JPH10158000A - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置

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JPH10158000A
JPH10158000A JP31988396A JP31988396A JPH10158000A JP H10158000 A JPH10158000 A JP H10158000A JP 31988396 A JP31988396 A JP 31988396A JP 31988396 A JP31988396 A JP 31988396A JP H10158000 A JPH10158000 A JP H10158000A
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steering
cylinder
steering cylinder
piston rod
knuckle
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JP31988396A
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Inventor
Masanao Furuta
正直 古田
Takeji Shimamura
武治 島村
Hiroshi Imamura
弘 今村
Hidehiko Yoshida
英彦 吉田
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Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微調整を必要とすることなく組み付けを行う
ことが可能なステアリング装置を提供する。 【解決手段】 タイロッド12により連結された左右の
ナックルスピンドル11,11のうちの一方のナックル
スピンドル11に接続され、伸縮作動してこの左右のナ
ックルスピンドル11,11を旋回させてタイヤ2の繰
蛇を行うステアリングシリンダ13のポートをオープン
状態にして、このステアリングシリンダ13を伸縮フリ
ーな状態にする解除手段を設ける。そして、ステアリン
グシリンダ13内部に、解除手段の作動時においてステ
アリングシリンダ13を伸縮の中立状態に復帰させる付
勢力を付与する復帰手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自走式高所作業車
に設けられ、電気スイッチの操作により作動制御が行わ
れるステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工場内における運搬作業や建物の内装工
事等に用いられる自走式の高所作業車は、例えば、前後
左右に4つの車輪を有した走行台車と、この走行台車上
に垂直に取り付けられた伸縮ポストと、この伸縮ポスト
に昇降自在に取り付けられた作業台を有している。4つ
の車輪の各々はナックルスピンドルに枢支されるととも
にこのナックルスピンドルを介して車体を支持してい
る。
【0003】このような高所作業車のステアリング装置
においては、前、後、または前後両方における左右のナ
ックルスピンドルはタイロッドにより連結されるととも
に、一方のナックルスピンドルには油圧により伸縮作動
するステアリングシリンダが連結されており、このステ
アリングシリンダの伸縮作動により、左右のタイヤの向
きを変えることができるようになっている。このステア
リングシリンダの伸縮は、作業台に設けられた操作装置
を操作することにより、ソレノイドバルブを作動させ、
これによりステアリングシリンダへ供給される作動油の
供給制御をして行われている。このように構成された高
所作業車の走行において、右に操舵したい場合には、例
えば電気スイッチを右に傾倒することにより、ステアリ
ングシリンダの伸長作動を行って車輪を右に切ることが
できる。
【0004】ところが、上記のようなステアリング装置
では、電気スイッチを中立位置に戻してソレノイドバル
ブのスプールを中立位置に戻しても、ステアリングシリ
ンダは伸長したままである。このため、右ターンを終え
て直進しようとする場合には、電気スイッチを左に傾倒
してステアリングシリンダを短縮作動させて車輪を直進
方向へ向けさせることになる。しかし、電気スイッチを
微調整しながら、車輪を直進方向へ向けさせるのに必要
な伸長量にステアリングシリンダの伸長量を調節するこ
とは困難である。
【0005】このため、ナックルスピンドルに中立復帰
装置を接続し、電気スイッチの非操作時においては、車
輪が直進方向を向くような所定旋回角度にナックルスピ
ンドルを保持する方法が採られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記中
立復帰は、中立復帰装置内において直列に配設された2
個のスプリングの力がバランスする位置を、ナックルス
ピンドルにおける車輪を直進方向に向かせる所定旋回角
度に合わせるようにして、中立復帰装置を組み付けるこ
とにより達成されている。従って、この位置合わせには
微妙な調整作業が必要であり、調整に多くの時間を要す
るという問題がある。また、中立復帰装置を設けること
により部品点数が多くなる、組立に時間がかかるという
問題がある。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、微調整を必要とすることなく組み付けを
行うことが可能なステアリング装置を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の本発明に係るステアリング装置は、車
輪を回転自在に支持するとともに車体の左右にこの車輪
の繰蛇軸を中心として旋回自在に枢支された左右一対の
ナックル部材と、左右のナックル部材を連結するタイロ
ッドと、ナックル部材の一方もしくはタイロッドに連結
して設けられ、流体圧により伸縮作動してナックル部材
を旋回させるステアリングシリンダと、ステアリングシ
リンダの流体圧ポートをオープン状態にしてステアリン
グシリンダを伸縮フリーな状態にする解除手段と、解除
手段の作動時において、ステアリングシリンダを伸縮中
立状態に復帰させる付勢力を付与する復帰手段とを備え
ている。
【0009】このような構成によれば、車両走行時にお
いて解除手段を作動させると、ステアリングシリンダが
伸長中立状態に復帰し、車両を直進走行させることがで
きる。
【0010】請求項2の本発明に係るステアリング装置
は、車輪を回転自在に支持するとともに車体の左右にこ
の車輪の繰蛇軸を中心として旋回自在に枢支された左右
一対のナックル部材と、車体に対する左右方向の移動が
規制されたシリンダチューブに、左右のナックル部材を
連結するピストンロッドを左右方向にスライド移動可能
に設けてなり、流体圧によりピストンロッドがスライド
作動してナックル部材を旋回させるステアリングシリン
ダと、ステアリングシリンダの流体圧ポートをオープン
状態にしてピストンロッドをスライドフリーな状態にす
る解除手段と、解除手段の作動時において、ピストンロ
ッドをスライド中立位置に復帰させる付勢力を付与する
復帰手段とを備えている。
【0011】このような構成によっても、車両走行時に
おいて解除手段を作動させると、ステアリングシリンダ
が伸長中立状態に復帰し、車両を直進走行させることが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施形態に
ついて図を参照して説明する。まず、本発明のステアリ
ング装置を有する高所作業車について図4を用いて説明
する。
【0013】図示されるように、この高所作業車は、車
体1の前後左右にタイヤ2を有しており、自走可能とな
っている。この車体1には伸縮ポスト3が垂直に取り付
けられている。この伸縮ポスト3は基端ポスト3aと先
端ポスト3bとからなり、これらは入り子式に伸縮自在
に構成されている。先端ポスト3bには作業台4が取り
付けられており、この作業台4は伸縮ポストの伸縮によ
り昇降可能となっている。この作業台4には操作装置5
が設けられており、作業台4に搭乗した作業者は、操作
装置5を操作して車両の走行・繰蛇制御を行うことがで
きる。なお、この繰蛇は、当該例においては後輪(また
は前輪)のみにより行われるようになっている。
【0014】図1には、この繰蛇を行うステアリング装
置が示されている。図示されるように、左右の各々にお
いて、タイヤ2のホイール2aは軸受け2bを介してナ
ックルスピンドル11に回転自在に支持されている。こ
のナックルスピンドル11は、タイヤ2の繰蛇軸を中心
として車体(図示せず)に旋回自在に枢支されている。
この左右のナックルスピンドル11,11はタイロッド
12により連結されており、一方のナックルスピンドル
11にはステアリングシリンダ13のピストンロッド1
3d先端が連結されている。このピストンロッド13d
は油圧により伸縮自在となっており、この伸縮によりナ
ックルスピンドル11が旋回してタイヤ2の向きが変え
られるようになっている。
【0015】ステアリングシリンダ13は、図2にも示
されるように、シリンダチューブ13aおよびこのシリ
ンダチューブ13aに螺合された復帰手段外筒13cか
らなる外筒内にピストンロッド13dが配設される構成
となっている。シリンダチューブ13aは、基端側が閉
じた筒状体からなり、基端部にはステアリングシリンダ
13を車体側に枢支するための取付部21が形成されて
いる。このシリンダチューブ13aの両端部近傍の側部
には、油圧ポート22a,22bが形成されている。ま
た、シリンダチューブ13a先端には復帰手段外筒13
cと螺合するためのネジ部が形成されている。
【0016】復帰手段外筒13cは、両端が開放した筒
状体からなり、シリンダチューブ13a側の端部にはシ
リンダチューブ13aと螺合するためのネジ部が形成さ
れており、他方の端部には内側に絞られて第1フランジ
部32が形成されている。
【0017】シリンダチューブ13aの先端部にはスリ
ーブ26が設けられている。このスリーブ26は、前後
で外径が異なる円筒状体からなり、後側の外径がシリン
ダチューブ13aの内径に合わせて形成され、前側の外
径が復帰手段外筒13cの内径に合わせて形成されてい
る。なお、このスリーブ26の内径はピストンロッド1
3dの径に合わせて形成されている。スリーブ26にお
けるシリンダチューブ13a側の内外周にはOリングが
取り付けられており、シリンダチューブ13a先端にお
ける内外の液密が保持されている。
【0018】ピストンロッド13dは棒状部材からな
り、先端には、ピストンロッド13dをナックルスピン
ドル11に枢支して取り付けるための取付部41が形成
されている。後端には、ピストン部42が形成され、こ
のピストン部42には外周に形成された外周溝にOリン
グ43が装着されている。このピストン部42によりシ
リンダチューブ内が右室24と左室25に仕切られてお
り、右側のポート22bからの作動油は右室24に、左
側のポート22aからの作動油は左室25に流入するよ
うになっている。復帰手段外筒13c内に配置された部
分の所定位置から左方においてピストンロッド13dは
径が太くなっており、これによる段部45の右方にはス
トッパ部(フランジ)44が形成されている。この段部
45に係合してピストンロッド13dの周囲にはバネ受
け部材33が取り付けられており、ストッパ部44には
バネ受け部材34が係合している。
【0019】バネ受け部材33(34)は筒状体からな
り、一方の端部が外方に広げられて受け部33a(34
a)が形成されており、他方の端部が内方に絞られて係
止部33b(34b)が形成されている。これらバネ受
け部材33,34は、係止部33b,34bが互いに向
き合うような位置関係で取り付けられており、受け部3
3bと受け部34bとの間にバネ35が設けられてい
る。このバネ35の付勢力により、左側の係止部33b
が段部45に、右側の係止部34bがストッパ部44に
係止されている。
【0020】左側のバネ受け部材33の軸方向の長さ
は、図示されるように、組み付けた状態において、受け
部33aが第2復帰手段外筒13cの第1フランジ部3
2に当接するような長さに設定されている。一方、右側
のバネ受け部材34の軸方向の長さは、組み付けた状態
において、受け部34aがスリーブ26の端面に当接す
るような長さに設定されている。
【0021】ステアリングシリンダ13は、以上のよう
に伸縮作動を行っていない状態(伸縮中立状態)におい
てステアリング装置に取り付けられるようになってお
り、その取付状態においてはタイヤ2が直進方向を向く
ようになっている。
【0022】図3には、ステアリングシリンダ13への
油圧供給回路が示されている。図示されるように、オイ
ルタンク50の作動油はオイルポンプ51によりソレノ
イドバルブ52まで供給される。このソレノイドバルブ
52は、右動してシリンダチューブ13a内の左室25
に作動油を供給し、ピストンロッド13dの短縮作動を
行うことができ、左動して右室24に作動油を供給し、
ピストンロッド13dの伸長作動を行うことができる。
このソレノイドバルブ52は、非作動状態においては、
中立位置になるようになっており、この状態においては
ポート22a,22bがオープンとなるようになってい
る。ここで、オイルポンプ51とソレノイドバルブ52
との間にはリリーフバルブ53が設けられており、ポー
ト22a,22bがオープンとなった状態においては作
動油がオイルタンク50に戻されるようになっている。
【0023】なお、ソレノイドバルブ52の右動は、図
4の操作装置5を右に傾倒することにより行われ、ソレ
ノイドバルブ52の左動は、操作装置5を左に傾倒する
ことにより行われ、操作装置5を中立位置へ戻したとき
にはソレノイドバルブ52は非作動状態となって中立位
置になるようになっている。
【0024】本発明のステアリング装置は以上の構成か
らなり、作業台4に搭乗した作業者は、車両を所望の位
置へ移動させるために、操作装置5の操作を行って車両
を走行させる。このとき右に曲がりたい場合は、操作装
置5を右に傾倒することによりステアリングシリンダ1
3を短縮作動させ、ナックスピンドル11を右に旋回さ
せてタイヤ2が右に切ることができる。右カーブを終え
て直進したい場合には、本発明のステアリング装置によ
れば、操作装置5を中立位置へ戻すだけで、タイヤ2が
直進方向を向くようになる。
【0025】すなわち、車両を右にカーブさせた場合、
ステアリングシリンダ13が短縮し、ピストンロッド1
3dとともに左側のバネ受け部材33が右動する。この
ため、バネ35が縮められてピストンロッド13dには
バネ35により左動させようとする付勢力が作用するこ
とになる。従って、操作装置5を中立位置へ戻してソレ
ノイドバルブ52が中立位置となり、全てのポートがオ
ープンになってピストンロッド13dが伸縮フリーな状
態になると、バネ35の付勢力によりピストンロッド1
3dが左動することになる。そして、バネ受け部材33
の受け部33aが復帰手段外筒13cの第1フランジ3
2に当接して、ピストンロッド13dは、図2に示され
る伸縮中立状態となる。この状態においては、タイヤ2
は直進方向を向くようになっているため、車両が直進す
ることになる。
【0026】車両を左にカーブさせた状態から操作装置
5を中立位置に戻した場合も同様にタイヤ2が直進方向
を向く。すなわち、車両を左にカーブさせた場合、ステ
アリング13の伸長によるピストンロッド13dの左動
により、バネ受け部材34が左動する。このため、バネ
35が縮められてピストンロッド13dにはバネ35に
より右動させようとする付勢力が作用することになる。
従って、操作装置5を中立位置へ戻すと、バネ35の付
勢力によりバネ受け部材34とともにピストンロッド1
3dが右動することになる。そして、バネ受け部材34
の受け部34aがスリーブ26の端面に当接して、ピス
トンロッド13dが、図2に示される伸縮中立状態とな
り、タイヤ2が直進方向を向き、車両が直進することに
なる。
【0027】以上説明したように、本発明のステアリン
グ装置によれば、ステアリングシリンダ13に復帰手段
が設けられるので、他に中立復帰装置を付加する必要が
ない。従って、ステアリング装置の組み付けにおいて微
調整を行う必要がない。
【0028】図5には、実施形態の第2例に係るステア
リング装置の構成が示されている。上記例においては、
片側ロッド式のステアリングシリンダ13が用いられた
が、第2例においては、図示されるように、両側ロッド
式の第2ステアリングシリンダ14が用いられる。この
第2ステアリングシリンダ14も第2シリンダチューブ
14aおよびこの第2シリンダチューブ14aにナット
14bを用いて結合された第2復帰手段外筒14cから
なる外筒内に第2ピストンロッド14dが配設される構
成となっている。第2例においては、第2ピストンロッ
ド14dが左右のナックルスピンドル11b,11bを
連結しており、この第2ピストンロッド14dは、上記
例のタイロッド12の機能を兼ねている。
【0029】ナット14bの上下にはガイドピン17a
が結合しており、図7にも示されるように、第2ステア
リングシリンダ14は、このガイドピン17aを、コの
字状に形成された第1支持部材15の上下に形成された
溝15a,15a内にガイドピン17a,17aを配置
しており、ガイドピン17a,17aには抜け止めピン
17bが装着されている。これにより、第2ステアリン
グシリンダ14は、左右方向の移動が規制されるととも
に、前後にスライド可能に第1支持部材15に支持され
ている。第1支持部材15は、ピン15bにより第2支
持部材16に上下に揺動自在に枢支されており、この第
2支持部材16は車体側取付部100に固定されてい
る。
【0030】図6に示されるように、第2シリンダチュ
ーブ14aは、右側端部以外の部位は上記例の第2シリ
ンダチューブ13aと同様に形成されており、ポート6
2a,62bを有している。この第2シリンダチューブ
14aの左側端部は、開放して形成されており、右端部
の内周にはネジ部が形成されている。
【0031】第2復帰手段外筒14cは、上記例の復帰
手段外筒13cと同様に、両端が開放した筒状体からな
り、右端部には外側に広がって第2フランジ部71が形
成されており、左端部には内側に絞られて第3フランジ
部72が形成されている。
【0032】第2シリンダチューブ14aの左端部に
は、スリーブ66が設けられている。このスリーブ66
は、前後で外径が異なる円筒状体からなり、後側の外径
が第2シリンダチューブ14aの内径に合わせて形成さ
れ、前側の外径が第2復帰手段外筒14cの内径に合わ
せて形成されており、これらの間に外方に広がったスリ
ーブフランジ66aが形成されている。なお、このスリ
ーブ66の内径は第2ピストンロッド14dの径に合わ
せて形成されている。
【0033】ナット14bは第2復帰手段外筒14c側
の端部が内側に絞られた形状となっており、第2復帰手
段外筒14cの第2フランジ部71およびスリーブ66
のスリーブフランジ66aを挟んで第2シリンダチュー
ブ14aに締め付けられている。これにより、第2復帰
手段外筒14cおよびスリーブ66が第2シリンダチュ
ーブ14aに固定されている。スリーブ66における第
2シリンダチューブ14a側の内外周にはOリングが取
り付けられており、第2シリンダチューブ14a先端に
おける内外の液密が保持されている。
【0034】第2シリンダチューブ14aの右端部に
は、第2スリーブ67が螺合されている。この第2スリ
ーブ67は筒状体からなり、内周は第2ピストンロッド
14dの径に合わせて形成され、内外周にはOリングが
装着されており、この第2スリーブ67により右端部に
おける第2シリンダチューブ14a内外の液密が保持さ
れている。
【0035】第2ピストンロッド14dは棒状部材から
なり、左右端には第2ピストンロッド14dをナックル
スピンドル11bに枢支して取り付けるための取付部8
1a,81bが形成されている。第2シリンダチューブ
14a内におけるピストンロッド14dの所定位置に
は、Oリング83が装着されたピストン部82が形成さ
れている。上記例と同様に、このピストン部82により
第2シリンダチューブ14a内が右室64と左室65に
仕切られており、右側のポート62bからの作動油は右
室64に、左側のポート62aからの作動油は左室65
に流入するようになっている。ピストンロッド14dに
おいて左側の取付部81aとピストン部82の間には、
外周溝84が形成されており、この外周溝84による左
右の段部のそれぞれに係止されてバネ受け部材73,7
4が設けられている。
【0036】バネ受け部材73,74は上記例のバネ受
け部材33,34と同様の形状となっており、係止部7
3b,74bが互いに向き合うような位置関係で、外周
溝84により軸径が細くなった部分にこれらを装着して
ピストンロッド14dに取り付けられている。受け部7
3a,74a間にはバネ75が配設されており、受け部
73a,74aはバネ75により相互に離れる方向に付
勢力を受ける。このため、係止部73a,73bは外周
溝44による段部に係止されている。左側のバネ受け部
材73の軸方向の長さは、上記例と同様に、組み付けた
状態において、受け部73aが第2復帰手段外筒14c
の第3フランジ部72に当接するような長さに設定され
ており、右側のバネ受け部材74の軸方向の長さは、組
み付けた状態において、受け部74aがスリーブ66の
端面に当接するような長さに設定されている。
【0037】第2ステアリングシリンダ14は、以上の
ようにピストンロッド14dのスライド作動を行ってい
ない状態(スライド中立状態)においてステアリング装
置に取り付けられるようになっており、その取付状態に
おいてはタイヤ2が直進方向を向くようになっている。
【0038】図8には、第2ステアリングシリンダ14
への油圧供給回路が示されている。この第2例において
も上記例と同一の油圧供給回路が用いられ、異なるのは
第2ステアリングシリンダ14だけである。従って、こ
の第2例においても、ソレノイドバルブ52を、右動さ
せて第2シリンダチューブ14a内の左室65に作動油
を供給し、第2ピストンロッド14dの右動を行うこと
ができ、左動させて右室64に作動油を供給し、第2ピ
ストンロッド14dの左動を行うことができる。なお、
この第2例においては、上記例と逆に、図4の操作装置
5を右に傾倒することによりソレノイドバルブ52が左
動し、操作装置5を左に傾倒することによりソレノイド
バルブ52が右動するようになっている。
【0039】第2例のステアリング装置は以上の構成か
らなり、作業台4に搭乗した作業者は、操作装置5の操
作を行って、車両を走行させる。このとき右に曲がりた
い場合は操作装置5を右に傾倒することにより第2ステ
アリングシリンダ14において、第2ピストンロッド1
4dが第2シリンダチューブ14aに対して左動する。
第2シリンダチューブ14aは、第1支持部材15によ
り左右の移動が規制されているので、第2ピストンロッ
ド14dの左動によりナックルスピンドル11bが右に
旋回し、タイヤ2が右に切れる。このとき、左右のナッ
クルスピンドル11b,11bの旋回に伴って第2ステ
アリングシリンダ14が前方に平行移動することにな
る。
【0040】そして、右カーブを終えて直進したい場合
には、操作装置5を中立位置へ戻すだけで、タイヤ2が
直進方向を向いて車両が直進できるようになる。この場
合における第2ステアリングシリンダ14内の作動は上
記例のステアリングシリンダ13内の作動と同様であ
り、この作動説明は省略する。
【0041】このような第2ステアリングシリンダ14
においても復帰手段が設けられるので、他に中立復帰装
置を付加する必要がなく、ステアリング装置の組み付け
において微調整を行う必要がない。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明のステアリング装
置は、ステアリングシリンダの流体圧ポートをオープン
状態にしてステアリングシリンダを伸縮フリーな状態に
する解除手段と、解除手段の作動時において、ステアリ
ングシリンダを伸長中立状態に復帰させる付勢力を付与
する復帰手段とを備えているので、微調整を必要とする
ことなく車体への組み付けを行うことが可能である。ま
た、復帰手段は簡単な構成なので、部品点数が減り、組
立工数を低減できるという利点がある。
【0043】第2例のステアリング装置は、ステアリン
グシリンダの流体圧ポートをオープン状態にしてステア
リングシリンダを伸縮フリーな状態にする解除手段と、
解除手段の作動時において、ピストンロッドをスライド
中立位置に復帰させる付勢力を付与する復帰手段とを備
えているので、微調整を必要とすることなく車体への組
み付けを行うことが可能である。さらに、第2例のステ
アリング装置においてはステアリングシリンダと別にタ
イロッドが設けられないので、取付スペースを節約でき
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステアリング装置の構成を示す平面図
である。
【図2】図1のII−II線によるステアリングシリン
ダ13の断面図である。
【図3】図1のステアリングシリンダ13へ供給される
作動油の油圧回路図である。
【図4】図1のステアリング装置を備えた高所作業車の
構成を示す図である。
【図5】第2例のステアリング装置の構成を示す平面図
である。
【図6】図5のVI−VI線による第2ステアリングシ
リンダ14の断面図である。
【図7】図5のVII−VII線による第2ステアリン
グシリンダ14の断面図である。
【図8】図5の第2ステアリングシリンダ14へ供給さ
れる作動油の油圧回路図である。
【符号の説明】
13c,14c 復帰手段外筒 13d,14d ピストンロッド 14b ナット 15 第1支持部材 16 第2支持部材 17a ガイドピン 26,66 スリーブ 33,34,73,74 バネ受け部材 35,75 バネ
フロントページの続き (72)発明者 今村 弘 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 (72)発明者 吉田 英彦 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を回転自在に支持するとともに車体
    の左右にこの車輪の繰蛇軸を中心として旋回自在に枢支
    された左右一対のナックル部材と、 前記左右のナックル部材を連結するタイロッドと、 前記ナックル部材の一方もしくは前記タイロッドに連結
    して設けられ、流体圧により伸縮作動して前記ナックル
    部材を旋回させるステアリングシリンダと、 前記ステアリングシリンダの流体圧ポートをオープン状
    態にして前記ステアリングシリンダを伸縮フリーな状態
    にする解除手段と、 前記解除手段の作動時において、前記ステアリングシリ
    ンダを伸縮中立状態に復帰させる付勢力を付与する復帰
    手段とを備えたことを特徴とするステアリング装置。
  2. 【請求項2】 車輪を回転自在に支持するとともに車体
    の左右にこの車輪の繰蛇軸を中心として旋回自在に枢支
    された左右一対のナックル部材と、 車体に対する左右方向の移動が規制されたシリンダチュ
    ーブに、前記左右のナックル部材を連結するピストンロ
    ッドを左右方向にスライド移動可能に設けてなり、流体
    圧により前記ピストンロッドがスライド作動して前記ナ
    ックル部材を旋回させるステアリングシリンダと、 前記ステアリングシリンダの流体圧ポートをオープン状
    態にして前記ピストンロッドをスライドフリーな状態に
    する解除手段と、 前記解除手段の作動時において、前記ピストンロッドを
    スライド中立位置に復帰させる付勢力を付与する復帰手
    段とを備えたことを特徴とするステアリング装置。
JP31988396A 1996-11-29 1996-11-29 ステアリング装置 Pending JPH10158000A (ja)

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