JPH10158204A - 光学活性ジオール類およびその製造法 - Google Patents
光学活性ジオール類およびその製造法Info
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- JPH10158204A JPH10158204A JP32169996A JP32169996A JPH10158204A JP H10158204 A JPH10158204 A JP H10158204A JP 32169996 A JP32169996 A JP 32169996A JP 32169996 A JP32169996 A JP 32169996A JP H10158204 A JPH10158204 A JP H10158204A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】光学活性スレオ−1,2 −ビス( ペンタフルオロ
フェニル) エタン−1,2−ジオールおよびその製造法を
提供すること。 【解決手段】一般式(1) (*印は光学活性炭素、Xは、同一または相異なり、水
素または6−メトキシナフト−2−イル−プロピオニル
等を示す。)で示される光学活性スレオジオール類およ
びその製造法。
フェニル) エタン−1,2−ジオールおよびその製造法を
提供すること。 【解決手段】一般式(1) (*印は光学活性炭素、Xは、同一または相異なり、水
素または6−メトキシナフト−2−イル−プロピオニル
等を示す。)で示される光学活性スレオジオール類およ
びその製造法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不斉合成反応にお
けるキラルリガンドとして有用な光学活性ジオール類お
よびその製造法に関する。本発明の光学活性スレオ−
1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタン−1,
2−ジオールは、ベンゼン環上の高い電子密度による分
子間の強い相互作用により、不斉リガンドとしてこれま
で知られているものよりも優れた不斉認識能を期待する
ことができる。
けるキラルリガンドとして有用な光学活性ジオール類お
よびその製造法に関する。本発明の光学活性スレオ−
1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタン−1,
2−ジオールは、ベンゼン環上の高い電子密度による分
子間の強い相互作用により、不斉リガンドとしてこれま
で知られているものよりも優れた不斉認識能を期待する
ことができる。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】スレ
オ−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタン−
1,2−ジオールの光学活性体は、不斉合成反応におけ
るキラルな配位子として有用であり、その提供が望まれ
ていた。
オ−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタン−
1,2−ジオールの光学活性体は、不斉合成反応におけ
るキラルな配位子として有用であり、その提供が望まれ
ていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、光学活性
スレオ−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタ
ン−1,2−ジオールの提供について鋭意検討を重ねた
結果、ラセミのスレオ−1,2−ビス(ペンタフルオロ
フェニル)エタン−1,2−ジオールを速度論支配によ
り光学分割しながらエステル化することによりその残分
として、また、得られる中間体を加水分解することによ
り容易に、目的とする光学活性スレオ−1,2−ビス
(ペンタフルオロフェニル)エタン−1,2−ジオール
へと分割できることを見出し、本発明に至った。すなわ
ち、本発明は、 一般式(1) (式中、*印は光学活性炭素であることを示し、Xは、
同一または相異なり、水素原子または−CORを示し、
ここでRは基 を示し、Arは置換されていてもよい炭素数6〜10の
芳香環を示し、R’は炭素数1〜4の低級アルキル基を
示す。)で示される光学活性スレオジオール類およびそ
の製造法を提供するものである。
スレオ−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタ
ン−1,2−ジオールの提供について鋭意検討を重ねた
結果、ラセミのスレオ−1,2−ビス(ペンタフルオロ
フェニル)エタン−1,2−ジオールを速度論支配によ
り光学分割しながらエステル化することによりその残分
として、また、得られる中間体を加水分解することによ
り容易に、目的とする光学活性スレオ−1,2−ビス
(ペンタフルオロフェニル)エタン−1,2−ジオール
へと分割できることを見出し、本発明に至った。すなわ
