JPH10158608A - 感圧粘着ラベル - Google Patents

感圧粘着ラベル

Info

Publication number
JPH10158608A
JPH10158608A JP33021896A JP33021896A JPH10158608A JP H10158608 A JPH10158608 A JP H10158608A JP 33021896 A JP33021896 A JP 33021896A JP 33021896 A JP33021896 A JP 33021896A JP H10158608 A JPH10158608 A JP H10158608A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stretched
pressure
film
paper
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33021896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3707885B2 (ja
Inventor
Yasuo Iwasa
泰雄 岩佐
Akihiko Ono
昭彦 大野
Takatoshi Nishizawa
孝利 西澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yupo Corp
Original Assignee
Yupo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yupo Corp filed Critical Yupo Corp
Priority to JP33021896A priority Critical patent/JP3707885B2/ja
Publication of JPH10158608A publication Critical patent/JPH10158608A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3707885B2 publication Critical patent/JP3707885B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 厳寒な環境下においてもカールの小さい感圧
粘着ラベルを提供する。 【解決手段】 微多孔性樹脂延伸フイルムを表面材と
し、この表面材の裏面に感圧粘着剤層を設けた感圧粘着
ラベルにおいて、前記微多孔性樹脂延伸フイルムが、次
の(1)〜(6)の物性を満たすことを特徴とする感圧
粘着ラベル。 (1)−10℃における縦方向の線膨張率が10〜70
μm/m・℃の範囲である。 (2)0℃における縦方向の線膨張率が10〜75μm
/m・℃の範囲である。 (3)−10℃から+23℃の間における縦方向の線膨
張率の平均値が70〜85μm/m・℃の範囲である。 (4)この平均線膨張率の値と、微多孔性樹脂フィルム
の縦方向のヤング率との積の絶対値の値が900,00
0〜1,300,000の範囲である。 (5)縦方向のヤング率が10,000〜30,000
kg/cm2 である。 (6)空孔率が20〜30%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン系
樹脂延伸フイルムを表面材として利用し、該表面材の裏
面に感圧粘着剤層を設け、更にその感圧粘着剤層を離型
紙で覆った感圧粘着ラベルに関する。該感圧粘着ラベル
は、ワッペン、ステッカー、シール、タックフォーム、
バーコード用紙、商品表示ラベル、航空タッグ等として
有用である。
【0002】
【従来の技術】モーターオイル、灯油缶に貼着される商
品表示ラベル、子供菓子の景品としてのキャラクター印
刷を施したラベル、ワッペン、航空タッグ等の感圧粘着
ラベルは、パルプ紙、アルミニウム箔、合成紙、ポリエ
チレンテレフタレート二軸延伸フイルム等のシート状物
の裏面に感圧粘着剤層が設けられ、更にその粘着剤層を
離型紙で被覆したものであり、これらは必要により前記
シート状物の表面に印刷や印字が施こされることがあ
る。これらラベルの製造において、シート状物は縦の方
向に印刷機、塗布ロール等に供給される。
【0003】離型紙としては、パルプ紙の片面または両
面にポリオレフィン系樹脂を被覆したラミネート紙、グ
ラシン紙、クレーコート紙、樹脂塗工紙、紙基材にシリ
コーン化合物やフッ素化合物などの剥離剤を片面あるい
