JPH10154847A - 半導体レーザ素子及びその設計方法 - Google Patents

半導体レーザ素子及びその設計方法

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JPH10154847A
JPH10154847A JP7619097A JP7619097A JPH10154847A JP H10154847 A JPH10154847 A JP H10154847A JP 7619097 A JP7619097 A JP 7619097A JP 7619097 A JP7619097 A JP 7619097A JP H10154847 A JPH10154847 A JP H10154847A
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伸彦 林
Daisuke Ide
大輔 井手
Akira Ibaraki
晃 茨木
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基本横モード発振で高光出力が可能な半導体
レーザを提供することを目的とする。 【解決手段】 第1導電型のクラッド層3と、活性層6
と、第2導電型のクラッド層8、10と、電流通路を制
限すると共に電流通路を形成する所定幅のストライプ状
開口部を有し且つ第2導電型のクラッド層8、10より
バンドギャップが大きい電流ブロック層13、14と、
を備える。活性層における開口部に対応する領域の実効
屈折率と活性層における開口部の両側に対応する領域の
実効屈折率の差Δn及び開口部の幅Wが所定の関係を満
足するように設定される。実効屈折率の差Δnは、電流
ブロック層のAl組成比及び第2導電型のクラッド層の
開口部の両側部分での厚さを選択することにより設定さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体レーザ素子及
びその設計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、低動作電流で動作することを目的
とした半導体レーザ素子の研究開発が活発に行われてい
る。
【0003】最近、透明な電流ブロック層を採用した実
屈折率ガイド型半導体レーザ素子において、半導体レー
ザ素子の動作電流を低減できることが、IEEE JOURNAL O
F SELECTED TOPICS IN QUANTUM ELECTRONICS, VOL.1, N
O.2, p102〜p109,1995に報告されている。
【0004】従来、斯る実屈折率ガイド型半導体レーザ
素子では、実効屈折率差がある程度大きい方が横モード
が安定すると考えられる。例えば、上記文献では、実効
屈折率差が約5×10-3程度である。
【0005】しかしながら、上記のような透明な電流ブ
ロック層を採用した実効屈折ガイド型半導体レーザ素子
では、基本横モード発振でより光出力を大きくすること
が困難である。
【0006】また、上記の実効屈折ガイド型半導体レー
ザ素子では、共振器内部の損失を低減出来るので、高光
出力化が可能である。しかしながら、光磁気記録媒体や
相変化型光記録媒体等の書換え可能な光学記録媒体用の
光源として半導体レーザ素子を光ピックアップ装置に用
いる場合、半導体レーザ素子の高出力化は必要である。
また、4倍以上の速度で書き込みを行う場合、半導体レ
ーザ素子の出力としては少なくとも基本横モード発振で
最高出力が70mW以上であり、しかも光ピックアップ
装置への搭載時におけるノイズ特性等を低減するために
水平方向の水平ビーム広がり角θHが6.5度以上であ
ることが望まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点を鑑
み為されたものであり、基本横モード発振で高い光出力
が可能な半導体レーザ素子及びその設計方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】また、本発明は基本横モード発振で最高光
出力を大きく、且つ水平方向の水平ビーム広がり角θH
を大きくすることが可能な半導体レーザ素子及びその設
計方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体レーザ
は、第1導電型のクラッド層と、第1導電型のクラッド
層上に形成された活性層と、活性層上に形成された第2
導電型のクラッド層と、第2導電型のクラッド層上に形
成され、電流通路を制限すると共に電流通路を形成する
所定幅のストライプ状開口部を有し、且つ第2導電型の
クラッド層よりも大きいバンドギャップを有し第2導電
型のクラッド層よりも小さい屈折率を有する電流ブロッ
ク層と、を備え、第2導電型のクラッド層は、平坦部
と、平坦部上に形成されたストライプ状のリッジ部とを
有し、リッジ部は電流ブロック層の開口部内に位置し、
電流ブロック層は、平坦部上面及びリッジ部側面を覆う
ように形成され、活性層における開口部に対応する領域
(即ち、発光領域中の開口部に対向する領域又は/及び
発光領域中の開口部を含む領域)の実効屈折率と前記活
性層における前記開口部の両側に対応する領域(即ち、
発光領域中の開口部の両側に対向する領域又は/及び発
光領域中の開口部の両側を含む領域)の実効屈折率との
差Δn及び前記開口部の幅W[μm]が、 Δn≧2×10-3 W≦−1.6×103×Δn+9.3 W≧3.0 の関係を満足する。
【0010】この場合、いわゆるリッジ導波型半導体レ
ーザ素子が提供される。リッジ部の幅は、活性層側から
反対側に至るにつれて小さくなってもよい。
【0011】本発明の半導体レーザ素子では、低動作電
流で且つ基本横モード発振で高い光出力を得ることが可
能となる。例えば、100mW以上の光出力を得ること
が可能となる。
【0012】また、実効屈折率の差Δnが2×10-3
上であるので、実屈折率ガイド型が良好に保持される。
開口部の幅Wは3.0μm以上であるので、高い信頼性
が得られる。
【0013】実効屈折率の差Δn及び開口部の幅Wが W≦−1.5×103×Δn+8.55 の関係を満足することがより好ましい。この場合、基本
横モード発振で150mW以上の光出力が得られる。
【0014】第1導電型のクラッド層はAlxGa1-x
sからなり、活性層はAlqGa1-qAs(1>x>q≧
0)からなり、第2導電型のクラッド層はAlyGa1-y
As(y>q)からなり、電流ブロック層はAlzGa
1-zAs(1≧z>y)からなってもよい。
【0015】この場合、低動作電流で且つ基本横モード
発振で高い光出力が得られる。例えば、基本横モード発
振で100mW以上の光出力を得ることが可能となる。
【0016】実効屈折率の差Δnは、電流ブロック層の
Al組成比及び第2導電型のクラッド層の開口部の両側
部分での厚さを選択することにより設定されてもよい。
【0017】第1導電型のクラッド層のAl組成比x及
び第2導電型のクラッド層のAl組成比yは、0.4以
上0.6以下であることが好ましい。
