JPH10155504A - スリッパ底構造 - Google Patents

スリッパ底構造

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JPH10155504A
JPH10155504A JP9127835A JP12783597A JPH10155504A JP H10155504 A JPH10155504 A JP H10155504A JP 9127835 A JP9127835 A JP 9127835A JP 12783597 A JP12783597 A JP 12783597A JP H10155504 A JPH10155504 A JP H10155504A
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JP
Japan
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arch
toe
elastic member
sole
slipper
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Application number
JP9127835A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Sawada
良一 澤田
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Sanwa Co Ltd
Original Assignee
Sanwa Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】扁平足の矯正及び予防をするため土踏まず部分
に当てる凸部の厚さを簡単に交換でき、かつ履き心地が
快適で衛生的なスリッパ底構造を提供し、スリッパ歩行
の際につま先立ち状態を可能にして、すり足気味の歩行
を防止する。 【解決手段】スリッパ底構造は、外底1,中底2,その
上を被覆する被覆布3とを基本構成とし、平面形状が半
月状であり、断面形状が略台形であり、高さの異なる複
数種類の内から一つ選択使用される土踏まず凸部4と、
中底2の土踏まず部分において、ゴム布7が土踏まず凸
部4の平面形状に合致するように接合され、土踏まず凸
部4がゴム布7,開閉部6及び中底2との間に収納可能
され、土踏まず凸部4がゴム布7の伸縮力によって固定
可能とされる収納固定部5と、収納固定部5の外側に位
置し、土踏まず凸部4が横から出し入れ自在とされ、収
納時の土踏まず凸部4の横方向の動きを制止させる開閉
部6とを、備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスリッパに用いるス
リッパ底構造に関する。
【0002】
【従来の技術】足の疾患ひとつとして扁平足があり、真
性扁平足と疑似扁平足とに分けられる。疑似扁平足は足
底フットプリントでは確実に扁平足の状況を呈するが、
X線写真では正常な骨の発育及びアーチの形成が認めら
れる場合であり、発育期の小児及び脂肪層,筋肉が異常
に発育した肥満者,相撲取り,柔道選手等に多く見られ
る。また、スリッパを履いて歩行する場合、すり足気味
の歩行となる。このすり足歩行はつま先立ち状態になり
にくい歩行であるため、足底の土踏まず形成にとって好
ましくない歩行であり、特に発育期の小児にとって好ま
しくない。
【0003】ここで、扁平足の治療法としては保存的治
療法と手術療法があり、保存的治療法の一つとして足底
板等による矯正がある。この足底板等による扁平足の矯
正は、発育期の小児、若年性扁平足、外反扁平足等に対
して有効である。従来、足底板等の一種として土踏まず
部分に凸部を形成する手段が数多く提案されており、中
でも複数の凸部を選択的に着脱自在に使用できるものと
して、実開平1−159703号公報、登録実用新案公
報第3019676号に開示された技術がある。これら
は、足底の土踏まず部分にクッション又は指圧用刺激体
を面ファスナによって着脱自在に取付可能とし、指圧用
刺激体等は複数のサイズの中から各人の足裏に適合する
ものを選択使用できる構成である。また、クッション又
は指圧用刺激体を完全に取り外せば、普通の中敷等とし
て使用できる構成でもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の実開平1−15
9703号公報、登録実用新案公報第3019676号
に記載された技術では、クッション,指圧用刺激体の表
面が足裏に直接触れるために長時間使用すると汗,汚れ
等によって履き心地が著しく悪くかつ不衛生となる。ま
た、指圧用刺激体を取り外して通常の靴中敷として使用
する場合でも、柔軟な面ファスナが足に対する痛さを感
じさせなくても、独特の起毛状の表面(ループテープ,
ナッピングテープ,JIS L 3416)に糸くず等
のゴミを付着させ易く、汚れ易くかつ不衛生となってし
まう。また、上記指圧用刺激体等がスリッパの中底に形
成された場合、スリッパのすり足歩行の対策が全く考慮
されていない。さらに、足の他の疾患である外反母指等
に対する対策も考慮されていない。本発明は上述の問題
点にかんがみなされたもので、第1の目的は、扁平足の
矯正及び予防をするため土踏まず部分に当てる凸部の厚
さを簡単に交換でき、かつ足裏に直接接することなく履
き心地が快適で衛生的なスリッパ底構造を提供する。
また、第2の目的は、スリッパ歩行の際につま先立ち状
態を可能にして、スリッパ歩行特有のすり足歩行を可及
的に防止できるスリッパ底構造を提供する。また、第3
の目的は、上述した扁平足対策だけでなく、足の他の疾
患である外反母指等の予防対策も同時に兼ねることので
きるスリッパ底構造を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に係るスリッパ底構造は、外底,少な
くとも1枚の中底及びその上面を被覆する被覆布とで構
成されるスリッパ底構造において、平面形状が足裏の土
踏まずに対応する半月状であり、高さの異なる複数種類
の内から一つ選択使用される土踏まず凸部と、前記土踏
まず凸部が、布状の伸縮部材と中底又は外底によって収
納され、かつ前記伸縮部材の伸縮力によって固定される
収納固定部とを、備える。このため、土踏まず凸部は厚
さを適宜変えられ、常に被覆布に覆われる。また、第1
の目的を達成するため、請求項2に係るスリッパ底構造
は、上記請求項1に対して、上記土踏まず凸部の断面形
状が略台形又は略三角形であり、足裏の当たる面が曲面
に形成され、その高さが2mmから25mmまでの範囲
内において、高さの異なる複数種類設定され、上記収納
固定部は、中底上面の土踏まず対応部分において、布状
の伸縮部材を前記土踏まず凸部の平面形状に対応するよ
うに接合し、前記土踏まず凸部を横方向において前記伸
縮部材及び後記開閉部との間で、垂直方向において前記
中底及び伸縮部材との間に収納可能とし、前記土踏まず
凸部を前記伸縮部材の伸縮力によって固定可能とし、前
記収納固定部の内股側に位置し、前記土踏まず凸部が横
方向から出し入れ自在とされ、収納時の前記土踏まず凸
部の横方向の動きを制止させる開閉部材が前記被覆布と
共に中底の周縁を包み込んでいる開閉部を、備える。こ
のため、土踏まず凸部は横方向から出し入れでき、略台
形等の断面形状が足裏の土踏まず部位に適応する。ま
た、第1の目的を達成するため、請求項3に係るスリッ
パ底構造は、上記請求項1に対して、上記土踏まず凸部
の断面形状が略台形又は略三角形で、足裏の当たる面が
曲面に形成され、側辺下部を垂直とした固定用の安定辺
とし、断面の高さが2mmから25mmまでの範囲内に
おいて、高さの異なる複数種類設定され、上記収納固定
部は、中底の土踏まず対応部分において、前記土踏まず
凸部の安定辺をはめ合い可能に収納切欠が切りとられて
形成され、布状の伸縮部材が前記土踏まず凸部の平面形
状に対応し、前記収納切欠を覆うように接合され、前記
土踏まず凸部が横方向において前記収納切欠及び後記開
閉部との間で、垂直方向において前記伸縮部材及び前記
外底又は中底との間に収納可能とされ、前記土踏まず凸
部が前記伸縮部材の伸縮力によって固定可能とされ、前
記収納固定部の内股側に位置し、前記土踏まず凸部が横
方向から出し入れ自在とされ、収納時の前記土踏まず凸
部の横方向の動きを制止させる開閉部材が前記被覆布と
共に中底の周縁を包み込んでいる開閉部を、備える。こ
のため、上記請求項2に加えて、土踏まず凸部は収納切
欠及び安定辺によって強固に収納される。
【0006】また、第1の目的を達成するため、請求項
4に係るスリッパ底構造は、上記請求項1に対して、上
記土踏まず凸部の断面形状が略台形又は略三角形で、足
裏の当たる面が曲面に形成され、側辺下部を垂直とした
固定用の安定辺とし、断面の高さが2mmから25mm
までの範囲内において、高さの異なる複数種類設定さ
れ、上記収納固定部は、中底の土踏まず対応部分におい
て、前記土踏まず凸部の安定辺をはめ合い可能に収納切
欠が切りとられて形成され、布状の伸縮部材が前記土踏
まず凸部の平面形状を充分に覆う大きさとし、前記収納
切欠の周囲及びこれに対応する前記伸縮部材に面ファス
ナを設けて前記伸縮部材を着脱自在とし、前記土踏まず
凸部が上方から出し入れ自在とし、前記土踏まず凸部が
横方向において前記収納切欠の中に、垂直方向において
前記伸縮部材及び前記外底又は中底との間に収納可能と
され、前記土踏まず凸部が前記伸縮部材の伸縮力によっ
て固定可能とされる。このため、上記請求項2,3に対
して、土踏まず凸部は上方から出し入れできる。また、
第1の目的を達成するため、請求項5に係るスリッパ底
構造は、上記請求項1に対して、上記土踏まず凸部の断
面形状が略台形又は略三角形で、足裏の当たる面が曲面
に形成され、側辺下部を垂直とした固定用の安定辺と
し、断面の高さが2mmから25mmまでの範囲内にお
いて、高さの異なる複数種類設定され、上記収納固定部
は、中底の土踏まず対応部分において、前記土踏まず凸
部の安定辺をはめ合い可能に収納切欠が切りとられて形
成され、布状の伸縮部材が前記土踏まず凸部の平面形状
を充分に覆う大きさとし、前記収納切欠の斜め後外側周
囲おいて前記伸縮部材が接合され、前記土踏まず凸部が
横方向において前記収納切欠の中に、垂直方向において
前記伸縮部材及び前記外底又は中底との間に収納可能と
され、前記土踏まず凸部が前記伸縮部材の伸縮力によっ
て固定可能とされ、前記収納切欠の斜め前内股側周囲及
びこれに対応する前記伸縮部材において、面ファスナが
設けられて開閉自在とし、前記土踏まず凸部が前記面フ
ァスナ取付部分から出し入れ自在とされる開閉部を、備
える。このため、上記請求項2,3に対して、土踏まず
凸部は前方から出し入れできる。
【0007】また、第2の目的を達成するため、請求項
