JPH10158556A - インクジェット捺染用インク - Google Patents
インクジェット捺染用インクInfo
- Publication number
- JPH10158556A JPH10158556A JP32520996A JP32520996A JPH10158556A JP H10158556 A JPH10158556 A JP H10158556A JP 32520996 A JP32520996 A JP 32520996A JP 32520996 A JP32520996 A JP 32520996A JP H10158556 A JPH10158556 A JP H10158556A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- printing
- disperse
- disperse dye
- organic solvent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J3/00—Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
- B41J3/407—Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
- B41J3/4078—Printing on textile
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 分散染料を用い、インクジェット法により繊
維を捺染する際に、捺染後の洗浄を省略乃至は大幅に軽
減し得るインクを提供する。 【解決手段】 分散染料を溶解した有機溶剤溶液からな
るインクジェット捺染用インク。
維を捺染する際に、捺染後の洗浄を省略乃至は大幅に軽
減し得るインクを提供する。 【解決手段】 分散染料を溶解した有機溶剤溶液からな
るインクジェット捺染用インク。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維製品をインクジ
ェット法により捺染するために使用されるインクに関す
る。
ェット法により捺染するために使用されるインクに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】繊維製品の多品種少量生産及び流行に対
する迅速な対応が容易なため、ポリエステル（「ＰＥ
Ｔ」と称す）系繊維を、インクジェット（以下「ＩＪ」
と称す）法により捺染する技術が急速に普及しつつあ
り、そのためのインクに関する提案も数多くなされてい
る。しかしながら、従来のＩＪ用インクは、分散剤の存
在下又は不存在下に、分散染料を水性媒体中に分散させ
たものであり、この様なインクを用いてＰＥＴ系繊維を
捺染した場合、分散染料の繊維に対する染着率が低く未
染着（上かぶり）の分散染料を除去するために、従来の
捺染糊を使用する場合と同様の洗浄が必要となり、洗浄
及びその廃水処理に多大な経費を要する。
する迅速な対応が容易なため、ポリエステル（「ＰＥ
Ｔ」と称す）系繊維を、インクジェット（以下「ＩＪ」
と称す）法により捺染する技術が急速に普及しつつあ
り、そのためのインクに関する提案も数多くなされてい
る。しかしながら、従来のＩＪ用インクは、分散剤の存
在下又は不存在下に、分散染料を水性媒体中に分散させ
たものであり、この様なインクを用いてＰＥＴ系繊維を
捺染した場合、分散染料の繊維に対する染着率が低く未
染着（上かぶり）の分散染料を除去するために、従来の
捺染糊を使用する場合と同様の洗浄が必要となり、洗浄
及びその廃水処理に多大な経費を要する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分散染料を
用い、ＩＪ法により繊維を捺染する際に、捺染後の洗浄
を省略乃至は大幅に軽減し得るＩＪ用インクを提供する
ことを目的とする。
用い、ＩＪ法により繊維を捺染する際に、捺染後の洗浄
を省略乃至は大幅に軽減し得るＩＪ用インクを提供する
ことを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的は、分散染料を
溶解した有機溶剤溶液からなるインクジェット捺染用イ
ンクにより達成される。従来のインクは、分散染料が水
性媒体中に分散状態で存在するもので、インク小滴がＰ
ＥＴに付与された後、加熱（捺染）されると分散染料が