【0018】電流ブロック層のAl組成比zは第2導電
型クラッド層のAl組成比yよりも大きいことが好まし
い。電流ブロック層のAl組成比zと第2導電型クラッ
ド層のAl組成比yとの差は0.02以上であることが
より好ましい。この場合、良好な実効屈折率差を容易に
実現することが出来る。
【0019】電流ブロック層のAl組成比zは0.6以
下であることが好ましい。これにより、電流ブロック層
の結晶性が良好となるので、この電流ブロック層上に形
成される層の結晶性も良くなる。この結果、高信頼性の
半導体レーザ素子が提供できる。
【0020】電流ブロック層は、第1導電型の層を少な
くとも含むことが好ましい。この場合、この電流ブロッ
ク層の第1導電型の層と第2導電型の層とが互いに逆導
電型となるので、十分な電流阻止が行える。電流ブロッ
ク層が、第1導電型の層のみからなってもよい。
【0021】電流ブロック層は、活性層上に形成された
第1の層と、第1の層上に形成された第2の層とを含
み、第2の層は第1導電型であり、第1の層は第2の層
よりも低い不純物濃度を有してもよい。この場合、電流
ブロック層から活性層への不純物拡散を防止出来る。特
に、第1の層がアンドープ層であることが好ましい。
【0022】電流ブロック層が第1導電型の層からなる
場合、活性層側に近づくほど不純物濃度が小さくなって
もよい。
【0023】また、第2導電型のクラッド層中には、エ
ッチング停止層等の厚さが300Å以下の他の層が介在
しても実効屈折率差にほとんど影響がないのでよい。
【0024】更に、電流ブロック層上は、発振光を吸収
する第1導電型の電流ブロック層を備えても良い。
【0025】尚、第1導電型のクラッド層は、第1導電
型の半導体基板上に形成されることが好ましく、AlG
aAs系半導体レーザ素子では、GaAs基板を用いる
ことが好ましい。
【0026】活性層は単一量子井戸層からなる単一量子
井戸構造を有してもよく、量子井戸層と障壁層とが交互
に積層されてなる多重量子井戸構造を有しても良く、量
子効果を有さない単一の層であってもよい。
【0027】AlGaAs系半導体レーザ素子の多重量
子井戸構造は、AlqGa1-qAs(1>x>q≧0,1
>y>q≧0)からなる量子井戸層と、AlpGa1-p
s(x≧p>q,y≧p>q)からなる障壁層を含んで
もよい。
【0028】半導体レーザ素子が、基本横モード発振で
100mW以上の光出力を達成することがより好まし
い。さらに、半導体レーザ素子が、基本横モード発振で
150mW以上の光出力を達成することがより好まし
い。
【0029】本発明の他の局面に従う半導体レーザ素子
の設計方法は、AlxGa1-xAsからなる第1導電型の
クラッド層と、AlqGa1-qAs(1>x>q≧0)か
らなる活性層と、AlyGa1-yAs(y>q)からなる
第2導電型のクラッド層と、電流通路を制限するととも
に、電流通路を形成する所定幅のストライプ状開口部を
有し、且つAlzGa1-zAs(1≧z>y)からなる電
流ブロック層とを、この順に含む半導体レーザ素子の設
計方法であって、基本横モード発振で所定の光出力が得
られるように、活性層におけ記開口部に対応する領域の
実効屈折率と活性層における開口部の両側に対応する領
域の実効屈折率との差Δn、及び開口部の幅Wを設定す
るステップと、実効屈折率の差Δが得られるように電流
ブロック層のAl組成比z及び第2導電型のクラッド層
の開口部の両側部分での厚さを選択するステップとを含
む。
【0030】これにより、低動作電流で且つ基本横モー
ド発振で高光出力を達成する半導体レーザ素子が得られ
る。
【0031】設定するステップは、実効屈折率の差Δn
及び開口部の幅W[μm]を、Δn≧2×10-3 W≦−1.6×103×Δn+9.3 の関係を満足するように設定することを含むことが好ま
しい。これにより、基本横モード発振で100mW以上
の光出力を達成する半導体レーザ素子が得られる。
【0032】設定するステップは、実効屈折率の差Δn
及び開口部の幅W[μm]を、 W≦−1.5×103×Δn+8.55 の関係を満足するように設定することを含むことがさら
に好ましい。これにより、基本横モード発振で150m
W以上の光出力を達成する半導体レーザ素子が得られ
る。
【0033】設定するステップは、開口部の幅Wを3.
0μm以上に設定することを含むことが好ましい。これ
により、高い信頼性の半導体レーザ素子が得られる。
【0034】第2導電型のクラッド層は、平坦部と、平
坦部上のストライプ状リッジ部とを有し、リッジ部は電
流ブロックの開口部内に位置し、電流ブロック層は、平
坦部上面及びリッジ部側面を覆うように形成されてもよ
い。この場合、いわゆるリッジ導波型半導体レーザ素子
が提供される。リッジ部の幅は活性層側から反対側に至
るにつれて小さくなってもよい。
【0035】本発明のさらに他の局面に従う半導体レー
ザ素子は、第1導電型のクラッド層と、第1導電型のク
ラッド層上に形成された活性層と、活性層上に形成され
た第2導電型のクラッド層と、第2導電型のクラッド層
上に形成され、電流通路を制限すると共に電流通路を形
成する所定幅のストライプ状開口部を有し、且つ第2導
電型のクラッド層よりも大きいバンドギャップを有し第
2導電型のクラッド層よりも小さい屈折率を有する電流
ブロック層と、を備え、第2導電型のクラッド層は、平
坦部と、平坦部上に形成されたストライプ状のリッジ部
とを有し、リッジ部は電流ブロック層の前記開口部内に
位置し、電流ブロック層は、平坦部上面及びリッジ部側
面を覆うように形成され、活性層における開口部に対応
する領域の実効屈折率と活性層における開口部の両側に
対応する領域の実効屈折率との差Δn及び開口部の幅W
[μm]が、 2.4×10-3≦Δn≦3.5×10-3 W≧2.5 W≦−1.33×103×Δn+8.723 W≦2.25×103×Δn−2.8 の関係を満足する。
【0036】この場合、いわゆるリッジ導波型半導体レ
ーザ素子が提供される。リッジ部の幅は、活性層側から
反対側に至るにつれて小さくなる。
【0037】本発明の半導体レーザ素子では、基本横モ
ード発振で高い最高光出力および大きな水平ビーム広が
り角を得ることができる。基本横モード発振で最高光出
力を例えば70mW以上と大きくすることが可能となる
とともに、水平ビーム広がり角を例えば6.5度以上と
大きくすることが可能となる。
【0038】実効屈折率の差Δn及び開口部の幅W[μ
m]が W≦−1.33×103×Δn+7.923 の関係を満足することより好ましい。この場合、基本横
モード発振で100mW以上の最高光出力が達成され
る。
【0039】実効屈折率の差Δn及び開口部の幅W[μ
m]が W≦2.25×103×Δn−3.175 の関係を満足することがより好ましい。この場合、水平
ビーム広がり角を7度以上と大きくすることが可能とな
る。
【0040】第1導電型のクラッド層はAlxGa1-x
sからなり、活性層はAlqGa1-qAs(1>x>q≧
0)からなり、第2導電型のクラッド層はAlyGa1-y
