JPH10159437A - 戸当りの取付構造 - Google Patents

戸当りの取付構造

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JPH10159437A
JPH10159437A JP32173496A JP32173496A JPH10159437A JP H10159437 A JPH10159437 A JP H10159437A JP 32173496 A JP32173496 A JP 32173496A JP 32173496 A JP32173496 A JP 32173496A JP H10159437 A JPH10159437 A JP H10159437A
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JP
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mounting groove
door stop
door
leg
plate
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JP32173496A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Yoshida
達也 吉田
Tadashi Ozawa
忠司 小澤
Takanobu Nomura
孝伸 野村
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドア枠1の取付条溝2に戸当り7を嵌合して
取付固定する場合、取付条溝2に対し戸当り7を嵌合し
易くし、嵌合後は外れ難くかつドア閉時の音も低減でき
るようにする。 【解決手段】 取付条溝2は蟻溝形状とし、戸当り7の
嵌合部を互いに平行に延びる1対の脚部9,9とする。
各脚部9外面に、先端側に向かうに連れて戸当り本体8
側に向かうように脚部9に対し傾斜して突出しかつ戸当
り7の長手方向に延びる可撓性を持つ複数条の板状片1
3,13,…を設ける。これら板状片13,13,…の
脚部9外面からの突出高さは、脚部9先端側から基端側
に向かって順次減少させる。戸当り7の脚部9,9を取
付条溝2内に、脚部9外面が取付条溝2の開口部側縁と
所定の隙間16をあけられた状態で嵌合し、各板状片1
3の先端部を取付条溝2の側壁面2aと圧接状態で係止
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の主に内装
用ドア枠に設けられる戸当りの取付構造に関する技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の戸当りの取付構造として
は、例えば図8に示すように、ドア枠aの表面に断面略
矩形状の取付条溝bを形成する一方、戸当りcは、半割
り角筒状の戸当り本体c1と、この戸当り本体c1から
連続して延び、上記取付条溝bと略同じ形状の半割り角
筒状の嵌合部c2とからなし、この戸当りcの嵌合部c
2を取付条溝b内に密嵌合して接着することで、戸当り
cを取付条溝bに取付固定するようにしたものが一般に
よく知られている。図8中、c3は戸当り本体c1にド
アと接触するように一体形成されたクッション部であ
る。
【0003】しかし、この構造では、戸当りcの嵌合部
c2を取付条溝bに嵌合固定するので、嵌合部c2が取
付条溝bに密嵌合するよう戸当りcの成形に高精度が要
求される。しかも、戸当りcの嵌合部c2を取付条溝b
に嵌合した後、接着剤の固化のために長時間の養生時間
が必要であった。
【0004】これを解決するために、図9に示す如く、
戸当りcの嵌合部c2底壁を戸当りcの長手方向に切り
欠いて隙間部eを設けることで、嵌合部c2を2条の脚
部形状とするとともに、この嵌合部c2外面に取付条溝
bの側壁面と係合する断面鋸歯状の複数の係合凸部d,
d,…を設け、上記隙間部eを縮めるように嵌合部c2