インク中で粒子状態から単分子化し、次いでＰＥＴ表面
に移動しＰＥＴに溶解するというプロセスを経てＰＥＴ
に染着されると考えられる。この場合、必ずしも全ての
分散染料が粒子状態から単分子化され、ＰＥＴに溶解す
るものではなく、かなりの分散染料はＰＥＴに染着せず
に、単にＰＥＴ上に物理的に付着しているだけと考えら
れ、これを除去するための複数回の洗浄が必要であっ
た。これに対し、本発明のインクを用いた場合は、溶解
即ち単分子化された状態の分散染料を含むインク小滴を
ＰＥＴに付与するため、ＰＥＴに対する染着率が極めて
高く、捺染後の洗浄が省略乃至は大幅に軽減出来るもの
と考えられる。本発明のインクに用いた有機溶剤は、加
熱による染色処理時あるいは染色物を水洗する際、除去
することが可能である。
溶解した有機溶剤溶液からなるインクジェット捺染用イ
ンクにより達成される。従来のインクは、分散染料が水
性媒体中に分散状態で存在するもので、インク小滴がＰ
ＥＴに付与された後、加熱（捺染）されると分散染料が
インク中で粒子状態から単分子化し、次いでＰＥＴ表面
に移動しＰＥＴに溶解するというプロセスを経てＰＥＴ
に染着されると考えられる。この場合、必ずしも全ての
分散染料が粒子状態から単分子化され、ＰＥＴに溶解す
るものではなく、かなりの分散染料はＰＥＴに染着せず
に、単にＰＥＴ上に物理的に付着しているだけと考えら
れ、これを除去するための複数回の洗浄が必要であっ
た。これに対し、本発明のインクを用いた場合は、溶解
即ち単分子化された状態の分散染料を含むインク小滴を
ＰＥＴに付与するため、ＰＥＴに対する染着率が極めて
高く、捺染後の洗浄が省略乃至は大幅に軽減出来るもの
と考えられる。本発明のインクに用いた有機溶剤は、加
熱による染色処理時あるいは染色物を水洗する際、除去
することが可能である。
【０００５】
【発明の実施の態様】本発明のインクが適用される布帛
は分散染料で染色可能な疎水性繊維を含有するものであ
る。中でも、ポリエステル、アセテート、トリアセテー
ト繊維を含有するものが好ましい。その中でもポリエス
テル繊維を含有するものが特に好ましいものである。上
記繊維は織物、編物、不織布等いずれの形態でも使用で
きる。また、かかる布帛は、分散染料で染色可能な繊維
１００％のものが好適であるが、混紡率３０％以上、好
ましくは、５０％以上であれば、分散染料で染色可能な
繊維と他の素材、例えばレーヨン、綿、ポリウレタン、
アクリル、ナイロン、羊毛、絹等との混紡織布又は混紡
不織布等も本発明の捺染用布帛として使用することがで
きる。
は分散染料で染色可能な疎水性繊維を含有するものであ
る。中でも、ポリエステル、アセテート、トリアセテー
ト繊維を含有するものが好ましい。その中でもポリエス
テル繊維を含有するものが特に好ましいものである。上
記繊維は織物、編物、不織布等いずれの形態でも使用で
きる。また、かかる布帛は、分散染料で染色可能な繊維
１００％のものが好適であるが、混紡率３０％以上、好
ましくは、５０％以上であれば、分散染料で染色可能な
繊維と他の素材、例えばレーヨン、綿、ポリウレタン、
アクリル、ナイロン、羊毛、絹等との混紡織布又は混紡
不織布等も本発明の捺染用布帛として使用することがで
きる。
【０００６】次に本発明に用いる分散染料としては特に
限定されるものではないが、例えばイエローとしては
Ｃ．Ｉ．ディスパースイエロー５、４２、５４、６４、
７９、８３、９３、９９、１１４、１１９、１２２、１
２６、１６０、２０４、２２４、及び２３７など、レッ
ドとしてはＣ．Ｉ．ディスパースレッド５４、７２、７
３、８６、８８、９１、９２、９３、１１１、１２６、
１２７、１３４、１３５、１４３、１４５、１５２、１
５３、１５４、１５９、１６４、１６７：１、１７７、
１８１、２０４、２０６、２０７、２５８、２２１、２
７８、２８３、２８８、３１１、３２３、３４３、３４
８、３５６など、及びＣ．Ｉ．ディスパースバイオレッ
ト３３、ブルーとしてはＣ．Ｉ．ディスパースブルー５
６、６０、７３、８７、１４３、１７６、１８５、１９
８、及び３５４などがあげられる。ブラックについて
は、前記イエロー、レッド、ブルー３者を適宜混合して
調製することができる他、配合成分としてＣ．Ｉ．ディ
スパースオレンジ３０及び７３、Ｃ．Ｉ．ディスパース
ブルー７９を用いることもできる。
限定されるものではないが、例えばイエローとしては
Ｃ．Ｉ．ディスパースイエロー５、４２、５４、６４、