ち、本発明は、 一般式(1) (式中、*印は光学活性炭素であることを示し、Xは、
同一または相異なり、水素原子または−CORを示し、
ここでRは基 を示し、Arは置換されていてもよい炭素数6〜10の
芳香環を示し、R’は炭素数1〜4の低級アルキル基を
示す。)で示される光学活性スレオジオール類およびそ
の製造法を提供するものである。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の一般式(1)で示される光学活性スレオ
ジオール類は、以下の製造法によって得られる。ラセミ
のスレオ−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エ
タン−1,2−ジオールと一般式(2) (式中、Ar、R’および*は前記と同じ意味を表
す。)で示されるカルボン酸とを反応させることによっ
て一般式(1)で示される光学活性スレオジオール類が
得られる。また、一般式(1)のうち、一般式(1−
2) (式中、Rおよび*印は、前記と同じ意味を表わす。)
で示される光学活性スレオモノエステル類または一般式
(1−3) (式中、Rおよび*印は、前記と同じ意味を表わす。)
で示される光学活性スレオジエステル類を加水分解する
ことによって式(1−1) で示される光学活性スレオジオールが得られる。
する。本発明の一般式(1)で示される光学活性スレオ
ジオール類は、以下の製造法によって得られる。ラセミ
のスレオ−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エ
タン−1,2−ジオールと一般式(2) (式中、Ar、R’および*は前記と同じ意味を表
す。)で示されるカルボン酸とを反応させることによっ
て一般式(1)で示される光学活性スレオジオール類が
得られる。また、一般式(1)のうち、一般式(1−
2) (式中、Rおよび*印は、前記と同じ意味を表わす。)
で示される光学活性スレオモノエステル類または一般式
(1−3) (式中、Rおよび*印は、前記と同じ意味を表わす。)
で示される光学活性スレオジエステル類を加水分解する
ことによって式(1−1) で示される光学活性スレオジオールが得られる。
【0005】本発明の製造法に使用されるラセミのスレ
オ−1,2−(ペンタフルオロフェニル)エタン−1,
2−ジオールは、例えば、特開平8−245452号公
報に記載の方法に準じて、ペンタフルオロベンズアルデ
ヒドを出発原料として、例えば下式のような工程を経て
製造することができる。 (式中、Yは水酸基の保護基を示す。)
オ−1,2−(ペンタフルオロフェニル)エタン−1,
2−ジオールは、例えば、特開平8−245452号公
報に記載の方法に準じて、ペンタフルオロベンズアルデ
ヒドを出発原料として、例えば下式のような工程を経て
製造することができる。 (式中、Yは水酸基の保護基を示す。)
【0006】本発明の製造法に使用される一般式(2)
で示されるカルボン酸としては例えば、(R)−2−フ
ェニルプロピオン酸、(R)−2−(4−メチルフェニ
ル)プロピオン酸、(R)−2−(4―メトキシフェニ
ル)プロピオン酸、(R)−2−フェニルブタン酸、
(R)−2−(4−メチルフェニル)ブタン酸、(R)
−2−(4―メトキシフェニル)ブタン酸、(R)−2
−(ナフト−2−イル)プロピオン酸、(R)−2−
(6−メトキシナフト−2−イル)プロピオン酸、
(R)−2−(ナフト−2−イル)ブタン酸、(R)−
2−(6−メトキシナフト−2−イル)ブタン酸、
(R)−2−フェニルペンタン酸、(R)−2−(4−
メチルフェニル)ペンタン酸、(R)−2−(4―メト
キシフェニル)ペンタン酸、(R)−2−フェニルヘキ
サン酸、(R)−2−(4−メチルフェニル)ヘキサン
酸、(R)−2−(4―メトキシフェニル)ヘキサン
酸、(R)−2−(ナフト−2−イル)ペンタン酸、
(R)−2−(6−メトキシナフト−2−イル)ペンタ
ン酸、(R)−2−(ナフト−2−イル)ヘキサン酸、
(R)−2−(6−メトキシナフト−2−イル)ヘキサ
ン酸、およびこれらの光学対掌体を例示することができ
る。
で示されるカルボン酸としては例えば、(R)−2−フ
ェニルプロピオン酸、(R)−2−(4−メチルフェニ
ル)プロピオン酸、(R)−2−(4―メトキシフェニ
ル)プロピオン酸、(R)−2−フェニルブタン酸、
(R)−2−(4−メチルフェニル)ブタン酸、(R)
−2−(4―メトキシフェニル)ブタン酸、(R)−2
−(ナフト−2−イル)プロピオン酸、(R)−2−
(6−メトキシナフト−2−イル)プロピオン酸、
(R)−2−(ナフト−2−イル)ブタン酸、(R)−
2−(6−メトキシナフト−2−イル)ブタン酸、
(R)−2−フェニルペンタン酸、(R)−2−(4−
メチルフェニル)ペンタン酸、(R)−2−(4―メト
キシフェニル)ペンタン酸、(R)−2−フェニルヘキ
サン酸、(R)−2−(4−メチルフェニル)ヘキサン
酸、(R)−2−(4―メトキシフェニル)ヘキサン
酸、(R)−2−(ナフト−2−イル)ペンタン酸、
