JPH10158516A - 含フッ素硬化性組成物 - Google Patents

含フッ素硬化性組成物

Info

Publication number
JPH10158516A
JPH10158516A JP8339049A JP33904996A JPH10158516A JP H10158516 A JPH10158516 A JP H10158516A JP 8339049 A JP8339049 A JP 8339049A JP 33904996 A JP33904996 A JP 33904996A JP H10158516 A JPH10158516 A JP H10158516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
fluorine
component
compound
divalent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8339049A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3413713B2 (ja
Inventor
Takashi Matsuda
高至 松田
Shinichi Sato
伸一 佐藤
Masatoshi Arai
正俊 荒井
Hirobumi Kinoshita
博文 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP33904996A priority Critical patent/JP3413713B2/ja
Priority to US08/984,188 priority patent/US6160074A/en
Publication of JPH10158516A publication Critical patent/JPH10158516A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3413713B2 publication Critical patent/JP3413713B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/02Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from cyclic ethers by opening of the heterocyclic ring
    • C08G65/32Polymers modified by chemical after-treatment
    • C08G65/329Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds
    • C08G65/336Polymers modified by chemical after-treatment with organic compounds containing silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/002Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from unsaturated compounds
    • C08G65/005Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from unsaturated compounds containing halogens
    • C08G65/007Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from unsaturated compounds containing halogens containing fluorine