As(y>q)からなり、電流ブロック層はAlzGa
1-zAs(1≧z>y)からなってもよい。
【0041】この場合、基本横モード発振で70mW以
上の最高光出力を得ることができるとともに、水平ビー
ム広がり角を6.5度以上とすることができる。
【0042】実効屈折率の差Δnは、電流ブロック層の
Al組成比z及び第2導電型のクラッド層の開口部の両
側部分での厚さを選択することにより設定されてもよ
い。
【0043】第1導電型のクラッド層のAl組成比x及
び第2導電型のクラッド層のAl組成比yは、0.4以
上0.6以下であることが好ましい。
【0044】電流ブロック層のAl組成比zは第2導電
型クラッド層のAl組成比yよりも大きいことが好まし
い。電流ブロック層のAl組成比zと第2導電型のクラ
ッド層のAl組成比yとの差が0.02以上であること
がより好ましい。この場合、良好な実効屈折率差を容易
に実現することができる。
【0045】電流ブロック層のAl組成比zは0.6以
下であることが好ましい。これにより、電流ブロック層
の結晶性が良好となるので、この電流ブロック層上に形
成される層の結晶性も良くなる。この結果、高信頼性の
半導体レーザ素子が提供できる。
【0046】電流ブロック層は、第1導電型の層を少な
くとも含むことが好ましい。この場合、この電流ブロッ
ク層の第1導電型の層と第2導電型のクラッド層とが互
いに逆導電型となるので、十分な電流阻止が行える。電
流ブロック層は、第1導電型の層のみからなってもよ
い。
【0047】電流ブロック層は、活性層上に形成された
第1の層と、前記第1の層上に形成された第2の層とを
含み、第2の層は第1導電型であり、第1の層は第2の
層よりも低い不純物濃度を有してもよい。この場合、電
流ブロック層から活性層への不純物拡散を防止できる。
特に、第1の層がアンドープ層であることが好ましい。
【0048】電流ブロック層が第1導電型の層からなる
場合、活性層側に近づくほど不純物濃度が小さくなって
もよい。
【0049】また、第2のクラッド層中には、エッチン
グ停止層等の厚さが300Å以下の他の層が介在しても
実効屈折率差には殆ど影響がないのでよい。
【0050】さらに、電流ブロック層上には、発振光を
吸収する第1導電型の電流ブロック層を備えてもよい。
【0051】尚、第1導電型のクラッド層は、第1導電
型の半導体基板上に形成されることが好ましく、AlG
aAs系半導体レーザ素子では、GaAs基板を用いる
ことが好ましい。
【0052】活性層は単一量子井戸層からなる単一量子
井戸構造を有してもよく、量子井戸層と障壁層とが交互
に積層されてなる多重量子井戸構造を有しても良く、量
子効果を有さない単一の層であってもよい。
【0053】AlGaAs系半導体レーザ素子の多重量
子井戸構造は、AlqGa1-qAs(1>x>q≧0,1
>y>q≧0)からなる量子井戸層と、AlpGa1-p
s(x≧p>q,y≧p>q)からなる障壁層を含んで
もよい。
【0054】半導体レーザ素子が、基本横モード発振で
70mW以上の最高光出力を達成することが好ましい。
更に、半導体レーザ素子が、基本横モード発振で100
mW以上の最高光出力を達成することが好ましい。ま
た、半導体レーザ素子が6.5度以上の水平ビーム広が
り角を達成することが好ましい。また、半導体レーザ素
子が7度以上の水平ビーム広がり角を達成することがよ
り好ましい。
【0055】尚、ビームが真円に近い方が装置の光学的
設定を容易に行うことが出来る。垂直ビーム広がり角
は、水平ビーム広がり角に比べて大きく、例えば15〜
30度程度であるので、水平ビーム広がり角は垂直ビー
ム広がり角と同じ程度まで大きくてもよい。
【0056】加えて、共振器長は短い方が水平ビーム広
がり角を若干大きくできる。一方、共振器長がほぼ30
0μmより小さいと、COD(瞬時光学損失)のレベル
が低くなる。従って、共振器長はほぼ300μm以上6
00μm以下の範囲内であることが好ましい。
【0057】本発明のさらに他の局面に従う半導体レー
ザ素子の設計方法は、AlxGa1-xAsからなる第1導
電型のクラッド層と、AlqGa1-qAs(1>x>q≧
0)からなる活性層、AlyGa1-yAs(y>q)から
なる第2導電型のクラッド層と、電流通路を制限すると
ともに、電流通路を形成する所定幅のストライプ状開口
部を有し、且つAlzGa1-zAs(1≧z>y)からな
る電流ブロック層とを、この順に含む半導体レーザ素子
の設計方法であって、基本横モード発振で所定の最高光
出力及び所定の水平ビーム広がり角が得られるように、
活性層における開口部に対応する領域の実効屈折率と活
性層における開口部の両側に対応する領域の実効屈折率
との差Δn、及び開口部の幅Wを設定するステップと、
実効屈折率の差Δが得られるように電流ブロック層のA
l組成比z及び第2導電型のクラッド層の開口部の両側
部分での厚さを選択するステップとを含む。
【0058】これにより、基本横モード発振で高い最高
光出力および大きな水平ビーム広がり角を達成する半導
体レーザ素子が得られる。
【0059】設定するステップは、実効屈折率の差Δn
及び開口部の幅W[μm]を、 2.4×10-3≦Δn≦3.5×10-3 W≧2.5 W≦−1.33×103×Δn+8.723 W≦2.25×103×Δn−2.8 の関係を満足するように設定することを含むことが好ま
しい。これにより、基本横モード発振で70mW以上の
最高光出力及び6.5度以上の水平ビーム広がり角を達
成する半導体レーザ素子が得られる。
【0060】設定するステップは、実効屈折率の差Δn
及び開口部の幅W[μm]を、 W≦−1.33×103×Δn+7.923 の関係を満足するように設定することを含むことがさら
に好ましい。この場合、基本横モード発振で100mW
以上の最高光出力を達成する半導体レーザ素子が得られ
る。
【0061】設定するステップは、実効屈折率の差Δn
及び開口部の幅W[μm]を、 W≦2.25×103×Δn−3.175 の関係を満足するように設定することを含むことがさら
に好ましい。この場合、7度以上の水平ビーム広がり角
を達成する半導体レーザ素子が得られる。
【0062】第2導電型のクラッド層は、平坦部と、平
坦部上のストライプ状リッジ部とを有し、リッジ部は電
流ブロックの開口部内に位置し、電流ブロック層は、平
坦部上面及び前記リッジ部側面を覆うように形成されて
もよい。この場合、いわゆるリッジ導波型半導体レーザ
素子が提供される。リッジ部の幅は、活性層側から反対
側に至るにつれて小さくなってもよい。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
に係るAlGaAs系半導体レーザ素子を図1を用いて
説明する。図1はこの半導体レーザの概略模式断面図で
ある。
【0064】図1において、1はn型GaAs基板であ
る。この基板1上には、0.5μm厚のn型GaAsバ
ッファ層(Seドープ)2、層厚0.1μm厚のn型A
sGa1-sAsバッファ層(Seドープ:x>s>0、
本実施形態ではs=0.18)3、層厚2.3μm厚の
n型AlxGa1-xAsクラッド層(Seドープ:本実施
形態ではx=0.45)4、層厚410Åのアンドープ
のAlvGa1-vAs光ガイド層(1>x>v、本実施形
態ではv=0.35)5、層厚100Åのアンドープの
AlqGa1-qAs(v,w>q≧0、本実施形態ではq
=0.035)の単一量子井戸層からなる活性層6、層
厚410ÅのアンドープのAlwGa1 -wAs光ガイド層
(y1,y2>w、本実施形態ではw=0.35)7、
及び層厚tμmのp型Aly1Ga1-y1Asクラッド層
(Znドープ:本実施形態ではy1=0.45)8がこ
の順序で形成されている。
【0065】前記p型クラッド層8の略中央部上には、
紙面垂直方向(共振器長方向)に延在する電流通路の開
口部幅となる幅W(本実施形態ではW=4.5μm)、
層厚200Åのストライプ状のp型AluGa1-uAsエ
ッチング停止層(Znドープ、1≧u>y1,y2、本
実施形態ではu=0.7)9、ストライプ状の層厚2μ
m厚のp型Aly2Ga1-y2Asクラッド層(Znドー
プ:本実施形態ではy2=0.45)10、及びストラ
イプ状の層厚0.4μmのp型GaAsキャップ層(Z
nドープ)11がこの順序で形成されてなるストライプ
状のリッジ領域部12が構成される。
【0066】前記p型クラッド層8上には、前記リッジ
領域部12の側面を覆うように層厚0.3μmのアンド
ープのAlz1Ga1-z1As電流ブロック層(1≧z1>
y1,y2)13、層厚0.2μmのn型Alz2Ga
1-z2As電流ブロック層(Seドープ:1≧z2>y
1,y2)14、及び層厚0.3μmのn型GaAsブ
ロック層(Seドープ)15がこの順序で形成されてい
る。
【0067】前記p型キャップ層11、前記ブロック層
13の端面、前記ブロック層14の端面、及び前記ブロ
ック層15上には、層厚6μmのp型GaAsコンタク
ト層(Znドープ)16が形成されている。
【0068】前記p型コンタクト層16上にはCr/A
uからなるp型側電極17が形成され、前記n型基板1
の下面には、Cr/Sn/Auからなるn型側電極18
が形成されている。
【0069】次に、上記の第1の実施の形態の半導体レ
ーザ素子の製造方法の一例を説明する。
【0070】まず、n型基板1上に、n型GaAsバッ
ファ層2、n型AlGaAsバッファ層3、n型AlG
aAsクラッド層4、アンドープのAlGaAs光ガイ
ド層5、アンドープの活性層6、アンドープのAlGa
As光ガイド層7、p型AlGaAsクラッド層(平坦
部)8、p型AlGaAs又はAlAsエッチング停止
層9、p型クラッド層(後のリッジ領域部に対応)1
0、及びp型GaAsキャップ層11をこの順序で有機
金属気相成長方法(MOCVD法)又は分子線エピタキ
シー法(MBE法)等の気相成長方法により連続成長す
る。なお、キャップ層11はp型クラッド層10が製造
工程において露出して酸化することにより、この層10
上に結晶成長できなくなるのを防止するための保護層で
ある。
【0071】次に、前記p型GaAsキャップ層11上
にストライプ状のSiO2膜を形成し、これをマスクと
してp型エッチング停止層9まで選択エッチングした
後、前記マスクを介した状態でエッチング停止層9もエ
ッチング除去してリッジ領域部12を形成する。なお、
停止層9はAl組成比が大きく、エッチング工程後にこ
の上に結晶性よく結晶を成長することが困難であるの
で、本実施形態ではエッチング停止層9を除去してい
る。
【0072】次に、リッジ領域部12側面を覆おうよう
にクラッド層8上に電流ブロック層13、14、15を
この順序に前記気相成長法により連続成長すると共に、
上記キャップ層11上面を露出させる。その後、上記電
流ブロック層13、14、15及びキャップ層11上面
上にp型GaAsコンタクト層16を前記気相成長法に
より成長する。
【0073】この半導体レーザ素子は、電流通路を制限
すると共に電流通路を形成するストライプ状の開口部
(幅W)を有する電流ブロック層13、14が、p型ク
ラッド層8、10に比べて、バンドギャップが大きく、
且つ屈折率が小さい構成である。従って、発光領域(図
1中、点線楕円内で模式的に示す領域)において、前記
開口部に対応する領域Aの実効屈折率が、該開口部の両
側に対応する領域Bの実効屈折率より大きくでき、実屈
折率ガイド型半導体レーザとして動作可能となる。ここ
で、実効屈折率差とは、活性層において、発振波長の光
が領域Aで感じる屈折率と領域Bで感じる屈折率との差
を意味する。
【0074】尚、上記構成をとることにより、電流ブロ
ック層13、14は、発振光に対して透明となる透明電
流ブロック層である。
【0075】ここで、上記電流ブロック層13、14の
各Al組成比z1、z2、又は前記p型クラッド層8の
層厚tを選択することにより、非動作時の実効屈折率差
(開口部に対応する領域Aの実効屈折率−開口部の両側
に対応する領域Bの実効屈折率)を変化させて、基本横
モード発振における最大光出力を測定した。その結果を
図2に示す。尚、この測定では、前端面に2%の反射
膜、後端面に95%の反射膜を設けると共に、共振器長
を1200μmとし、環境温度25℃で測定した。ま
た、図2中の各点における電流ブロック層13、14の
各Al組成比z1、z2、及びp型クラッド層8の層厚
tを表1に示す。試料No.A1〜A5のストライプ幅
Wは4.5μmである。
【0076】
【表1】
【0077】この図2から判るように、実効屈折率差が
3×10-3以下である場合に、基本横モードで発振でき
る最大光出力は100mW以上となり、更に実効屈折率
差が2.6×10-3以下である場合には、基本横モード
で発振できる最大光出力は150mW以上、更に2.3
×10-3以下である場合、基本横モードで発振できる最
大光出力は200mW以上となることが判る。加えて、
上記実効屈折率差が3×10-3である場合、光出力10
0mWにおいて、発振しきい値電流は43mA、動作電
流140mA、垂直広がり角18度、水平広がり角7度
であり、上記実効屈折率差が2.5×10-3である場
合、光出力170mWにおいて、発振しきい値電流は4
5mA、動作電流185mA、垂直広がり角18度、水
平広がり角7度であった。
【0078】また、上記実効屈折率差が2.3×10-3
である場合、光出力200mWにおいて、発振しきい値
電流は47mA、動作電流235mA、垂直広がり角1
8度、水平広がり角6.5度であった。
【0079】このように実効屈折率差が3×10-3以下
である場合、基本横モード発振で高光出力を低動作電流
で実現できる。
【0080】従って、第1の実施の形態の半導体レーザ
素子では、実効屈折率差は3×10 -3以下に選択され、
好ましくは2.6×10-3以下に選択される。
【0081】次に、電流ブロック層13、14の各Al
組成比z1、z2、p型クラッド層8の厚さt及びスト
ライプ幅Wを選択することにより、非動作時の実効屈折
率差Δn(開口部に対応する領域Aの実効屈折率差−開
口部の両側に対応する領域Bの実効屈折率)を変化させ
て、基本横モード発振における最大光出力Pkを測定し
た。その結果を表2に示す。この場合、半導体レーザ素
子の前端面に2%の反射膜、後端面に95%の反射膜を
設けるとともに、共振器長を1200μmとし、環境温
度25℃で測定を行った。尚、試料B4、B9、B1
4、B18、B21は、それぞれ試料A1、A2、A
3、A4、A5に相当する。
【0082】
【表2】
【0083】図3は、表1中の試料No.B1〜B21
を用いて得た実効屈折率差Δn、基本横モード発振可能
な最大光出力Pk及びストライプ幅Wの関係を示す。試
料B1〜B21の全てにおいて基本横モード発振が得ら
れた。
【0084】図3において、最大光出力Pkが100m
W以上であるためには、直線Lを含む直線L下側の領域
を満足するストライプ幅W及び実効屈折率差Δnを選択
する必要があり、更に最大光出力Pkが150mW以上
であるためには、直線Mを含む直線M下側の領域を満足
するストライプ幅W及び実効屈折率差Δnを選択する必
要があることがわかる。
【0085】尚、直線Lは下記の式(A1)で表され
る。
【0086】 W=−1.6×103×Δn[μm]+9.3[μm] ・・・(A1) 直線Mは下記の式(A2)で表される。
【0087】 W=−1.5×103×Δn[μm]+8.55[μm] ・・・(A2) なお、このような半導体レーザ素子では、動作時に領域
Aへキャリアが注入されて領域Aにおける実質的な実効
屈折率が10-3程度低下するので、実屈折率ガイド型を
良好に保持するために、実効屈折率差は略2×10-3
上であるのがよい。
【0088】特に、信頼性の点からストライプ幅Wが
3.0μm以上であることが好ましい。具体的には、半
導体レーザ素子が1000時間以上の安定動作を行うた
めには、ストライプ幅Wが3.0μm以上であることが
好ましい。
【0089】以上のことから、基本横モード発振で最大
光出力Pkが100mW以上であるために、ストライプ
幅W及び実効屈折率差Δnは、以下の関係を満足するよ
うに選択される。
【0090】Δn≧2×10-3 W≦−1.6×103×Δn[μm]+9.3[μm] W≧3.0[μm] 基本横モード発振で最大光出力Pkが150mW以上で
あるために、上記の関係に加えて、下記の関係を満足す
ることがより好ましい。
【0091】W=−1.5×103×Δn[μm]+
8.55[μm] また、バンドギャップが大きい(即ちAl組成比の高
い)電流ブロック層は、結晶性が比較的悪く、この結
果、電流ブロック層を再成長する等の際にこの電流ブロ
ック層からの不純物が活性層6に拡散する恐れがあり、
しかも実屈折率ガイド型半導体レーザとし、無効電流を
低減するために、p型クラッド層8の層厚は小さく、好
ましくは0.25μm以下と設定されるので、上記拡散
を抑制するために、上記実施形態のように活性層6側の
電流ブロック層13をアンドープ層等の低不純物層とす
るのが好ましく、勿論上述のようにアンドープ層とする
のが好ましい。
【0092】また、上記第1の実施形態では、活性層6
として、AlqGa1-qAs(q≧0)からなる単一量子
井戸層を用いたが、AlqGa1-qAs井戸層とAlp
1-pAs障壁層(p>q≧0)からなる多重量子井戸
構造層を用いてもよく、またAlqGa1-qAs(q≧
0)からなる量子効果を有しない層であってもよい。
【0093】次に、本発明の第2の実施の形態に係るA
lGaAs系半導体レーザ素子を図4及び図5を用いて
説明する。図4の半導体レーザ素子において、図1の半
導体レーザ素子に対応する部分には同一符号を付してい
る。
【0094】図4において、1はn型GaAs基板であ
る。この基板1上には、0.5μm厚のn型GaAsバ
ッファ層(Seドープ)2、層厚0.1μm厚のn型A
sGa1-sAsバッファ層(Seドープ:x>s>0、
本実施形態ではs=0.18)3、層厚2.2μm厚の
n型AlxGa1-xAsクラッド層(Seドープ:本実施
形態ではx=0.45)4、層厚200Åのアンドープ
のAlvGa1-vAs光ガイド層(1>x>v、本実施形
態ではv=0.35)5、層厚80ÅのAl qGa1-q
s(v,w>q≧0、本実施形態ではq=0.11)か
らなる量子井戸層6a、6a、6aと層厚80ÅのAl
pGa1-pAs(v,w≧p>q≧0、本実施形態ではp
=0.3)の障壁層6b、6bとが交互に積層されてな
るアンドープの活性層6、層厚200Åのアンドープの
AlwGa1-wAs光ガイド層(y1,y2>w、本実施
形態ではw=0.35)7、及び層厚tμmのp型Al
y1Ga1-y1Asクラッド層(Znドープ:本実施形態で
はy1=0.45)8がこの順序で形成されている。
【0095】前記p型クラッド層8の略中央部上には、
紙面垂直方向(共振器長方向)に延在する電流通路の開
口部幅となる幅Wμm、層厚200Åのストライプ状の
p型AluGa1-uAsエッチング停止層(Znドープ、
1≧u>y1,y2、本実施形態ではu=0.7)9、
ストライプ状の層厚1.8μm厚のp型Aly2Ga1- y2
Asクラッド層(Znドープ:本実施形態ではy2=
0.45)10、及びストライプ状の層厚0.7μmの
p型GaAsキャップ層(Znドープ)11がこの順序
で形成されてなるストライプ状のリッジ領域部12が構
成される。前記p型クラッド層8上には、前記リッジ領
域部12の側面を覆うように層厚0.3μmのアンドー
プのAlz1Ga1-z1As電流ブロック層(1≧z1>y
1,y2)13、層厚0.2μmのn型Alz2Ga1-z2
As電流ブロック層(Seドープ:1≧z2>y1,y
2)14、及び層厚0.3μmのn型GaAsブロック
層(Seドープ)15がこの順序で形成されている。
【0096】前記p型キャップ層11、前記ブロック層
13の端面、前記ブロック層14の端面、及び前記ブロ
ック層15上には、層厚6μmのp型GaAsコンタク
ト層(Znドープ)16が形成されている。
【0097】前記p型コンタクト層16上にはCr/A
uからなるp型側電極17が形成され、前記n型基板1
の下面には、Cr/Sn/Auからなるn型側電極18
が形成されている。
【0098】この第2の実施の形態の半導体レーザ素子
の製造方法は、活性層6の詳細な構造を除いて第1の実
施の形態の半導体レーザ素子の製造方法と同様である。
【0099】この第2の実施の形態の半導体レーザ素子
は、電流通路を制限すると共に電流通路を形成するスト
ライプ状の開口部(ストライプ幅W)を有する電流ブロ
ック層13、14が、p型クラッド層8、10に比べ
て、バンドギャップが大きく屈折率が小さい構成であ
る。従って、発光領域(図4中、点線楕円内で模式的に
示す領域)において、前記開口部に対応する領域aの実
効屈折率が、該開口部の両側に対応する領域bの実効屈
折率より大きくでき、実屈折率ガイド型半導体レーザ素
子として動作可能となる。
【0100】尚、上記構成をとることにより、電流ブロ
ック層13、14は、発振光に対して透明となる透明電
流ブロック層である。
【0101】ここで、上記電流ブロック層13、14の
各Al組成比z1、z2、前記p型クラッド層8の層厚
t、前記幅Wを選択することにより、非動作時の実効屈
折率差Δn(開口部に対応する領域aの実効屈折率nO
−開口部の両側に対応する領域bの実効屈折率nS)を
変化させて、基本横モード発振における最大光出力P
k、その時の水平方向の水平ビーム広がり角θH、COD
(瞬時光学損傷)、及び非点隔差を測定し、その結果を
下記表3に示す。尚、この測定では、前端面に12%の
反射膜、後端面に95%の反射膜を設けると共に、共振
器長を600μmとし、環境温度25℃で測定した。
【0102】
【表3】
【0103】図6は、表3中のNo.C1〜No.C1
8を用いて得た幅W、実効屈折率差Δn、水平ビーム広
がり角θH、及び最大光出力Pkの関係を示す。
【0104】この図6において、最大光出力Pkが70
mW以上であるためには、点線で示す直線Aと点線で示
す直線Xの間の領域Aを満足する幅W及び実効屈折率差
Δnを選択する必要があり、更に、最大光出力Pkが1
00mW以上であるためには、点線で示す直線Bと前記
直線Xの間の領域Bを満足する幅W及び実効屈折率差Δ
nを選択する必要があることが判る。
【0105】また、この図6において、水平ビーム広が
り角θHが6.5度以上であるためには、実線で示す直
線Cを含む直線C下側の領域C内を満足する幅W及び実
効屈折率差Δnを選択する必要があり、更に、水平方向
のビーム広がり角θHが7度以上であるためには、実線
で示す直線Dを含む直線D下側の領域D内を満足する幅
W及び実効屈折率差Δnを選択する必要があることが判
る。
【0106】なお、直線Aは下記の式(B1)で示さ
れ、 W=−1.33×103×Δn[μm]+8.723[μm]・・・(B1) 直線Bは下記の式(B2)で示され、 W=−1.33×103×Δn[μm]+7.923[μm]・・・(B2) 直線Xは下記の式(B3)で示され、 W=2.5[μm] ・・・(B3) 直線Cは下記の式(B4)で示され、 W=2.25×103×Δn[μm]−2.8[μm] ・・・(B4) 直線Dは下記の式(B5)で示される。
【0107】 W=2.25×103×Δn[μm]−3.175[μm] ・・・(B5) また、図7に、上記表3に示すNo.C9〜No.C1
4のCODとストライプ幅Wとの関係を示す。
【0108】この図7及び表3から、ストライプ幅Wが
2.5μmより小さくなると、最大光出力Pkが100
mWより小さくなる他、CODも100mWより小さく
なり、長寿命化が図れないことが判る。
【0109】図8に、上記表3に示すNo.C1、C
2、C5、C9、及びC18の非点隔差と実効屈折率差
Δnの関係を示す。
【0110】この図8及び表3から、実効屈折率差Δn
が2.4×10-3より小さくなると非点隔差が急激に大
きくなることが判る。このように非点隔差が非常に大き
いと光ピックアップ装置の光学設定等が難しくなるの
で、実効屈折率差Δnは2.4×10-3以上がよいこと
が判る。
【0111】また、実効屈折率差Δnが3.5×10-3
を越えると、横モード発振が不安定になり、基本横モー
ド発振が困難になる。
【0112】従って、実効屈折率差Δnは2.4×10
-3以上3.5×10-3以下がよい。
【0113】書き換え可能型光記録媒体用の光源として
の半導体レーザは、最大光出力Pkが70mW以上且つ
水平ビーム広がり角θHが6.5度以上が要望されるの
で、本発明では領域Aと領域Cの重なる領域及び実効屈
折率差Δnが2.4×10-3以上3.5×10-3以下の
範囲を満足するように幅W及び実効屈折率差Δnが選択
される。
【0114】すなわち、幅W及び実効屈折率差Δnは、 2.4×10-3≦Δn≦3.5×10-3 W≦−1.33×103×Δn[μm]+8.723
[μm] W≦2.25×103×Δn[μm]−2.8[μm] W≧2.5[μm] を満足するように選択される。
【0115】より好ましくは、上記関係の他に最大光出
力Pkが100mW以上となる下記関係を満足する場合
であり、 W≦−1.33×103×Δn[μm]+7.923
[μm] または、水平ビーム広がり角θHが7度以上となる下記
関係を満足する場合であり、 W≦2.25×103×Δn[μm]−3.175[μ
m] 更に、好ましくは、最大光出力Pkが100mW以上且
つ水平ビーム広がり角θHが7度以上となるように 2.4×10-3≦Δn≦3.5×10-3 W≧2.5[μm] W≦1.33×103×Δn[μm]−0.323[μ
m] W≦2.25×103×Δn[μm]−3.175[μ
m] を満足する場合である。
【0116】なお、バンドギャップが大きい(即ちAl
組成比の高い)電流ブロック層は、結晶性が比較的悪
く、この結果、電流ブロック層を再成長する等の際にこ
の電流ブロック層からの不純物が活性層6に拡散する恐
れがあり、しかも実屈折率ガイド型半導体レーザとし、
無効電流を低減するために、p型クラッド層8の層厚は
小さく、好ましくは0.25μm以下と設定されるの
で、上記拡散を抑制するために、上記実施形態のように
活性層6側の電流ブロック層13をアンドープ層等の低
不純物層とするのが好ましく、勿論上述のようにアンド
ープ層とするのが好ましい。
【0117】また、上記第2の実施形態では、活性層6
として、AlqGa1-qAs(q≧0)からなる単一量子
井戸層を用いたが、AlqGa1-qAs井戸層とAlp
1-pAs障壁層(p>q≧0)からなる多重量子井戸
構造層を用いてもよく、またAlqGa1-qAs(q≧
0)からなる量子効果を有しない層であってもよい。
【0118】また、上述の第1及び第2の実施の形態で
は、エッチング停止層9がp型クラッド層8、10間、
即ちp型クラッド層中に介在しているが、歩留まりは低
下する恐れはあるが、エッチング停止層9を設けないよ
うにもできる。
【0119】上記第1及び第2の実施の形態において、
AlGaAsクラッド層4、8、10のAl組成比x、
y1、y2は0.4以上0.6以下で適宜選択が可能で
あり、電流通路を制限すると共に電流通路を形成する所
定幅のストライプ状の開口部を有し且つ隣接するAlG
aAsクラッド層8、10よりAl組成比の高い電流ブ
ロック層13、14は、AlGaAsクラッド層8、1
0のAl組成比y1、y2より少なくとも0.02以上
大きくAl組成比が設定される。
【0120】しかしながら、AlGaAsは、Al組成
比が0.6より大きくなると、結晶性が悪くなり、且つ
酸化しやすくなってその上の結晶成長が困難になること
を実験で確認している。従って、電流ブロック層13、
14のAl組成比z1、z2は0.6以下に選択される
のが好ましい。
【0121】また、上記第1及び第2の実施の形態で
は、n型AlGaAs電流ブロック層14とアンドープ
の電流ブロック層13を同じAl組成比にしたが、異な
るようにも勿論できる。また、どちらか一方のみを備え
る構成にもできる。
【0122】
【発明の効果】本発明は、基本横モード発振で高光出力
が可能な半導体レーザ素子及びその設計方法を提供する
ことができる。
【0123】また、本発明は、基本横モード発振で高光
出力が可能で水平ビーム広がり角θ Hが大きな半導体レ
ーザ素子及びその設計方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る半導体レーザ
素子の模式的断面図である。
【図2】図1の半導体レーザ素子の実効屈折率差Δnと
基本横モード発振可能な最大光出力Pkとの関係を示す
図である。
【図3】図1の半導体レーザ素子の実効屈折率差Δn、
基本横モード発振可能な最大光出力Pk及びストライプ
幅Wの関係を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る半導体レーザ
素子の模式的断面図である。
【図5】図4の半導体レーザ素子の活性層及びその近傍
の模式的バンド構造部である。
【図6】図4の半導体レーザ素子の実効屈折率差Δn、
基本横モード発振可能な最大光出力Pk、ストライプ幅
W及び水平ビーム広がり角θHの関係を示す図である 。
【図7】図4の半導体レーザ素子のストライプ幅WとC
OD(瞬時光学損失)との関係を示す図である。
【図8】図4の半導体レーザ素子の実効屈折率差Δnと
非点隔差との関係を示す図である。
【符号の説明】
3 n型クラッド層 6 活性層 8、10 p型クラッド層 12 リッジ領域部 13 アンドープの電流ブロック層 14 n型電流ブロック層 15 n型電流ブロック層

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型のクラッド層と、該第1導電
    型のクラッド層上に形成された活性層と、該活性層上に
    形成された第2導電型のクラッド層と、該第2導電型の
    クラッド層上に形成され、電流通路を制限すると共に電
    流通路を形成する所定幅のストライプ状開口部を有し、
    且つ前記第2導電型のクラッド層よりも大きいバンドギ
    ャップを有し前記第2導電型のクラッド層よりも小さな
    屈折率を有する電流ブロック層と、を備え、 前記第2導電型のクラッド層は、平坦部と、前記平坦部
    上に形成されたストライプ状のリッジ部とを有し、前記
    リッジ部は前記電流ブロック層の前記開口部内に位置
    し、 前記電流ブロック層は、前記平坦部上面及び前記リッジ
    部側面を覆うように形成され、 前記活性層における前記開口部に対応する領域の実効屈
    折率と前記活性層における前記開口部の両側に対応する
    領域の実効屈折率との差Δn及び前記開口部の幅W[μ
    m]が、 Δn≧2×10-3 W≦−1.6×103×Δn+9.3 W≧3.0 の関係を満足することを特徴とする半導体レーザ素子。
  2. 【請求項2】 前記実効屈折率の差Δn及び前記開口部
    の幅Wが W≦−1.5×103×Δn+8.55 の関係を満足することを特徴とする請求項1記載の半導
    体レーザ素子。
  3. 【請求項3】 前記第1導電型のクラッド層はAlx
    1-xAsからなり、前記活性層はAlqGa1-qAs
    (1>x>q≧0)からなり、前記第2導電型のクラッ
    ド層はAlyGa1-yAs(y>q)からなりクラッド層
    と、前記電流ブロック層はAlzGa1-zAs(1≧z>
    y)からなることを特徴とする請求項1記載の半導体レ
    ーザ素子。
  4. 【請求項4】 前記電流ブロック層はAlを含み、 前記実効屈折率の差Δnは、前記電流ブロック層のAl
    組成比及び前記第2導電型のクラッド層の開口部の両側
    部分での厚さを選択することにより設定されることを特
    徴とする請求項1記載の半導体レーザ素子。
  5. 【請求項5】 前記電流ブロック層のAl組成比zは前
    記第2導電型のクラッド層のAl組成比yよりも大きい
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体レーザ素子。
  6. 【請求項6】 前記電流ブロック層のAl組成比zは
    0.6以下であることを特徴とする請求項4記載の半導
    体レーザ素子。
  7. 【請求項7】 前記リッジ部の幅は前記活性層側から反
    対側に至るにつれて小さくなることを特徴とする請求項
    1記載の半導体レーザ素子。
  8. 【請求項8】 前記電流ブロック層は、前記第1導電型
    の層を少なくとも含むことを特徴とする請求項1記載の
    半導体レーザ素子。
  9. 【請求項9】 前記電流ブロック層は、前記活性層上に
    形成された第1の層と、前記第1の層上に形成された第
    2の層とを含み、前記第2の層は前記第1導電型であ
    り、前記第1の層は前記第2の層よりも低い不純物濃度
    を有することを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ
    素子。
  10. 【請求項10】 AlxGa1-xAsからなる第1導電型
    のクラッド層と、AlqGa1-qAs(1>x>q≧0)
    からなる活性層と、AlyGa1-yAs(y>q)からな
    る第2導電型のクラッド層と、電流通路を制限するとと
    もに、電流通路を形成する所定幅のストライプ状開口部
    を有し、且つAlzGa1-zAs(1≧z>y)からなる
    電流ブロック層とを、この順に含む半導体レーザ素子の
    設計方法であって、 基本横モード発振で所定の光出力が得られるように、前
    記活性層における前記開口部に対応する領域の実効屈折
    率と前記活性層における前記開口部の両側に対応する領
    域の実効屈折率との差Δn、及び前記開口部の幅Wを設
    定するステップと、 前記実効屈折率の差Δが得られるように前記電流ブロッ
    ク層のAl組成比z及び前記第2導電型のクラッド層の
    開口部の両側部分での厚さを選択するステップとを含む
    ことを特徴とする半導体レーザ素子の設計方法。
  11. 【請求項11】 前記設定するステップは、前記実効屈
    折率の差Δn及び前記開口部の幅W[μm]を、 Δn≧2×10-3 W≦−1.6×103×Δn+9.3 の関係を満足するように設定することを含むことを特徴
    とする請求項10記載の半導体レーザの設計方法。
  12. 【請求項12】 前記設定するステップは、前記実効屈
    折率の差Δn及び前記開口部の幅W[μm]を、 W≦−1.5×103×Δn+8.55 の関係を満足するように設定することを含むことを特徴
    とする請求項11記載の半導体レーザ素子の設計方法。
  13. 【請求項13】 前記設定するステップは、前記開口部
    の幅Wを3.0μm以上に設定することを含むことを特
    徴とする請求項11記載の半導体レーザ素子の設計方
    法。
  14. 【請求項14】 前記第2導電型のクラッド層は、平坦