6に係るスリッパ底構造は、外底,少なくとも1枚の中
底及びその上面を被覆する被覆布とで構成されるスリッ
パ底構造において、前記中底及び外底のつま先から約1
/3近傍付近であり、接地した足の足親指のけい側中点
と足第5指のひ側中側点を結ぶ線の前後範囲において、
前記中底及び外底を屈曲可能とする屈曲部が少なくとも
中底に設けられる。このため、スリッパ歩行時に屈曲部
で中底等が曲がり、つま先立ち状態を可能とする。ま
た、第2の目的を達成するため、請求項7に係るスリッ
パ底構造は、上記請求項6に対して、足指及び付け根に
対応する前半部分が、伸縮部材によって形成されて、こ
の部分の歩行時の足の膨張を吸収し、また足甲に対応す
る後半部分が伸びの小さい材料を使用して、上記屈曲部
の後ろ側を引っ張り上げて屈曲を補助し、つま先立ち状
態のスリッパ歩行を可能とする、甲部が上記中底及び外
底に取り付けられる。このため、甲部の前半部がつま先
立ち状態の足の膨張を吸収してつま先立ち状態を可能と
し、また後半部が屈曲部の後ろを引っ張り上げて、中底
等を確実に曲げる。また、第1,第2及び第3の目的を
達成するため、請求項8に係るスリッパ底構造は、上記
請求項1に対して、(1)上記土踏まず凸部の断面形状が
略台形又は略三角形で、足裏の当たる面が曲面に形成さ
れ、側辺下部を垂直とした固定用の安定辺とし、断面の
高さが2mmから25mmまでの範囲内において、高さ
の異なる複数種類設定され、(2)上記収納固定部は、中
底の土踏まず対応部分において、前記土踏まず凸部の安
定辺をはめ合い可能に収納切欠が切りとられて形成さ
れ、布状の伸縮部材が前記土踏まず凸部の平面形状を充
分に覆う大きさとし、前記収納切欠の斜め後外側周囲お
いて前記伸縮部材が接合され、前記土踏まず凸部が横方
向において前記収納切欠の中に、垂直方向において前記
伸縮部材及び前記外底又は中底との間に収納可能とさ
れ、前記土踏まず凸部が前記伸縮部材の伸縮力によって
固定可能とされ、(3)前記収納切欠の斜め前内股側周囲
及びこれに対応する前記伸縮部材において、面ファスナ
が設けられて開閉自在とし、前記土踏まず凸部が前記面
ファスナ取付部分から出し入れ自在とする開閉部を備
え、(4)前記中底及び外底のつま先から約1/3近傍付
近であり、接地した足の足親指のけい側中点と足第5指
のひ側中側点を結ぶ線の前後範囲において、前記中底及
び外底を屈曲可能とする屈曲部が少なくとも中底に設け
られ、(5)足指及び付け根に対応する前半部分が伸縮部
材によって形成されてこの部分の歩行時の足の膨張を吸
収し、また足甲に対応する後半部分が伸びの小さい材料
を使用して、前記屈曲部の後ろ側を引っ張り上げて屈曲
を補助し、つま先立ち状態のスリッパ歩行を可能とする
甲部が上記中底及び外底に取り付けられ、(6)長楕円体
の半分とした立体形状であり、足母指と足第2指との間
に対接する中底位置において前記足母指の母指線に並ん
で突設される第1凸部を備え、(7)長い丘状の立体形状
であり、足第2指から足小指までの付け根の土踏まず部
位に対接する中底位置に突設される第2凸部を備え、
(8)楕円体の半分とした立体形状であり、足母指の付け
根の土踏まず部位に対接する中底位置に突設される第3
凸部を備え、(9)曲面立体形状であり、足裏の湧泉部位
に対接する中底位置に突設される第4凸部を備える。こ
のため、上記請求項5,6,7に加えて、第1凸部が足
母指をガイドして外反母指を予防し、第2凸部,第3凸
部が足指にしっかりつかまれて、つま先立ち状態に有効
となり、第4凸部が足裏の湧泉を刺激する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、上記請求項に対応した実
施の形態を、適宜図面を使って説明する。図1は、請求
項1の下位概念である請求項2に対応した第1の実施形
態のスリッパ底構造の横断面を示す説明図である。この
スリッパ底構造は通常の外底1、中底2、被覆布3の構
成に対して、土踏まず凸部4と、土踏まず凸部4を収納
する収納固定部5と、土踏まず凸部4を出し入れ自在と
する開閉部6とを加えて構成される。なお、これらのス
リッパ底は左右一対として構成されるが、以下の説明に
おいては左足用又は右足用のどちらか一方を使用する。
【0009】土踏まず凸部4は、図2に示すように、平
面形状が足裏の土踏まずに対応する半月状であり、断面
形状が略台形であり、足裏の当たる面が曲面に形成され
る。また、図示を省略するが断面形状を略三角形とし
て、より足裏の土踏まず空間に対応する立体形状とする
こともできる。断面の高さが2mmから25mmまでの
範囲内において、高さの異なる複数種類が設定される。
そして、その内から一つを選択して使用する。高さ2m
mから25mmまでの数値範囲は、小児から大人までの
土踏まず部分に対して効果的な高さ範囲である。従っ
て、偏平度合い,年齢,足のサイズ等に応じて適切な厚
さの土踏まず凸部4を選択することができ、効果的な扁
平足の矯正と予防が行える。例えば、足長14cmから
21cmまでのスリッパサイズ「S」では、6mm,1
1mm,15mmの3種類を設定する。足長21.5c
mから25.5cmまでのスリッパサイズ「L」では、
8mm,14mm,20mmの3種類を設定する。な
お、平面形状の縦横の大きさは、各サイズのスリッパ中
底の土踏まず部分の大きさに合わせて決定される。
【0010】土踏まず凸部4の材質は、硬さを硬軟いず
れも採用するので、合成樹脂材,ゴム材,木材等の軽量
で加工又は成形容易な材料を使用する。また、これらの
単一材料を使用するだけでなく、硬質材と軟質材を二層
等に組み合わせる構成、固体でなく流体(水,空気),
半流動体(ゲル)等を袋に充填した構成を取ることもで
きる。
【0011】土踏まず凸部4は、被覆布3によって常に
覆われているため、汗等で直接汚れることもなく、履き
心地が快適かつ衛生的に使用できる。なお、伸縮部材が
ゴム布7でなく、伸縮性,吸湿性,通気性を有する繊維
素材(例えば、糸ゴムを編み込んだもの等)で形成され
る場合、伸縮部材が被覆布を兼ねることになるため、伸
縮部材に相当する部分の被覆布3がなくなり、伸縮部材
が足裏に直に接する。
【0012】収納固定部5は、図2に示すように、中底
2の上面の土踏まず対応部分において、布状の伸縮部材
であるゴム布7が土踏まず凸部4の平面形状を覆うよう
に成形され、開閉部6側を開口して接合される。このた
め、図1に示すように、土踏まず凸部4が開閉部6から
出し入れ自在とされ、中底2とゴム布7との間に収納可
能とされ、ゴム布7の弾性による伸縮力によって固定さ
れる。また、土踏まず凸部4がない状態では、ゴム布7
が中底2に張り付き状態となり普通のスリッパの中底と
同じになる。このゴム布7は布状の伸縮部材の一例であ
り、弾性を有するゴム引布(JIS K 6328相
当)、綿糸と糸ゴム(JIS K 6327相当)を編
んで形成した幅広のゴムひも等の編物類といった各種の
安価な市販品の伸縮部材も使用できる。使用ゴムの材質
としては、天然ゴム,合成ゴム(ジエン系合成ゴム,非
ジエン系合成ゴム,熱可塑性ゴム等)といった種類に関
係なく、土踏まず凸部4の挿入による伸びを十分に吸収
しかつその伸縮力によって土踏まず凸部4を固定できる
性能を有すれば良い。また、伸縮部材はゴム材に限定す
ることなく、いわゆるストレッチ素材を利用する織物・
編物を採用できる。ストレッチ素材は、原糸自体がスト
レッチ機能をもつ弾性糸と、非弾性糸に後加工によりか
さ高性と伸縮性を付与したものである。非弾性糸の後加
工によって伸縮性を付与させた素材としては、例えば、
ポリエステル繊維,PBT繊維,ポリアミド繊維に特殊
な加工条件で伸縮性を付与した加工糸がある。また、弾
性糸としては、例えば、ポリウレタン弾性糸,芯鞘型複
合糸,ポリエーテル・エステル弾性糸及び天然ゴム(上
記ゴム材を含む)がある。なお、弾性糸を用いて製編製
織するには、ベア糸使いの場合とカバリング弾性糸を用
いる場合がある。更に、伸縮性能を有する合成樹脂材
(例えば、最大伸び率の大きな熱可塑性プラスチック,
ポリウレタン,シリコーン樹脂等)を採用することもで
きる。ゴム布7等の伸縮部材の中底2への接合方法は、
接着剤、縫製、熱融着等の各種の一般的接合方法を採用
する。
【0013】開閉部6は、図1及び図2より、収納固定
部5の横外側に位置し、開閉部材である開閉容易なスラ
イドファスナ(JIS S 3015相当)が被覆布3
と共に中底2の周縁部分に包み込んでいる。開放状態で
は、土踏まず凸部4を横方向から出し入れ自在とする。
また、閉鎖状態では、収納時の土踏まず凸部4の横方向
の動きを制止させる。開閉部材は上記スライドファスナ
に限定されることなく、閉鎖状態での横方向制止力を有
する能力があれば、面ファスナ(JIS L3416相
当),ボタン,スナップ,ホックなどの他の開閉部材を
用いることができる。なお、スリッパ底の周縁はテープ
状布で縫い合わされるのが一般的であり、開閉部6以外
の周縁部分は通常の構成となっており、スライドファス
ナのスライダが隠れるように多少余裕をもって形成され
る。
【0014】なお、外底1及び中底2の使用材料は、通
常使用されるポリエチレン(EVA),ウレタン等であ
り、表材としてポリ塩化ビニル(PVC)等を使う。ま
た、中底2も上記実施形態の1枚に限定されず、必要に
応じて2枚以上使用でき、踵部分にウレタン等のクッシ
ョン材を付加する場合もある。なお、携帯用,機内用等
のスリッパでは、外底1と中底2とが一体化して1枚と
なっており、このような場合も本発明のスリッパ底構造
を採用できる。被覆布3は、各種繊維の織物又は不織布
であり、例えば、綿,麻等の天然繊維、ポリエステル,
ナイロン等の合成繊維である。また、繊維機能として、
吸湿性,保温性,通気性のはき心地を向上させる機能を
備えている材料であれば最適である。
【0015】次に、上述したスリッパ底構造を用いたス
リッパの使用について説明する。例えば、小学校低学年
において、足裏が扁平足状態のとき、サイズ「S」のス
リッパを利用する場合、数種類の厚さの「S」用の土踏
まず凸部4中から最も薄いものを最初に使用する。ま
ず、開閉部6を開けて、横方向から土踏まず凸部4を収
納固定部5へ入れて開閉部6を閉鎖する。土踏まず凸部
4は、垂直方向においてゴム布7と中底2によって、横
方向においてゴム布7と開閉部6によって固定される。
この状態のスリッパを日常使用すれば、大きな痛みを伴
うことなく扁平足の矯正ができる。そして、ある程度の
期間使用して慣れたなら、より厚さの厚い土踏まず凸部
4に交換して使用する。このように段階的に徐々に厚さ
を厚くしていくことで効果的に矯正できる。また、扁平
足の予防だけなら、足裏に適応した厚さを選んで使用す
れば良い。上記土踏まず凸部4の交換は極めて簡単なだ
けでなく、常に被覆布3を介して足裏が接するので、汗
などは被覆布3に吸収され、履き心地が快適かつ衛生的
なスリッパを使用できる。しかも、土踏まず凸部4を必
要としない場合、ゴム布7は中底2に張り付き状態とな
り、被覆布3が足裏に接するので、全く普通のスリッパ
と同じになる。上記は成長期の小児について記述した
が、成長の止まった大人についても、上記と同様に土踏
まず凸部4を徐々に厚くして疑似扁平足の矯正・予防に
寄与することができる。
【0016】請求項3に対応した第2の実施形態につい
て、図3を参照して説明する。第2の実施形態は前記第
1の実施形態に対して、土踏まず凸部8が略台形又は略
三角形の断面形状であり、側辺下部に中底11の厚さ分
だけ垂直な固定用の安定辺9を設けた点が異なる。安定
辺9は中底11の厚さに限定されず、土踏まず凸部8の
大きさ,断面高さに対応させて、扁平足防止等の観点か
ら適宜変更設定できる。また、収納固定部10が中底1
1の土踏まず対応部分において、土踏まず凸部8の安定
辺9が横方向からはめ合うように中底11の一部が切り
とられて収納切欠12が形成され、伸縮部材のゴム布7
が収納切欠12を覆うように接合される点でも異なる。
このため作用上の相違点として、土踏まず凸部8は横方
向を収納切欠12と開閉部6とで強固に保持され、垂直
方向をゴム布7(伸縮部材)と外底1(中底が2枚以上
では中底)とで保持され、土踏まず凸部8がより強固に
固定される点である。その他は第1の実施形態と同じで
あるために詳細な説明を省略する(以下の実施形態にお
いても同様である。)。
【0017】上述した請求項3に対応した他の実施形態
を、図示を省略して説明する。開閉部6の開口部分が中
底11と外底1との間に設けられ、横方向から挿入して
下方から土踏まず凸部8を中底11の収納切欠12に設
置する構成である。収納切欠12が孔状であるために、
伸縮部材7のゴム布は、前記第2実施形態と比べると収
納切欠12の全周において接合可能となり、土踏まず凸
部8の垂直方向の保持をより強固に行うことができる。
【0018】請求項4に対応した第3の実施形態につい
て、図4を参照して説明する。第3実施形態は、上記開
閉部6を設けずに収納切欠12の全周に面ファスナ13
を設け、ゴム布7のこれに対応する部分に同じく面ファ
スナ13を設ける点が上記第2実施形態に対して異なる
構成である。従って、面ファスナ13の着脱によってゴ
ム布7を取り外して、土踏まず凸部8が上方から簡単に
出し入れされる。また、土踏まず凸部8の垂直方向の保
持は、ゴム布7の伸縮力だけでなく面ファスナ13の二
面間の結合の強さ(接着強さ,JIS L 3416に
規定される。)による。
【0019】請求項5に対応した第4の実施形態につい
て、図5を参照して説明する。第4実施形態は、図5に
示す左足用のスリッパ底において、ゴム布7の斜め後外
側の周囲を縫いつけ等で接合し、斜め前内股側には収納
切欠12の周囲に面ファスナ14を取付て、この部分を
開閉部15とした点が上記第2実施形態に対して異なる
構成である。この面ファスナ14の着脱によって開閉部
15が開閉されることとなり、土踏まず凸部8が斜め前
方から簡単に出し入れされることとなる。土踏まず凸部
8の垂直方向の保持は、前記第3実施形態と同様に面フ
ァスナ14の接着強さも加味される。
【0020】請求項4,5に対応した他の実施形態につ
いて、図示を省略して説明する。面ファスナ13,14
の片側である中底11側の取付部分が中底上面でなく、
収納切欠12の周囲を拡大して中底11の中に入るよう
にした構成である。なお、面ファスナ13,14は中底
11の裏面に対して力布等の補強布を介して取り付けら
れる。従って、面ファスナ分の厚さだけ取付部分の厚さ
が薄くなり、面ファスナ13部分の厚みによって感じる
足裏の異和感が減少する。また、土踏まず凸部8の横方
向の保持が面ファスナ13,14の側面によって行われ
る。
【0021】請求項6,7を組み込んだ請求項8に対応
した第5の実施形態について、図6乃至図10を参照し
て説明する。第5実施形態は、図6に示すように、中底
11及び外底1が屈曲可能とされる屈曲部16を有し、
足指部分に対接する第1凸部17から第3凸部19及び
湧泉部位に対接する第4凸部20が中底11上面に設け
られ、屈曲を容易にする甲部21が中底11等に取り付
けられる点において、上記第4実施形態に対して異なる
構成である。
【0022】屈曲部16は、図7に示す右足図におい
て、つま先から約1/3近傍付近であり、接地した足の
足親指のけい側中足点22と足第5指のひ側中足点23
を結ぶ線(屈曲線16a)の前後範囲(ゾーン)に形成
される。屈曲部16の具体的な構成例は、図6に示す右
足用中底11において、4本の長孔24を設けることで
ゾーンを形成している。例えば、長さ25cmの足用に
て、幅4mm,間隔10mmの長孔24である。このゾ
ーンの形成は長孔24に限定されることなく、小さな円
孔を多数設けてゾーン形成する場合等、各種形状の孔及
び板厚を薄くしてゾーン形成される場合も含まれる。ま
た、屈曲部16は中底11に設けられたが、これに限定
されることなく外底1に併せて設けても、更に複数枚の
中底・中芯の場合、必要な枚数を選択して屈曲部16を
設けることができる。この屈曲部16において、中底1
1及び外底1が屈曲可能となり、スリッパ歩行時につま
先立ち状態可能となる。
【0023】なお、屈曲部16は上述したゾーンに限定
する必要はなく、屈曲線16a上にラインとして設ける
こともできる。具体的には、図8に示すように、外底1
の厚さを屈曲線16aを境にして踵側を厚くして曲げ易
くする構成(図8イ)、屈曲線16aを境にして踵側に
薄板状の剛性材25を中底2と外底1との間に設けた構
成(図8ロ)、外底1及び中底2の屈曲線16aに窪み
を設けて曲げ易くした構成がある(図8ハ)。なお、剛
性材25としては、薄板状でも剛性度が確保される軽量
金属又は合成樹脂材を使用する。
【0024】図6の右足用のスリッパ底構造において、
第1凸部17は長楕円体の半分とした立体形状であり、
足母指と足第2指との間に対接する中底11位置におい
て足母指の母指線に並んで突設される。この母指線は足
母指の指骨を示す線であり、平均的な人の指骨配置を採
用している。第2凸部18は、長い丘状の立体形状であ
り、足第2指から足小指までの付け根の土踏まず部位に
対接する中底11位置に突設される。第3凸部19は、
楕円体の半分とした立体形状であり、足母指の付け根の
土踏まず部位に対接する中底11位置に突設される。第
4凸部20は、曲面立体形状の一種である半球形であ
り、足裏の湧泉部位に対接する中底11位置に突設され
る。湧泉部位は足裏の足母指側の付け根のふくらみ(母
指球)と足小指側の付け根のふくらみ(小指球)の交わ
る点に存在し、足母指と足第2指とを広げるツボ及び体
全体のツボとして知られている。湧泉部位は鍼等の経絡
図に見られ、反射療法図の太陽神経叢に相当する。
【0025】甲部21は、図9に示すように、上記中底
11及び外底1に取り付けられる。足指及び付け根に対
応する前半部分26は伸縮部材によって形成されて、こ
の部分の歩行時の足の膨張を吸収する。特につま先立ち
状態の足では、足の膨張が最大となるが、前半部分26
はこれを完全に吸収してつま先立ち状態を可能とする。
また、足甲に対応する後半部分27は伸びの小さい材料
を使用している。伸びの小さい材料としては、各種の繊
維素材の中から伸びの小さいものが選択使用される。前
半部分26の伸縮部材は、上述したゴム布7などの伸縮
部材と同じ素材を甲部21全体に使用し、後半部分27
に綿等の力布を裏に貼って伸びを小さくしている。ま
た、前半部分26と後半部分27それぞれ別の素材を使
用して境目で縫い合わせるなどして甲部21を構成する
こともできる。
【0026】第5の実施形態の作用は、上述した第4実
施形態の作用に加えて、すり足気味となるスリッパ歩行
の際、屈曲部16で曲がり易くなっているために、スリ
ッパ歩行中でもつま先立ち状態をとることが可能となっ
て扁平足の矯正又は防止に役立つ。特に、甲部21の後
半部分27は、図10に示すように、屈曲部16の後ろ
側を引っ張り上げる動作となって屈曲を補助し、つま先
立ち状態のスリッパ歩行を可能とする。また、つま先立
ち状態の足では、足の膨張が最大となるが、前半部分2
6はこれを完全に吸収してつま先立ち状態を可能とす
る。第1凸部17は、足母指を母指線に沿って無理なく
健康的な位置に案内し、外反母指の予防を無理なく行
う。しかも、足母指の下部分に当たるだけで、足第2指
を強制的に分離させないので、痛みもなく日常生活の妨
げとなることもない。他方、第2凸部18及び第3凸部
19は、足母指及び足第2指から足小指までの付け根の
土踏まず部位に接触するため、適当な突っかかりとなっ
て中底11上での足裏の安定を良くし、つま先立ち状態
を安定させることができる。第4凸部20は、湧泉部位
を刺激してより効果的に外反母指の予防を行うだけでな
く、全般的な体調を整えることができる。
【0027】請求項6,7を利用した他の実施形態とし
ては、図示を省略するが、土踏まず凸部の底面と中底上
面とに取り付けた面ファスナによって、土踏まず凸部が
直に中底上面にて着脱自在とする従来の構成に対して、
屈曲部16及び甲部21が付加される構成である。ま
た、前述の第5実施形態の第1凸部17から第4凸部2
0を更に付加する構成でもよい。更に他の実施形態とし
ては、上述第1乃至第4の実施形態に、屈曲部16及び
甲部21を付加する構成でもよい。これらの実施形態で
は、屈曲部16及び甲部21によって、スリッパ歩行で
のつま先立ち状態を実現できる。
【0028】請求項6を用いる他の実施形態としては、
請求項7,8に対して甲部21の前半部分26が伸縮部
材を用いることなく、スリッパの表地に通常用いられる
布部材を用いる構成である。この布部材は天然繊維又は
化繊であるため、上述の伸縮部材ほど足の膨張を吸収す
ることはない。しかし、逆に少し吸収する方が、かえっ
て感触がよい場合もあり、これを好む使用者等の多彩な
要請に答えることができる。
【0029】上述した各請求項には対応しないが、スリ
ッパ走行のつま先立ち状態を実現する他の発明につい
て、図11を参照して説明する。これは、図11に示す
ように、甲部28の後側の両側立上げ部分29が伸縮部
材であるゴム材によって形成された構成である。この伸
縮部材は第1の実施形態のゴム布7と同様に各種材料が
採用される。両側立上げ部分29が伸縮可能となるた
め、中底等が曲げ可能であるか否かにかかわらず、スリ
ッパ歩行中につま先立ち状態可能となって、扁平足の矯
正又は防止に役立つこととなる。
【0030】
【発明の効果】以上のように構成した本発明に係るスリ
ッパ底構造であれば、請求項1乃至5,8記載の発明に
よって、扁平足の矯正及び予防をするため土踏まず部分
に当てる凸部の厚さを簡単に交換でき、かつ吸湿性,通
気性等に富んだ繊維素材の被覆布が足裏に常に接するの
で、快適かつ衛生的な履き心地が得られる。また、請求
項3乃至5記載の発明では、土踏まず凸部をより強固に
固定できる。また前記に加えて、請求項6乃至8記載の
発明では、スリッパ歩行の際につま先立ち状態を可能に
して、スリッパ歩行特有のすり足気味の歩行を可及的に
防止し、扁平足の矯正と予防を効果的に図ることができ
る。更に、請求項8記載の発明では、足の他の疾患であ
る外反母指等の予防対策も同時に兼ねることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2の第1実施形態のスリッパ底構造の横
断面を示す断面説明図である。
【図2】第1実施形態のスリッパ底構造の要部を示す平
面図である。
【図3】請求項3の第2実施形態のスリッパ底構造の横
断面を示す断面説明図である。
【図4】請求項4の第3実施形態のスリッパ底構造の横
断面を示す断面説明図である。
【図5】請求項5の第4実施形態の左足用スリッパ底の
要部を示す平面図である。
【図6】請求項8の第5実施形態の右足用スリッパ底の
平面図である。
【図7】右足の足親指のけい側中足点22と足第5指の
ひ側中足点23を結ぶ線16aを示す説明図である。
【図8】屈曲部がラインの場合の外底及び中底の縦断面
であり、イは外底の厚さを変化させた縦断面図であり、
ロは剛性材を入れた状態の縦断面図であり、ハは窪みを
設けた縦断面図である。
【図9】第5実施形態のスリッパ甲部の側面図である。
【図10】第5実施形態のスリッパの右足つま先立ち状
態を示す説明図である。
【図11】甲部の後側の両側立上げ部分29が伸縮部材
のスリッパの側面図である。
【符号の説明】
1 外底 2,11 中底 3 被覆布 4,8
土踏まず凸部 5,10 収納固定部 6,15 開閉部 7 ゴ
ム布 9 安定辺 12 収納切欠 13,14 面ファスナ 16 屈曲部 24 長孔 17〜20 第1凸部
〜第4凸部 22 足親指のけい側中足点 23 足第5指のひ側
中足点 21,28 甲部 26,27 甲部の前半,後半
29 両側立上げ部分

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外底,少なくとも1枚の中底及びその上面
    を被覆する被覆布とで構成されるスリッパ底構造におい
    て、 平面形状が足裏の土踏まずに対応する半月状であり、高
    さの異なる複数種類の内から一つ選択使用される土踏ま
    ず凸部と、 前記土踏まず凸部が、布状の伸縮部材と中底又は外底に
    よって収納され、かつ前記伸縮部材の伸縮力によって固
    定される収納固定部とを、備えることを特徴とするスリ
    ッパ底構造。
  2. 【請求項2】上記土踏まず凸部の断面形状が略台形又は
    略三角形であり、足裏の当たる面が曲面に形成され、そ
    の高さが2mmから25mmまでの範囲内において、高
    さの異なる複数種類設定され、 上記収納固定部は、中底上面の土踏まず対応部分におい
    て、布状の伸縮部材を前記土踏まず凸部の平面形状に対
    応するように接合し、前記土踏まず凸部を横方向におい
    て前記伸縮部材及び後記開閉部との間で、垂直方向にお
    いて前記中底及び伸縮部材との間に収納可能とし、前記
    土踏まず凸部を前記伸縮部材の伸縮力によって固定可能
    とし、 前記収納固定部の内股側に位置し、前記土踏まず凸部が
    横方向から出し入れ自在とされ、収納時の前記土踏まず
    凸部の横方向の動きを制止させる開閉部材が前記被覆布
    と共に中底の周縁を包み込んでいる開閉部を、備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載されるスリッパ底構造。
  3. 【請求項3】上記土踏まず凸部の断面形状が略台形又は
    略三角形で、足裏の当たる面が曲面に形成され、側辺下
    部を垂直とした固定用の安定辺とし、断面の高さが2m
    mから25mmまでの範囲内において、高さの異なる複
    数種類設定され、 上記収納固定部は、中底の土踏まず対応部分において、
    前記土踏まず凸部の安定辺をはめ合い可能に収納切欠が
    切りとられて形成され、布状の伸縮部材が前記土踏まず
    凸部の平面形状に対応し、前記収納切欠を覆うように接
    合され、前記土踏まず凸部が横方向において前記収納切
    欠及び後記開閉部との間で、垂直方向において前記伸縮
    部材及び前記外底又は中底との間に収納可能とされ、前
    記土踏まず凸部が前記伸縮部材の伸縮力によって固定可
    能とされ、 前記収納固定部の内股側に位置し、前記土踏まず凸部が
    横方向から出し入れ自在とされ、収納時の前記土踏まず
    凸部の横方向の動きを制止させる開閉部材が前記被覆布
    と共に中底の周縁を包み込んでいる開閉部を、備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載されるスリッパ底構造。
  4. 【請求項4】上記土踏まず凸部の断面形状が略台形又は
    略三角形で、足裏の当たる面が曲面に形成され、側辺下
    部を垂直とした固定用の安定辺とし、断面の高さが2m
    mから25mmまでの範囲内において、高さの異なる複
    数種類設定され、 上記収納固定部は、中底の土踏まず対応部分において、
    前記土踏まず凸部の安定辺をはめ合い可能に収納切欠が
    切りとられて形成され、布状の伸縮部材が前記土踏まず
    凸部の平面形状を充分に覆う大きさとし、前記収納切欠
    の周囲及びこれに対応する前記伸縮部材に面ファスナを
    設けて前記伸縮部材を着脱自在とし、前記土踏まず凸部
    が上方から出し入れ自在とし、前記土踏まず凸部が横方
    向において前記収納切欠の中に、垂直方向において前記
    伸縮部材及び前記外底又は中底との間に収納可能とさ
    れ、前記土踏まず凸部が前記伸縮部材の伸縮力によって
    固定可能とされる、ことを特徴とする請求項1に記載さ
    れるスリッパ底構造。
  5. 【請求項5】上記土踏まず凸部の断面形状が略台形又は
    略三角形で、足裏の当たる面が曲面に形成され、側辺下
    部を垂直とした固定用の安定辺とし、断面の高さが2m
    mから25mmまでの範囲内において、高さの異なる複
    数種類設定され、 上記収納固定部は、中底の土踏まず対応部分において、
    前記土踏まず凸部の安定辺をはめ合い可能に収納切欠が
    切りとられて形成され、布状の伸縮部材が前記土踏まず
    凸部の平面形状を充分に覆う大きさとし、前記収納切欠
    の斜め後外側周囲おいて前記伸縮部材が接合され、前記
    土踏まず凸部が横方向において前記収納切欠の中に、垂
    直方向において前記伸縮部材及び前記外底又は中底との
    間に収納可能とされ、前記土踏まず凸部が前記伸縮部材
    の伸縮力によって固定可能とされ、 前記収納切欠の斜め前内股側周囲及びこれに対応する前
    記伸縮部材において、面ファスナが設けられて開閉自在
    とし、前記土踏まず凸部が前記面ファスナ取付部分から
    出し入れ自在とされる開閉部を、備えることを特徴とす
    る請求項1に記載されるスリッパ底構造。
  6. 【請求項6】外底,少なくとも1枚の中底及びその上面
    を被覆する被覆布とで構成されるスリッパ底構造におい
    て、 前記中底及び外底のつま先から約1/3近傍付近であ
    り、接地した足の足親指のけい側中点と足第5指のひ側
    中側点を結ぶ線の前後範囲において、前記中底及び外底
    を屈曲可能とする屈曲部が少なくとも中底に設けられ
    る、ことを特徴とするスリッパ底構造。
  7. 【請求項7】足指及び付け根に対応する前半部分が、伸
    縮部材によって形成されて、この部分の歩行時の足の膨
    張を吸収し、また足甲に対応する後半部分が伸びの小さ
    い材料を使用して、上記屈曲部の後ろ側を引っ張り上げ
    て屈曲を補助し、つま先立ち状態のスリッパ歩行を可能
    とする、甲部が上記中底及び外底に取り付けられる、こ
    とを特徴とする請求項6に記載されるスリッパ底構造。
  8. 【請求項8】(1)上記土踏まず凸部の断面形状が略台形
    又は略三角形で、足裏の当たる面が曲面に形成され、側
    辺下部を垂直とした固定用の安定辺とし、断面の高さが
    2mmから25mmまでの範囲内において、高さの異な
    る複数種類設定され、 (2)上記収納固定部は、中底の土踏まず対応部分におい
    て、前記土踏まず凸部の安定辺をはめ合い可能に収納切
    欠が切りとられて形成され、布状の伸縮部材が前記土踏
    まず凸部の平面形状を充分に覆う大きさとし、前記収納
    切欠の斜め後外側周囲おいて前記伸縮部材が接合され、
    前記土踏まず凸部が横方向において前記収納切欠の中
    に、垂直方向において前記伸縮部材及び前記外底又は中
    底との間に収納可能とされ、前記土踏まず凸部が前記伸
    縮部材の伸縮力によって固定可能とされ、 (3)前記収納切欠の斜め前内股側周囲及びこれに対応す
    る前記伸縮部材において、面ファスナが設けられて開閉
    自在とし、前記土踏まず凸部が前記面ファスナ取付部分
    から出し入れ自在とする開閉部を備え、 (4)前記中底及び外底のつま先から約1/3近傍付近で
    あり、接地した足の足親指のけい側中点と足第5指のひ
    側中側点を結ぶ線の前後範囲において、前記中底及び外
    底を屈曲可能とする屈曲部が少なくとも中底に設けら
    れ、 (5)足指及び付け根に対応する前半部分が伸縮部材によ
    って形成されてこの部分の歩行時の足の膨張を吸収し、
    また足甲に対応する後半部分が伸びの小さい材料を使用
    して、前記屈曲部の後ろ側を引っ張り上げて屈曲を補助
    し、つま先立ち状態のスリッパ歩行を可能とする甲部が
    上記中底及び外底に取り付けられ、 (6)長楕円体の半分とした立体形状であり、足母指と足
    第2指との間に対接する中底位置において前記足母指の
    母指線に並んで突設される第1凸部を備え、 (7)長い丘状の立体形状であり、足第2指から足小指ま
    での付け根の土踏まず部位に対接する中底位置に突設さ
    れる第2凸部を備え、 (8)楕円体の半分とした立体形状であり、足母指の付け
    根の土踏まず部位に対接する中底位置に突設される第3
    凸部を備え、 (9)曲面立体形状であり、足裏の湧泉部位に対接する中
    底位置に突設される第4凸部を備える、ことを特徴とす
    る請求項1に記載されるスリッパ底構造。
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