JPH10157683A - 自動二輪車の吸気通路構造 - Google Patents

自動二輪車の吸気通路構造

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JPH10157683A
JPH10157683A JP8324178A JP32417896A JPH10157683A JP H10157683 A JPH10157683 A JP H10157683A JP 8324178 A JP8324178 A JP 8324178A JP 32417896 A JP32417896 A JP 32417896A JP H10157683 A JPH10157683 A JP H10157683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
air
surge tank
passage
motorcycle
Prior art date
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Pending
Application number
JP8324178A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutoshi Baba
和俊 馬場
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Publication of JPH10157683A publication Critical patent/JPH10157683A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造で空気中の異物の分離が可能な自動
二輪車の吸気通路構造を提供するにある。 【解決手段】車体前部を覆うカウリングに吸気口を備
え、この吸気口とエアクリーナとの間を吸気通路11で
連結した自動二輪車において、吸気通路11の途中にサ
ージタンク12を設け、吸気通路11をその上流側の吸
気導入通路13および下流側の吸気排出通路14に分割
する一方、サージタンク12の外周面に空気取入口16
を形成し、この空気取入口16に吸気導入通路13をサ
ージタンク12の中心軸線にオフセットした状態で接続
することによりサージタンク12内に導入された空気が
旋回流を発生するように構成すると共に、サージタンク
12の上面中央に空気取出口17を設け、この空気取出
口17に吸気排出通路14を挿着したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動二輪車の吸気通
路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動二輪車においてはエンジンの
出力向上のため空気の吸入量を増やす必要が生じ、例え
ば、車体の前部を覆うカウリングの前方に吸入口を設
け、この吸入口から吸気ホースや吸気ダクト等の吸気通
路を介してエアクリーナまで空気を導いていた。
【0003】そして、エアクリーナにはフィルタが内装
されており、このフィルタが空気中の水分や埃等の異物
を取り除いて清浄化された空気をエンジンに供給してい
る。
【0004】ところで、空気中の異物はフィルタによっ
て完全に取り除かれるとは限らず、また、これらの異物
がフィルタを目詰まりさせてフィルタの機能を低下させ
るといった問題点があった。
【0005】そこで、カウリングの吸入口とエアクリー
ナとを連結する吸気通路の途中に例えばエンジン排気量
の二倍以上の容量を有するサージタンクを配置し、吸気
通路の断面積増加による流速低下で空気中の異物をある
程度分離した後にエアクリーナのフィルタで瀘過するよ
うにしたものがある。
【0006】また、例えば実開平2−91085号公報
に示すように、エアクリーナ内に設けられたサージタン
ク内で旋回流を発生させて空気中の異物をある程度分離
した後にエアクリーナのフィルタで瀘過するようにした
ものもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動二
輪車の場合エアクリーナは、例えばエンジンの後方また
は燃料タンク下方の狭い空間に配置されており、しかも
その周囲をエンジン、燃料タンク、運転シート等に覆わ
れているため、エアクリーナ内にサージタンクを設ける
とエアクリーナ自体が大型化し、レイアウト上の制約を
受けるため、サージタンクは必ずしも必要な形状や容積
を確保できるとは限らない。
【0008】また、軽い異物は吸気通路の断面積増加に
よる流速低下によってもすべてが取り除かれるとは限ら
ず、一部はエアクリーナに侵入してしまう。
【0009】さらに、上述したいずれの従来例の構造に
おいても取り除かれた異物の排出が困難である。
【0010】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、簡単な構造で空気中の異物の分離が可能な自動
二輪車の吸気通路構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動二輪車
の吸気通路構造は、上述した課題を解決するために、請
求項1に記載したように、車体前部を覆うカウリングに
吸気口を備え、この吸気口とエアクリーナとの間を吸気
通路で連結した自動二輪車において、上記吸気通路の途
中にサージタンクを設け、上記吸気通路をその上流側の
吸気導入通路および下流側の吸気排出通路に分割する一
方、上記サージタンクの外周面に空気取入口を形成し、
この空気取入口に上記吸気導入通路をサージタンクの中
心軸線にオフセットした状態で接続することにより上記
サージタンク内に導入された空気が旋回流を発生するよ
うに構成すると共に、上記サージタンクの上面中央に空
気取出口を設け、この空気取出口に上記吸気排出通路を
挿着したものである。
【0012】また、上述した課題を解決するために、請
求項2に記載したように、上記エアクリーナの内部に他
のサージタンクを形成し、このサージタンクに上記吸気
排出通路の下流側を接続したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0014】図1は、この発明を適用した自動二輪車の
一例を示す概略左側面図である。図1に示すように、こ
の自動二輪車1はその車体の中央下部にエンジン2が搭
載される。エンジン2の上方にはエンジン吸気系3を構
成するキャブレタ4が配置され、エンジン2のインテー
クポート(図示せず)に接続される。また、キャブレタ
4の上流側には他のエンジン吸気系3を構成するエアク
リーナ5が接続される。一方、エンジン2の前方にはエ
ンジン排気系6を構成するエキゾーストパイプ7が接続
され、その下流側にはサイレンサ8が接続される。
【0015】この自動二輪車1は、その車体前部が流線
形のカウリング9によって覆われており、走行中の空気
抵抗低減と、走行風圧からのライダの保護とが図られて
いる。また、カウリング9の前端には吸気口10が形成
され、この吸気口10から吸気通路11が後方に向かっ
て延び、エアクリーナ5に連結される。
【0016】吸気通路11の途中には第一サージタンク
12が設けられ、吸気通路11はその上流側、すなわち
カウリング9の吸気口10と第一サージタンク12とを
連結する部分を吸気導入通路13と、下流側、すなわち
第一サージタンク12とエアクリーナ5とを連結する部
分を吸気排出通路14とに分割される。
【0017】図2は、第一サージタンク12の拡大斜視
図であり、図3は、第一サージタンク12の平面図であ
る。
【0018】図2および図3に示すように、第一サージ
タンク12は円筒状のタンクボディ15を縦に配置し、
その上下の開口部を塞いだものである。タンクボディ1
5の外周面下部には空気取入口16が形成され、この空
気取入口16に吸気導入通路13の下流側端部が接続さ
れる。このとき、吸気導入通路13はタンクボディ15
の中心軸線(図示せず)にオフセットした状態で空気取
入口16に接続され、第一サージタンク12内に導入さ
れた空気(図中鎖線で示す)がタンクボディ15内壁に
当たって旋回流を発生するように構成される。
【0019】また、第一サージタンク12の上面中央に
は空気取出口17が設けられ、この空気取出口17に、
例えばL字型に形成された吸気排出通路14の上流側端
部が挿着される。なお、吸気排出通路14の上流側端部
の第一サージタンク12内開口部14aは、タンクボデ
ィ15外周面下部に形成された空気取入口16より上方
に配置される。
【0020】さらに、タンクボディ15の下側開口部は
例えばファスナ18によって着脱可能な蓋19によって
塞がれる。なお、ファスナ18の替りにビスやボルト等
も使用可能である。
【0021】ここで、吸気排出通路14の第一サージタ
ンク12内開口部14aと、タンクボディ15外周面下
部に形成された空気取入口16との位置関係は、図4に
示すように、空気取入口16をタンクボディ15の外周
面上部に形成し、吸気排出通路14の第一サージタンク
12内開口部14aを空気取入口16より下方に配置し
てもよい。
【0022】また、第一サージタンク12内に導入され
た空気をタンクボディ15内壁に当てて旋回流を発生さ
せるかわりに、図5に示すように、第一サージタンク1
2内にシュラウド20等を立設し、積極的に旋回流を発
生させるようにしてもよい。
【0023】図6は、前記エアクリーナ5の縦断面図で
ある。このエアクリーナ5は主にクリーナボックス21
と第二サージタンク22とからその外形が構成される。
クリーナボックス21内には例えば筒状のフィルタ23
が配置され、クリーナボックス21内をフィルタ23内
のダーティサイド21aとフィルタ23外のクレーンサ
イド21bとに区画する。クリーナボックス21の例え
ば下面には第二サージタンク22が一体または一体的に
設けられ、クリーナボックス21内のダーティサイド2
1aと第二サージタンク22内とは連通管24で連通さ
れる。
【0024】そして、第二サージタンク22には空気取
入口25が形成され、前記吸気排出通路14を介して前
記第一サージタンク12に連結されると共に、クリーナ
ボックス21のクリーンサイド21bには前記キャブレ
タ4が接続される。
【0025】第二サージタンク22内の空気取入口25
が対向する部位には傾斜面26が形成され、第二サージ
タンク22内に導入された空気(図中実線で示す)がこ
の傾斜面26に当たった旋回流を発生しながらダーティ
サイド21aに侵入するように構成される。
【0026】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0027】カウリング9前端に形成された吸気口10
から空気が吸気導入通路13を経て第一サージタンク1
2に導入される。第一サージタンク12内に導入された
空気はタンクボディ15内壁に当たって旋回流を発生さ
せ、上方に向かう途中で空気中の水分や埃等の異物が旋
回流の遠心力によって分離される。そして、第一サージ
タンク12内で清浄化された空気は空気取出口17から
吸気排出通路14を経てエアクリーナ5の第二サージタ
ンク22内に導かれる。
【0028】第二サージタンク22内に導かれた空気は
第二サージタンク22の内部の傾斜面26に当たって再
び旋回流を発生させ、第一サージタンク12内で分離し
切れなかった空気中の水分や埃等の異物が分離される。
そして、第二サージタンク22内で清浄化された空気は
連通管24を経てクリーナボックス21内のダーティサ
イド21aに導かれる。
【0029】クリーナボックス21内のダーティサイド
21aに導かれた空気はフィルタ23によって瀘過さ
れ、さらに清浄化された後にキャブレタ4に導かれる。
【0030】第一サージタンク12内に導かれた空気に
旋回流を発生させて遠心力で空気中の異物を分離すれ
ば、従来のように吸気通路の断面積増加による流速低下
で分離することに比べて確実に分離される。
【0031】また、第一サージタンク12内でほとんど
の異物が分離可能されるので、エアクリーナ5内の第二
サージタンク22を小型化あるいは不要にでき、エアク
リーナ5自体を小型化できる。その結果、エアクリーナ
5のレイアウトが容易になる。
【0032】さらに、第一サージタンク12のタンクボ
ディ15下側開口部は着脱可能な蓋19によって塞がれ
ているため、第一サージタンク12で分離され、溜まっ
た異物の除去が容易である。
【0033】そして、遠心力で空気中の異物を分離する
本願発明の第一サージタンク12の構造は非常に簡単で
ある。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
二輪車の吸気通路構造によれば、車体前部を覆うカウリ
ングに吸気口を備え、この吸気口とエアクリーナとの間
を吸気通路で連結した自動二輪車において、上記吸気通
路の途中にサージタンクを設け、上記吸気通路をその上
流側の吸気導入通路および下流側の吸気排出通路に分割
する一方、上記サージタンクの外周面に空気取入口を形
成し、この空気取入口に上記吸気導入通路をサージタン
クの中心軸線にオフセットした状態で接続することによ
り上記サージタンク内に導入された空気が旋回流を発生
するように構成すると共に、上記サージタンクの上面中
央に空気取出口を設け、この空気取出口に上記吸気排出
通路を挿着したため、サージタンク内に導かれた空気中
の異物が確実に分離される。
【0035】また、上記エアクリーナの内部に他のサー
ジタンクを形成し、このサージタンクに上記吸気排出通
路の下流側を接続したため、エアクリーナ内に導かれる
空気中の異物がさらに確実に分離される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の吸気通路構造の一実
施形態を示す自動二輪車の概略左側面図。
【図2】第一サージタンクの拡大斜視図。
【図3】第一サージタンクの平面図。
【図4】第一サージタンクの他の実施形態を示す斜視
図。
【図5】第一サージタンクの他の実施形態を示す斜視
図。
【図6】エアクリーナの縦断面図。
【符号の説明】
1 自動二輪車 5 エアクリーナ 9 カウリング 10 吸気口 11 吸気通路 12 第一サージタンク 13 吸気導入通路 14 吸気排出通路 16 空気取入口 17 空気取出口 22 第二サージタンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前部を覆うカウリングに吸気口を備
    え、この吸気口とエアクリーナとの間を吸気通路で連結
    した自動二輪車において、上記吸気通路11の途中にサ
    ージタンク12を設け、上記吸気通路11をその上流側
    の吸気導入通路13および下流側の吸気排出通路14に
    分割する一方、上記サージタンク12の外周面に空気取
    入口16を形成し、この空気取入口16に上記吸気導入
    通路13をサージタンク12の中心軸線にオフセットし
    た状態で接続することにより上記サージタンク12内に
    導入された空気が旋回流を発生するように構成すると共
    に、上記サージタンク12の上面中央に空気取出口17
    を設け、この空気取出口17に上記吸気排出通路14を
    挿着したことを特徴とする自動二輪車の吸気通路構造。
  2. 【請求項2】 上記エアクリーナ5の内部に他のサージ
    タンク22を形成し、このサージタンク22に上記吸気
    排出通路14の下流側を接続した請求項1記載の自動二
    輪車の吸気通路構造。
JP8324178A 1996-12-04 1996-12-04 自動二輪車の吸気通路構造 Pending JPH10157683A (ja)

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JP (1) JPH10157683A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012179979A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Honda Motor Co Ltd 車両用バッテリーの冷却構造
JP2012179978A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Honda Motor Co Ltd 車両用バッテリーの冷却構造
JP2014196672A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 本田技研工業株式会社 車両用内燃機関の吸気装置

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012179979A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Honda Motor Co Ltd 車両用バッテリーの冷却構造
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