JPH10158244A - 5−アミノアルキル−4−アミノメチル−3−ヒドロキシピリジン誘導体およびそれらを含有するメイラード反応阻害剤 - Google Patents

5−アミノアルキル−4−アミノメチル−3−ヒドロキシピリジン誘導体およびそれらを含有するメイラード反応阻害剤

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JPH10158244A
JPH10158244A JP8355539A JP35553996A JPH10158244A JP H10158244 A JPH10158244 A JP H10158244A JP 8355539 A JP8355539 A JP 8355539A JP 35553996 A JP35553996 A JP 35553996A JP H10158244 A JPH10158244 A JP H10158244A
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Japan
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aminomethyl
lower alkyl
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maillard reaction
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JP8355539A
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English (en)
Inventor
Akira Iyobe
亮 伊與部
Kazumitsu Hirata
一満 平田
Toshikazu Yazaki
敏和 矢崎
Hidenori Fujikura
秀紀 藤倉
Kiyoshi Kasai
潔 河西
Fumiyasu Sato
文康 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kissei Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Abstract

(57)【要約】 【課題】メイラード反応阻害作用を有する新規な5−ア
ミノアルキル−4−アミノメチル−3−ヒドロキシピリ
ジン誘導体を提供する。 【解決手段】 【化1】 (Aはアルキレン基、R〜RはH又はアルキル基、
は置換可アリール基、置換可アルキル基、RはH
又はアルキル基、また、RとRは一緒になって、結
合部位の窒素原子の他に環内に複素原子を含んでいても
よい置換可環状アミノ基でもよい)の化合物及び塩。例
えば 【化2】 (Rは保護基を有するアミノ基、Rは水酸基の保護
基)の化合物と、 【化3】 の化合物とを反応させた後、保護基を除去して製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品として有用
な5−アミノアルキル−4−アミノメチル−3−ヒドロ
キシピリジン誘導体およびそれらの薬理学的に許容され
る塩に関するものである。
【0002】さらに詳しく述べれば、本発明はメイラー
ド反応阻害活性を有しており、メイラード反応に関連す
る疾患の予防および治療剤として、また、化粧品および
食品の添加物として有用な、一般式
【0003】
【化3】
【0004】(式中のAは低級アルキレン基であり、R
、RおよびRは同じでも異なっていてもよく、そ
れぞれ水素原子または低級アルキル基であり、Rはア
リール基、ヒドロキシアリール基、低級アルコキシアリ
ール基、置換基としてカルボキシル基、アリール基、ヒ
ドロキシアリール基および低級アルコキシアリール基か
ら選択される基を1つ乃至2つ有していてもよい低級ア
ルキル基であり、Rは水素原子または低級アルキル基
であり、また、RとRは一緒になって、結合部位の
窒素原子の他に環内に窒素原子、酸素原子を含んでいて
もよく、置換基として低級アルキル基、アリール基また
はアルアルキル基を有していてもよい5〜6員環の脂肪
族または芳香族環状アミノ基を形成していてもよい)で
表される5−アミノアルキル−4−アミノメチル−3−
ヒドロキシピリジン誘導体およびそれらの薬理学的に許
容される塩、およびそれらを有効成分として含有するメ
イラード反応阻害剤に関するものである。
【0005】
【従来の技術】食品化学の分野では、食品中でグルコー
ス等の還元糖がアミン化合物と反応し、褐色色素が生成
することが観察されている。一方、近年、生体内におい
ても同様の反応が生起していることが確認され、糖尿病
性合併症や動脈硬化症などの疾患の発症要因の一つとし
て強く関与していると考えられて注目を浴びている。
【0006】上記の反応はメイラード反応と呼ばれてお
り、生体内のメイラード反応は、グルコース、フルクト
ースおよびペントース等の還元糖、それらのリン酸エス
テルあるいはアスコルビン酸等のカルボニル化合物が生
体内蛋白質の遊離アミノ基と非酵素的に反応してシッフ
塩基が形成され、これが化学転移によりアマドリ転移生
成物に変換される前記段階と、続く酸化、脱水、重合、
開裂等の反応により、蛋白が分子間および分子内架橋形
成を伴い変性し、褐色を呈し難溶性でプロテアーゼによ
る分解が困難である後期反応生成物(AGE:Adva
nced Glycation End Produc
ts)に至る後期段階からなる一連の反応により進行す
る。
【0007】当該メイラード反応の過程で生成するAG
Eおよびその前駆生成物の生成量は、糖と蛋白の濃度お