(R)−2−(6−メトキシナフト−2−イル)ペンタ
ン酸、(R)−2−(ナフト−2−イル)ヘキサン酸、
(R)−2−(6−メトキシナフト−2−イル)ヘキサ
ン酸、およびこれらの光学対掌体を例示することができ
る。
【0007】上記製造法には、通常、縮合剤が用いら
れ、かかる縮合剤としては、例えば、ジシクロヘキシル
カルボジイミド、N−シクロヘキシル−N' −[2−
(N−メチルモルホリノ)エチル]カルボジイミド−p
−トルエンスルホネート等が挙げられる。これらの縮合
剤の中でもジシクロヘキシルカルボジイミドは好適な結
果を与えるので好ましい。かかる触媒の使用量は通常
0.5〜50モル倍程度であり、好ましくは1〜3モル
倍程度である。また、本製造法には触媒を存在させるこ
とが好ましく、かかる触媒としては、例えば、4−ジメ
チルアミノピリジン、4−ピペリジノピリジン等の塩基
を例示することができ、かかる塩基の使用量は通常、
0.1〜5モル倍程度であり、好ましくは1〜2モル倍
程度である。
れ、かかる縮合剤としては、例えば、ジシクロヘキシル
カルボジイミド、N−シクロヘキシル−N' −[2−
(N−メチルモルホリノ)エチル]カルボジイミド−p
−トルエンスルホネート等が挙げられる。これらの縮合
剤の中でもジシクロヘキシルカルボジイミドは好適な結
果を与えるので好ましい。かかる触媒の使用量は通常
0.5〜50モル倍程度であり、好ましくは1〜3モル
倍程度である。また、本製造法には触媒を存在させるこ
とが好ましく、かかる触媒としては、例えば、4−ジメ
チルアミノピリジン、4−ピペリジノピリジン等の塩基
を例示することができ、かかる塩基の使用量は通常、
0.1〜5モル倍程度であり、好ましくは1〜2モル倍
程度である。
【0008】反応は通常溶媒の存在下に行われる。かか
る溶媒としては、反応に不活性なものであれば特に限定
はされないが、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン等のエーテル類、クロロホルム、ジクロロメタ
ン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、ヘ
キサン等の炭化水素類、酢酸エチル、酢酸プロピル等の
酢酸エステル類、およびこれらの混合溶媒などを例示す
ることができる。これらの中でもエーテル類、特にテト
ラヒドロフランは好適な結果を与えるので好ましい。反
応温度は通常、−20℃から各溶媒の沸点の範囲で行う
ことができ、好ましくは0℃〜30℃で行うことにより
好適な結果を得ることができる。反応時間に特に限定は
なくTLCやLC等の分析手段により適宜判断すればよ
いが、通常1時間から24時間程度である。
る溶媒としては、反応に不活性なものであれば特に限定
はされないが、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン等のエーテル類、クロロホルム、ジクロロメタ
ン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、ヘ
キサン等の炭化水素類、酢酸エチル、酢酸プロピル等の
酢酸エステル類、およびこれらの混合溶媒などを例示す
ることができる。これらの中でもエーテル類、特にテト
ラヒドロフランは好適な結果を与えるので好ましい。反
応温度は通常、−20℃から各溶媒の沸点の範囲で行う
ことができ、好ましくは0℃〜30℃で行うことにより
好適な結果を得ることができる。反応時間に特に限定は
なくTLCやLC等の分析手段により適宜判断すればよ
いが、通常1時間から24時間程度である。
【0009】上記エステル化反応終了後、通常の抽出、
濃縮等の操作を行うことにより、一般式(1)で示され
る光学活性スレオジオール類が得られる。上記反応にお
いては、通常、下記一般式で示される光学活性スレオモ
ノエステル類(1−2)、光学活性スレオジエステル類
(1−3)および光学活性スレオジオール(1−1)の
混合物として得られる。これらは、再結晶、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーまたは減圧蒸留等により分離
精製できる。
濃縮等の操作を行うことにより、一般式(1)で示され
る光学活性スレオジオール類が得られる。上記反応にお
いては、通常、下記一般式で示される光学活性スレオモ
ノエステル類(1−2)、光学活性スレオジエステル類
(1−3)および光学活性スレオジオール(1−1)の
混合物として得られる。これらは、再結晶、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーまたは減圧蒸留等により分離
精製できる。
【0010】上記エステル化反応後、単離されたエステ
ル類は各々加水分解により対応する光学活性スレオジオ
ールに誘導することができる。すなわち、 一般式(1
−2) 式中、Rおよび*印は、前記と同じ意味を表わす。)で
示される光学活性スレオモノエステル類または一般式
(1−3) (式中、Rおよび*印は、前記と同じ意味を表わす。)
