JPH08198738A - 皮膚用液状化粧料組成物 - Google Patents

皮膚用液状化粧料組成物

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JPH08198738A
JPH08198738A JP7014457A JP1445795A JPH08198738A JP H08198738 A JPH08198738 A JP H08198738A JP 7014457 A JP7014457 A JP 7014457A JP 1445795 A JP1445795 A JP 1445795A JP H08198738 A JPH08198738 A JP H08198738A
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JP
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skin
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crude drug
composition
liquid cosmetic
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JP7014457A
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Toru Ikuta
徹 生田
Yasuko Maesaki
泰子 前▲崎▼
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KANSAI KOUSO KK
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KANSAI KOUSO KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(A)アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、チ
オ硫酸ナトリウム又はこれらの混合物と、(B)生薬
末、生薬エキス、消炎剤、細胞賦活剤、紫外線吸収剤、
殺菌剤又はこれらの混合物とを必須成分として含有する
ことを特徴とする皮膚用液状化粧料組成物。 【効果】前記皮膚用液状化粧料組成物では、入浴後、洗
髪後、洗顔後等の水道水を使用した後の使用であっても
成分(B)の優れた清浄効果を、確実に発揮させること
ができる。また長期保存時においても所望の優れた効果
を発揮させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直接頭皮等を含む皮膚
に使用し、化粧料の清浄効果等を確実に発揮させること
が可能な皮膚用液状化粧料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧料に配合して清浄効果等を発
揮させる材料としては、生薬末、生薬エキス、消炎剤、
細胞賦活剤、紫外線吸収剤、殺菌剤等が知られており、
その目的に応じて種々の化粧料に配合されている。この
ような材料は、優れた清浄効果を発揮することが期待さ
れるが、例えば入浴後、洗髪後、洗顔後等においては、
その作用は必ずしも確実なものであるとは言い難い。
【0003】前記化粧料は、通常入浴後、洗髪後、洗顔
後等の水道水を使用した後に用いられることが多い。こ
の水道水には一般に塩素処理がなされている。塩素は、
水道水中において、水の殺菌、消毒、漂白に作用し、細
菌の繁殖を抑制し、水道水の衛生を確保するために水道
法で処理が義務付けられた成分である。この塩素は、水
道水中において、遊離残留塩素として存在し、洗髪後、
洗顔後等に皮膚に付着した水道水中に含まれているばか
りでなく、水道水を拭き取ったり、乾燥させた場合であ
っても、皮膚表面に残留する。
【0004】前記遊離残留塩素が、化粧料の清浄効果に
影響を及ぼすことについては知られていない。
【0005】化粧料中には、ビタミンとしての薬用作
用、化粧料成分の保存時の酸化防止作用を目的として、
アスコルビン酸又はその塩を配合することは知られてい
る。しかし、アスコルビン酸又はその塩が、清浄効果を
有する他の化粧料成分の清浄作用を確実なものとするこ
とについては知られていない。
【0006】またチオ硫酸ナトリウムは、炭酸ナトリウ
ム、炭酸水素ナトリウム等と共に、浴用剤の主原料とし
て使用することが知られているが、直接皮膚に使用する
化粧料への配合は、ほとんど知られていないのが実状で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、化粧
料に配合される清浄作用を示す成分の清浄効果を、特に
入浴後、洗髪後、洗顔後等の水道水を使用した後に確実
に発揮させることが可能な皮膚用液状化粧料組成物を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(A)
アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、チオ硫酸ナトリウ
ム又はこれらの混合物と、(B)生薬末、生薬エキス、
消炎剤、細胞賦活剤、紫外線吸収剤、殺菌剤又はこれら
の混合物とを必須成分として含有することを特徴とする
皮膚用液状化粧料組成物が提供される。
【0009】以下本発明を更に詳細に説明する。本発明
の皮膚用液状化粧料組成物は、アスコルビン酸、アスコ
ルビン酸塩、チオ硫酸ナトリウム又はこれらの混合物か
らなる成分(A)と、皮膚に直接使用して清浄作用を有
することが知られている生薬末、生薬エキス、消炎剤、
細胞賦活剤、紫外線吸収剤、殺菌剤又はこれらの混合物
からなる成分(B)とを必須成分として組合せることに
より、通常成分(B)単独で得られる清浄効果を、成分
(A)の遊離残留塩素除去作用により、確実に発揮させ
ることを可能にした組成物である。このような作用効果
は、前記遊離残留塩素自体が、成分(B)に作用するの
ではなく、遊離残留塩素が付着した皮膚表面に作用し、
成分(B)の吸収を阻害するのを防止するためと考えら
れる。従って本発明の皮膚用液状化粧料組成物は、入浴
後、洗髪後、洗顔後等の水道水を使用した後に、直接皮
膚に使用する化粧料にも用いることができる。この際皮
膚とは、頭皮も含み、ヘアケア用化粧料と同様な使用が
可能である。
【0010】前記成分(A)として用いるアスコルビン
酸、アスコルビン酸ナトリウム等のアスコルビン酸塩、
チオ硫酸ナトリウムは、それぞれ単独又は混合物として
配合することができるが、液状組成物中の安定化の点か
ら、チオ硫酸ナトリウムが最も好ましい。
【0011】前記成分(A)の配合量は、皮膚表面上に
付着した、水道水由来の遊離残留塩素を除去するに必要
な量以上が好ましい。例えば水道水中の遊離残留塩素量
は、0.1ppm以上(結合残留塩素の場合は0.4p
pm以上)必要であることが水道法で定義されており、
通常水道水には、夏場等、塩素濃度の高い時期や場所で
2ppm程度の遊離残留塩素が残留していること、並び
に使用形態を考慮して適宜決定することができる。具体
的には例えば、本発明の組成物を直接皮膚に噴霧若しく
は塗布する場合、組成物全量に対して、チオ硫酸ナトリ
ウムの場合、好ましくは0.001〜10重量%、特に
好ましくは0.01〜5重量%である。またアスコルビ
ン酸の場合、好ましくは0.001〜20重量%、特に
好ましくは0.01〜10重量%である。更にアスコル
ビン酸ナトリウムの場合、0.001〜23重量%、特
に好ましくは0.01〜10重量%である。それぞれの
好ましい範囲の上限を超える場合には、保存時の低温で
の再結晶の恐れ、また頭皮に用いた場合の刺激性の問題
から好ましくない。
【0012】前記成分(B)としての生薬末、生薬エキ
スとしては、末梢血管を刺激し、血行を促進する作用や
皮膚保護作用(保湿作用)、毛根の活性作用、頭皮の正
常作用等の清浄作用を有し、一般に清浄効果を発揮する
ものとして知られた材料であれば特に限定されず、例え
ばアロエ、褐藻、インチンコウ、オウゴン、オウバク、
ガイヨウ、カミツレ、カンゾウ、クジン、ケイヒ、コウ
カ、コメ胚芽、コメヌカ、ジュウヤク、チンピ、シャク
ヤク、ショウキョウ、ショウブ、ショウブ根、センキュ
ウ、センブリ、ソウジュツ、チョウジ、トウガラシ、ト
ウキ、トウヒ、ニンジン、ニンニク、ハッカ、ヒノキ、
ヘチマ等の生薬末又はエキス等を挙げることができる。
前記生薬末及び/又は生薬エキスを含有させる場合の配
合割合は、通常化粧料として使用される量であれば特に
限定されず、通常組成物全量に対して、原生薬換算で
0.01重量%以上含有させれば、所望の清浄効果を得
ることができる。この際、配合割合の上限は、他の配合
成分との関係において適宜決定することができる。
【0013】前記成分(B)としての消炎剤は、通常液
状化粧料に配合され、消炎による清浄効果を発揮するも
のとして知られた材料であれば特に限定されず、例えば
アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム、グアイア
ズレン、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム、塩化リ
ゾチウム等を挙げることができる。前記消炎剤を含有さ
せる場合の配合割合は、通常化粧料として使用される量
であれば特に限定されず、通常組成物全量に対して、
0.001重量%以上含有させれば、所望の清浄効果を
得ることができる。この際、配合割合の上限は、他の配
合成分との関係において適宜決定することができる。
【0014】前記成分(B)としての細胞賦活剤は、通
常化粧料に配合し、皮膚表面に作用して細胞賦活による
清浄効果を発揮するものとして知られた材料であれば特
に限定されず、例えばプラセンターエキス、ヒノキチオ
ール、ビタミンE等を挙げることができる。前記細胞賦
活剤を含有させる場合の配合割合は、通常化粧料として
使用される量であれば特に限定されず、通常組成物全量
に対して、0.001重量%以上含有させれば、所望の
清浄効果を得ることができる。この際、配合割合の上限
は、他の配合成分との関係において適宜決定することが
できる。
【0015】前記成分(B)としての紫外線吸収剤は、
通常化粧料に配合し、皮膚表面に作用して紫外線吸収に
よる清浄効果を発揮するものとして知られた材料であれ
ば特に限定されず、例えばベンゾフェノン誘導体、パラ
アミノ安息香酸誘導体、メトキシ桂皮酸誘導体、サリチ
ル酸誘導体等を挙げることができる。前記紫外線吸収剤
を含有させる場合の配合割合は、通常化粧料として使用
される量であれば特に限定されず、通常組成物全量に対
して、0.0001重量%以上含有させれば、所望の清
浄効果を得ることができる。この際、配合割合の上限
は、他の配合成分との関係において適宜決定することが
できる。
【0016】前記成分(B)としての殺菌剤は、通常化
粧料に配合し、皮膚表面に作用して殺菌による清浄効果
を発揮するものとして知られた材料であれば特に限定さ
れず、例えば塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウ
ム、ハロカルバン、トリクロサン等を挙げることができ
る。前記殺菌剤を含有させる場合の配合割合は、通常化
粧料として使用される量であれば特に限定されず、通常
組成物全量に対して、0.0001重量%以上含有させ
れば、所望の清浄効果を得ることができる。この際、配
合割合の上限は、他の配合成分との関係において適宜決
定することができる。
【0017】本発明の皮膚用液状化粧料組成物には、前
記必須成分としての成分(A)及び成分(B)の他に、
成分(A)と反応しない通常化粧料に使用される公知の
他の化粧料成分や各種安定剤、界面活性剤、色素、香料
等を配合することもできる。
【0018】本発明の皮膚用液状化粧料組成物を調製す
るには、例えば精製水や、ジプロピレングリコール、エ
タノール、1.3−ブチレングリコール、イソプレング
リコール、グリセリン等の有機媒体に、前記成分(A)
及び(B)が所望の作用効果を発揮するように適量溶解
若しくは分散させ、液状物とすれば良い。この液状物と
は、各成分が溶解、分散又は乳化されている全ての液状
形態を含む。この際前記清浄効果を長期保存時において
も有効に発揮させるには、皮膚用液状化粧料組成物のp
Hを6〜9、特に7〜8に調整するのが望ましい。この
pH調整には、通常使用されるリン酸水素二ナトリウ
ム、クエン酸等のpH調整剤を添加することにより行な
うことができる。
【0019】本発明の皮膚用液状化粧料組成物は、液状
であるので、例えば噴霧機構を備えた容器や、少量毎に
滴下可能な容器等に収容し、直接頭皮を含む皮膚に接す
るように噴霧、若しくは滴下し、更に手で皮膚表面に塗
布するように使用することができる。使用時期は、特に
限定されないが、入浴後、洗髪後、洗顔後等の水道水を
使用した後の使用であっても、十分な清浄作用を発揮さ
せることができる。
【0020】また前記皮膚用液状化粧料組成物の必須成
分である成分(A)及び成分(B)を有する組成物に、
石鹸成分である公知の界面活性剤、各種添加剤等を適宜
配合することにより、シャンプー、洗顔剤、ボディーソ
ープ等の各種洗浄料に応用することもできる。
【0021】
【発明の効果】本発明の皮膚用液状化粧料組成物では、
遊離残留塩素を除去する成分(A)と、清浄効果を有す
る成分(B)とを組合せて含有するので、入浴後、洗髪
後、洗顔後等の水道水を使用した後の使用であっても成
分(B)の優れた清浄効果を、確実に発揮させることが
できる。また皮膚用液状化粧料組成物のpHを6〜9に
調整することにより、長期保存時においても所望の優れ
た効果を発揮させることができる。
【0022】
【実施例】以下実施例及び比較例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0023】
【実施例1】成分(A)としての無水チオ硫酸ナトリウ
ム0.10g、成分(B)としてのトウキエキス0.2
0g、並びにパラオキシ安息香酸メチル0.20g、黄
色4号0.0002g、香料0.20gを、界面活性剤
としてのポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン
(POE・POP)デシルテトラデシルエーテル1.0
0g、POE(10)ポリオキシプロピレングリコール
(30)0.20g及びPOE(25)ポリオキシプロ
ピレングリコール(30)0.10gと共に、媒体とし
てのイソプレングリコール3.00ml、エタノール
7.00ml及び得られる化粧料全量が100mlとな
るような量の精製水に溶解若しくは分散させた。次いで
得られた液状物にリン酸水素二ナトリウムを適量滴下し
てpHを7.0に調整して液状化粧料を調製した。得ら
れた液状化粧料を、10人のパネルの洗浄後の左手中指
に塗布し、この塗布部に光電プレチズモグラフのセンサ
ーの一部を圧迫固定し、1分ごとに血流変化測定器とし
ての光電プレチズモグラフ(日本光電株式会社製)によ
り血流量を測定した。その平均値を図1に示す。
【0024】
【比較例1及び2】成分(A)としての無水チオ硫酸ナ
トリウムを配合しない(比較例1)か、若しくは成分
(B)としてのトウキエキスを配合しない(比較例2)
以外は、実施例1と同様に液状化粧料を調製し、血流量
の測定を行なった。結果を図1に示す。
【0025】図1より、血流量増加による清浄効果を発
揮するためのトウキエキスを配合した実施例1、比較例
1では、いずれも配合しない比較例2に比して血流量増
加に優れていることが判る。また成分(A)としての無
水チオ硫酸ナトリウム粉末を配合した実施例1では、配
合しない比較例1に比して確実に清浄作用が発揮されて
いるのが判る。
【0026】
【実施例2】成分(A)としてアスコルビン酸0.50
g、成分(B)としてアロエエキス0.10gを用いた
以外は、実施例1と同様に液状化粧料を調製した。10
人のパネルに1日2回、入浴後(水道水を沸かした浴
湯)及び起床後に得られた液状化粧料を前腕部に塗布し
てもらい、これを1週間続けた。以下に示す角質水分の
伝導度を測定し、保湿作用による清浄効果を測定した。
その平均の結果を図2に示す。
【0027】角質水分の伝導度測定 液状化粧料を1週間使用した前記10人のパネルの前腕
部に印を付け、この印内に蒸留水を1滴置き、10秒後
に拭き取ってから120秒後の皮膚の伝導度を、ベクト
ルインピーダンスメーターセンサープローブ(ヒューレ
ット・パッカード社製)により測定した。液状化粧料使
用前にも同様な測定を行なって、使用後における水分保
持能の差を測定した。
【0028】
【比較例3及び4】成分(A)としてのアスコルビン酸
を配合しない(比較例3)か、若しくは成分(B)とし
てのアロエエキスを配合しない(比較例4)以外は、実
施例2と同様に液状化粧料を調製し、保湿作用を測定し
た。結果を図2に示す。
【0029】図2より、保湿作用による清浄効果を発揮
するためのアロエエキスを配合した実施例2、比較例3
では、いずれも配合しない比較例4に比して保湿作用に
優れていることが判る。また成分(A)としてのアスコ
ルビン酸粉末を配合した実施例2では、配合しない比較
例3に比して確実に保湿作用が発揮されているのが判
る。
【0030】
【実施例3】成分(A)としてアスコルビン酸ナトリウ
ム0.60g、成分(B)として塩化リゾチウム0.1
0gを用いた以外は、実施例1と同様に液状化粧料を調
製した。10人のパネルの右前腕部に10重量%SLS
(ラウリル硫酸ナトリウム)水溶液を8時間密着状態で
貼布し、炎症を誘発させた。この炎症部は皮膚表面が乾
燥し、亀裂及び紅斑が見られた。次に10人のパネルに
1日2回、入浴後(水道水を沸かした浴湯)及び起床後
に得られた液状化粧料を、前記炎症を起こした右前腕部
に塗布してもらい、これを1週間続けた。以下に示す評
価に基づいて消炎試験を行なった。結果を表1に示す。 +++;小水疱が見られる ++;紅斑と浮腫又は紅斑と丘疹が見られる +;紅斑が見られる ±;微弱な紅斑が見られる −;炎症誘発前の皮膚と同様である
【0031】
【比較例5及び6】成分(A)としてのアスコルビン酸
ナトリウムを配合しない(比較例5)か、若しくは成分
(B)としての塩化リゾチウムを配合しない(比較例
6)以外は、実施例3と同様に液状化粧料を調製し、消
炎試験を行なった。結果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【実施例4】成分(A)として無水チオ硫酸ナトリウム
0.05g及びアスコルビン酸0.30g、成分(B)
としてヒノキチオール0.10gを用いた以外は、実施
例1と同様に液状化粧料を調製した。10人のパネルに
1日2回、入浴後(水道水を沸かした浴湯)及び起床後
に得られた液状化粧料を塗布してもらい、これを1週間
続けた。以下に示す評価に基づいて角質細胞採取試験を
行なった。結果を表2に示す。角質細胞採取試験 液状化粧料使用後の10人のパネルの右前腕部に粘着テ
ープを当て、約1000gの一定圧力を加えた後、粘着
テープを剥がし、角質細胞を採取した。採取した角質細
胞にH.E.(ヘマトキシリン・エオシン)染色を行な
い、細胞の剥がれ具合を下記評価基準により顕微鏡観察
評価を行なった。尚、液状化粧料使用前のパネル10人
は全て、角質細胞の核が残っており、隣接細胞の重なり
が不均一で、各々の細胞の形、大きさが整っていなかっ
た。 ++;角質細胞の核が残っており、隣接細胞の重なりが
不均一で、各々の細胞の形、大きさは整っている +;角質細胞の核が残っておらず、隣接細胞の重なりが
不均一で、各々の細胞の形、大きさは整っていない ±;角質細胞の核が残っておらず、隣接細胞の重なりが
不均一で、各々の細胞の形、大きさは整っている −;角質細胞の核が残っておらず、隣接細胞の重なりが
均一で、各々の細胞の形、大きさは整っている
【0034】
【比較例7及び8】成分(A)としての無水チオ硫酸ナ
トリウム及びアスコルビン酸を配合しない(比較例7)
か、若しくは成分(B)としてのヒノキチオールを配合
しない(比較例8)以外は、実施例4と同様に液状化粧
料を調製し、角質細胞採取試験を行なった。結果を表2
に示す。
【0035】
【表2】
【0036】
【実施例5】成分(A)として無水チオ硫酸ナトリウム
0.10g及びアスコルビン酸ナトリウム2.80g、
成分(B)としてパラアミノ安息香酸ナトリウム0.0
01gを用いた以外は、実施例1と同様に液状化粧料を
調製した。10人のパネルに1日2回、入浴後(水道水
を沸かした浴湯)及び起床後に得られた液状化粧料を右
前腕部に塗布してもらい、これを1週間続けた。次いで
以下に示す評価に基づいて紫外線吸収試験を行なった。
結果を表3に示す。
【0037】紫外線吸収試験 液状化粧料使用後の10人のパネルの右前腕部に290
〜320nmの波長を有する紫外線ランプを一定時間照
射し、照射後の右前腕部の皮膚の色を下記評価基準によ
り評価した。尚、液状化粧料使用前のパネル10人の右
前腕部に紫外線を照射した際の皮膚の色を対象とした。 ++;対象と同レベルの色 +;対象と比して皮膚の色がやや薄い ±;対象と比して皮膚の色が薄い −;対象と比して皮膚の色がかなり薄い
【0038】
【比較例9及び10】成分(A)としての無水チオ硫酸
ナトリウム及びアスコルビン酸ナトリウムを配合しない
(比較例9)か、若しくは成分(B)としてのパラアミ
ノ安息香酸ナトリウムを配合しない(比較例10)以外
は、実施例5と同様に液状化粧料を調製し、紫外線吸収
試験を行なった。結果を表3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】
【実施例6及び7】実施例1において、リン酸水素二ナ
トリウムの量を変えて、液状化粧料をpH10(実施例
6)に、またリン酸水素二ナトリウムの代わりにクエン
酸を適量添加して液状化粧料をpH5(実施例7)に調
整した。得られた液状化粧料及び実施例1で調製したp
H7の液状化粧料を、温度40℃、湿度70%、又は室
温で保存した後、実施例1〜5と同様な試験を行なった
ところ、pH7に調整した実施例1では、温度40℃、
湿度70%の保存条件で、180日経過後も90%以上
の効果が保持された。また室温では180日経過後も9
0%以上の効果が認められた。pH5(実施例7)又は
pH10(実施例6)に調整したものでは、いずれも温
度40℃、湿度70%の保存条件で、30日経過後の効
果は50%程度であった。また室温保存ではいずれも1
80日程度で効果が50%に低下した。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1、比較例1及び2で調製した液状化粧
料を用いて行なった、血流量測定の経時的結果を示すグ
ラフである。
【図2】実施例2、比較例3及び4で調製した液状化粧
料を用いて行なった、保湿作用試験の使用前後の測定結
果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/00 M N

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)アスコルビン酸、アスコルビン酸
    塩、チオ硫酸ナトリウム又はこれらの混合物と、(B)
    生薬末、生薬エキス、消炎剤、細胞賦活剤、紫外線吸収
    剤、殺菌剤又はこれらの混合物とを必須成分として含有
    することを特徴とする皮膚用液状化粧料組成物。
  2. 【請求項2】 前記成分(A)の含有割合が、皮膚表面
    上に付着した、水道水由来の遊離残留塩素を除去するに
    必要な量以上であることを特徴とする請求項1記載の皮
    膚用液状化粧料組成物。
  3. 【請求項3】 前記組成物のpHを6〜9に調整してな
    る請求項1又は2記載の皮膚用液状化粧料組成物。
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