JPH10158430A - ミクロセル含浸複合体及びその製造方法 - Google Patents
ミクロセル含浸複合体及びその製造方法Info
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- JPH10158430A JPH10158430A JP33905396A JP33905396A JPH10158430A JP H10158430 A JPH10158430 A JP H10158430A JP 33905396 A JP33905396 A JP 33905396A JP 33905396 A JP33905396 A JP 33905396A JP H10158430 A JPH10158430 A JP H10158430A
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- Japan
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- styrene
- block copolymer
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Graft Or Block Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 シンジオタクティックポリ(ビニル系芳
香族炭化水素)ブロック1〜80重量%とゴム状エラス
トマーブロック99〜20重量%とからなるブロック共
重合体に低分子材料を混合して得られるブロック共重合
体組成物より上記低分子材料を除去することによって得
られ、骨格の平均径が10μm以下、セルの平均径が8
0μm以下の三次元連続網状骨格から構成されるミクロ
多孔質体に常温で液体又は固体の機能性材料を内蔵させ
てなることを特徴とするミクロセル含浸複合体。 【効果】 本発明のミクロセル含浸複合体は、室温で液
状又は固体の機能性材料を保持性よく内蔵できると共
に、機能性材料の徐放性に優れ、様々な用途分野に応用
が可能である。また、本発明のミクロセル含浸複合体の
製造方法によれば、かかるミクロセル含浸複合体を容易
かつ確実に製造することができる。
香族炭化水素)ブロック1〜80重量%とゴム状エラス
トマーブロック99〜20重量%とからなるブロック共
重合体に低分子材料を混合して得られるブロック共重合
体組成物より上記低分子材料を除去することによって得
られ、骨格の平均径が10μm以下、セルの平均径が8
0μm以下の三次元連続網状骨格から構成されるミクロ
多孔質体に常温で液体又は固体の機能性材料を内蔵させ
てなることを特徴とするミクロセル含浸複合体。 【効果】 本発明のミクロセル含浸複合体は、室温で液
状又は固体の機能性材料を保持性よく内蔵できると共
に、機能性材料の徐放性に優れ、様々な用途分野に応用
が可能である。また、本発明のミクロセル含浸複合体の
製造方法によれば、かかるミクロセル含浸複合体を容易
かつ確実に製造することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ、接着剤、
芳香剤、薬効成分等の機能性材料をミクロで均一な三次
元連続網状骨格内に内蔵させて、これらの物質の滲みだ
しや徐放性を利用するミクロセル含浸複合体及びその製
造方法に関する。
芳香剤、薬効成分等の機能性材料をミクロで均一な三次
元連続網状骨格内に内蔵させて、これらの物質の滲みだ
しや徐放性を利用するミクロセル含浸複合体及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】周知の
通り、一般的な多孔質材料は、ポリウレタンフォームや
プラスチックフォーム、更にスポンジに代表されるよう
に、反応時の気泡生成や発泡剤の投入、窒素ガスや炭酸
ガスの注入及び機械的撹拌によって材料を発泡させるこ
とによって製造されている。
通り、一般的な多孔質材料は、ポリウレタンフォームや
プラスチックフォーム、更にスポンジに代表されるよう
に、反応時の気泡生成や発泡剤の投入、窒素ガスや炭酸
ガスの注入及び機械的撹拌によって材料を発泡させるこ
とによって製造されている。
【0003】しかしながら、このような方法は、製法的
には簡単であるが、発泡によって得られるセル(気泡)
がかなり大きく、ミクロなセルを得ることは困難であ
る。
には簡単であるが、発泡によって得られるセル(気泡)
がかなり大きく、ミクロなセルを得ることは困難であ
る。
【0004】このため、例えばインキ、薬効成分等の機
能性材料を従来の多孔質材料に含浸させて、これらの機
能性材料を徐々に滲みだしや放散させようとする場合に
は、セルが大きく保持性が不十分であるため、徐放性を
期待できないものであった。
能性材料を従来の多孔質材料に含浸させて、これらの機
能性材料を徐々に滲みだしや放散させようとする場合に
は、セルが大きく保持性が不十分であるため、徐放性を
期待できないものであった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、種々の機能性材料を多量に内蔵することができると
共に、内蔵した機能性材料を徐々に放出することができ
る保持性及び徐放性に優れたミクロセル含浸複合体及び
その製造方法を提供することを目的とする。
で、種々の機能性材料を多量に内蔵することができると
共に、内蔵した機能性材料を徐々に放出することができ
る保持性及び徐放性に優れたミクロセル含浸複合体及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた
結果、シンジオタクティックポリ(ビニル系芳香族炭化
水素)ブロック1〜80%(重量%、以下同じ)とゴム
状エラストマーブロック99〜20%とからなるブロッ
ク共重合体に低分子材料を混合してブロック共重合体組
成物を得、次いでこの組成物から低分子材料を除去した
後、この低分子材料が除去された空隙に常温で液体又は
固体の機能性材料を充容させることにより、上記ブロッ
ク共重合体から形成され、骨格の平均径が10μm以
下、セルの平均径が80μm以下の三次元連続網状骨格
から構成されるミクロ多孔質体に常温で液体又は固体の
機能性材料を内蔵したミクロセル含浸複合体が得られる
こと、この三次元連続網状骨格のセルが非常に密でかつ
均一であり、このため内蔵した機能性材料の保持性に優
れると共に、徐放性に優れ、この特性を利用して機能性
材料としてインキ、薬剤、芳香成分等の広範囲のものを
選択することにより、印字部材、薬用被覆剤、芳香剤等
として徐放性に優れた複合体が得られることを見い出
し、本発明をなすに至ったものである。
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた
結果、シンジオタクティックポリ(ビニル系芳香族炭化
水素)ブロック1〜80%(重量%、以下同じ)とゴム
状エラストマーブロック99〜20%とからなるブロッ
ク共重合体に低分子材料を混合してブロック共重合体組
成物を得、次いでこの組成物から低分子材料を除去した
後、この低分子材料が除去された空隙に常温で液体又は
