JPH10156638A - ピストンおよびコンロッドの位置決め方法とその機構 - Google Patents

ピストンおよびコンロッドの位置決め方法とその機構

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JPH10156638A
JPH10156638A JP32016696A JP32016696A JPH10156638A JP H10156638 A JPH10156638 A JP H10156638A JP 32016696 A JP32016696 A JP 32016696A JP 32016696 A JP32016696 A JP 32016696A JP H10156638 A JPH10156638 A JP H10156638A
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positioning
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plate
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正美 佐藤
Koji Sakakibara
浩司 榊原
Kenichi Fujita
謙一 藤田
Osamu Arai
修 荒井
Takao Suzuki
孝雄 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人手を必要とせず、生産コストを低廉化するこ
とができ、生産効率を向上させることが可能なピストン
およびコンロッドの位置決め方法とその機構を提供す
る。 【解決手段】ワーク固定装置14のシリンダ304が付
勢されて位置決めピン332が下降すると、該位置決め
ピン332はピストン22のピストンピン装着孔101
0a、1010bに挿入され、前記ピストン22が載置
されている位置決め治具26の変位部材120に形成さ
れた湾曲面122が台部材126に形成された傾斜面1
29を摺動して前記ピストン22が所定の位置に位置決
めされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピストンおよびコ
ンロッドの位置決め方法とその機構に関し、一層詳細に
は、例えば、ピストンとコンロッドとを一体化する組付
工程において、前記ピストンおよびコンロッドをその組
付装置の所定の位置に容易且つ確実に位置決めする方法
とその機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ピストンとコンロッドとを一体化
するための組付工程では、先ず、ピストンに画成された
凹部にコンロッドの小端部を挿入し、前記ピストンに画
成されたピストンピン装着孔と前記コンロッドの小端部
に画成された貫通孔とを同軸的に連通させ、次いで、ピ
ストンピンを前記ピストンピン装着孔から前記貫通孔に
挿入して前記ピストンと前記コンロッドとを連結し、前
記ピストンピン装着孔を形成する壁部に画成されたクリ
ップ溝にクリップを装着することによって前記ピストン
ピンの脱落を阻止して両者を一体化する。その際、ピス
トンおよびコンロッドは人手により組付装置に載置位置
決めされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のピストンおよびコンロッドの組付方法では、ピスト
ンおよびコンロッドを載置する際、該ピストンとコンロ
ッドを誤差なく組付装置に位置決めするために高度な技
術を有する専任の作業者が必要となり、生産コストが高
騰するという問題があり、しかも、作業効率がさほどに
向上せず、従って、量産効果が期待できないという欠点
があった。
【0004】本発明は前記の課題を解決すべくなされた
ものであって、人手を必要とせず、生産コストを低廉化
することができ、作業効率を向上させることが可能なピ
ストンおよびコンロッドの位置決め方法とその機構を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、ピストンおよびコンロッドをテーブル
に対して傾動可能に設けられたピストン支持部およびコ
ンロッド支持部に載置し、前記ピストンを前記ピストン
支持部に設けられた腕部材により把持して前記ピストン
と前記コンロッドとを位置決めする工程と、前記テーブ
ルの近傍に設けられたワーク固定装置の位置決めピンを
前記ピストンおよび前記コンロッドに画成されたピスト
ンピン装着孔に挿入させてピストンとコンロッドとを一
体的に固定する工程と、を有することを特徴とする。
【0006】本発明によれば、ピストン支持部に載置さ
れたピストンのピストンピン装着孔に位置決めピンを挿
入することにより、前記ピストン支持部が前記テーブル
に対して傾動して前記ピストンとコンロッドとを一体的
に固定する。
【0007】この場合、前記ピストンを前記腕部材によ
り把持して位置決めする工程は、前記ピストン支持部に
設けられたピン部材を前記ピストンピン装着孔に挿入さ
せる工程を含むと、前記ピストンおよび前記コンロッド
を前記ピストン支持部に容易に保持することができ、好
ましい。
【0008】また、本発明は、回転可能に設けられたテ
ーブルと、前記テーブルの上部に設けられ、ピストンと
コンロッドとを位置決めする位置決め治具と、前記テー
ブルに近接して設けられ、前記ピストンと前記コンロッ
ドとを一体的に固定するワーク固定装置と、を備え、前
記位置決め治具は、前記テーブルの上部に該テーブルに
対して傾動可能に設けられた支持部材と、前記支持部材
に固着され、前記ピストンを支持するピストン支持部
と、前記ピストン支持部に回動自在に設けられ、前記ピ
ストンを把持する腕部材と、を有し、一方、前記ワーク
固定装置は、垂直方向に配設されると共に前記ピストン
に画成されたピストンピン装着孔に挿通自在な位置決め
ピンと、を備え、前記ピン部材を垂直方向に変位させて
前記ピストンピン装着孔に挿通させることによりピスト
ンとコンロッドとを一体的に固定することを特徴とす
る。
【0009】本発明によれば、ピストンが前記ピストン
支持部に載置されると、該ピストンは前記腕部材により
把持され、位置決めされる。ピストン装着孔に位置決め
ピンが挿入されると前記ピストン支持部が前記テーブル
に対して傾動し、ピストン装着孔が垂直方向に向くよう
にピストンが変位する。
【0010】この場合、前記ピストン支持部は垂直方向
に変位可能なピン部材を備え、該ピン部材は前記ピスト
ンピン装着孔に挿通可能に形成されると、ピストンを容
易にピストン支持部に位置決めすることができ、好適で
ある。
【0011】また、この場合、前記テーブルの上部には
傾斜面が形成された台部材が固着され、一方、前記支持
部材の下部には前記傾斜面に対して摺動自在な湾曲面を
有する変位部材が設けられると、前記傾斜面に対して前
記湾曲面が摺動することにより前記支持部材が傾動して
ピストンとコンロッドとを固定することができ、好まし
い。
【0012】さらに、この場合、前記支持部材と前記テ
ーブルの間隙には弾性部材が設けられ、前記支持部材は
前記弾性部材によって前記テーブルに弾性的に支持され
ると、簡単な構成で前記支持部材を傾動可能に支持する
ことができ、一層好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係るピストンおよびコン
ロッドの位置決め方法について、それを実施する機構と
の関係において好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を
参照しながら以下詳細に説明する。この場合、該実施の
形態は、ピストンとコンロッドを加熱する加熱装置、ピ
ストンピン装着装置およびクリップ装着装置に関連して
配設されることから、これらの装置についても説明を加
える。
【0014】図1において、参照符号10は、本実施の
形態に係る位置決め機構が使用されるピストンおよびコ
ンロッドの組付装置を示す。この組付装置10は円形の
テーブル12を備え、該テーブル12を囲繞してピスト
ン22とコンロッド24の位置決め治具26と、該ピス
トン22とコンロッド24とを前記位置決め治具26上
で固定するワーク固定装置14とからなる位置決め機構
と、加熱装置16と、ピストンピン装着装置18と、ク
リップ装着装置20とが前記テーブル12の中心に対し
てそれぞれ互いに所定角度ずつ偏位して配設されてい
る。
【0015】先ず、前記テーブル12について説明する
と、該テーブル12は図示しない回転駆動源により矢印
A方向に回転可能に構成される。前記テーブル12の上
部にはピストン22およびコンロッド24が載置される
位置決め治具26がワーク固定装置14、加熱装置1
6、ピストンピン装着装置18、クリップ装着装置20
と対応して複数個設けられる。
【0016】前記テーブル12の上に設けられた前記位
置決め治具26は、図2、図3に示すように、前記テー
ブル12の上部に固着されると共に、略四角形状となる
ように配設された複数の保持部材102を備え、該保持
部材102の上部には内方に突出した第1フランジ部1
04が形成される。前記保持部材102の内部には板状
の支持部材106が僅かに変位自在に配設され、該支持
部材106の下部には縁部近傍に下方に指向して延在す
る複数のスタッド108が固着され、該スタッド108
には第2フランジ部110が形成される。前記スタッド
108の下部には弾性部材であるコイルスプリング11
2の上端部が係合し、該コイルスプリング112の下端
部は前記テーブル12の上面に当接する。このため、前
記支持部材106は前記コイルスプリング112によっ
て上方に付勢され、前記テーブル12から離間して支持
されている。なお、前記第1フランジ部104は前記支
持部材106に当接して該支持部材106が上方に変位
することを規制している。
【0017】前記支持部材106には、図2に示すよう
に、ピストン支持部114とコンロッド支持部116と
が設けられる。前記ピストン支持部114は、図3に示
すように、前記支持部材106に画成された孔部118
を形成する壁部の下部に固着された円盤状の変位部材1
20を備え、該変位部材120の下部には湾曲面122
が形成されると共に、当該変位部材120の中央には前
記孔部118に連通する段付き孔部124が画成され
る。前記テーブル12には前記変位部材120の下方に
台部材126が設けられ、該台部材126の周囲に形成
された脚部127が前記テーブル12に固着される。該
台部材126の上部中央には孔部128が画成され、当
該台部材126の上面には前記孔部128に指向して傾
斜した傾斜面129が形成される。前記湾曲面122は
前記傾斜面129に摺動自在に当接し、従って、前記変
位部材120は前記台部材126に対して傾動自在に構
成される。
【0018】前記支持部材106の上部には筒状のシリ
ンダ130が垂直方向に延在して固着され、該シリンダ
130の内部は室132として形成される。該室132
の下部には通路134が連通し、該通路134は図示し
ない圧縮空気供給源に連結される。前記室132にはピ
ストン136が往復摺動自在に設けられ、該ピストン1
36の外周には圧縮空気の漏洩を防止するためのOリン
グ138が設けられる。前記ピストン136の上部には
垂直方向に延在してピン部材140が設けられ、該ピン
部材140の上部は段部142を介して縮径部144が
形成される。該縮径部144の先端部は徐々に縮径する
テーパ部146が形成されている。
【0019】前記室132の上部には前記ピン部材14
0が挿通される筒状部材150が嵌入され、該筒状部材
150の上部に形成されたフランジ部152は前記シリ
ンダ130の上部に係合する。前記筒状部材150の上
部開口部には湾曲した凹部156が形成され、該凹部1
56にはこれと係合する湾曲した凸部158が形成され
た筒状の案内部材160が載置される。該案内部材16
0の外周には段部162が形成され、この段部162に
前記筒状部材150の上部に固着されたリング部材16
4の第3フランジ部166が係合することにより前記案
内部材160の脱落を防止している。
【0020】前記支持部材106の上部には前記シリン
ダ130の両側にシリンダ170a、170bがその軸
線を垂直方向に延在するように固着され、該シリンダ1
70a、170bのピストンロッド172a、172b
の端部には取付部材174a、174bを介して軸部材
176a、176bが固着される。前記軸部材176
a、176bには腕部材178a、178bが設けられ
る。実際、前記腕部材178a、178bには長孔18
0a、180bが画成され、該長孔180a、180b
には前記軸部材176a、176bが変位自在に挿通さ
れる。前記軸部材176a、176bの端部には該軸部
材176a、176bよりも大径なリング部材182
a、182bが固着され、該リング部材182a、18
2bによって前記腕部材178a、178bは抜け止め
される。前記腕部材178a、178bには下方に傾斜
する傾斜部184a、184bが形成され、該傾斜部1
84a、184bには軸部材186a、186bを介し
て保持部材188a、188bの一端部が回動自在に設
けられる。該保持部材188a、188bは直角に屈曲
形成され、当該保持部材188a、188bの他端部は
前記シリンダ130の外周に画成された凹部190a、
190bの壁部に固着される。前記腕部材178a、1
78bには上方に延在し、互いに接近する方向に屈曲し
た把持部192a、192bが形成され、該把持部19
2a、192bの端部には当接部194a、194bが
固着される。従って、前記シリンダ170a、170b
が付勢されると、前記把持部192a、192bは軸部
材186a、186bを中心に互いに接近または離間す
る方向に回動する。
【0021】前記コンロッド支持部116は、図2に示
すように、前記支持部材106の上部に板状部材200
を介して複数の柱状部材202が立設され、該柱状部材
202の上部には台部材204が支持される。前記台部
材204の側部には平板状の壁部材208a、208b
が垂直方向に延在して固着される。前記支持部材106
の上部には前記台部材204の両側に柱状部材210
a、210bが立設され、さらにその外側にシリンダ2
12a、212bがその軸線を垂直方向に延在させて固
着される。該シリンダ212a、212bのピストンロ
ッド214a、214bの端部には取付部材216a、
216bを介して軸部材218a、218bが固着され
る。前記軸部材218a、218bには腕部材220
a、220bが設けられ、前記腕部材220a、220
bの一部は前記柱状部材210a、210bの上部に設
けられた軸部材226a、226bに回動自在に設けら
れる。前記腕部材220a、220bには、上方に延在
し、且つ互いに接近する方向に屈曲した把持部228
a、228bが形成され、該把持部228a、228b
の端部には当接部230a、230bが固着される。従
って、前記シリンダ212a、212bが付勢されると
前記把持部228a、228bは互いに接近または離間
する方向に回動する。
【0022】次に、前記位置決め治具26と共に位置決
め機構を構成するワーク固定装置14について説明す
る。このワーク固定装置14は、図4、図5に示すよう
に、前記テーブル12に近接して立設されたフレーム3
00を備え、該フレーム300の上部には水平方向に延
在して保持板302が固着される。該保持板302の中
央にはシリンダ304がその軸線を垂直方向に延在させ
て立設され、該シリンダ304のピストンロッド306
は前記保持板302に画成された孔部308を挿通して
下方に延在する。前記保持板302には前記シリンダ3
04の両側に筒状部材310a、310bが立設され
る。該筒状部材310a、310bの下部は前記保持板
302に画成された孔部312a、312bを貫通して
下方に突出し、前記筒状部材310a、310bの外周
にはフランジ部314a、314bが形成される。該フ
ランジ部314a、314bは前記孔部312a、31
2bを形成する壁部の上部に固着されることにより、前
記筒状部材310a、310bは前記保持板302に保
持される。前記筒状部材310a、310bの上部およ
び下部にはリング部材316a〜316dが嵌合し、前
記筒状部材310a、310bの内部にはガイドロッド
320a、320bが摺動自在に配設される。該ガイド
ロッド320a、320bの上部には抜け止めのための
円盤部材322a、322bが固着され、一方、前記ガ
イドロッド320a、320bの下部には板状部材32
4a、324bを介して前記保持板302と平行に変位
板326が固着される。該変位板326の中央には前記
ピストンロッド306の下端部が固着され、従って、前
記シリンダ304が付勢されると前記変位板326は上
下方向に変位する。
【0023】前記変位板326の下部には、前記ピスト
ンロッド306の下方に位置決めピン332が垂直方向
に延在して固着され、該位置決めピン332の下端部に
は当該位置決めピン332の軸線方向に沿って凹部33
4が画成される(図5参照)。該凹部334を形成する
壁部の上部には周回する溝部336が画成されると共
に、前記凹部334に対して前記位置決め治具26のピ
ン部材140の先端に形成された縮径部144が係合自
在なように構成されている。
【0024】次いで、前記のように位置決め治具26と
ワーク固定装置14とに関連して配設される加熱装置1
6について説明する。この加熱装置16は、図6、図7
に示すように、前記テーブル12に近接して立設された
フレーム400を備え、該フレーム400の上部には水
平方向に延在して保持板402が固着される。該保持板
402の中央にはシリンダ404がその軸線を垂直方向
に延在するように立設され、該シリンダ404のピスト
ンロッド406は前記保持板402に画成された孔部4
08を貫通して下方に延在する。前記保持板402の一
方の端部には前記シリンダ404と平行に筒状部材41
0が立設される。該筒状部材410の下部は前記保持板
402に画成された孔部412を挿通して下方に突出
し、前記筒状部材410の外周にはフランジ部414が
形成され、該フランジ部414が前記孔部412を形成
する壁部に固着されることにより、前記筒状部材410
は前記保持板402に保持される。前記筒状部材410
の上部および下部にはリング部材416a、416bが
嵌合し、該リング部材416a、416bの内部にはガ
イドロッド420が摺動自在に配設される。該ガイドロ
ッド420の上部には抜け止めのための円盤部材422
が固着され、一方、前記ガイドロッド420の下部には
板状部材424を介して前記保持板402と平行に変位
板426が固着される。該変位板426の中央には前記
ピストンロッド406の下端部が固着され、従って、前
記シリンダ404が付勢されると、前記変位板426は
上下方向に変位する。
【0025】前記保持板402の他方の端部には筒状部
材430が固着され、該筒状部材430の内部は前記保
持板402に画成された孔部432に連通する。前記筒
状部材430の下部には半径方向外方に突出したフラン
ジ部434が形成され、該フランジ部434は前記保持
板402に固着される。前記筒状部材430の内部には
円筒体436が固着され、該円筒体436の下部はテー
パ状に縮径してノズル部438として形成され、その先
端部は噴出口440として開口する。前記円筒体436
の内部には、例えば、ニクロム線の如き発熱体442が
コイル状に巻回して配設され、該発熱体442は図示し
ない電源装置に接続されている。前記円筒体436の上
部には送風機444が固着され、該送風機444は前記
ノズル部438に対して強制的に空気を圧送する。
【0026】前記変位板426には前記ノズル部438
が挿通される筒状部材448が固着され、該筒状部材4
48の内部は前記変位板426に画成された孔部446
に連通し、前記ノズル部438は前記筒状部材448の
内部と前記孔部446を摺動自在に貫通すると共に、該
ノズル部438の噴出口440は前記孔部446から下
方に臨むように構成されている。前記変位板426には
箱部材450が固着され、このため、前記シリンダ40
4が付勢されると、該箱部材450が上下方向に変位す
る。前記箱部材450の上部には前記孔部446に連通
する孔部452が画成され、該孔部452には前記ノズ
ル部438が挿通自在である。前記箱部材450の下部
は開放されていると共に、一方の壁部には後述するコン
ロッド24のロッドが挿通する凹部454が画成されて
いる。
【0027】次に、前記加熱装置16に関連して配設さ
れるピストンピン装着装置18について説明する。この
ピストンピン装着装置18は、図8、図9に示すよう
に、ピストンピン供給機構500とピストンピン搬送機
構502とピストンピン押圧機構504を備える。
【0028】前記ピストンピン供給機構500は、図1
0に示すように、フレーム508を備え、該フレーム5
08の上部にはストッカ510が設けられる。該ストッ
カ510の内部にはその側面に傾斜した側板512a、
512bが配設され、一方の側板512bの下方には前
記ストッカ510の内方に突出した突起部514が固着
される。前記側板512a、512bの下方には傾斜し
た案内板516が配設され、該案内板516と前記突起
部514との間隙には開口部518が形成される。前記
案内板516の一方の端部にはシリンダ520が固着さ
れ、該シリンダ520のピストンロッド522は前記案
内板516と平行に変位可能に構成される。該ピストン
ロッド522には押圧部材524が固着され、該押圧部
材524は前記案内板516の上部を摺動して他方の側
板512aと前記案内板516との間隙から前記ストッ
カ510の内部に突出可能である。前記案内板516の
下部には取付部材526を介してストッパ528が回動
自在に軸着され、該ストッパ528は前記案内板516
に画成された孔部530から前記ストッカ510内に突
出自在である。前記ストッパ528の上部には直線状の
切欠部532が形成され、一方、該ストッパ528の下
部には円弧状の膨出部534が形成され、該膨出部53
4にはシリンダ536のピストンロッド538の端部が
回動自在に軸着される。前記シリンダ536の端部は前
記案内板516の下部に固着され、略L字状に形成され
た取付部材540に回動自在に軸着される。前記シリン
ダ536および前記ストッパ528は前記案内板516
の下部に固着されたケーシング542によって覆われて
いる。前記案内板516の端部には保持部材546を介
して通路548の一端部が固着され、該通路548の略
中央部には後述するピストンピン28が接近したことを
検出する近接センサ550が設けられる。
【0029】前記ピストンピン搬送機構502は、図1
2に示すように、前記テーブル12の近傍にフレーム5
60が立設され、該フレーム560には前記ピストンピ
ン供給機構500の通路548の端部近傍に指向して延
在する基板562が固着される。該基板562には、図
10、図11に示すように、略筒状に形成されたガイド
部材564が設けられ、該ガイド部材564の孔部56
6は上方に指向してテーパ状に拡径している。前記基板
562の上部には前記通路548の延長線上に傾斜した
板状部材568が固着され(図8参照)、該板状部材5
68と前記通路548とは板状の屈曲板570によって
接続される(図10参照)。前記板状部材568は前記
ガイド部材564の孔部566に指向して傾斜する傾斜
面572が形成されている。前記基板562には側板5
74が立設され、該側板574には前記板状部材568
の上部に近接センサ576が設けられる。前記側板57
4の上部にはシリンダ578のピストンロッド580が
水平方向に変位可能に固着され、該ピストンロッド58
0には下方に延在する変位板582が固着される。該変
位板582の略中央部にはピン部材584が立設され、
該ピン部材584はカム板586の摺動孔588に係合
する。該カム板586はその下部が薄肉に形成されてい
ると共に、前記カム板586には略クランク状に形成さ
れた回動板590が固着され、該回動板590の端部は
前記基板562の上部に固着された支持部材592にピ
ン部材593を介して軸着される。
【0030】前記フレーム560には前記ガイド部材5
64の下方に略L字状に形成されたピストンピン載置台
594が固着される。該ピストンピン載置台594には
孔部596が画成され、該孔部596には近接センサ5
98が配設される(図10参照)。
【0031】前記フレーム560には、図12に示すよ
うに、保持部材600が固着され、該保持部材600に
は軸部材602を介して腕部材604が回動自在に設け
られる。前記フレーム560の上部にはテーブル616
が固着され、該テーブル616にはシリンダ610が固
着される。該シリンダ610のピストンロッド612は
前記フレーム560に画成された孔部614を挿通して
突出し、該ピストンロッド612の端部は軸部材608
を介して前記腕部材604に形成された突部606に回
動自在に軸着される。従って、前記シリンダ610が付
勢されると、前記腕部材604は軸部材602を中心に
矢印B、C方向に回動する。前記腕部材604の端部に
は把持部620が設けられ、該把持部620は前記腕部
材604の端部に固着された保持部材622を備え、該
保持部材622には屈曲形成された当接面624が形成
されている。また、前記保持部材622には孔部626
が水平方向に延在して画成され、該孔部626の一端部
は蓋部材628によって閉塞される。前記孔部626に
はコイルスプリング636が挿入され、該コイルスプリ
ング636の一端部は前記蓋部材628に着座してい
る。
【0032】前記腕部材604の端部には支持部材63
7が固着され、該支持部材637には略L字状に形成さ
れた挟持部材638が回動自在に軸着される。該挟持部
材638の一端部には前記コイルスプリング636の他
端部が着座し、従って、前記挟持部材638は矢印D方
向に付勢されている。前記挟持部材638の一端部には
突部642が形成され、前記腕部材604が矢印B方向
に回動したときに前記フレーム560に設けられたスト
ッパ644に前記突部642が当接することにより、挟
持部材638はコイルスプリング636の弾発力に抗し
て矢印E方向に回動する。前記挟持部材638の他端部
にはストッパ646が設けられ、前記挟持部材638の
矢印D方向の変位範囲を規制する。
【0033】前記フレーム560の上部には、図13、
図14に示すように、前記腕部材604の上方に前記ピ
ストンピン押圧機構504が固着される。該ピストンピ
ン押圧機構504は前記フレーム560の上部に固着さ
れ、略L字状に形成された支持部材650を備え、該支
持部材650の上部には板状部材652が固着される。
該板状部材652にはシリンダ654が垂設され、該シ
リンダ654のピストンロッド656は前記板状部材6
52に画成された孔部658を挿通して下方に突出す
る。前記板状部材652には、図14に示すように、前
記シリンダ654の軸線と平行に筒状の案内部材660
a、660bが立設され、該案内部材660a、660
bの内部にはガイドロッド662a、662bが摺動自
在に挿通される。該ガイドロッド662a、662bの
上部にはフランジ部664a、664bが形成され、該
フランジ部664a、664bが前記案内部材660
a、660bの上部に当接することにより、前記ガイド
ロッド662a、662bが脱落することが防止され
る。
【0034】前記ガイドロッド662a、662bおよ
びピストンロッド656の下部には変位板666が前記
支持部材650と平行に固着される。従って、前記シリ
ンダ654が付勢されると、前記案内部材660a、6
60bに前記ガイドロッド662a、662bが案内さ
れながら前記変位板666が上下方向に変位する。前記
変位板666の端部には垂直方向に延在してスライド板
668が固着される。該スライド板668の下部には取
付部材670を介して調節ねじ672が設けられ、該調
節ねじ672の端部は前記変位板666の下面に当接す
る。このため、前記調節ねじ672を回転させて前記取
付部材670から突出する前記調節ねじ672の長さを
変化させることにより、前記変位板666と前記スライ
ド板668との位置が調整される。前記支持部材650
には前記スライド板668を案内する案内部材674が
固着され、さらに、該案内部材674の上方には取付部
材676を介して発光部678と受光部680が前記ス
ライド板668の両側に配設される。前記スライド板6
68の上部には略コ字状に形成された板状部材684が
設けられ、該板状部材684の内部と前記スライド板6
68の上端とによりスリット686が形成される。従っ
て、前記スライド板668、スリット686、発光部6
78および受光部680により変位検出センサが構成さ
れ、前記スライド板668が変位して前記発光部678
と受光部680との間隙にスリット686が位置した際
に、受光部680には発光部678から発光された光が
受光されることにより、前記変位板666が所定量変位
したことが検出される。
【0035】前記変位板666の下部には、図13に示
すように、筒状のノズル部690が垂直方向に延在して
固着され、該ノズル部690の先端には段部692を介
して後述するピストンピン28の内部に嵌入するノズル
本体693が形成される。該ノズル部690の側部には
当該ノズル部690の軸方向に延在する孔部694に連
通する通路696が画成され、該通路696には図示し
ない潤滑油供給源が接続される。前記ノズル部690の
下部には複数の孔部706が前記ノズル部690の軸方
向に直交し、半径方向外方に延在して画成され、該孔部
706は弁部材708によって前記孔部694と遮断さ
れている。前記弁部材708は孔部694に加わる圧力
が高くなると、前記孔部694と前記孔部706とを連
通させるように構成されている。
【0036】前記フレーム560の側部には、図12に
示すように、シリンダ710が水平方向に延在するよう
に固着され、該シリンダ710のピストンロッド712
には該ピストンロッド712の変位方向と直交する方向
に延在してシリンダ714が固着される。該シリンダ7
14のピストンロッド716には板状部材718が固着
され、該板状部材718には孔部720が画成され、該
孔部720には前記ピストンロッド716の変位方向と
平行に摺動自在な棒状部材722が設けられる。該棒状
部材722の一端部にはフランジ部724が形成され、
該フランジ部724が前記板状部材718に当接可能に
構成されることにより、前記棒状部材722は脱落が防
止される。前記棒状部材722にはコイルスプリング7
26が該棒状部材722を囲繞して設けられ、該コイル
スプリング726の一端部は前記板状部材718に着座
する。前記棒状部材722の他端部には取付部材728
を介して温度センサ730が固着され、前記コイルスプ
リング726の他端部は前記取付部材728に当接し、
従って、前記温度センサ730は矢印F方向に常時付勢
されている。
【0037】次いで、前記ピストンピン装着装置18に
関連して設けられるクリップ装着装置20について説明
する。このクリップ装着装置20は、図15〜図17に
示すように、フレーム800を備え、該フレーム800
には水平方向に延在して支持部材802が固着される。
該支持部材802には取付部材804を介してレール部
材806が固着され、該レール部材806の一端部近傍
には孔部807が画成される。前記レール部材806の
他端部には、図18に示すように、当該レール部材80
6の下部、且つその延在方向に沿ってシリンダ808が
固着される。該シリンダ808のピストンロッド810
には変位部材812を介して前記レール部材806の上
部を摺動自在なスライダ814が固着される。前記スラ
イダ814には後述するクリップ30が挿通自在な孔部
816が画成されると共に、該孔部816の上方には円
柱部材818が配設され、該円柱部材818の周囲を囲
繞するようにパーツフィーダから略円形状のクリップ3
0が順次供給される。前記孔部816を形成する壁部の
一部にはクリップ30の向きを規制するためのガイド板
820が固着される。前記スライダ814の上部には該
スライダ814の長手方向に軸線を一致させたシリンダ
822が固着され、該シリンダ822のピストンロッド
824には略L字状に形成されたシャッタ826が固着
され、該シャッタ826には前記ガイド板820が挿通
するスリット827が画成される。このため、前記ピス
トンロッド824が変位すると、前記孔部816が開閉
する。前記シャッタ826の上面はスライダ814の上
面に対してクリップ30の厚さと等しい高さだけ低く形
成され、従って、孔部816がシャッタ826によって
閉塞されている際、該シャッタ826にはクリップ30
が一つだけ載置される。
【0038】前記支持部材802には、図15、図17
に示すように、モータ等の回転駆動源830が固着さ
れ、該回転駆動源830には屈曲形成された搬送アーム
832が回動自在に設けられる。該搬送アーム832の
端部には、図18に示すように、クリップ30が嵌入自
在な孔部834が画成された摺動部材836が固着さ
れ、該摺動部材836は円弧状に形成されたレール部材
838の上部を摺動自在に構成される。
【0039】前記フレーム800には、図19に示すよ
うに、垂直方向に延在する支持板849を介して水平方
向に延在する板状部材850が固着され、該板状部材8
50には軸線が垂直方向に延在するシリンダ852が固
着される。該シリンダ852のピストンロッド854は
前記板状部材850に画成された孔部856を貫通して
下方に突出する。前記フレーム800には前記板状部材
850の下方に垂直方向に延在してレール部材858が
固着され、該レール部材858には摺動部材860a、
860bが摺動自在に設けられる。該摺動部材860
a、860bには変位部材862が固着され、該変位部
材862の上部および下部には水平板864a、864
bが固着される。一方の水平板864aには前記ピスト
ンロッド854が連結され、従って、前記シリンダ85
2が付勢されると、変位部材862は前記レール部材8
58に沿って上下方向に変位する。前記水平板864a
には軸線が垂直方向に延在するようにシリンダ870が
固着され、該シリンダ870のピストンロッド872は
前記水平板864aに画成された孔部874を挿通して
該水平板864aの下部に突出している。前記ピストン
ロッド872の端部には円柱部材876が固着され、該
円柱部材876には摺動部材878が固着され、該摺動
部材878は前記変位部材862に垂直方向に延在して
設けられたレール部材880に摺動自在に係合してい
る。前記円柱部材876の下部には棒状の装着部材88
2が固着され、該装着部材882は前記水平板864b
に固着された筒状部材884の孔部886に摺動自在に
挿入される。前記孔部886を形成する壁部には、図2
2に示すように、ガイド板888が固着され、一方、前
記装着部材882には前記ガイド板888が嵌入するス
リット890が画成されている。前記装着部材882の
下部には、図19に示すように、段部892を介して突
部894が形成され、該突部894の先端部には斜面部
896が形成される。
【0040】前記水平板864bの上部には、図20に
示すように、ガイドプレート898が固着され、該ガイ
ドプレート898には案内通路900が画成される。該
案内通路900は前記筒状部材884の孔部886に連
通している。前記案内通路900を形成する対向した壁
部902a、902bは、図23に示すように、前記筒
状部材884に指向して徐々に幅が狭くなるように形成
されている。前記ガイドプレート898上には略L字状
に形成された押圧部材904が摺動自在に設けられ、該
押圧部材904の一端側には湾曲した凹部906が画成
されている。前記押圧部材904の他端部には前記水平
板864bの端部に保持部材908を介して固着された
シリンダ910のピストンロッド912が固着される。
従って、前記シリンダ910が付勢されると、該ピスト
ンロッド912が延びて前記押圧部材904は前記ガイ
ドプレート898上を摺動し、案内通路900の内部に
挿入される。
【0041】前記ガイドプレート898上には、図20
に示すように、板状部材914が固着され、該板状部材
914にはガイド板916が垂直方向に延在して固着さ
れる。該ガイド板916には円柱部材918が嵌合さ
れ、該円柱部材918の上部はテーパ状に縮径して形成
されると共に、前記円柱部材918の端部は前記レール
部材838に画成された孔部919に挿入される。前記
円柱部材918の下部にはスリット920が画成され、
該スリット920には略扇状に形成された揺動板922
が回動自在に設けられる。
【0042】本実施の形態に係る位置決め機構が使用さ
れるピストンおよびコンロッドの組付装置10は、基本
的には以上のように構成されるものであり、次に、本実
施の形態で使用されるピストン22およびコンロッド2
4について説明する。
【0043】このピストン22は、図21に示すよう
に、略円柱形に形成され、その一端部には凹部1002
が湾曲形成され、他端部にはスカート部1004が形成
されている。前記ピストン22にはその軸線方向に沿っ
てコンロッド24が挿入される凹部1008が画成され
ている。前記ピストン22の外周には図示しないピスト
ンリングが装着されるリング溝1006a〜1006c
が画成され、一方、前記ピストン22の外周には凹部1
009a、1009bが画成され、該凹部1009a、
1009bの底部には前記ピストン22の軸線と直交す
る方向にピストンピン装着孔1010a、1010bが
前記凹部1008に連通して画成される。該ピストンピ
ン装着孔1010a、1010bを形成する壁部にはク
リップ30が装着される周回するクリップ溝部1016
a、1016bが画成されている。
【0044】コンロッド24の一端部には前記ピストン
22の凹部1008に挿入される小端部1020が形成
され、該小端部1020にはピストンピン28が挿通す
るピストンピン装着孔1022が画成されている。前記
コンロッド24の他端部には大端部1024が形成さ
れ、該大端部1024には図示しないクランクシャフト
が挿通される連結孔1032が形成される。前記ピスト
ンピン装着孔1010a、1010bおよび1022に
装着されるピストンピン28は略円筒形に形成され、そ
の孔部1040の中央部は段部1042を介して縮径し
て形成されている。
【0045】前記クリップ溝部1016a、1016b
に装着されるクリップ30は、図22に示すように、弾
性を有する金属の如き材料で略C字状に形成され、従っ
て、該クリップ30には間隙部1042が画成されてい
る。
【0046】本実施の形態に係るピストン22およびコ
ンロッド24は、基本的には以上のように構成されるも
のであり、次に組付装置10の動作について、本実施の
形態に係るピストンおよびコンロッドの位置決め方法と
の関連で説明する。
【0047】先ず、ピストン22およびコンロッド24
が位置決め機構を構成する位置決め治具26に位置決め
される工程について説明する。この場合、図21に示す
ように、予めピストン22の凹部1008にコンロッド
24の小端部1020が挿入され、一方のクリップ溝部
1016aにはクリップ30が装着されている。また、
ピストン支持部114のピストン136は下降してお
り、ピン部材140の先端は案内部材160の内部に位
置している。さらに、シリンダ170a、170bのピ
ストンロッド172a、172bが縮退して把持部19
2a、192bは互いに離間する方向に変位している
(図3参照)。また、コンロッド支持部116において
も同様に、把持部228a、228bは互いに離間する
方向に変位している。
【0048】以上のような準備段階を経て、ピストン2
2およびコンロッド24が人手またはロボットアーム等
により位置決め治具26に載置される。このとき、図2
に示すように、ピストン22はピストンピン装着孔10
10a、1010bが垂直方向に延在するようにピスト
ン支持部114に載置され、案内部材160の上部は前
記ピストン22の一方の凹部1009aに嵌入する。ま
た、コンロッド24の大端部1024はコンロッド支持
部116に載置される。
【0049】次に、図示しない圧縮空気供給源が付勢さ
れると、圧縮空気が通路134から室132に導入さ
れ、シリンダ130のピストン136が上昇する。この
ため、ピン部材140がピストン22の一方のピストン
ピン装着孔1010a、コンロッド24のピストンピン
装着孔1022、ピストン22の他方のピストンピン装
着孔1010bの順に挿通される。従って、ピストン2
2とコンロッド24が前記シリンダ130に対して位置
決めされる。
【0050】次いで、シリンダ170a、170bおよ
びシリンダ212a、212bが付勢され、把持部19
2a、192bおよび把持部228a、228bは、図
3に示すように、互いに接近する方向に変位し、ワーク
であるピストン22の凹部1009bの底部には当接部
194a、194bが当接し、コンロッド24の大端部
1024の上部には当接部230a、230bが当接す
る。このようにしてピストン22およびコンロッド24
は位置決め治具26に位置決めされる。
【0051】次に、テーブル12の図示しない回転駆動
源が付勢され、ピストン22およびコンロッド24がこ
の位置決め治具26と共に位置決め機構を構成するワー
ク固定装置14側に移動する。このとき、ワーク固定装
置14のシリンダ304のピストンロッド306は縮退
しており、変位板326は上昇した位置にある。位置決
め治具26が、図4に示すように、変位板326の下方
に移動すると、シリンダ304が付勢されて前記変位板
326が下降し、位置決めピン332の凹部334には
位置決め治具26のピン部材140の先端に形成された
縮径部144が係合する。シリンダ304から延在する
ピストンロッド306のさらなる変位作用下に、位置決
めピン332はさらに下降し、ピン部材140が押圧さ
れて下降する。このため、位置決めピン332はワーク
であるピストン22の一方のピストンピン装着孔101
0b、コンロッド24のピストンピン装着孔1022、
ピストン22の他方のピストンピン装着孔1010aの
順に挿通される。このとき、ピストンピン装着孔101
0a、1010bの角度が垂直方向に対して誤差がある
と、ピストン22のピストンピン装着孔1010a、1
010bを形成する壁部は位置決めピン332の外周に
押圧される。このため、変位部材120の湾曲面122
が台部材126の傾斜面129に対して摺動して支持部
材106が傾動することにより、ピストン22およびコ
ンロッド24はワーク固定装置14に対して位置決め固
定される。このため、以降の工程でピストンピン28を
ピストンピン装着孔1010a、1010bに装着する
際、ピストンピン28とピストンピン装着孔1010
a、1010bとの間に誤差が発生して該ピストンピン
28が装着できなくなる懸念がない。
【0052】次に、ピストン22およびコンロッド24
を加熱して熱膨張させる工程について説明する。先ず、
加熱装置16のシリンダ404のピストンロッド406
は縮退しており、変位板426は上昇している。
【0053】以上のような準備段階を経て、前述のよう
に位置決めされたピストン22およびコンロッド24
は、テーブル12の回転によって加熱装置16を構成す
る変位板426の下方に搬送される。このとき、ピスト
ンピン装着孔1010a、1010bおよびコンロッド
24のピストンピン装着孔1022は加熱装置16のノ
ズル部438と同軸線上となり、該ノズル部438の噴
出口440は一方のピストンピン装着孔1010bの開
口部に向いている。次いで、シリンダ404が付勢され
ると、変位板426が下降し、箱部材450はピストン
22を囲繞する。
【0054】次いで、図示しない電源装置がオンされ、
発熱体442が付勢され、且つ送風機444が駆動され
ると、円筒体436の内部に空気が強制的に送り込ま
れ、該空気は前記発熱体442により加熱される。この
ようにして加熱された空気は噴出口440からピストン
ピン装着孔1010bに吹き付けられ、このため、加熱
された空気はピストンピン装着孔1010bからコンロ
ッド24のピストンピン装着孔1022、ピストン22
の他方のピストンピン装着孔1010aに導入され、ピ
ストン22およびコンロッド24の小端部1020が加
熱される。従って、ワークとしてのピストン22および
コンロッド24の小端部1020が熱膨張し、それぞれ
のピストンピン装着孔1010a、1010bおよび1
022の直径が拡径し、以降の工程でピストンピン28
を装着する際、該ピストンピン28を容易にピストンピ
ン装着孔1010a、1010b、1022に挿入する
ことができる。このとき、ピストン22は箱部材450
に覆われているため、加熱された空気が拡散することが
抑制され、ピストン22およびコンロッド24の小端部
1020を効率よく加熱することが可能である。
【0055】次いで、ピストンピン28を装着する工程
について説明する。
【0056】ピストンピン装着装置18のストッカ51
0には、図10に示すように、多数のピストンピン28
が蓄えられている。このピストンピン28は開口部51
8から通路548に順次導出され、近接センサ550に
よって検出される。ところが、複数のピストンピン28
は互いの摩擦によりストッカ510の内部で互いにブリ
ッジされて通路548に円滑に導出されなくなることが
ある。この場合、近接センサ550によって検出される
ピストンピン28がなくなるので、シリンダ536を付
勢してストッパ528を回転させると、切欠部532が
案内板516と平行になる。同時に、シリンダ520が
付勢されて押圧部材524が案内板516と一方の側板
512aとの間隙からストッカ510内部に突出し、ピ
ストンピン28を押圧する。このため、ストッカ510
の内でブリッジされている複数のピストンピン28が崩
れて通路548から該ピストンピン28が導出される。
【0057】一方、通路548の端部は、図10に示す
ように、カム板586によって遮断されているため、こ
のピストン28が該通路548の端部に導出されること
はない。このとき、ピストンピン搬送機構502を構成
するシリンダ610のピストンロッド612が縮退し、
図12に2点鎖線で示すように、腕部材604が矢印B
方向に回動して把持部620の突部642はストッパ6
44に当接し、挟持部材638はコイルスプリング63
6の弾発力に抗して矢印E方向に回動して該挟持部材6
38の当接面645と保持部材622の当接面624と
の間隔が大きくなる。
【0058】図11に示すように、シリンダ578が付
勢されてピストンロッド580が伸張すると、カム板5
86が上昇してピストンピン28は板状部材568の端
部に転動する。前記シリンダ578が再び付勢されてピ
ストンロッド580が縮退すると、図25に示すよう
に、変位板582によってピストンピン28が押圧さ
れ、該ピストンピン28は傾斜面572からガイド部材
564のテーパ状の孔部566を通って垂直方向に変位
され、ピストンピン載置台594に載置される。このと
き、ピストンピン28は挟持部材638の当接面645
と保持部材622の当接面624との間に挿入される。
同時に、シリンダ578の変位作用下にカム板586の
摺動孔588を形成する壁部をピン部材584が摺動
し、該カム板586が回動して通路548が閉塞され
る。このため、次のピストンピン28がカム板586に
当接してその移動が停止される。
【0059】以上のような準備段階を経て、テーブル1
2が回動して前述のように加熱されたピストン22およ
びコンロッド24がピストンピン装着装置18に移動す
ると、図12に示すように、シリンダ710が付勢され
てピストンロッド712が伸張し、さらにシリンダ71
4が付勢されて温度センサ730がピストン22の端部
に当接する。そして、該温度センサ730によりピスト
ン22の温度を測定する。
【0060】次に、図26に示すように、ピストンピン
押圧機構504のシリンダ654を付勢してピストンロ
ッド656の変位作用下にノズル部690を下降させる
と、該ノズル部690の先端はピストン22の一方のピ
ストンピン装着孔1010b、コンロッド24のピスト
ンピン装着孔1022、ピストン22の他方のピストン
ピン装着孔1010aの順に挿入される。そして、図示
しない潤滑油供給源を付勢すると、潤滑油は通路696
から孔部694に導入され、弁部材708の作動下に孔
部694と孔部706が連通し、潤滑油は孔部706か
ら噴出してピストンピン装着孔1010a、1010b
を形成する壁部に塗布される。
【0061】次いで、潤滑油供給源の付勢を停止して潤
滑油の塗布を終了し、シリンダ654が付勢されてノズ
ル部690が上昇する。そして、ピストンピン搬送機構
502のシリンダ610が付勢されて、図12に示すよ
うに、腕部材604が矢印C方向に回動する。このと
き、突部642はストッパ644から離間するため挟持
部材638は矢印D方向に回動し、当接面624と当接
面645が互いに接近し、ピストンピン28が挟持され
る。このため、図27に示すように、ピストンピン28
は腕部材604の回動作用下にピストン22とノズル部
690の間に搬送される。
【0062】次に、前記温度センサ730の出力信号か
らワークとしてのピストン22の温度が所定温度より高
いことを確認し、再びピストンピン押圧機構504のシ
リンダ654が付勢されてノズル部690が下降する
と、該ノズル部690先端の縮径部698がピストンピ
ン28の孔部に嵌入される。前記ノズル部690の更な
る下降作用下にピストンピン28の外周は当接面62
4、645を摺動してピストンピン28が下降し、図2
8に示すように、ピストン22の一方のピストンピン装
着孔1010b、コンロッド24のピストンピン装着孔
1022、ピストン22の他方のピストンピン装着孔1
010aの順に挿入される。ピストンピン28の下端部
はクリップ溝部1016aに装着されたクリップ30に
当接し、該ピストンピン28の下降が停止する。このと
き、スライド板668がノズル部690の下降と共に変
位し、スリット686が発光部678と受光部680と
の間隙内に到達すると、発光部678から発光した光が
受光部680に受光され、ノズル部690が所定量だけ
下降したことが検出される。もし、受光部680に発光
部678から発光された光が一瞬受光された後、すぐに
受光されなくなった場合には、クリップ30がクリップ
溝部1016aに装着されず、ピストンピン28が所定
位置からさらに下方に変位しているものと判断され、こ
のピストン22およびコンロッド24は製造工程から取
り除かれる。
【0063】以上のようにしてピストンピン28がピス
トン22およびコンロッド24に装着される。
【0064】次に、クリップ30を装着する工程につい
て説明する。
【0065】先ず、図17、図18に示すように、クリ
ップ30が図示しないパーツフィーダから円柱部材81
8を囲繞して搬送され、円柱部材818には複数のクリ
ップ30が積層して収納される。前記複数のクリップ3
0の中、円柱部材818の最下部に位置するクリップ3
0の間隙部1042にはガイド板820が挿入され、従
って、クリップ30は所定の向きに配列される。シリン
ダ808が付勢されるとスライダ814が矢印H方向に
変位し、シャッタ826の上部には前記複数のクリップ
30の中、円柱部材818の最下部に位置するクリップ
30が一つだけ載置されて変位する。スライダ814の
孔部816がレール部材806の孔部807に連通する
と、シリンダ822が付勢されてシャッタ826が変位
し、クリップ30が孔部816、807から落下して搬
送アーム832の孔部834に挿入され、レール部材8
38の上部に載置される。
【0066】次に、回転駆動源830が付勢されると搬
送アーム832が回動して摺動部材836がレール部材
838上を変位し、クリップ30は、図19に示すよう
に、円柱部材918の上方に搬送される。このため、ク
リップ30はレール部材838の孔部919から落下し
て円柱部材918の周囲に蓄積される。このとき、クリ
ップ30の間隙部1042にはガイド板916および揺
動板922が挿通され、クリップ30は所定の向きに配
列される。円柱部材918には複数のクリップ30が積
層して収納され、このように円柱部材918に蓄積され
たクリップ30の中、最も下部に位置するクリップ30
は、図23に示すように、案内通路900上に載置され
る。
【0067】以上のような準備段階を経て、テーブル1
2が回動して前述のようにピストンピン28が装着され
たピストン22およびコンロッド24が筒状部材884
の下方に搬送される。
【0068】次に、シリンダ910が付勢されると、図
24に示すように、押圧部材904がガイドプレート8
98に沿って矢印J方向に変位し、凹部906を形成す
る壁部によりクリップ30を押圧する。このため、クリ
ップ30は案内通路900内部を筒状部材884側に移
動する。このとき、クリップ30は案内通路900を形
成する徐々に幅狭となる壁部902a、902bによっ
て楕円形状に変形する。そして、このクリップ30は楕
円形状に変形された状態で、図20に示すように、筒状
部材884の孔部886に進入する。ここで、クリップ
30は装着部材882の斜面部896に当接して進入方
向が下方向に修正され、前記クリップ30の外周型より
もやや小さい径に設定された孔部886の内部に傾斜し
て挿入される。クリップ30の外周部はその弾性によっ
て孔部886を形成する壁面に押圧され、従って、クリ
ップ30は孔部886の内部に傾斜し、且つ楕円形状に
保持される。このとき、クリップ30の間隙部にはガイ
ド板888が挿通し、クリップ30は所定の方向に向い
て保持される。
【0069】次いで、シリンダ852が付勢されると
(図19参照)、変位部材862が下降し、図29に示
すように、筒状部材884の下端部がピストン22に当
接する。このとき、ピストン22およびコンロッド24
のピストンピン装着孔1010a、1010b、102
2は筒状部材884の孔部886と同軸的に連通する。
【0070】次に、シリンダ870が付勢されると(図
19参照)、装着部材882が下降し、突部894はク
リップ30の内周部に挿入される(図30参照)。この
とき、傾斜したクリップ30の上方に位置する部位が装
着部材882の段部892に当接し、さらに装着部材8
82が下降すると、クリップ30が孔部886の壁面か
ら受ける応力によって縮径して略水平に変位し、段部8
92に係合する。この状態で装着部材882がさらに下
降してピストン22に画成された一方のピストンピン装
着孔1010bに所定量挿入されると、クリップ30が
クリップ溝部1016bに係合し、その弾性によって拡
径してクリップ30の装着が完了する。
【0071】ピストンピン装着孔1010bのクリップ
溝部1016bにクリップ30が装着されると、テーブ
ル12が回転してピストン22およびコンロッド24が
所定の位置に移動し、人手またはロボットアーム等によ
り次の工程に搬送される。
【0072】以上のようにして、ピストン22およびコ
ンロッド24にピストンピン28、クリップ30が装着
される。
【0073】この組付装置10はテーブル12が所定角
度回転する度にワーク固定装置14によってピストン2
2およびコンロッド24が位置決めされ、加熱装置16
によってピストン22、コンロッド24が加熱され、ピ
ストンピン装着装置18、クリップ装着装置20によっ
てピストンピン28、クリップ30が装着される。この
ため、ピストン22、コンロッド24にピストンピン2
8およびクリップ30を連続的に装着することが可能で
ある。
【0074】
【発明の効果】本発明に係るピストンおよびコンロッド
の位置決め方法とその機構によれば、以下のような効果
ならびに利点が得られる。
【0075】位置決め機構を構成する位置決め治具は、
ピストン支持部が固着された支持部材がテーブルに対し
て傾動自在に設けられているため、位置決め治具に載置
されたピストンのピストンピン装着孔にワーク固定装置
の位置決めピンが挿入されることにより、多少の位置ず
れがあったにせよ、支持部材が傾動して前記ピストンピ
ン装着孔の位置ずれを修正するようにピストンおよびコ
ンロッドが位置決め固定される。このため、従来、ピス
トンとコンロッドの一体組付のために必要であった専任
の作業者が不要となり、生産コストを低廉化することが
できるとともに、ピストンとコンロッドとを位置決めす
るための工程を完全に自動化できるため、作業効率を顕
著に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るピストンおよびコン
ロッドの位置決め機構が使用される組付装置を示す概略
平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るピストンおよびコン
ロッドの位置決め機構に使用される位置決め治具を示す
概略斜視図である。
【図3】図2の位置決め治具の一部縦断面側面図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態に係るピストンおよびコン
ロッドの位置決め機構に使用されるワーク固定装置を示
す概略斜視図である。
【図5】図4のワーク固定装置の一部縦断面正面図であ
る。
【図6】図1の組付装置に使用される加熱装置の概略斜
視図である。
【図7】図6の加熱装置の一部縦断面正面図である。
【図8】図1の組付装置に使用されるピストンピン装着
装置の概略斜視図である。
【図9】図8のピストンピン装着装置の一部拡大斜視図
である。
【図10】図8の装着装置に使用されるピストンピン供
給機構の縦断面図である。
【図11】図10のピストンピン供給機構のXI−XI
線断面図である。
【図12】図8の装着装置に使用されるピストンピン搬
送機構の一部切欠平面図である。
【図13】図8の装着装置に使用されるピストンピン押
圧機構の一部断面側面図である。
【図14】図13のピストンピン押圧機構の一部縦断正
面図である。
【図15】図1の組付装置に使用されるクリップ装着装
置の一部省略斜視図である。
【図16】図15のクリップ装着装置に使用される装着
機構の一部省略斜視図である。
【図17】図15のクリップ装着装置の概略平面図であ
る。
【図18】図17のクリップ装着装置の一部縦断側面図
である。
【図19】図17のクリップ装着装置に使用される装着
機構の一部縦断側面図である。
【図20】図19のクリップ装着装置の一部拡大縦断側
面図である。
【図21】本発明の実施の形態によって組み付けられる
ピストンおよびコンロッドの縦断正面図である。
【図22】図19に示すクリップ装着装置の一部拡大横
断面図である。
【図23】図19に示すクリップ装着装置の案内通路を
示す一部省略横断面図である。
【図24】図23のクリップ装着装置の使用方法を示
し、案内通路をクリップが摺動している状態の一部省略
横断面図である。
【図25】図11のピストンピン供給機構の使用方法を
示し、ピストンピンをガイド部材に挿通させている状態
の部分断面図である。
【図26】図13のピストンピン押圧機構の使用方法を
示し、ノズルがピストンピン装着孔に挿入された状態の
一部縦断側面図である。
【図27】図13のピストンピン押圧機構の使用方法を
示し、ノズルがピストンピンに係合した状態の一部縦断
側面図である。
【図28】図13のピストンピン押圧機構の使用方法を
示し、ピストンピンがピストンピン装着孔に装着された
状態の一部縦断側面図である。
【図29】図20のクリップ装着装置の使用方法を示
し、筒状部材が下降してピストンに当接した状態の一部
縦断側面図である。
【図30】図20のクリップ装着装置の使用方法を示
し、クリップがクリップ溝に装着された状態の一部縦断
側面図である。
【符号の説明】
10…組付装置 12…テーブル 14…ワーク固定装置 16…加熱装置 18…ピストンピン装着装置 20…クリップ装着
装置 22…ピストン 24…コンロッド 26…位置決め治具 28…ピストンピン 30…クリップ 106…支持部材 114…ピストン支持部 116…コンロッド
支持部 120…変位部材 126…台部材 140…ピン部材 228a、228b
…把持部 332…位置決めピン 438…ノズル部 442…発熱体 450…箱部材 510…ストッカ 586…カム板 620…把持部 668…スライド板 678…発光部 680…受光部 686…スリット 730…温度センサ 832…搬送アーム 882…装着部材 884…筒状部材 900…案内通路 902a、902b…壁部 1010a、1010b…ピストンピン装着孔 1016a、1016b…クリップ溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 修 埼玉県和光市本町8−1 本田技研工業株 式会社埼玉製作所和光工場内 (72)発明者 鈴木 孝雄 埼玉県和光市本町8−1 本田技研工業株 式会社埼玉製作所和光工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストンおよびコンロッドをテーブルに対
    して傾動可能に設けられたピストン支持部およびコンロ
    ッド支持部に載置し、前記ピストンを前記ピストン支持
    部に設けられた腕部材により把持して前記ピストンと前
    記コンロッドとを位置決めする工程と、 前記テーブルの近傍に設けられたワーク固定装置の位置
    決めピンを前記ピストンおよび前記コンロッドに画成さ
    れたピストンピン装着孔に挿入させてピストンとコンロ
    ッドとを一体的に固定する工程と、 を有することを特徴とするピストンおよびコンロッドの
    位置決め方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のピストンおよびコンロッド
    の位置決め方法において、 前記ピストンを前記腕部材により把持して位置決めする
    工程は、 前記ピストン支持部に設けられたピン部材を前記ピスト
    ンピン装着孔に挿入させる工程を含むことを特徴とする
    ピストンおよびコンロッドの位置決め方法。
  3. 【請求項3】回転可能に設けられたテーブルと、 前記テーブルの上部に設けられ、ピストンとコンロッド
    とを位置決めする位置決め治具と、 前記テーブルに近接して設けられ、前記ピストンと前記
    コンロッドとを固定するワーク固定装置と、 を備え、 前記位置決め治具は、前記テーブルの上部に該テーブル
    に対して傾動可能に設けられた支持部材と、 前記支持部材に固着され、前記ピストンを支持するピス
    トン支持部と、 前記ピストン支持部に回動自在に設けられ、前記ピスト
    ンを把持する腕部材と、 を有し、 一方、前記ワーク固定装置は、 垂直方向に配設されると共に前記ピストンに画成された
    ピストンピン装着孔に挿通自在な位置決めピンと、 を備え、前記ピン部材を垂直方向に変位させて前記ピス
    トンピン装着孔に挿通させることによりピストンとコン
    ロッドとを一体的に固定することを特徴とするピストン
    およびコンロッドの位置決め機構。
  4. 【請求項4】請求項3記載の位置決め機構において、 前記ピストン支持部は垂直方向に変位可能なピン部材を
    備え、該ピン部材は前記ピストンと前記コンロッドのそ
    れぞれのピストンピン装着孔に一体的に挿通可能に形成
    されることを特徴とするピストンおよびコンロッドの位
    置決め機構。
  5. 【請求項5】請求項3または4記載の位置決め機構にお
    いて、 前記テーブルの上部には傾斜面が形成された台部材が固
    着され、一方、前記支持部材の下部には前記傾斜面に対
    応して摺動自在な湾曲面を有する変位部材が設けられ、
    前記傾斜面に対して前記湾曲面が摺動することにより前
    記支持部材が傾動することを特徴とするピストンおよび
    コンロッドの位置決め機構。
  6. 【請求項6】請求項3乃至5のいずれか1項に記載の位
    置決め機構において、 前記支持部材と前記テーブルの間隙には弾性部材が設け
    られ、前記支持部材は前記弾性部材によって前記テーブ
    ルに弾性的に支持されることを特徴とするピストンおよ
    びコンロッドの位置決め機構。
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