７９、８３、９３、９９、１１４、１１９、１２２、１
２６、１６０、２０４、２２４、及び２３７など、レッ
ドとしてはＣ．Ｉ．ディスパースレッド５４、７２、７
３、８６、８８、９１、９２、９３、１１１、１２６、
１２７、１３４、１３５、１４３、１４５、１５２、１
５３、１５４、１５９、１６４、１６７：１、１７７、
１８１、２０４、２０６、２０７、２５８、２２１、２
７８、２８３、２８８、３１１、３２３、３４３、３４
８、３５６など、及びＣ．Ｉ．ディスパースバイオレッ
ト３３、ブルーとしてはＣ．Ｉ．ディスパースブルー５
６、６０、７３、８７、１４３、１７６、１８５、１９
８、及び３５４などがあげられる。ブラックについて
は、前記イエロー、レッド、ブルー３者を適宜混合して
調製することができる他、配合成分としてＣ．Ｉ．ディ
スパースオレンジ３０及び７３、Ｃ．Ｉ．ディスパース
ブルー７９を用いることもできる。
【０００７】本発明に用いる有機溶剤としては分散染料
に対して溶解性が高く、悪臭や著しい熱分解性のないも
のが選ばれる。代表的なものとしては、たとえば、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジアセトン
アルコールなどのケトン又はケトアルコール類；テトラ
ヒドロフランのようなエーテル類；エチレングリコー
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレン
グルコールモノエチルエーテル、スルホラン、Ｎ−メチ
ル−２−ピロリドン、１，３−ジメチル−２−イミダゾ
リジノンなどの水溶性溶剤、更にはトルエン、キシレ
ン、クロルベンゼン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、
テトラクロロエチレンなどの水不溶性溶剤があげられ
る。これらの有機溶剤は単独でも、あるいは、混合物が
均一であれば２種以上混合して用いてもよい。２種以上
併用する場合は、水溶性溶剤と水不溶性溶剤を組み合せ
ても、あるいは水不溶性溶剤のみ、もしくは水溶性溶剤
のみであってもよい。
に対して溶解性が高く、悪臭や著しい熱分解性のないも
のが選ばれる。代表的なものとしては、たとえば、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジアセトン
アルコールなどのケトン又はケトアルコール類；テトラ
ヒドロフランのようなエーテル類；エチレングリコー
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレン
グルコールモノエチルエーテル、スルホラン、Ｎ−メチ
ル−２−ピロリドン、１，３−ジメチル−２−イミダゾ
リジノンなどの水溶性溶剤、更にはトルエン、キシレ
ン、クロルベンゼン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、
テトラクロロエチレンなどの水不溶性溶剤があげられ
る。これらの有機溶剤は単独でも、あるいは、混合物が
均一であれば２種以上混合して用いてもよい。２種以上
併用する場合は、水溶性溶剤と水不溶性溶剤を組み合せ
ても、あるいは水不溶性溶剤のみ、もしくは水溶性溶剤
のみであってもよい。
【０００８】又、フッ素含有脂肪族アルコール、例えば
ヘキサフルオロイソプロパノール、ヘキサフルオロブタ
ノールなどはＰＥＴを溶解もしくは膨潤させる性能を有
しているので、本発明の溶剤として単独あるいは他の有
機溶剤と併用して用いるのが好ましい。本発明のインク
において分散染料の含有量は、インク重量に対して１〜
２０重量％、好ましくは２〜１０重量％である。フッ素
含有脂肪族アルコールは、インク重量に対して０〜２０
重量％、好ましくは２〜１０重量％である。本発明のイ
ンクは分散性染料及びそれを溶解する１種以上の有機溶
剤からなるものであるが、これらの他に、分散染料の溶
解性を損なわない限り、インクに使用されてきた各種の
添加剤を添加することもできる。
ヘキサフルオロイソプロパノール、ヘキサフルオロブタ
ノールなどはＰＥＴを溶解もしくは膨潤させる性能を有
しているので、本発明の溶剤として単独あるいは他の有
機溶剤と併用して用いるのが好ましい。本発明のインク
において分散染料の含有量は、インク重量に対して１〜
２０重量％、好ましくは２〜１０重量％である。フッ素
含有脂肪族アルコールは、インク重量に対して０〜２０
重量％、好ましくは２〜１０重量％である。本発明のイ
ンクは分散性染料及びそれを溶解する１種以上の有機溶
剤からなるものであるが、これらの他に、分散染料の溶
解性を損なわない限り、インクに使用されてきた各種の
添加剤を添加することもできる。
【０００９】本発明のインクを用い布帛を捺染する方法
は、特に限られるものではなく、上記布帛に上記インク
の小滴をインクジェット法で着滴させる。通常の捺染で
は少なくとも２色以上のインクによる混色部を形成する
ことが好ましい。この場合、混色部の各色素の付着量の
合計は、０．０１〜１ｍｇ／ｃｍ2 、好ましくは０．０
１５〜０．６ｍｇ／ｃｍ2 、より好ましくは０．０２〜
０．４ｍｇ／ｃｍ2 である。この値は、インクの吐出量
とインク中の色素濃度を実測することにより求めること
ができる。色素の付着量が０．０１ｍｇ／ｃｍ2 未満で
は、高濃度の発色が難しい。又、１ｍｇ／ｃｍ2 を超え
る場合は、濃度、色再現範囲、染色安定性等の向上の顕
著な効果が認められない。かかるインクジェットプリン
トに用いるインクジェット方式は、従来公知のいずれの
インクジェット方式でもよいが、例えば、特開昭５４−
５９９３６号公報に記載されている方法で、熱エネルギ
ーの作用を受けたインクが急激な体積変化を生じ、この
状態変化による作用力によって、インクをノズルから吐
出させる方式、即ち、バブルジェット方式が好ましい。
は、特に限られるものではなく、上記布帛に上記インク
の小滴をインクジェット法で着滴させる。通常の捺染で
は少なくとも２色以上のインクによる混色部を形成する
ことが好ましい。この場合、混色部の各色素の付着量の
合計は、０．０１〜１ｍｇ／ｃｍ2 、好ましくは０．０
１５〜０．６ｍｇ／ｃｍ2 、より好ましくは０．０２〜
０．４ｍｇ／ｃｍ2 である。この値は、インクの吐出量
とインク中の色素濃度を実測することにより求めること
ができる。色素の付着量が０．０１ｍｇ／ｃｍ2 未満で
は、高濃度の発色が難しい。又、１ｍｇ／ｃｍ2 を超え
る場合は、濃度、色再現範囲、染色安定性等の向上の顕
著な効果が認められない。かかるインクジェットプリン
トに用いるインクジェット方式は、従来公知のいずれの
インクジェット方式でもよいが、例えば、特開昭５４−
５９９３６号公報に記載されている方法で、熱エネルギ
ーの作用を受けたインクが急激な体積変化を生じ、この
状態変化による作用力によって、インクをノズルから吐
出させる方式、即ち、バブルジェット方式が好ましい。
【００１０】上記方式は複数のノズルを有する記録ヘッ
ドを用いる場合、各ノズル間のインクの吐出速度のばら
つきが小さく、インクの吐出速度が５〜２０ｍ／ｓｅｃ
の範囲に集約されており、この速度で分散染料を含むイ
ンクが布帛に衝突した場合の着滴時の液滴の繊維に対す
る浸透の具合が最適となるためと思われる。本発明は、
かかる方式で長時間連続的にプリントを行ってもそのヒ
ーター上の異物の沈着や断線が発生せず、安定したプリ
ントが可能となる。更にかかるインクジェットプリント
方法において、特に高い効果を得る条件としては、吐出
液滴が２０〜２００ｐｌ、インク打込量が４〜４０ｎｌ
／ｍｍ2 、駆動周波数１．５ＫＨｚ以上、及びヘッド温
度３５〜６０℃が好ましい。
ドを用いる場合、各ノズル間のインクの吐出速度のばら
つきが小さく、インクの吐出速度が５〜２０ｍ／ｓｅｃ
の範囲に集約されており、この速度で分散染料を含むイ
ンクが布帛に衝突した場合の着滴時の液滴の繊維に対す
る浸透の具合が最適となるためと思われる。本発明は、
かかる方式で長時間連続的にプリントを行ってもそのヒ
ーター上の異物の沈着や断線が発生せず、安定したプリ
ントが可能となる。更にかかるインクジェットプリント
方法において、特に高い効果を得る条件としては、吐出
液滴が２０〜２００ｐｌ、インク打込量が４〜４０ｎｌ
／ｍｍ2 、駆動周波数１．５ＫＨｚ以上、及びヘッド温
度３５〜６０℃が好ましい。
【００１１】又、以上の様にして布帛上に付与されたイ
ンクは、引続き繊維への色素の染着工程を施す必要があ
る。この様な染着は、従来公知の方法でよい。染着法に
関しては、ＨＴスチーミング法またはサーモゾル法を用
いることが好ましい。さらにＨＴスチーミング法の場
合、１４０℃〜１８０℃で２分〜３０分間の処理条件の
場合が好ましく、１６０℃〜１８０℃で６分〜８分間の
処理条件の場合がより好ましい。サーモゾル法の場合
は、１６０℃〜２１０℃で１０秒〜５分の処理条件の場
合が好ましく、１８０℃〜２１０℃で２０秒〜２分の処
理条件の場合がより好ましい。
