JPH1015874A - 産業用ロボットの重力補償用ばね装置 - Google Patents

産業用ロボットの重力補償用ばね装置

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JPH1015874A
JPH1015874A JP19826896A JP19826896A JPH1015874A JP H1015874 A JPH1015874 A JP H1015874A JP 19826896 A JP19826896 A JP 19826896A JP 19826896 A JP19826896 A JP 19826896A JP H1015874 A JPH1015874 A JP H1015874A
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JP
Japan
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spring
spring device
connecting rod
gravity
box
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Application number
JP19826896A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Iwanaga
敏明 岩永
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Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルばねの全たわみを動作に利用でき、全
長に比べて動作ストロークが大きく取れる重力補償用ば
ね装置を提供する。 【解決手段】 ばね箱20とコイルばね30と連結棒4
0とばね受50からなる、産業用ロボットの重力補償用
ばね装置10において、前記ばね箱20に固定した案内
棒60と、前記案内棒60が貫通する案内穴が開いたば
ね受50を設け、ばね受50を案内棒60に沿って摺動
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は産業用ロボットにお
ける重力補償用ばね装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の産業用ロボットの重力補償用ばね
装置を図によって説明する。図3は重力補償用ばね装置
の構造を示す側断面図である。10は重力補償用ばね装
置である。重力補償用ばね装置10は、ばね箱20、コ
イルばね30、連結棒40、ばね受50から構成され
る。前記ばね箱20は胴体21、上部フランジ22、及
び下部フランジ23から構成される。胴体21は中空の
円筒状の部品である。上部フランジ22と下部フランジ
23は、胴体21の上端と下端にそれぞれ固定されてい
る。前記上部フランジ22には、上部取付部22aが取
り付けられている。前記下部フランジ23には、前記重
力補償用ばね装置10の長手方向に延びた支持筒部23
aがあり、支持筒部23aの内部の上下端には滑り軸受
23bが装着されている。前記連結棒40の下端部には
下部取付部40aを取り付けている。連結棒40は前記
下部フランジ23の外側から、上端部を先頭にして、前
記支持筒23aを通って、前記ばね箱20の中に差し込
まれている。前記滑り軸受23bは前記支持筒部23a
の上下端の2点で、連結棒40を支持している。ばね受
50は、ばね箱20の中にあって、前記連結棒40の上
端部と結合している。すなわち、ばね受50は、連結棒
40と一体になって、前記上部フランジ22の下面と、
前記支持筒23aの上面の間で、自在に摺動する。前記
コイルばね30は、前記ばね箱20の中にあって、前記
ばね受50と前記下部フランジ23に、両端を支持され
ている。前記重力補償用ばね装置10は、以上のような
構造であり、前記連結棒40を前記ばね箱20の外に引
き出すと、コイルばね30が圧縮されて、連結棒40を
ばね箱20の中に引き戻す方向に、コイルばね30の反
力が生じる。
【0003】次に重力補償用ばね装置10の産業用ロボ
ットにおける作用を説明する。図4は産業用ロボット1
を示す。産業用ロボット1は、ベース2と、旋回ヘッド
3と、第1アーム4と、第2アーム5と、手首部6と、
重力補償用ばね装置10から成る。前記第1アーム4
は、前記旋回ヘッド3に回動自在に連結されている。前
記重力補償用ばね装置10、は上部取付部22aを介し
て前記第1アーム4に、また下部取付部40aを介して
前記旋回ヘッド3に、それぞれ連結されている。前記第
1アーム4が垂直な状態にあるとき、前記重力補償用ば
ね装置10は、前記連結棒40が、前記ばね箱20の中
に引き込まれた状態、すなわち縮んだ状態にある。第1
アーム4を、前または後に回動させると、第1アーム4
自身と前記第2アーム5と前記手首部6の質量に加わる
重力によって、第1アーム4を倒す方向のモーメントが
発生する。一方この時、前記連結棒40が前記ばね箱2
0から引き出されるから、前記重力補償用ばね装置10
は、前記第1アーム4を垂直姿勢に戻す方向に力を発生
する。このような機構によって、重力補償用ばね装置1
0は、第1アーム4の回動軸( 図示せず) に負荷される
重力によるモーメントを軽減する働きをする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術に
よる重力補償用ばね装置10の動作ストロークは、前記
下部フランジ23の支持筒部23aによって制限されて
いるので、外形寸法に比べて小さくなると言う問題があ
った。詳述すれば、以下のような問題である。重力補償
用ばね装置10は、前記第1アーム4に取り付けられて
いるので、傾斜した姿勢をとる事がある。この時、重力
補償用ばね装置10には自重によって、曲げモーメント
が加わる。この曲げモーメントを支えるために、前記支
持筒部23aを長くする必要があった。なぜなら、支持
筒部23aを短くすると、前記滑り軸受23bに加わる
半径方向の負荷が大きくなるので、次の様な問題が発生