は両面に塗布加工して形成された離型紙などが利用され
ている。粘着ラベルに、鉛筆筆記性や耐水性が要求され
る用途においては、表面材のシート状物として合成紙が
利用される(特公昭50−29738号、実公平2−4
5893号、米国特許第5318817号明細書)。合
成紙としては、焼成クレイ、炭酸カルシウム、けいそう
土等の無機微細粉末を含有するポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリスチレン等のポリオレフィンフイルムを延
伸した微多孔性樹脂延伸フイルムが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、実用化されてい
るこのポリオレフィン系合成紙を表面材として利用して
いる感圧粘着ラベルは、耐水性、耐摩耗性、印刷性、印
字性に優れたものであるが、冬期の0℃以下の環境下に
おいて、感圧粘着ラベルのカールが大きいことが指摘さ
れた。即ち、0℃以下の悪い環境下でラベルに印刷、印
字を施こす際の給排紙にミスが発生したり、感圧粘着ラ
ベルを自動ラベラーで貼着する被基材、例えば、容器に
貼着する際に離型紙をラベルから剥離すると春〜秋のと
きと比較して合成紙のカールが大きく、被基材上での貼
着されたラベルの位置がづれるので、被基材とラベル間
の位置決めの距離を大きくとる必要があり、ラベルの貼
着速度が遅くなるなどの欠点がある。
【0005】又、封筒に貼着する宛名印字用のラベルと
して利用する場合に、印字機への給排紙不良、紙不揃
い、印字ズレなどのトラブルが発生することが指摘され
た。厳寒下において、かかるポリオレフィン系合成紙の
カールが大きくなる理由としては、離型紙と合成紙の熱
膨張係数が異なること、および離型紙を構成するパルプ
紙は、冬季の乾燥状態では収縮しやすいことが原因と推
測される。従って、カールを小さくするには印字、印
刷、貼合等の作業環境を春〜秋と同じく10〜40℃と
すればよいが、全ての利用者にそれを強要することはで
きない。本発明は、厳寒な環境下においてもカールの小
さい感圧粘着ラベルを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、無機微細粉末
を含有する結晶性ポリオレフィン樹脂フイルムの延伸物
よりなる微多孔性樹脂延伸フイルムを表面材とし、この
表面材の裏面に感圧粘着剤層を設け、更にその感圧粘着
剤層を離型紙で覆った感圧粘着ラベルにおいて、前記微
多孔性樹脂延伸フイルムが、次の(1)〜(6)の物性
を満たすことを特徴とする感圧粘着ラベルを提供するも
のである。 (1)−10℃における縦方向の線膨張率(JIS K
−7197)が10〜70μm/m・℃の範囲である。 (2)0℃における縦方向の線膨張率が10〜75μm
/m・℃の範囲である。
【0007】(3)−10℃から+23℃の間における
縦方向の線膨張率の平均値(JISK−7197)が7
0〜85μm/m・℃の範囲である。 (4)この平均線膨張率の値と、微多孔性樹脂フイルム
の縦方向のヤング率(JIS P−8132;単位 k
g/cm2 )との積の絶対値の値が900,000〜
1,300,000の範囲である。 (5)縦方向のヤング率(JIS P−8132)が、
10,000〜30,000kg/cm2 の範囲であ
る。
【0008】(6)次式(1)で示される空孔率が20
〜30%の範囲である。
【式2】
【0009】
【作用】微多孔性ポリオレフィンフイルム製造時、フイ
ルムの延伸温度を従前の合成紙の延伸温度よりも低く
し、得られる延伸フイルムの空孔率を高めると共に、ヤ
ング率を小さくすることにより、微多孔性ポリオレフィ
ンフイルムの線膨張率を従前の合成紙のそれより小さく
することができ、厳寒時の感圧粘着ラベルのカールの度
合を小さくすることができる。又、適当な空孔率、ヤン
グ率と平均線膨張率の積のバランスをとることにより、
印刷時、ラベル製造時の給排紙の作業時に微多孔性樹脂
延伸フィルムにしわが発生しにくくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。微多孔性樹脂フイルム: 印刷、印字、筆記がなされる微
多孔性樹脂延伸フイルムは、無機微細粉末を含有するポ
リオレフィンフイルムの延伸物であり、次の(1)〜
(6)の物性を示すものである。 (1)−10℃における縦方向の線膨張率が10〜70
μm/m・℃、好ましくは50〜70μm/m・℃の範
囲である。 (2)0℃における縦方向の線膨張率が10〜75μm
/m・℃、好ましくは60〜70μm/m・℃の範囲で