の幅を小さくしながら該嵌合部c2を取付条溝b内に嵌
合することで、戸当りcの嵌合取付けを容易にし、取付
後の状態では、係合突部d,d,…と取付条溝bの側壁
面との係合によって戸当りcを取付条溝bから抜け難く
するように構成されている。
【0005】また、この他、例えば実公平1―2045
7号公報に示されるように、取付条溝を底側の溝幅が開
口側よりも大きい蟻溝形状とする一方、戸当りの嵌合部
を取付条溝の蟻溝断面形状に対応した略台形状としたも
のや、特開平7―150857号公報に示される如く、
蟻溝形状の取付条溝に対し、戸当りの嵌合部外面に取付
条溝の側壁面と係合する断面鋸歯状の複数の係合凸部を
設けるとともに、嵌合部の底壁を薄肉の円弧部とし、こ
の薄肉の円弧部により嵌合部外面を外側に付勢してその
係合凸部を取付条溝の側壁面に押圧させるようにしたも
のが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら提案の
戸当り取付構造においては、いずれも、戸当りがドア枠
に対し嵌合部の取付条溝内への嵌合によって完全に固定
され、両者が剛性一体化されているため、閉時のドアか
らの衝撃等により戸当りが取付条溝から外れてしまうと
いう欠点がある。すなわち、一般に、ドアが閉められた
場合、ドアパネルはクッション部(図8参照)を介して
戸当り本体に当たるが、このときの衝撃は、クッション
部を介しているとはいえ、嵌合部を介してドア枠に伝わ
り、この戸当り本体からドア枠に至る衝撃によって嵌合
部による嵌合固定状態が外れる。また、ドアを閉めたと
きの衝撃がドア枠に伝わるということは、取りも直さ
ず、ドア閉時の大きな音の原因となる。
【0007】本発明は、これらの問題点を解決するため
になされた発明であり、その目的は、ドア枠の取付条溝
に対し戸当りを嵌合し易くし、しかも嵌合後は外れ難く
するとともに、ドア閉時の音も低減できる戸当りの取付
構造が得られるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、取付条溝を蟻溝形状とし、戸当りの
嵌合部を互いに平行に延びる1対の脚部として、その脚
部外面に、脚部の嵌合方向と略反対側に向かって傾斜し
かつ戸当り長手方向に延びる可撓性のある板状片を突設
し、この板状片を取付条溝の側壁面に圧接させること
で、戸当りをその脚部の先端部のみにおいて取付条溝に
嵌合固定し、戸当り本体にドアが当たっても、その衝撃
を戸当りの変位で吸収できるようにした。
【0009】具体的には、請求項1の発明では、ドア枠
に設けられた取付条溝に取り付けられる戸当りの取付構
造が前提である。
【0010】上記取付条溝は、底側(内奥側)の溝幅が
開口側よりも大きい蟻溝形状とする。一方、戸当りは、
戸当り本体と、該戸当り本体から互いに平行に延出して
取付条溝内に嵌合される2条の脚部とで構成する。そし
て、この戸当りの各脚部の外面には、先端側に向かうに
連れて戸当り本体側に向かうように脚部に対し傾斜して
突出しかつ戸当り長手方向に延びる可撓性を有する少な
くとも1条の板状片を設け、戸当りの脚部は取付条溝内
に、脚部外面が取付条溝の開口部側縁と所定の隙間をあ
けて嵌合され、かつ上記板状片の先端部は取付条溝の側
壁面と圧接した状態で係止している構造とする。
【0011】上記の構成により、取付条溝に戸当りを嵌
合して取り付けるとき、戸当りをその1対の脚部が互い
に接近するように変形させた状態で両脚部を取付条溝内
に嵌合すると、この各脚部外面の板状片は取付条溝の開
口部を潜ってその内部に移動する。そのとき、上記板状
片は、その先端側に向かうに連れて戸当り本体側に向か
うように脚部に対し傾斜しかつ可撓性を有するので、そ
の板状片は蟻溝状の取付条溝の開口部を潜る際に先端部
が脚部外面に近付くように傾倒する。このことで、取付
条溝が蟻溝形状であっても、板状片を有する脚部を容易
に嵌合することができる。
【0012】また、この戸当りの嵌合固定状態で、その
戸当りに取付条溝から抜き取る方向の力が作用したと
き、例えば戸当りにドアが当たって一方の脚部が取付条
溝から抜ける方向に戸当り本体が移動しようとしたと
き、上記板状片は、その先端部が取付条溝の側壁面に押
し付けられるようになって、その抵抗が増大する。しか
も、この板状片は可撓性を有していて取付条溝の側壁面
と圧接しているので、クッション機能をも有し、上記の
ように閉時におけるドアからの衝撃を吸収する働きをす
る。これらのことから、戸当りが取付条溝から抜け難い
構造となるとともに、上記ドア閉時の衝撃による音を低
減することができる。
【0013】請求項2の発明では、上記戸当りの脚部外
面に複数条の板状片を脚部の先端側から基端側に並んで
設け、これら複数の板状片の脚部外面からの突出高さ
は、脚部の先端側から基端側に向かって順次減少してい
る構造とする。このことで、蟻溝形状の取付条溝であっ
ても、その側壁面に複数の板状片の先端部が略均一な押
圧力で圧接するようになり、板状片の機能を安定して確
保することができる。
【0014】請求項3の発明では、上記戸当りにおける
板状片の基部に他の部分よりも厚肉の補強部を設ける。
こうすれば、板状片のより一層好ましいクッション効果
が得られる。
【0015】請求項4の発明では、戸当りの脚部先端
に、他の脚部側に向かって延びかつ取付条溝の底面に接
着される接着片を設ける。このことにより、接着片が取
付条溝の底面に接着により固定されるので、脚部の各先
端部が互いに近付くように移動することはなく、板状片
の機能を安定して維持して戸当りを取付条溝からさらに
抜け難くすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1は本発明の実施形態1の構成を示
し、1は例えば上下方向に延びるドア枠で、このドア枠
1の前面(表面)の所定位置にはドア枠1の長手方向に
連続して延びる戸当り取付条溝2が凹設されている。こ
の取付条溝2は、底側(内奥側)の溝幅が開口側よりも
大きい断面略台形状の蟻溝形状とされている。
【0017】上記取付条溝2を形成する過程について図
3により説明すると、図3(a)に示すドア枠1に対
し、図3(b)に示す如く、その戸当り取付位置に断面
矩形状の条溝2′を掘る。次いで、図3(c)に示すよ
うに、その条溝2′の側面にルーター4(切削機)を斜
めに当てて条溝2′の側壁を中広の蟻溝形状に掘り出
す。このとき、図3(d)に示すように、取付条溝2の
開口両縁部にはドア枠1の前面と直交する方向の垂直部
3,3が形成されていてもよい。この垂直部3は、ルー
ター4を当てる位置がドア枠1表面から下方向にずれる
ことで形成される。
【0018】上記ドア枠1の取付条溝2には戸当り7が
取付固定されている。この戸当り7は、図2にも示す如
く、取付条溝2の開口幅よりも大きい幅寸法を有する角
筒状の戸当り本体8を備え、この戸当り本体8の後面
(図1及び図2で下側面)には互いに平行に後方向に延
出する2条の脚部9,9が一体に形成され、これら戸当
り本体8及び脚部9,9は例えば硬質塩化ビニール樹脂
等の硬質樹脂からなる。上記2条の脚部9,9は、上記
取付条溝2内に嵌合されるもので、両脚部9,9間の幅
寸法(間隔)は取付条溝2の開口部の溝幅よりも若干狭
く設定されている。この各脚部9の先端には、脚部9先
端から直角に相対向する他の脚部9側に向かって延びる
板状の接着片10が一体に形成されており、図1に示す
ように、この両接着片10,10は取付条溝2の底面に
接着剤Adによって接着固定される。また、両接着片1
0,10の先端部間には隙間部Gがあけられ、各接着片
10の先端には前側(図1及び図2で上側)に折り曲げ
られた彎曲部11が形成されている。
【0019】上記各脚部9の外面には、戸当り7の長手
方向に連続して延びる可撓性を有する3条の板状片1
3,13,…が脚部9の先端側から基端側に略等間隔を
あけて並んだ状態で一体に形成され、この各板状片13