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 (A)分子中に少なくとも2個のアルケ
ニル基を有し、主鎖中に2価のパーフルオロアルキレン
又はパーフルオロポリエーテル構造を有し、25℃の粘
度が25〜1,000,000cStの化合物、(B)
(1)で表される25℃の粘度が10〜5,000cS
tの含フッ素有機ケイ素化合物、(C)白金族金属化合
物を含有し、(B)成分を(A)成分中のアルケニル基
1モルに対しヒドロシリル基が0.5〜5モルとなる量
で配合した組成物。 Z−CH2CH2−(X)p−Rf−(X)p−CH2CH2
−Z …(1) 〔Xは独立に−CH2−,−CH2O−など,Rfは含フ
ッ素基基、pは0又は1。Zは式(HSiMe2O)b
SiR2 3-b−〕 【効果】 室温にて放置あるいは加熱するだけで容易に
硬化し得、特に耐溶剤性、耐薬品性及び耐熱性に優れ、
圧縮永久歪の小さい硬化物を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は室温で放置あるいは
加熱するだけで容易に硬化し得、耐溶剤性、耐薬品性及
び耐熱性に優れ、かつ、圧縮永久歪が小さい硬化物を与
える含フッ素硬化性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、含フッ素硬化性組成物は、各種分野で使用されてい
る。しかし、従来の上市されている含フッ素硬化性組成
物より得られる硬化物では、その耐溶剤性、耐薬品性が
十分でない場合が多く、より耐溶剤性、耐薬品性に優れ
た硬化物が望まれている。また、シール材、O−リング
などの用途によっては圧縮永久歪が小さいことが要望さ
れている。
【0003】本発明は上記要望に応えるためになされた
もので、耐溶剤性、耐薬品性に優れると共に、圧縮永久
歪の小さい硬化物を与える、直鎖状パーフルオロ化合物
と含フッ素オルガノ水素ポリシロキサンとを主成分とす
る含フッ素硬化性組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた
結果、分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、
かつ主鎖中に2価パーフルオロアルキレン又は2価パー
フルオロポリエーテル構造を有し、25℃における粘度
が25〜1,000,000cStである直鎖状パーフ
ルオロ化合物に下記一般式(1)で示される含フッ素オ
ルガノ水素シロキサンを特定量配合し、更に白金族金属
化合物を添加することにより、耐溶剤性、耐薬品性及び
耐熱性に優れている上、低圧縮永久歪を有する硬化物を
与える硬化性組成物が得られることを知見し、本発明を
なすに至ったものである。
【0005】即ち、本発明は、(A)分子中に少なくと
も2個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中に2価パーフ
ルオロアルキレン又は2価パーフルオロポリエーテル構
造を有し、25℃における粘度が25〜1,000,0
00cStである直鎖状パーフルオロ化合物、(B)下
記一般式(1)で表される25℃における粘度が10〜
5,000cStである含フッ素有機ケイ素化合物、
(C)触媒量の白金族金属化合物を含有し、かつ上記
(B)成分を(A)成分中のアルケニル基1モルに対し
ヒドロシリル基が0.5〜5モルとなるように配合する
ことを特徴とする含フッ素硬化性組成物を提供する。
【0006】
【化3】
【0007】この場合、上記(A)成分の直鎖状パーフ
ルオロ化合物としては、下記一般式(3)で示される化
合物が好適に用いられる。
【0008】
【化4】
【0009】以下、本発明につき更に詳述する。本発明
の硬化性組成物の第1成分〔(A)成分〕は、分子中に
少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中に2
価パーフルオロアルキレン又は2価パーフルオロポリエ
ーテル構造を有し、25℃における粘度が25〜1,0
00,000cStである直鎖状パーフルオロ化合物で
あり、このパーフルオロ化合物としては、例えば下記一
般式(3)で示されるものが挙げられる。
【0010】
【化5】
【0011】ここで、Rfは、2価パーフルオロアルキ
レン基又は2価パーフルオロポリエーテル基であり、特
に2価パーフルオロアルキレン基としては −Cm2m− (但し、m=1〜10、好ましくは2〜6である。)で
示されるものが好ましく、2価パーフルオロポリエーテ
ル基としては下記式で示されるものが好ましい。
【0012】
【化6】
【0013】次に、Qは下記一般式(4)、(5)又は
(6)で示される基である。
【0014】
【化7】
【0015】ここで、R1は水素原子又は置換又は非置
換の1価炭化水素基であり、置換又は非置換の1価炭化
水素基としては炭素数1〜12のものが好ましく、これ
らの基として具体的には、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、te
rt−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等
のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、
シクロヘプチル基等のシクロアルキル基、フェニル基、
トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基、ベ
ンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等の
アラルキル基あるいはこれらの基の水素原子の一部又は
全部をフッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子等で置換し
たクロロメチル基、ブロモエチル基、クロロプロピル
基、トリフルオロプロピル基、3,3,4,4,5,
5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル基等を挙げるこ
とができる。
【0016】R3は置換又は非置換の2価炭化水素基で
あり、これは炭素数1〜10、特に2〜6のものが好適
である。具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピ
レン基、メチルエチレン基、ブチレン基、へキサメチレ
ン基等のアルキレン基、シクロへキシレン基等のシクロ
アルキレン基、フェニレン基、トリレン基、キシリレン
基、ナフチレン基、ビフェニレン基等のアリーレン基、
あるいはこれらの水素原子の一部をハロゲン原子で置換
した基等を挙げることができる。なお、式(6)におい
て、2個のR3は互いに同一でも異なっていてもよい。
【0017】R4は結合途中に酸素原子、窒素原子、ケ
イ素原子及び硫黄原子の1種又は2種以上を介在させて
もよい置換又は非置換の2価炭化水素基、あるいは、下
記一般式(7)又は(8)で示される基である。
【0018】
【化8】
【0019】ここで、R4の式(7)、(8)で示され
る基において、R5の1価炭化水素基としては、R1で説
明した置換又は非置換の1価炭化水素基と同様のものが
挙げられる。また、R6の例として、置換又は非置換の
2価炭化水素基が挙げられるが、これは炭素数1〜2
0、特に1〜10の2価炭化水素基が好適であり、具体
的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、メチ
ルエチレン基、ブチレン基、へキサメチレン基等のアル
キレン基、シクロへキシレン基等のシクロアルキレン
基、フェニレン基、トリレン基、キシリレン基、ナフチ
レン基、ビフェニレン基等のアリーレン基、これらの基
の水素原子の一部をハロゲン原子等で置換した基、ある
いはこれらの置換又は非置換のアルキレン基、アリーレ
ン基の組合せなどが例示される。
【0020】また、R6の他の例として酸素原子、窒素
原子、ケイ素原子、硫黄原子の一種又は2種以上を主鎖
構造中に含む2価の基が挙げられる。
【0021】この場合、酸素原子は−O−、硫黄原子は
−S−、窒素原子は−NR−(Rは水素原子又は炭素数
1〜8、特に1〜6のアルキル基又はアリール基であ
る)などとして介在させることができ、またケイ素原子
はオルガノシロキサンを含有する基あるいはオルガノシ
リレン基として介在させることもでき、具体的には下記
の基を例示することができる。
【0022】
【化9】
【0023】一方、R4の結合途中に酸素原子、窒素原
子、ケイ素原子及び硫黄原子の1種又は2種以上を介在
させてもよい置換又は非置換の2価炭化水素基として
は、上記R6で説明した置換又は非置換の2価炭化水素
基及びこれに上記酸素原子、窒素原子、ケイ素原子、硫
黄原子介在基を介在させたものが示される。
【0024】上記式(4)、(5)、(6)により示さ
れる式(3)中のQとしては具体的に下記の基が例示さ
れる。なお、以下の一般式において、Meはメチル基、
Phはフェニル基を示す。
【0025】
【化10】
【0026】
【化11】
【0027】なお、上記式(3)においてaは0以上の
整数であり、従って、式(1)の含フッ素化合物は1分
子中に2価パーフルオロアルキレン基又は2価パーフル
オロポリエーテル基を1個以上含むものであるが、aは
好ましくは0〜10、特に0〜6の整数である。
【0028】次に、Xは、下記に挙げるものである。
【0029】
【化12】
【0030】また、pは0又は1であり、式(3)のパ
ーフルオロ化合物は両末端にビニル基、アリル基等を有
するものである。
【0031】上記(A)成分の直鎖状パーフルオロ化合
物は25℃での粘度が25〜1,000,000cSt
の範囲にあることが必要で、特に100〜60,000
cStであることが好ましい。粘度がこの範囲外である
ときは満足する特性を有するゴム硬化物を形成すること
が困難となったり、作業性が低下する等の不都合を生じ
るおそれがある。
【0032】次に、本発明の(B)成分の含フッ素有機
ケイ素化合物は、分子中に少なくとも4個のヒドロシリ
ル基を有し、かつ主鎖に2価パーフルオロ構造を有する
含フッ素有機ケイ素化合物である。具体的には、下記一
般式(1)で示されるものを挙げることができる。
【0033】
【化13】 ここで、Rf、X及びpについては上述した通りである
が、式(3)におけるRf、X及びpと式(1)におけ
るRf、X及びpとは互いに同一であっても異なってい