ある。
【0011】(3)−10℃から+23℃の間における
縦方向の線膨張率の平均値(JISK−7197)が7
0〜85μm/m・℃の範囲である。 (4)この平均線膨張率の値と、微多孔性樹脂フイルム
の縦方向のヤング率(JIS P−8132;単位 k
g/cm2 )との積の絶対値の値が900,000〜
1,300,000、好ましくは900,000〜1,
000,000の範囲である。 (5)縦方向のヤング率(JIS P−8132)が、
10,000〜30,000kg/cm2 、好ましくは
12,000〜15,000kg/cm2 である。 (6)前記の空孔率が20〜30%、好ましくは25〜
30%である。
【0012】このような物性を満たすポリオレフィン系
樹脂延伸フイルムよりなる微多孔性樹脂延伸フイルム
は、既に種々の特許公報に記載の実施例において、無機
充填剤の配合量をより多くしたり、線膨張率の小さい無
機充填剤を選択したり、延伸温度をより低めにしたり、
延伸倍率をより大きくする変更をすることにより、市販
されている合成紙や特許公報群の実施例に記載されてい
る合成紙よりも線膨張率、ヤング率がより小さい値を示
す合成紙が得られる。
【0013】従前のポリオレフィン系樹脂延伸フイルム
よりなる微多孔性の合成紙の素材、構造としては、例え
ば、次の(1)〜(3)のものが挙げられる。 (1)無機充填剤を、8〜65重量%の割合で含有して
なる微多孔を有するポリオレフィンの二軸延伸フイルム
(特公昭54−31032号公報、米国特許第3775
521号明細書、米国特許4191719号明細書、米
国特許第4877616号明細書、米国特許第4560
614号明細書等)。 (2)二軸延伸ポリオレフィンフイルムを基材層とし、
無機微細粉末を8〜65重量%含有してなるポリオレフ
ィンの一軸延伸フイルムを紙状層とする合成紙(特公昭
46−40794号公報、特開昭57−149363号
公報、同57−181829号公報等)。
【0014】この合成紙は、2層構造、3層構造、3層
以上の多層構造のものであってもよい。3層構造の合成
紙としては、基材層の表裏面に一軸延伸フイルムの紙状
層が積層された構造のもの(特公昭46−40794号
公報)が挙げられ、3層以上の多層構造の合成紙として
は、紙状層と基材層間に他の樹脂フイルム層を存在させ
た3層〜7層の合成紙(特公昭50−29738号公
報、特開昭57−149363号公報、同56−126
155号公報、同57−181829号公報)などが挙
げられる。
【0015】3層構造の合成紙の製造方法は、例えば、
無機微細粉末を0〜50重量%の範囲で含有してなる熱
可塑性樹脂フイルムを、原料樹脂の融点より低い温度で
一方向に延伸し、得られた一軸方向に配向したフイルム
を基材層とし、この両面に無機微細粉末を8〜65重量
%の範囲で含有させた熱可塑性樹脂フイルムを積層し、
次いで、この積層フイルムを、基材層を構成するフイル
ムの延伸方向と直角の方向に延伸することにより得るこ
とができる。この方法で得られる3層構造の合成紙は、
基材層は二軸方向に配向され、この基材層の両表面の紙
状層が一軸方向に配向され、内部に多数の微細な空隙を
有する積層構造物である。
【0016】(3)上記(2)の合成紙の紙状層側に、
更に、別の合成紙を積層したものが挙げられ、具体的に
は、(a)上記(2)の合成紙の紙状層側に、無機微細
粉末を含有しない厚さ0.1〜20μmの透明な熱可塑
性樹脂ラミネート層が設けられた高光沢の印刷が可能な
合成紙(特公平4−60437号公報、同1−6041
1号公報、特開昭61−3748号公報)、(b)熱可
塑性樹脂の二軸延伸フイルムを基材層とし、その表裏面
に、無機微細粉末を8〜65重量%の範囲で含有させた
熱可塑性樹脂の一軸延伸フイルムを積層した複層フイル
ムを支持体とし、この支持体の表面層側に、無機微細粉
末を含有しないポリオレフィンの透明フイルムを積層
し、さらに、帯電防止機能を有するプライマー塗布層を
設けた合成紙(特開昭61−3748号公報)、などで
ある。
【0017】また、(c)ポリオレフィンの二軸延伸フ
イルムを基材層とし、この基材層の少なくとも片面に、
無機微細粉末を8〜65重量%の範囲で含有させたポリ
オレフィンの一軸延伸フイルムよりなる紙状層と、ポリ
オレフィンの一軸延伸フイルムよりなる表面層とがラミ
ネートされた合成紙であって、前記の表面層の厚さを
(t)とし、紙状層に存在する無機微細粉末の平均粒径
を(R)としたとき、次式(2)を満足する複層樹脂フ
イルムよりなる合成紙(特公平1−60411号公報)