固体の機能性材料を充容させることにより、上記ブロッ
ク共重合体から形成され、骨格の平均径が10μm以
下、セルの平均径が80μm以下の三次元連続網状骨格
から構成されるミクロ多孔質体に常温で液体又は固体の
機能性材料を内蔵したミクロセル含浸複合体が得られる
こと、この三次元連続網状骨格のセルが非常に密でかつ
均一であり、このため内蔵した機能性材料の保持性に優
れると共に、徐放性に優れ、この特性を利用して機能性
材料としてインキ、薬剤、芳香成分等の広範囲のものを
選択することにより、印字部材、薬用被覆剤、芳香剤等
として徐放性に優れた複合体が得られることを見い出
し、本発明をなすに至ったものである。
【0007】従って、本発明は、(A)シンジオタクテ
ィックポリ(ビニル系芳香族炭化水素)ブロック1〜8
0%とゴム状エラストマーブロック99〜20%とから
なるブロック共重合体に低分子材料を混合して得られる
ブロック共重合体組成物より上記低分子材料を除去する
ことによって得られ、骨格の平均径が10μm以下、セ
ルの平均径が80μm以下の三次元連続網状骨格から構
成されるミクロ多孔質体に常温で液体又は固体の機能性
材料を内蔵させてなることを特徴とするミクロセル含浸
複合体、及び(B)シンジオタクティックポリ(ビニル
系芳香族炭化水素)ブロック1〜80%とゴム状エラス
トマーブロック99〜20%とからなるブロック共重合
体に低分子材料を混合してブロック共重合体組成物を
得、次いでこの組成物から低分子材料を除去した後、こ
の低分子材料が除去された空隙に常温で液体又は固体の
機能性材料を充容させることを特徴とするミクロセル含
浸複合体の製造方法を提供する。
ィックポリ(ビニル系芳香族炭化水素)ブロック1〜8
0%とゴム状エラストマーブロック99〜20%とから
なるブロック共重合体に低分子材料を混合して得られる
ブロック共重合体組成物より上記低分子材料を除去する
ことによって得られ、骨格の平均径が10μm以下、セ
ルの平均径が80μm以下の三次元連続網状骨格から構
成されるミクロ多孔質体に常温で液体又は固体の機能性
材料を内蔵させてなることを特徴とするミクロセル含浸
複合体、及び(B)シンジオタクティックポリ(ビニル
系芳香族炭化水素)ブロック1〜80%とゴム状エラス
トマーブロック99〜20%とからなるブロック共重合
体に低分子材料を混合してブロック共重合体組成物を
得、次いでこの組成物から低分子材料を除去した後、こ
の低分子材料が除去された空隙に常温で液体又は固体の
機能性材料を充容させることを特徴とするミクロセル含
浸複合体の製造方法を提供する。
【0008】以下、本発明について更に詳しく説明する
と、本発明のミクロセル含浸複合体は、上述したように
三次元連続網状骨格から構成されるミクロ多孔質体に常
温で液体又は固体の機能性材料を内蔵させたものであ
る。
と、本発明のミクロセル含浸複合体は、上述したように
三次元連続網状骨格から構成されるミクロ多孔質体に常
温で液体又は固体の機能性材料を内蔵させたものであ
る。
【0009】このミクロ多孔質体は、内部連通空間を有
する三次元連続網状骨格構造であり、この三次元連続網
状骨格構造がシンジオタクティックポリ(ビニル系芳香
族炭化水素)ブロックとゴム状エラストマーブロックと
からなるブロック共重合体により形成されたものであ
る。
する三次元連続網状骨格構造であり、この三次元連続網
状骨格構造がシンジオタクティックポリ(ビニル系芳香
族炭化水素)ブロックとゴム状エラストマーブロックと
からなるブロック共重合体により形成されたものであ
る。
【0010】本発明で用いられるポリ(ビニル系芳香族
炭化水素)としては、シンジオタクティック立体化学構
造を有するスチレン系ポリマーが好適であり、これはC
−C結合からなる主鎖に対し、フェニル基が側鎖として
反対位置に交互に結合しているものである。なお、立体
規則度は、カーボン同位体を用いる核磁気共鳴法(13C
−NMR法)によって定量される。13C−NMR法によ
って定量された立体規則度は、互いに連続的に結合する
構造単位、即ち2個の構造単位が互いに結合しているジ
アド(diad)、3個の構造単位が互いに結合してい
るトリアド(triad)、5個の構造単位が互いに結
合しているペンタド(pentad)の割合によって示
される。
炭化水素)としては、シンジオタクティック立体化学構
造を有するスチレン系ポリマーが好適であり、これはC
−C結合からなる主鎖に対し、フェニル基が側鎖として
反対位置に交互に結合しているものである。なお、立体
規則度は、カーボン同位体を用いる核磁気共鳴法(13C
−NMR法)によって定量される。13C−NMR法によ
って定量された立体規則度は、互いに連続的に結合する
構造単位、即ち2個の構造単位が互いに結合しているジ
アド(diad)、3個の構造単位が互いに結合してい
るトリアド(triad)、5個の構造単位が互いに結
合しているペンタド(pentad)の割合によって示
される。
【0011】シンジオタクティック構造を有するスチレ
ン系ポリマーとしては、ポリスチレン、ポリアルキルス
チレン、ポリハロゲン化スチレン、ポリハロゲン化アル
キルスチレン、ポリアルコキシスチレン、ポリビニルベ
ンゾエート、これらの水素化ポリマー、これらの混合
物、上記ポリマーを主成分とする共重合体などが挙げら
れ、上記13C−NMR法によって測定されたシンジオ立
体規則性が、少なくとも75%、より好ましくは少なく
とも85%のラセミジアドの割合を有するか、又は少な
くとも30%、より好ましくは少なくとも50%のラセ
ミペンタドの割合を有することが好ましい。
ン系ポリマーとしては、ポリスチレン、ポリアルキルス
チレン、ポリハロゲン化スチレン、ポリハロゲン化アル
キルスチレン、ポリアルコキシスチレン、ポリビニルベ
ンゾエート、これらの水素化ポリマー、これらの混合
物、上記ポリマーを主成分とする共重合体などが挙げら
れ、上記13C−NMR法によって測定されたシンジオ立
体規則性が、少なくとも75%、より好ましくは少なく
とも85%のラセミジアドの割合を有するか、又は少な
くとも30%、より好ましくは少なくとも50%のラセ
ミペンタドの割合を有することが好ましい。
【0012】なお、上記ポリアルキルスチレンとして
は、ポリメチルスチレン、ポリエチルスチレン、ポリイ
ソプロピルスチレン、ポリtert−ブチルスチレン、
ポリフェニルスチレン、ポリビニルナフタレン、ポリビ
ニルスチレンなどが例示される。また、ポリハロゲン化
スチレンとしては、ポリクロロスチレン、ポリブロモス
チレン、ポリフルオロスチレンなどが例示され、ポリハ
ロゲン化アルキルスチレンとしては、ポリクロロメチル
スチレンなどが例示され、ポリアルコキシスチレンとし
ては、ポリメトキシスチレン、ポリエトキシスチレンな
どが例示される。
は、ポリメチルスチレン、ポリエチルスチレン、ポリイ
ソプロピルスチレン、ポリtert−ブチルスチレン、
ポリフェニルスチレン、ポリビニルナフタレン、ポリビ
ニルスチレンなどが例示される。また、ポリハロゲン化
スチレンとしては、ポリクロロスチレン、ポリブロモス
チレン、ポリフルオロスチレンなどが例示され、ポリハ
ロゲン化アルキルスチレンとしては、ポリクロロメチル