てもよい。
【0034】また、Zは下記一般式(2)で示される基
である。
【0035】
【化14】 ここで、R2 は置換又は非置換の1価炭化水素基であ
り、bは2又は3である。
【0036】上記R2の置換又は非置換の1価炭化水素
基としては、炭素数1〜8のものが好ましく、これらの
基として具体的には、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ter
t−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基等のアルキル基、シクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等のシ
クロアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基等
のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基等のアラ
ルキル基あるいはこれらの基の水素原子の一部又は全部
をフッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子等で置換したク
ロロメチル基、ブロモエチル基、クロロプロピル基、ト
リフルオロプロピル基、3,3,4,4,5,5,6,
6,6−ノナフルオロヘキシル基等を挙げることができ
る。
【0037】本発明の第3成分〔(C)成分〕にかかる
白金族金属化合物は、上記(A)成分と(B)成分との
付加反応(ヒドロシリル化反応)用触媒であり、硬化促
進剤として作用するものである。
【0038】ここで、白金族金属化合物は一般に貴金属
の化合物であり、高価格であることから、比較的入手し
やすい白金化合物がよく用いられる。
【0039】白金化合物としては、例えば塩化白金酸又
は塩化白金酸とエチレン等のオレフィンとの錯体、アル
コールやビニルシロキサンとの錯体、白金/シリカ又は
アルミナ又はカーボン等を例示することができるが、こ
れらに限定されるものではない。白金化合物以外の白金
族金属化合物としては、ロジウム、ルテニウム、イリジ
ウム、パラジウム系化合物も知られており、例えばRh
Cl(PPh33、RhCl(CO)(PPh32、R
hCl(C242、Ru3(CO)12、IrCl(C
O)(PPh32、Pd(PPh34等を例示すること
ができる。
【0040】これらの触媒の使用量は、特に制限される
ものではなく、触媒量で所望とする硬化速度を得ること
ができるが、経済的見地又は良好な硬化物を得るために
は、硬化性組成物全量に対して0.1〜1,000pp
m(白金族金属換算)、より好ましくは0.1〜500
ppm(同上)程度の範囲とするのがよい。
【0041】本発明の硬化性組成物には、その実用性を
高めるために種々の添加剤を必要に応じて添加すること
ができる。これら添加剤として具体的には、硬化性組成
物の硬化速度を制御する目的で加えるCH2=CH
(R)SiO単位(式中、Rは水素原子又は置換もしく
は非置換の1価炭化水素基である。)を含むポリシロキ
サン(特公昭48−10947号公報参照)及びアセチ
レン化合物(米国特許第3445420号及び特公昭5
4−3774号公報参照)、更に、重金属のイオン性化
合物(米国特許第3532649号参照)等を例示する
ことができる。
【0042】本発明の硬化性組成物には、硬化時におけ
る熱収縮の減少、硬化して得られる弾性体の熱膨脹率の
低下、熱安定性、耐候性、耐薬品性、難燃性あるいは機
械的強度を向上させたり、ガス透過率を下げる目的で充
填剤を添加してもよい。この場合、添加剤としては例え
ばヒュームドシリカ、石英粉末、ガラス繊維、カーボ
ン、酸化鉄、酸化チタン及び酸化セリウム等の金属酸化
物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の金属炭酸塩
を挙げることができる。更に必要に応じて適当な顔料、
染料あるいは酸化防止剤を添加することも可能である。
【0043】本発明の硬化性組成物の製造方法は特に制
限されず、上記成分を練り合わせることにより製造する
ことができる。また、(A)成分と(B)成分及び
(A)成分と(C)成分との2組成物とし、使用時に混
合するようにしてもよい。
【0044】また、得られた組成物を硬化させるには、
(A)成分の官能基の種類、(C)成分の触媒の種類な
どにより室温硬化も可能であるが、通常は組成物を10
0〜200℃にて数分から数時間程度の時間で硬化させ
ることが好ましい。
【0045】本発明の硬化性組成物を使用するに当た
り、その用途、目的に応じて該組成物を適当なフッ素系
溶剤、例えば、1,3−ビストリフルオロメチルベンゼ
ン、パーフルオロオクタン等を加えて所望の濃度に溶解
してから使用することもできる。
【0046】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限される
ものではない。
【0047】〔比較例1〕下記式(i)で示されるポリ
マー(粘度4,400cSt、平均分子量16,50
0、ビニル基量0.013モル/100g)100部に
{Si(CH332NHで処理された比表面積300
2/gの煙霧質シリカ20部を加え混合熱処理した