は、その先端側に向かうに連れて戸当り本体8側つまり
前側に向かうように脚部9に対し傾斜して突出してい
る。これら3条の板状片13,13,…の脚部9外面か
らの突出高さは、脚部9の先端側から基端側に向かって
順次減少していて、戸当り7の取付状態では板状片1
3,13,…各々の先端部の位置が上記取付条溝2の側
壁面2aに略沿うようになっている。
【0020】上記各板状片13の材質は、硬質及び軟質
樹脂の中間の性質を持つ半硬質樹脂(例えば半硬質塩化
ビニール樹脂等)が用いられる。この半硬質樹脂は適度
な可撓性及び硬度を兼ね備えた性質を持っているので好
ましい。つまり、材質が硬質樹脂であると、脚部9,9
を取付条溝2へ嵌合し難くなるだけでなく、板状片13
の良好なクッション機能も確保することができない。一
方、材質が軟質樹脂であれば、取付条溝2への嵌合は容
易になるものの、板状片13によるクッションの働きが
弱くなる。従って、板状片13を厚くする必要がある。
これらの点を考慮し、硬質樹脂を用いる場合は板状片1
3の厚さを薄くし、軟質樹脂の場合は厚く成形するよう
にしてもよいが、半硬質樹脂を用いるのが最適である。
【0021】そして、図1に示す如く、戸当り7の脚部
9,9は取付条溝2内に、脚部9,9の外面が取付条溝
2の開口部側縁の垂直部3,3とそれぞれ所定の隙間1
6,16をあけて嵌合されており、この各脚部9外面の
板状片13,13,…が若干座屈状に撓んで、その先端
部が取付条溝2の側壁面2aと圧接した状態で係止して
いる。
【0022】したがって、この実施形態においては、ド
ア枠1の取付条溝2に戸当り7を取り付けるとき、取付
条溝2の底面に接着剤Adを塗布しておき、2条の脚部
9,9が互いに接近して両接着片10,10の先端部間
の隙間部Gがなくなるように戸当り7を変形させなが
ら、その両脚部9,9を取付条溝2内に嵌合する。この
ことで、各脚部9外面の板状片13,13,…は取付条
溝2の開口部を潜ってその内部に移動する。
【0023】そのとき、上記各板状片13は、その先端
側に向かうに連れて戸当り本体8側に向かうように脚部
9に対し傾斜しかつ可撓性を有するので、その板状片1
3は取付条溝2の開口部を潜る際にその開口縁部に押さ
れて先端部が脚部9外面に近付くように傾倒しながら潜
るようになる。よって中広の蟻溝状の取付条溝2であっ
ても、板状片13,13,…を有する脚部9,9を容易
に嵌合することができる。
【0024】そして、この戸当り7の脚部9,9が取付
条溝2に嵌合された状態では、脚部9,9先端の両接着
片10,10が両者間に隙間部Gをあけた状態で取付条
溝2の底面に接着剤Adにより接着固定される。また、
脚部9と取付条溝2の開口縁の垂直部3との間にはそれ
ぞれ一定の隙間16があけられる。さらに、各脚部9外
面の3条の板状片13,13,…の各々が若干座屈状に
撓んで、その各先端部が取付条溝2の側壁面2aと圧接
した状態で係止する。
【0025】この状態で、戸当り7に取付条溝2から抜
き取る方向の外力が作用し、例えばドアDが戸当り本体
8に当たって一方の脚部9が取付条溝2から抜けるよう
に戸当り本体8が左右方向に移動しようとすると、その
脚部9外面の板状片13,13,…は座屈量の増大によ
り先端部が取付条溝2の側壁面2aに押し付けられるよ
うになり、このことで、戸当り本体8の移動に対する大
きな抵抗が生じる。しかも、これら板状片13,13,
…は可撓性を有していて取付条溝2の側壁面2aと圧接
しているので、クッション機能をも有し、上記のように
閉時におけるドアDからの衝撃を吸収する働きをする。
従って、戸当り7は取付条溝2から抜け難くなり、しか
もドア閉時の衝撃による音を低減することができる。
【0026】そのとき、上記戸当り7の脚部9外面に一
体形成されている3条の板状片13,13,…の突出高
さは、脚部9の先端側から基端側に向かって順次減少し
ているので、取付条溝2が蟻溝形状であっても、その側
壁面2aに3条の板状片13,13,…の先端部が略均
一な押圧力で圧接することとなり、よって板状片13の
機能を安定確保することができる。
【0027】また、戸当り7の脚部9先端の接着片10
が取付条溝2の底面に接着固定されているので、この両
脚部9,9の先端部が互いに近付くように移動して、取
付条溝2の側壁面2aに対する板状片13,13,…の
押圧力が低下することはなく、その板状片13,13,
…の機能を安定して維持して戸当り7を取付条溝2から
さらに抜け難くすることができる。
【0028】尚、上記ドア枠1に取付条溝2を形成する
とき、図3のようにドア枠1に条溝2′を掘った後、そ
の条溝2′をルーター4により蟻溝形状の取付条溝2を
形成するのに代え、例えば図5に示す如く、ドア枠1自
体を蟻溝形状の取付条溝2が形成されるように成形して
もよい。尚、上記のように、取付条溝2の開口縁に垂直
部3,3を設けておくと、蟻溝縁の欠けを防ぐのに効果
的である。
【0029】また、戸当り7については、図4に示すよ
うに、その戸当り本体8の左右一側部前縁に軟質樹脂か
らなるクッション部12をドアDと接触するように一体
形成することもできる。
【0030】(実施形態2)図6及び図7は実施形態2
を示し(尚、図1及び図2と同じ部分については同じ符
号を付してその詳細な説明は省略する)、板状片13の
数及び形状を変えたものである。
【0031】すなわち、この実施形態では、戸当り7の
各脚部9外面の先端側に2条の板状片13,13が一体
に形成されている。図7に拡大詳示するように、この各
板状片13の基部には、その前面側(脚部9の基端側)
を膨出させることで他の部分よりも厚肉とされた断面略
三角形状の補強部14が形成されている。この補強部1
4は板状片13の基部位置に限定して適切な大きさに設
ける必要があり、補強部14が大き過ぎて板状片13全
体が断面三角形状に近くなる形状も考えられるが、この
ときは、取付条溝2に戸当り7の脚部9,9を嵌合し難
くなるので好ましくない。
【0032】尚、この実施形態では、戸当り本体8の左
右両側にそれぞれクッション部12,12が突設されて
おり、戸当り7を左右反転させてもドアとクッション部
12とが接触するようにして、ドア位置との関係に汎用
性を持たせている。また、各接着片10先端の彎曲部1
1は省略されている。
【0033】したがって、この実施形態の場合でも上記
実施形態1と同様の作用効果を奏することができ、特
に、各板状片13の基部に補強部14が設けられている
ので、少ない数の板状片13,13であっても、板状片
13の好ましいクッション効果が得られる。
【0034】尚、上記各実施形態では、戸当り7の各脚
部9先端に接着片10を形成して、この両接着片10,
10にて脚部9,9を取付条溝2の底面に接着剤Adに
より接着固定しているが、戸当り7自身が係止するに十
分な弾発力を持っていれば、必ずしも接着する必要はな
い。
【0035】また、上記実施形態では、戸当り7の脚部
9外面の板状片13は3条又は2条としているが、これ
らの数以外の複数条としてもよく、さらには1条の板状
片13を設けることもできる。
【0036】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の発明によ
ると、ドア枠の取付条溝に戸当りを嵌合して取付固定す
る場合において、取付条溝は蟻溝形状とし、戸当りの嵌
合部を互いに平行に延びる1対の脚部として、その脚部
外面に、先端側に向かうに連れて戸当り本体側に向かう
ように脚部に対し傾斜して突出しかつ戸当り長手方向に
延びる可撓性を有する少なくとも1条の板状片を設け、
戸当りの脚部を取付条溝内に、脚部外面が取付条溝の開
口部側縁と所定の隙間をあけて嵌合し、かつ板状片の先
端部を取付条溝の側壁面と圧接した状態で係止させるよ
うにしたことにより、蟻溝状の取付条溝であっても戸当
りを容易に嵌合できるとともに、ドア閉時の衝撃等によ
り戸当りに取付条溝から抜き取る方向の力が作用したと
きにも、板状片による抵抗の増大及びクッション機能に
