JPH10157668A - 開閉部材のストライカー部位置決め方法及び位置決め装置 - Google Patents

開閉部材のストライカー部位置決め方法及び位置決め装置

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JPH10157668A
JPH10157668A JP8319542A JP31954296A JPH10157668A JP H10157668 A JPH10157668 A JP H10157668A JP 8319542 A JP8319542 A JP 8319542A JP 31954296 A JP31954296 A JP 31954296A JP H10157668 A JPH10157668 A JP H10157668A
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博 石藤
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B85/00Details of vehicle locks not provided for in groups E05B77/00 - E05B83/00
    • E05B85/04Strikers
    • E05B85/045Strikers for bifurcated bolts

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  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストライカー部の位置決めを、開閉部材に取
り付けられるラッチ部の位置基準に対応させて行うこと
で、該ストライカー部とラッチ部との相対的な位置決め
をより一層精度良く行い、ラトル音の発生による再調整
作業を不要とする。 【解決手段】 車体5に設けられた開口6の下端部への
ストライカー部1の取り付けに際して、開閉部材4側
に、ラッチ部2の取付部52に対応する位置基準を有す
る治具3を装着し、該治具3により上記開口6側の上記
ストライカー1の取付部51に対する上記ストライカー
部1の位置決めを行う。かかる方法によれば、上記治具
3により上記ストライカー部1は、上記開閉部材4側の
上記ラッチ部2の取付部52を基準として上記車体開口
6の取付部51に対する位置決めが行われ、譬え上記開
閉部材4の上記車体5に対する位置決めが不正確であっ
たとしてもこれに拘わらず上記ストライカー部1の上記
ラッチ部2に対する相対的な位置決めが高精度で行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、リフトゲート等
の車体に設けられた開口を開閉蓋する開閉部材のストラ
イカー部位置決め方法及び位置決め装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】所謂、ワンボックスタイプの自動車にお
いては、車体後端に上下方向に大きく開放された開口を
もち、該開口を、該開口の上端部に設けたヒンジ機構に
より上下方向に開閉自在とされたリフトゲートによって
開閉蓋するとともに、該リフトゲートの閉蓋状態をロッ
ク装置によって保持するようにしている。そして、この
ロック装置は、上記リフトゲートの下端部内側に配置さ
れたラッチ部と該ラッチ部に対応する如く上記車体開口
の下端部に配置されて上記ラッチ部に掛止保持されるス
トライカー部とで構成される。
【0003】ところで、上記ラッチ部とストライカー部
とは、上記リフトゲートを閉めた時、該ラッチ部に設け
られ且つ上記リフトゲートの開閉方向に延びる係入溝に
上記ストライカー部の掛止環が係入して掛止保持される
ことで該リフトゲートを閉状態で保持するものである。
従って、これらラッチ部とストライカー部の車体への組
付けに際しては、これら両者の相対位置を適正に保持し
て組付けることが必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来は、リ
フトゲート側に設けられるラッチ部と車体開口側に設け
られるストライカー部の取り付け上の位置決めを、それ
ぞれ個別に行っていたため、これらの組付け状態におい
て上記ラッチ部の係入溝と上記ストライカー部の掛止環
との相対位置が適正位置からズレ易いという問題があっ
た。
【0005】即ち、従来は、上記車体とリフトゲートと
を連結するヒンジ機構を基準として、上記リフトゲート
に上記ラッチ部の取付部(ボルト受穴)を設け、この取
付部に上記ラッチ部を締着固定する一方、上記車体開口
の下端部に設けた治具基準穴に治具を掛止し、この治具
を使用して上記ストライカー部の位置決めを行うように
していた。かかる方法によれば、譬え治具を使用してス
トライカー部の位置決めをしても、相互に掛止される上
記ストライカー部とラッチ部との間における位置決めは
上記ヒンジ機構の基準位置を介して間接的に行われるだ
けであるため、例えば上記ヒンジ機構の組付誤差等の種
々の原因によって上記ストライカー部とラッチ部との相
対位置が適正状態からズレる虞れが生じるものである。
【0006】かかるストライカー部とラッチ部との相対
的な位置ズレにより、上記リフトゲートを閉める時、上
記ラッチ部の係入溝への上記ストライカー部の掛止環の
スムーズな係入作動が阻害されて金属同士の接触による
接触音、所謂「ラトル音」が発生することとなり、場合
によってはこれら両者の相対位置の再調整作業が必要に
なる等の問題が生じるものである。
【0007】そこで本願発明は、ストライカー部の位置
決めを、開閉部材に取り付けられるラッチ部の位置基準
に対応させて行うことで、該ストライカー部とラッチ部
との相対的な位置決めをより一層精度良く行い、ラトル
音の発生による再調整作業を不要とする開閉部材のスト
ライカー部位置決め方法及びその位置決め装置を提案す
ることを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0009】本願の第1の発明にかかる開閉部材のスト
ライカー部位置決め方法では、車体に設けられた開口の
上端部に対して上下方向に揺動自在に支持されて該開口
を開閉蓋する開閉部材を、上記開口の下端部に配置され
たストライカー部と上記開閉部材の下端部に配置された
ラッチ部とからなるロック装置により閉蓋状態を保持す
るものにおいて、上記開口の下端部への上記ストライカ
ー部の取り付けに際して、上記開閉部材側に、上記ラッ
チ部の取付部に対応する位置基準を有する治具を装着
し、該治具により上記開口側の取付部に対する上記スト
ライカー部の位置決めを行うことを特徴としている。
【0010】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる開閉部材のストライカー部位置決め方法におい
て、上記治具による上記ストライカー部の位置決め作業
を、上記開閉部材を所定の開度位置に設定した状態で行
うことを特徴としている。
【0011】本願の第3の発明では、上記第1又は第2
の発明にかかる開閉部材のストライカー部位置決め方法
において、上記治具に、車幅方向において上記ストライ
カー部と係合する車幅方向係合部を設け、該車幅方向係
合部によって上記ストライカー部の車幅方向への移動を
規制することで該ストライカー部の車幅方向における位
置決めを行うことを特徴としている。
【0012】本願の第4の発明では、上記第1,第2又
は第3の発明にかかる開閉部材のストライカー部位置決
め方法において、上記治具に、車体前後方向において上
記ストライカー部と係合する車体前後方向係合部と、車
体への当接により上記開閉部材の開度を上記所定開度に
規制する車体当接部とを設け、上記車体当接部により上
記開閉部材を上記所定開度に設定した状態で上記車体前
後方向係合部により上記ストライカー部の車体前後方向
への移動を規制することで該ストライカー部の車体前後
方向における位置決めを行うことを特徴としている。
【0013】本願の第5の発明にかかる開閉部材のスト
ライカー部位置決め装置では、車体開口に備えられた開
閉部材に取り付けられる開閉部材取付部と、該開閉部材
取付部の上記開閉部材への取付状態において該開閉部材
取付部から車体前後方向へ延出する延出部と、該延出部
の先端部に上記ストライカー取付部に対応する位置基準
をもって設けられ且つ車体側に取り付けられるストライ
カー部に対して車幅方向に係合して該ストライカー部の
車幅方向への移動を規制する車幅方向係合部とを備えた
ことを特徴としている。
【0014】本願の第6の発明では、上記第5の発明に
かかる開閉部材のストライカー部位置決め装置におい
て、上記延出部に、車体前後方向において上記ストライ
カー部と係合する車体前後方向係合部と、車体への当接
により上記開閉部材の開度を所定開度に規制する車体当
接部とを設けたことを特徴としている。
【0015】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0016】本願の第1の発明にかかる開閉部材のス
トライカー部位置決め方法によれば、車体開口の下端部
へのストライカー部の取り付けに際して、開閉部材側
に、ラッチ部の取付部に対応する位置基準を有する治具
を装着し、該治具により上記開口側の上記ストライカー
の取付部に対する上記ストライカー部の位置決めを行う
ようにしているので、上記治具により上記ストライカー
部は、上記開閉部材側の上記ラッチ部の取付部を基準と
して上記車体開口の取付部に対する位置決めが行われ、
譬え上記開閉部材の上記車体に対する位置決めが不正確
であったとしてもこれに拘わらず上記ストライカー部の
上記ラッチ部に対する相対的な位置決めが高精度で行わ
れ、例えばこれら両者の位置決めの不適切に起因するラ
トル音の発生による再調整作業が不要となり、その作業
性が向上するものである。
【0017】本願の第2の発明にかかる開閉部材のス
トライカー部位置決め方法によれば、上記治具による上
記ストライカー部の位置決め作業を、上記開閉部材を所
定の開度位置に設定した状態で行うようにしているの
で、該ストライカー部の車体へのボルト締着部上方に上
記開閉部材が覆い被さることがなく、ボルト締着作業用
の空間が確保され、例えば車体側に作業用開口が存在し
ない場合でも車体と開閉部材との隙間からこれを行うこ
とができるものである。
【0018】本願の第3の発明にかかる開閉部材のス
トライカー部位置決め方法によれば、上記治具に、車幅
方向において上記ストライカー部と係合する車幅方向係
合部を設け、該車幅方向係合部によって上記ストライカ
ー部の車幅方向への移動を規制することで該ストライカ
ー部の車幅方向における位置決めを行うようにしている
ので、上記ストライカー部の車幅方向の位置決めが上記
治具を介して上記開閉部材側の上記ラッチ部の取付部と
の関係において行われ、該ストライカー部とラッチ部と
の車幅方向の相対的な位置決めが高精度で行われる。
【0019】本願の第4の発明にかかる開閉部材のス
トライカー部位置決め方法によれば、上記治具に、車体
前後方向において上記ストライカー部と係合する車体前
後方向係合部と、車体への当接により上記開閉部材の開
度を上記所定開度に規制する車体当接部とを設け、上記
車体当接部により上記開閉部材を上記所定開度に設定し
た状態で上記車体前後方向係合部により上記ストライカ
ー部の車体前後方向への移動を規制することで該ストラ
イカー部の車体前後方向における位置決めを行うように
しているので、上記ストライカー部の車体前後方向の位
置決めが上記治具の車体前後方向係合部と車体当接部と
を介して上記開閉部材側の上記ラッチ部の取付部との関
係において行われ、該ストライカー部とラッチ部との車
体前後方向の相対的な位置決めが高精度で行われる。
【0020】本願の第5の発明にかかる開閉部材のス
トライカー部位置決め装置によれば、車体開口に備えら
れた開閉部材に取り付けられる開閉部材取付部と、該開
閉部材取付部の上記開閉部材への取付状態において該開
閉部材取付部から車体前後方向へ延出する延出部と、該
延出部の先端部に上記ストライカー取付部に対応する位
置基準をもって設けられ且つ車体側に取り付けられるス
トライカー部に対して車幅方向に係合して該ストライカ
ー部の車幅方向への移動を規制する車幅方向係合部とを
備えているので、上記開閉部材側に取り付けられた上記
車幅方向係合部により上記ストライカー部の車幅方向へ
の移動を規制することで該ストライカー部の車幅方向に
おける位置決めが上記開閉部材側との関係で正確に行わ
れ、例えばこれら両者の位置決めの不適切に起因するラ
トル音の発生による再調整作業が不要となり、その作業
性が向上するものである。
【0021】本願の第6の発明にかかる開閉部材のス
トライカー部位置決め装置によれば、上記延出部に、車
体前後方向において上記ストライカー部と係合する車体
前後方向係合部と、車体への当接により上記開閉部材の
開度を所定開度に規制する車体当接部とを設けているの
で、上記車体当接部により上記開閉部材を上記所定開度
に設定した状態で上記車体前後方向係合部により上記ス
トライカー部の車体前後方向への移動を規制すること
で、該ストライカー部の車体前後方向における位置決め
が、しかも上記開閉部材側との関係において行われるこ
とになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。図1には、車体組み立て
工程におけるワンボックスタイプの車両における車体5
の後部を示しており、該車体5の後端にはその下部から
上部に跨がって大きく開放された開口6が形成されてい
るとともに、該開口6にはリフトゲート4(特許請求の
範囲中の「開口部材」に該当する)が、これら両者の上
端部間に跨がって設けられたヒンジ機構10を介して上
下方向に開閉自在に枢着され、該開口6はこのリフトゲ
ート4によって開閉蓋される。また、このリフトゲート
4の開状態は車体5との間に配置したダンパー8,8に
よって保持されるとともに、該リフトゲート4の閉状態
は後述するストライカー部1とラッチ部2とからなるロ
ック装置によって保持される。このストライカー部1と
ラッチ部2との相対的な位置決めは、リフトゲート4の
閉時におけるラトル音の発生防止等の観点において重要
である。そこで、この実施形態のものにおいては、以下
に述べるように、上記リフトゲート4側における上記ラ
ッチ部2の取付部に対応する位置基準をもつ後述の治具
3を使用して上記ストライカー部1を車体5のエンドパ
ネル7側に位置決めすることで、譬え上記ヒンジ機構1
0,10を介して連結された上記開口6とリフトゲート
4との相対位置にズレがあったとしても、これに拘わら
ず上記ストライカー部1とラッチ部2との相対位置をよ
り高精度に設定することができるようにしている。以
下、これらについて具体的に説明する。
【0023】ストライカー部1 上記ストライカー部1は、図2〜図4に示すように、所
定径の棒体を略「コ」字状に屈曲してなる掛止環13の
左右両端を、座板12を介して帯板状の掛止環13の下
面側においてカシメ固定して構成されている。尚、この
場合、上記掛止環13は、その延出方向が上記取付プレ
ート11の長手方向に対して直交するようにその取付方
向が設定されている。また、この掛止環13の左右両端
側にはそれぞれボルト受穴15,15が形成されてい
る。
【0024】一方、上記ストライカー部1が取り付けら
れる上記エンドパネル7側には、図1に示すように、車
幅方向に所定間隔(即ち、上記ストライカー部1の一対
のボルト受穴15,15の間隔に対応する間隔)をもっ
て左右一対のボルト受穴51,51が形成されている。
【0025】ラッチ部2 上記ラッチ部2は、上記リフトゲート4の下端部の内面
側、即ち、図1及び図3に示すように、リフトゲート4
のインナーパネル41の下端部に取り付けられて該リフ
トゲート4が閉められた時に上記ストライカー部1の掛
止環13を掛止保持するためのものであって、図1に示
すように、上記インナーパネル41への取付部となる取
付プレート21に、上記掛止環13の係入を許容する係
入溝23とロック機構(図示省略)とをもつラッチ本体
22とを備えて構成される。また、上記取付プレート2
1の左右両端側にはそれぞれボルト受穴24,24が設
けられている。
【0026】一方、上記インナーパネル41の上記ラッ
チ部2の取付位置には、該ラッチ部2の各ボルト受穴2
4,24の間隔に対応した間隔を車幅方向にもった状態
で一対のボルト受穴52,52が形成されている。
【0027】治具3 上記治具3は、上記ストライカー部1を、上記ラッチ部
2との関係において、上記エンドパネル7側の取付位置
に対して車幅方向及び車体前後方向の二方向においてそ
れぞれ正確に位置決めするためのもの(即ち、本願発明
の「位置決め装置」を構成するもの)であって、図3〜
図6に示すように、上記リフトゲート4のインナーパネ
ル41側への取付部となる取付プレート31と、該取付
プレート31に対して溶接により一体的に固定された治
具本体32と、該治具本体32に対してボルト締着され
たストッパー33とを備えて構成される。
【0028】上記取付プレート31は、図3及び図6に
示すように、所定長さの帯板で構成され、その長手方向
の両端側にはそれぞれボルト受穴38,38が形成され
ている。この左右一対のボルト受穴38,38の間隔
は、上記リフトゲート4のインナーパネル41に設けた
上記一対のボルト受穴52,52(図1参照)の間隔と
同一に設定されている。なお、この取付プレート31の
一対のボルト受穴38,38のうち、一方のボルト受穴
38は上記取付プレート31の長手方向に長軸をもつ長
穴とされている。
【0029】上記治具本体32は、所定長さの厚板材で
一体構成されるものであって、その一端を上記取付プレ
ート31に衝合固定することで該取付プレート31から
その前方へ延出せしめられている。この治具本体32の
他端、即ち、先端部は、その幅方向の中央部に延出方向
へ切れ込む係入溝34を備えた二股形状に形成されてい
る。この係入溝34の溝幅は、上記ストライカー部1の
掛止環13を微小間隔をもって係入させ得る寸法に設定
されており、該係入溝34の左右両側の側壁により上記
掛止環13の車幅方向への移動を規制する(この係入溝
34の両側壁は特許請求の範囲中の「車幅方向係合部」
に該当する)。また、上記係入溝34の溝端面36は、
これが上記掛止環13と係合することで該掛止環13の
車体後方への移動を規制するものであり、特許請求の範
囲中の「車体前後方向係合部」に該当する。
【0030】さらに、上記治具本体32の先端部の下面
は、上記ストライカー部1に対する当接面37とされて
いる。また、上記溝端面36の近傍位置には、上記係入
溝34をその溝方向に直交する方向から挟むようにして
それぞれボールプランジャ35,35が設けられてい
る。
【0031】上記ストッパー33は、特許請求の範囲中
の「車体当接部」を構成するものであって、長穴39を
備えた矩形ブロック体で構成される。そして、このスト
ッパー33は、上記長穴39に配置された固定ボルト1
7,17によって上記治具本体32の基端寄りの下面に
締着固定されている。このストッパー33は、その前端
面33aが上記エンドパネル7側に設けた基準板9に当
接することで上記治具3の車体前方側への移動、即ち、
上記リフトゲート4の所定開度からの閉動作を規制する
(図3を参照)。
【0032】尚、上記治具本体32側の溝端面36と上
記ストッパー33の前端面33aのリフトゲート閉作動
方向における位置関係は、図3に示すように上記ストッ
パー33の前端面33aを上記エンドパネル7側の基準
板9に当接させて上記リフトゲート4を所定開度で保持
した時における上記治具本体32側の溝端面36の位置
が、上記リフトゲート4を完全に閉蓋した状態において
上記ラッチ部2の係入溝23の溝底位置に略合致するよ
うに相対的に設定されている。
【0033】組付け作業手順 続いて、上記ストライカー部1とラッチ部2との車体5
側及びリフトゲート4側への組付作業における作業手順
について説明する。
【0034】先ず最初に、上記リフトゲート4を大きく
開いた状態で、上記治具3を上記リフトゲート4のイン
ナーパネル41に対して固定ボルト16,16により締
着固定する(図3参照)。この時、上記角固定ボルト1
6,16は、上記取付プレート31の角ボルト受穴3
8,38を通して上記インナーパネル41側の角ボルト
受穴52,52に取り付けられる。
【0035】次に、図2に示すように、上記ストライカ
ー部1を上記エンドパネル7の所定位置に載置し、且つ
これを左右一対の固定ボルト14,14により上記エン
ドパネル7側に仮締め固定し、該ストライカー部1を上
記エンドパネル7上において前後左右方向へ移動し得る
ようにしておく。
【0036】しかる後、上記治具3を取り付けた上記リ
フトゲート4を閉側に動作させ、図3に示すように、上
記ストッパー33の前端面33aを上記エンドパネル7
側の上記基準板9に当接させる。このストッパー33の
基準板9側への当接により上記リフトゲート4のそれ以
上の閉動作が規制され、該リフトゲート4は該ストッパ
ー33により規制された開度のまま姿勢保持される。
【0037】この時、上記治具3の係入溝34内に上記
ストライカー部1の掛止環13が係入する。この係入溝
34内への係入により上記ストライカー部1の掛止環1
3は、自動的に車幅方向における位置決めがなされる。
【0038】次に、上記ストライカー部1を手動操作に
より車体後方向側へ移動させて上記掛止環13を上記係
入溝34の溝端面36に当接させて該掛止環13の車体
前後方向における位置決めを行う。この際、上記角ボー
ルプランジャ35,35が作動し、上記掛止環13を位
置決め状態で保持する。
【0039】しかる後、上記固定ボルト14,14を本
締して上記ストライカー部1を確実に上記エンドパネル
7側に締着固定する。これで、上記ストライカー部1の
エンドパネル7側への位置決め固定が完了する。
【0040】次に、上記リフトゲート4を開方向に動作
させ、上記固定ボルト16,16を緩めて該リフトゲー
ト4から上記治具3を取り外す。しかる後、この取り外
した固定ボルト16,16を使用して、上記ラッチ部2
を上記リフトゲート4のインナーパネル41に締着固定
する。以上で全ての作業が完了する。
【0041】以上のように、本実施形態の位置決め装置
を使用した位置決め方法によれば、上記エンドパネル7
への上記ストライカー部1の取り付けに際して、リフト
ゲート4側に、ラッチ部2の取付部に対応する位置基準
を有する治具3を装着し、該治具3により上記エンドパ
ネル7に対する上記ストライカー部1の位置決めを行う
ようにしているので、上記治具3により上記ストライカ
ー部1は、上記リフトゲート4側における上記ラッチ部
2の取付部を基準として位置決めが行われることとな
り、この結果、譬え上記リフトゲート4の上記車体5に
対する位置決めが不正確であったとしてもこれに拘わら
ず上記ストライカー部1の上記ラッチ部2に対する相対
的な位置決めが高精度で行われ、例えばこれら両者の位
置決めの不適切に起因するラトル音の発生による再調整
作業が不要となり、その作業性が向上するものである。
【0042】また、上記治具3による上記ストライカー
部1の位置決め作業を、上記リフトゲート4を所定の開
度位置に設定した状態で行うことで、例えば車体側にボ
ルト締着作業時の作業用開口が存在しない場合でも車体
5とリフトゲート4との隙間からこれを行うことがで
き、それだけ作業対象車種の拡大が図れる。
【0043】尚、上記実施形態においては、リフトゲー
トを対象としているが、本願発明の対象たる「開閉部
材」はかかるリフトゲートに限定されるものではなく、
例えばボンネット、ドアあるいはトランクリッド等の、
車体側の開口を開閉蓋する機能をもつ開閉部材に広く適
用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両のリフトゲート部分の斜視図である。
【図2】車体のエンドパネル部分へのストライカー部の
取付状態を示す側面図である。
【図3】図2に示したストライカー部の位置決め状態を
示す側面図である。
【図4】図3のIV-IV矢視図である。
【図5】図3のV-V矢視図である。
【図6】図3のVI-VI矢視図である。
【符号の説明】
1はストライカー部、2はラッチ部、3は治具、4はリ
フトゲート、5は車体、6は開口、7はエンドパネル、
8はダンパー、9は基準板、10はヒンジ機構、11は
取付プレート、12は座板、13は掛止環、14は固定
ボルト、16は、17は固定ボルト、21は取付プレー
ト、22はラッチ本体、23は係入溝、24はボルト受
穴、31は取付プレート、32は治具本体、33はスト
ッパー、34は係入溝、35はボールプランジャ、36
は溝端面、37は当接面、38はボルト受穴、39は長
穴、41はインナーパネル、51及び52はボルト受穴
である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に設けられた開口の上端部に対して
    上下方向に揺動自在に支持されて該開口を開閉蓋する開
    閉部材を、上記開口の下端部に配置されたストライカー
    部と上記開閉部材の下端部に配置されたラッチ部とから
    なるロック装置により閉蓋状態を保持するものにおい
    て、 上記開口の下端部への上記ストライカー部の取り付けに
    際して、上記開閉部材側に、上記ラッチ部の取付部に対
    応する位置基準を有する治具を装着し、該治具により上
    記開口側の取付部に対する上記ストライカー部の位置決
    めを行うことを特徴とする開閉部材のストライカー部位
    置決め方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記治具による上記ストライカー部の位置決め作業を、
    上記開閉部材を所定の開度位置に設定した状態で行うこ
    とを特徴とする開閉部材のストライカー部位置決め方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記治具に、車幅方向において上記ストライカー部と係
    合する車幅方向係合部を設け、該車幅方向係合部によっ
    て上記ストライカー部の車幅方向への移動を規制するこ
    とで該ストライカー部の車幅方向における位置決めを行
    うことを特徴とする開閉部材のストライカー部位置決め
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、 上記治具に、車体前後方向において上記ストライカー部
    と係合する車体前後方向係合部と、車体への当接により
    上記開閉部材の開度を上記所定開度に規制する車体当接
    部とを設け、上記車体当接部により上記開閉部材を上記
    所定開度に設定した状態で上記車体前後方向係合部によ
    り上記ストライカー部の車体前後方向への移動を規制す
    ることで該ストライカー部の車体前後方向における位置
    決めを行うことを特徴とする開閉部材のストライカー部
    位置決め方法。
  5. 【請求項5】 車体開口に備えられた開閉部材に取り付
    けられる開閉部材取付部と、該開閉部材取付部の上記開
    閉部材への取付状態において該開閉部材取付部から車体
    前後方向へ延出する延出部と、該延出部の先端部に上記
    ストライカー取付部に対応する位置基準をもって設けら
    れ且つ車体側に取り付けられるストライカー部に対して
    車幅方向に係合して該ストライカー部の車幅方向への移
    動を規制する車幅方向係合部とを備えたことを特徴とす
    る開閉部材のストライカー部位置決め装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記延出部に、車体前後方向において上記ストライカー
    部と係合する車体前後方向係合部と、車体への当接によ
    り上記開閉部材の開度を所定開度に規制する車体当接部
    とが設けられていることを特徴とする開閉部材のストラ
    イカー部位置決め装置。
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