JPH10158920A - 糸条冷却装置 - Google Patents
糸条冷却装置Info
- Publication number
- JPH10158920A JPH10158920A JP32474296A JP32474296A JPH10158920A JP H10158920 A JPH10158920 A JP H10158920A JP 32474296 A JP32474296 A JP 32474296A JP 32474296 A JP32474296 A JP 32474296A JP H10158920 A JPH10158920 A JP H10158920A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- yarn
- cooling device
- pressure
- cooling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 気体の吹き出し量を自動的に所定の間隔で検
出して気体の吹き出し量の変化による不良糸条の発生を
防止することができる糸条冷却装置を提供することであ
る。 【解決手段】 口金2から紡出された糸条に気体を噴射
して冷却・固化するための冷却装置3において、整流板
10から糸条50に向けて吹き出される冷却空気を第1
チューブ16によって導入して圧力測定センサー13に
導き、該冷却空気の吹き出し速度を動圧に変換して測定
して冷却装置3における気体の吹出し量の変化によって
整流板10の詰まりを監視せしめるように構成してあ
る。
出して気体の吹き出し量の変化による不良糸条の発生を
防止することができる糸条冷却装置を提供することであ
る。 【解決手段】 口金2から紡出された糸条に気体を噴射
して冷却・固化するための冷却装置3において、整流板
10から糸条50に向けて吹き出される冷却空気を第1
チューブ16によって導入して圧力測定センサー13に
導き、該冷却空気の吹き出し速度を動圧に変換して測定
して冷却装置3における気体の吹出し量の変化によって
整流板10の詰まりを監視せしめるように構成してあ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は口金から紡出された
糸条に気体を噴射して冷却・固化するための糸条冷却装
置に関するものである。
糸条に気体を噴射して冷却・固化するための糸条冷却装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、合成繊維糸条の製造設備におい
ては紡糸装置の口金から紡出された糸条は冷却装置にお
いて所定の温度に調節された空気が噴射されて冷却、固
化され、次いで、送り装置あるいは延伸装置のローラを
経て巻取装置のトラバース機構によって綾振りされ、ス
ピンドルに装着されたチューブに巻取られている。
ては紡糸装置の口金から紡出された糸条は冷却装置にお
いて所定の温度に調節された空気が噴射されて冷却、固
化され、次いで、送り装置あるいは延伸装置のローラを
経て巻取装置のトラバース機構によって綾振りされ、ス
ピンドルに装着されたチューブに巻取られている。
【0003】上述の冷却装置においては金網、ハニカム
等の整流部材から糸条に向って吹き出される空気量の変
化状況を把握するため、作業者が従来からある風速計を
使って定期的に整流部材から吹き出されてくる空気流の
風速を測定して正常か異常かを判断している。
等の整流部材から糸条に向って吹き出される空気量の変
化状況を把握するため、作業者が従来からある風速計を
使って定期的に整流部材から吹き出されてくる空気流の
風速を測定して正常か異常かを判断している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な作業者が風
速を測定して正常か異常かを判断する方法では、測定間
隔が短い場合には糸条に向って吹き出される空気量の変
化による冷却斑等が発生するのを事前に見出すことがで
きる。
速を測定して正常か異常かを判断する方法では、測定間
隔が短い場合には糸条に向って吹き出される空気量の変
化による冷却斑等が発生するのを事前に見出すことがで
きる。
【0005】ところが、作業者が一々測定して回る煩わ
しさなどからつい異常の発見がおくれてしまう。
しさなどからつい異常の発見がおくれてしまう。
【0006】そのため、異常な糸条が正常な糸条に紛れ
込んで後工程においてトラブルの原因になるという問題
があった。
込んで後工程においてトラブルの原因になるという問題
があった。
【0007】本発明は気体の吹き出し量を自動的に所定
の間隔で検出して気体の吹き出し量の変化による不良糸
条の発生を防止することができる糸条冷却装置を提供す
ること目的とするものである。
の間隔で検出して気体の吹き出し量の変化による不良糸
条の発生を防止することができる糸条冷却装置を提供す
ること目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明の糸条冷却装置は請求項1に記載のように整
流手段から吹き込まれる気体の吹き出し量の変化を検出
するセンサーを設けた構成にしてある。
めに本発明の糸条冷却装置は請求項1に記載のように整
流手段から吹き込まれる気体の吹き出し量の変化を検出
するセンサーを設けた構成にしてある。
【0009】また、本発明の糸条冷却装置の監視装置は
請求項2に記載のようなセンサーを、気体の吹き出し速
度を動圧に変換して測定する圧力測定センサーにするこ
と、請求項3に記載のような圧力測定センサーを、ケー
シング内にダイヤフラムと可変キャパシタンスを形成す
る電極が所定の間隔を有するように設置されていると共
に、前記ケーシングに前記ダイヤフラム部に連通する少
なくとも一つの受圧用孔が形成された構成にせしめると
共に、前記受圧用孔の一つに整流手段から吹き出された
気体を導入するチューブを接続せしめ、前記導入気体の
圧力変動によって気体の吹き出し量を検出せしめる構
成、請求項4に記載のような圧力測定センサーに設けら
れた一つの受圧用孔に冷却箱体に設置された整流手段の
気体供給側の気体または冷却箱体の外周域の気体を導入
するチューブを接続せしめると共に、他の受圧用孔に前
記整流手段から吹き出された糸条側の気体を導入するチ
ューブを接続せしめ、その差圧によって気体の吹き出し
量を検出せしめる構成、請求項5に記載のようなセンサ
ーからの検出情報を所定のステーションに順次送り、検
出値が設定値より外れると警報を発する構成にすること
ができる。
請求項2に記載のようなセンサーを、気体の吹き出し速
度を動圧に変換して測定する圧力測定センサーにするこ
と、請求項3に記載のような圧力測定センサーを、ケー
シング内にダイヤフラムと可変キャパシタンスを形成す
る電極が所定の間隔を有するように設置されていると共
に、前記ケーシングに前記ダイヤフラム部に連通する少
なくとも一つの受圧用孔が形成された構成にせしめると
共に、前記受圧用孔の一つに整流手段から吹き出された
気体を導入するチューブを接続せしめ、前記導入気体の
圧力変動によって気体の吹き出し量を検出せしめる構
成、請求項4に記載のような圧力測定センサーに設けら
れた一つの受圧用孔に冷却箱体に設置された整流手段の
気体供給側の気体または冷却箱体の外周域の気体を導入
するチューブを接続せしめると共に、他の受圧用孔に前
記整流手段から吹き出された糸条側の気体を導入するチ
ューブを接続せしめ、その差圧によって気体の吹き出し
量を検出せしめる構成、請求項5に記載のようなセンサ
ーからの検出情報を所定のステーションに順次送り、検
出値が設定値より外れると警報を発する構成にすること
ができる。
【0010】
【発明の実施の態様】図1は本発明の監視装置を有する
合成繊維糸条の製造設備の全体の1実施例を示す概略
図、図2は図1におけるI−I矢視図であって、紡糸装
置1の口金2から溶融されたポリマーが吐出され、冷却
装置3によってポリマーに整流された冷却空気が吹き付
けられて糸条50として冷却・固化されると、油剤付着
ガイド4によつて後工程でのトラブルを発生させないた
めの油剤が付着され、該糸条は収束ガイド5、ゴデーロ
ール6、7を経て、巻取装置8においてトラバース機構
で綾振りされてパッケージ60として巻取られる。
合成繊維糸条の製造設備の全体の1実施例を示す概略
図、図2は図1におけるI−I矢視図であって、紡糸装
置1の口金2から溶融されたポリマーが吐出され、冷却
装置3によってポリマーに整流された冷却空気が吹き付
けられて糸条50として冷却・固化されると、油剤付着
ガイド4によつて後工程でのトラブルを発生させないた
めの油剤が付着され、該糸条は収束ガイド5、ゴデーロ
ール6、7を経て、巻取装置8においてトラバース機構
で綾振りされてパッケージ60として巻取られる。
【0011】上述の冷却装置3は、複数個の口金2に対
して一つ設置されており、各糸条50に対して糸条長手
方向において均一な冷却空気を吹き出すためのハニカム
あるいは金網等の整流部材10を有する冷却箱体9と、
送風機、熱交換器等の冷却空気供給源に連結されたダク
ト11と、該ダクト11と冷却用箱体9とを繋ぐ連結管
12とにより構成されている。上述の冷却装置3におけ
る冷却用気体は冷却空気に代えて不活性ガスを使用する
こともできる。
して一つ設置されており、各糸条50に対して糸条長手
方向において均一な冷却空気を吹き出すためのハニカム
あるいは金網等の整流部材10を有する冷却箱体9と、
送風機、熱交換器等の冷却空気供給源に連結されたダク
ト11と、該ダクト11と冷却用箱体9とを繋ぐ連結管
12とにより構成されている。上述の冷却装置3におけ
る冷却用気体は冷却空気に代えて不活性ガスを使用する
こともできる。
【0012】上述の冷却装置3の冷却用箱体9には圧力
測定センサー13が設置されている。
測定センサー13が設置されている。
【0013】上述の圧力測定センサー13は図3に示さ
れるようにステンレス製のダイヤフラム132を挟んで
一方に受圧ポート131aと空気室131bを、他方に
受圧ポート131cと空気室131dを有するように形
成されたケーシング131と、ダイヤフラム132と所
定の間隔を有するように空気室131b内に取り付けら
れた可変キャパシタンスを形成する電極133と、キャ
パシタンスの変化量を検知して直流電圧信号に変換する
電子回路134と、電極133と電子回路134を結ぶ
ケーブル135とにより構成され、受圧ポート131a
には第1チューブ15が、受圧ポート131cには第2
チューブ16が接続されている。
れるようにステンレス製のダイヤフラム132を挟んで
一方に受圧ポート131aと空気室131bを、他方に
受圧ポート131cと空気室131dを有するように形
成されたケーシング131と、ダイヤフラム132と所
定の間隔を有するように空気室131b内に取り付けら
れた可変キャパシタンスを形成する電極133と、キャ
パシタンスの変化量を検知して直流電圧信号に変換する
電子回路134と、電極133と電子回路134を結ぶ
ケーブル135とにより構成され、受圧ポート131a
には第1チューブ15が、受圧ポート131cには第2
チューブ16が接続されている。
【0014】上述の圧力測定センサー13の受圧ポート
131aに接続されている第1チューブ15の他端部
(開口部)は、整流部材10から吹き出された空気を確
実に導入することができる整流部材10の近傍でしかも
口金2に近い上部位置に配されている。
131aに接続されている第1チューブ15の他端部
(開口部)は、整流部材10から吹き出された空気を確
実に導入することができる整流部材10の近傍でしかも
口金2に近い上部位置に配されている。
【0015】上述の圧力測定センサー13の受圧ポート
131cに接続されている第2チューブ16の他端部
(開口部)を整流部材10の冷却空気の供給側である均
圧室9a内に位置させて冷却空気を導入することもでき
る。
131cに接続されている第2チューブ16の他端部
(開口部)を整流部材10の冷却空気の供給側である均
圧室9a内に位置させて冷却空気を導入することもでき
る。
【0016】該第2チューブ16を取り付けずに受圧ポ
ート131cから直接冷却箱体9の外周域の空気圧を導
入せしめるようにすることもできる。
ート131cから直接冷却箱体9の外周域の空気圧を導
入せしめるようにすることもできる。
【0017】また、整流部材10から吹き出される冷却
空気量を測定する第1チューブ15、圧力測定センサー
13等は各糸条50毎に設けたり、糸条の走行方向に沿
って複数箇所設けることもでき、測定用のセンサーとし
て例えば特開平2−26830号公報に記載されている
ような構成のものを使用することができる。
空気量を測定する第1チューブ15、圧力測定センサー
13等は各糸条50毎に設けたり、糸条の走行方向に沿
って複数箇所設けることもでき、測定用のセンサーとし
て例えば特開平2−26830号公報に記載されている
ような構成のものを使用することができる。
【0018】上述の冷却装置3は複数の冷却装置3−
1、3−2・・・3−nがグルーピングされて一つのグ
ループが構成されており、以下同様にNグループ(図示
せず)まで冷却装置群が構成されている。
1、3−2・・・3−nがグルーピングされて一つのグ
ループが構成されており、以下同様にNグループ(図示
せず)まで冷却装置群が構成されている。
【0019】この様なグループ設定としては、通常糸種
別、デニール別等により複数のグループに構成されるも
のである。
別、デニール別等により複数のグループに構成されるも
のである。
【0020】そして、それぞれの冷却装置3−1、3−
2・・・3−nに設置された圧力測定センサー13−
1、13−2・・・13−nは図4に示されるように信
号線136を経て各冷却装置グループ毎に設けられたロ
ーカルステーション18に接続されている。
2・・・3−nに設置された圧力測定センサー13−
1、13−2・・・13−nは図4に示されるように信
号線136を経て各冷却装置グループ毎に設けられたロ
ーカルステーション18に接続されている。
【0021】各ローカルステーション18からは、工場
内に張り巡らされたLAN19を経て情報を後述するセ
ンターステーション20に伝える。
内に張り巡らされたLAN19を経て情報を後述するセ
ンターステーション20に伝える。
【0022】上述のローカルステーション18およびセ
ンターステーション20は、記憶機能、比較演算機能、
動作指令機能等を有するパーソナルコンピュータ等を使
用することができる。
ンターステーション20は、記憶機能、比較演算機能、
動作指令機能等を有するパーソナルコンピュータ等を使
用することができる。
【0023】このセンターステーション20は、LAN
19を経て送信されてきた各冷却装置グループの予め設
定された形式での冷却情報を、予め設定されている警報
値と比較して必要な場合には警報を発し、その情報を記
憶装置21に格納処理する機能を有するのもである。
19を経て送信されてきた各冷却装置グループの予め設
定された形式での冷却情報を、予め設定されている警報
値と比較して必要な場合には警報を発し、その情報を記
憶装置21に格納処理する機能を有するのもである。
【0024】上述のセンターステーション20には、冷
却空気吹き出し情報を記憶する記憶装置21、プリンタ
ー22、表示装置23、ホストコンピュータ24、ブザ
ー、ランプ等の警報器(図示せず)等が接続されてい
る。
却空気吹き出し情報を記憶する記憶装置21、プリンタ
ー22、表示装置23、ホストコンピュータ24、ブザ
ー、ランプ等の警報器(図示せず)等が接続されてい
る。
【0025】上述のホストコンピュータ24は、多くの
場合、工場全体を制御する使命を有し、本発明に関して
は冷却装置3の冷却空気吹き出し量を管理、制御する機
能を有するものであり、その容量によってローカルステ
ーション18やセンターステーション20を適宜兼用ま
たは省略することができる。
場合、工場全体を制御する使命を有し、本発明に関して
は冷却装置3の冷却空気吹き出し量を管理、制御する機
能を有するものであり、その容量によってローカルステ
ーション18やセンターステーション20を適宜兼用ま
たは省略することができる。
【0026】次に、本発明による各冷却装置3における
冷却空気吹き出し情報の取り込み方法を図4に基づいて
説明する。
冷却空気吹き出し情報の取り込み方法を図4に基づいて
説明する。
【0027】上述の合成繊維糸条の製造設備が運転され
て紡糸装置1の口金2から溶融されたポリマーが吐出さ
れると、冷却装置3において予め所定の温度に調節され
た冷却空気が整流部材10から吹き付けられて糸条50
として冷却・固化され、次いで、油剤付着ガイド4によ
つて油剤が付着されると、収束ガイド5によって収束さ
れ、ゴデーロール6、7を経て、巻取装置8にパッケー
ジ60として巻取られる。
て紡糸装置1の口金2から溶融されたポリマーが吐出さ
れると、冷却装置3において予め所定の温度に調節され
た冷却空気が整流部材10から吹き付けられて糸条50
として冷却・固化され、次いで、油剤付着ガイド4によ
つて油剤が付着されると、収束ガイド5によって収束さ
れ、ゴデーロール6、7を経て、巻取装置8にパッケー
ジ60として巻取られる。
【0028】そして、該糸条50の製造が開始される
と、冷却装置3に設置された圧力測定センサー13から
の出力が予め設定された時間(例えば、数時間に一度、
一日に一度等の間隔)にローカルステーション18に取
り込まれ、LAN19を経てセンターステーション20
に接続された記憶装置21に格納される。
と、冷却装置3に設置された圧力測定センサー13から
の出力が予め設定された時間(例えば、数時間に一度、
一日に一度等の間隔)にローカルステーション18に取
り込まれ、LAN19を経てセンターステーション20
に接続された記憶装置21に格納される。
【0029】この時、測定値が予め設定された値よりも
低い値あるいは高い値になっているとブザー(図示せ
ず)を鳴らしたりランプ(図示せず)を点滅させて警報
を発し、オペレータに異常を知らせる。
低い値あるいは高い値になっているとブザー(図示せ
ず)を鳴らしたりランプ(図示せず)を点滅させて警報
を発し、オペレータに異常を知らせる。
【0030】該警報が発せられると、製造している糸条
はまだ許容範囲内の糸物性を維持しており、区切りのつ
いた時点でオペレータは異常箇所を確認して該当する冷
却装置3位置に駆けつけて整流部材10の清掃あるいは
交換を行って異常要因を除去して正常な状態に復帰させ
る。
はまだ許容範囲内の糸物性を維持しており、区切りのつ
いた時点でオペレータは異常箇所を確認して該当する冷
却装置3位置に駆けつけて整流部材10の清掃あるいは
交換を行って異常要因を除去して正常な状態に復帰させ
る。
【0031】上述のセンターステーション20に接続さ
れた記憶装置21に蓄積された異常箇所の冷却空気吹き
出し量のデータは必要に応じて図5に示されるようなそ
れまでの傾向をプリンタ22によってアウトプットさせ
ることができる。
れた記憶装置21に蓄積された異常箇所の冷却空気吹き
出し量のデータは必要に応じて図5に示されるようなそ
れまでの傾向をプリンタ22によってアウトプットさせ
ることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明は請求項1に記載のように整流手
段から吹き出される気体の吹き出し量の変化を検出する
センサーを設けた構成にしているため、気体の吹き出し
量が自動的に所定の間隔で測定されて気体の吹き出し量
の変化を正確に検出することができ、冷却装置における
ハニカムあるいは金網等の整流部材に埃等が付着して目
詰まりを生じて徐々に糸条の冷却風量が減少し、糸条の
冷却が十分に行なわれずに不良糸条が発生したりするの
を防止することができる。
段から吹き出される気体の吹き出し量の変化を検出する
センサーを設けた構成にしているため、気体の吹き出し
量が自動的に所定の間隔で測定されて気体の吹き出し量
の変化を正確に検出することができ、冷却装置における
ハニカムあるいは金網等の整流部材に埃等が付着して目
詰まりを生じて徐々に糸条の冷却風量が減少し、糸条の
冷却が十分に行なわれずに不良糸条が発生したりするの
を防止することができる。
【0033】また、気体の吹き出し量が自動的に所定の
間隔で測定されるため、作業者が測定していた場合のよ
うな測定漏れや、作業者の測定技量による測定誤差をな
くすことができる。
間隔で測定されるため、作業者が測定していた場合のよ
うな測定漏れや、作業者の測定技量による測定誤差をな
くすことができる。
【0034】さらに、気体の吹き出し量が自動的に所定
の間隔で測定されるため、吹出し風量の傾向管理が可能
となり、冷却装置における整流部材等のメインテナンス
を計画的に、しかも最大効果が得られる周期で実施する
ことができる。
の間隔で測定されるため、吹出し風量の傾向管理が可能
となり、冷却装置における整流部材等のメインテナンス
を計画的に、しかも最大効果が得られる周期で実施する
ことができる。
【0035】また、本発明の糸条冷却装置は請求項2に
記載のようなセンサーを、気体の吹き出し速度を動圧に
変換して測定する圧力測定センサーにせしめるか、請求
項3に記載のような圧力測定センサーを、ケーシング内
にダイヤフラムと可変キャパシタンスを形成する電極が
所定の間隔を有するように設置されていると共に、前記
ケーシングに前記ダイヤフラム部に連通する少なくとも
一つの受圧用孔が形成された構成にせしめると共に、前
記受圧用孔の一つに整流手段から吹き出された気体を導
入するチューブを接続せしめ、前記導入気体の圧力変動
によって気体の吹き出し量を検出せしめる構成、請求項
4に記載のような圧力測定センサーに設けられた一つの
受圧用孔に冷却箱体に設置された整流手段の気体供給側
の気体または冷却箱体の外周域の気体を導入するチュー
ブを接続せしめると共に、他の受圧用孔に前記整流手段
から吹き出された糸条側の気体を導入するチューブを接
続せしめ、その差圧によって気体の吹き出し量を検出せ
しめる構成にすると、気体の吹き出し量の変化を確実、
かつ正確に測定することができ、請求項5に記載のよう
なセンサーからの検出情報を所定のステーションに順次
送り、検出値が設定値より外れると警報を発する構成に
すると、気体の吹き出し量に変化を生じた場合に直ちに
対処することができ、不良糸条の発生量を減少させるこ
とができる。
記載のようなセンサーを、気体の吹き出し速度を動圧に
変換して測定する圧力測定センサーにせしめるか、請求
項3に記載のような圧力測定センサーを、ケーシング内
にダイヤフラムと可変キャパシタンスを形成する電極が
所定の間隔を有するように設置されていると共に、前記
ケーシングに前記ダイヤフラム部に連通する少なくとも
一つの受圧用孔が形成された構成にせしめると共に、前
記受圧用孔の一つに整流手段から吹き出された気体を導
入するチューブを接続せしめ、前記導入気体の圧力変動
によって気体の吹き出し量を検出せしめる構成、請求項
4に記載のような圧力測定センサーに設けられた一つの
受圧用孔に冷却箱体に設置された整流手段の気体供給側
の気体または冷却箱体の外周域の気体を導入するチュー
ブを接続せしめると共に、他の受圧用孔に前記整流手段
から吹き出された糸条側の気体を導入するチューブを接
続せしめ、その差圧によって気体の吹き出し量を検出せ
しめる構成にすると、気体の吹き出し量の変化を確実、
かつ正確に測定することができ、請求項5に記載のよう
なセンサーからの検出情報を所定のステーションに順次
送り、検出値が設定値より外れると警報を発する構成に
すると、気体の吹き出し量に変化を生じた場合に直ちに
対処することができ、不良糸条の発生量を減少させるこ
とができる。
【図1】本発明の糸条冷却装置を有する合成繊維糸条の
製造設備の全体の1実施例を示す概略図である。
製造設備の全体の1実施例を示す概略図である。
【図2】図1におけるI−I矢視図である。
【図3】図2における圧力測定センサーの構成の1実施
例を示す概略断面図である。
例を示す概略断面図である。
【図4】本発明の糸条冷却装置を有する合成繊維糸条製
造工場全体の1実施例を示す概略図である。
造工場全体の1実施例を示す概略図である。
【図5】異常箇所の冷却空気吹き出し量のデータの1実
施例を示す図である。
施例を示す図である。
1 紡糸装置 2 口金 3 冷却装置 4 給油ガイド 5 収束ガイド 6、7 ガイドロール 8 巻取装置 9 冷却用箱体 10 整流板 11 ダクト 12 連結管 13 圧力測定センサー 14、17 ブラケット 15 第1チューブ 16 第2チューブ 18 ローカルステーション 19 LAN 20 センターステーション 21 記憶装置 22 プリンタ 23 表示装置 24 ホストコンピュータ
Claims (5)
- 【請求項1】 口金から紡出された糸条に対し、冷却・
固化用の気体を整流手段を通して吹き込まれるようにし
た装置において、前記整流手段から吹き込まれる気体の
吹き出し量の変化を検出するセンサーを設けたことを特
徴とする糸条冷却装置。 - 【請求項2】 センサーが、気体の吹き出し速度を動圧
に変換して測定する圧力測定センサーであることを特徴
とする請求項1に記載の糸条冷却装置の監視装置。 - 【請求項3】 圧力測定センサーを、ケーシング内にダ
イヤフラムと可変キャパシタンスを形成する電極が所定
の間隔を有するように設置されていると共に、前記ケー
シングに前記ダイヤフラム部に連通する少なくとも一つ
の受圧用孔が形成された構成にせしめると共に、前記受
圧用孔の一つに整流手段から吹き出された気体を導入す
るチューブを接続せしめ、前記導入気体の圧力変動によ
って気体の吹き出し量を検出せしめるようにしたことを
特徴とする請求項2に記載の糸条冷却装置。 - 【請求項4】 圧力測定センサーに設けられた一つの受
圧用孔に冷却箱体に設置された整流手段の気体供給側の
気体または冷却箱体の外周域の気体を導入するチューブ
を接続せしめると共に、他の受圧用孔に前記整流手段か
ら吹き出された糸条側の気体を導入するチューブを接続
せしめ、その差圧によって気体の吹き出し量を検出せし
めるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の糸条
冷却装置。 - 【請求項5】 センサーからの検出情報を所定のステー
ションに順次送り、検出値が設定値より外れると、警報
を発するようにしたことを特徴とする請求項1から請求
項4の何れかに記載の糸条冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32474296A JPH10158920A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 糸条冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32474296A JPH10158920A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 糸条冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10158920A true JPH10158920A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18169188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32474296A Pending JPH10158920A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 糸条冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10158920A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100459383B1 (ko) * | 2002-04-08 | 2004-12-04 | 성안합섬주식회사 | 극세 다섬조사의 제조방법 |
WO2007028269A1 (de) * | 2005-09-07 | 2007-03-15 | Maschinenfabrik Rieter Ag | Verfahren und vorrichtung zur herstellung von filamentgarnen mittels schmelzspinnen. |
JP2017145525A (ja) * | 2016-02-17 | 2017-08-24 | Tmtマシナリー株式会社 | 糸冷却装置 |
CN112111801A (zh) * | 2020-10-30 | 2020-12-22 | 福建永荣锦江股份有限公司 | 一种便于安装且具有防尘结构的纺丝窗 |
-
1996
- 1996-11-19 JP JP32474296A patent/JPH10158920A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100459383B1 (ko) * | 2002-04-08 | 2004-12-04 | 성안합섬주식회사 | 극세 다섬조사의 제조방법 |
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CN112111801A (zh) * | 2020-10-30 | 2020-12-22 | 福建永荣锦江股份有限公司 | 一种便于安装且具有防尘结构的纺丝窗 |
CN112111801B (zh) * | 2020-10-30 | 2021-07-27 | 福建永荣锦江股份有限公司 | 一种便于安装且具有防尘结构的纺丝窗 |
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