も挙げられる。 R≧t≧(1/10)×R ・・・(2)
【0018】微多孔性樹脂フイルム基材としてのポリオ
レフィン樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ(4−
メチルペンテン−1)、プロピレン−4−メチルペンテ
ン−1共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン−1共
重合体等が単独で、または混合して用いられる。また、
基材層製造用の樹脂としてポリプロピレンを用いる場合
には、延伸性を向上させるため、これにポリエチレン、
ポリスチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体などのポ
リプロピレンよりも融点が低い熱可塑性樹脂を3〜25
重量%の範囲で配合するのが好ましい。
【0019】無機微細粉末としては、炭酸カルシウム、
焼成クレイ、シリカ、けいそう土、タルク、酸化チタ
ン、硫酸バリウムなどが挙げられ、これら無機微細粉末
はその平均粒径が0.03〜8ミクロンの範囲のものが
好ましい。微多孔性樹脂延伸フイルムを製造する際の延
伸倍率は、縦、横方向ともに4〜12倍の範囲が好まし
く、延伸温度は、原料樹脂がホモポリプロピレン(融点
164〜167℃)の場合には145〜160℃、高密
度ポリエチレン(融点121〜124℃)の場合には1
10〜118℃が好ましい。
【0020】フイルム内部に微細なボイドや微多孔を有
するポリオレフィン系樹脂延伸フイルムの肉厚は30〜
300μm、好ましくは50〜150μmの範囲であ
る。然して、この微多孔性樹脂延伸フイルムの線膨張率
が、上記(1)、(2)の条件の上限を越える場合は、
厳寒の環境下では感圧粘着ラベルのカールが大きくなっ
てしまう。又、ポリオレフィンの素材の性質、延伸倍率
の制限、フイルムを得るための無機充填剤の配合量の制
限から上記(1)、(2)の線膨張率よりも小さい値と
し、よりパルプ紙の線膨張率に近づけることは困難であ
る。
【0021】感圧粘着剤:感圧粘着剤としては、ポリイ
ソブチレンゴム、ブチルゴム、これらの混合物をベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ヘキサンのような有機溶剤に
溶解したゴム系粘着剤、或いは、これらゴム系粘着剤に
アビエチン酸ロジンエステル、テルペン・フェノール共
重合体、テルペン・インデン共重合体などの粘着付与剤
を配合したもの、或いは、2−エチルヘキシルアクリレ
ート・アクリル酸n−ブチル共重合体、2−エチルヘキ
シルアクリレート・アクリル酸エチル・メタクリル酸メ
チル共重合体などのガラス転移点が−20℃以下のアク
リル系共重合体を有機溶剤で溶解したアクリル系粘着剤
などを挙げることができる。
【0022】該感圧粘着剤の塗工量としては、固形分量
で3〜40g/m2 、好ましくは10〜30g/m2
ある。上記塗工・乾燥後の感圧粘着剤の肉厚は、アクリ
ル系粘着剤の場合で10〜50μm、ゴム系粘着剤の場
合で80〜150μmとするのが一般的である。微多孔
性樹脂フイルムと感圧粘着剤との接着力が小さいとき
は、上記感圧粘着剤を塗工する前に、微多孔性樹脂フイ
ルムの裏面にアンカーコート剤を塗布することが好まし
い。
【0023】該アンカーコート剤としては、ポリウレタ
ン、ポリイソシアネート・ポリエーテルポリオール、ポ
リイソシアネート・ポリエステルポリオール・ポリエチ
レンイミン、アルキルチタネートなどが使用でき、これ
らは一般に、メタノール、水、酢酸エチル、トルエン、
ヘキサンなどの有機溶剤に溶解して使用される。基体へ
のアンカーコート剤の塗布量は、塗布・乾燥後の固形分
量で0.01〜5g/m2 、好ましくは0.05〜2g
/m2 である。
【0024】離型紙:離型紙は、坪量80〜300g/
2 のパルプ抄造紙の表面に離型性樹脂層を形成したも
のであり、該離型性樹脂層はシリコン樹脂やポリエチレ
ンワックスなどの離型性樹脂を前記有機溶剤などによっ
て溶解した後、これをパルプ抄造紙に直接塗布・乾燥す
ることによって形成することができる。該離型性樹脂層
の塗布量は、塗布・乾燥後の固形分量で0.5〜10g
/m2、好ましくは1〜8g/m2 である。
【0025】印刷、印字:微多孔性樹脂フイルムの表面
には、必要により商品名、製造元、賞味期限、キャラク
ター絵図、記入欄、バーコード等が印刷される。この印
刷は、感圧粘着剤を塗布する前に行ってもよいし、離型
紙を貼着した感圧粘着ラベル構造とした後、印刷を施こ