ンクは、引続き繊維への色素の染着工程を施す必要があ
る。この様な染着は、従来公知の方法でよい。染着法に
関しては、ＨＴスチーミング法またはサーモゾル法を用
いることが好ましい。さらにＨＴスチーミング法の場
合、１４０℃〜１８０℃で２分〜３０分間の処理条件の
場合が好ましく、１６０℃〜１８０℃で６分〜８分間の
処理条件の場合がより好ましい。サーモゾル法の場合
は、１６０℃〜２１０℃で１０秒〜５分の処理条件の場
合が好ましく、１８０℃〜２１０℃で２０秒〜２分の処
理条件の場合がより好ましい。
【００１２】本発明のインクを用いて捺染した場合は、
未染着の分散染料は殆どないか、あってもわずかである
ので、その除去工程としての布帛の洗浄工程は必要では
ない。又、本発明において用いた有機溶剤は、上記加熱
処理工程で蒸発除去されるかあるいは布帛を加熱処理後
水洗することで水層に除去される。また除去された有機
溶剤を回収することも可能である。本発明のインクは基
本的に均一溶解系であるため、保存安定性などが良好で
ある。また、プリンターのノズル部において目詰まりす
ることもなく、よしんば目詰まりを生じた場合でも、溶
剤により再溶解が容易であるためプリンターの吐出安定
性が良好で、保守も容易である。
未染着の分散染料は殆どないか、あってもわずかである
ので、その除去工程としての布帛の洗浄工程は必要では
ない。又、本発明において用いた有機溶剤は、上記加熱
処理工程で蒸発除去されるかあるいは布帛を加熱処理後
水洗することで水層に除去される。また除去された有機
溶剤を回収することも可能である。本発明のインクは基
本的に均一溶解系であるため、保存安定性などが良好で
ある。また、プリンターのノズル部において目詰まりす
ることもなく、よしんば目詰まりを生じた場合でも、溶
剤により再溶解が容易であるためプリンターの吐出安定
性が良好で、保守も容易である。
【００１３】
Ｃ．Ｉ．ディスパースイエロー １１４ ５部 メチルイソブチルケトン ９５部 合計 １００部 上記成分を混合し、溶解した。
【００１４】〔捺染〕ポリエステル１００％の織布を、
インクジェットプリンターＢＪＣ６１０（商品名、キャ
ノン（株）製）に上記インクを搭載してプリントを行っ
た。ついで１６０℃〜１７０℃で１０分間スチーミング
処理をして定着を行い、鮮明緑味イエローの染色物を得
た。次いで、この染色物１０部及び染色前の白布１０部
を、マルセル石ケン１部を含む水１００部中に浸漬し、
攪拌下、６０℃にて１時間処理した。その結果、黄色色
素の水中への移行及び白布への移行は共に認められず、
前記染色物において、非染着物のないことが確認され
た。
インクジェットプリンターＢＪＣ６１０（商品名、キャ
ノン（株）製）に上記インクを搭載してプリントを行っ
た。ついで１６０℃〜１７０℃で１０分間スチーミング
処理をして定着を行い、鮮明緑味イエローの染色物を得
た。次いで、この染色物１０部及び染色前の白布１０部
を、マルセル石ケン１部を含む水１００部中に浸漬し、
攪拌下、６０℃にて１時間処理した。その結果、黄色色
素の水中への移行及び白布への移行は共に認められず、
前記染色物において、非染着物のないことが確認され
た。
【００１５】実施例２ 〔インクの調製〕 Ｃ．Ｉ．ディスパースレッド ２８３ ８部 Ｎ−メチル−２−ピロリドン ３０部 エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート ５７部 ヘキサフルオロブタノール ５部 合計 １００部 上記成分を混合し溶解した。
【００１６】〔捺染〕上記インクを用い、実施例１と同
様の方法で、ポリエステル１００％の織布のプリントを
行った。ついで２００℃〜２１０℃で６０秒間サーモゾ
ル処理による定着を行い、ついで染色物を１０分間水に
浸漬した後とり出して乾燥した。鮮明レッドの染色物を
得た。実施例１と同様にして非染着物のないことが確認
された。
様の方法で、ポリエステル１００％の織布のプリントを
行った。ついで２００℃〜２１０℃で６０秒間サーモゾ
ル処理による定着を行い、ついで染色物を１０分間水に
浸漬した後とり出して乾燥した。鮮明レッドの染色物を
得た。実施例１と同様にして非染着物のないことが確認
された。
【００１７】実施例３ 〔インクの調製〕 Ｃ．Ｉ．ディスパースオレンジ ７３ ３部 Ｃ．Ｉ．ディスパースブルー ７９ ６部 Ｃ．Ｉ．ディスパースレッド ５４ １部 メチルエチルケトン ６０部 トルエン ２０部 シクロヘキサノン ８部 ヘキサフルオロイソプロパノール ２部 合計 １００部 上記成分を混合し溶解した。
【００１８】〔捺染〕ポリエステル７０％、綿３０％を
混紡した織布を用いる以外は実施例１と同様にして捺染
処理を行い濃い黒色の染色物を得た。ついで実施例１と
同様にして非染着物のないことが確認された。
混紡した織布を用いる以外は実施例１と同様にして捺染
処理を行い濃い黒色の染色物を得た。ついで実施例１と
同様にして非染着物のないことが確認された。
【００１９】
【発明の効果】本発明インクを用いて、インクジェット
方式によりポリエステル繊維の捺染を行った場合、分散
染料の布帛に対する染着率が極めて高く、捺染後の洗浄
を省略乃至は大幅に軽減することができる。また、本発
明のインクは、均一溶解系であるため保存安定性が良好
で、プリンターの吐出性も良好である。
方式によりポリエステル繊維の捺染を行った場合、分散
染料の布帛に対する染着率が極めて高く、捺染後の洗浄
を省略乃至は大幅に軽減することができる。また、本発
明のインクは、均一溶解系であるため保存安定性が良好
で、プリンターの吐出性も良好である。
Claims (2)
- 【請求項１】 分散染料を溶解した有機溶剤溶液からな
るインクジェット捺染用インク。 - 【請求項２】 含フッ素脂肪族アルコールを含有する請
求項１記載のインクジェット捺染用インク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32520996A JPH10158556A (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | インクジェット捺染用インク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32520996A JPH10158556A (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | インクジェット捺染用インク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10158556A true JPH10158556A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18174250
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32520996A Pending JPH10158556A (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | インクジェット捺染用インク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10158556A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006519888A (ja) * | 2003-03-07 | 2006-08-31 | インクテック カンパニー リミテッド | 多様な繊維素材に適用される捺染インク、その製造方法及びそれを用いた捺染方法 |
| JP2011246570A (ja) * | 2010-05-26 | 2011-12-08 | Seiko Epson Corp | インクジェット捺染用インク組成物およびインクジェット捺染方法 |
| US8840233B2 (en) | 2010-09-03 | 2014-09-23 | Seiko Epson Corporation | Ink jet recording-targeted non-aqueous ink composition, ink set, and ink jet recording method |
| US9056992B2 (en) | 2010-05-26 | 2015-06-16 | Seiko Epson Corporation | Nonaqueous ink composition for ink jet recording and ink jet recording method |
-
1996
- 1996-12-05 JP JP32520996A patent/JPH10158556A/ja active Pending
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