で示される光学活性スレオジエステル類を加水分解する
ことを特徴とする式(1−1) で示される光学活性スレオジオールが得られる。
ル類は各々加水分解により対応する光学活性スレオジオ
ールに誘導することができる。すなわち、 一般式(1
−2) 式中、Rおよび*印は、前記と同じ意味を表わす。)で
示される光学活性スレオモノエステル類または一般式
(1−3) (式中、Rおよび*印は、前記と同じ意味を表わす。)
で示される光学活性スレオジエステル類を加水分解する
ことを特徴とする式(1−1) で示される光学活性スレオジオールが得られる。
【0011】加水分解に用いられる試剤としては例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等のアルカリ金
属またはアルカリ土類金属の水酸化物の無機塩基や、塩
酸、臭化水素酸、硫酸等の無機酸が使用される。特に、
無機塩基を使用することにより、迅速かつ定量的に反応
を行うことができるので好ましい。加水分解に用いられ
る試剤の使用量は、塩基の場合は通常1〜20モル倍程
度、好ましくは1〜5モル倍程度であり、酸の場合は通
常1〜50モル倍程度である。
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等のアルカリ金
属またはアルカリ土類金属の水酸化物の無機塩基や、塩
酸、臭化水素酸、硫酸等の無機酸が使用される。特に、
無機塩基を使用することにより、迅速かつ定量的に反応
を行うことができるので好ましい。加水分解に用いられ
る試剤の使用量は、塩基の場合は通常1〜20モル倍程
度、好ましくは1〜5モル倍程度であり、酸の場合は通
常1〜50モル倍程度である。
【0012】加水分解反応は通常溶媒中で行われる。か
かる溶媒としては例えば、水、アルコール類、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル等が単独もし
くは混合して用いられる。使用量は特に限定されない。
上記反応の反応温度は通常0℃〜50℃程度である。
かる溶媒としては例えば、水、アルコール類、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、アセトニトリル等が単独もし
くは混合して用いられる。使用量は特に限定されない。
上記反応の反応温度は通常0℃〜50℃程度である。
【0013】反応終了後、通常の抽出、濃縮等の操作を
行うことにより、式(1−1)で示される光学活性スレ
オジオールが得られる。得られた光学活性スレオジオー
ルは必要に応じて、再結晶、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーまたは減圧蒸留等により精製することもでき
る。
行うことにより、式(1−1)で示される光学活性スレ
オジオールが得られる。得られた光学活性スレオジオー
ルは必要に応じて、再結晶、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーまたは減圧蒸留等により精製することもでき
る。
【0014】
【発明の効果】本発明の光学活性スレオジオールは、不
斉合成反応におけるキラルな配位子として有用であり、
また本発明の製造法は、光学活性スレオジオールを有利
に得ることができる。
斉合成反応におけるキラルな配位子として有用であり、
また本発明の製造法は、光学活性スレオジオールを有利
に得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。 (参考例1) [2−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−ペン
タフルオロフェニルアセトニトリルの製造]反応容器に
粉末のシアン化ナトリウム(1.12g、22.95m
mol)、t−ブチルジメチルシリルクロライド(1.
38g、9.18mmol)、臭化亜鉛(0.17g、
0.77mmol)をとり、窒素置換した後、アセトニ
トリル(20ml)、ペンタフルオロベンズアルデヒド
(1.5g、7.65mmol)を加え、2時間激しく
攪拌した。反応後、アセトニトリルを減圧下留去し、酢
酸エチル(30ml)と水(30ml)を加え分液した
後、有機層を飽和食塩水(20ml)で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して得ら
れる粗生成物を減圧蒸留(bp.142℃/9mmH
g)することにより、標題化合物(1.98g、77
%)を得た。
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。 (参考例1) [2−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−ペン
タフルオロフェニルアセトニトリルの製造]反応容器に
粉末のシアン化ナトリウム(1.12g、22.95m
mol)、t−ブチルジメチルシリルクロライド(1.
38g、9.18mmol)、臭化亜鉛(0.17g、
0.77mmol)をとり、窒素置換した後、アセトニ
トリル(20ml)、ペンタフルオロベンズアルデヒド
(1.5g、7.65mmol)を加え、2時間激しく
攪拌した。反応後、アセトニトリルを減圧下留去し、酢
酸エチル(30ml)と水(30ml)を加え分液した
後、有機層を飽和食塩水(20ml)で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去して得ら
れる粗生成物を減圧蒸留(bp.142℃/9mmH
g)することにより、標題化合物(1.98g、77
%)を得た。
【0016】(参考例2) [1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−イミ
ノ−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタンの
製造]反応容器を窒素置換した後、ペンタフルオロヨー
ドベンゼン(1.98ml、14.83mmol)と無
水ジエチルエーテル(20ml)をとり、−85℃に冷
却した。次に1.6Mのn−ブチルリチウム(9.3m
l、14.83mmol)をゆっくりと滴下し、10分
間拌した後、参考例1で製造した2−(t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)−2−ペンタフルオロフェニルアセ
トニトリル(2g、5.93mmol)の無水ジエチル
エーテル(20ml)溶液を滴下した。TLCにて原料
の消失を確認した後、水(50ml)を加えて反応を停
止し、酢酸エチル(30ml)で抽出した。無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、溶媒を留去して得られた粗生
成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン/酢酸エチル=50/1)で精製することにより、標
題化合物(2.55g、76%)を得た。
ノ−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタンの
製造]反応容器を窒素置換した後、ペンタフルオロヨー
ドベンゼン(1.98ml、14.83mmol)と無
水ジエチルエーテル(20ml)をとり、−85℃に冷
却した。次に1.6Mのn−ブチルリチウム(9.3m
l、14.83mmol)をゆっくりと滴下し、10分
間拌した後、参考例1で製造した2−(t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)−2−ペンタフルオロフェニルアセ
トニトリル(2g、5.93mmol)の無水ジエチル
エーテル(20ml)溶液を滴下した。TLCにて原料
の消失を確認した後、水(50ml)を加えて反応を停
止し、酢酸エチル(30ml)で抽出した。無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、溶媒を留去して得られた粗生
成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン/酢酸エチル=50/1)で精製することにより、標
題化合物(2.55g、76%)を得た。
【0017】(参考例3) [1−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−オキ
ソ−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタンの
製造]反応容器に参考例2で製造した1−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−2−イミノ−1,2−ビス
(ペンタフルオロフェニル)エタン(2.52g、4.
99mmol)とテトラヒドロフラン(12.5ml)
をとり、1N塩酸(5ml)を加えて室温にて攪拌し
た。TLCにて原料の消失を確認した後、酢酸エチル
(20ml)で抽出し、飽和重曹水(20ml)、飽和
食塩水(20ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去した後、粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン)にて精製し、標題
化合物(1.47g、58%)を得た。
ソ−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタンの
製造]反応容器に参考例2で製造した1−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−2−イミノ−1,2−ビス
(ペンタフルオロフェニル)エタン(2.52g、4.
99mmol)とテトラヒドロフラン(12.5ml)
をとり、1N塩酸(5ml)を加えて室温にて攪拌し
た。TLCにて原料の消失を確認した後、酢酸エチル
(20ml)で抽出し、飽和重曹水(20ml)、飽和
食塩水(20ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を留去した後、粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン)にて精製し、標題
化合物(1.47g、58%)を得た。
【0018】(参考例4) [スレオ−2−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−
1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタノールの
製造]反応容器に参考例3で製造した1−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−2−オキソ−1,2−ビス
(ペンタフルオロフェニル)エタン(1.27g、2.
51mmol)とエタノール(15ml)をとり、水素
化ホウ素ナトリウム(0.12g、3.01mmol)
を加えて室温にて10分間攪拌した。TLCにて原料の
消失を確認した後、水(50ml)を加え、酢酸エチル
(30ml)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た後、溶媒を留去して得られた粗生成物を、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=5
0/1)で精製することにより、標題化合物(1.07
g、84%)を得た。
1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタノールの
製造]反応容器に参考例3で製造した1−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−2−オキソ−1,2−ビス
(ペンタフルオロフェニル)エタン(1.27g、2.
51mmol)とエタノール(15ml)をとり、水素
化ホウ素ナトリウム(0.12g、3.01mmol)
を加えて室温にて10分間攪拌した。TLCにて原料の
消失を確認した後、水(50ml)を加え、酢酸エチル
(30ml)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た後、溶媒を留去して得られた粗生成物を、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=5
0/1)で精製することにより、標題化合物(1.07
g、84%)を得た。
【0019】(参考例5) [(±)−スレオ−1,2−ビス(ペンタフルオロフェ
ニル)エタンジオールの製造]反応容器に参考例4で製
造したスレオ−2−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタノ
ール(0.26g、0.52mmol)とテトラヒドロ
フラン(5ml)をとり、氷冷下1Mフッ化テトラブチ
ルアンモニウム/テトラヒドロフラン溶液(0.52m
l、0.52mmol)を加えて、10分間攪拌した。
TLCにて原料の消失を確認した後、水(10ml)を
加え、酢酸エチル(20ml)で抽出した。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した後、溶媒を留去して得られた粗生成
物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=1/1)で精製することにより、標題化
合物(0.21g、95%)を得た。
ニル)エタンジオールの製造]反応容器に参考例4で製
造したスレオ−2−(t−ブチルジメチルシリルオキ
シ)−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタノ
ール(0.26g、0.52mmol)とテトラヒドロ
フラン(5ml)をとり、氷冷下1Mフッ化テトラブチ
ルアンモニウム/テトラヒドロフラン溶液(0.52m
l、0.52mmol)を加えて、10分間攪拌した。
TLCにて原料の消失を確認した後、水(10ml)を
加え、酢酸エチル(20ml)で抽出した。無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した後、溶媒を留去して得られた粗生成
物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=1/1)で精製することにより、標題化
合物(0.21g、95%)を得た。
【0020】(実施例1) [(1R,2R)−スレオ−1,2−ビス{(2S)−
2−(6−メトキシナフト−2−イル)プロピオニルオ
キシ}−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタ
ン、(1S,2S)−スレオ−2−{(2S)−2−
(6−メトキシナフト−2−イル)プロピオニルオキ
シ}−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタノ
ール、および(1S,2S)−スレオ−1,2−ビス
(ペンタフルオロフェニル)エタンジオールの製造]
(±)−スレオ−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニ
ル)エタンジオール(100mg、0.25mmo
l)、(S)−(+)−ナプロキセン(117mg、
0.51mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(3
4mg、0.28mmol)をテトラヒドロフラン(3
ml)に溶解し、0℃に冷却した後、攪拌下にジシクロ
ヘキシルカルボジイミド(105mg、0.51mmo
l)のテトラヒドロフラン(1ml)溶液をゆっくりと
加え、室温にて12時間攪拌した。析出した沈殿をセラ
イトを用いて濾過し、濾液に酢酸エチルを加えて、10
%塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有
機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒を留去し
た後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=10/1〜1/1)にて精製し、標題化
合物を単離した。 (1R,2R)−ジエステル ・収率 109mg、52% ・比旋光度 [α]D 25 +86.6°(c 1.1
1,EtOH) ・光学純度 56%ee、(1R,2R)/(1S,2
S)=78/22 ・19FNMR(188MHz、CDCl3 )δ 1.59(m,4F,m−C6 F5 )、11.46
(t,J=21.1Hz,2F,p−C6 F5 )、2
1.60and21.95(eachd,J=17.7
Hz,15.6Hz,4F,o−C6 F5 ) ppm ・1 HNMR(200MHz、CDCl3 )δ 1.23and1.41(eachd,J=7.2H
z,6H)、3.46and3.63(q,J=8.2
Hz、2H)、3.81and3.84(eachs,
6H)、6.42and6.50(eachs,2
H)、7.02−7.58(m,12H)ppm ・IR(nujol) 1770(C=O)cm-1 (1S,2S)−モノエステル ・収率 43mg、28% ・比旋光度 [α]D 25 −3.1°(c0.43、
EtOH) ・光学純度 97%ee ・19FNMR(188MHz、CDCl3 )δ 1.53(m,4F,m−C6 F5 )、10.21
(t,J=20.9Hz,1F,p−C6 F5 )、1
0.82(t,J=20.7Hz,1F,p−C
6 F5)、20.15(d,J=14.9Hz,2F,
o−C6 F5 )、20.80(d,J=15.3Hz,
2F,o−C6 F5 ) ppm ・1 HNMR(200MHz、CDCl3)δ 1.57(d,J=7.2Hz,3H)、2.58(b
r,1H)、3.94(m,4H)、5.46(d,J
=10.3Hz,1H)、7.12−7.76(m,6
H)ppm ・IR(nujol) 1758(C=O)、3530
(OH)cm-1 (1S,2S)−ジオール ・収率 12mg、12% ・比旋光度 [α]D 25 −32.9°(c0.1
2、EtOH) ・光学純度 85%ee ・19FNMR(188MHz、CDCl3 )δ 1.38(td,J=21.4,6.0Hz,4F,m
−C6F5)、10.03(t,J=20.7Hz,2
F,p−C6F5)、20.28(dd,J=22.
2,7.6Hz,4F,o−C6F5) ppm ・1 HNMR(200MHz、CDCl3 )δ 3.13(br,2H)、5.48(s,2H) pp
m ・IR(nujol) 3515(OH)cm-1
2−(6−メトキシナフト−2−イル)プロピオニルオ
キシ}−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタ
ン、(1S,2S)−スレオ−2−{(2S)−2−
(6−メトキシナフト−2−イル)プロピオニルオキ
シ}−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタノ
ール、および(1S,2S)−スレオ−1,2−ビス
(ペンタフルオロフェニル)エタンジオールの製造]
(±)−スレオ−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニ
ル)エタンジオール(100mg、0.25mmo
l)、(S)−(+)−ナプロキセン(117mg、
0.51mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(3
4mg、0.28mmol)をテトラヒドロフラン(3
ml)に溶解し、0℃に冷却した後、攪拌下にジシクロ
ヘキシルカルボジイミド(105mg、0.51mmo
l)のテトラヒドロフラン(1ml)溶液をゆっくりと
加え、室温にて12時間攪拌した。析出した沈殿をセラ
イトを用いて濾過し、濾液に酢酸エチルを加えて、10
%塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有
機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶媒を留去し
た後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=10/1〜1/1)にて精製し、標題化
合物を単離した。 (1R,2R)−ジエステル ・収率 109mg、52% ・比旋光度 [α]D 25 +86.6°(c 1.1
1,EtOH) ・光学純度 56%ee、(1R,2R)/(1S,2
S)=78/22 ・19FNMR(188MHz、CDCl3 )δ 1.59(m,4F,m−C6 F5 )、11.46
(t,J=21.1Hz,2F,p−C6 F5 )、2
1.60and21.95(eachd,J=17.7
Hz,15.6Hz,4F,o−C6 F5 ) ppm ・1 HNMR(200MHz、CDCl3 )δ 1.23and1.41(eachd,J=7.2H
z,6H)、3.46and3.63(q,J=8.2
Hz、2H)、3.81and3.84(eachs,
6H)、6.42and6.50(eachs,2
H)、7.02−7.58(m,12H)ppm ・IR(nujol) 1770(C=O)cm-1 (1S,2S)−モノエステル ・収率 43mg、28% ・比旋光度 [α]D 25 −3.1°(c0.43、
EtOH) ・光学純度 97%ee ・19FNMR(188MHz、CDCl3 )δ 1.53(m,4F,m−C6 F5 )、10.21
(t,J=20.9Hz,1F,p−C6 F5 )、1
0.82(t,J=20.7Hz,1F,p−C
6 F5)、20.15(d,J=14.9Hz,2F,
o−C6 F5 )、20.80(d,J=15.3Hz,
2F,o−C6 F5 ) ppm ・1 HNMR(200MHz、CDCl3)δ 1.57(d,J=7.2Hz,3H)、2.58(b
r,1H)、3.94(m,4H)、5.46(d,J
=10.3Hz,1H)、7.12−7.76(m,6
H)ppm ・IR(nujol) 1758(C=O)、3530
(OH)cm-1 (1S,2S)−ジオール ・収率 12mg、12% ・比旋光度 [α]D 25 −32.9°(c0.1
2、EtOH) ・光学純度 85%ee ・19FNMR(188MHz、CDCl3 )δ 1.38(td,J=21.4,6.0Hz,4F,m
−C6F5)、10.03(t,J=20.7Hz,2
F,p−C6F5)、20.28(dd,J=22.
2,7.6Hz,4F,o−C6F5) ppm ・1 HNMR(200MHz、CDCl3 )δ 3.13(br,2H)、5.48(s,2H) pp
m ・IR(nujol) 3515(OH)cm-1
【0021】(実施例2) [(1R,2R)−スレオ−1,2−ビス(ペンタフル
オロフェニル)エタンジオールの製造]水酸化リチウム
(23mg,0.93mmol)の水(2ml)溶液に
(1R,2R)−スレオ−1,2−ビス{(2S)−2
−(6−メトキシナフト−2−イル)プロピオニルオキ
シ}−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタン
(109mg)のテトラヒドロフラン(2ml)溶液を
加え、室温で12時間攪拌した。エーテル(5ml)で
抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル=10/1〜3/1)で精製し、標題化合物(3
5mg,56%ee)を得た。
オロフェニル)エタンジオールの製造]水酸化リチウム
(23mg,0.93mmol)の水(2ml)溶液に
(1R,2R)−スレオ−1,2−ビス{(2S)−2
−(6−メトキシナフト−2−イル)プロピオニルオキ
シ}−1,2−ビス(ペンタフルオロフェニル)エタン
(109mg)のテトラヒドロフラン(2ml)溶液を
加え、室温で12時間攪拌した。エーテル(5ml)で
抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル=10/1〜3/1)で精製し、標題化合物(3
5mg,56%ee)を得た。
【0022】(実施例3) [(1S,2S)−スレオ−1,2−ビス(ペンタフル
オロフェニル)エタンジオールの製造](1S,2S)
−スレオ−2−{(2S)−2−(6−メトキシナフト
−2−イル)プロピオニルオキシ}−1,2−ビス(ペ
ンタフルオロフェニル)エタノール(43mg)を用い
て実施例2と同様にして、標題化合物(23mg,97
%ee)を得た。これをベンゼン(0.2ml)から再
結晶することにより、光学純度99%ee以上の標題化
合物が得られた。
オロフェニル)エタンジオールの製造](1S,2S)
−スレオ−2−{(2S)−2−(6−メトキシナフト
−2−イル)プロピオニルオキシ}−1,2−ビス(ペ
ンタフルオロフェニル)エタノール(43mg)を用い
て実施例2と同様にして、標題化合物(23mg,97
%ee)を得た。これをベンゼン(0.2ml)から再
結晶することにより、光学純度99%ee以上の標題化
合物が得られた。
【0023】(実施例4〜6)ナプロキセンの使用量を
変えて実施例1〜3と同様に実施した結果を表1に示
す。
変えて実施例1〜3と同様に実施した結果を表1に示
す。
【表1】 ただし、1)は実施例1と同様に行い得られた(1R,2R)-ジエステルを実施例2と同 様に加水分解して、(1R,2R)-ジオールを得た。収率は、ジオールまで誘導した際 の原料のラセミ体からの通算収率である。2) は実施例1と同様に行い得られた(1S,2S)-モノエステルを実施例3と同様に加 水分解して、(1S,2S)-ジオールを得た。収率は、ジオールまで誘導した際の原料 のラセミ体からの通算収率である。3) は実施例1と同様の操作で得られた(残存した)(1S,2S)-ジオールである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 69/736 C07C 69/736 // C07M 7:00
Claims (3)
- 【請求項1】一般式(1) (式中、*印は光学活性炭素であることを示し、Xは、
同一または相異なり、水素原子または−CORを示し、
ここでRは基 を示し、Arは置換されていてもよい炭素数6〜10の
芳香環を示し、R’は炭素数1〜4の低級アルキル基を
示す。)で示される光学活性スレオジオール類。 - 【請求項2】ラセミのスレオ−1,2−ビス(ペンタフ
ルオロフェニル)エタン−1,2−ジオールと一般式
(2) (式中、Ar、R’および*は前記と同じ意味を表
す。)で示されるカルボン酸とを反応させることを特徴
とする一般式(1)で示される光学活性スレオジオール
類の製造法。 - 【請求項3】一般式(1−2) (式中、Rおよび*印は、前記と同じ意味を表わす。)
光学活性スレオモノエステル類または一般式(1−3) (式中、Rおよび*印は、前記と同じ意味を表わす。)
で示される光学活性スレオジエステル類を加水分解する
ことを特徴とする式(1−1) で示される光学活性スレオジオールの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32169996A JPH10158204A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | 光学活性ジオール類およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32169996A JPH10158204A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | 光学活性ジオール類およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10158204A true JPH10158204A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18135444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32169996A Withdrawn JPH10158204A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | 光学活性ジオール類およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10158204A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018193488A (ja) * | 2017-05-18 | 2018-12-06 | Dic株式会社 | 安定剤化合物、液晶組成物および表示素子 |
-
1996
- 1996-12-02 JP JP32169996A patent/JPH10158204A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018193488A (ja) * | 2017-05-18 | 2018-12-06 | Dic株式会社 | 安定剤化合物、液晶組成物および表示素子 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20050509 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |