JPH10155043A - 自動回線選択装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 市外局番の前に特定コードが付加されている
場合でも確実に最安価な中継回線を選択することができ
る自動回線選択装置を提供する。 【解決手段】 市外局番の前に特殊コードが付加されて
いる電話番号がダイヤルされると、バッファ部７に一時
記憶される。特殊コード検出部９は特殊コードの検索を
行い、登録されているコードの中に該当するものがあっ
た場合には、その旨の信号を出力する。自動回線選択部
８は特殊コードを除いて最安価回線を選択し、アクセス
コード付加部１１は対応の中継系電話サービス事業者の
アクセスコードを特殊コードと市外局番の間に挿入す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電話サービ
ス事業者の中継回線のうち、最も安い中継回線を選択
し、選択した中継回線対応のアクセスコードを付加して
電話回線にダイヤル番号を出力する自動回線選択装置、
さらに詳しくいえば、特定のサービスを受けるために市
外局番の前に特定コードが付加された場合にも回線選択
動作を行うことができる自動回線選択装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】中継系電話サービス事業者の安い市外回
線に接続するためには、例えば「００７７」などの４桁
のアクセスコードを市外局線の前に付加する必要があ
る。しかしながら、実際に最適な回線は、相手方の所在
地域，時間帯，曜日などの条件により異なるため、それ
らをデータとして持ち、条件検索を行い自動的にアクセ
スコードを付加して発信することが可能な自動回線選択
装置が電話機，ファックス，アダプタなど様々な通信機
器に搭載されている。また、それら検索データを用い、
実際に選択した回線の通話料金を表示（音声通知）する
と云ったような付加機能を設けることも可能であり、実
用面および機能面でユーザーが効率良く通話できるメリ
ットがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の自動回線選択装
置において、適切な市外回線を正しく選択するためには
入力されたダイヤルの先頭が「０」で始まる市外局番で
あることが前提であり、先頭が「１」で始まる番号は中
継系電話サービス事業者を選択することができない特番
（例えば「１１０」番）として所定の回線選択動作を故
意に停止していた。ところで、近年様々なサービスを行
うために市外局線の前に特定のコードを付加するものが
予定されている。例えば「発信電話番号表示サービスに
おける「１８４」のようなもの」がある。これは、中継
系電話サービス事業者の回線を選択可能な従来にない番
号体系を伴う新しいサービスであり、このようなサービ
スが今後も増えると予想される。

【０００４】しかしながら、従来の自動回線選択装置で
は上記サービスが付加した番号の場合、実際には中継系
電話サービス事業者の回線の方が安い場合でも安価な回
線の判定を行わず、高い回線を選択してしまう欠点があ
る。本発明の課題は、上記欠点を解決するもので、市外
局番の前に特定コードが付加されている場合でも最安価
な中継回線を選択することができる自動回線選択装置を
提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明による自動回線選択装置は、複数の電話サービ
ス事業者の中継回線のうち、最安価の中継回線を自動的
に選択する自動回線選択装置において、ダイヤル番号を
検出し一時記憶するダイヤル番号検出記憶手段と、前記
ダイヤル番号検出記憶手段から出力されるダイヤル番号
のうち、先頭桁から所定の桁までが特殊コードか否かを
検索する特殊コード検索部と、前記特殊コード検索部か
ら特殊コードであることを示す信号が入力したときは、
先頭桁から所定桁までの数字を省略し、つぎの桁からの
ダイヤル番号に対し、局番，現在時刻，曜日などのデー
タにより条件検索を行って最安価の回線を選択し、前記
特殊コード検索部より特殊コードに該当することを示さ
ない信号が入力したときには先頭桁からの電話番号に対
し、前記と同様最安価の回線を選択する動作を行う自動
回線選択部と、前記自動回線選択部が特定の電話サービ
ス事業者を選択した場合には、前記特定の電話サービス
事業者対応のアクセスコードを市外局番の前に挿入付加
し送出するアクセスコード付加送出手段とを有してい
る。本発明は、特殊コードデータを記憶する特殊コード
データ保持メモリ部を有し、前記特殊コード検索部は、
前記ダイヤル番号検出記憶手段から出力されるダイヤル
番号のうちの先頭桁から所定桁数の数字と前記特殊コー
ドデータ保持メモリ部に登録されている特殊コードとを
比較することにより検索し、前記特殊コードデータ保持
メモリ部には回線を通じて特殊コードを登録，変更およ
び抹消することができる。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳しく説明する。図１は、本発明による自動
回線選択装置の概念を説明するための図である。キーボ
タンやプッシュボタンなどでダイヤル番号が入力され、
予め登録してある特殊コードが付加されているか否かを
検索する。検索の結果、該当するものがあれば、そのダ
イヤル番号について従来のデータ検索に移る。

【０００７】特殊コード検索で、登録されている以外の
場合には、入力されたダイヤル番号をそのまま送出す
る。一方、従来のデータ検索で、最も安価な回線の中継
系電話サービス事業者が選択された場合には、その中継
系電話サービス事業者対応のアクセスコードが付加され
る。また、従来のデータ検索で、最も安価な回線が存在
しない場合には入力されたダイヤル番号をそのまま送出
する。

【０００８】図２は、本発明による自動回線選択装置を
電話機に搭載した例を示す図である。電話機１の一部に
本発明による自動回線選択装置２が内蔵されている。自
動回線選択できるダイヤル番号に付加される特殊コード
は、特殊コード保持メモリ部１０に登録されている。特
殊コード保持メモリ部１０の特殊コードは回線３を介し
て中継系電話サービス事業者が変更，増加，抹消するこ
とができる。

【０００９】図３は、本発明による自動回線選択装置の
実施の形態を示す回路ブロック図である。ダイヤル部
５，ダイヤル検出部６，バッファ部７，自動回線選択部
８，特殊コード検索部９，特殊コードデータ保持メモリ
部１０，アクセスコード付加部１１およびダイヤル番号
発信部１２より構成されている。ダイヤル部５から入力
された数字はダイヤル検出部６で番号検出が行われ、バ
ッファ部７に一時記憶される。例えば、登録されている
特殊コードの１つとして「×××」に続いて「０ＡＢ−
ＣＤＥ−ＦＧＨＩ」の電話番号がメモリ部７に記憶され
たとする。

【００１０】なお、「０ＡＢ」は市外局番，「ＣＤＥ」
は市内局番，「ＦＧＨＩ」は下４桁の番号である。バッ
ファ部７に記憶された電話番号は自動回線選択部８と特
殊コード検索部９にそれぞれ送られる。自動回線選択部
８は、特殊コード検索部９からの指示信号に基づき自動
回線選択動作をしたり，しなかったりする。特殊コード
検索部９は、入力された電話番号の１桁目から所定桁数
分、この例では３桁目までの数字が特殊コードデータ保
持メモリ部１０に登録されている特殊コード中に存在す
るか否かを検索する。

【００１１】この場合、特殊コード「×××」が登録さ
れていれば、特殊コード検索部９は自動回線選択部８に
対し信号９ａを出力する。信号９ａは１桁目から３桁目
を除く電話番号すなわち「０ＡＢーＣＤＥーＦＧＨＩ」
に対する中継回線の最も安価な回線を自動回線選択部８
に選択動作させるための信号である。自動回線選択部８
は上記電話番号の市外局番，現在時刻，曜日などの条件
を検索して最も安価な回線の選択動作を行い、ある中継
系電話サービス事業者が選択された場合には、その中継
系電話サービス事業者を示す信号と、入力された電話番
号をアクセスコード付加部１１に送出する。

【００１２】アクセスコード付加部１１は特殊コード
「×××」と市外局番「０ＡＢ」の間に選択した中継系
電話サービス事業者のアクセスコード「００ＸＹ」（０
０７７など）を挿入し、ダイヤル番号発信部１２は「×
××−００ＸＹ−０ＡＢ−ＣＤＥ−ＦＧＨＩ」を回線に
送出する。なお、対応の最も安価な回線がない場合には
入力された番号をそのままダイヤル番号発信部１２に送
り、ダイヤル番号発信部１２は「×××−０ＡＢ−ＣＤ
Ｅ−ＦＧＨＩ」を回線に送出する。

【００１３】一方、特殊コード「×××」の登録がなか
った場合には、自動回線選択部８に対し信号９ｂを出力
する。信号９ｂは、自動回線選択部８に入力した電話番
号に対し回線選択動作すべき旨を指示する信号である。
したがって、特殊コードとして登録されていない数字が
付加された電話番号や「１１０」「１１９」など３桁の
みの電話番号の場合には、自動回線選択部８は、入力さ
れた電話番号に対し、そのまま回線選択動作を行うが、
「１１０」「１１９」など３桁のみの番号の場合はその
まま８ｂを介してダイヤル番号発信部１２に送る。ま
た、特殊コードとして登録されていない数字が付加され
ている電話番号の場合、ある中継系電話サービス事業者
が選択されたときには、その中継系電話サービス事業者
を示す信号と、入力された電話番号を８ａを介してアク
セスコード付加部１１に送出する。さらに、対応の最も
安価な回線がない場合には入力された番号をそのまま８
ｂを介してダイヤル番号発信部１２に送る。なお、特殊
コードとして登録される具体例として、「１８４」の他
に相手方に自己の電話番号を通知する「１８６」などが
ある。

【００１４】以上の図３の実施の形態は、入力される電
話番号の先頭桁が「０」であるか否かに関わらず、先頭
桁から所定桁数までの番号が特定コードであるか否かを
検索し、その結果に基づき入力される電話番号の先頭桁
から回線選択を行うか、所定桁数の後の桁から回線選択
を行うかの例を挙げている。例えば、ＰＨＳを示す「０
５０」，また構内電話交換機で「０」発信する場合の
「０」を特殊コードとして登録する場合もあるからであ
る。しかしながら図１に示すように先頭桁が「０」で始
まる特殊コードを考慮にいれなければ、先頭桁が「０」
の場合には無条件に回線選択動作に移るように構成する
ことも可能である。

【００１５】

【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
市外局番の前に特別なサービス対応の特殊コードが付加
されている場合であっても、つぎに続く番号が最も安価
な回線を選択できる電話番号のときは、最安価な回線を
選択できる自動回線選択装置を実現できる。従来であれ
ば、最も安価な回線を選択できる電話番号にも関わら
ず、例えば、発信番号通知サービスに加入していて自ら
の電話番号を相手に知らせたくない場合に付加する特殊
コードがあると、最安価回線を選択しなかったが、その
ようなことはなくなり、市外局番の前に付加されるサー
ビスとともに最安価回線選択サービスも同時に受けるこ
とができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による自動回線選択装置の概念を説明す
るための図である。

【図２】本発明による自動回線選択装置を電話機に搭載
した例を示す図である。

【図３】本発明による自動回線選択装置の実施の形態を
示す回路ブロック図である。

【符号の説明】

１…電話機 ２…自動回線選択装置 ３…回線 ５…ダイヤル部 ６…ダイヤル検出部 ７…バッファ部 ８…自動回線選択部 ９…特殊コード検索部 １０…特殊コードデータ保持メモリ部 １１…アクセスコード付加部 １２…ダイヤル番号発信部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の電話サービス事業者の中継回線の
   うち、最安価の中継回線を自動的に選択する自動回線選
   択装置において、 ダイヤル番号を検出し一時記憶するダイヤル番号検出記
   憶手段と、 前記ダイヤル番号検出記憶手段から出力されるダイヤル
   番号のうち、先頭桁から所定の桁までが特殊コードか否
   かを検索する特殊コード検索部と、 前記特殊コード検索部から特殊コードであることを示す
   信号が入力したときは、先頭桁から所定桁までの数字を
   省略し、つぎの桁からのダイヤル番号に対し、局番，現
   在時刻，曜日などのデータにより条件検索を行って最安
   価の回線を選択し、前記特殊コード検索部より特殊コー
   ドに該当することを示さない信号が入力したときには先
   頭桁からの電話番号に対し、前記と同様最安価の回線を
   選択する動作を行う自動回線選択部と、 前記自動回線選択部が特定の電話サービス事業者を選択
   した場合には、前記特定の電話サービス事業者対応のア
   クセスコードを市外局番の前に挿入付加し送出するアク
   セスコード付加送出手段と、 を有することを特徴とする自動回線選択装置。
2. 【請求項２】 特殊コードデータを記憶する特殊コード
   データ保持メモリ部を有し、 前記特殊コード検索部は、前記ダイヤル番号検出記憶手
   段から出力されるダイヤル番号のうちの先頭桁から所定
   桁数の数字と前記特殊コードデータ保持メモリ部に登録
   されている特殊コードとを比較することにより検索し、 前記特殊コードデータ保持メモリ部には回線を通じて特
   殊コードを登録，変更および抹消することを特徴とする
   請求項１記載の自動回線選択装置。