JPH10158835A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JPH10158835A
JPH10158835A JP31954996A JP31954996A JPH10158835A JP H10158835 A JPH10158835 A JP H10158835A JP 31954996 A JP31954996 A JP 31954996A JP 31954996 A JP31954996 A JP 31954996A JP H10158835 A JPH10158835 A JP H10158835A
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JP
Japan
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pinions
rack
speed
pinion
vacuum
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Application number
JP31954996A
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English (en)
Inventor
Moichi Ueno
茂一 上野
Eishiro Sasagawa
英四郎 笹川
Takanobu Kondou
敬宣 近藤
Yoshiichi Nawata
芳一 縄田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラックとピニオンが噛み合う瞬間の台車速度を
一時的に遅くすることにより基板処理速度を低下させる
ことなくラックとピニオンの摩耗および位置ずれの発生
寿命を大幅に延長する搬送装置を提供すること。 【解決手段】分離された複数の空間(10〜12)の間
で搬送台車3を移動させる搬送装置において、複数の空
間(10〜12)に複数のピニオン71〜74を設ける
とともに、搬送台車3にラック4を設け、複数のピニオ
ン71〜74のうち少なくとも一つを回転駆動すること
で複数のピニオン71〜74全てを回転駆動する駆動手
段(5,6,7)を備え、駆動手段(5,6,7)によ
り複数のピニオン71〜74全てを回転駆動すること
で、複数のピニオン71〜74に噛み合う前記ラック4
を設け、噛み合いの時のみピニオン軸の回転を低減する
ことによりラックとピニオンの摩耗をほぼ皆無にするよ
うに搬送台車3を移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空装置等に適用
される搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の同期方式による基板搬
送装置の台車速度を示す図である。従来のこの種の基板
搬送装置は、ラック/ピニオンを用いて台車により基板
を搬送するものであり、台車速度を通常一定に保ってい
る。このため装置全体の処理速度を向上させる目的で、
破線101に示すように台車速度を高速にすると、当該
基板搬送装置におけるラックとピニオンが噛み合う際の
衝撃が大きくなり、これらラックとピニオンの摩耗が大
きくなる。さらにこの衝撃が大きくなり、衝撃をラック
/ピニオンのバックラッシュ間で吸収できなくなると、
ラックとピニオンの位置がずれる原因にもなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の問題を解決する
ために、上記と逆に破線102に示すように台車速度を
遅くすると、装置全体の処理速度が低下するため、生産
処理装置としてはその能力が著しく低下するという支障
が生じる。すなわち、従来のように台車速度を一定にし
た場合、搬送系の信頼性と装置の基板処理速度の向上の
両立が困難であるという問題がある。
【0004】本発明の目的は、下記の搬送装置を提供す
ることにある。 (1) ピニオンを駆動する際、主体となっているピニオン
と機械的に接触しない台車を別のピニオン系の駆動で移
動可能な構成とすることにより基板処理速度の向上を図
る搬送装置。 (2) ラックとピニオンが噛み合う瞬間の台車速度を一時
的に遅くすることにより、基板処理速度を低下させるこ
となく、ラックとピニオンの摩耗および位置ずれの発生
寿命を大幅に延長する搬送装置。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の搬送装置は以下の如く構成さ
れている。 (1)本発明の搬送装置は、分離された複数の空間の間
で搬送台車を移動させる搬送装置において、前記複数の
空間に複数のピニオンを設けるとともに、前記搬送台車
にラックを設け、前記複数のピニオンのうち少なくとも
一つを回転駆動することで前記複数のピニオン全てを回
転駆動する駆動手段を備え、前記駆動手段により前記複
数のピニオン全てを回転駆動することで、前記複数のピ
ニオンに噛み合う前記ラックを設けた前記搬送台車が複
数の空間を移動するよう構成されている。 (2)本発明の搬送装置は上記(1)に記載の装置であ
って、かつ前記駆動手段にて、前記複数のピニオンを各
回転動作の同期がとれた状態で回転させ、前記複数のピ
ニオンのいずれかと前記ラックとが噛み合う際、前記搬
送台車の移動速度を減速するよう構成されている。
【0006】上記手段を講じた結果、それぞれ次のよう
な作用が生じる。 (1)本発明の搬送装置によれば、前記駆動手段により
前記複数のピニオン全てを回転駆動することで、前記複
数の空間の間で前記複数のピニオンに噛み合う前記ラッ
クを設けた前記搬送台車を移動するので、例えば各々仕
切られた真空容器を有する真空装置でのトレーレス搬送
において、物体例えば基板の移動を一台または複数台の
台車で行なう場合、一台当り例えば4本のピニオンで搬
送系を構成することにより、数多くの物体を搬送するこ
とができる。これにより台車の待ち時間の短縮を図れ台
車の搬送時間を短縮でき、高速処理速度制御においては
ラックとピニオンの摩耗および位置ずれの発生寿命を大
幅に延長することが可能になり、搬送系の信頼性が向上
する。 (2)本発明の搬送装置によれば、前記複数のピニオン
を各回転動作の同期がとれた状態で回転させ、前記複数
のピニオンのいずれかと前記ラックとが噛み合う際、前
記搬送台車の移動速度を減速するので、前記搬送台車に
設けられたラックとピニオンの噛み込み時の衝撃を最小
限に抑えられるため、前記ラックとピニオンの摩耗がほ
ぼ皆無になり、前記搬送台車の移動時間を短縮すること
ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る搬送装置を真空装置に適用した構成を示す図で
あり、搬送台車が当該真空装置内を移動し基板を搬送す
る状態を示す図である。当該真空装置は、一つの大気側
搬送装置のローダと二つの真空容器とが連続して配置さ
れており、図1に示すように左側にローダ10、中央に
ロードロック室11(真空容器)、右側に処理室12
(真空容器)が順に配置されている。
【0008】これら真空容器の各接続部にはゲート弁が
設けられており、ローダ10側(大気)とロードロック
室11が大気と同圧力になると、ゲート弁21が自動的
に開閉する。また、ロードロック室11と処理室12が
高真空、同圧力になると、ゲート弁22または23が自
動的に開閉可能になっている。
【0009】ローダ10、ロードロック室11、処理室
12の各床面にはピニオンが設けられている。ローダ1
0にはゲート弁21付近に一つのピニオン71が設けら
れている。ロードロック室11にはゲート弁21付近に
ピニオン72が設けられているとともに、ゲート弁22
付近にピニオン73が設けられている。また、処理室1
2には、ゲート弁22付近に一つのピニオン74が設け
られている。
【0010】これらピニオン71、72、73、74
は、隣接するピニオンとの間隔が搬送台車3のラック4
の長さより狭くなるよう配置されている。これら各ピニ
オンは、すべて前記床面を貫通し前記床面下方に突出し
ている。そして、各ピニオンの突出部が歯形状のタイミ
ングベルト8に噛合している。
【0011】搬送台車3内にはガラス基板13が載せら
れており、搬送台車3の下方側部にはラック4が取り付
けられている。ラック4と噛み合ったピニオンが回転す
ることによりラック4が図1における左右方向に移動す
るため、搬送台車3が左右方向に移動する。ローダ10
におけるピニオン71は、当該真空装置の床面を貫通し
た軸を有するステッピングモータ5に取り付けられてい
る。
【0012】ステッピングモータ5は、ドライバ6を介
してパルス発振器9に接続されている。なお、各ピニオ
ンは上記タイミングベルト8の他、機械的手法等例えば
ギヤ機構により接続されていてもよく、各ピニオンの回