してもよい。更に、微多孔性樹脂フイルムの表面には、
名刺、航空タッグの用途によりインクジェット記録層や
熱転写画像受容層などのインク受容層が設けられること
もある。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例などにより、更に詳細
に説明する。 微多孔性樹脂フイルムの製造例: (例1) メルトフローレート(MFR)が0.8g/10分
のポリプロピレン72重量%と高密度ポリエチレン5重
量%との混合物に、平均粒径1.5μmの炭酸カルシウ
ム23重量%を配合した組成物(a1 )を、270℃の
温度に設定した押出機にて混練させた後、シート状に押
し出し、これを冷却装置により冷却して無延伸シートを
得た。次いで、この無延伸シートを145℃の温度に加
熱した後、縦方向に5倍延伸して、延伸シートを得た。
【0027】 MFRが4.0g/10分のポリプロ
ピレン55重量%に、平均粒径1.5μmの炭酸カルシ
ウム45重量%を混合した表面層用組成物(a2 )を2
70℃に設定した押出機にて混練し押し出したシートを
の工程で得られた5倍延伸シートの表面側に積層し、
MFRが4.0g/10分のポリプロピレン84重量%
に平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム16重量%の裏
面層用混合物(a3 )を押出機を用いて270℃で溶融
混練し、押出ダイよりシート状に押し出し、の工程で
得た5倍延伸シートの裏面側に積層し、次いで60℃の
温度にまで冷却した後、再び160℃の温度にまで加熱
してテンターで横方向に7.5倍延伸し、165℃の温
度でアニーリング処理し、60℃の温度にまで冷却し、
耳部をスリットして3層((a2 )/(a1 )/(a
3 ):肉厚15/50/15μm)構造の80μmの微
細空洞を有する合成紙を得た(空孔率26%)。
【0028】(例2) MFRが0.8g/10分のポリプロピレン72重
量%と高密度ポリエチレン5重量%の混合物に、平均粒
径1.5μmの炭酸カルシウム23重量%を配合した組
成物(a1 )を、270℃の温度に設定した押出機にて
混練させた後、シート状に押し出し、これを冷却装置に
より冷却して無延伸シートを得た。次いで、この無延伸
シートを142℃の温度に加熱した後、縦方向に5倍延
伸して、延伸シートを得た。
【0029】 MFRが4.0g/10分のポリプロ
ピレン55重量%に、平均粒径1.5μmの炭酸カルシ
ウム45重量%を混合した表面層用組成物(a2 )を2
70℃に設定した押出機にて混練し押し出したシートを
の工程で得られた5倍延伸シートの表面側に積層し、
又、MIが4.0g/10分のポリプロピレン84重量
%に平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム16重量%の
裏面層用混合物(a3)を押出機にて270℃で溶融混
練し、押出ダイよりシート状に押し出し、の工程で得
た5倍延伸シートの裏面側に積層し、次いで60℃の温
度にまで冷却した後、再び160℃の温度にまで加熱し
てテンターで横方向に7.5倍延伸し、165℃の温度
でアニーリング処理し、60℃の温度にまで冷却し、耳
部をスリットして3層((a2 )/(a1 )/(a
3 ):肉厚15/50/15μm)構造の80μmの微
細空洞を有する合成紙を得た(空孔率28%)。
【0030】(例3) (1)MFRが0.8g/10分のポリプロピレン81
重量%に、高密度ポリエチレン3重量%及び平均粒径
1.5μmの炭酸カルシウム16重量%を混合した組成
物(a1 )を270℃に設定した押出機にて混練した
後、シート状に押し出し、冷却装置により冷却して、無
延伸シートを得た。そして、このシートを140℃の温
度にまで再度加熱した後、縦方向に5倍延伸した。
【0031】(2)MFRが4.0g/10分のポリプ
ロピレン54重量%と、平均粒径1.5μmの炭酸カル
シウム46重量%を混合した組成物(a2 )を別の押出
機にて混練させた後、これをダイよりシート状に押し出
し、これを(1)の5倍延伸フイルムの両面に積層し、
三層構造の積層フイルムを得た。次いで、この三層構造
の積層フイルムを60℃まで冷却した後、再び約160
℃の温度まで再度加熱して、テンターを用いて横方向に
7.5倍延伸し、165℃の温度でアニーリング処理し
て、60℃の温度にまで冷却し、耳部をスリットして三
層構造(一軸延伸/二軸延伸/一軸延伸)の、肉厚80
μm(a2 /a1 /a2 =16μm/48μm/16μ