よび反応時間に相関して増加する。従って、糖尿病のよ
うな高血糖状態の持続、糖に暴露される期間が長い加齢
により、または蛋白質の半減期が長い組織にある生体内
の蛋白質、クリアランスが低下するような腎臓疾患の患
者等の血液や組織中の蛋白質ではメイラード反応を受け
やすいことが知られている。
【0008】これらのことより、メイラード反応を受け
る生体内の蛋白質としては、例えば眼球レンズクリスタ
リン、血清アルブミン、皮膚や血管壁等の結合組織のコ
ラーゲンやエラスチン、神経ミエリン蛋白質、ヘモグロ
ビン、腎臓の糸球体基底膜等の多くの蛋白質があり、メ
イラード反応は、これらの蛋白の変性、異常または機能
低下により引き起こされる網膜症、腎症、心臓血管系障
害、神経障害や白内障等の糖尿病性合併症や動脈硬化症
あるいは老化に起因する疾患の発症原因の一つと考えら
れている。そのため、これらの疾患の予防および治療に
向けて、メイラード反応を阻害する新規な化合物を見出
すべく開発研究が試みられている。
【0009】また、本発明の前記一般式(I)で表され
る5−アミノアルキル−4−アミノメチル−3−ヒドロ
キシピリジン誘導体のうち、一般式
【0010】
【化4】
【0011】(式中のnは1または3である)で表され
る化合物が知られているが、これらの化合物がメイラー
ド反応を阻害することは何ら開示されていない(J.A
m.Chem.Soc.,107巻,4093〜409
4ページ(1985年)、J.Org.Chem.,5
7巻,6324〜6327ページ(1992年))。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のメイラード反応阻害作用を有する化合物とは化学構造
的に異なる化合物を提供することである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明者らは、メイラード反応阻
害作用を有する化合物を見出すべく鋭意研究した結果、
本発明の5−アミノアルキル−4−アミノメチル−3−
ヒドロキシピリジン誘導体が優れたメイラード反応阻害
活性を有するという知見を得、本発明を成すに至った。
【0014】本発明は、一般式
【0015】
【化5】
【0016】(式中のAは低級アルキレン基であり、R
、RおよびRは同じでも異なっていてもよく、そ
れぞれ水素原子または低級アルキル基であり、Rはア
リール基、ヒドロキシアリール基、低級アルコキシアリ
ール基、置換基としてカルボキシル基、アリール基、ヒ
ドロキシアリール基および低級アルコキシアリール基か
ら選択される基を1つ乃至2つ有していてもよい低級ア
ルキル基であり、Rは水素原子または低級アルキル基
であり、また、RとRは一緒になって、結合部位の
窒素原子の他に環内に窒素原子、酸素原子を含んでいて
もよく、置換基として低級アルキル基、アリール基また
はアルアルキル基を有していてもよい5〜6員環の脂肪
族または芳香族環状アミノ基を形成していてもよい)で
表される5−アミノアルキル−4−アミノメチル−3−
ヒドロキシピリジン誘導体およびそれらの薬理学的に許
容される塩、およびそれらを有効成分として含有するメ
イラード反応阻害剤に関するものである。
【0017】ここで、本発明において、低級アルキル基
とはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜
6の直鎖状または枝分かれ状のアルキル基をいい、低級
アルキレン基とはメチレン基、エチレン基、トリメチレ
ン基、プロピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレ
ン基、ヘキサメチレン基等の炭素数1〜6の直鎖状また
は枝分かれ状のアルキレン基をいう。低級アルコキシ基
とはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロ
ポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオ
キシ基等の炭素数1〜6の直鎖状または枝分かれ状のア
ルコキシ基をいい、アリール基とはフェニル基、ナフチ
ル基等の芳香族炭化水素基をいい、アルアルキル基とは
前記アリール基を有する前記低級アルキル基をいう。結
合部位の窒素原子の他に環内に窒素原子、酸素原子を含
んでいてもよい5〜6員環の脂肪族または芳香族環状ア
ミノ基とは1−ピロリジニル基、ピペリジノ基、ピペラ
ジノ基、モルホリノ基、1−イミダゾリル基等の環状ア
ミノ基をいう。
【0018】本発明の前記一般式(I)で表される化合
物は以下のようにして製造することができる。
【0019】例えば、一般式
【0020】
【化6】
【0021】(式中のRは保護基を有するアミノ基で
あり、Rは水酸基の保護基であり、Xはハロゲン原子
であり、A、R、RおよびRは前記と同じ意味を
もつ)で表されるハロゲン化物と、一般式
【0022】
【化7】
【0023】(式中のRおよびRは前記と同じ意味
をもつ)で表されるアミン化合物を反応させた後、保護
基を除去することにより製造することができる。
【0024】前記製造方法において出発原料として用い
られる前記一般式(III)で表される化合物は、一般
【0025】
【化8】
【0026】(式中のA、R、RおよびRは前記
と同じ意味をもつ)で表されるピリドキサミン誘導体の
アミノ基およびフェノール性水酸基を保護した後、アル
コール性水酸基を常法によりハロゲン化することにより
製造することができる。
【0027】本発明の前記製造方法において、出発原料
として用いられる前記一般式(V)で表される化合物は