スチレンなどが例示され、ポリアルコキシスチレンとし
ては、ポリメトキシスチレン、ポリエトキシスチレンな
どが例示される。
【0013】上記スチレン系ポリマーとしては、特に、
ポリスチレン、ポリp−メチルスチレン、ポリm−メチ
ルスチレン、ポリp−tert−ブチルスチレン、ポリ
p−クロロスチレン、ポリm−クロロスチレン、ポリp
−フルオロスチレン、水素化ポリスチレン及びこれらの
構造単位を含むコポリマーが好ましいものとして挙げら
れる。上記シンジオタクティックポリスチレンを得るた
めに用いられる好適なモノマーとしては、スチレン、α
−メチルスチレン、p−メチルスチレン、これらの混合
物などが挙げられ、これらのスチレン系モノマーを重合
することによって得られるシンジオタクティックポリス
チレンがより好ましい。
ポリスチレン、ポリp−メチルスチレン、ポリm−メチ
ルスチレン、ポリp−tert−ブチルスチレン、ポリ
p−クロロスチレン、ポリm−クロロスチレン、ポリp
−フルオロスチレン、水素化ポリスチレン及びこれらの
構造単位を含むコポリマーが好ましいものとして挙げら
れる。上記シンジオタクティックポリスチレンを得るた
めに用いられる好適なモノマーとしては、スチレン、α
−メチルスチレン、p−メチルスチレン、これらの混合
物などが挙げられ、これらのスチレン系モノマーを重合
することによって得られるシンジオタクティックポリス
チレンがより好ましい。
【0014】本発明に用いられるスチレン系ポリマーの
分子量は特に制限されないが、好ましくは重量平均分子
量が1,000〜1,000,000、より好ましくは
5,000〜500,000である。なお、スチレン系
ポリマーの分子量の広さを表す分子量分布も特に制限は
なく、広くてもよい。スチレン系ポリマーの重量平均分
子量が1,000より低いと、得られる組成物が熱的及
び機械的特性に劣るため好ましくない。
分子量は特に制限されないが、好ましくは重量平均分子
量が1,000〜1,000,000、より好ましくは
5,000〜500,000である。なお、スチレン系
ポリマーの分子量の広さを表す分子量分布も特に制限は
なく、広くてもよい。スチレン系ポリマーの重量平均分
子量が1,000より低いと、得られる組成物が熱的及
び機械的特性に劣るため好ましくない。
【0015】また、スチレン系ポリマーの融点は150
℃以上、より好ましくは200℃以上とすることが、ブ
ロック共重合体が高温用途に有効に使用される点から好
ましい。
℃以上、より好ましくは200℃以上とすることが、ブ
ロック共重合体が高温用途に有効に使用される点から好
ましい。
【0016】シンジオタクティック構造を有するスチレ
ン系ポリマーは公知の方法によって製造し得、例えば、
所望のスチレン系ポリマーを得るのに対応するスチレン
系モノマーを適当な溶剤の存在下に、チタン化合物及び
水とトリアルキルアルミニウムとの縮合物を含む触媒を
用いて重合する方法(特開昭62−187708号公
報)を採用し得る。また、特開平1−46912号公報
記載の方法に従って、ポリハロゲン化アルキルスチレン
及びその水素化物を製造することもできる。
ン系ポリマーは公知の方法によって製造し得、例えば、
所望のスチレン系ポリマーを得るのに対応するスチレン
系モノマーを適当な溶剤の存在下に、チタン化合物及び
水とトリアルキルアルミニウムとの縮合物を含む触媒を
用いて重合する方法(特開昭62−187708号公
報)を採用し得る。また、特開平1−46912号公報
記載の方法に従って、ポリハロゲン化アルキルスチレン
及びその水素化物を製造することもできる。
【0017】一方、ゴム状エラストマーブロックは、共
役ジエン/ビニル系芳香族ブロック又はジエン系エラス
トマーやこれらの水添化物が好ましい。具体的には、ポ
リブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、ス
チレン−イソプレン共重合体ゴム、スチレン−イソプレ
ン−ブタジエン共重合体ゴムなどが挙げられる。この場
合、これら共重合体としては、ランダムスチレン−ブタ
ジエン共重合体、テーパード(tapered)スチレ
ン−ブタジエン共重合体、マイクロブロックスチレン−
ブタジエン共重合体、ランダムスチレン−イソプレン共
重合体、テーパード(tapered)スチレン−イソ
プレン共重合体、ランダムスチレン−ブタジエン−イソ
プレン共重合体などを含む。
役ジエン/ビニル系芳香族ブロック又はジエン系エラス
トマーやこれらの水添化物が好ましい。具体的には、ポ
リブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、ス
チレン−イソプレン共重合体ゴム、スチレン−イソプレ
ン−ブタジエン共重合体ゴムなどが挙げられる。この場
合、これら共重合体としては、ランダムスチレン−ブタ
ジエン共重合体、テーパード(tapered)スチレ
ン−ブタジエン共重合体、マイクロブロックスチレン−
ブタジエン共重合体、ランダムスチレン−イソプレン共
重合体、テーパード(tapered)スチレン−イソ
プレン共重合体、ランダムスチレン−ブタジエン−イソ
プレン共重合体などを含む。
【0018】これらの中では、ランダムスチレン−ブタ
ジエン共重合体、テーパードスチレン−ブタジエン共重
合体、カリウムタイプのランダム化剤を用いて得られる
マイクロブロックスチレン−ブタジエン共重合体が好ま
しい。
ジエン共重合体、テーパードスチレン−ブタジエン共重
合体、カリウムタイプのランダム化剤を用いて得られる
マイクロブロックスチレン−ブタジエン共重合体が好ま
しい。
【0019】なお、ゴム状エラストマーブロックは、ジ
エンモノマーに由来する単位中のビニル量又は3,4−
イソプレン量は20%以下であることが好ましい。ま
た、スチレン共重合体の場合、共重合体中のスチレン部
分の含有量は1〜50%、特に1〜40%であることが
低分子材料のブリードや組成物の強度などの点から好ま
しい。
エンモノマーに由来する単位中のビニル量又は3,4−
イソプレン量は20%以下であることが好ましい。ま
た、スチレン共重合体の場合、共重合体中のスチレン部
分の含有量は1〜50%、特に1〜40%であることが
低分子材料のブリードや組成物の強度などの点から好ま
しい。
【0020】本発明において、ブロック共重合体は、上
記シンジオタクティックポリ(ビニル系芳香族炭化水
素)ブロックとゴム状エラストマーブロックとからなる
が、その比率は前者が1〜80%、特に10〜50%、
後者が99〜20%、特に90〜50%である。シンジ
オタクティックポリ(ビニル系芳香族炭化水素)ブロッ
クが少なすぎると耐熱性に劣り、多すぎると流動性が低
下して成形性に劣る場合が生じる。
記シンジオタクティックポリ(ビニル系芳香族炭化水
素)ブロックとゴム状エラストマーブロックとからなる
が、その比率は前者が1〜80%、特に10〜50%、
後者が99〜20%、特に90〜50%である。シンジ
オタクティックポリ(ビニル系芳香族炭化水素)ブロッ
クが少なすぎると耐熱性に劣り、多すぎると流動性が低
下して成形性に劣る場合が生じる。
【0021】なお、上記ブロック共重合体は、片末端又
は両末端にシンジオタクティックポリ(ビニル系芳香族
炭化水素)ブロックを有することが好ましい。該ブロッ
クが末端でないと組成物の強度、伸びが低下するおそれ
がある。
は両末端にシンジオタクティックポリ(ビニル系芳香族
炭化水素)ブロックを有することが好ましい。該ブロッ
クが末端でないと組成物の強度、伸びが低下するおそれ
がある。
【0022】また、上記ブロック共重合体の重量平均分
子量は、100,000〜300,000であることが
好ましい。
子量は、100,000〜300,000であることが
好ましい。
【0023】本発明にかかるブロック共重合体は、例え
ば水酸基、カルボキシル基などの親水基や、ニトロ基等
の親油基をつけて変性し、その特性を変えることも用途
によっては有効である。
ば水酸基、カルボキシル基などの親水基や、ニトロ基等
の親油基をつけて変性し、その特性を変えることも用途
によっては有効である。
【0024】なお、本発明においては、上記ブロック共
重合体以外の重合体を上記ブロック共重合体と混合して
用いてもよく、このような重合体としては、例えば、ポ
リブタジエンとブタジエン−スチレンランダム共重合体
とのブロック共重合体を水添して得られるポリエチレン
とエチレン−スチレンランダム共重合体、ポリブタジエ
ンとポリスチレンとのブロック共重合体、或いはポリブ
タジエンとポリスチレンとのブロック共重合体を水添し
て得られるポリエチレンとポリスチレンとのブロック共
重合体等を挙げることができ、上記ブロック共重合体1
00重量部に対して100〜1,500重量部の範囲で
使用することができる。
重合体以外の重合体を上記ブロック共重合体と混合して
用いてもよく、このような重合体としては、例えば、ポ
リブタジエンとブタジエン−スチレンランダム共重合体
とのブロック共重合体を水添して得られるポリエチレン
とエチレン−スチレンランダム共重合体、ポリブタジエ
ンとポリスチレンとのブロック共重合体、或いはポリブ
タジエンとポリスチレンとのブロック共重合体を水添し
て得られるポリエチレンとポリスチレンとのブロック共
重合体等を挙げることができ、上記ブロック共重合体1
00重量部に対して100〜1,500重量部の範囲で
使用することができる。
【0025】一方、上記ブロック共重合体に添加、保持
される低分子材料は、固体でも液体でもよく、用途に応
じて種々のものが使用可能であるが、特に数平均分子量
が20,000未満、好ましくは10,000以下、更
に好ましくは5,000以下の低分子材料が好適に用い
られる。具体的には、下記のものを例示することができ
る。
される低分子材料は、固体でも液体でもよく、用途に応
じて種々のものが使用可能であるが、特に数平均分子量
が20,000未満、好ましくは10,000以下、更
に好ましくは5,000以下の低分子材料が好適に用い
られる。具体的には、下記のものを例示することができ
る。
【0026】軟化剤:鉱物油系、植物油系、合成系な
どの各種ゴム用、或いは樹脂用軟化剤。鉱物油系として
は、アロマティック系、ナフテン系、パラフィン系等の
プロセス油などが用いられ、またシリコーンオイルも好
適に用いられる。植物油としては、ひまし油、綿実油、
あまに油、菜種油、大豆油、パーム油、やし油、落花生
油、木ろう、パインオイル、オリーブ油など。 可塑剤:フタル酸エステル、フタル酸混基エステル、
脂肪族二塩基酸エステル、グリコールエステル、脂肪酸
エステル、リン酸エステル、ステアリン酸エステル等の
各種エステル系可塑剤、エポキシ系可塑剤、その他プラ
スチック用可塑剤、又はフタレート系、アジペート系、
セバケート系、フォスフェート系、ポリエーテル系、ポ
リエステル系などのNBR用可塑剤。 粘着付与剤:クマロン樹脂、クマロン−インデン樹
脂、フェノールテルピン樹脂、石油系炭化水素、ロジン
誘導体等の各種粘着付与剤(タッキファイヤー)。 オリゴマー:クラウンエーテル、含フッ素オリゴマ
ー、ポリブテン、キシレン樹脂、塩化ゴム、ポリエチレ
ンワックス、石油樹脂、ロジンエステルゴム、ポリアル
キレングリコールジアクリレート、液状ゴム(ポリブタ
ジエン、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−アク
リロニトリルゴム、ポリクロロプレン等)、シリコーン
系オリゴマー、ポリ−α−オレフィン等の各種オリゴマ
ー。 滑剤:パラフィン、ワックス等の炭化水素系滑剤、高
級脂肪酸、オキシ脂肪酸等の脂肪酸系滑剤、脂肪酸アミ
ド、アルキレンビス脂肪酸アミド等の脂肪酸アミド系滑
剤、脂肪酸低級アルコールエステル、脂肪酸多価アルコ
ールエステル、脂肪アルコール、多価アルコール、ポリ
グリコール、ポリグリセロール等のアルコール系滑剤、
金属石鹸、混合系滑剤等の各種滑剤。
どの各種ゴム用、或いは樹脂用軟化剤。鉱物油系として
は、アロマティック系、ナフテン系、パラフィン系等の
プロセス油などが用いられ、またシリコーンオイルも好
適に用いられる。植物油としては、ひまし油、綿実油、
あまに油、菜種油、大豆油、パーム油、やし油、落花生
油、木ろう、パインオイル、オリーブ油など。 可塑剤:フタル酸エステル、フタル酸混基エステル、
脂肪族二塩基酸エステル、グリコールエステル、脂肪酸
エステル、リン酸エステル、ステアリン酸エステル等の
各種エステル系可塑剤、エポキシ系可塑剤、その他プラ
スチック用可塑剤、又はフタレート系、アジペート系、
セバケート系、フォスフェート系、ポリエーテル系、ポ
リエステル系などのNBR用可塑剤。 粘着付与剤:クマロン樹脂、クマロン−インデン樹
脂、フェノールテルピン樹脂、石油系炭化水素、ロジン
誘導体等の各種粘着付与剤(タッキファイヤー)。 オリゴマー:クラウンエーテル、含フッ素オリゴマ
ー、ポリブテン、キシレン樹脂、塩化ゴム、ポリエチレ
ンワックス、石油樹脂、ロジンエステルゴム、ポリアル
キレングリコールジアクリレート、液状ゴム(ポリブタ
ジエン、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン−アク
リロニトリルゴム、ポリクロロプレン等)、シリコーン
系オリゴマー、ポリ−α−オレフィン等の各種オリゴマ
ー。 滑剤:パラフィン、ワックス等の炭化水素系滑剤、高
級脂肪酸、オキシ脂肪酸等の脂肪酸系滑剤、脂肪酸アミ
ド、アルキレンビス脂肪酸アミド等の脂肪酸アミド系滑
剤、脂肪酸低級アルコールエステル、脂肪酸多価アルコ
ールエステル、脂肪アルコール、多価アルコール、ポリ
グリコール、ポリグリセロール等のアルコール系滑剤、
金属石鹸、混合系滑剤等の各種滑剤。
【0027】その他、ラテックス、エマルジョン、液
晶、歴青組成物、粘土、天然のデンプン、糖、更に無機
系のシリコンオイル、フォスファゼン等も使用すること
ができる。更に、牛油、豚油、馬油等の動物油、鳥油、
炭化水素系、ハロゲン化炭化水素系、アルコール系、フ
ェノール系、エーテル系、アセタール系、ケトン系脂肪
酸系、エステル系、窒素化合物系、硫黄化合物系等の有
機溶剤、あるいは種々の薬効成分、土壌改良剤、肥料
類、石油類、水、水溶液なども用いることができる。
晶、歴青組成物、粘土、天然のデンプン、糖、更に無機
系のシリコンオイル、フォスファゼン等も使用すること
ができる。更に、牛油、豚油、馬油等の動物油、鳥油、
炭化水素系、ハロゲン化炭化水素系、アルコール系、フ
ェノール系、エーテル系、アセタール系、ケトン系脂肪
酸系、エステル系、窒素化合物系、硫黄化合物系等の有
機溶剤、あるいは種々の薬効成分、土壌改良剤、肥料
類、石油類、水、水溶液なども用いることができる。
【0028】上記ブロック共重合体に対する低分子材料
の割合は、ブロック共重合体100部(重量部、以下同
じ)に対し低分子材料を約30部以上、好ましくは30
〜1,000部、より好ましくは30〜800部の配合
量とすることが好適である。低分子材料が少なすぎると
組成物中に三次元連続網状骨格が得られないおそれがあ
る。多すぎると低分子材料がブリードするという不利が
生じるおそれがある。
の割合は、ブロック共重合体100部(重量部、以下同
じ)に対し低分子材料を約30部以上、好ましくは30
〜1,000部、より好ましくは30〜800部の配合
量とすることが好適である。低分子材料が少なすぎると
組成物中に三次元連続網状骨格が得られないおそれがあ
る。多すぎると低分子材料がブリードするという不利が
生じるおそれがある。
【0029】本発明にかかるブロック共重合体組成物
は、上述したようにブロック共重合体に低分子材料が保
持されているものであるが、この場合、できる限り少量
の共重合体によって低分子材料を保持することが望まし
い。
は、上述したようにブロック共重合体に低分子材料が保
持されているものであるが、この場合、できる限り少量
の共重合体によって低分子材料を保持することが望まし
い。
【0030】本発明にかかる上記ブロック共重合体に上
記低分子材料を添加、混合したブロック共重合体組成物
は、その製造法は特に制限されないが、高剪断型混合機
などの高速撹拌機を用い、撹拌速度を300rpm以
上、好ましくは500rpm以上、更に好ましくは1,
000rpm以上として混合することが推奨される。高
速に撹拌しない場合、例えばロールやローター型ミキサ
ー、シリンダー型ミキサーを用い、低速度で混合したの
では、目的とする上記ブロック共重合体と低分子材料と
の均一な混合物を得ることは困難である。また、混合温
度は90〜200℃、好ましくは100〜180℃の範
囲が望ましく、混合時間は5〜120分、好ましくは1
0〜90分程度がよい。
記低分子材料を添加、混合したブロック共重合体組成物
は、その製造法は特に制限されないが、高剪断型混合機
などの高速撹拌機を用い、撹拌速度を300rpm以
上、好ましくは500rpm以上、更に好ましくは1,
000rpm以上として混合することが推奨される。高
速に撹拌しない場合、例えばロールやローター型ミキサ
ー、シリンダー型ミキサーを用い、低速度で混合したの
では、目的とする上記ブロック共重合体と低分子材料と
の均一な混合物を得ることは困難である。また、混合温
度は90〜200℃、好ましくは100〜180℃の範
囲が望ましく、混合時間は5〜120分、好ましくは1
0〜90分程度がよい。
【0031】このようにして得られるブロック共重合体
組成物は、少なくとも1つのエラストマーブロックと少
なくとも1つのシンジオタクティックポリ(ビニル系芳
香族炭化水素)ブロックを有するもので、ブロック共重
合体に低分子材料が保持された構造を有する。
組成物は、少なくとも1つのエラストマーブロックと少
なくとも1つのシンジオタクティックポリ(ビニル系芳
香族炭化水素)ブロックを有するもので、ブロック共重
合体に低分子材料が保持された構造を有する。
【0032】この場合、このブロック共重合体組成物
は、約20〜25℃でショアA硬度が約0〜50、特に
約10〜30であるものが作業性などの点で好ましい。
は、約20〜25℃でショアA硬度が約0〜50、特に
約10〜30であるものが作業性などの点で好ましい。
【0033】また、上記ブロック共重合体組成物として
は、軟化剤、可塑剤、粘着付与剤、オリゴマー、滑剤
等、特にアロマティック系オイル、ナフテン系オイル、
パラフィン系オイル、シリコーンオイル等が展延された
ブタジエン−スチレン/シンジオタクティックポリスチ
レンブロック共重合体が好適である。
は、軟化剤、可塑剤、粘着付与剤、オリゴマー、滑剤
等、特にアロマティック系オイル、ナフテン系オイル、
パラフィン系オイル、シリコーンオイル等が展延された
ブタジエン−スチレン/シンジオタクティックポリスチ
レンブロック共重合体が好適である。
【0034】本発明においては、まず上記組成物から低
分子材料を除去することによってミクロ多孔質体を得
る。
分子材料を除去することによってミクロ多孔質体を得
る。
【0035】この低分子材料の除去方法としては特に制
限はないが、例えば適当な溶媒を用いて低分子材料を溶
解抽出させた後、残留する溶媒を揮発乾燥する方法が適
当である。
限はないが、例えば適当な溶媒を用いて低分子材料を溶
解抽出させた後、残留する溶媒を揮発乾燥する方法が適
当である。
【0036】ここで、使用できる溶媒としては、上記ブ
ロック共重合体が不溶又は難溶性で、低分子材料その他
の成分が易溶性のものであればいずれのものも使用可能
であり、例えばキシレン、トルエン、ベンゼン等の芳香
族炭化水素類、ヘキセン、ペンテン等の不飽和脂肪族炭
化水素類、ヘキサン、ペンタン等の飽和脂肪族炭化水素
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、エタ
ノール、ブタノール等のアルコール類、塩化メチレン、
クロロホルム等の塩化脂肪族炭化水素類、シクロヘキサ
ノン等の脂環式炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、酢酸ブチルなどのエステル類、
更に水、アルカリ水溶液、酸水溶液等が挙げられ、これ
らの1種を単独で又は2種以上を混合して1回乃至複数
回の抽出操作で用いることができる。
ロック共重合体が不溶又は難溶性で、低分子材料その他
の成分が易溶性のものであればいずれのものも使用可能
であり、例えばキシレン、トルエン、ベンゼン等の芳香
族炭化水素類、ヘキセン、ペンテン等の不飽和脂肪族炭
化水素類、ヘキサン、ペンタン等の飽和脂肪族炭化水素
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、エタ
ノール、ブタノール等のアルコール類、塩化メチレン、
クロロホルム等の塩化脂肪族炭化水素類、シクロヘキサ
ノン等の脂環式炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、酢酸ブチルなどのエステル類、
更に水、アルカリ水溶液、酸水溶液等が挙げられ、これ
らの1種を単独で又は2種以上を混合して1回乃至複数
回の抽出操作で用いることができる。
【0037】これらの溶媒による溶解抽出に際し、具体
的には低分子材料を含むブロック共重合体組成物を小片
又は薄膜化した後、これを上記溶媒中に浸漬して低分子
材料の抽出を行うことが好適である。
的には低分子材料を含むブロック共重合体組成物を小片
又は薄膜化した後、これを上記溶媒中に浸漬して低分子
材料の抽出を行うことが好適である。
【0038】この場合、低分子材料を有効に回収するた
めに、溶媒による溶解抽出の前段階として、組成物をロ
ールやプレスなどで圧縮したり、吸引機、真空機、遠心
分離機、超音波装置などで物理的な力を加えて低分子材
料の大部分を取り出し、その後溶媒による溶解抽出を行
うことが推奨される。
めに、溶媒による溶解抽出の前段階として、組成物をロ
ールやプレスなどで圧縮したり、吸引機、真空機、遠心
分離機、超音波装置などで物理的な力を加えて低分子材
料の大部分を取り出し、その後溶媒による溶解抽出を行
うことが推奨される。
【0039】このようにして得られるミクロ多孔質体
は、上記低分子材料が除去されることにより、上記ブロ
ック共重合体から構成される三次元連続網状骨格を有
し、図1に示すようなミクロ構造を有する。なお、図1
において、1は上記ブロック共重合体からなる三次元連
続網状骨格、2は内部連通空間であり、この内部連通空
間2はに後述する低分子材料が除去された空隙である。
ここで、図1において、骨格1の平均径dは10μm以
下、好ましくは1〜7μmの範囲、またセルの平均径D
は80μm以下、好ましくは2〜50μmの範囲である
ものが望ましい。更に、空孔率は50〜99%、好まし
くは60〜98%の範囲であり、非常に空孔率が高いも
のである。
は、上記低分子材料が除去されることにより、上記ブロ
ック共重合体から構成される三次元連続網状骨格を有
し、図1に示すようなミクロ構造を有する。なお、図1
において、1は上記ブロック共重合体からなる三次元連
続網状骨格、2は内部連通空間であり、この内部連通空
間2はに後述する低分子材料が除去された空隙である。
ここで、図1において、骨格1の平均径dは10μm以
下、好ましくは1〜7μmの範囲、またセルの平均径D
は80μm以下、好ましくは2〜50μmの範囲である
ものが望ましい。更に、空孔率は50〜99%、好まし
くは60〜98%の範囲であり、非常に空孔率が高いも
のである。
【0040】本発明においては、かかるミクロ多孔質体
の上記低分子材料が除去された空隙(内部連通空間)に
常温で液体又は固体の機能性材料を充容、保持させる。
の上記低分子材料が除去された空隙(内部連通空間)に
常温で液体又は固体の機能性材料を充容、保持させる。
【0041】この機能性材料を充容する方法としては、
該機能性材料が液状であればそのまま又は適宜な溶剤で
希釈して含浸させる方法が好適であり、また、固体であ
ればこれを溶融又は該固体を溶解させる溶剤に溶解させ
て含浸させる方法が好適であるが、その他公知の孔内へ
の粉体等の吸着法などを採用し得る。
該機能性材料が液状であればそのまま又は適宜な溶剤で
希釈して含浸させる方法が好適であり、また、固体であ
ればこれを溶融又は該固体を溶解させる溶剤に溶解させ
て含浸させる方法が好適であるが、その他公知の孔内へ
の粉体等の吸着法などを採用し得る。
【0042】なお、低分子材料の除去後、機能性材料を
保持させるに際し、上記ミクロ多孔質体(熱可塑性ブロ
ック共重合体)と機能性材料との相溶性が悪い場合、低
分子材料の抽出に用いた溶剤を完全に除去した後、これ
らの機能性材料をミクロ多孔質体内に含浸させることは
困難である。従って、この場合にはミクロ多孔質内に溶
剤を含んだ状態で溶剤と機能性材料とを逐次置換するよ
うにすることがよい。
保持させるに際し、上記ミクロ多孔質体(熱可塑性ブロ
ック共重合体)と機能性材料との相溶性が悪い場合、低
分子材料の抽出に用いた溶剤を完全に除去した後、これ
らの機能性材料をミクロ多孔質体内に含浸させることは
困難である。従って、この場合にはミクロ多孔質内に溶
剤を含んだ状態で溶剤と機能性材料とを逐次置換するよ
うにすることがよい。
【0043】なお、ミクロ多孔質体と機能性材料との相
溶性が非常に悪い場合(例えば、一方が親水性であるの
に対して、他方が疎水性又は撥水性である場合)、ミク
ロ多孔質体と機能性材料との相溶性を向上させるため
に、ミクロ多孔質体の分子レベルでの改質、改質材との
ブレンド、或いはミクロ多孔質体の三次元連続網状骨格
をカップリング剤などによる表面改質などの方法を採用
することは非常に有効である。また、ミクロ多孔質体と
機能性材料とのいずれか一方又は双方に若干の界面活性
剤を混合することも有効である。
溶性が非常に悪い場合(例えば、一方が親水性であるの
に対して、他方が疎水性又は撥水性である場合)、ミク
ロ多孔質体と機能性材料との相溶性を向上させるため
に、ミクロ多孔質体の分子レベルでの改質、改質材との
ブレンド、或いはミクロ多孔質体の三次元連続網状骨格
をカップリング剤などによる表面改質などの方法を採用
することは非常に有効である。また、ミクロ多孔質体と
機能性材料とのいずれか一方又は双方に若干の界面活性
剤を混合することも有効である。
【0044】また、低分子材料の抽出に用いた溶剤と機
能性材料との相溶性が悪い場合は、機能性材料を溶解し
得る別の溶剤に溶かし、両溶剤を逐次置換する方法を採
用することもできる。
能性材料との相溶性が悪い場合は、機能性材料を溶解し
得る別の溶剤に溶かし、両溶剤を逐次置換する方法を採
用することもできる。
【0045】更に、機能性材料が高温でも溶解しない固
体や粉体の場合、これを別の液体又は高温で溶融する固
体と予め混合した後、上記方法で低分子材料と置換する
ことができる。
体や粉体の場合、これを別の液体又は高温で溶融する固
体と予め混合した後、上記方法で低分子材料と置換する
ことができる。
【0046】次に、機能性材料の種類とその用途につい
て説明する。なお、本発明のミクロセル含浸複合体にお
ける機能性材料と用途は下記に限られるものではないこ
とはもちろんである。
て説明する。なお、本発明のミクロセル含浸複合体にお
ける機能性材料と用途は下記に限られるものではないこ
とはもちろんである。
【0047】<機能性材料が室温で液状の場合>機能性
材料が有機、無機の電解液の場合、これをミクロ多孔質
体に含浸させて半固体電解質が得られ、ペーパー電池、
エレクトロクロミックデバイス等の製品に利用可能であ
る。メッキ液の場合、これをミクロ多孔質体に含浸させ
てメッキ材と被メッキ材との間に挟み込むことにより、
ドライメッキが可能となる。液晶の場合、これを含浸さ
せて調光素子とすることができ、液晶ディスプレー、可
変透過性ブラインド等の製品に応用が可能である。ま
た、磁性流体の場合、フレキシブル磁石、クリーンシー
リング等、電気粘性流体の場合には、各種の振動防止デ
バイス等に応用可能である。更に、反応性有機材料の場
合、互いに反応する有機材料それぞれを別々のミクロ多
孔質体に含浸させ、これらを密着させて反応させること
によって、これらの有機材料の反応物が上記ブロック共
重合体の三次元連続網状骨格で補強されたものが得ら
れ、例えば反応性2液型接着剤のドライ接着、2液反応
型塗料などに応用可能である。その他、機能性材料とし
て着色成分を用いることにより、優れた印字部材が得ら
れる。即ち、各種の軟化剤、可塑剤、粘着付与剤、オリ
ゴマー、滑剤等に着色成分を混合させて得ることができ
る。
材料が有機、無機の電解液の場合、これをミクロ多孔質
体に含浸させて半固体電解質が得られ、ペーパー電池、