m)の基材層を得た。また、各層の空孔率は、(a2
1 /a2 =30%/33.7%/30%)であった。
【0032】(例4)王子油化合成紙(株)製の無機微
細粉末含有ポリプロピレンの多層延伸フイルムよりなる
合成紙「ユポKPK#80」(商品名、肉厚80μm)
を用いた(空孔率10%)。 (例5)王子油化合成紙(株)製の無機微細粉末含有ポ
リプロピレンの多層延伸フイルムよりなる合成紙「ユポ
FPG#80」(商品名、肉厚80μm)を用いた(空
孔率32%)。
【0033】これらの例1〜5で得られた微多孔性樹脂
延伸フイルムについて、次に示す方法で線膨張率、平均
線膨張率およびヤング率(23℃、相対湿度50%)を
測定した。 線膨張率:デュポンインスツルメント(株)製の943
サーモメカニカル・アナライザー(商品名)を用い、−
10℃、0℃、+23℃における線膨張率を測定した。 平均線膨張率:JIS K−7197に準拠し、−10
℃の線膨張率と+23℃の線膨張率より求めた。 ヤング率:JIS P−8132に準拠。 測定した結果を表1に示す。
【0034】(実施例1〜2、比較例1〜3)例1〜5
で得た微多孔性樹脂フイルムの裏面に、東洋インキ化学
工業(株)製の感圧粘着剤“オリバイン BPS−11
09”(商品名)を固形分量で25g/m2 塗工して
(強度が約60kg/25mm幅)感圧粘着剤層を形成
し、更に、その上に王子化工(株)製離型紙(「ノンカ
ール」(商品名);肉厚150μm)を積層して、微多
孔性樹脂フイルム/感圧粘着剤層/剥離紙層よりなる積
層構造の感圧粘着ラベルを得た。
【0035】これらの感圧粘着ラベルを、縦100m
m、横100mmの正方形に断才し、これらを−10℃
および0℃の恒温室内の平な台と、+23℃、相対湿度
50%の恒温室内の平な台上に、それぞれ5点づつ置
き、24時間保管後、カールの生じた方向(縦方向か横
方向か)と、平らな台上からのカールした感圧粘着ラベ
ルの高さ(カール高さ)を測定した。又、感圧粘着ラベ
ルのしわの発生の有無を目で調べた。測定結果を表1に
示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の感圧粘着ラベルは、厳寒な環境
下においてもカールの小さなものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機微細粉末を含有する結晶性ポリオレ
    フィン樹脂フイルムの延伸物よりなる微多孔性樹脂延伸
    フイルムを表面材とし、この表面材の裏面に感圧粘着剤
    層を設け、更にその感圧粘着剤層を離型紙で覆った感圧
    粘着ラベルにおいて、前記微多孔性樹脂延伸フイルム
    が、次の(1)〜(6)の物性を満たすことを特徴とす
    る感圧粘着ラベル。 (1)−10℃における縦方向の線膨張率が10〜70
    μm/m・℃の範囲である。 (2)0℃における縦方向の線膨張率が10〜75μm
    /m・℃の範囲である。 (3)−10℃から+23℃の間における縦方向の線膨
    張率の平均値(JISK−7197)が70〜85μm
    /m・℃の範囲である。 (4)この平均線膨張率の値と、微多孔性樹脂フイルム
    の縦方向のヤング率(JIS P−8132;単位 k
    g/cm2 )との積の絶対値の値が900,000〜
    1,300,000の範囲である。 (5)縦方向のヤング率(JIS P−8132)が、
    10,000〜30,000kg/cm2 である。 (6)次式(1)で示される空孔率が20〜30%であ
    る。 【式1】
JP33021896A 1996-11-27 1996-11-27 感圧粘着ラベル Expired - Fee Related JP3707885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33021896A JP3707885B2 (ja) 1996-11-27 1996-11-27 感圧粘着ラベル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33021896A JP3707885B2 (ja) 1996-11-27 1996-11-27 感圧粘着ラベル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10158608A true JPH10158608A (ja) 1998-06-16
JP3707885B2 JP3707885B2 (ja) 2005-10-19

Family

ID=18230179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33021896A Expired - Fee Related JP3707885B2 (ja) 1996-11-27 1996-11-27 感圧粘着ラベル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3707885B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2362750A (en) * 1999-01-22 2001-11-28 Seagate Technology Llc Edge contact protection feature for a disc drive head
KR20180001560A (ko) * 2016-05-31 2018-01-04 필립모리스 프로덕츠 에스.에이. 개선된 폐쇄 수단을 갖는 용기
KR20180002869A (ko) * 2016-05-31 2018-01-08 필립모리스 프로덕츠 에스.에이. 개선된 닫힘 수단을 갖는 용기
US10479595B2 (en) * 2015-08-28 2019-11-19 Philip Morris Products S.A. Container with improved closing mechanism

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2362750A (en) * 1999-01-22 2001-11-28 Seagate Technology Llc Edge contact protection feature for a disc drive head
US10479595B2 (en) * 2015-08-28 2019-11-19 Philip Morris Products S.A. Container with improved closing mechanism
KR20180001560A (ko) * 2016-05-31 2018-01-04 필립모리스 프로덕츠 에스.에이. 개선된 폐쇄 수단을 갖는 용기
KR20180002869A (ko) * 2016-05-31 2018-01-08 필립모리스 프로덕츠 에스.에이. 개선된 닫힘 수단을 갖는 용기
US10442606B2 (en) 2016-05-31 2019-10-15 Philip Morris Products S.A. Container with improved closure means
US10486893B2 (en) 2016-05-31 2019-11-26 Philip Morris Products S.A. Container with means for improved closure

Also Published As

Publication number Publication date
JP3707885B2 (ja) 2005-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2009154177A1 (ja) 静電吸着シート
EP3151218B1 (en) Label, method for manufacturing label, method for using label, and body with label
JP3707858B2 (ja) 感圧粘着ラベル
WO2000018829A1 (fr) Film de resine thermoplastique et feuille etiquette comprenant ledit film
WO2002002312A1 (fr) Film stratifie facile a detacher
WO2003067561A1 (fr) Etiquette pour decoration dans le moule
JP5436035B2 (ja) 静電吸着シート
JP5651443B2 (ja) 回路付ラベル
WO2003078509A1 (fr) Papier d'impression et papier pour etiquettes utilisant ce dernier
JP3707885B2 (ja) 感圧粘着ラベル
JP4526214B2 (ja) 易剥離性積層フィルム
JPH10254362A (ja) 熱収縮性ラベル、およびそれを貼合した容器
JP3547177B2 (ja) ディレード・ラベル
JP4412897B2 (ja) 貼り替え防止用ラベル
JP2005281561A (ja) 粘着フィルム及びそれを用いたラベル類
JP2002371254A (ja) 粘着シート
JP2005059244A (ja) 二軸配向白色フィルム
JP4446671B2 (ja) 電子写真ラベル
JP3316963B2 (ja) 不透明複合フィルム
JP4771613B2 (ja) 粘着シート
JP4255298B2 (ja) 熱転写フィルム
JPH11300898A (ja) ラベル用紙
JP4710285B2 (ja) ロール状粘着ラベル
JP2003345253A (ja) 熱転写ラベル
JP4357194B2 (ja) 感熱記録用紙

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090812

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100812

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100812

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110812

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120812

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130812

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees