JPH10158162A - 抗菌剤、皮膚病治療薬用液状組成物 - Google Patents

抗菌剤、皮膚病治療薬用液状組成物

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JPH10158162A
JPH10158162A JP35249796A JP35249796A JPH10158162A JP H10158162 A JPH10158162 A JP H10158162A JP 35249796 A JP35249796 A JP 35249796A JP 35249796 A JP35249796 A JP 35249796A JP H10158162 A JPH10158162 A JP H10158162A
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JP
Japan
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undecylenic acid
liquid composition
monohydric alcohol
dermatopathy
agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP35249796A
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English (en)
Inventor
Kimiya Mizui
公也 水井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokoku Oil Mill Co Ltd
Original Assignee
Hokoku Oil Mill Co Ltd
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Publication date
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、抗菌剤、皮膚病治療薬用組成物
に関するものである。 【構成】ウンデシレン酸と塩基性窒素化合物またはウン
デシレン酸アミン塩、またはウンデシレン酸エステルお
よび炭素数3以下の一価アルコールを必須成分とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌剤、皮膚病治療薬用
液状組成物に関する。具体的には、身近な生活環境にお
けるカビ・細菌の繁殖抑制・死滅により衛生的生活環境
を保つための抗菌剤の提供、かつカビ・細菌に基づく皮
膚病の治療薬の提供に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】抗菌剤・殺菌剤としては、石炭酸、クレ
ゾールや逆性石鹸(4級アンモニウム塩)などが身近で
ある。しかし、石炭酸やクレゾールは皮膚刺激性や特有
の悪臭があり更にその有毒性から、直ちに清水でこれら
を洗い落とす必要があり、一般に好まれない。また逆性
石鹸も皮膚をヌルヌルとさせ不快感があり、同様に好ま
れない。また身近なところでは、台所、浴室、トイレ等
のカビ防止には、塩素系薬剤が販売されているが、強い
毒性ガスを発生させるだけに取り扱いには十分な注意が
必要である。また、皮膚糸状菌症は、靴を履く習慣と共
に多くの人が感染するようになった一種の文明病であ
る。古来いろんな種類の水虫薬が開発されてきたが、今
もって水虫に悩んでいる人は多い。このことは真に有効
なものが開発されていないためと考えられる。宮治 誠
著「人に棲みつくカビの話」(p66−67,草思社1
995年発行)によれば,水虫の治療には、軟膏や水性
塗布液を使う外用療法と内服療法(飲み薬)があり、前
者には、アメリカ陸軍が第2次世界大戦中に実用化した
と言われるウンデシレン酸軟膏、その後開発されたイミ
ダゾール系、トリアゾール系やトルナフタート系の薬剤
の配合された軟膏があり、後者にはペニシリウム・グリ
セオフルブムから得られるグリセオフルビンとトリアゾ
ール系のイトラコナゾールが使用されている。しかしな
がら、爪白癬や皮膚が厚くなった水虫(角化型水虫)な
どには、軟膏だけで治すのは無理とされている。またグ
リセオフルビン内服では直射日光に当たると日光皮膚炎
となる副作用やイトラコナゾール内服では肝臓障害とな
る副作用のおそれが指摘されている。また近年アトピー
性皮膚炎や化学繊維や金属などによるカブレなどの皮膚
炎に悩まされる人が増えている。一次的・二次的に細菌
やカビが原因になっているものも多いようである。この
ような皮膚炎を治癒させるものとして既知の抗菌成分を
配合した軟膏などが市販されているが、抗菌・殺菌作用
が十分でなく、もとの場所は治っても、離れた別の場所
に皮膚炎が移ることが認められる。また軟膏は塗布の面
倒さもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の抗菌・殺菌剤
は、皮膚刺激性や毒性が強くまた不快感もある。またカ
ビ・細菌性皮膚炎や皮膚糸状菌症などでは完治できない
人々が多い。外用療法での第一原因として毎日の患部塗
布が面倒であり、表面上良くなっただけで、途中で塗布
をやめてしまうことが指摘される。また第二原因として
皮膚浸透性が不十分なため、深い角質層に潜む皮膚糸状
菌までは退治できないことが指摘される。実際、本発明
者は、各種市販外用薬での治療、皮膚病専門医による診
察と処方箋による外用薬での治療、市販銅繊維入り靴中
敷きでの治療を実施してきたが完治させることはできな
かった。また分泌物の腐敗に基づくものとして腋、局
部、足などの身体部分やそれ付随して下着、靴、ロッカ
ーなどの悪臭も不快なものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、アメリカ陸
軍の水虫の研究で水虫に罹りにくい人には抗真菌作用を
もつ脂肪酸があるのを発見したのがウンデシレン酸水虫
治療を開発したきっかけ(前出資料「人に棲みつくカビ
の話」p.66)ということを知り、これを上記課題の
解決に応用することを鋭意検討した。しかしウンデシレ
ン酸そのものは独特の不快臭をもつことから、臭気を押
さえ抗菌性殺菌性を失わない方法を幅広く調べ、本発明
に至った。すなわち、 1.ウンデシレン酸と塩基性窒素化合物および炭素数3
以下の一価アルコールを必須成分とする液状組成物 2.ウンデシレン酸アミン塩および炭素数3以下の一価
アルコールを必須成分とする液状組成物 3.ウンデシレン酸エステルおよび炭素数3以下の一価
アルコールを必須成分とする液状組成物が、いずれも不
快臭がなくかつ抗菌性・殺菌性を有することを見出し
た。
【0005】ウンデシレン酸(10−ウンデセン酸)は
ヒマシ油およびその誘導体から製造され市販されてい
る。
【0006】塩基性窒素化合物としてはアミン化合物で
あり、酸素結合を含んでも良い。例えば、アンモニア、
メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエ
チルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、N,N−ジメチルアミノエ
タノール、モルホリンなどが使用できる。
【0007】炭素数3以下の一価アルコールとしては、
エタノール、メタノール、イソプロパノール、ノルマル
プロパノールのなかから1種または2種以上を選択でき
る。
【0008】これらに更に水や炭素数5以下のアルコー
ル、エステル、ケトン、炭酸エステルを混合することも
可能である。
【0009】ウンデシレン酸アミン塩としては、ウンデ
シレン酸と前出の塩基性窒素化合物などとの塩が使用で
きる。
【0010】ウンデシレン酸エステルには、一価アルコ
ールエステル類、多価アルコールエステル類が使用され
る。
【0011】一価アルコールエステル類ではウンデシレ
ン酸メチル、ウンデシレン酸エチル、ウンデシレン酸プ
ロピル、ウンデシレン酸ブチル、ウンデシレン酸ペンチ
ル、ウンデシレン酸ヘキシル、ウンデシレン酸ヘプチ
ル、ウンデシレン酸オクチル、ウンデシレン酸ベンジル
などが使用できる。
【0012】また多価アルコールエステル類では、ウン
デシレン酸とエチレングリコール、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエ
リスリトール、ソルビトール、スクロースなどとのいろ
んな比でのエステルが使用できる。
【0013】本発明の組成物の好ましい範囲は、ウンデ
シレン酸が0.01ないし20重量%、塩基性窒素化合
物が0.01から20重量%、ウンデシレン酸アミン塩
の場合にはウンデシレン酸アミン塩が0.02から40
重量%、ウンデシレン酸エステルの場合にはウンデシレ
ン酸エステルが0.02から40重量%、そして炭素数
3以下の一価アルコールは10ないし99.98重量%
である。更に好ましくは、ウンデシレン酸が0.1ない
し5重量%、塩基性窒素化合物が0.1から5重量%、
ウンデシレン酸アミン塩の場合にはウンデシレン酸アミ
ン塩が0.2から10重量%、ウンデシレン酸エステル
の場合にはウンデシレン酸エステルが0.2から10重
量%、そして炭素数3以下の一価アルコールは20ない
し99.8重量%である。 炭素数3以下の一価アルコ
ールは塗布時および塗布した後のさわやかさに大きく寄
与する。更に硼酸、無水硼酸、硼酸エステルの硼素化合
物や公知の抗菌・抗カビ剤も添加できる。また芳香剤、
皮膚浸透向上剤などの公知の物質も添加できる。
【0014】
【実施例】発明の様態を以下の実施例で説明するが、こ
れらに限定されるものではない。
【0015】実施例1 エタノール 245重量部にウンデシレン酸 1.84
重量部および27%アンモニア水0.71重量部(ウン
デシレン酸/アンモニア=1:1 モル比)を溶解させ
る。濾過して液状組成物を得た。 このものを市販のス
プレー容器に入れ、首部の湿疹部分に一日一回浴後に吹
き付け一週間続けた。清涼感があり苦にならなかった。
これまで市販の皮膚病軟膏や皮膚病専門医での処方箋に
よる軟膏でも完治しなかったものが完治した。アンモニ
アを入れない場合、臭気が気になるが、アンモニアを入
れた場合、臭気はほとんど気にならなかった。また脇部
に吹き付けしたところ、腋臭が臭わなくなった。これを
運動靴にスプレーしたところ、不快な臭気が抑制でき
た。またロッカーにスプレー散布したところ、不快な臭
気が少なくなった。なお、長期間使用しても、スプレー
部の詰まりは全くなかった。
【0016】実施例2 メタノール 65%、ジメチルカーボネート 35%の
混合溶剤 166重量部にウンデシレン酸0.92重量
部とトリエタノールアミン0.75重量部を加え混合
し、濾過して液状組成物を得た。このものを市販のスプ
レー容器に入れ、浴室、台所のカビ発生箇所に散布し
た。一日後に調べるとカビは死滅していた。
【0017】
【発明の効果】本発明の組成物は、塗布がスプレーなど
で簡単に行え、爽快感があるので使用が苦にならず、抗
菌・殺菌作用に優れ、かぶれ等の問題もなく安全性でも
優れる抗菌剤および皮膚病治療薬を提供するものであ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウンデシレン酸、塩基性窒素化合物および
    炭素数3以下の一価アルコールを必須成分とする抗菌
    剤、皮膚病治療薬用液状組成物。
  2. 【請求項2】ウンデシレン酸アミン塩、炭素数3以下の
    一価アルコールを必須成分とする抗菌剤、皮膚病治療薬
    用液状組成物。
  3. 【請求項3】ウンデシレン酸エステル、炭素数3以下の
    一価アルコールを必須成分とする抗菌剤、皮膚病治療薬
    用液状組成物。
JP35249796A 1996-11-25 1996-11-25 抗菌剤、皮膚病治療薬用液状組成物 Pending JPH10158162A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100528050B1 (ko) * 1998-09-30 2006-02-02 주식회사 엘지생활건강 살균제 조성물
JP2007326791A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Toyobo Co Ltd ニキビ治療剤
JP2008208059A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Green Products Laboratory Ltd 糖ウンデシレン酸エステルを含有する皮膚外用剤

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JP2007326791A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Toyobo Co Ltd ニキビ治療剤
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