エレクトロクロミックデバイス等の製品に利用可能であ
る。メッキ液の場合、これをミクロ多孔質体に含浸させ
てメッキ材と被メッキ材との間に挟み込むことにより、
ドライメッキが可能となる。液晶の場合、これを含浸さ
せて調光素子とすることができ、液晶ディスプレー、可
変透過性ブラインド等の製品に応用が可能である。ま
た、磁性流体の場合、フレキシブル磁石、クリーンシー
リング等、電気粘性流体の場合には、各種の振動防止デ
バイス等に応用可能である。更に、反応性有機材料の場
合、互いに反応する有機材料それぞれを別々のミクロ多
孔質体に含浸させ、これらを密着させて反応させること
によって、これらの有機材料の反応物が上記ブロック共
重合体の三次元連続網状骨格で補強されたものが得ら
れ、例えば反応性2液型接着剤のドライ接着、2液反応
型塗料などに応用可能である。その他、機能性材料とし
て着色成分を用いることにより、優れた印字部材が得ら
れる。即ち、各種の軟化剤、可塑剤、粘着付与剤、オリ
ゴマー、滑剤等に着色成分を混合させて得ることができ
る。
【0048】また、ラテックス、エマルジョン、歴青組
成物、粘土、天然のデンプン、糖、更に無機系のシリコ
ーンオイル、フォスファゼン等も使用することもでき
る。その他、牛油、豚油、馬油等の動物油、鳥油、魚
油、蜂蜜、果汁、チョコレート、ヨーグルト等の乳製
品、炭化水素系、ハロゲン化炭化水素系、アルコール
系、フェノール系、エーテル系、アセタール系、ケトン
系、脂肪酸系、エステル系、窒素含有物系、硫黄化合物
系などの有機溶剤、あるいは種々の薬効成分、土壌改良
剤、肥料類、石油類、水、水溶液なども用いることがで
きる。
成物、粘土、天然のデンプン、糖、更に無機系のシリコ
ーンオイル、フォスファゼン等も使用することもでき
る。その他、牛油、豚油、馬油等の動物油、鳥油、魚
油、蜂蜜、果汁、チョコレート、ヨーグルト等の乳製
品、炭化水素系、ハロゲン化炭化水素系、アルコール
系、フェノール系、エーテル系、アセタール系、ケトン
系、脂肪酸系、エステル系、窒素含有物系、硫黄化合物
系などの有機溶剤、あるいは種々の薬効成分、土壌改良
剤、肥料類、石油類、水、水溶液なども用いることがで
きる。
【0049】また、機能性材料として、薬剤成分を用い
ることにより、優れた薬用被覆剤(湿布剤)とすること
ができる。この場合、薬効成分としては、外皮投与可能
な薬物であれば特に制限はない。例えば、局所作用を目
的とする薬物であれば深部まで薬物を浸透させることが
でき、一方、全身作用が目的の場合は、速やかに薬物を
血中へ移行させることができる。薬剤成分の分子量とし
ては、1000以下、好ましくは700以下、更に好ま
しくは500以下であるものがよい。
ることにより、優れた薬用被覆剤(湿布剤)とすること
ができる。この場合、薬効成分としては、外皮投与可能
な薬物であれば特に制限はない。例えば、局所作用を目
的とする薬物であれば深部まで薬物を浸透させることが
でき、一方、全身作用が目的の場合は、速やかに薬物を
血中へ移行させることができる。薬剤成分の分子量とし
ては、1000以下、好ましくは700以下、更に好ま
しくは500以下であるものがよい。
【0050】更に、機能性材料として、芳香成分を用い
ることにより、優れた芳香剤を得ることができる。この
場合、芳香成分としては、例えばレモン油、ライム油、
スペアミント油、ジャスミン油、オレンジ油、パイン
油、はっか油、ユーカリ油、ラベンダー油、ムスク油等
の天然香料、或いはこれらの香料を原料とした合成香
料、例えばリモネン、リナモール、オイゲノール、シト
ラネロール、バニリン、カルボン、ヨノン、ムスコン、
ローズオキサイド、インドール、酢酸ゲラニル、安息香
酸エチルなどが挙げられる。これらの一種を単独で又は
2種以上を併用して用いることができる。
ることにより、優れた芳香剤を得ることができる。この
場合、芳香成分としては、例えばレモン油、ライム油、
スペアミント油、ジャスミン油、オレンジ油、パイン
油、はっか油、ユーカリ油、ラベンダー油、ムスク油等
の天然香料、或いはこれらの香料を原料とした合成香
料、例えばリモネン、リナモール、オイゲノール、シト
ラネロール、バニリン、カルボン、ヨノン、ムスコン、
ローズオキサイド、インドール、酢酸ゲラニル、安息香
酸エチルなどが挙げられる。これらの一種を単独で又は
2種以上を併用して用いることができる。
【0051】<機能性材料が室温で固体の場合>このよ
うな機能性材料としては、高分子材料をまず挙げること
ができる。例えば、ポリアニリン、ポリピロール、ポリ
アセチレン等の導電性ポリマー、フタルシアニン系材料
からなる光電変換ポリマー、キチン、キトサンやアクリ
ル酸系ポリマー、PVA(ポリビニルアルコール)など
の吸水性ポリマーを機能性材料とすることができる。ま
た、圧電性を示すチタン酸バリウム、ジルコン酸亜鉛、
光吸収性のある酸化チタンなどのセラミックや導電性や
磁性を示す金属、及び導電性や気体吸着、脱臭性のある
カーボンなどの粉体も有効である。更に、機能性材料と
して一般の熱可塑性、熱硬化性の高分子材料や有機材料
を用いた場合、これらの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の
耐衝撃性や強度、伸びなどが改良された複合材を得るこ
とができる。
うな機能性材料としては、高分子材料をまず挙げること
ができる。例えば、ポリアニリン、ポリピロール、ポリ
アセチレン等の導電性ポリマー、フタルシアニン系材料
からなる光電変換ポリマー、キチン、キトサンやアクリ
ル酸系ポリマー、PVA(ポリビニルアルコール)など
の吸水性ポリマーを機能性材料とすることができる。ま
た、圧電性を示すチタン酸バリウム、ジルコン酸亜鉛、
光吸収性のある酸化チタンなどのセラミックや導電性や
磁性を示す金属、及び導電性や気体吸着、脱臭性のある
カーボンなどの粉体も有効である。更に、機能性材料と
して一般の熱可塑性、熱硬化性の高分子材料や有機材料
を用いた場合、これらの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の
耐衝撃性や強度、伸びなどが改良された複合材を得るこ
とができる。
【0052】
【発明の効果】本発明のミクロセル含浸複合体は、室温
で液状又は固体の機能性材料を保持性よく内蔵できると
共に、機能性材料の徐放性に優れ、様々な用途分野に応
用が可能である。
で液状又は固体の機能性材料を保持性よく内蔵できると
共に、機能性材料の徐放性に優れ、様々な用途分野に応
用が可能である。
【0053】また、本発明のミクロセル含浸複合体の製
造方法によれば、かかるミクロセル含浸複合体を容易か
つ確実に製造することができる。
造方法によれば、かかるミクロセル含浸複合体を容易か
つ確実に製造することができる。
【0054】
【実施例】以下、実施例と比較例を示して本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。
【0055】[実施例1]BR215.7g、CpTi
Cl30.183mM、MAO128mMを用い、ヘキ
サン溶媒(33%スチレン量)にてBRとスチレンをブ
ロック共重合することによって得られたBR/シンジオ