後、3本ロールミル上にて混合し、更に、エチニルシク
ロへキサノールの50%トルエン溶液を0.3部、塩化
白金酸を下記式(ii)で示される化合物で変性した触
媒のトルエン溶液(白金濃度0.5重量%)0.2部、
下記式(iii)で示される多官能の含フッ素水素シロ
キサン2.4部を加え、混合した。
【0048】次いで、得られた混合物を150℃、1時
間で硬化させ、その物理的性質を調べた。結果を表1に
示す。
【0049】
【化15】
【0050】〔比較例2〕上記式(i)で示されるポリ
マーの代わりに下記式(iv)で示されるポリマー(ビ
ニル基量0.013モル/100g)100部を用い、
上記と同様の表面処理煙霧質シリカ10部を用い、上記
式(iii)で示される多官能の含フッ素水素シロキサ
ンの代わりに下記式(v)で示される多官能の含フッ素
水素シロキサン2.5部を用いた以外は比較例1と同様
の操作を行い、硬化物を得た。その物理的性質を調べた
結果を表1に示す。
【0051】
【化16】
【0052】〔比較例3〕上記式(iii)で示される
多官能の含フッ素水素シロキサンの代わりに下記式(v
i)3.3部を用いた以外は比較例1と同様の操作を行
い、硬化物を得た。その物理的性質を調べた結果を表1
に示す。
【0053】
【化17】
【0054】〔実施例1〕比較例1の式(iii)の含
フッ素水素シロキサンの代わりに下記式(vii)の含
フッ素有機ケイ素化合物2.9部を添加した以外は比較
例1と同様に組成物を調製し、同条件にて得た硬化物に
ついて物理的性質を調べた。結果を表1に示す。
【0055】
【化18】
【0056】〔実施例2〕比較例2の式(v)の含フッ
素水素シロキサンの代わりに下記式(viii)の含フ
ッ素有機ケイ素化合物3.2部を添加した以外は比較例
2と同様に組成物を調製し、同条件にて得た硬化物につ
いて物理的性質を調べた。結果を表1に示す。
【0057】
【化19】
【0058】〔実施例3〕比較例3の式(vi)の含フ
ッ素水素シロキサンの代わりに下記式(ix)の含フッ
素有機ケイ素化合物2.2部を添加した以外は比較例3
と同様に組成物を調製し、同条件にて得た硬化物につい
て物理特性を調べた。結果を表1に示す。
【0059】
【化20】
【0060】
【表1】 *圧縮永久歪は線径4mmφのO−リングを使用し、2
5%圧縮,200℃,24hrの条件にて測定した。
【0061】表1において、比較例1及び2はヒドロシ
リル基がシロキサン結合を介して鎖状に連結された含フ
ッ素有機ケイ素化合物(架橋剤)を使用している。ま
た、比較例3はヒドロシリル基を3つ有する含フッ素有
機ケイ素化合物(架橋剤)を使用している。
【0062】一方、実施例は本発明の(B)成分にかか
る含フッ素有機ケイ素化合物(架橋剤)を使用した。ま
た、比較例1と実施例1、比較例2と実施例2、比較例
3と実施例3はそれぞれ架橋剤のみが異なる組成であ
る。従って、表1の結果から、本発明の組成物は、従来
の組成物に比べ、圧縮永久歪が小さい硬化物を与えるこ
とがわかる。
【0063】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物は、室温にて放置
あるいは加熱するだけで容易に硬化し得、特に耐溶剤
性、耐薬品性及び耐熱性に優れ、圧縮永久歪の小さい硬
化物を与えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 正俊 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 木下 博文 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)分子中に少なくとも2個のアルケ
    ニル基を有し、かつ主鎖中に2価パーフルオロアルキレ
    ン又は2価パーフルオロポリエーテル構造を有し、25
    ℃における粘度が25〜1,000,000cStであ
    る直鎖状パーフルオロ化合物、(B)下記一般式(1) 【化1】 で表される25℃の粘度が10〜5,000cStであ
    る含フッ素有機ケイ素化合物、(C)触媒量の白金族金
    属化合物を含有し、かつ上記(B)成分を(A)成分中
    のアルケニル基1モルに対しヒドロシリル基が0.5〜
    5モルとなる量で配合することを特徴とする含フッ素硬
    化性組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分の直鎖状パーフルオロ化合物
    が、下記一般式(3) 【化2】 で示される化合物である請求項1記載の組成物。
JP33904996A 1996-12-04 1996-12-04 含フッ素硬化性組成物 Expired - Fee Related JP3413713B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33904996A JP3413713B2 (ja) 1996-12-04 1996-12-04 含フッ素硬化性組成物
US08/984,188 US6160074A (en) 1996-12-04 1997-12-03 Fluorine-containing curable compositions