するからである。 (1)滑り軸受の異常な磨耗が発生する。 (2)動作時に異音が発生する。 (3)連結棒や、ばねが破損する。 以上の理由により、支持筒部23aは前記コイルばね3
0の密着高さより高くなり、前記重力補償用ばね装置1
0の動作ストロークは、コイルばね30の全たわみ、つ
まりコイルばね30の自然高さと密着高さの差より小さ
くなることがある。すなわち、これが前記支持筒部23
aによって重力補償用ばね装置10の動作ストロークが
制限される原因である。また、支持筒部23aを前記ば
ね箱20の外側に伸ばすことは、重力補償用ばね装置1
0の外形寸法が大きくなるので、不適切である。一方、
前記第1アーム4の動作角度を大きく取るために、動作
ストロークの大きな重力補償用ばね装置10が必要とさ
れるが、以上の理由により実現が難しかった。そこで、
本発明は、コイルばねの全たわみを動作に利用でき、全
長に比べて動作ストロークが大きく取れる重力補償用ば
ね装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明は、ばね箱の中に案内棒を装置して、ばね
受に設けた案内穴に取り付けた滑り軸受に案内棒を通し
て、ばね受が案内棒に沿って摺動するようにする。この
様にして、連結棒は下部フランジと案内棒の2点で支持
されるので、下部フランジの支持筒部は不要となり、コ
イルばねの全たわみを、重力補償用ばね装置の動作スト
ロークとして利用できるので、重力補償用ばね装置の動
作ストロークを大きくできる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例を示す重
力補償用ばね装置の側断面図である。ただし、説明に不
要な部分は省略している。10は重力補償用ばね装置で
ある。重力補償用ばね装置10は、ばね箱20、コイル
ばね30、連結棒40、ばね受50、及び案内棒60か
ら構成される。前記ばね箱20は胴体21、上部フラン
ジ22、及び下部フランジ23から構成される。胴体2
1は中空の円筒状の部品である。上部フランジ22と下
部フランジ23は、胴体21の上端と下端にそれぞれ固
定されている。前記上部フランジ22には、上部取付部
22aが取り付けられている。前記下部フランジ23に
は、前記連結棒40が貫通する開口があり、前記開口の
内部には滑り軸受23bが装着されている。前記連結棒
40の下端部には下部取付部40aが取り付けてある。
連結棒40は、前記下部フランジ23の外側から、上端
部を先頭にして、前記ばね箱20の中に差し込まれてい
る。前記滑り軸受23bは連結棒40の摺動を支持して
いる。ばね受50は、ばね箱20の中にあって、前記連
結棒40の上端部と結合している。前記ばね受50に
は、3個の案内穴50aが同一円周上に等分に配置され
て、開口している。案内穴50aの内部には、滑り軸受
50bが取付けられている。前記案内棒60は、3本
が、前記ばね箱20の内部の前記案内穴50aに対応す
る位置に配置され、両端を前記上部フランジ22と下部
フランジ23で固定されている。案内棒60は前記滑り
軸受50bに挿入されている。すなわち前記ばね受50
は3本の案内棒60に支持されて摺動する。前記コイル
ばね30は、前記ばね箱20の中にあって、前記ばね受
50と前記下部フランジ23に、両端を支持されてい
る。このようにして、前記連結棒40及び前記ばね受5
0は、前記下部フランジ23と、前記案内棒60で支持
されているので、従来技術の例で示したような支持筒部
23aを必要としない。従って前記コイルばね30の全
たわみを動作に利用できるので、重力補償用ばね装置1
0の動作ストロークを大きくとれる。また、前記重力補
償用ばね装置10を最も引き延ばした状態、即ち前記コ
イルばね30を最も縮めた状態であっても、前記滑り軸
受23bと前記滑り軸受50bとの距離は十分な長さを
とれるので、重力補償用ばね装置10に曲げが加わった
ときに、滑り軸受23bと50bに加わる半径方向の力
は小さい。従って滑り軸受23bと50bの異常磨耗や
異音は発生しない。さらに滑り軸受23bと50bの異
常磨耗がないので、前記連結棒40や前記ばね受50
が、前記ばね箱20の中で倒れる事もない。そのため、
前記コイルばね30や連結棒40の破損も、防止でき
る。なお、案内棒60と案内穴50aは1組だけ、ある
いは2組であっても、本発明は実施できる。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果があ
る。 (1)動作ストロークの長い重力補償用ばね装置を提供
できる。 (2)摺動部の異常磨耗、異音発生を防止できる。 (3)コイルばね、連結棒の破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す産業用ロボットの重力補
償用ばね装置の側断面図である。
【図2】図1のA−Aに沿う平断面図である。
【図3】従来技術における産業用ロボットの重力補償用
ばね装置を示す側断面図である。
【図4】従来技術における産業用ロボットを示す側面図
である。
【符号の説明】
1:産業用ロボット 2:ベース 3:旋回ヘッド 4:第1アーム 5:第2アーム 6:手首部 10:重力補償用ばね装置 20:ばね箱 21:胴体 22:上部フランジ 22a:上部取付部 23:下部フランジ 23a:支持筒部 23b:滑り軸受 30:コイルばね 40:連結棒 40a:下部取付部 50:ばね受 50a:案内穴 50b:滑り軸受 60:案内棒

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね箱とコイルばねと連結棒とばね受か
    らなる、産業用ロボットの重力補償用ばね装置におい
    て、前記ばね箱に固定した案内棒と、前記案内棒が貫通
    する案内穴を設けたばね受を有することを特徴とする産
    業用ロボットの重力補償用ばね装置。
JP19826896A 1996-07-08 1996-07-08 産業用ロボットの重力補償用ばね装置 Pending JPH1015874A (ja)

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Cited By (5)

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