タクティックポリスチレンブロック共重合体(sPS含
有量18%,Tg−92.7℃,Tm249.1℃)1
00部に対し、パラフィン系オイル400部をブラベン
ダーで200℃,回転数50〜100rpmで混練し、
ブロック共重合体組成物を得た。次いで、アセトンを用
いてパラフィン系オイルを抽出除去した。
Cl30.183mM、MAO128mMを用い、ヘキ
サン溶媒(33%スチレン量)にてBRとスチレンをブ
ロック共重合することによって得られたBR/シンジオ
タクティックポリスチレンブロック共重合体(sPS含
有量18%,Tg−92.7℃,Tm249.1℃)1
00部に対し、パラフィン系オイル400部をブラベン
ダーで200℃,回転数50〜100rpmで混練し、
ブロック共重合体組成物を得た。次いで、アセトンを用
いてパラフィン系オイルを抽出除去した。
【0056】得られたミクロ多孔質体の骨格平均径dは
2〜3μm、セル平均径Dは20μmであった。
2〜3μm、セル平均径Dは20μmであった。
【0057】[実施例2]SBR275.0g、CpT
iCl30.234mM、MAO164mMを用い、ヘ
キサン溶媒(33%スチレン量)にてSBRとスチレン
をブロック共重合することによって得られたSBR/シ
ンジオタクティックポリスチレンブロック共重合体(s
PS含有量14%,Tg−79.5℃,Tm250.5
℃)100部に対し、ナフテン系オイル400部をブラ
ベンダーで200℃,回転数100〜150rpmで混
練し、ブロック共重合体組成物を得た。次いで、アセト
ンを用いてナフテン系オイルを抽出除去した。
iCl30.234mM、MAO164mMを用い、ヘ
キサン溶媒(33%スチレン量)にてSBRとスチレン
をブロック共重合することによって得られたSBR/シ
ンジオタクティックポリスチレンブロック共重合体(s
PS含有量14%,Tg−79.5℃,Tm250.5
℃)100部に対し、ナフテン系オイル400部をブラ
ベンダーで200℃,回転数100〜150rpmで混
練し、ブロック共重合体組成物を得た。次いで、アセト
ンを用いてナフテン系オイルを抽出除去した。
【0058】得られたミクロ多孔質体の骨格平均径dは
2〜3μm、セル平均径Dは15μmであった。
2〜3μm、セル平均径Dは15μmであった。
【0059】得られたミクロ多孔質体に表1に示す液体
を同表に示す量で含浸させてミクロセル含浸複合体を得
た。
を同表に示す量で含浸させてミクロセル含浸複合体を得
た。
【0060】
【表1】 *1)電解液:LiBF4を3.0モル/l含むプロピ
レンカーボネート *2)メッキ液:CuSO4・5H2O80g/l、H2
SO4180g/l *3)接着剤:2液硬化型エポキシ系 *4)インキ:水(82vol%)、ジエチレングリコ
ール(12vol%)、着色成分(8vol%)
レンカーボネート *2)メッキ液:CuSO4・5H2O80g/l、H2
SO4180g/l *3)接着剤:2液硬化型エポキシ系 *4)インキ:水(82vol%)、ジエチレングリコ
ール(12vol%)、着色成分(8vol%)
【図1】本発明のミクロ多孔質体の構造を示す概略図で
ある。
ある。
1 三次元連続網状構造 2 内部連通空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C08F 297/04 C08F 297/04
Claims (6)
- 【請求項1】 シンジオタクティックポリ(ビニル系芳
香族炭化水素)ブロック1〜80重量%とゴム状エラス
トマーブロック99〜20重量%とからなるブロック共
重合体に低分子材料を混合して得られるブロック共重合
体組成物より上記低分子材料を除去することによって得
られ、骨格の平均径が10μm以下、セルの平均径が8
0μm以下の三次元連続網状骨格から構成されるミクロ
多孔質体に常温で液体又は固体の機能性材料を内蔵させ
てなることを特徴とするミクロセル含浸複合体。 - 【請求項2】 シンジオタクティックポリ(ビニル系芳
香族炭化水素)ブロックが、スチレン、α−メチルスチ
レン、p−メチルスチレン又はこれらの混合物からなる
スチレン系モノマーを重合することによって得られるシ
ンジオタクティックポリスチレンからなる請求項1記載
のミクロセル含浸複合体。 - 【請求項3】 ゴム状エラストマーブロックが、ポリブ
タジエン、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、スチレ
ン−イソプレン共重合体ゴム、又はスチレン−イソプレ
ン−ブタジエン共重合体ゴムからなる請求項1又は2記
載のミクロセル含浸複合体。 - 【請求項4】 低分子材料が、軟化剤、可塑剤、粘着付
与剤、オリゴマー及び滑剤から選ばれる数平均分子量が
20,000未満のものである請求項1乃至3のいずれ
か1項記載のミクロセル含浸複合体。 - 【請求項5】 ブロック共重合体100重量部に対し低
分子材料を約30重量部以上混合した請求項1乃至4の
いずれか1項記載のミクロセル含浸複合体。 - 【請求項6】 シンジオタクティックポリ(ビニル系芳
香族炭化水素)ブロック1〜80重量%とゴム状エラス
トマーブロック99〜20重量%とからなるブロック共
重合体に低分子材料を混合してブロック共重合体組成物
を得、次いでこの組成物から低分子材料を除去した後、
この低分子材料が除去された空隙に常温で液体又は固体
の機能性材料を充容させることを特徴とするミクロセル
含浸複合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33905396A JPH10158430A (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | ミクロセル含浸複合体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33905396A JPH10158430A (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | ミクロセル含浸複合体及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10158430A true JPH10158430A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18323819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33905396A Pending JPH10158430A (ja) | 1996-12-04 | 1996-12-04 | ミクロセル含浸複合体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10158430A (ja) |
-
1996
- 1996-12-04 JP JP33905396A patent/JPH10158430A/ja active Pending
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