よってドアからの衝撃を吸収でき、戸当りの取付条溝か
らの抜け防止及びドア閉時の衝撃音の低減を図ることが
できる。
【0037】請求項2の発明によると、戸当りの脚部外
面の板状片を脚部先端側から基端側に並んだ複数条と
し、これら複数の板状片の脚部外面からの突出高さを脚
部の先端側から基端側に向かって順次減少させたことに
より、蟻溝形状の取付条溝の側壁面に複数の板状片の先
端部を略均一な押圧力で圧接させて、板状片の機能の安
定確保を図ることができる。
【0038】請求項3の発明によると、板状片の基部に
厚肉の補強部を設けたことにより、板状片によるクッシ
ョン効果の向上を図ることができる。
【0039】請求項4の発明によると、戸当りの脚部先
端に取付条溝の底面と接着固定される接着片を設けたこ
とにより、脚部が互いに近付くように移動するのを防い
で、板状片の機能を安定して維持でき、戸当りのより一
層の抜け防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る戸当り取付構造を示
す断面図である。
【図2】実施形態1に係る戸当りの断面図である。
【図3】取付条溝の形成過程を示す断面図である。
【図4】戸当りの他の形態を示す図2相当図である。
【図5】取付条溝の他の形態を示す断面図である。
【図6】実施形態2を示す図2相当図である。
【図7】実施形態2における板状片の要部を示す拡大断
面図である。
【図8】従来例を示す図1相当図である。
【図9】他の従来例を示す図1相当図である。
【符号の説明】
1 ドア枠 2 取付条溝 2a 側壁面 7 戸当り 8 戸当り本体 9 脚部 10 接着片 G 隙間部 13 板状片 14 補強部 16 隙間 Ad 接着剤 D ドア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア枠に設けられた取付条溝に取り付け
    られる戸当りの取付構造において、 上記取付条溝は、底側の溝幅が開口側よりも大きい蟻溝
    形状とされ、 上記戸当りは、戸当り本体と、該戸当り本体から互いに
    平行に延出して取付条溝内に嵌合される2条の脚部とか
    らなり、 上記各脚部の外面には、先端側に向かうに連れて戸当り
    本体側に向かうように脚部に対し傾斜して突出しかつ戸
    当りの長手方向に延びる可撓性を有する少なくとも1条
    の板状片が設けられており、 戸当りの脚部は取付条溝内に脚部外面が取付条溝の開口
    部側縁と所定の隙間をあけて嵌合され、かつ上記板状片
    の先端部は取付条溝の側壁面と圧接した状態で係止して
    いることを特徴とする戸当りの取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1の戸当りの取付構造において、 戸当りの脚部外面に複数条の板状片が脚部先端側から基
    端側に並んで設けられており、 上記複数の板状片の脚部外面からの突出高さは、脚部先
    端側から基端側に向かって順次減少していることを特徴
    とする戸当りの取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の戸当りの取付構造にお
    いて、 板状片の基部に他の部分よりも厚肉の補強部が設けられ
    ていることを特徴とする戸当りの取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの戸当りの取付
    構造において、 戸当りの脚部先端に、他の脚部側に向かって延びかつ取
    付条溝の底面に接着される接着片が設けられていること
    を特徴とする戸当りの取付構造。
JP32173496A 1996-12-02 1996-12-02 戸当りの取付構造 Withdrawn JPH10159437A (ja)

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