    部と、前記平坦部上のストライプ状リッジ部とを有し、
    前記リッジ部は前記電流ブロックの前記開口部内に位置
    し、 前記電流ブロック層は、前記平坦部上面及び前記リッジ
    部側面を覆うように形成されることを特徴とする請求項
    10記載の半導体レーザ素子の設計方法。
  15. 【請求項15】 前記リッジ部の幅は前記活性層側から
    反対側に至るにつれて小さくなることを特徴とする請求
    項14記載の半導体レーザ素子の設計方法。
  16. 【請求項16】 第1導電型のクラッド層と、該第1導
    電型のクラッド層上に形成された活性層と、該活性層上
    に形成された第2導電型のクラッド層と、該第2導電型
    のクラッド層上に形成され、電流通路を制限すると共に
    電流通路を形成する所定幅のストライプ状開口部を有
    し、且つ前記第2導電型のクラッド層よりも大きいバン
    ドギャップを有し前記第2導電型のクラッド層よりも小
    さな屈折率を有する電流ブロック層と、を備え、 前記第2導電型のクラッド層は、平坦部と、前記平坦部
    上に形成されたストライプ状のリッジ部とを有し、前記
    リッジ部は前記電流ブロック層の前記開口部内に位置
    し、 前記電流ブロック層は、前記平坦部上面及び前記リッジ
    部側面を覆うように形成され、 前記活性層における前記開口部に対応する領域の実効屈
    折率と前記活性層における前記開口部の両側に対応する
    領域の実効屈折率との差Δn及び前記開口部の幅W[μ
    m]が、 2.4×10-3≦Δn≦3.5×10-3 W≧2.5 W≦−1.33×103×Δn+8.723 W≦2.25×103×Δn−2.8 の関係を満足することを特徴とする半導体レーザ素子。
  17. 【請求項17】 前記実効屈折率の差Δn及び前記開口
    部の幅W[μm]が W≦−1.33×103×Δn+7.923 の関係を満足することを特徴とする請求項16記載の半
    導体レーザ素子。
  18. 【請求項18】 前記実効屈折率の差Δn及び前記開口
    部の幅W[μm]が W≦2.55×103×Δn−3.175 の関係を満足することを特徴とする請求項16記載の半
    導体レーザ素子。
  19. 【請求項19】 前記電流ブロック層はAlを含み、 前記実効屈折率の差Δnは、前記電流ブロック層のAl
    組成比及び前記第2導電型のクラッド層の開口部の両側
    部分での厚さを選択することにより設定されることを特
    徴とする請求項16記載の半導体レーザ素子。
  20. 【請求項20】 前記第1導電型のクラッド層はAlx
    Ga1-xAsからなり、前記活性層はAlqGa1-qAs
    (1>x>q≧0)からなり、前記第2導電型のクラッ
    ド層はAlyGa1-yAs(y>q)からなり、前記電流
    ブロック層はAlzGa1-zAs(1≧z>y)からなる
    ことを特徴とする請求項16記載の半導体レーザ素子。
  21. 【請求項21】 前記電流ブロック層のAl組成比zは
    前記第2導電型クラッド層のAl組成比yよりも大きい
    ことを特徴とする請求項20記載の半導体レーザ素子。
  22. 【請求項22】 前記電流ブロック層のAl組成比zは
    0.6以下であることを特徴とする請求項20記載の半
    導体レーザ素子。
  23. 【請求項23】 前記リッジ部の幅は前記活性層側から
    反対側に至るにつれて小さくなることを特徴とする請求
    項16記載の半導体レーザ素子。
  24. 【請求項24】 前記電流ブロック層は、前記第1導電
    型の層を少なくとも含むことを特徴とする請求項16記
    載の半導体レーザ素子。
  25. 【請求項25】 前記電流ブロック層は、前記活性層上
    に形成された第1の層と、前記第1の層上に形成された
    第2の層とを含み、前記第2の層は前記第1導電型であ
    り、前記第1の層は前記第2の層よりも低い不純物濃度
    を有することを特徴とする請求項16記載の半導体レー
    ザ素子。
  26. 【請求項26】 AlxGa1-xAsからなる第1導電型
    のクラッド層と、AlqGa1-qAs(1>x>q≧0)
    からなる活性層、AlyGa1-yAs(y>q)からなる
    第2導電型のクラッド層と、電流通路を制限するととも
    に、電流通路を形成する所定幅のストライプ状開口部を
    有し、且つAlzGa1-zAs(1≧z>y)からなる電
    流ブロック層とを、この順に含む半導体レーザ素子の設
    計方法であって、 基本横モード発振で所定の最高光出力及び所定の水平ビ
    ーム広がり角が得られるように、前記活性層における前
    記開口部に対応する領域の実効屈折率と前記活性層にお
    ける前記開口部の両側に対応する領域の実効屈折率との
    差Δn、及び前記開口部の幅Wを設定するステップと、 前記実効屈折率の差Δが得られるように前記電流ブロッ
    ク層のAl組成比z及び前記第2導電型のクラッド層の
    開口部の両側部分での厚さを選択するステップとを含む
    ことを特徴とする半導体レーザ素子の設計方法。
  27. 【請求項27】 前記設定するステップは、前記実効屈
    折率の差Δn及び前記開口部の幅W[μm]を、 2.4×10-3≦Δn≦3.5×10-3 W≧2.5 W≦−1.33×103×Δn+8.723 W≦2.25×103×Δn−2.8 の関係を満足するように設定することを含むことを特徴
    とする請求項26記載の半導体レーザの設計方法。
  28. 【請求項28】 前記設定するステップは、前記実効屈
    折率の差Δn及び前記開口部の幅W[μm]を、 W≦−1.33×103×Δn+7.923 の関係を満足するように設定することを含むことを特徴
    とする請求項27記載の半導体レーザ素子の設計方法。
  29. 【請求項29】 前記設定するステップは、前記実効屈
    折率の差Δn及び前記開口部の幅W[μm]を、 W≦2.25×103×Δn−3.175 の関係を満足するように設定することを含むことを特徴
    とする請求項27記載の半導体レーザ素子の設計方法。
  30. 【請求項30】 前記第2導電型のクラッド層は、平坦
    部と、前記平坦部上のストライプ状リッジ部とを有し、
    前記リッジ部は前記電流ブロック層の前記開口部内に位
    置し、 前記電流ブロック層は、前記平坦部上面及び前記リッジ
    部側面を覆うように形成されることを特徴とする請求項
    26記載の半導体レーザ素子の設計方法。
  31. 【請求項31】 前記リッジ部の幅は前記活性層側から
    反対側に至るにつれて小さくなることを特徴とする請求
    項30記載の半導体レーザ素子の設計方法。
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