転動作の同期を完全にとれるよう構成されている。
【0013】4本のピニオン71、72、73、74
は、ピニオン71をステッピングモータ5が駆動するこ
とにより、タイミングベルト8により同期がとられて駆
動される。ステッピングモータ5にはドライバ6を介し
てパルス発振器9が接続されており、このパルス発振器
9から発振されたパルスはドライバ6を介してステッピ
ングモータ5を回転させる。これにより、一つのパルス
発振器9から発振されるパルスパターンによりタイミン
グベルト8を介して4本のピニオンを回転させることが
できるので、各ピニオンの回転動作の同期がとれた状態
で、回転速度を任意に変化させることが可能になる。
【0014】図2〜図5は、上記台車の作動手順を示す
図であり、図6の(a)は図2の(a)〜図4の(c)
での台車の速度パターンを示す図、図6の(b)は図4
の(c)〜図5の(b)での台車の速度パターンを示す
図である。なお、図2〜図5において、図1,図2と同
一な部分には同一符号を付してある。
【0015】図2の(a)は、ロードロック室11の真
空を破壊し、ローダ10とロードロック室11の圧力差
をゼロとし、ゲート弁21を開けた状態を示している。
図2の(b)は、台車3がローダ10側へ移動し、ロー
ドロック室11にあった台車3のラック4がローダピニ
オン71と噛み合う直前の位置31まで、図6の(a)
におけるa−b間の速度で高速に移動した状態を示して
いる。図2の(c)は、図2の(b)の位置31から台
車3が図6の(a)におけるb−c間の速度で低速に移
動し、台車3のラック4とピニオン71が位置32にて
円滑に噛み合った状態を示している。
【0016】図3の(a)は、台車13が図2の(c)
に示す位置32から図6の(a)におけるc−d間の速
度で高速に移動し、ローダ10内に停止し、位置33に
て基板13を受け取った状態を示している。図3の
(b)は、ローダ10の位置33にあった台車が、図6
の(a)におけるd−e間の速度で、ロードロック室1
1のローダ10側のピニオン72と台車3のラック4と
が噛み合う直前の位置34まで高速に移動した状態を示
している。図3の(c)は、台車3が図3の(b)に示
す位置34から図6の(a)におけるe−f間の速度で
低速に移動し、位置35にて台車3のラック4とピニオ
ン72とが円滑に噛み合った状態を示している。
【0017】図4の(a)は、台車3が図3の(c)に
示す位置35から図6の(a)におけるf−g間の速度
で、ロードロック室11の処理室12側のピニオン73
と台車3のラック4とが噛み合う直前の位置36まで高
速に移動した状態を示している。図4の(b)は、台車
3が図4の(a)に示す台車位置36から図6の(a)
におけるg−h間の速度で低速に移動し、位置37にて
台車3のラック4とピニオン73とが円滑に噛み合った
状態を示している。図4の(c)は、台車3が図4の
(b)に示す位置37から図6の(a)におけるh−i
間の速度で高速に移動し、ロードロック室11内の停止
位置38にあり、ゲート弁21を閉め、ロードロック室
11を大気圧から高真空にひいた状態を示している。
【0018】図5の(a)は、ゲート弁22が開けら
れ、台車3が図6の(b)におけるi−j間の速度パタ
ーンで、台車3のラック4が円滑に処理室12のピニオ
ン74と噛み合いながら処理室12に移動し、基板13
を処理室12へ渡した状態を示している。図5の(b)
は、台車3が図6の(b)におけるj−k間の速度パタ
ーンで台車3のラック4が円滑にピニオン72,73と
噛み合いながらロードロック室11へ移動し、ゲート弁
22が閉まった状態を示している。
【0019】以上のように、同期がとられたピニオン7
1,72,73,74の回転速度を台車3のラック4と
ピニオン71,72,73,74とが噛み合う瞬間のみ
遅くすることにより、台車3に載った基板13をローダ
10からロードロック室11へ、ロードロック室11か
ら処理室12へと高速に搬送し、基板処理終了後上記の
逆の手順で基板を処理室12からロードロック室11
へ、ロードロック室11からローダ10へと高速に取り
出すことが可能になる。
【0020】このように本第1の実施の形態では、ロー
ダおよび各真空容器内に配置されたピニオンを駆動する
ステッピングモータ5にピニオン軸を接続し、ステッピ
ングモータ5に接続されたドライバ6にパルス発振器9
から台車速度がラック4とピニオン71〜74とが噛み
合う瞬間のみ遅くなるようパルスを発振することによ
り、台車速度をラック4とピニオン71〜74とが噛み
合う瞬間のみ遅くすることを可能にする。すなわちラッ
ク4を取付けた台車3は、ラック4とピニオン71〜7
4とが噛み合う直前に、同期がとられたピニオン71〜
74が遅く回転することにより減速し、搬送装置の基板
処理速度を低下させることなく搬送装置の信頼性を上げ
ることが可能になる。
【0021】このようにパルス発振器9から発振される
パルスを制御することにより、台車速度を任意に変化さ
せることが可能であり、ラック4とピニオン71〜74
とが噛み合う瞬間の台車速度を一時的に遅くすることに
より、ラック4とピニオン71〜74とのなす衝撃力
(M(質量)×V(速度))を線形的に低下させること
が可能になる。これにより、ラック4とピニオン71〜
74との噛み込みを、搬送装置の基板処理速度を低下さ
せることなく、円滑に行なうことが可能になる。
【0022】すなわち第1の実施の形態ではタイミング
ベルト式を用いているが、パルス発振器9から発振され
るパルスについてシーケンサーパラメータ値を数値通り
設定することによりパルス発振速度を変化させ、ラック
4とピニオン71〜74とが噛み合う瞬間のみパルス発
振速度が遅くなるようにパルスを発信させ、台車速度と
台車の移動距離を任意に変化させることが可能になっ
た。
【0023】(第2の実施の形態)図7は、本発明の第
2の実施の形態に係る搬送装置を真空装置に適用した構
成を示す図であり、一つのパルス発振器9から発振され
るパルスパターンを4本のピニオン71,72,73,
74に同期がとれた状態で伝達できる電気的手法による
構成を示している。なお、図7において図1と同一な部
分には同一符号を付してある。
【0024】一つのパルス発振器9に構成されたシーケ
ンサーのパラメータを設定することにより、パルスの発
振速度を変化させることで、立上り速度、高速域、立下
り速度からなる発振パルスパターン信号を四つのドライ
バー61,62,63,64へパラレルに同時に伝達す
る。これにより、四つのドライバー61,62,63,
64の出力側から時間に対するパルス数の動力が出力さ
れ、さらにそれぞれ四つのステッピングモータ51,5
2,53,54へ伝達され、各ステッピングモータ5
1,52,53,54に接続されている4本のピニオン
71,72,73,74が各々駆動する。
【0025】すなわち、一つのパルス発振器9により4
個のステッピングモータ51,52,53,54を駆動
させることで、4本のピニオン71,72,73,74
の回転動作の同期をとり、かつ各回転速度を低速高速等
同一に変化させることが可能である。このように本第2
の実施の形態は、パルス発振器1台で4台のパルスモー
タを駆動させ1台の台車を移動するとともに、かつ上記
第1の実施の形態に示したピニオンとラックとの噛み合
い時の速度変化を可能にした制御法を用いている。
【0026】(第3の実施の形態)図8は、本発明の第
3の実施の形態に係る搬送装置を真空装置に適用した構
成を示す図である。図8において図1,図7と同一な部
分には同一符号を付してある。図8に示す真空装置は、
ローダ10、ロードロック室11、処理室12、アンロ
ードロック室14、アンローダ15から構成されてい
る。この場合、搬送系は2台の台車301,302と、
台車1台当り4本からなる計8本のピニオン71〜78
で構成されている。
【0027】台車301は、ローダ10、ロードロック
室11、処理室12に備えられた4個のピニオン71,
72,73,74が同期のとれた駆動をすることにより
移動し、処理室12において台車301に載せられた基
板131を図示しないキャッチ機能にて成膜可能な状態
(基板13)にし、台車301をロードロック室11へ
戻す。
【0028】次に、台車302が処理室12、アンロー
ドロック室14、アンローダ15に備えられた4個のピ
ニオン75,76,77,78が同期のとれた駆動をす
ることにより移動し、処理室12において成膜可能な基
板13を台車302がアンローダ15の基板132位置
へと搬送処理する。
【0029】図9は、加速時、定速時、減速時からなる
台車の速度パターンを示す図である。図6の(a)およ
び(b)に示した加速時、定速時、減速時からなる台車
の速度パターン以外に、図9の(a)に示す台形制御、
図9の(b)に示す長円制御、図9の(c)に示す一次
微分連続制御などの速度パターンを用いることができ
る。なお、本第3の実施の形態による制御法は、2台の
他3台等複数の台車の移動速度を任意の速度に変化させ
ることができる。
【0030】なお、本発明は上記各実施の形態のみに限
定されず、要旨を変更しない範囲で適時変形して実施で
きる。上述したように同期をとった複数のピニオンと、
任意にピニオンの回転数を変化可能な機構とラックを有
する台車とを備えた複数の真空容器を有する真空装置
は、上記各実施の形態に限らず、各種組合わせに応じて
台車を高速かつ円滑に駆動し、基板を高速に移動し処理
することが可能になる。
【0031】また、上述したように本発明は、真空装置
など連結された真空容器間の搬送台車の移動に有効であ
るが、完全に同期がとれたピニオンとピニオンの回転す
る速度を任意に変化させる機構とを設けることにより、
搬送装置を備えた各種装置における搬送系の性能向上に
非常に有効に活用できる。例えば、本発明は真空装置以
外に、同様の台車搬送機構を保有し得るインライン型の
台車保有型生産機器等にも適用できる。
【0032】(実施の形態のまとめ)実施の形態に示さ
れた構成および作用効果をまとめると次の通りである。 [1]実施の形態に示された搬送装置は、ゲート弁21
〜23で分離された大気側ローダ10と真空容器11と
の間または複数の真空容器11,12間で各容器の真空
度を保ちつつ搬送台車3を移動させる搬送装置におい
て、前記ローダ10と前記複数の真空容器11,12に
複数のピニオン71〜74を設けるとともに、前記搬送
台車3にラック4を設け、前記複数のピニオン71〜7
4のうち少なくとも一つをステッピングモータ5により
回転駆動し、かつ前記ステッピングモータ5と連結した
タイミングベルト8を駆動し、前記複数のピニオン71
〜74全てを回転駆動する駆動手段(6,9)を備え、
前記駆動手段(6,9)により前記複数のピニオン71
〜74全てを回転駆動することで、前記複数のピニオン
71〜74に噛み合う前記ラック4を設けかつ前記ラッ
ク4と機械的に接触していない前記搬送台車3を移動す
るよう構成されている。
【0033】このように上記搬送装置においては、前記
駆動手段(6,9)により前記複数のピニオン71〜7
4全てを回転駆動することで、大気側ローダ10と真空
容器11との間または複数の真空容器11,12間で前
記複数のピニオン71〜74に噛み合う前記ラック4を
設けた前記搬送台車3を移動するので、各々仕切られた
真空容器11,12を有する真空装置でのトレーレス搬
送において、基板13の移動を一台または複数台の台車
で行なう場合、一台当り例えば4本のピニオン71〜7
4で搬送系を構成することにより、数多くの基板を搬送
することができる。
【0034】これにより台車3の待ち時間の短縮を図れ
台車3の搬送時間を短縮でき、高速処理速度制御におい
ては、ラック4とピニオン71〜74の摩耗および位置
ずれの発生寿命を大幅に延長することが可能になり、搬
送系の信頼性が向上する。 [2]実施の形態に示された搬送装置は上記[1]に記
載の装置であって、かつ前記駆動手段(6,9)にて、
前記複数のピニオン71〜74をタイミングベルト8や
ギヤ機構を用いてステッピングモータ5と完全に回転動
作の同期がとれた状態で回転させ、ピニオン駆動用のた
めのステッピングモータ5のドライバ6の制御により、
前記複数のピニオン71〜74のいずれかと前記ラック
4とが噛み合う瞬間のみ、前記搬送台車3の移動速度を
減速し、噛み合った後移動速度を速くするよう構成され
ている。
【0035】すなわち、一つのパルス発振器9から発振
されるパルスを変化させることで、前記パルス発振器9
からの信号を用いてステッピングモータ5の回転速度
を、同期がとれた複数のピニオン71〜74と台車3に
接続されたラック4がかみ合う瞬間のみ遅くする。
【0036】これにより、前記台車3に設けられたラッ
ク4が後続するピニオンと噛み合う瞬間の速度を一時的
に遅くし、前記ラック4と前記ピニオンが噛み合った後
直ちに前記パルス発振器1から発振されるパルス数を増
やすことで前記ステッピングモータ5の回転数を上げ、
この結果前記ピニオンの回転数が上がり台車3の速度が
速くなる。
【0037】このように上記搬送装置においては、前記
複数のピニオン71〜74を各回転動作の同期がとれた
状態で回転させ、前記複数のピニオン71〜74のいず
れかと前記ラック4とが噛み合う際、前記ピニオンの回
転速度を減速させることにより前記搬送台車3の移動速
度を減速するので、前記搬送台車3に設けられたラック
4とピニオン71〜74の噛み込み時の衝撃を最小限に
抑えられるため、前記ラック4とピニオン71〜74の
摩耗がほぼ皆無になり、前記搬送台車3の移動時間を短
縮することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、下記の搬送装置を提供
できる。 (1) ピニオンを駆動する際、主体となっているピニオン
と機械的に接触しない台車を別のピニオン系の駆動で移
動可能な構成とすることにより基板処理速度の向上を図
る搬送装置。 (2) ラックとピニオンが噛み合う瞬間の台車速度を一時
的に遅くすることにより、基板処理速度を低下させるこ
となく、ラックとピニオンの摩耗および位置ずれの発生
寿命を大幅に延長する搬送装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る搬送装置を真
空装置に適用した構成を示す図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る搬送装置にお
ける台車の作動手順を示す図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る搬送装置にお
ける台車の作動手順を示す図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る搬送装置にお
ける台車の作動手順を示す図。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る搬送装置にお
ける台車の作動手順を示す図。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る搬送装置にお
ける台車の速度パターンを示す図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る搬送装置を真
空装置に適用した構成を示す図。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る搬送装置を真
空装置に適用した構成を示す図。
【図9】本発明の各第1の実施の形態に係る搬送装置に
おける台車の速度パターンを示す図。
【図10】従来例に係る同期方式による搬送装置の台車
速度を示す図。
【符号の説明】
1…真空容器 2…ゲート弁 21…ゲート弁 22…ゲート弁 23…ゲート弁 3…搬送台車 301…搬送台車 302…搬送台車 4…ラック 5…ステッピングモータ 6…ドライバ 71〜78…ピニオン 8…タイミングベルト 9…パルス発振器 10…ローダ 11…ロードロック室(真空容器) 12…処理室(真空容器) 13…ガラス基板 131…ガラス基板 132…ガラス基板 14…アンロードロック室 15…アンローダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 縄田 芳一 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分離された複数の空間の間で搬送台車を移
    動させる搬送装置において、 前記複数の空間に複数のピニオンを設けるとともに、前
    記搬送台車にラックを設け、 前記複数のピニオンのうち少なくとも一つを回転駆動す
    ることで前記複数のピニオン全てを回転駆動する駆動手
    段を備え、 前記駆動手段により前記複数のピニオン全てを回転駆動
    することで、前記複数のピニオンに噛み合う前記ラック
    を設けた前記搬送台車が複数の空間を移動することを特
    徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】前記駆動手段にて、前記複数のピニオンを
    各回転動作の同期がとれた状態で回転させ、前記複数の
    ピニオンのいずれかと前記ラックとが噛み合う際、前記
    搬送台車の移動速度を減速することを特徴とする請求項
    1に記載の搬送装置。
JP31954996A 1996-11-29 1996-11-29 搬送装置 Pending JPH10158835A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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