市販の試薬を購入するか、文献記載の方法、それらと類
似の方法、それらの組み合わせおよび慣用の合成手段を
用いることにより製造することができる(J.Am.C
hem.Soc.,61巻,1245〜1247ページ
(1939年)、J.Am.Chem.Soc.,66
巻,2088〜2092ページ(1944年)、J.O
rg.Chem.,27巻,2705〜2706ページ
(1962年))。
【0028】本発明の前記一般式(I)で表される5−
アミノアルキル−4−アミノメチル−3−ヒドロキシピ
リジン誘導体は、常法によりその薬理学的に許容される
塩とすることができる。このような塩としては、塩酸、
臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無
機酸との酸付加塩、ギ酸、酢酸、メタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、プロピオ
ン酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、酪酸、
シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、炭
酸、アスパラギン酸、グルタミン酸等の有機酸との酸付
加塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属との
塩、ピペリジン、モルホリン、リジン等の有機アミンと
の塩を挙げることができる。
【0029】本発明の前記一般式(I)で表される化合
物としては、水、エタノール等の医薬品として許容され
る溶媒との溶媒和物も含まれる。
【0030】本発明の前記一般式(I)で表される化合
物の置換基の種類によっては1個以上の不斉炭素原子を
有し、各不斉炭素においてR配置およびS配置の2つの
光学異性が存在するが、本発明においてはいずれの光学
異性体を使用してもよく、それらの光学異性体の混合物
であっても構わない。
【0031】本発明の前記一般式(I)で表される化合
物において、R は水素原子である化合物が好まし
い。
【0032】本発明の前記一般式(I)で表される化合
物は、リゾチームとフルクトースを用いたin vit
roのメイラード反応阻害活性試験において、メイラー
ド反応阻害活性を有する物質として知られているアミノ
グアニジンの活性と比較してリゾチームの二量化におい
て、それ以上の非常に優れた阻害活性を示した。
【0033】このように、本発明の前記一般式(I)で
表される化合物およびその薬理学的に許容される塩は、
優れたメイラード反応阻害活性を有するものであり、メ
イラード反応が関与する疾患の予防および治療剤の医薬
品等として有用な化合物である。
【0034】本発明の前記一般式(I)で表される化合
物およびその薬理学的に許容される塩は、優れたメイラ
ード反応阻害活性を有しており、メイラード反応が関与
している疾患に対して有効である。このような疾患とし
ては、冠動脈性疾患、末梢循環障害、脳血管障害、糖尿
病性神経症、腎症、動脈硬化症、関節硬化症、白内障、
網膜症、凝固障害症、糖尿病性骨減少症等の糖尿病性合
併症、アテローム性動脈硬化症、糸球体腎炎、老人性白
内障、骨関節症、関節周囲硬直症、関節硬化症、老人性
骨粗鬆症等の老化によって引き起こされると考えられて
いる疾患等を挙げることができ、当該疾患の予防および
治療剤として非常に有用である。また、周知の通り、蛋
白質やアミノ酸を含有する化粧品、食品においてもメイ
ラード反応が進行し、蛋白質やアミノ酸の劣化が起こる
ため、化粧品や食品においても当該メイラード反応を阻
害する化合物として有用である。
【0035】本発明の前記一般式(I)で表される化合
物およびその薬理学的に許容される塩を実際の治療に用
いる場合、適当な医薬品製剤、例えば、錠剤、散剤、細
粒剤、顆粒剤、カプセル剤、液剤、注射剤、外用剤、点
眼剤等の製剤として経口的または非経口的に投与され
る。これらの医薬品製剤は一般の調剤において行われる
製剤学的方法により、通常用いられている製剤用の担体
や賦形剤、その他の添加剤を用いることにより調製する
ことができる。
【0036】上記医薬品製剤のうち、錠剤、散剤、細粒
剤、顆粒剤、カプセル剤等においてては、賦形剤、崩壊
剤、結合剤、滑沢剤等は通常使用されるものを使用する
ことができ、賦形剤としては、例えば糖若しくは糖アル
コールであるD−マンニトール、乳糖、白糖、澱粉若し
くは澱粉誘導体である小麦澱粉、米澱粉、トウモロコシ
澱粉、馬鈴薯澱粉、α化澱粉、部分α化澱粉、デキスト
リン、シクロデキストリン、プルラン、ヒドロキシプロ
ピルスターチ等、セルロース若しくはセルロース誘導体
である結晶セルロース、結晶セルロース・カルメロース
ナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース等およびアルギン酸ナトリウム、アラビ
アゴム、カンテン、マクロゴール、ステアリン酸アルミ
ニウム、モノステアリン酸アルミニウム、無機系賦形剤
としては、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カル
シウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ
酸アルミニウム、合成ヒドロタルサイト、水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウム、リン酸カルシウム、乾燥
水酸化アルミニウムゲル、沈降炭酸カルシウム、軽質無
水ケイ酸等を使用することができるが、これらは賦形剤