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33904996A JP3413713B2 (ja) 1996-12-04 1996-12-04 含フッ素硬化性組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10158516A true JPH10158516A (ja) 1998-06-16
JP3413713B2 JP3413713B2 (ja) 2003-06-09

Family

ID=18323781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33904996A Expired - Fee Related JP3413713B2 (ja) 1996-12-04 1996-12-04 含フッ素硬化性組成物

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6160074A (ja)
JP (1) JP3413713B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3573191B2 (ja) * 1998-06-22 2004-10-06 信越化学工業株式会社 フッ素ゴム組成物及びその製造方法
JP3562578B2 (ja) * 2000-10-04 2004-09-08 信越化学工業株式会社 硬化性組成物
JP2002194201A (ja) * 2000-12-22 2002-07-10 Shin Etsu Chem Co Ltd 硬化性フルオロポリエーテル系ゴム組成物
US6673876B2 (en) 2001-02-20 2004-01-06 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Fluorinated curable compositions
US6778753B2 (en) * 2001-07-25 2004-08-17 E. I. Du Pont De Nemours And Company Halogenated optical polymer composition
JP4231997B2 (ja) * 2002-11-19 2009-03-04 信越化学工業株式会社 硬化性フルオロポリエーテル系ゴム組成物及びゴム製品
US20060100343A1 (en) * 2004-11-10 2006-05-11 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Fluororubber/silicone rubber blend and molded rubber articles

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0573283B1 (en) * 1992-06-02 1997-10-08 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Fluorine-containing organopolysiloxane composition
US5300613A (en) * 1992-06-02 1994-04-05 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Fluorine-containing organosilicon compounds
JP2782406B2 (ja) * 1993-02-09 1998-07-30 信越化学工業株式会社 室温硬化性組成物
JP2954444B2 (ja) * 1993-03-12 1999-09-27 信越化学工業株式会社 室温硬化性組成物
DE69529097T2 (de) * 1994-06-23 2003-09-11 Shinetsu Chemical Co Vernetzbare Zusammensetzungen, die organische Fluorverbindungen enthalten
EP0745604A3 (en) * 1995-05-29 1998-07-29 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Room temperature curable fluoropolymer composition; and fluorine-containing organosilicon compounds, a method of producing the same, and room temperature curable silicone composition containing the same

Also Published As

Publication number Publication date
US6160074A (en) 2000-12-12
JP3413713B2 (ja) 2003-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2990646B2 (ja) 硬化性組成物
JP3239717B2 (ja) 硬化性組成物
JP3666575B2 (ja) 硬化性フルオロポリエーテルゴム組成物
US6517946B2 (en) Curable composition
JP4016239B2 (ja) 硬化性フルオロポリエーテル系ゴム組成物
JP2002212425A (ja) 硬化性組成物
JP2000248166A (ja) 硬化性フルオロポリエーテル系ゴム組成物
EP0527008B1 (en) Curable silicone composition
JP2002105319A (ja) 硬化性組成物
JP3743495B2 (ja) 硬化性フルオロポリエーテルゴム組成物
JP4269127B2 (ja) 硬化性組成物
EP0688762A2 (en) Organic fluorine compounds and curable compositions containing them
JPH10158516A (ja) 含フッ素硬化性組成物
JP3298413B2 (ja) 硬化性組成物
JPH11116684A (ja) 硬化性組成物
JP2954444B2 (ja) 室温硬化性組成物
JPH115902A (ja) 硬化性シリコーンゴム組成物
JP3454095B2 (ja) 液状硬化性組成物
JP3617577B2 (ja) 硬化性組成物
JP3077536B2 (ja) 硬化性組成物
JP3835536B2 (ja) 含フッ素硬化性組成物
JP3036385B2 (ja) 硬化性組成物
JP2002327110A (ja) 硬化性フルオロポリエーテル系ゴム組成物
JP3674680B2 (ja) 硬化性フルオロポリエーテルゴム組成物
JP3962894B2 (ja) 硬化性フルオロポリエーテルゴム組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees