二重筒構造になっている。そして、前述したように外筒21に固定ブラケット22を取り付けることにより、掘進に伴って外筒21を置き去りにし、内筒20のみを中央の掘進機2bおよび右側の掘進機2aと一体的に前進させる。なお、この時、左側の掘進機2cのカッタ3cの回転位置を図15の位置とし、発進する中央の掘進機2bのシールドフレーム1bと干渉しないようにする。
【0040】
また、中央の掘進機2bおよび右側の掘進機2aの掘進に応じて、図18および図19にも示すように、内筒20の外側には薬剤が注入され、止水ゾーン25が形成される。そして、図17の位置まで前進したならば、内筒20の内周面にテールシール23を取り付ける(図9(b) 参照)。そして、図20に示すように新たにセグメント17を組み付けて中央の掘進機2bと右側の掘進機2aとを一体的にさらに掘進させ、その後方に図19に示す如き中断面のトンネルT2を構築する。なお、図20に示すように、中央の掘進機2bの左側のセグメント17と左側の掘進機2cのシールドフレーム1cとの間には、シール部材30が設けられる。図21は図20の XXI-XXI線断面図である。
【0041】
その後、図22に示すように、右側の掘進機2bが発進するが、その発進のための準備を以下に説明する。先ず図21の状態から図23(a) に示すようにシールドジャッキ13を取り外す。そして、取り外したシールドジャッキ13を図23(b) に示すようにトンネルT2内に組み立てられた反力受け架台31に装着する。反力受け架台31は、中断面トンネルT2をなすセグメント17に固定されている。そして、各シールドジャッキ13のシュー15部分に押圧部材32を取り付ける。押圧部材32は、トンネルT3を構成すべく内筒20内にて組み立てられるセグメント17のリング体を前方へ押圧するものである。
【0042】
そして、図23(b) および図25(a) に示すように内筒20の内周面に逆向きにテールシール33を取り付ける。そして、図25(b) に示すように、内筒20を右側の掘進機2aのシールドフレーム1aから切り離す。そして、図24に示すように、押圧部材32をシールドジャッキ13によって前後移動させつつ、その前方のスペースに内筒29内にてセグメント17をリング状に組み立て、そのリング体を順次前方へ押し出す。これにより、右側の掘進機2aが前方へ押し出される。この際、押し出しの反力は、上記反力受け架台31に支持される。こうして、図26に示すように、右側の掘進機2aの後方に小断面のトンネルT3が構築される。
【0043】
図27乃至図30は、前段で述べたようにシールドジャッキ13を付け替えたことによる元押しによって右側掘進機2aを前進させるのではなく、通常のシールドジャッキ13をそのままにして前進させるようにしたものである。詳しくは、3個束ねられた掘進機2a、2b、2cから中央および右側の2個掘進機2a、2bを発進させるときには、図13に示すように内筒20を取り残し外筒21を掘進機2a、2bと一体的に掘進させる方式を採っている。その後、中央および右側の2個の掘進機2a、2bから右側の掘進機2aを発進させるときには、図28(a) および図30(a) に示すようにテールシール23の基台板23aを外筒21に取り付けているスポット溶接やボルト35を取り外し、基台板23aをフリーにする。
【0044】
そして、図28(b) および図30(b) に示すように、基台板23aに固定ブラケット36を取り付ける。固定ブラケット36はセグメント17に固設されている。そして、シールドジャッキ13を伸長させて右側の掘進機2aを掘進させ、上記基台板23aを掘進機2aの後方に取り残す。すると、外筒21の内周面が現れるので、そこに新たな基台板40aおよびテールシール40を取り付けるのである。こうして、右側の掘進機2aの上下面および右側側面のシール性が確保される。
【0045】
また、中央の掘進機2aの左側側面のシール性は、図27に示すように、テールシール24付きのテールプレート18bを取り付けることによって、確保される。また、右側の掘進機2aのセグメント17と中央の掘進機2bのシールドフレーム1bとの間には、シール部材36aが設けられる。その後、右側の掘進機2aのみを掘進させることにより、図27および図29に示すように小断面のトンネルT3が構築される。
【0046】
以上説明したトンネル掘進機は、通常のシールド工法を用いたトンネル構築工事に用いてもよいのは勿論であるが、図31に示すようなMMST(マルチマイクロシールドトンネル)工法に用いてもよい。MMST工法は、従来のシールド工法に比べて合理的な断面形状が得られるため、大断面トンネルであっても排土量を大幅に減少できる上、仮設備や立坑規模を小さくできる等といった優れた特徴を有している。
【0047】
MMST工法は、先ず図31(a) に示すように、断面矩形状の単体シールドを紙面裏表方向に掘進させ、複数の独立のトンネル50を略ロ字状に配置する。そして、図31(b) に示すように隣接するトンネル50、50を連結し、図31 (c) に示すようにその内部にコンクリートを打設し、断面ロ字状のコンクリート製外郭部51を構築する。その後、図31(d) に示すようにコンクリート製外郭部51内の土砂52を通常の掘削機等を用いて掘削排土し、最後に図31(e) に示すようにその内部に内壁53、中床54および隔壁55等の内部構造物を構築する。
【0048】
かかるMMST工法の全体平面図を図32および図33に示す。図示するように所定間隔が隔てられた立坑56、57の間を掘進機が折り返すように掘進し、図31(a) に示す独立のトンネル50が構築される。ここで、最終的なトンネル断面(コンクリート製外郭部51の断面)を途中で変化させたい場合が考えられる。その際、図1乃至図13に示すトンネル掘削機を用いれば、3個の掘進機2a、2b、2cを束ねた状態から中央の掘進機2bのみを発進させることにより、図32に斜線58で示すようにトンネルが延長されるので、隣接するトンネル50、50同士を接続してコンクリート打設する際のクリアランスが小さくなり、工事(図31(a) から図31(b) への工事)が容易になる。
【0049】
また、図14乃至図30に示すトンネル掘削機を用いれば、3個の掘進機2a、2b、2cを束ねた状態から先ず中央と右側の掘進機2a、2bを発進させ、その後右側の掘進機2aのみを発進させることにより、図33に斜線59で示すようにトンネルが延長されるので、隣接するトンネル50、50同士を接続してコンクリート打設する際のクリアランスがさらに小さくなり、工事が一層容易になる。
【0050】
なお、図32および図33中にて屈曲したトンネルから最終的に立坑57内に到着した掘進機は、その後、図31(a) における下部のトンネル50を構築する掘進機として用いられる。また、図32および図33を図31(a) の下部のトンネル50を示すとすれば、上記掘進機は図31(a) の上部のトンネル50を構築する掘進機として用いられることになる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るトンネル掘削装置によれば、中間立坑を用いることなく地中作業のみでトンネル断面を途中で変化できると共に、機長の短縮化も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すトンネル掘削装置の平断面図である。
【図2】上記トンネル掘削装置の正面図である。
【図3】上記トンネル掘削装置の後面図である。
【図4】図1の IV-IV線断面図である。
【図5】上記トンネル掘削装置の作動を示す平断面図である。
【図6】上記トンネル掘削装置の作動を示す平断面図である。
【図7】上記トンネル掘削装置の作動を示す側断面図である。
【図8】上記トンネル掘削装置の作動を示す側断面図である。
【図9】テールプレートの拡大図である。
【図10】図8(f) の X-X線断面図である。
【図11】上記テールプレートの変形例を備えたトンネル掘削装置の作動を示す側断面図である。
【図12】上記テールプレートの変形例を備えたトンネル掘削装置の作動を示す側断面図である。
【図13】上記テールプレートの拡大図である。
【図14】別の実施形態を示すトンネル掘削装置の平断面図である。
【図15】上記トンネル掘削装置の正面図である。
【図16】上記トンネル掘削装置の後面図である。
【図17】上記トンネル掘削装置の作動を示す平断面図である。
【図18】図17の XVIII-XVIII線断面図である。
【図19】図18の XIX-XIX線断面図である。
【図20】上記トンネル掘削装置の作動を示す平断面図である。
【図21】図20の XXI-XXI線断面図である。
【図22】上記トンネル掘削装置の作動を示す平断面図である。
【図23】上記トンネル掘削装置の作動を示す側断面図である。
【図24】上記トンネル掘削装置の作動を示す側断面図である。
【図25】図24の要部を示す拡大図である。
【図26】図24の XXVI-XXVI線断面図である。
【図27】上記トンネル掘削装置の変形例の作動を示す平断面図である。
【図28】上記トンネル掘削装置の作動を示す側断面図である。
【図29】上記トンネル掘削装置の作動を示す側断面図である。
【図30】上記トンネル掘削装置のテールプレートの部分を示す側断面図である。
【図31】MMST工法の工程を示す説明図(断面図)である。
【図32】MMST工法によって形成されるトンネルの平面図である。
【図33】MMST工法によって形成されるトンネルの平面図である。
【符号の説明】
1a シールドフレーム
1b シールドフレーム
1c シールドフレーム
2a シールド掘進機
2b シールド掘進機
2c シールド掘進機
18 テールプレート
18b 各シールド掘進機同士が接触する部分のテールプレート
T1 大断面トンネル
T2 中断面トンネル
T3 小断面トンネル
20 内筒
21 外筒
22 固定手段としての固定ブラケット
23 テールシール
Claims (1)
- シールド掘進機を複数束ねた状態で大断面トンネルを掘削した後、複数束ねたシールド掘進機から1以上のシールド掘進機が発進して、大断面トンネルに繋げて小断面トンネルを掘削するトンネル掘削装置であって、
尾部にテールプレートを有する筒体状のシールドフレームを外郭とするシールド掘進機を複数係脱自在に束ねると共に、各シールド掘進機同士が接触する部分のテールプレートを着脱自在とし、
各シールド掘進機の前部に配設され、切羽を切削すべく回転するカッタが、その回転中心から外方に延出されたカッタスポークを備え、
複数束ねたシールド掘進機から1以上のシールド掘進機が発進した際に取り残されるシールド掘進機のカッタのカッタスポークは、その回転掘削域が発進するシールド掘進機側に食み出すと共に、カッタ回転角度を調節することで発進するシールド掘進機と干渉しないように形成され、
上記各シールド掘進機同士が接触しない部分のテールプレートを内筒と外筒とからなる二重筒構造とし、
それら内筒及び外筒の内のいずれか一方に着脱自在に取り付けられ既設セグメントに固定される固定手段と、
上記内筒及び外筒の内の上記固定手段が取り付けられなかったものの内周面に着脱自在に取り付けられ既設セグメントに接触されるテールシールとを備えた
ことを特徴とするトンネル掘削装置。
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