として限定されるものではなく崩壊剤または結合剤とし
て使用することもできる。
【0037】崩壊剤としては、カルメロースカルシウ
ム、カルメロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロ
ース、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスカ
ルメロースナトリウム、トラガント、澱粉若しくは澱粉
誘導体である小麦澱粉、米澱粉、トウモロコシ澱粉、馬
鈴薯澱粉、α化澱粉、部分α化澱粉、デキストリン、プ
ルラン、ヒドロキシプロピルスターチ等を使用すること
ができるが、これらは崩壊剤として限定されるものでは
なく賦形剤として使用することもできる。
【0038】結合剤としては、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアル
コール、ポビドン、澱粉若しくは澱粉誘導体である小麦
澱粉、米澱粉、トウモロコシ澱粉、馬鈴薯澱粉、α化澱
粉、部分α化澱粉、デキストリン、プルラン、ヒドロキ
シプロピルスターチ等を使用することができる。
【0039】滑沢剤としては、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、タル
ク、セタノール、ステアリン酸ポリオキシル40、ロイ
シン、ラブリワックス、ラウリル硫酸ナトリウム、パラ
フィン、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル
および脂肪酸エステル等を使用することができるが、こ
れらは滑沢剤として限定されるものではなく賦形剤とし
て使用することもできる。
【0040】錠剤については、乳糖、ショ糖、ゼラチ
ン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ポリビニルアセタールジエチルア
ミノアセテート、メタアクリル酸コポリマーまたはヒド
ロキシプロピルメチルセルロースフタレート等のフィル
ムで皮膜してもよい。
【0041】液剤については、希釈剤としては、例え
ば、精製水、ポリオール、ショ糖、転化糖、ブドウ糖等
を使用することができる。また、希釈剤の他に、所望に
応じ、溶解補助剤、湿潤剤、懸濁剤、甘味剤、風味剤、
芳香剤、防腐剤等を添加してもよい。
【0042】注射剤については、希釈剤としては、例え
ば、蒸留水、生理食塩水、アルコール、グリセロール、
ポリオール、植物油等を使用することができる。また、
希釈剤の他に所望に応じ緩衝剤、等張化剤、防腐剤、湿
潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補助剤等を添加
してもよい。
【0043】点眼剤としては、所望に応じ、緩衝剤、等
張化剤、安定化剤、保存剤、酸化防止剤、粘稠剤、防腐
剤、溶解補助剤等を添加してもよい。
【0044】坐剤の担体としては、脂質、ロウ、半固形
または液状のポリオール、天然油または硬化油等を使用
することができる。また、他に分散剤、分散補助剤、吸
収促進剤等を添加してもよい。
【0045】その投与量は対象となる患者の年齢、性
別、体重、症状の度合いにより適宜決定されるが、経口
投与の場合、概ね成人1日当たり1〜1000mg、非
経口投与の場合、概ね成人で1日当たり0.1〜100
mgの範囲内で、一回または数回に分けて投与される。
【0046】本発明の前記一般式(I)で表される化合
物を点眼剤として使用する場合、0.05W/V%〜5
W/V%の範囲で配合して常法により調製することがで
き、その投与回数は患者の症状の度合い等により適宜決
定される。
【0047】また、本発明の前記一般式(I)で表され
る化合物を外用剤または化粧品として使用する場合、製
剤全体に対して本発明の化合物の含有量が0.05〜1
0重量分となるように配合し、通常用いられる外用基剤
または化粧品基剤を用いて常法により調製することによ
り製造することができる。さらに、本発明の化合物は通
常の方法により食品添加物として使用することもでき
る。
【0048】
【実施例】本発明の内容を以下の参考例および実施例で
さらに詳細に説明するが、本発明はその内容に限定され
るものではない。
【0049】参考例1 N−フタロイルピリドキサミン ピリドキサミン・二塩酸塩・一水和物4.0gの塩化メ
チレン80ml懸濁液にカルボエトキシフタル酸イミド
3.5gおよびトリエチルアミン6.0mlを加え、室
温で一晩撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液をクロロホル
ム−メタノール(5:1)400mlに加え不溶物をろ
去した。ろ液を減圧下に濃縮し、N−フタロイルピリド
キサミン2.5gを得た。
【0050】白色固体 H−NMR(DMSO−d,400MHz)δpp
m:2.31(3H,s),4.66(2H,br
s),4.82(2H,s),5.05−5.13(1
H,br),7.83(4H,s),7.93(1H,
s),8.73−8.82(1H,br)
【0051】参考例2 5−ヒドロキシメチル−3−メトキシメトキシ−2−メ
チル−4−フタルイミドメチルピリジン N−フタロイルピリドキサミン2.5gのN,N−ジメ
チルホルムアミド70ml溶液を−10℃に冷却し、水
素化ナトリウム(60%油性0.37gを加えた。15
分間撹拌した後、クロロメチルメチルエーテル0.7m
lを30分間かけて滴下し、さらに30分間撹拌した。
反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出し、有機層を飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去後、残留物をジエチルエーテルで洗浄
し、5−ヒドロキシメチル−3−メトキシメトキシ−2
−メチル−4−フタルイミドメチルピリジン2.1gを
得た。
【0052】白色固体 H−NMR(CDCl,400MHz)δppm:
2.52(3H,s),3.29−3.36(1H,b
r),3.54(3H,s),4.83(2H,br
s),5.01(2H,s),5.08(2H,s),
7.72−7.88(4H,m),8.32(1H,
s)
【0053】参考例3 5−ブロモメチル−3−メトキシメトキシ−2−メチル
−4−フタルイミドメチルピリジン 5−ヒドロキシメチル−3−メトキシメトキシ−2−メ
チル−4−フタルイミドメチルピリジン50mgの塩化
メチレン10ml溶液に、トリフェニルホスフィン50
mgおよび四臭化炭素75mgを加え、室温で10分間
撹拌した。反応混合物を減圧濃縮した後、残留物をプレ
パラティブ薄層クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロ
ホルム/メタノール=40/3)にて精製し、5−ブロ
モメチル−3−メトキシメトキシ−2−メチル−4−フ
タルイミドメチルピリジン40mgを得た。
【0054】無色オイル H−NMR(CDCl,400MHz)δppm:
2.54(3H,s),3.57(3H,s),4.7
5(2H,s),5.01(2H,s),5.14(2
H,s),7.69−7.74(2H,m),7.80
−7.83(2H,m),8.29(1H,s)
【0055】参考例4 5−(4−ベンジルピペラジノメチル)−3−メトキシ
メトキシ−2−メチルー4−フタルイミドメチルピリジ
ン 1−ベンジルピペラジン2mlに5−ブロモメチル−3
−メトキシメトキシ−2−メチル−4−フタルイミドメ
チルピリジン120mgを加え、室温で30分間撹拌し
た。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒:クロロホルム/メタノール=10/1)に
て精製し、5−(4−ベンジルピペラジノメチル)−3
−メトキシメトキシ−2−メチル−4−フタルイミドメ
チルピリジン120mgを得た。
【0056】無色オイル H−NMR(CDCl,400MHz)δppm:
1.8−2.4(8H,br),2.53(3H,
s),3.27(2H,s),3.56(3H,s),
3.57(2H,s),5.05(2H,s),5.1
1(2H,s),7.15−7.35(5H,m),
7.68−7.72(2H,m),7.78−7.82
(2H,m),8.09(1H,s)
【0057】参考例5 5−(4−ヒドロキシフェニルアミノメチル)−3−メ
トキシメトキシ−2−メチル−4−フタルイミドメチル
ピリジン 4−アミノフェノール200mgのクロロホルム5ml
溶液に、トリエチルアミン0.5mlおよび5−ブロモ
メチル−3−メトキシメトキシ−2−メチル−4−フタ
ルイミドメチルピリジン150mgを加え、室温で3時
間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム
/メタノール=10/1)にて精製し、5−(4−ヒド
ロキシフェニルアミノメチル)−3−メトキシメトキシ
−2−メチル−4−フタルイミドメチルピリジン110
mgを得た。
【0058】無色オイル H−NMR(CDCl+CDOD,400MH
z)δppm:2.53(3H,s),3.57(3
H,s),4.28(2H,s),4.50(2H,
s),5.11(2H,s),6.42(2H,d,J
=8.8Hz),6.62(2H,d,J=8.8H
z),7.60−7.65(4H,m),8.21(1
H,s)
【0059】参考例6 4−アミノメチル−5−(4−ベンジルピペラジノメチ
ル)−3−メトキシメトキシ−2−メチルピリジン 5−(4−ベンジルピペラジノメチル)−3−メトキシ
メトキシ−2−メチル−4−フタルイミドメチルピリジ
ン110mgのメタノール3ml溶液に、ヒドラジン・
−水和物0.5mlを加え、60℃で2時間撹拌した。
反応混合物を減圧濃縮した後、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒:クロロホルム/メタ
ノール=20/1〜5/1)にて精製し、4−アミノメ
チル−5−(4−ベンジルピペラジノメチル)−3−メ
トキシメトキシ−2−メチルピリジン80mgを得た。
【0060】無色オイル H−NMR(CDCl,400MHz)δppm:
2.3−2.7(8H,br),2.50(3H,
s),3.47(2H,s),3.49(2H,s),
3.65(3H,s),3.81(2H,s),5.0
3(2Hs),7.20−7.35(5H,m),8.
07(1H,s)
【0061】参考例7 N−(tert−ブトキシカルボニル)ピリドキサミン ピリドキサミン・二塩酸塩・一水和物6.8gのテトラ
ヒドロフラン−水(1:1)600ml懸濁液に1規定
水酸化ナトリウム58mlを加え、炭酸ジ−tert−
ブチル6.1gのテトラヒドロフラン100ml溶液を
ゆっくり滴下した。室温で3時間撹拌した後、反応溶液
を約1/3量まで減圧留去し、溶液の液性を10%クエ
ン酸水溶液を加えて弱酸性とした。次いで炭酸水素ナト
リウムを加えてアルカリ性にし、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。
析出した結晶をろ取した後、ヘキサンで洗浄し、N−
(tert−ブトキシカルボニル)ピリドキサミン5.
5gを得た。
【0062】白色粉末 H−NMR(CDCl,400MHz)δppm:
1.4(9H,s),2.5(3H,s),4.2(2
H,d,J=6.8Hz),4.7(2H,s),5.
6−5.7(1H,br),7.7(1H,s),9.
4−9.6(1H,br)
【0063】参考例8 4−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル−5−
クロロメチル−2−メチル−3−p−トルエンスルホニ
ルオキシピリジン N−(tert−ブトキシカルボニル)ピリドキサミン
1.4gの塩化メチレン50ml溶液にp−トルエンス
ルホニルクロリド1.1gおよびトリエチルアミン3.
4mlを加え、アルゴン気流中室温で24時間撹拌し、
更にp−トルエンスルホニルクロリド0.52gを加え
て室温で3日間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液を加え有機層を分取し、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩
化メチレン/メタノール=40/1)にて精製し、4−
tert−ブトキシカルボニルアミノメチル−5−クロ
ロメチル−2−メチル−3−p−トルエンスルホニルオ
キシピリジン0.7gを得た。
【0064】白色固体 H−NMR(CDCl,400MHz)δppm:
1.5(9H,s),2.2(3H,s),2.5(3
H,s),4.5(2H,d,J=6.5Hz),4.
8(2H,s),5.3−5.4(1H,br),7.
4(2H,d,J=8.4Hz),7.9(2H,d,
J=8.4Hz),8.4(1H,s)
【0065】参考例9 4−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル−5−
モルホリノメチル−2−メチル−3−p−トルエンスル
ホニルオキシピリジン 4−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル−5−
クロロメチル−2−メチル−3−p−トルエンスルホニ
ルオキシピリジン0.12gの2−ブタノン30ml溶
液にモルホリン70mgおよびヨウ化ナトリウム81m
gを加え、50℃で30分間撹拌した。冷後、析出物を
セライトろ過して除き、ろ液を減圧下に濃縮した。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:
塩化メチレン/メタノール=20/1)にて精製し、4
−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル−5−モ
ルホリノメチル−2−メチル−3−p−トルエンスルホ
ニルオキシピリジン0.12gを得た。
【0066】白色固体 H−NMR(CDCl,400MHz)δppm:
1.4(9H,s),1.6(3H,s),2.3(3
H,s),2.4−2.5(4H,m),3.5(2
H,s),3.7−3.8(4H,m),4.4−4.
5(2H,m),6.8−7.0(1H,br),7.
4−7.5(2H,m),7.9−8.0(2H,
m),8.3(1H,s)
【0067】参考例10 4−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル−3−
ヒドロキシ−2−メチル−5−モルホリノメチルピリジ
ン 4−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル−5−
モルホリノメチル−2−メチル−3−p−トルエンスル
ホニルオキシピリジン120mgのエタノール20ml
溶液に2規定水酸化カリウム水溶液2.4mlを加え、
室温で25分間撹拌した。溶媒を減圧留去した後、残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:
塩化メチレン/メタノール=20/1)にて精製し、4
−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル−3−ヒ
ドロキシ−2−メチル−5−モルホリノメチルピリジン
77mgを得た。
【0068】白色固体 H−NMR(CDCl,400MHz)δppm:
1.4(9H,s),2.4−2.5(4H,m),
2.5(3H,s),3.5(2H,s),3.7−
3.8(4H,m),4.2(2H,d,J=6.8H
z),6.4−6.6(1H,br),7.8(1H,
s),9.2(1H,s)
【0069】実施例1 4−アミノメチル−5−(4−ベンジルピペラジノメチ
ル)−3−ヒドロキシ−2−メチルピリジン・四塩酸塩 4−アミノメチル−5−(4−ベンジルピペラジノメチ
ル)−3−メトキシメトキシ−2−メチルピリジン75
mgのメタノール2ml溶液に、塩化水素−メタノール
溶液2mlを加え、室温で30分間撹拌した。反応混合
物を減圧濃縮し、4−アミノメチル−5−(4−ベンジ
ルピペラジノメチル)−3−ヒドロキシ−2−メチルピ
リジン・四塩酸塩90mgを得た。
【0070】濃茶色固体 H−NMR(CDCl+CDOD,400MH
z)δppm:2.83(3H,s),3.5−4.1
(8H,br),4.46(2H,brs),4.64
(2H,br s),4.81(2H,br s),
7.46(3H,br s),7.64(2H,br
s),8.70(1H,br s)
【0071】実施例2 4−アミノメチル−3−ヒドロキシ−2−メチル−5−
プロピルアミノメチルピリジン・三塩酸塩 プロピルアミンを用い、参考例4、参考例6および実施
例1の方法に準じて、4−アミノメチル−3−ヒドロキ
シ−2−メチル−5−プロピルアミノメチルピリジン・
三塩酸塩を合成した。
【0072】淡茶色固体 H−NMR(CDCl+CDOD,400MH
z)δppm:1.08(3H,t,J=7.4H
z),1.85−1.96(2H,m),2.77(3
H,s),3.18−3.25(2H,m),4.47
(2H,s),4.53(2H,s),8.75(1
H,s)
【0073】実施例3 4−アミノメチル−5−ジプロピルアミノメチル−3−
ヒドロキシ−2−メチルピリジン・三塩酸塩 ジプロピルアミンを用い、参考例4、参考例6および実
施例1の方法に準じて、4−アミノメチル−5−ジプロ
ピルアミノメチル−3−ヒドロキシ−2−メチルピリジ
ン・三塩酸塩を合成した。
【0074】濃茶色固体 H−NMR(CDCl+CDOD,400MH
z)δppm:1.02(6H,t,J=6.8H
z),1.85−1.99(4H,br),2.82
(3H,s),3.05−3.35(4H,br),
4.50(2H,br s),4.80(2H,br
s),8.82(1H,br s)
【0075】実施例4 4−アミノメチル−5−(N−ベンジルメチルアミノメ
チル)−3−ヒドロキシ−2−メチルピリジン・三塩酸
塩 N−ベンジルメチルアミンを用い、参考例4、参考例6
および実施例1の方法に準じて、4−アミノメチル−5
−(N−ベンジルメチルアミノメチル)−3−ヒドロキ
シ−2−メチルピリジン・三塩酸塩を合成した。
【0076】濃茶色固体 H−NMR(CDCl+CDOD,400HM
z)δppm:2.79(3H,s),2.83(3
H,s),4.45(2H,s),4.63(2H,
s),4.81(2H,s),7.45−7.52(3
H,m),7.71−7.79(2H,m),8.84
(1H,s)
【0077】実施例5 4−アミノメチル−3−ヒドロキシ−5−(4−ヒドロ
キシフェニルアミノメチル)−2−メチルピリジン・三
塩酸塩 5−(4−ヒドロキシフェニルアミノメチル)−3−メ
トキシメトキシ−2−メチル−4−フタルイミドメチル
ピリジンを用い、参考例6および実施例1の方法に準じ
て、4−アミノメチル−3−ヒドロキシ−5−(4−ヒ
ドロキシフェニルアミノメチル)−2−メチルピリジン
・三塩酸塩を合成した。
【0078】白色固体 H−NMR(CDCl+CDOD,400MH
z)δppm:2.74(3H,s),4.31(2
H,s),4.77(2H,s),6.89(2H,
d,J=8.8Hz),7.31(2H,d,J=8.
8Hz),8.32(1H,s)
【0079】実施例6 N−(4−アミノメチル−3−ヒドロキシ−2−メチル
ピリジン−5−イルメチル)−2−ヒドロキシフェニル
グリシン・三塩酸塩 2−ヒドロキシフェニルグリシン・塩酸塩を用い、参考
例5、参考例6および実施例1の方法に準じて、N−
(4−アミノメチル−3−ヒドロキシ−2−メチルピリ
ジン−5−イルメチル)−2−ヒドロキシフェニルグリ
シン・三塩酸塩を合成した。
【0080】淡茶色固体 H−NMR(CDCl+CDOD,400MH
z)δppm:2.77(3H,s),4.41(2
H,s),4.42(1H,d,J=14.1Hz),
4.53(1H,d,J=14.1Hz),5.41
(1H,s),6.97(1H,t,J=7.5H
z),7.02(1H,d,J=7.5Hz),7.3
3(1H,t,J=7.5Hz),7.41(1H,
d,J=7.5Hz),8.46(1H,s)
【0081】実施例7 4−アミノメチル−3−ヒドロキシ−2−メチル−5−
モルホリノメチルピリジン・三塩酸塩 4−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル−3−
ヒドロキシ−2−メチル−5−モルホリノメチルピリジ
ン77mgに塩化水素−エタノール溶液10mlを加え
室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧留去し、4−アミノメ
チル−3−ヒドロキシ−2−メチル−5−モルホリノメ
チルピリジン・三塩酸塩94mgを得た。
【0082】白色固体 H−NMR(DMSO−d,400MHz)δpp
m:2.6(3H,s),3.1−3.3(4H,
m),3.8−4.0(4H,m),4.3(2H,
s),4.5(2H,s)8.3−8.4(2H,m)
【0083】実施例8 4−アミノメチル−3−ヒドロキシ−2−メチル−5−
ピペリジノメチルピリジン・三塩酸塩 ピペリジンを用い、参考例9から参考例10および実施
例5の方法に準じて、4−アミノメチル−3−ヒドロキ
シ−2−メチル−5−ピペリジノメチルピリジン・三塩
酸塩を合成した。
【0084】無色固体 H−NMR(CDOD,400MHz)δppm:
1.6−1.85(2H,m),1.9−2.0(4
H,m),2.69(3H,s),2.6−2.9(2
H,m),3.2−3.6(2H,m),4.47(2
H,s),4.57(2H,s),8.45(1H,
s)
【0085】実施例9 4−アミノメチル−3−ヒドロキシ−5−(1−イミダ
ゾリルメチル)−2−メチルピリジン・三塩酸塩 イミダゾールを用い、参考例9から参考例10および実
施例5の方法に準じて、4−アミノメチル−3−ヒドロ
キシ−5−(1−イミダゾリルメチル)−2−メチルピ
リジン・三塩酸塩を合成した。
【0086】白色固体 H−NMR(DMSO−d,400MHz)δpp
m:2.6(3H,s),4.2(2H,s),5.8
(2H,s),7.7(1H,s),7.9(1H,
s),8.1 (1H,s),8.4−8.7(3H,
br),9.5(1H,s)
【0087】実施例10 メイラード反応阻害活性試験 リゾチーム、フルクトース並びに試験化合物をそれぞれ
10mg/ml、200mM、0.2または2mMにな
るよう0.5Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.4)
に溶解し、37℃で1週間インキュベーションした。
【0088】インキュベーションサンプルをSDS−P
AGEによって分離し、Coomassie Bril
liant Blue R−250で染色後、デンシト
メーターにて全蛋白に対する二量体の生成率を測定し
た。
【0089】試験化合物非存在下の二量体の生成率に対
する試験化合物存在下の二量体の生成率から試験化合物
の阻害活性を求めた。
【0090】
【表1】
【0091】処方例1 錠剤 主薬 100mg トウモロコシデンプン 50mg 乳糖 70mg ヒドロキシプロピルセルロース 7mg ステアリン酸マグネシウム 3mg (合計230mg)
【0092】処方例2 細粒剤 主薬 100mg マンニット 190mg トウモロコシデンプン 100mg ヒドロキシプロピルセルロース 10mg (合計400mg)
【0093】処方例3 カプセル剤 主薬 100mg 乳糖 18mg 結晶セルロース 35mg トウモロコシデンプン 25mg ステアリン酸マグネシウム 2mg (合計180mg)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤倉 秀紀 長野県松本市大字島内5000−3 サンライ フ犬飼A202 (72)発明者 河西 潔 長野県南安曇郡穂高町大字柏原4509 キッ セイ第三青友寮 (72)発明者 佐藤 文康 長野県松本市筑摩2−12−3

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 (式中のAは低級アルキレン基であり、R、Rおよ
    びRは同じでも異なっていてもよく、それぞれ水素原
    子または低級アルキル基であり、Rはアリール基、ヒ
    ドロキシアリール基、低級アルコキシアリール基、置換
    基としてカルボキシル基、アリール基、ヒドロキシアリ
    ール基および低級アルコキシアリール基から選択される
    基を1つ乃至2つ有していてもよい低級アルキル基であ
    り、Rは水素原子または低級アルキル基であり、ま
    た、RとRは一緒になって、結合部位の窒素原子の
    他に環内に窒素原子、酸素原子を含んでいてもよく、置
    換基として低級アルキル基、アリール基またはアルアル
    キル基を有していてもよい5〜6員環の脂肪族または芳
    香族環状アミノ基を形成していてもよい。但し、Aがメ
    チレン基またはトリメチレン基であり、かつ、Rおよ
    びRが同時に水素原子である場合、R、Rおよび
    は同時にメチル基ではない。)で表される5−アミ
    ノアルキル−4−アミノメチル−3−ヒドロキシピリジ
    ン誘導体およびそれらの薬理学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】一般式 【化2】 (式中のAは低級アルキレン基であり、R、Rおよ
    びRは同じでも異なっていてもよく、それぞれ水素原
    子または低級アルキル基であり、Rはアリール基、ヒ
    ドロキシアリール基、低級アルコキシアリール基、置換
    基としてカルボキシル基、アリール基、ヒドロキシアリ
    ール基および低級アルコキシアリール基から選択される
    基を1つ乃至2つ有していてもよい低級アルキル基であ
    り、Rは水素原子または低級アルキル基であり、ま
    た、RとRは一緒になって、結合部位の窒素原子の
    他に環内に窒素原子、酸素原子を含んでいてもよく、置
    換基として低級アルキル基、アリール基またはアルアル
    キル基を有していてもよい5〜6員環の脂肪族または芳
    香族環状アミノ基を形成していてもよい)で表される5
    −アミノアルキル−4−アミノメチル−3−ヒドロキシ
    ピリジン誘導体またはそれらの薬理学的に許容される塩
    を有効成分として含有するメイラード反応阻害剤。
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